JP2005225037A - 吐出制御装置、インク吐出装置、ヘッドユニット、吐出制御方法、画面表示方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被記録対象の印刷方向にノズル群が複数列配置されたヘッドユニットを制御し、少なくとも複数列のノズル群から同色かつ同濃度のインク滴を吐出することが可能なインク吐出装置を制御する吐出制御装置10に、ノズル群を識別する情報と、その不良ノズルを含む任意長の連続領域を特定する情報とを記憶した記憶部10Aと、印刷処理の実行時、階調データの割当て先となるノズルが、記憶部10Aに記憶されているノズル群の連続領域に含まれるか否か判定する判定部10Bと、階調データの割当て先となるノズルが連続領域に含まれる場合、当該階調データを、同色かつ同濃度のインク滴を吐出可能な他のノズル群の同位置のノズルに割り当てる割当部10Cを設ける。
【選択図】図2
Description
図2に、この印刷技術を適用した吐出制御装置10の構成例を示す。吐出制御装置10は、同色インクを吐出可能なノズル群N1、N2を少なくとも被記録対象の印刷方向に2列配置したヘッドユニット11を制御対象とする。なお、ノズル群N1とN2のインク濃度は同じものを用いる。
記憶部10Aは、ノズル群を識別する情報と、その不良ノズルを含む任意長の連続領域を特定する情報とを記憶する記憶デバイスである。記憶デバイスには、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)やリードオンリメモリ(ROM)その他の半導体メモリがある。この他、磁気記録媒体、光記録媒体等がある。
図6に、この印刷技術を適用した吐出制御装置20の構成例を示す。この発明も、不良ノズルを含む連続領域に割り当てられるインク滴の吐出を他のノズル群の正常ノズルに割り当てる基本的な機能を有する点で同じである。
図7に、選択的にカラー印刷又は白黒印刷を実行できるプリンタ装置30の主要構成部を示す。このプリンタ装置30は、不良ノズルを含む任意長の連続領域(以下、「代行領域」という。)を割当先とする階調データを、当該代行領域と同色かつ同濃度のインク滴を吐出可能な他のノズル群に割り当てる代行吐出機能を搭載するものとする。
ヘッドユニット31は、ノズル駆動部31Aと、ラインヘッド31Bを有する。ノズル駆動部31Aは、インク滴の吐出が適切なタイミングで実行されるようにラインヘッド31Bを直接駆動するデバイスである。具体的には、ノズル駆動部31Aは、ノズル底部に配置されたヒーター(抵抗パターン)に駆動電流を流すタイミングを制御する。
吐出制御部32は、文字や画像その他の印刷データをインク滴の吐出に適したノズル階調データに変換する信号処理部である。図7に示すように、吐出制御部32は、輝度/濃度変換部32A、ガンマ変換部32B、階調変換部32C、駆動信号割当部32D、システム制御部32E、代行領域記憶部32F、通信インタフェース32Gを有する。
使用開始後の不良ノズルの登録手法には、主に2通りの方法が考えられる。1つは、プリンタ装置30に配置した操作入力部と表示部を使用する方法である。
図18〜図21に、駆動信号割当部32Dの全体構成例を示す。なお、図18〜図21は、1つの階調データを4つのノズル群のいずれか1つに割り当てる印刷モード、又は、1つの画素領域に吐出される最大q発のインク滴を4つのノズル群に均等に割り当てる印刷モードを前提とする。
図18に示す駆動信号割当部32Dは、割当処理部32D1と、割当変更部32D2と、変更制御部32D3とでなる。このうち、割当処理部32D1は、印刷モードで想定する本来の割当処理を実行する信号処理部である。
図19に示す駆動信号割当部32Dも、割当処理部32D1と、割当変更部32D2と、変更制御部32D4とでなる。図18と同一符号を付して示すように、割当処理部32D1と割当変更部32D2の処理内容は、図18に示す駆動信号割当部32Dと同じである。
図20に示す駆動信号割当部32Dも、割当処理部32D1と、割当変更部32D2と、変更制御部32D5とでなる。図18と同一符号を付して示すように、割当処理部32D1と割当変更部32D2の処理内容は、図18に示す駆動信号割当部32Dと同じである。
図21に、他の構成例とは異なる駆動信号割当部32Dの例を示す。この駆動信号割当部32Dは、割当処理部32D6と、これを制御する割当制御部32D7とでなる。
以下、(5−1)〜(5−3)の割当処理部32D1で実行される割当処理の具体例を説明する。なお、以下の説明では、ヘッドユニット31に配置された4列全てのノズル群から同色インクを吐出する印刷モードが選択されているものとする。
この処理動作は、階調データが2値データの場合にも多値データ(1つの画素領域を複数発のインク滴で表現する場合)にも適用できる。ここでは、2値データの場合について説明する。
まず、図23に示す割当手法の実施例を説明する。すなわち、階調データの割当先となるノズル群を、被記録対象の印刷方向とノズルの配列方向のそれぞれについて画素領域ごとにシフトする場合について説明する。
次に、図25に示す割当手法の実施例を説明する。すなわち、階調データの割当先となるノズル群を、吐出対象とする画素領域が印刷方向に進む度(1ライン進む度)にシフトする場合について説明する。
次に、図27及び図28に示す割当手法の実施例を説明する。すなわち、階調データの割当先となるノズル群を、各ノズル群への割当関係を定めたドットパターンに従ってシフトする場合について説明する。なお、図中、○印の中の数字は、対応するノズル群を表している。
次に、図30に示す割当手法の実施例を説明する。すなわち、階調データの割当先となるノズル群を、乱数発生器で発生された乱数に従って決定する場合について説明する。ここでの乱数は、疑似乱数でも良い。
この処理動作は、階調データが多値データ(1つの画素領域を複数発のインク滴で表現する場合)に適用される。なお、吐出回数は、複数のノズル間でできるだけ均等になるように割り当てる。
まず、複数のノズルに割り当てる吐出回数を、階調データの値を基に割当テーブルを参照して決定する場合について説明する。図32に、割当処理部32D1として使用する割当テーブルの一例を示す。
次に、複数のノズルに割り当てる吐出回数を、複数通りの割当パターンの中からその都度決定する場合について説明する。この点が、実施例1との違いである。すなわち、実施例1では、階調データの値に対する割当パターンが1対1の関係であった。これに対し、この実施例は、階調データの値に対する割当パターンが1対多の関係になる。
この実施例も、複数のノズルに割り当てる吐出回数を、複数通りの割当パターンの中からその都度決定する場合について説明する。ただし、この実施例では、より簡易な手法により、割当パターンを決定する。
この実施例では、同色インクの吐出に使用するノズル群の数をm、階調データの値をnとする場合に、nがmで割り切れるとき、除算演算時の商p(=n/m)を各ノズルに均等に割り当て、nがmで割り切れないとき、除算演算時の商p(=n/m)を各ノズルに均等に割り当てた上で、剰余を乱数に基づいて選択した一部のノズルに1発単位で割り当てる場合について説明する。
この実施例も、同色インクの吐出に使用するノズル群の数をm、階調データの値をnとする場合に、nがmで割り切れないときに、剰余分を一部のノズルに1発単位で割り当てる場合について説明する。
この実施例では、同色インクの吐出に使用する全てのノズル群から1つの画素領域に同数のインク滴を吐出させる場合について説明する。この実施例の実現方法としては、例えば、前述の各実施例に置いて剰余値を無視する方法がある。
以上のように、同色かつ同濃度のインク滴を吐出可能な複数のノズル群の使用が可能な状態において、不良ノズルを含む連続領域に割り当てられるインク滴を他のノズル群の正常ノズルで代行吐出させることにより、ノズル固有の濃度ムラやスジの発生を回避できる。
(a)実施形態に係るインク吐出装置は、前述した全ての割当手法に対応する必要はなく、その1つ又は任意の複数に対応すれば良い。
10A、20A 記憶部
10B、20C 判定部
10C、20D 割当部
11、31 ヘッドユニット
11A 連続領域
20B 座標収集部
30 プリンタ装置
31A ノズル駆動部
31B ラインヘッド
32 吐出制御部
32A 輝度/濃度変換部
32B ガンマ変換部
32C 階調変換部
32D 駆動信号割当部
32D1、32D6 割当処理部
32D2 割当変更部
32D3〜D5 変更制御部
32D7 割当制御部
32E システム制御部
32F 代行領域記憶部
32G 通信インタフェース
33 搬送機構
Claims (26)
- 被記録対象の印刷方向にノズル群が複数列配置されたヘッドユニットを制御し、少なくとも複数列のノズル群から同色かつ同濃度のインク滴を吐出することが可能なインク吐出装置を制御する吐出制御装置であって、
ノズル群を識別する情報と、その不良ノズルを含む任意長の連続領域を特定する情報とを記憶した記憶部と、
印刷処理の実行時、階調データの割当て先となるノズルが、前記記憶部に記憶されているノズル群の連続領域に含まれるか否か判定する判定部と、
階調データの割当て先となるノズルが前記連続領域に含まれる場合、当該階調データを、同色かつ同濃度のインク滴を吐出可能な他のノズル群の同位置のノズルに割り当てる割当部と
を有することを特徴とする吐出制御装置。 - 被記録対象の印刷方向にノズル群が複数列配置されたヘッドユニットを制御し、少なくとも複数列のノズル群から同色かつ同濃度のインク滴を吐出することが可能なインク吐出装置を制御する吐出制御装置であって、
ノズル群を識別する情報と、その不良ノズルを含む任意長の連続領域を特定する情報とを記憶した記憶部と、
前記複数列のノズル群に適用する階調データの割当パターンを基に、前記記憶部に記憶した情報を参照し、前記連続領域に対応する画素座標群を収集する座標収集部と、
印刷処理の実行時、階調データの画素座標が、前記画素座標群に含まれるか否か判定する判定部と、
階調データの画素座標が前記画素座標群に含まれる場合、当該階調データを、同色かつ同濃度のインク滴を吐出可能な他のノズル群の同位置のノズルに割り当てる割当部と
を有することを特徴とする吐出制御装置。 - 請求項1又は2に記載の吐出制御装置において、
前記連続領域を特定する情報は、基準点の位置情報と基準点からの距離である
ことを特徴とする吐出制御装置。 - 請求項1又は2に記載の吐出制御装置において、
前記連続領域を特定する情報は、連続領域の両端を与える2点の位置情報である
ことを特徴とする吐出制御装置。 - 請求項1又は2に記載の吐出制御装置において、
前記ノズル群を識別する情報と、その不良ノズルを含む任意長の連続領域を特定する情報の少なくとも一部は、ユーザーによる使用の前に予め登録されている
ことを特徴とする吐出制御装置。 - 請求項1又は2に記載の吐出制御装置において、
前記ノズル群を識別する情報と、その不良ノズルを含む任意長の連続領域を特定する情報の少なくとも一部は、インク吐出装置本体に設けられた入力部を通じて入力又は変更される
ことを特徴とする吐出制御装置。 - 請求項1又は2に記載の吐出制御装置において、
前記ノズル群を識別する情報と、その不良ノズルを含む任意長の連続領域を特定する情報の少なくとも一部は、インク吐出装置本体と通信路を通じて接続された外部情報装置を通じて入力又は変更される
ことを特徴とする吐出制御装置。 - 請求項1又は2に記載の吐出制御装置において、
前記他のノズル群は、前記連続領域以外の他の領域では予備ノズルとして機能し、当該他の領域ではインク滴を吐出しない
ことを特徴とする吐出制御装置。 - 請求項1又は2に記載の吐出制御装置において、
同色かつ同濃度のインク滴を吐出可能な前記複数列のノズル群は、前記連続領域以外の他の領域において、各ノズル群の使用回数が印刷面全体として均等となるように、画素領域毎に前記複数列のノズル群のいずれか1つに階調データが選択的に割り当てられるように駆動される
ことを特徴とする吐出制御装置。 - 請求項1又は2に記載の吐出制御装置において、
前記ヘッドユニットが、1つの画素領域を最大複数発のインク滴で表現する印刷モードとして駆動される際に、同色かつ同濃度のインク滴を吐出可能な前記複数列のノズル群は、前記連続領域以外の他の領域において、ノズル群間でインク滴の吐出回数が印刷面全体で均等となるように、1つの画素領域に吐出するインク滴数が前記複数列のノズル群に分割的に割り当てられるように駆動される
ことを特徴とする吐出制御装置。 - 被記録対象の搬送機構と、
請求項1に記載の吐出制御装置と
を有することを特徴とするインク吐出装置。 - 被記録対象の搬送機構と、
請求項2に記載の吐出制御装置と
を有することを特徴とするインク吐出装置。 - 被記録対象の印刷方向にノズル群が複数列配置されたヘッドユニットにおいて、
前記複数列のノズル群のうち少なくとも1つのノズル群の延長方向に沿って、ノズル位置を特定する印を所定間隔で配置した
ことを特徴とするヘッドユニット。 - 請求項13に記載のヘッドユニットにおいて、
前記印は、ノズルと一対一に対応する番号を表す
ことを特徴とするヘッドユニット。 - 請求項13に記載のヘッドユニットにおいて、
前記印は、ノズル群の一端からの長さを表す
ことを特徴とするヘッドユニット。 - 被記録対象の印刷方向にノズル群が複数列配置されたヘッドユニットを制御し、少なくとも複数列のノズル群から同色かつ同濃度のインク滴を吐出することが可能なインク吐出装置の吐出制御方法であって、
印刷処理の実行時、ノズル群を識別する情報と、その不良ノズルを含む任意長の連続領域を特定する情報とを記憶した記憶部を参照し、階調データの割当て先となるノズルが、前記記憶部に記憶されているノズル群の連続領域に含まれるか否か判定する処理と、
階調データの割当て先となるノズルが前記連続領域に含まれる場合、当該階調データを、同色かつ同濃度のインク滴を吐出可能な他のノズル群の同位置のノズルに割り当てる処理と
を有することを特徴とする吐出制御方法。 - 被記録対象の印刷方向にノズル群が複数列配置されたヘッドユニットを制御し、少なくとも複数列のノズル群から同色かつ同濃度のインク滴を吐出することが可能なインク吐出装置の吐出制御方法であって、
印刷処理の実行時、不良ノズルを含む任意長の連続領域が割当先となる階調データの画素座標を収集した画素座標群に、処理対象とする階調データの画素座標が該当するか否か判定する処理と、
階調データの画素座標が前記画素座標群に含まれる場合、当該階調データを、同色かつ同濃度のインク滴を吐出可能な他のノズル群の同位置のノズルに割り当てる処理と
を有することを特徴とする吐出制御方法。 - 被記録対象の印刷方向にノズル群が複数列配置されたヘッドユニットを制御し、少なくとも複数列のノズル群から同色かつ同濃度のインク滴を吐出することが可能なインク吐出装置に不良ノズルを登録するための画面表示方法であって、
ノズル群を識別する情報の入力又は変更を受け付ける画面を表示領域に表示する処理と、
不良ノズルを含む連続領域を特定する情報の入力又は変更を受け付ける画面を表示領域に表示する処理と
を有することを特徴とする画面表示方法。 - 請求項18に記載の画面表示方法であって、
前記表示領域は、インク吐出装置本体に設けられている
ことを特徴とする画面表示方法。 - 請求項18に記載の画面表示方法であって、
前記表示領域は、インク吐出装置本体と通信を通じて接続された外部情報装置に設けられている
ことを特徴とする画面表示方法。 - 被記録対象の印刷方向にノズル群が複数列配置されたヘッドユニットを制御し、少なくとも複数列のノズル群から同色かつ同濃度のインク滴を吐出することが可能なインク吐出装置の吐出制御装置として機能するコンピュータに、
印刷処理の実行時、ノズル群を識別する情報と、その不良ノズルを含む任意長の連続領域を特定する情報とを記憶した記憶部を参照し、階調データの割当て先となるノズルが、前記記憶部に記憶されているノズル群の連続領域に含まれるか否か判定する処理と、
階調データの割当て先となるノズルが前記連続領域に含まれる場合、当該階調データを、同色かつ同濃度のインク滴を吐出可能な他のノズル群の同位置のノズルに割り当てる処理と
を実行させることを特徴とするプログラム。 - 被記録対象の印刷方向にノズル群が複数列配置されたヘッドユニットを制御し、少なくとも複数列のノズル群から同色かつ同濃度のインク滴を吐出することが可能なインク吐出装置の吐出制御装置として機能するコンピュータに、
印刷処理の実行時、不良ノズルを含む任意長の連続領域が割当先となる階調データの画素座標を収集した画素座標群に、処理対象とする階調データの画素座標が該当するか否か判定する処理と、
階調データの画素座標が前記画素座標群に含まれる場合、当該階調データを、同色かつ同濃度のインク滴を吐出可能な他のノズル群の同位置のノズルに割り当てる処理と
を実行させることを特徴とするプログラム。 - 被記録対象の印刷方向にノズル群が複数列配置されたヘッドユニットを制御し、少なくとも複数列のノズル群から同色かつ同濃度のインク滴を吐出することが可能なインク吐出装置の吐出制御装置として機能するコンピュータに、又は、当該吐出制御装置と通信路を通じて接続された外部情報装置として機能するコンピュータに、
ノズル群を識別する情報の入力又は変更を受け付ける画面を表示領域に表示する処理と、
不良ノズルを含む連続領域を特定する情報の入力又は変更を受け付ける画面を表示領域に表示する処理と
を実行させることを特徴とするプログラム。 - 請求項21に記載のプログラムを記録した
ことを特徴とする記録媒体。 - 請求項22に記載のプログラムを記録した
ことを特徴とする記録媒体。 - 請求項23に記載のプログラムを記録した
ことを特徴とする記録媒体。
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JP2004035023A JP2005225037A (ja) | 2004-02-12 | 2004-02-12 | 吐出制御装置、インク吐出装置、ヘッドユニット、吐出制御方法、画面表示方法、プログラム及び記録媒体 |
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