JP2005223572A - 薄膜圧電共振器を用いたフィルタ及び送受切換器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の送受切換器は、多層セラミック基板に、薄膜圧電共振器で構成される送信帯域通過フィルタ素子と受信帯域通過フィルタ素子が設けられており、前記多層セラミック基板は、前記基板上面に形成された上面接地導体と、基板下面に形成された下面接地導体と、前記誘電体層を貫通して前記上面接地導体に接続している貫通導体とを有し、前記上面接地導体の面積に対する、前記貫通導体の前記基板上面に平行な面の断面積の総和の割合が3%以上79%以下である。
【選択図】 図6
Description
前記位相整合回路は、前記回路用導体により前記多層セラミック基板内部に形成され、前記上面接地導体の面積に対する、前記貫通導体の前記基板上面に平行な面の断面積の総和の割合が3%以上79%以下であることを特徴とする送受切換器に関する。
図6に示す実施形態において基板上面の上面接地導体50から基板下面の下面接地導体51までの貫通導体60tの高さ(H)を0.25mmとし、基板上面に設けられた上面接地導体50の面積(S50)を1mm2とし、貫通導体60tを直径(D)0.2mmで9個形成した場合、貫通導体60tの上面に平行な断面積の総和(ST)の、上面接地導体50の面積(S50)に対する割合は28.3%となった。また、基板上面の上面接地導体50から基板下面の下面接地導体51までの貫通導体の距離(H)と貫通孔の断面積(S)の平方根との比であるアスペクト比(H/S1/2)の平均は1.41であった。この場合の送受切換器の周波数特性を図10に示す。送信帯域通過フィルタの受信帯域おける減衰量は40dB以上であり、且つ受信帯域通過フィルタの送信帯域における減衰量は50dB以上である。このようにストップバンドにおけるフィルタ特性は良好である。
図6に示す実施形態において基板上面の上面接地導体50から基板下面の下面接地導体51までの貫通導体60tの高さ(H)を0.25mmとし、基板上面に設けられた上面接地導体50の面積(S50)を1mm2とし、貫通導体60tを直径(D)0.1mmで9個形成した場合、貫通導体60tの上面に平行な断面積の総和(ST)の、上面接地導体50の面積(S50)に対する割合は7.1%となった。また、基板上面の上面接地導体50から基板下面の下面接地導体51までの貫通導体の距離(H)と貫通孔の断面積(S)の平方根との比であるアスペクト比(H/S1/2)の平均は2.82であった。この場合の送受切換器の周波数特性を図11に示す。送信帯域通過フィルタの受信帯域おける減衰量は37dB以上であり、且つ受信帯域通過フィルタの送信帯域における減衰量は47dB以上である。このようにストップバンドにおけるフィルタ特性は良好である。
図6に示す実施形態において基板上面の上面接地導体50から基板下面の下面接地導体51までの貫通導体60tの高さ(H)を0.25mmとし、基板上面に設けられた接地導体50の面積(S50)を1mm2とし、貫通導体60tを直径(D)0.06mmで9個形成した場合、貫通導体60tの上面に平行な断面積の総和(ST)の、上面接地導体50の面積(S50)に対する割合は2.6%となった。また、基板上面の上面接地導体50から基板下面の下面接地導体51までの貫通導体の距離(H)と断面積(S)の平方根との比であるアスペクト比(H/S1/2)の平均が4.70となる。この場合の送受切換器の特性を図12に示す。送信帯域通過フィルタの受信帯域おける減衰量は35dB以上であり、且つ受信帯域通過フィルタの送信帯域における減衰量は41dB以上である。このようにストップバンドにおけるフィルタ特性は前記の実施例に比べ劣化している。
図7に示す実施形態において基板上面の上面接地導体50から基板内部の内部接地導体52までの貫通導体60tの高さ(H)を0.2mmとし、基板上面に設けられた上面接地導体50の面積(S50)を1mm2とし、貫通導体60tを直径(D)0.2mmで9個形成した場合、貫通導体60tの上面に平行な断面積の総和(ST)の、上面接地導体50の面積(S50)に対する割合は28.3%となった。また、基板上面の上面接地導体50から基板内部の内部接地導体52までの貫通導体の距離(H)と貫通孔の断面積(S)の平方根との比であるアスペクト比(H/S1/2)の平均は1.13であった。この場合の送受切換器の周波数特性を図13に示す。送信帯域通過フィルタの受信帯域おける減衰量は40dB以上であり、且つ受信帯域通過フィルタの送信帯域における減衰量は50dB以上である。このようにストップバンドにおけるフィルタ特性は良好である。
図7に示す実施形態において基板上面の上面接地導体50から基板内部の内部接地導体52までの貫通導体60tの高さ(H)を0.2mmとし、基板上面に設けられた上面接地導体50の面積(S50)を1mm2とし、貫通導体60tを直径(D)0.1mmで9個形成した場合、貫通導体60tの上面に平行な断面積の総和(ST)の、上面接地導体50の面積(S50)に対する割合は7.1%となった。また、基板上面の上面接地導体50から基板内部の内部接地導体52までの貫通導体の距離(H)と貫通孔の断面積(S)の平方根との比であるアスペクト比(H/S1/2)の平均は2.26であった。この場合の送受切換器の周波数特性を図14に示す。送信帯域通過フィルタの受信帯域おける減衰量は38dB以上であり、且つ受信帯域通過フィルタの送信帯域における減衰量は49dB以上である。このようにストップバンドにおけるフィルタ特性は良好である。
図7に示す実施形態において基板上面の上面接地導体50から基板内部の接地導体52までの貫通導体60tの高さ(H)を0.2mmとし、基板上面に設けられた接地導体50の面積(S50)を1mm2とし、貫通導体60tを直径(D)0.06mmで9個形成した場合、貫通導体60tの上面に平行な断面積の総和(ST)の、上面接地導体50の面積(S50)に対する割合は2.6%となった。また、基板上面の上面接地導体50から基板内部の内部接地導体52までの貫通導体の距離(H)と断面積(S)の平方根との比であるアスペクト比(H/S1/2)の平均が3.76となる。この場合の送受切換器の特性を図15に示す。送信帯域通過フィルタの受信帯域おける減衰量は34dB以上であり、且つ受信帯域通過フィルタの送信帯域における減衰量は41dB以上である。このようにストップバンドにおけるフィルタ特性は前記の実施例に比べ劣化している。
12 圧電層
14 エアーギャップ
16 基板
18、20 薄膜電極層
22 圧電共振器スタック
26、28 電極端子
30 音響インピーダンス変換器
40 多層セラミック基板
40a−1、40a−2、40a−3 誘電体層(セラミックシート)
50 上面接地導体
51 下面接地導体
52 内部接地導体
60t 貫通導体
60b ビアホール導体
100 送受切換器
100a カバー部材
102 送信ポート
104 受信ポート
106 アンテナポート
110 送信帯域通過フィルタ素子
111、113、115 送信帯域通過フィルタの直列共振素子
112、114 送信帯域通過フィルタの分路共振素子
117、118 ノード
119 インダクタ
120 キャパシタ
130 受信帯域通過フィルタ素子
131、133、135 受信帯域通過フィルタの直列共振素子
132、134、136 受信帯域通過フィルタの分路共振素子
137、138 ノード
139 インダクタ
140 キャパシタ
150 位相整合回路
Claims (8)
- 送信ポート、受信ポート及び送受共用ポートを有する多層セラミック基板に、前記送信ポートに接続され薄膜圧電共振器で構成される送信帯域通過フィルタ素子と、前記受信ポートに接続され薄膜圧電共振器で構成される受信帯域通過フィルタ素子と、前記送受共用ポートと前記送信帯域通過フィルタ素子と前記受信帯域通過フィルタ素子とに接続されている位相整合回路が設けられている送受切換器であって、
前記多層セラミック基板は、複数の誘電体層と、少なくとも該誘電体層間に形成された回路用導体と、前記基板上面に形成された上面接地導体と、基板下面に形成された下面接地導体と、前記誘電体層を貫通して前記上面接地導体と前記下面接地導体とを接続している貫通導体とを有し、
前記位相整合回路は、前記回路用導体により前記多層セラミック基板内部に形成され、前記上面接地導体の面積に対する、前記貫通導体の前記基板上面に平行な面の断面積の総和の割合が3%以上79%以下であることを特徴とする送受切換器。 - 送信ポート、受信ポート及び送受共用ポートを有する多層セラミック基板に、前記送信ポートに接続され薄膜圧電共振器で構成される送信帯域通過フィルタ素子と、前記受信ポートに接続され薄膜圧電共振器で構成される受信帯域通過フィルタ素子と、前記送受共用ポートと前記送信帯域通過フィルタ素子と前記受信帯域通過フィルタ素子とに接続されている位相整合回路が設けられている送受切換器であって、
前記多層セラミック基板は、複数の誘電体層と、少なくとも該誘電体層間に形成された回路用導体と、前記基板上面に形成された上面接地導体と、基板下面に形成された下面接地導体と、前記誘電体層を貫通して前記上面接地導体と前記下面接地導体とを接続している貫通導体とを有し、
前記位相整合回路は、前記回路用導体により前記多層セラミック基板内部に形成され、
前記貫通導体の長さと前記貫通導体の前記基板上面に平行な断面積の平方根との比の平均が0.03以上3.00以下であることを特徴とする送受切換器。 - 前記上面接地導体と前記下面接地導体の間の基板内部に前記貫通導体が通過するように形成された内部接地導体を有し、前記上面接地導体と前記内部接地導体との距離として表される貫通導体の長さと前記貫通導体の前記基板上面に平行な断面積の平方根との比の平均が0.03以上3.00以下であることを特徴とする請求項2記載の送受切換器。
- 前記多層セラミック基板は、800〜950℃で焼成可能なセラミックとガラスとの混合物からなる誘電体層と、銀または銅の導体からなるLTCC基板であることを特徴とする請求項1または2記載の送受切換器。
- 第1のポートと第2のポートを有する多層セラミック基板に、前記第1のポートと第2のポートに接続され薄膜圧電共振器で構成される帯域通過フィルタ素子が設けられている帯域通過フィルタであって、
前記多層セラミック基板は、複数の誘電体層と、少なくとも前記基板上面に形成された上面接地導体と、基板下面に形成された下面接地導体と、前記誘電体層を貫通して前記上面接地導体と前記下面接地導体とを接続している貫通導体とを有し、
前記上面接地導体の面積に対する、前記貫通導体の前記基板上面に平行な面の断面積の総和の割合が3%以上79%以下であることを特徴とする帯域通過フィルタ。 - 第1のポートと第2のポートを有する多層セラミック基板に、前記第1のポートと第2のポートに接続され薄膜圧電共振器で構成される帯域通過フィルタ素子が設けられている帯域通過フィルタであって、
前記多層セラミック基板は、複数の誘電体層と、前記基板上面に形成された上面接地導体と、基板下面に形成された下面接地導体と、前記誘電体層を貫通して前記上面接地導体と前記下面接地導体とを接続している貫通導体とを有し、
前記貫通導体の長さと前記貫通導体の前記基板上面に平行な断面積の平方根との比の平均が0.03以上3.00以下であることを特徴とする帯域通過フィルタ。 - 前記上面接地導体と前記下面接地導体の間の基板内部に前記貫通導体が通過するように形成された内部接地導体を有し、前記上面接地導体と前記内部接地導体との距離として表される貫通導体の長さと前記貫通導体の前記基板上面に平行な断面積の平方根との比の平均が0.03以上3.00以下であることを特徴とする請求項5記載の帯域通過フィルタ。
- 前記多層セラミック基板は、800〜950℃で焼成可能なセラミックとガラスとの混合物からなる誘電体層と、銀または銅の導体からなるLTCC基板であることを特徴とする請求項5または6記載の帯域通過フィルタ。
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JP2004028946A JP2005223572A (ja) | 2004-02-05 | 2004-02-05 | 薄膜圧電共振器を用いたフィルタ及び送受切換器 |
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JP2004028946A JP2005223572A (ja) | 2004-02-05 | 2004-02-05 | 薄膜圧電共振器を用いたフィルタ及び送受切換器 |
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JP2005223572A true JP2005223572A (ja) | 2005-08-18 |
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JP2007142560A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Fujitsu Media Device Kk | 分波器 |
-
2004
- 2004-02-05 JP JP2004028946A patent/JP2005223572A/ja active Pending
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JP2007142560A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Fujitsu Media Device Kk | 分波器 |
JP4585431B2 (ja) * | 2005-11-15 | 2010-11-24 | 富士通メディアデバイス株式会社 | 分波器 |
US7941103B2 (en) | 2005-11-15 | 2011-05-10 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Duplexer |
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