JP2005226525A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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恒明 青木
Hideaki Nishibe
秀明 西部
Hikari Kikuta
光 菊田
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Abstract

【課題】 燃料噴射弁における動的噴射量の精度の向上を図る上で有効な技術を提供する。
【解決手段】 筒状のボディ20と、ボディ内を移動して燃料噴射孔31aを開閉するバルブ35と、常に燃料噴射孔を閉じる方向にバルブを付勢するスプリング41と、スプリングの付勢力を調整するべくボディ内に設置されるスプリングアジャスタ43と、を備えた燃料噴射弁において、スプリングアジャスタ43は、外周における軸方向の少なくとも一部に雄ネジ45を有するとともに、ボディ内にねじ込まれた状態では半径方向に生ずるバネ作用により当該ボディに固定される構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料噴射弁における動的噴射量の調整技術に関する。
内燃機関に燃料を供給する燃料噴射弁の動的噴射量は、ノズル(燃料噴射孔)開閉用のバルブを常に閉じ方向に付勢するためのスプリングの付勢力(スプリング荷重)に依存する。従って、スプリングの付勢力の調整が燃料の動的噴射量を決定する上で、極めて重要となる。従来、スプリングの荷重の調整は、スプリングアジャスタの位置調整によって行っている。スプリングアジャスタの位置調整に関する構成が、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3にそれぞれ開示されている。
特許文献1に記載の技術では、スプリングアジャスタがアジャストボルトによって構成されており、当該アジャストボルトをボディ本体(固定鉄心)にねじ込んで位置調整を行った後、ロックナットにて固定する構成としている。特許文献2に記載の技術では、スプリングアジャスタが外周にローレット状の凹凸面を有する棒状部材(あるいは筒状部材)によって構成されており、当該棒状部材をボディ本体内に遊嵌状に挿入して位置調整した後、当該ボディ本体を外側からコーキングすることによって固定する構成としている。特許文献3に記載の技術では、スプリングアジャスタが概ね筒状に形成されたスプリングピンによって構成されており、当該スプリングピンをボディ本体内に圧入することによって位置調整する構成としている。
ところが、ボディ本体にアジャストボルトをねじ込む特許文献1に記載の構成の場合、当該アジャストボルトの微妙な位置調整が可能な反面、緩み防止用のロックナットの締着時に、あるいは締着後の緩みによって位置ずれが生じる可能性があるとともに、部品点数が多くなる。またボディ本体に棒状部材をコーキング(カシメ)によって固定する特許文献2に記載の構成では、ボディ本体にコーキングを実施する際に、棒状部材に位置ずれが生じる可能性がある。さらにボディ本体にスプリングピンを圧入する特許文献3に記載の構成では、圧入であるが故に微妙な位置調整が難しい。このように、従来技術の場合、スプリングアジャスタの位置調整の精度が低く、結果として動的噴射量の精度が低くなるという点に問題がある。
特開平7−217515号公報 特開平6−336961号公報 特開2002−130088号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、燃料噴射弁における動的噴射量の精度の向上を図る上で有効な技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、特許請求の範囲の各請求項に記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、筒状のボディと、ボディ内を移動して燃料噴射孔を開閉するバルブと、常に燃料噴射孔を閉じる方向にバルブを付勢するスプリングと、スプリングの付勢力を調整するべくボディ内に設置されるスプリングアジャスタと、を備えた燃料噴射弁が構成される。本発明における「燃料噴射弁」は、典型的にはバルブを電磁力により開閉駆動する電磁式であって、機関に燃料を噴射供給する装置として好適に用いられる。また本発明における「燃料噴射孔を開閉するバルブ」としては、ボール式、ニードル式、ポペット式等を好適に用いることができる。
本発明の燃料噴射弁におけるスプリングアジャスタは、外周における軸方向の少なくとも一部に雄ネジを有するとともに、ボディ内にねじ込まれた状態では半径方向に生ずるバネ作用により当該ボディに固定される構成とされる。本発明におけるスプリングアジャスタの外周に雄ネジを形成する態様としては、当該スプリングアジャスタのボディに対するねじ込み方向の前側、後側、中間部のいずれかに形成する態様、前後両側に形成する態様、あるいは全長にわたって形成する態様のいずれをも包含する。スプリングアジャスタは、雄ネジを介してボディ内にねじ込んで取り付ける方式のため、当該ボディに対する取付位置の微調整が可能であり、それに伴いバルブを押圧するスプリングの付勢力についても微調整することができる。一方、ボディ内に挿入されたスプリングアジャスタは、半径方向に生ずるバネ作用によって当該ボディに固定される。換言すれば、スプリングアジャスタは、ボディ内に挿入することに伴い径を縮小され、その変形による反発力(復元力)がボディの壁面に作用することで当該ボディに固定される。かくして、本発明によれば、スプリングアジャスタを、所望の動的噴射量が得られる位置に正確に調整することができるとともに、調整された位置に確実に固定することができ、これにより燃料噴射弁における動的噴射量の精度を向上することが可能となる。
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の燃料噴射弁におけるスプリングアジャスタの雄ネジは、少なくとも1つのネジ山の頂部に沿って切込溝を有しており、ボディに設けられた雌ネジにねじ込まれたとき、当該雌ネジのフランクによって雄ネジのネジ山のフランクが切込溝幅を狭める方向に両側から押圧変形される構成とされる。このような切込溝付きの雄ネジをスプリングアジャスタに設けることで、スプリングアジャスタは、緩みに対する強い抵抗を受けて、いわゆるセルフロックされることとなり、ボディに対し上述したバネ作用と相俟ってより強固に固定されることになる。その結果、使用に伴うスプリングアジャスタの位置ずれを抑えて動的噴射量の精度を長期に維持することができる。
(請求項3に記載の発明)
請求項3に記載の発明によれば、筒状のボディと、ボディ内を移動して燃料噴射孔を開閉するバルブと、常に燃料噴射孔を閉じる方向にバルブを付勢するスプリングと、スプリングの付勢力を調整するべくボディ内に設置されるスプリングアジャスタと、を備えた燃料噴射弁が構成される。本発明における「燃料噴射弁」は、典型的にはバルブを電磁力により開閉駆動する電磁式であって、機関に燃料を噴射供給する装置として好適に用いられる。また本発明における「燃料噴射孔を開閉するバルブ」としては、ボール式、ニードル式、ポペット式等を好適に用いることができる。
本発明の燃料噴射弁におけるスプリングアジャスタは、外周における軸方向の少なくとも一部に雄ネジを備えている。本発明におけるスプリングアジャスタの外周に雄ネジを形成する態様としては、当該スプリングアジャスタのボディに対するねじ込み方向の前側、後側、中間部のいずれかに形成する態様、前後両側に形成する態様、あるいは全長にわたって形成する態様のいずれをも包含する。スプリングアジャスタは、雄ネジを介してボディ内にねじ込んで取り付ける方式のため、当該ボディに対する取付位置の微調整が可能であり、それに伴いバルブを押圧するスプリングの付勢力についても微調整することができる。
本発明における雄ネジは、少なくとも1つのネジ山の頂部に沿って切込溝を有しており、ボディに設けられた雌ネジにねじ込まれたとき、当該雌ネジのフランクによって雄ネジのネジ山のフランクが切込溝幅を狭める方向に両側から押圧変形される構成とされる。すなわち、本発明では、スプリングアジャスタに形成される雄ネジにつき、ネジの頂部に切込溝を備えた構成としたことにより、ボディ内にねじこまれたスプリングアジャスタは、緩みに対する強い抵抗を受けて、いわゆるセルフロックされることとなり、その結果、使用に伴うスプリングアジャスタの位置ずれを抑えて動的噴射量の精度を長期に維持することができる。かくして、本発明によれば、スプリングアジャスタを、所望の動的噴射量が得られる位置に正確に調整することができるとともに、調整された位置に確実に固定することができ、これにより燃料噴射弁における動的噴射量の精度を向上することが可能となる。
本発明によれば、燃料噴射弁における動的噴射量の精度の向上を図る上で有効な技術が提供されることとなった。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
図1は電磁式燃料噴射弁10の縦断面図である。図1に示すように、電磁式燃料噴射弁10は、概括的に見て、ボディ本体20と、当該ボディ本体20の内部に設けられたバルブ機構30と、当該バルブ機構30を駆動するべくボディ本体20の外周に設けられた駆動機構50を主体に構成される。ボディ本体20が本発明における「ボディ」に対応する。ボディ本体20は、筒状に形成された中空の部材であり、筒孔によって燃料供給通路21が形成されている。ボディ本体20は、上流側(図中上側)にあって磁気回路の固定鉄心を構成する磁性材からなる固定コア部20Aと、下流側(図中下側)にあってバルブ35等を収容するバルブボディ部20Bとから構成されている。固定コア部20Aとバルブボディ部20Bとは非磁性材からなるスリーブ23を介して連接されている。なお図1に示すように、燃料供給通路21の上流側には、フィルター25が取り付けられている。
バルブ機構30は、バルブボディ部20B内に圧入されたノズル31、当該ノズル31の下流側端部(下面)に接合されたプレートオリフィス33、ノズル31に形成された燃料噴射孔31aを開閉するバルブ35、ノズル31のシート面(円錐面)31bに向ってバルブ35を押圧する(閉弁方向に付勢する)スプリング41、当該スプリング41の荷重を調整するスプリングピン43等から構成されている。
ノズル31は、底を有する円筒状に形成され、当該底部に燃料噴射孔31aとシート面31bを有する。バルブ35は、ノズル31の燃料噴射孔31aを開閉する球状の弁体37と、軸方向の一端(図中上端)が前記固定コア部20Aの下流側端部に対向するように配置されるとともに、バルブボディ部20Bに対し軸方向に摺動自在に取り付けられた段付きの筒体39とから構成され、当該筒体39の他端部に弁体37が接合されている。なおバルブ35のうちの少なくとも筒体39は、磁性材によって形成され、常にスプリング41によって弁体37がシート面31bに押し付けられる方向に付勢されており、その状態では、固定コア部20Aとの間に微小隙間が設定されている。また筒体39の筒孔39aは、燃料供給通路21の一部を構成しており、当該筒体39に形成された連通孔39bを介してノズル31の筒孔31cに連通されている。上記のバルブ35が本発明における「バルブ」に対応する。プレートオリフィス33は、複数の小孔(図示省略)を有している。この小孔は、燃料噴射孔31aの開放時において当該燃料噴射孔31aから噴射される燃料を霧化するとともに、噴射方向を決定する。
バルブ35を開閉駆動する駆動機構50は、前記固定コア部20Aと、当該固定コア部20Aを取り巻くように配置されたソレノイドコイル51によって構成される。なおソレノイドコイル51は、ボディ本体20の大部分と共に樹脂成形体61によって被覆されている。ソレノイドコイル51は、コネクタ53を介して電力供給装置(図示省略)と接続されており、当該ソレノイドコイル51への通電により発生する電磁力によってバルブ35の筒体39を固定コア部20Aに吸着させる。これにより、バルブ35の弁体37がノズル31のシート面31bから引き離され、燃料噴射孔31aが開放されて燃料が噴射される。
燃料噴射孔31aから噴射される燃料の動的噴射量は、バルブ35の開弁時間によって決まる。そしてバルブ35の開弁時間は、当該バルブ35を閉弁方向に付勢するためのスプリング41の付勢力(以下、荷重という)を調整することで調整される。本実施の形態においては、上記の動的噴射量が適正となるように、スプリング41の荷重を調整するためのスプリングピン43を備えている。スプリングピン43は、図1に示すように、固定コア部20Aの内部に軸方向に位置調整可能に取り付けられている。スプリング41は、スプリングピン43とバルブ35との間に配置されている。従って、スプリングピン43の取付位置を調整することによってスプリング41の荷重が調整される。このスプリングピン43が本発明における「スプリングアジャスタ」に対応する。以下、スプリングピン43につき図2〜図5を参照して説明する。
スプリングピン43は、図3および図4に示すように、横断面がC形の一様断面形状を有する円筒状部材によって形成されている。すなわち、軸方向に全長にわたって延在するスリット43aを備えた円筒状の部材であり、外周面には軸方向の概ね全長にわたって雄ネジ45が形成されている。スプリングピン43は、ボディ本体20における固定コア部20Aの燃料供給通路21、すなわち筒孔に設けた雌ネジ47に雄ネジ45を介してねじ込むことによって取り付けられ(図2参照)、そして取り付けられた状態では筒孔43bが燃料供給通路21の一部を構成する。雌ネジ47は、燃料供給通路21の下流側に形成された取付孔部21aの内周面に形成されている。このため、スプリングピン43は、固定コア部20Aの燃料供給経路21(上流側の大径孔)内に上流側から遊嵌状に挿入された後、取付孔部21aにねじ込まれることになる。なおスプリングピン43の一端部には、当該スプリングピン43をねじ込むための工具を取り付ける工具取付溝43cが形成されている。
雄ネジ45は、図4および図5に示すように、ネジ山45aの頂部に沿って切込溝46を有する。そして雄ネジ45のフランク45b(山の頂と谷底とを連絡する面)が軸線に直角な直線となす角、すなわちフランク角が、雌ネジ47のフランク角よりも小さく形成されている。これにより、雄ネジ45を雌ネジ47にねじ込んだときに、図5に2点鎖線で示すように当該雌ネジ47のフランク47aによって当該雄ネジ45のフランク45bが切込溝46を狭める方向に両側から押圧変形される構成とされる。このため、押圧変形されたフランク45bの復元力が雌ネジ47のフランク47aに作用し、その結果として雄ネジ45の緩みに抵抗する強い摩擦力が生じ、スプリングピン43は、いわゆるセルフロック機能を奏することになる。
またスプリングピン43の外径(雄ネジ47の外径)は、固定コア部20Aの取付孔部21aの内径(雌ネジ49の内径)よりもやや小径に設定されている。このため、スプリングピン43を取付孔部21aにねじ込んで取り付けたとき、当該スプリングピン43には、半径方向にバネ作用が発生し、このバネ作用によって固定コア部20Aに固定される構成とされる。すなわち、スプリングピン43は、固定コア部20Aの取付孔部21a内に挿入することに伴い径を縮小するように弾性変形され、その弾性変形による反発力(復元力)が取付孔部21aの壁面を押圧するように作用することによって固定される。
本実施の形態においては、スプリング41の荷重を調整する手段としてのスプリングアジャストを、外周に雄ネジ45が形成されたスプリングピン43によって構成している。従って、固定コア部20Aに対しスプリングピン43を軸方向に微小ストロークで移動させることができるため、取付位置の微調整が可能となる。また雄ネジ45のネジ山45aに切込溝46を設け、雌ネジ47にねじ込むだけでセルフロックされる構成のため、調整位置に確実に固定できるとともに、調整後のネジの緩みによる位置ずれも生じない。加えてスプリングピン43は、それ自体の径方向に作用する弾発力(バネ作用)により固定コア部20Aに固定されるため、上記のネジによるセルフロック機能と相俟ってより強固な固定が実現される。これにより、スプリングピン43を所望の動的噴射量が得られる位置に正確に調整し、かつ固定することができる結果、燃料噴射弁における動的噴射量の精度を向上することが可能となる。
なおスプリングピン43は、固定コア部20Aの取付孔部21aに取り付けられる際、外径が当該取付孔部21aの内径まで縮小され、これによりスリット43aが狭められる。従って、スリット43aの幅を、スプリングピン43が取付孔部21aにねじ込まれたときにスリット43aの対向端部が互いに密着するような大きさに予め設定おくことで、スプリングピン43は、取付状態では周方向に隙間を有しない円筒体となる。一方、スプリングピン43の取付構造は、雄ネジ45に切込溝46を備えたネジ式としたので、雄ネジ45のフランク45aと雌ネジ47のフランク47aが互いに押圧し合うことで、いわゆるバックラッシュによる隙間が生じない構造となる。
上記のことから、スプリングピン43の外周と取付孔部21aの内周との間の隙間が小さい円筒状部材が提供されることになる。このため、例えばフィルター25を固定コア部20Aの上流側端部に取り付ける構成に変え、図6および図7に示す如くスプリングピン43の筒孔43b内に配置する構成が可能となる。なお図6にはメッシュフィルター27が配置された場合が示され、図7には焼結フィルター29が配置された場合が示される。そして上記構成としたときは、スプリングピン43の取付孔部21a内へのねじ込み時における当該スプリングピン43の径の縮小作用を利用して筒孔43b内にフィルター27,29を固定状に保持することが可能となり、特別な固定手段が不要となる。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態につき図8および図9を参照して説明する。この第2の実施形態では、スプリングピン43を、図示の如く、軸方向の一方に小径部43d、他方に大径部43eを有する段付き円筒状部材によって構成し、小径部43dの外周には、第1の実施形態と同様の切込溝46付きの雄ネジ45を備え、大径部43eには、軸方向に延在する複数(本実施の形態では4個の場合を示す)のスリット43aを備えた構成としている。なお小径部43dはスリットのない円筒形状に形成されている。一方、固定コア部20Aには、スプリングピン43の段付き円筒形状に対応した形状、すなわち雄ネジ45付きの小径部43dに対応する形状の雌ネジ27付き小径取付孔部22aと、バネ作用を有する大径部43eに対応する、当該大径部43eよりやや小径の大径取付孔部22bが形成されている。
上記のように構成された第2の実施の形態によれば、小径部43dの雄ネジ45を小径取付孔部22aの雌ネジ47にねじ込むことによって固定コア部20Aにスプリングピン43を取付位置を微調整しつつ取り付けることができる。そのとき、大径部43eには大径取付孔部22bに対し径方向へのバネ作用による固定力が発生し、雄ネジ45のセルフロック機能と相俟ってスプリングピン43を調整された位置により強固に固定することができる。すなわち、第2の実施形態によれば、スプリングピン43における小径部43dが雄ネジ45による取付位置の微調整機能を奏し、大径部43eがバネ作用による軸方向の位置ずれ防止機能を奏する構成とされる。これにより、スプリングピン43を所望の動的噴射量が得られる位置に正確に調整し、かつ固定することができる結果、燃料噴射弁における動的噴射量の精度を向上することが可能となる。
また第2の実施形態の場合、小径部43dがスリットを有しない円筒形状であり、スプリング41の一端と当接する当接面(座面)に周方向に隙間が無いため、スプリングピン43のねじ込み操作を害することがないとともに、スプリングピン43の荷重を安定的に受けることができる。
なおこの構成を除いた他の構成に関しては、第1の実施形態の構成と実質的に同等とされているため、図示および説明を省略する。
なお上述した実施の形態では、スプリングピン43の外周に、頂部に沿って切込溝46を有する特殊な雄ネジ45を形成することによってスプリングアジャスタを構成したが、スリット43aを有しない中空状部材あるいは中実状部材の外周に特殊ネジを設けることでスプリングアジャスタを構成してもよい。
また上述した実施の形態では、スプリングピン43の概ね全長にわたって雄ネジ45を形成する態様、およびスプリングピン43のねじ込み方向の前側に雄ネジ45を形成する態様の場合を図示したが、雄ネジ45をねじ込み方向の後側に形成する態様、あるいはねじ込み方向の中間部に形成する態様に変更してもよい。また雄ネジ45に切込溝46を設ける場合、雄ネジ45の全体にわたって設ける構成に変えて雄ネジの一部に設けてもよい。
また第1および第2の実施形態においては、スプリングピン43に切込溝46を有する特殊構造の雄ネジ45を設ける構成としたが、当該特殊構造の雄ネジ45に変え、スプリングピン43の外周、換言すれば、ボディ内にねじ込まれた状態では半径方向に生ずるバネ作用により当該ボディに固定される筒状部材の外周に、頂部に切込溝46を有しない一般的な雄ネジを設ける構成としてもよい。またスプリングピンにスリットを有しない構成、換言すれば、半径方向に生ずるバネ作用により固定する機能を有しない構成の筒状部材の外周における軸方向の少なくとも一部に、切込溝46付きの雄ネジ45を設けることでスプリングアジャスタを構成してもよい。
第1の実施形態に係る電磁式燃料電磁弁を示す縦断面図である。 図1におけるII部の拡大断面図である 図1におけるIII−III線に基づくスプリングピンの断面図である。 スプリングピンを示す斜視図である。 スプリングピンの雄ネジの説明図であり、雌ネジにねじ込む前の状態とねじ込まれた状態を示す。 スプリングピンの筒孔内にメッシュフィルターを収容した状態を示す断面図である。 スプリングピンの筒孔内に焼結フィルターを収容した状態を示す断面図である。 第2の実施形態に係るスプリングピンを示す縦断面図である。 図8におけるIX−IX線に基づくスプリングピンの断面図である。
符号の説明
10 電磁式燃料噴射弁(燃料噴射弁)
20 ボディ本体(ボディ)
20A 固定コア部
20B バルブボディ部
21 燃料供給通路
21a 取付孔部
23 スリーブ
25 フィルター
27 フィルター
29 フィルター
30 バルブ機構
31 ノズル
31a 燃料噴射孔
31b シート面
31c 筒孔
33 プレートオリフィス
35 バルブ
37 弁体
39 筒体
39a 筒孔
39b 連通孔
41 スプリング
43 スプリングピン(スプリングアジャスタ)
43a スリット
43b 筒孔
43c 工具取付溝
45 雄ネジ
45a ネジ山
45b フランク
46 切込溝
47 雌ネジ
47a フランク
50 駆動機構
51 ソレノイドコイル
53 コネクタ

Claims (3)

  1. 筒状のボディと、前記ボディ内を移動して燃料噴射孔を開閉するバルブと、常に前記燃料噴射孔を閉じる方向に前記バルブを付勢するスプリングと、前記スプリングの付勢力を調整するべく前記ボディ内に設置されるスプリングアジャスタと、を備えた燃料噴射弁であって、
    前記スプリングアジャスタは、外周における軸方向の少なくとも一部に雄ネジを有するとともに、前記ボディ内にねじ込まれた状態では半径方向に生ずるバネ作用により当該ボディに固定される構成としたことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射弁であって、
    前記雄ネジは、少なくとも1つのネジ山の頂部に沿って切込溝を有しており、前記ボディに設けられた雌ネジにねじ込まれたとき、当該雌ネジのフランクによって雄ネジのネジ山のフランクが前記切込溝幅を狭める方向に両側から押圧変形される構成としたことを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 筒状のボディと、前記ボディ内を移動して燃料噴射孔を開閉するバルブと、常に前記燃料噴射孔を閉じる方向に前記バルブを付勢するスプリングと、前記スプリングの付勢力を調整するべく前記ボディ内に設置されるスプリングアジャスタと、を備えた燃料噴射弁であって、
    前記スプリングアジャスタは、外周における軸方向の少なくとも一部に雄ネジを備え、当該雄ネジは、少なくとも1つのネジ山の頂部に沿って切込溝を有しており、前記ボディに設けられた雌ネジにねじ込まれたとき、当該雌ネジのフランクによって雄ネジのネジ山のフランクが前記切込溝幅を狭める方向に両側から押圧変形される構成としたことを特徴とする燃料噴射弁。
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