JP2005228434A - テープ巻き取り方法及びテープ巻き取り装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気テープをテープリールに巻装する際に、巻き取られる磁気テープに同伴するエアを抜けやすくすることで巻姿の乱れを防止することができるテープ巻き取り方法及びテープ巻き取り装置を提供する。
【解決手段】磁気テープTを保持するテープリール1と、前記テープリール1で前記磁気テープTを巻き取る際に、磁気テープTの幅方向に対する一方の端部にエアを吹き付ける為のエア供給部11を設け、巻き取られる磁気テープTの幅方向に対する一方の端部にエアを吹き付けることにより巻き姿の乱れを防止する。
【選択図】図1
【解決手段】磁気テープTを保持するテープリール1と、前記テープリール1で前記磁気テープTを巻き取る際に、磁気テープTの幅方向に対する一方の端部にエアを吹き付ける為のエア供給部11を設け、巻き取られる磁気テープTの幅方向に対する一方の端部にエアを吹き付けることにより巻き姿の乱れを防止する。
【選択図】図1
Description
本発明は、磁気テープをテープリールに巻装する際に同伴するエアの巻き込みを抑制することができるテープ巻き取り方法及びテープ巻き取り装置に関する。
磁気テープカセットの製造プロセスにおいて、磁気テープは、テープ巻き取り装置(ワインダー)によってテープリールに巻き取る巻き取り工程が施される(例えば、特許文献1参照)。
図4は、従来の巻き取り工程を説明する図である。図4に示すようにテープリール101は、磁気テープが巻き取られる円筒状のハブ105と、ハブ105の両側で磁気テープの幅より僅かに広い間隔で対向するフランジ102とから構成されている。磁気テープ103の巻き取り工程においては、磁気テープ103はテープ張力、走行速度及び幅方向方位置をそれぞれ制御されて所定速度でテープリール101に巻き取られる。
巻き取り工程において、巻き取られる磁気テープの両面近傍のエアが該磁気テープ103に同伴することで、巻き取られた磁気テープ同士の間に介在した状態となることがある。すると、巻き込まれたエアに起因して磁気テープ103の幅方向の位置が、2つのフランジ102の間でずれてしまい、巻き取られた磁気テープ103の巻姿が乱れてしまうことがあった。
そこで、従来、磁気テープ103の巻姿を整えるために、テープリール101の一方のフランジ102に沿わせるように所定の厚さを有するテープ状の化粧ティッシュ104を走行又は固定し、2つのフランジ102同士の間隔を狭くして磁気テープ103の幅方向位置を規制することが行われていた。
そこで、従来、磁気テープ103の巻姿を整えるために、テープリール101の一方のフランジ102に沿わせるように所定の厚さを有するテープ状の化粧ティッシュ104を走行又は固定し、2つのフランジ102同士の間隔を狭くして磁気テープ103の幅方向位置を規制することが行われていた。
従来の巻き取り方法では、化粧ティッシュ104によって磁気テープ103の幅方向位置はある程度整えることができるが、磁気テープと同伴するエアによって巻き取られる磁気テープのずれが生じることを解決するものではなかった。また、磁気テープ103がエアによって幅方向にずれないように磁気テープ103の端部に化粧ティッシュ104を押し当てると、磁気テープ103の端部を傷めることも懸念される。
さらに、テープ巻き取り装置に化粧ティッシュ104を走行又は固定するための機構が必要となり、テープ巻き取り装置が複雑化するとともに、テープ巻き取り装置の製造コストが増加することが避けられなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、巻き取られる磁気テープに同伴するエアを抜けやすくすることで巻姿の乱れを防止することができるテープ巻き取り方法及びテープ巻き取り装置を提供することにある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、巻き取られる磁気テープに同伴するエアを抜けやすくすることで巻姿の乱れを防止することができるテープ巻き取り方法及びテープ巻き取り装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、磁気テープをテープリールに巻き取る際に、磁気テープの幅方向に対する一方の端部にエアを吹き付けることを特徴とするテープ巻き取り方法によって達成される。
磁気テープの幅方向の一端にエアを吹き付けると、エアを吹き付けられた側の磁気テープの一端にエアが入り込み同伴するエアの量が、該磁気テープの他端で同伴するエアの量より多くなる。磁気テープには、テープリールの内周側に先に巻き付けられた磁気テープとの間に介在するエアの抵抗を受けながら巻き付けられる。このため、磁気テープは、幅方向における同伴するエアの量の差によって、くさび効果が生じて圧力の小さい方の幅方向端部へ向う力を受けて移動し、エアを吹き付けられた側とは反対側の端部がテープリールのフランジに当接する。このため、磁気テープは、圧力の小さい方の幅方向端部がフランジによって位置決めされつつ、他方の端部より先に内側に巻き付けられた磁気テープの表面に巻装され、同伴するエアがこの他方の端部から抜け出るようになる。こうして、本発明にかかるテープ巻き取り方法は、磁気テープの幅方向における端部に積極的にエアを同伴させることで、幅方向位置のずれを小さくし、巻姿の乱れを防止することができる。
また、本発明の上記目的は、磁気テープを巻回して保持するテープリールと、テープリールで磁気テープを巻き取る際に、該磁気テープの幅方向に対する一方の端部にエアを吹き付けるためのエア供給部とを備えていることを特徴とするテープ巻き取り装置によって達成される。
磁気テープの幅方向の一端にエアを吹き付けることで、くさび効果によって磁気テープの幅方向位置のずれを小さくし、巻姿の乱れを防止することができるとともに、従来のテープ巻き取り装置に化粧ティッシュを走行又は固定する機構が不要となり、テープ巻き取り装置を簡単にすることで、テープ巻き取り装置の製造コストを削減することができる。
本発明によれば、同伴エアを抜けやすくすることで巻姿の乱れを防止することができるテープ巻き取り方法及びテープ巻き取り装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1は、本発明にかかる磁気テープの巻き取り方法を説明する図である。図2は、磁気テープが巻き取られる状態を説明する図である。
図1に示すように、磁気テープTを巻き取るテープリール1は、円筒状のハブ4と、ハブ4の両端部にそれぞれ設けられたフランジ2,3とを備えている。フランジ2,3は、互いの間隔が磁気テープTの幅方向寸法より僅かに大きくなるように設けられている。磁気テープTやテープリール1は、公知のものを使用することができる。
図1は、本発明にかかる磁気テープの巻き取り方法を説明する図である。図2は、磁気テープが巻き取られる状態を説明する図である。
図1に示すように、磁気テープTを巻き取るテープリール1は、円筒状のハブ4と、ハブ4の両端部にそれぞれ設けられたフランジ2,3とを備えている。フランジ2,3は、互いの間隔が磁気テープTの幅方向寸法より僅かに大きくなるように設けられている。磁気テープTやテープリール1は、公知のものを使用することができる。
磁気テープTを巻き取るためにテープリール1を回転駆動させる機構としては、ハブ4の一方の端部に図示しないギア部を設け、駆動側の巻き取り軸の端部に設けられたギアと係合させて、巻き取り軸を駆動させることで、テープリール1が周方向に回転する構成である。
図1及び図2に示すように、本実施形態において、搬送される磁気テープTの幅方向における一方の端部の下方(図1において下側)にエア供給部として機能するエアブローノズル11が備えられている。エアブローノズル11は、エアを噴射するエア噴射口12が設けられ、このエア噴射口12が噴射するエアを磁気テープTの幅方向に対する一方の端部(図2において磁気テープTの下方側端部)付近に噴き付けられるように位置決めされている。具体的に、エア噴射口12から噴射されたエアが噴き付けられる部位は、磁気テープTの幅方向に対する一端からフランジ3の側面3aとの間である。このとき、噴き付けたエアが巻き取られる磁気テープTの一方の端部の内側面に入り込むようにエアブローノズル11を調節する。
エアブローノズル11を設ける位置は、図2のように搬送される磁気テープTの幅方向における一方の端部の下方に限らない。噴き付けたエアが巻き取られる磁気テープTの幅方向における一方の端部の内側面に入り込むことができれば他の位置に設けてもよい。また、エアブローノズル11のエア噴射口12は、磁気テープTとフランジ3との隙間をより狙いやすくするため、スリット形状としてもよい。
また、本実施形態において、磁気テープの巻き取り速度を6メートル/秒から30メートル/秒とし、磁気テープの幅寸法を3.8ミリメートルから25.4ミリメートルとし、エア噴射口12から噴射されるエアの流量を10リットル/分から30リットル/分とし、エア噴射口12の口径を0.5ミリメートルから3.0ミリメートルとし、エア噴射口12と巻き付けられた磁気テープTの外周側の面との距離を3センチメートルから10センチメートルとしている。
図2に示すように、磁気テープTの幅方向の一端にエアを吹き付けると、エアを吹き付けられた側の磁気テープTの一端にエアが入り込むことで同伴するエアの量が、該磁気テープの他端に同伴するエアの量より多くなる。
磁気テープTはテープリール1の内周側に先に巻き付けられた磁気テープTとの間に介在するエアの抵抗を受けながら巻き付けられる。すると、エアブローノズル11からのエアの噴射によって幅方向におけるエアの量の差が生じることで、くさび効果によって圧力の小さい方の幅方向端部へ向う力を受けて移動し、エアを吹き付けられた側とは反対側の端部がテープリール1のフランジ2に当接する。このため、磁気テープは、圧力の小さい方の幅方向端部がフランジによって位置決めされつつ、他方の端部より先に内側に巻き付けられた磁気テープの表面に巻装され、同伴するエアがこの他方の端部から抜け出るようになる。こうして、本発明にかかるテープ巻き取り方法は、磁気テープTの幅方向における端部に積極的にエアを同伴させることで、幅方向位置のずれを小さくし、巻姿の乱れを防止することができる。
磁気テープTはテープリール1の内周側に先に巻き付けられた磁気テープTとの間に介在するエアの抵抗を受けながら巻き付けられる。すると、エアブローノズル11からのエアの噴射によって幅方向におけるエアの量の差が生じることで、くさび効果によって圧力の小さい方の幅方向端部へ向う力を受けて移動し、エアを吹き付けられた側とは反対側の端部がテープリール1のフランジ2に当接する。このため、磁気テープは、圧力の小さい方の幅方向端部がフランジによって位置決めされつつ、他方の端部より先に内側に巻き付けられた磁気テープの表面に巻装され、同伴するエアがこの他方の端部から抜け出るようになる。こうして、本発明にかかるテープ巻き取り方法は、磁気テープTの幅方向における端部に積極的にエアを同伴させることで、幅方向位置のずれを小さくし、巻姿の乱れを防止することができる。
次に、本発明にかかるテープ巻き取り装置の構成を説明する。
図3は、テープ巻き取り装置の一実施形態を示す構成図である。
図3に示すようにテープ巻き取り装置10は、磁気テープTを供給するため巻装させて保持するテープ供給体(パンケーキ)Pと、テープ供給体Pから供給された磁気テープTを図中矢印で示す搬送方向に沿って案内するガイドローラ15と、磁気テープTの張力を調整するテンション制御部16と、テープリールへ搬送する磁気テープの幅方向位置を調整するガイド部材17とから概略構成されている。また、テープ巻き取り装置10には、磁気テープTの巻き取り時にテープリール1を回転駆動する、図示しない駆動機構が設けられている。
図3は、テープ巻き取り装置の一実施形態を示す構成図である。
図3に示すようにテープ巻き取り装置10は、磁気テープTを供給するため巻装させて保持するテープ供給体(パンケーキ)Pと、テープ供給体Pから供給された磁気テープTを図中矢印で示す搬送方向に沿って案内するガイドローラ15と、磁気テープTの張力を調整するテンション制御部16と、テープリールへ搬送する磁気テープの幅方向位置を調整するガイド部材17とから概略構成されている。また、テープ巻き取り装置10には、磁気テープTの巻き取り時にテープリール1を回転駆動する、図示しない駆動機構が設けられている。
また、テープ巻き取り装置10は、ガイド部材17とテープリール1との間に、該テープリール1の幅方向における一端にエアを噴き付けるエアブローノズル11と、エアブローノズルにエアを送り込むエアポンプ18とが設けられている。エアブローノズル11は、図1及び図2に示すように、噴き付けたエアが巻き取られる磁気テープTの一方の端部の内側面に入り込むように設けられている。
このようなテープ巻き取り装置10は、図2に示すように磁気テープTの幅方向の一端にエアを吹き付けることで、くさび効果によって磁気テープTの幅方向位置のずれを小さくし、巻姿の乱れを防止することができる。また、従来のテープ巻き取り装置に備えられた化粧ティッシュを走行又は固定する機構が不要となり、テープ巻き取り装置10の構成を簡単にすることで、テープ巻き取り装置10の製造コストを削減することができる。テープ巻き取り装置10を使用することで、本発明にかかるテープ巻き取り方法を好適に実施することができる。
1 テープリール
2,3 フランジ
10 テープ巻き取り装置
11 エアブローノズル
2,3 フランジ
10 テープ巻き取り装置
11 エアブローノズル
Claims (2)
- 磁気テープをテープリールに巻き取る際に、前記磁気テープの幅方向に対する一方の端部にエアを吹き付けることを特徴とするテープ巻き取り方法。
- 磁気テープを巻回して保持するテープリールと、
前記テープリールで前記磁気テープを巻き取る際に、該磁気テープの幅方向に対する一方の端部にエアを吹き付けるためのエア供給部とを備えていることを特徴とするテープ巻き取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004037753A JP2005228434A (ja) | 2004-02-16 | 2004-02-16 | テープ巻き取り方法及びテープ巻き取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004037753A JP2005228434A (ja) | 2004-02-16 | 2004-02-16 | テープ巻き取り方法及びテープ巻き取り装置 |
Publications (1)
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JP2005228434A true JP2005228434A (ja) | 2005-08-25 |
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ID=35002994
Family Applications (1)
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JP2004037753A Pending JP2005228434A (ja) | 2004-02-16 | 2004-02-16 | テープ巻き取り方法及びテープ巻き取り装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005228434A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009140545A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Tdk Corp | 磁気テープ巻取り装置および磁気テープ巻取り方法 |
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2004
- 2004-02-16 JP JP2004037753A patent/JP2005228434A/ja active Pending
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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