JP2005227108A - 透過照明式指示計器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 透光調整層2fのドットグラデーション印刷時に、多少の印刷不良が起こっても文字板2の歩留まりを抑制する事が可能な透過照明式指示計器100を提供する事。
【解決手段】
文字板2と、光源3と、指針駆動部4とからなる透過照明式指示計器100であって、文字板2は、透光性基板2cと、透光性基板2cの裏面側に形成され、透光を暈かす暈かし層2eと、暈かし層2eの裏面側に形成され、グラデーション模様を印刷される透光調整層2fとを有する事を特徴とする事により、透光調整層2fに形成されるグラデーション模様に多少の印刷不良があっても、暈かし層2eにより透光が暈かされ、印刷不良が判明し難くなる為、多少、グラデーション模様に印刷不良がある文字板2でも製品として用いる事が可能となり、文字板2の歩留まりを抑制する事が可能となる。
【選択図】 図5
【解決手段】
文字板2と、光源3と、指針駆動部4とからなる透過照明式指示計器100であって、文字板2は、透光性基板2cと、透光性基板2cの裏面側に形成され、透光を暈かす暈かし層2eと、暈かし層2eの裏面側に形成され、グラデーション模様を印刷される透光調整層2fとを有する事を特徴とする事により、透光調整層2fに形成されるグラデーション模様に多少の印刷不良があっても、暈かし層2eにより透光が暈かされ、印刷不良が判明し難くなる為、多少、グラデーション模様に印刷不良がある文字板2でも製品として用いる事が可能となり、文字板2の歩留まりを抑制する事が可能となる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、文字板の裏面側に光源を配置し、夜間、光源の光が文字板の裏面側から表面側へと透過する事によって文字板の目盛り、数字、文字又は記号等が視認出来る透過照明式指示計器に関する。
従来、特許文献1に示すように、ドットグラデーションを印刷して、透過光を調整する事で奥行き感を感じさせる事が可能な透過照明式指示計器がある。
この透過照明式指示計器は、目盛り、数字、文字又は記号等を印刷した文字板と、この文字板の目盛り、数字、文字又は記号等を指示する指針駆動部と、文字板の裏面側に配置される光源とからなる。
この文字板は、大別して表面に目盛り、数字、文字又は記号等を印刷した高い透光性部材の透光性基板と、奥行き感を感じさせる為に透光性基板の裏面に光源からの光を調整する為に、ドットグラデーションを印刷した透光調整層とを有し、また、この透光調整層の端部などの一部分を文字板の表面側から見えないように修正するための不透光の白色層を透光性基板と透光調整層との間に、必要に応じて有している。
特許3136395号公報
しかし、文字板を製造する工程で、透光調整層としてドットグラデーションを印刷する際、各ドットがつながってしまう、または転写不良が起こるなどの印刷不良が発生する場合がある。
もし、ドットグラデーションの印刷不良が発生した文字板を製品として用いた場合、従来なら、その印刷不良部分がそのまま文字板の表面側から透光性基板を通して見えてしまう。
その為、ドットグラデーションの印刷不良が発生した文字板は廃棄してしまうので、文字板の歩留まりが悪いと言う問題があった。
本発明は、上述した不具合を解消し、ドットグラデーションの印刷時に、多少の印刷不良が起こっても、歩留まりを抑制する事が可能な透過照明式指示計器を提供する事を目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の透過照明式指示計器は、表面に指示目盛りが形成される文字板と、指示目盛りを指示する指針と、指針を回動する内機とからなる指針駆動部と、文字板の裏面側に配置される光源とからなる透過照明式指示計器であって、文字板は、表面に指示目盛りが形成された、透光性基板と、透光性基板の裏面側に形成され、透過光を暈かす透光性部材からなる暈かし層と、暈かし層の裏面側に形成され、ドットグラデーションが印刷される透光調整層とを有する事を特徴とする。
この発明により、透光調整層は暈かし層と重ねられているため、ドットグラデーションの印刷に多少の印刷不良が生じていても、暈かし層により透光調整層に到達する透光が暈かされる為、透光調整層のドットグラデーションの印刷不良が判明し難くなる為、多少の印刷不良のドットグラデーションが印刷された文字板も製品として用いる事が可能となり、文字板の歩留まりを抑制する事が可能となる。
請求項2に記載の透過照明式指示計器における暈かし層は、透光性の着色層である事を特徴とする。
この発明により、着色すると言う簡易な方法によって、暈かし層を透光を暈かす事が出来る層にする事が可能となる。
請求項3に記載の透過照明式指示計器における透光性基板の表面は、一部の領域のみ光が透光するように形成される事を特徴とする。
この発明により、透光調整層のドットグラデーションは、文字板として奥行き感を感じさせるのに必要な領域にのみ印刷すれば良くなり、文字板の製造コストを抑制する事が可能となる。
請求項4に記載の透過照明式指示計器を構成する文字板の透光性基板における一部の領域は、指針が回動可能な領域である事を特徴とする。
この発明により、より効果的に奥行き感を感じさせることが可能になる。
(構成)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、図示しない車両のインスツルメンツパネル内に内蔵される透過照明式指示計器100の要部の正面図、図2は、図1に図示するA−A線による断面図、図3は、図2に図示するB部分の拡大図をそれぞれ示している。
本発明の透過照明式指示計器100の構成を図2を用いて説明する。透過照明式指示計器100は、メーターケース1と、文字板2と、光源3と、指針4aおよび内機4bからなる指針駆動部4と、拡散板5と、見返し板6と、フロントガラス7とからなる。
メーターケース1は、後述する文字板2、光源3、内機4b、拡散板5とを内蔵する椀型のプラスチックケースである。
文字板2は、7層からなる指示計器盤である。文字板2を形成する7層を図3を用いて詳述する。文字板2を形成する7層とは以下の7つである。
(1)黒色印刷層2a
(2)色印刷層2b
(3)透光性基板2c
(4)白色層2d
(5)暈かし層2e
(6)透光調整層2f
(7)遮光層2g
(1)黒色印刷層2a
(2)色印刷層2b
(3)透光性基板2c
(4)白色層2d
(5)暈かし層2e
(6)透光調整層2f
(7)遮光層2g
(1)の黒色印刷層2aは、後述する透光層2cに印刷される目盛り、数字、文字又は記号等などの意匠領域を視覚的に強調する為に、目盛り、数字、文字又は記号等の意匠を縁取るように透光層2c上に印刷される黒色インクの印刷領域である。
(2)の色印刷層2bは、後述する透光層2cに印刷される目盛り、数字、文字又は記号等の意匠領域以外の領域に印刷される任意の色彩インクの印刷領域である。後述する光源3から文字板2の表面側へ透過する光に任意の色を付加する為に印刷される。
(3)の透光性基板2cは、目盛り、数字、文字又は記号等の意匠領域が印刷される高い透光性部材(例えばポリカーボネート又はアクリル樹脂など)からなる基板である。
(4)の白色層2dは、透光性基板2cの表面側から後述する透過光調整層(ドットグラデーションを印刷した層)の任意の領域を見えなくする為の層である。この白色層2dを予めドットグラデーションが不要な領域に印刷しておく事により、透光性基板2cの全面にドットグラデーションを印刷する事が可能となるので、ドットグラデーションが必要な領域と不要な領域とに分けて印刷すると言う手間を省く事が可能となる。
(5)の暈かし層2eは、文字板2の裏面から表面へと透過する光、または文字板2の表面から入射し、後述する透光調整層2fにて反射し、再度、表面側へと再透過する光を鈍化させる事が可能な透光性を持つインクの印刷領域である。この透光調整層2fは、透光性基板2cの裏面の全面に形成されている。この暈かし層2eをインクを印刷する事によって形成する場合、用いるインクの色彩は白色等が望ましい事が発明者の研究によって判明している。
この暈かし層2eと、上述した白色層2dは、同様に白色インク層にて形成する事が可能であるが、白色層2dには透光性がなく、単なる遮光層であるのに対し、暈かし層2eは、透光性があり、磨りガラス的な役目を果たす。
(6)の透光調整層2fは、上述した暈かし層2eの裏面に印刷によって形成されるグラデーション層である。この透光調整層2fは、図1に示す透過照明式指示計器100において、複数の黒点にて濃淡を示す領域Cに対応する。
図4に、透光調整層2fを表面の一部を例示する。この透光調整層2fは、文字板2の裏面側から表面側へ透過する光、または表面側から透過し、透光調整層2fにて反射し、再度表面側へと再透過する光の透過量を、上述した透光性基板2cの平面に沿って徐々に変化するよう構成されている。
(7)の遮光層2gは、透光調整層2fの裏面に、透光調整層2fが形成されている領域、及び、透光性基板2cの目盛り、数字、文字又は記号等の意匠が形成される領域を除いた領域に光源3からの光が透過しないように光を遮る為に形成される層である。この遮光層2gをインクの印刷によって形成する場合は、黒色インクの印刷によって形成する事が望ましい。
以上の7層によって文字板2は形成されている。
他の構成要素を説明する為、図2に戻る。
光源3は、文字板2の裏面側に配されるバルブ、冷陰極管、LED又はELなどの電気的発光部品である。
指針駆動部4は、指針4aと内機4bとからなる機構部品である。指針4aは、内機4bの回動指示にて回動する情報表示部品の1つである。内機4bは図示しない車両制御装置と電気的に接続しており、この車両制御装置からの送信される情報を指針4aの回転角度に変換するととともに、変換した回転角度で指針4aを回動するECUである。
拡散板5は、ポリカーボネート又はアクリル樹脂などで形成され、光源3が放つ光を均一化して文字板2の裏面に入射させる光量調整層、または導光層である。
見返し板6は、文字板2の周縁部に配設され、文字板2の奥行き感をより一層感じさせる為の視覚強調部品である。
フロントガラス7は、見返し板6に取り付けて文字板2の表面及び指針4aを覆う無色透明のプラスチック板である。
(作動)
上述した構成の透過照明式指示計器100において、文字板2を構成する透光性基板2cの裏面に透光調整層2fとしてドットグラデーションを印刷する際に、多少の印刷不良が起こっても、文字板2そのものの歩留まりを抑制する作動について、図5、図6を用いて説明する。
上述した構成の透過照明式指示計器100において、文字板2を構成する透光性基板2cの裏面に透光調整層2fとしてドットグラデーションを印刷する際に、多少の印刷不良が起こっても、文字板2そのものの歩留まりを抑制する作動について、図5、図6を用いて説明する。
図5は、光源3が無点灯時で、文字板2に外側から光が入射した状況(すなわち昼間)を示す説明図である。説明を簡易にする為、入射光を光α、反射光を光βと示す。
外から入射した光αは、文字板2を構成する色印刷層2b、透光性基板2c、暈かし層2eを順に透過し、透光調整層2fに到達する。
透光調整層2fに到達した光αは、透光調整層2fのドットグラデーションにて反射し、今度は、光βとして暈かし層2e、透光性基板2c、色印刷層2bを順に透過し、ユーザーの目に届く。
ここで、透光調整層2fのドットグラデーションに多少の印刷不良、例えば各ドットがつながっている、または転写不良などがあっても、光βが透光調整層2fの表面側に形成される暈かし層2eを透過する際に暈かされてしまうので、ユーザーの目には印刷不良箇所が鮮明には写り難くなる。
図6は、光源3が点灯時で、文字板2に裏面側から光が入射した状況(すなわち夜間)を示している。説明を簡易にする為、光源3から発せられ、文字板2の裏面側から表面側へ透過し、ユーザーの目に届く光を光γと示す。
光γは、まず拡散板5を経て、次に文字板2を構成する透光調整層2f、暈かしそう2e、透光性基板2c、色印刷層2bの順に透過し、ユーザーの目に届く。
光γが透光調整層2fを透過する際に、当然光γは透光調整層2fのグラデーション模様を投影しつつ進むが、透光調整層2fの表面に形成される暈かし層2eにて、その投影されたグラデーション模様が暈かされてしまうので、透光調整層2fにもし印刷不良などがあり、それが正確に投影されていたとしても、ユーザーの目には、その印刷不良箇所は鮮明に届き難くなる。
(作用効果)
上述した(構成)と(作動)とにより、透光調整層2fの印刷時に、多少の印刷不良が起こっても文字板2の歩留まりを抑制する事が可能な透過照明式指示計器100を提供する事が可能となる。
上述した(構成)と(作動)とにより、透光調整層2fの印刷時に、多少の印刷不良が起こっても文字板2の歩留まりを抑制する事が可能な透過照明式指示計器100を提供する事が可能となる。
また、暈かし層2eが透光調整層2fのグラデーション模様の投影を暈かす事により、透光調整層2fのグラデーションの模様の連続性を滑らかなものにし、より見栄えを向上する事も可能となる。
さらに、特許文献1に示される透過照明式指示計器では、昼間(すなわち、光源3が無点灯時で、文字板2に外側から光が入射する場合)と、夜間(光源3が点灯時で、光源3から発せられる光が文字板2の裏面から表面へと透過する場合)とでは見栄えが異なるが、この「見栄えが異なる」とはグラデーション模様が夜間のみユーザーの目に届くと言う事である。
しかし、本発明の透過照明式指示計器100は、夜間の場合と同様に昼間でもグラデーション模様がユーザーの目に届くようになる。
1 メーターケース
2 文字板
2a 黒色印刷層
2b 色印刷層
2c 透光性基板
2d 白色層
2e 暈かし層
2f 透光調整層
2g 遮光層
3 光源
4 指針駆動部
5 拡散板
6 見返し板
7 フロントガラス
100 透過照明式指示計器
2 文字板
2a 黒色印刷層
2b 色印刷層
2c 透光性基板
2d 白色層
2e 暈かし層
2f 透光調整層
2g 遮光層
3 光源
4 指針駆動部
5 拡散板
6 見返し板
7 フロントガラス
100 透過照明式指示計器
Claims (4)
- 表面に指示目盛りが形成される文字板(2)と、
前記指示目盛りを指示する指針(4a)と、前記指針(4a)を回動する内機(4b)とからなる指針駆動部(4)と、
前記文字板(2)の裏面側に配置される光源(3)とからなる透過照明式指示計器であって、
前記文字板(2)は、表面に前記指示目盛りが形成された透光性基板(2c)と、
前記透光性基板(2c)の裏面側に形成され、透過光を暈かす透光性部材からなる暈かし層(2e)と、
前記暈かし層(2e)の裏面側に形成され、ドットグラデーションが印刷される透光調整層(2f)とを有する事を特徴とする透過照明式指示計器。 - 前記暈かし層(2e)は、透光性の着色層である事を特徴とする請求項1に記載の透過照明式指示計器。
- 前記透光性基板(2c)の表面は、一部の領域のみ光が透過するように形成される事を特徴とする請求項1または2に記載の透過照明式指示計器。
- 前記一部の領域は、前記指針(4a)が回動可能な領域である事を特徴とする請求項3に記載の透過照明式指示計器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004035650A JP2005227108A (ja) | 2004-02-12 | 2004-02-12 | 透過照明式指示計器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004035650A JP2005227108A (ja) | 2004-02-12 | 2004-02-12 | 透過照明式指示計器 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005227108A true JP2005227108A (ja) | 2005-08-25 |
Family
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JP2004035650A Pending JP2005227108A (ja) | 2004-02-12 | 2004-02-12 | 透過照明式指示計器 |
Country Status (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011075363A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Nippon Seiki Co Ltd | 指示計器 |
CN108116228A (zh) * | 2017-12-05 | 2018-06-05 | 黄山金马科技有限公司 | 一种汽车仪表盘的面板及制备方法 |
WO2019042833A1 (de) * | 2017-09-01 | 2019-03-07 | Preh Gmbh | Sichtteil insbesondere für ein bedienelement in einem kraftfahrzeug |
JP2019128335A (ja) * | 2018-01-26 | 2019-08-01 | 本田技研工業株式会社 | 表示装置及び車両用メータの取り付け構造 |
-
2004
- 2004-02-12 JP JP2004035650A patent/JP2005227108A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011075363A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Nippon Seiki Co Ltd | 指示計器 |
WO2019042833A1 (de) * | 2017-09-01 | 2019-03-07 | Preh Gmbh | Sichtteil insbesondere für ein bedienelement in einem kraftfahrzeug |
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CN108116228B (zh) * | 2017-12-05 | 2024-04-05 | 黄山金马科技有限公司 | 一种汽车仪表盘的面板及制备方法 |
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