JP2005224073A - 洗濯機用電動機および洗濯乾燥機用電動機 - Google Patents
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Abstract
【課題】板厚の厚い鋼板を用いることなく、ロータヨークの磁束密度を緩和させること。
【解決手段】ステータヨークと、ロータヨークと、このロータヨークの外周に配置される希土類を用いた円弧形状のセグメント磁石と、前記ロータヨークと前記セグメント磁石を一体にモールドする合成樹脂製の保持結合用樹脂層とを有する洗濯機用または洗濯乾燥機用のブラシレス電動機において、ロータヨークは、筒部の軸方向長さが前記セグメント磁石の軸方向長さよりも長いことを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】ステータヨークと、ロータヨークと、このロータヨークの外周に配置される希土類を用いた円弧形状のセグメント磁石と、前記ロータヨークと前記セグメント磁石を一体にモールドする合成樹脂製の保持結合用樹脂層とを有する洗濯機用または洗濯乾燥機用のブラシレス電動機において、ロータヨークは、筒部の軸方向長さが前記セグメント磁石の軸方向長さよりも長いことを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、洗濯機用電動機および洗濯乾燥機用電動機に関するものである。
洗濯機用電動機としてブラシレス電動機が使用されている。ブラシレス電動機は、特開2000−78787号公報(特許文献1)等に示されている。また、このブラシレス電動機の磁石に希土類磁石をすることも知られている。
プレス加工により、ロータヨークをカップ形状に形成したロータヨークに希土類磁石を使用した場合、フェライト系磁石に比較して残留磁束密度が3〜7倍と大きい。この残留磁束密度の増大に対し、一般的にはカップ形状を有するロータヨークの板厚を増加することにより、断面積を増加させてロータヨークの磁束密度が飽和磁束密度を超えないように対処する。
しかしながら、ロータヨークは、鋼板をカップ形状に絞るプレス加工で成形するため、鋼板の板厚増加はプレス押圧容量の増加や部品精度の低下が問題となる。
本発明は、上記の問題に対処し、ロータヨークの板厚を厚くすることなく、ロータヨークの磁束密度を飽和磁束密度以下に抑えることができる洗濯機用または洗濯乾燥機用のブラシレス電動機を提供することを目的とする。
本発明は、ロータヨークとセグメント磁石を一体にモールドする合成樹脂製の保持結合用樹脂層とを有する洗濯機用または洗濯乾燥機用のブラシレス電動機において、ロータヨークは、筒部の軸方向長さがセグメント磁石の軸方向長さよりも長いことを特徴とする。
本発明によれば、ロータヨークの筒部の軸方向長さがセグメント磁石の軸方向長さよりも長くすることで、板厚の厚い鋼板を用いることなく、ロータヨークの磁束密度が飽和磁束密度以下に抑えられる。
本発明の実施形態について、図面を引用して説明する。
まず、図1に基づいて洗濯機または洗濯乾燥機の駆動機構を含むブラシレス電動機の概要から述べる。
ブラシレス電動機は、ステータヨーク1と、回転子2を有する。このブラシレス電動機は、ブラシレス電動機のハウジングケース3に収まる。ステータヨーク1は、外周がハウジングケース3の内周面に嵌合して固定される。ハウジングケース3の下側に底部カバー4が着脱自在に取り付けられる。この底部カバー4で、ハウジングケース3の底側開口は塞がれる。底部カバー4には、磁極の位置を検知する位置検知センサー5が備わる。
ハウジングケース3の上側に一体に形成されたエンドブラケット6は、ギャーボックスカバー7を支持する。ギャーボックスカバー7は、締め付け固定ネジ10でハウジングケース3に締結される。ギャーボックスカバー7は、下側に下部軸受部8、上側に上部軸受部9を支持する。
ギャーボックス20は、ギャーボックスカバー7内に置かれる。ギャーボックス20は、ギャーボックスケース21、ギャーボックス底板22、ギャー円筒体23、ギャー支持上側回転盤24、ギャー支持下側回転盤25、ギャー支持上側回転盤24とギャー支持下側回転盤25に回転自在に支持される遊星ギャー26を有する。
ギャーボックス底板22は、中央に下方に延在する中空回転軸27を有する。この中空回転軸27は、下部軸受部8に回転自在に支持される。中空回転軸27の外周には、上下に延びるセレーションが形成され、このセレーションに嵌合する摺動クラッチリング28が中空回転軸27に備わる。摺動クラッチリング28は、下がると前記ブラシレス電動機の回転子2に係合し、上がると回転子2との係合が解かれる。
中空回転軸27は、内側に上軸受部29と、下軸受部30を有する。ブラシレス電動機の回転軸40は、中空回転軸27に挿入され、かつ上軸受部29、下軸受部30に回転自在に支持される。
回転軸40の下側には、締め付け固定ナット31を用いて回転子2が結合され、上側にはセレーションが形成されている。上側のセレーションには、前述した遊星ギャー26が噛み合わされる。また遊星ギャー26は、ギャー円筒体23の内周に形成したセレーションに噛み合わされる。
バスケット用中空軸41は、ギャーボックスカバー7の上側筒部42に固定されている上部軸受部9に回転自在に支持される。バスケット用中空軸41の下側は、ギャーボックスケース21の上側筒部43に固定嵌合される。バスケット用中空軸41の内側に上回転翼軸受部44と、下回転翼軸受部45を有する。
洗濯回転翼用回転軸46は、バスケット用中空軸41の内側に挿入され、上回転翼軸受部44、下回転翼軸受部45に回転自在に支持される。洗濯回転翼用回転軸46の下端は、ギャー支持上側回転盤24に回転が伝わるように嵌合される。洗濯回転翼用回転軸46の上部に洗濯回転翼が取り付けられる。バスケット用中空軸41の上部にバスケットが取り付けられる。
ブラシレス電動機の回転は、摺動クラッチリング28を下げて前記ブラシレス電動機の回転子2に係合しすることで、バスケットに伝達される。また摺動クラッチリング28を上げることで、回転子2との係合が断たれ、洗濯回転翼だけに伝えられる。
次にブラシレス電動機について、図2〜図8を加えて説明する。
ここでは、主に回転子2について述べる。
回転子2は、ロータヨーク50、支持ボス板51、セグメント磁石52、保持結合用樹脂層53、位置検出用磁石54、保持部材55、冷却ファン56を有する。
回転子2は、全体の形がカップ形状をしている。支持ボス板51の中央に形成したボス穴58に前記回転軸40が挿入され、回転軸40の雄ネジに螺合する締め付け固定ナット31で、回転子2は回転軸40に締結される。
ロータヨーク50、および支持ボス板51は鋼板で作られる。ロータヨーク50の大きさは、径が約80mm、丈が40mm程度で、板厚が約3.2mm程度の鋼板をプレスの絞り加工で形成する。支持ボス板51は、ロータヨーク50を絞り加工した後に、切り離される。
ロータヨーク50は、円筒の筒部60と、この筒部の一端側に内周向きに設けた内周向き鍔部61を有する。内周向き鍔部61の内端には、突き出し部62が数個程度、設けられる。
筒部60は、前記セグメント磁石52が配置される磁石配置部63と、この磁石配置部63よりも内径/外径ともに大きい径大部64を有する。磁石配置部63の外周と前記径大部63の外周との境間に段部69が設けられる。
セグメント磁石52は、焼結形成して希土類磁石で円弧形状を有し、かつ全体が矩形をなしている。このセグメント磁石52は、ロータヨーク50の磁石配置部63の外周面に張り合わせるように置かれる。円弧の形状をしているので、セグメント磁石52は磁石配置部63の外周側面に全体的に接する状態になる。
磁石配置部63の丈である軸方向長さは、セグメント磁石52の丈である軸方向長さとほぼ等しい。この磁石配置部63の先に径大部64が延長されたように延びているので、筒部60は軸方向長さが前記セグメント磁石の軸方向長さよりも長くなっている。
保持結合用樹脂層53は、ロータヨーク50、セグメント磁石52、支持ボス板51を一体にモールドすることによって形成される成型層である。この保持結合用樹脂層53によって、ロータヨーク50、セグメント磁石52、支持ボス板51は丈夫な一体物の回転子2に出来上がる。内周向き鍔部61の内端に数個の突き出し部62が設けられているので、ロータヨーク50とセグメント磁石52の保持結合がさらに堅牢になる。冷却ファン56も保持結合用樹脂層53によって一体にモールド形成される。ロータヨーク50と支持ボス板51は合成樹脂の保持結合用樹脂層53で結合されているので、電気的には絶縁されている。
保持結合用樹脂層53は、磁極配置部63の内周側面、内周向き鍔部61の内/外側面、前記径大部64の外周側面、セグメント磁石52の軸方向両端部、および円弧方向両端近傍を被覆する。セグメント磁石52は、軸方向両端部および円弧方向両端近傍が保持結合用樹脂層53で被覆されてロータヨーク50に保持結合される。
この被覆によるセグメント磁石52の保持結合について、図2、図3、図4を参照して更に詳しく述べる。
保持結合用樹脂層53は、セグメント磁石52の軸方向両端部(図示では上端/下端)の外周側縁を包む縁部保持部65、66を有する。径大部64の外周側面を包む保持結合用樹脂層53の環状カバー67は、下端側の縁部保持部66と連接するように形成される。上端側の縁部保持部65は、内周向き鍔部61の外側を包む保持結合用樹脂層53と連接するように形成される。
また、セグメント磁石52の円弧方向両端近傍を外周側から抑える保持結合用樹脂層53の脇側抑え部68は、上端側が縁部保持部65に、下端側が縁部保持部66に連接するように形成される。
また、隣接するセグメント磁石52の間の隙間に詰まる保持結合用樹脂層53の隙間支骨75は、上端側が内周向き鍔部61の外側を包む保持結合用樹脂層53に、上端側が環状カバー67と連接するように形成される。
セグメント磁石52は、外周側の4辺が縁部保持部65、66,二つの脇側抑え部68
で抑えられ、かつセグメント磁石52の間隔が隙間支骨75で保たれる。回転子2の回転で、セグメント磁石52に遠心力が作用してもロータヨーク50から外れることなく保持される。
で抑えられ、かつセグメント磁石52の間隔が隙間支骨75で保たれる。回転子2の回転で、セグメント磁石52に遠心力が作用してもロータヨーク50から外れることなく保持される。
セグメント磁石52は残留磁束密度の高い希土類磁石を用いているので、フェライト磁石に比べ、磁気吸引力が数倍強い。洗濯機の脱水回転数が最高速度でも1500rpm以下であるので、遠心力に打ち勝つ磁気吸引力を有するので、セグメント磁石52はロータヨーク50から外れることはない。
しかし、ブラシレス電動機が落とされたりして衝撃的荷重がセグメント磁石52に加わると、ロータヨーク50に付いたままセグメント磁石52には横滑りするような力が作用する。縁部保持部65、66と二つの脇側抑え部68で、セグメント磁石52は回りが保持されているので、ロータヨーク50に対して横すべりすることなく、確実に保持される。
また、縁部保持部65、66,二つの脇側抑え部68による抑えは、セグメント磁石52、磁気吸引力に加わる働きもするので、セグメント磁石52に作用する強い遠心力にも十分に耐え得るものである。
希土類磁石を用いたセグメント磁石52は、ロータヨーク50に対する強い保持力が期待でき、セグメント磁石52を止める接着剤が不要で、生産性のよいものである。
セグメント磁石52は、表面中央の大部分と円弧方向両端が保持結合用樹脂層53に覆われずに露出している。この露出は、セグメント磁石52とロータヨーク50をモールド成形する製法の都合で残る。これについて説明する。
成形用の金型にロータヨーク50し、ロータヨーク50の周囲にセグメント磁石52の間隔で位置決めガイドピン70(図4参照)を立てる。位置決めガイドピン70の間に挿入するようにしてセグメント磁石52を下ろす。セグメント磁石52の下端がロータヨーク50の段部69に当接してロータヨーク50に対するセグメント磁石52の軸方向の位置が自動的に定まる。セグメント磁石52は、図4に示すように、円弧方向両端が位置決めガイドピン70で抑えられるように置かれるので、セグメント磁石52の正確な間隔に保たれる。
この後、別の成形金型を被せ、セグメント磁石52の表面中央に抑えスライド金型を押し付けて保持結合用樹脂層を形成する樹脂を注入することで、モールド成形が行われる。
このように、セグメント磁石52の表面中央には抑えスライド金型が、セグメント磁石52の円弧方向両端には位置決めガイドピン70が当接したままでモールドされるので、表面中央と円弧方向両端は保持結合用樹脂層で被覆されなく、露出してしまうのである。
この製法では、ロータヨーク50の段部69でセグメント磁石52の軸方向の位置が自動的に定まり、位置決めガイドピン70でセグメント磁石52の正確な間隔に保たれるので、生産性がよく、出来上がりの寸法精度も良いのである。
前記隙間支骨75について述べる。
隙間支骨75は、位置決めガイドピン70によって保たれたセグメント磁石52の間の隙間に流れ込む保持結合用樹脂層の樹脂で形成される。
この保持結合用樹脂層の隙間支骨を図8に示す形態にすることで、セグメント磁石52を抑える保持力が増す。図8に示す隙間支骨75aは、セグメント磁石52の外周側にあたるところが広くセグメント磁石52の内周側にあたるところが狭くなっている。すなわち、セグメント磁石52の円弧方向両端部は、セグメント磁石52の円弧方向内周側両端とロータヨーク50の中心を結ぶ角度θ1が円弧方向外周側両端とロータヨーク50の中心を結ぶ角度θ2よりも大きく形成されている。このため、隙間支骨75aは、外周側が広く、内周側狭くなるので、外/内周ともにほぼ同じ巾の隙間支骨とは違って、セグメント磁石52の遠心力を受け止めることができ、セグメント磁石52の保持力が高まる。また隙間支骨75aと脇側抑え部68を連接するような形状にすることにより、隙間支骨と脇側抑え部が別々のものに比べ、丈夫になるので、セグメント磁石52の保持力が増す。
保持結合用樹脂層53は、ロータヨーク50の内周側にも存在する。ロータヨーク50の内周側の大部分を被覆する保持結合用樹脂層53の内側カバー80は、ロータヨーク50の内側段部81(筒部63の内周側と径大部64の内周側との境間に存在する。)までで、径大部64の内周側は被覆されない。
内側段部81と前記段部69は、段違いになっている。内側段部81の方がロータヨーク50の開口端側に近いところに位置している。プレスの絞り加工をするのに必要な構成である。
径大部64の内周側には位置検出用磁石54が当接するので、保持結合用樹脂層53の被覆を施さない。
径大部64は、ロータヨーク50の磁束飽和を緩和する機能を有する。
これに関し、図7を引用して詳しく述べる。図7の(イ)は、本発明を示す。(ロ)は従来例を示す。
従来例(ロ)に示すように、磁束(φ1),(φ2)は、ステータヨーク1とロータヨーク50を循環するように流れる。ロータヨーク50aの磁路は狭いので、セグメント磁石の残留磁束密度を高めると、磁束飽和になる。ロータヨーク50aの板厚を増すと、磁路が増して磁束緩和になる。しかし、ロータヨークの板厚増化は、プレスによる絞り加工に不向きになり、望ましくない。
本発明(ロ)に示すように、径大部64を設けてロータヨーク50の軸方向の長さを伸ばすことで、伸ばされた径大部64の方にも磁束(φ1),(φ2)が流れるようになる。こうして、磁路を増すことで磁束緩和が図られる。ロータヨークの板厚が厚くならないので、プレスによる絞り加工にも支障がない。
位置検出用磁石54に関し、図4、図5、図6を加えて説明する。
位置検出用磁石54は、合成樹脂の保持部材55と一体にモールドされる。保持部材55はネジ受け窪み部82を有する。このネジ受け窪み部82には、前記内側カバー80に設けたネジ座83に嵌る。ネジ受け窪み部82のネジ通し穴84にネジ85を差し込み、そのネジ85をネジ座83のネジ穴に螺合することにより、保持部材55は、保持結合用樹脂層53の内側カバー80に固定される。これにより、保持部材55に保持されている位置検出用磁石54は、ロータヨーク50の径大部64に当接した状態に保たれる。
位置検出用磁石54はリング形状を有し、内周側に複数の凹み86が形成されている。この凹み86に保持部材55の合成樹脂が流れ込んで、位置検出用磁石54の回り止めが行われる。また凹み86の上側に凹み86よりも大きい合成樹脂の抜け止め突起87が形成される。この抜け止め突起87により、位置検出用磁石54は保持部材55から脱落しないように止められる。
その抜け止め突起87が嵌る環状凹み88を内側カバー80の下端内周面に形成する。この環状凹み88を環状したので、保持部材55の取り付けがし易い。環状凹み88を環状にしないで、抜け止め突起87が嵌るところだけに設けると、組み立てに際し、ネジ受け窪み部82とネジ座83との嵌合に対してかち合いが起きる。環状凹み88を環状にすることにより、かちあいが起きなく、組み立て性が向上する。
回転子の組み込みについて、他の実施態様に係わる図9を引用して説明する。
セグメント磁石52の表面中央は、前述したように抑えスライド金型が当接したままでモールドされるので、保持結合用樹脂層で被覆されなく、磁石面が露出する。磁石面は地肌が露出していると、酸化し易いので、セグメント磁石52の表面中央を含む露出個所には酸化防止皮膜を施す。酸化防止皮膜は、最低、三層のメッキである。表面層がニッケルメッキ、2層目が銅メッキ、最下層のニッケルメッキで、全体の厚さが10〜25μmである。各層の厚さは、3:4:3の比率である。この比率は用途に応じて変更可能である。
ステータヨーク1に回転子2を組み込む際に、セグメント磁石52の強い磁気吸引力により、ステータヨーク1のティース90にセグメント磁石52が吸着する。吸着した状態で、回転子をステータヨーク1に挿入しても、保持結合用樹脂層53の脇側抑え部68aがあるので、酸化防止皮膜の損傷を防止できる。
すなわち、セグメント磁石52の両側に設けられる保持結合用樹脂層53の脇側抑え部68aは内端側の内法角度θ3が、ティース90の巾角度θ4よりも小さく規定されているので、脇側抑え部68aがティース90とセグメント磁石52との間に介在し、セグメント磁石52の表面中央がティース90に直に触れるのが防がれる。
また、隣接するティース90の隙間巾T1よりも脇側抑え部68aの巾T2が大きいので、脇側抑え部68aが隣接するティース90の隙間に落ち込むことがなく、セグメント磁石52の表面中央がティース90に直に触れるのが防がれる。
1…ステータヨーク、60…ロータヨーク、52…セグメント磁石、53…保持結合用樹脂層、63…筒部。
Claims (7)
- ステータヨークと、ロータヨークと、このロータヨークの外周に配置される希土類を用いた円弧形状のセグメント磁石と、前記ロータヨークと前記セグメント磁石を一体にモールドする合成樹脂製の保持結合用樹脂層とを有する洗濯機用または洗濯乾燥機用のブラシレス電動機において、
前記ロータヨークは、筒部の軸方向長さが前記セグメント磁石の軸方向長さよりも長いことを特徴とする洗濯機用または洗濯乾燥機用のブラシレス電動機。 - 請求項1記載の洗濯機用または洗濯乾燥機用のブラシレス電動機において、
前記ロータヨークの筒部は、前記セグメント磁石が配置される磁石配置部と、この磁石配置部よりも内径/外径ともに大きい径大部を有し、
前記磁石配置部の軸方向長さと前記セグメント磁石の軸方向長さとがほぼ等しく、
前記磁石配置部の外周と前記径大部の外周との間に段部を設け、この段部に前記セグメント磁石の軸方向端部を当接してセグメント磁石の軸方向位置を決めたことを特徴とする洗濯機用または洗濯乾燥機用のブラシレス電動機。 - 請求項2記載の洗濯機用または洗濯乾燥機用のブラシレス電動機において、
前記径大部の内周側に位置検出用磁石が位置することを特徴とする洗濯機用または洗濯乾燥機用のブラシレス電動機。 - 請求項3記載の洗濯機用または洗濯乾燥機用のブラシレス電動機において、
前記位置検出用磁石は合成樹脂製の保持部材と一体にモールドされることを特徴とする洗濯機用または洗濯乾燥機用のブラシレス電動機。 - ステータヨークと、ロータヨークと、このロータヨークの外周に配置される希土類を用いた円弧形状のセグメント磁石と、前記ロータヨークと前記セグメント磁石を一体にモールドする合成樹脂製の保持結合用樹脂層とを有する洗濯機用または洗濯乾燥機用のブラシレス電動機において、
前記ロータヨークは、筒部と、この筒部の一端側に内周向きに設けた内周向き鍔部を有し、かつ筒部は前記セグメント磁石が配置される磁石配置部と、この磁石配置部よりも内径/外径ともに大きい径大部を有し、
前記筒部の磁石配置部、筒部の径大部、および前記内周向き鍔部は、鋼板をプレスの絞り加工で一体に形成され、
前記磁石配置部の軸方向長さと前記セグメント磁石の軸方向長さがほぼ等しく、
前記磁石配置部の内周側面、内周向き鍔部の内/外側面、前記径大部の外周側面、前記セグメント磁石の軸方向両端部、および円弧方向両端近傍を被覆する前記保持結合用樹脂層を設けたことを特徴とする洗濯機用または洗濯乾燥機用のブラシレス電動機。 - 請求項5記載の電動機において、
隣接する前記セグメント磁石の間の隙間に詰まる前記保持結合用樹脂層が存在することを特徴とする洗濯機用または洗濯乾燥機用のブラシレス電動機。 - 請求項6記載の洗濯機用または洗濯乾燥機用のブラシレス電動機において、
前記セグメント磁石の円弧方向内周側両端と前記ロータヨークの中心を結ぶ角度θ1が円弧方向外周側両端と前記ロータヨークの中心を結ぶ角度θ2よりも大きいことを特徴とする洗濯機用または洗濯乾燥機用のブラシレス電動機。
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