JP2005222378A - 減圧弁 - Google Patents

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要治 中島
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Abstract

【課題】弁ハウジングを構成するボディ、隔壁部材およびカバーがボディおよびカバー間に隔壁部材を挟んで結合され、前記隔壁部材および前記カバー間に周縁部が挟持されるダイヤフラムの一面および前記隔壁部材間に圧力作用室が形成され、前記隔壁部材およびボディ間には、前記圧力作用室に作用せしめる圧力を発生する減圧室が形成される減圧弁において、ダイヤフラム周辺の温度低下を防止する。
【解決手段】隔壁部材91に温水通路134が設けられる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、減圧弁に関し、特に、弁ハウジングを構成するボディ、隔壁部材およびカバーがボディおよびカバー間に隔壁部材を挟んで結合され、前記隔壁部材および前記カバー間に周縁部が挟持されるダイヤフラムの一面および前記隔壁部材間に圧力作用室が形成され、前記隔壁部材およびボディ間には、前記圧力作用室に作用せしめる圧力を発生する減圧室が形成される減圧弁に関する。
このような減圧弁は、たとえば特許文献1により既に知られている。
特開2002−182751号公報
このような減圧弁において、ダイヤフラム周辺が冷却されると、ダイヤフラムに結露が生じ、ダイヤフラムの耐久性低下につながる可能性があるだけでなく、ダイヤフラムに連結される弁軸や、弁軸をダイヤフラムの中央部に連結すべくダイヤフラムの中央部を両側から挟むダイヤフラムリテーナの耐蝕性低下を招く可能性があるが、上記特許文献1には、ダイヤフラム周辺の温度低下を防止する技術は開示されていない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ダイヤフラム周辺の温度低下を防止するようにした減圧弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、弁ハウジングを構成するボディ、隔壁部材およびカバーがボディおよびカバー間に隔壁部材を挟んで結合され、前記隔壁部材および前記カバー間に周縁部が挟持されるダイヤフラムの一面および前記隔壁部材間に圧力作用室が形成され、前記隔壁部材およびボディ間には、前記圧力作用室に作用せしめる圧力を発生する減圧室が形成される減圧弁において、前記隔壁部材に温水通路が設けられることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ダイヤフラムの中央部に連結される弁軸を気密にかつ移動自在に貫通させる貫通孔を中央部に有する前記隔壁部材の一側面に、前記貫通孔を囲むようにして隔壁部材内に形成される温水通路の入口および出口が設けられることを特徴とする。
さらに請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成に加えて、前記温水通路の出口が、前記ボディに設けられる温水通路の入口に接続されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、隔壁部材に設けられる温水通路を温水が流通することにより隔壁部材の近傍に配置されるダイヤフラムの温度低下が防止されることになり、ダイヤフラムに結露が生じることを回避することができ、ダイヤフラムの耐久性向上に寄与することが可能となり、また弁軸やダイヤフラムリテーナの耐蝕性向上にも寄与することができる。
また請求項2記載の発明によれば、隔壁部材の中央部の周囲に温水通路を配置して隔壁部材を効果的に加温することができる。
さらに請求項3記載の発明によれば、隔壁部材からボディ側に温水を流通させることにより、減圧弁全体の加温効率を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は車両の燃料供給装置の構成を概略的に示す図、図2はレギュレータの側面図、図3はレギュレータの縦断面図であって図4の3−3線に沿う断面図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図2の5−5線断面図である。
先ず図1において、1または複数のCNGタンク20…にたとえば25〜1MPaの高圧で貯溜されており、それらのCNGタンク20…がそれぞれ備える容器遮断弁21…が、充填口22に逆止弁23を介して共通に接続されるとともに、手動遮断弁24に共通に接続され、各容器遮断弁21…および手動遮断弁24間の管路25には、圧力センサ26および温度センサ27が付設される。
容器遮断弁21…および手動遮断弁24の開弁時に前記CNGタンク20…からのCNGは、CNGタンク20…へのコンプレッサによるCNGの充填時に混入する可能性のあるオイルを除去するためのオイルフィルタ41を備える管路28を介してレギュレータRに導かれ、該レギュレータRで0.2〜0.3MPaに減圧されたCNGが、エンジンEのインジェクタ29に管路30を介して導かれる。而して該管路30には、温度センサ31および圧力センサ32が付設される。
図2〜図4を併せて参照して、レギュレータRは、ボディ34に、フィルタ35、電磁遮断弁36、一次減圧弁37、本発明の減圧弁である二次減圧弁38、リリーフ弁39およびサーモスタット40が配設されて成るものである。
図4に特に注目して、ボディ34の上下方向中間部における側部には凹部43が設けられており、該凹部43の外端開口部に管継手44がその内端とボディ34との間に環状のシール部材45を挟み込むようにして螺着され、手動遮断弁24からのCNGを導く管路28が管継手44の外端部に接続される。前記凹部43には、手動遮断弁24から管路28を介して導かれるCNGに含まれる不純物を除去するフィルタ35が、管継手44の内端との間に間隔をあけるようにして嵌合されており、該フィルタ35と管継手44との間には、フィルタ35を凹部43の内端閉塞部に押付ける弾発力を発揮するばね46が設けられる。
凹部43に嵌合されたフィルタ35の外周とボディ34との間には、管継手44内に通じる環状の未浄化室47が形成されており、ボディ34には、フィルタ35内の浄化室48に通じる入口通路49が設けられる。而して管路28を介して導かれるCNGに含まれる不純物が未浄化室47からフィルタ35を透過して浄化室48に流入し、さらに入口通路49へと導かれる。
前記管継手44の螺着位置から周方向に間隔をあけた位置で前記フィルタ35に対応した上下位置でボディ34の側部に電磁遮断弁36が取付けられる。
この電磁遮断弁36は、コイル組立体50と、一端側がコイル組立体50内に挿入されるとともに他端側がボディ34に固定される非磁性材料製のガイド筒51と、該ガイド筒51の一端を塞ぐようにしてガイド筒51に固着される固定コア52と、固定コア52に対向してガイド筒51内に摺動可能に嵌合されるプランジャ53と、固定コア52およびプランジャ53間に設けられる戻しばね54と、コイル組立体50を覆うようにして固定コア52に締結される磁性金属製のソレノイドハウジング55と、コイル組立体50をソレノイドハウジング55との間に挟むようにしてボディ34に螺合される磁性支持枠56と、固定コア52とは反対側でプランジャ53に保持される弁部材57とを備え、フィルタ35で浄化されたCNGを導く入口通路49と、ボディ34に設けられたガス通路58との間を、エンジンEの停止時に遮断し、またエンジンEの運転時には連通するように作動する。
一次減圧弁37の弁ハウジング60は、ボディ34の下部と、該ボディ34の下面に複数のボルト62…で締結されるカバー61とで構成されるものであり、ボディ34の下面と、カバー61との間には、ダイヤフラム63の周縁部が挟持される。
ボディ34の下面には、ダイヤフラム63との間に減圧室64を形成する凹部65が設けられており、この凹部65の閉塞端中央部には、ダイヤフラム63側に突出した円形の隆起部66が設けられる。ボディ34には、前記隆起部66の下端中央部に下端を開口せしめるとともに上端を閉じた取付け穴67が上下に延びるようにして設けられており、取付け穴67の下部には、前記電磁遮断弁36からCNGを導くガス通路58を通じさせる弁室68を取付け穴67の上端閉塞部との間に形成する円筒状の弁座部材69が、ボディ34との間に環状のシール部材70を介在させて螺着される。
弁座部材69の減圧室64側の端部には減圧室64に通じる弁孔71が取付け穴67と同軸に設けられるとともに、その弁孔71を中央部に開口させて弁室68に臨むテーパ状の弁座72が設けられる。しかも弁室68内には弁座72に着座可能な合成樹脂製の弁体73が収納され、該弁体73は、弁孔71に緩く挿通される弁軸74に固定される。
弁軸74の一端部は、取付け穴67の閉塞端部中央に設けられた有底のガイド穴75に摺動可能に嵌合されるものであり、弁軸74の一端部およびボディ34間には軸受76が介装される。取付け穴67の閉塞端には、ガイド穴75に前記軸受76を保持するための保持板77が当接されており、この保持板77および弁体73間にばね78が縮設される。
カバー61およびダイヤフラム63間にはばね室79が形成され、該ばね室79には、ダイヤフラム63を減圧室64側に付勢するコイルばね80が収納される。カバー61の外端部には調節ねじ81が進退位置を調節可能として螺合されており、前記コイルばね80は調節ねじ81およびダイヤフラム63間に縮設される。
ダイヤフラム63の中央部は、減圧室64側の第1ダイヤフラムリテーナ82と、ばね室79側の第2ダイヤフラムリテーナ83とで挟まれており、第1ダイヤフラムリテーナ82およびダイヤフラム63の中央部に挿通されるダイヤフラムロッド83のばね室79側の端部にナット84が螺合されており、このナット84を締めつけることにより、第1および第2ダイヤフラム82,83を介してダイヤフラム63の中央部にダイヤフラムロッド85が連結されることになる。このダイヤフラムロッド85には、弁軸74の他端部すなわちダイヤフラム63側の端部が同軸に締結される。
このような一次減圧弁37において、弁室68に高圧のCNGが流入していない状態では、コイルばね80のばね力によりダイヤフラム63が減圧室64側に撓んでおり、弁体73は弁座72から離座して弁孔71を開口せしめている。而して弁室68に流入した高圧のCNGが弁孔71から減圧室64側に流入し、減圧室64の圧力が、コイルばね80のばね力に抗してダイヤフラム63をばね室79側に撓ませる程度に増大すると、弁体73が弁座72に着座して弁孔71が閉鎖されることになり、そのような弁孔71の開放・閉鎖が繰り返されることにより、弁室68にたとえば25〜1MPaの高圧で流入したCNGが、減圧室64ではたとえば0.6〜0.7MPaに減圧されることになる。
二次減圧弁38の弁ハウジング90は、ボディ34の上部と、隔壁部材91と、カバー92とが、ボディ34およびカバー92間に隔壁部材91を挟んで複数のボルト93,93…により締結されて成る。
隔壁部材91およびカバー92間にはダイヤフラム94の周縁部が挟持され、ボディ34および隔壁部材91間には減圧室95が形成され、隔壁部材91およびダイヤフラム94の一面間には前記減圧室95に通じる圧力作用室96が形成され、ダイヤフラム94の他面およびカバー92間にはばね室97が形成される。
ボディ34には、隔壁部材91側に臨んで開口した凹部98が隔壁部材91との間に前記減圧室95を形成するようにして設けられるとともに、凹部98の閉塞端中央部に上端を開口する有底の取付け穴99が設けられ、さらに取付け穴99の閉塞端中央部から減圧室95側に向けて隆起した隆起部100がボディ34に設けられる。
取付け穴99の減圧室95側端部には円筒状である弁座部材101が、取付け穴99の閉塞部との間に弁室103を形成するようにして気密に螺合され、前記弁室103には、前記一次減圧弁37の減圧室64に一端を通じさせてボディ34に設けられる複数のガス通路104,104…の他端が連通されており、二次減圧弁38の弁室103には一次減圧弁37からのCNGが導入される。
またボディ34には、減圧室95に通じるガス通路105と、そのガス通路105に通じてボディ34の側面に開口する出口通路106とが設けられており、減圧室95からのCNGは、通路105および出口通路106を経て管路30に導かれる。
弁座部材101の減圧室95側の端部には弁室103に臨む環状の弁座109が形成される。また隆起部100には、該隆起部100との間に背圧室115を形成するようにして弁体111が気密にかつ摺動自在に嵌合され、この弁体111に、前記弁座109に着座可能な環状のゴムシール112が固着される。また弁体111には弁軸114の一端が同軸にねじ込まれており、弁体111が弁軸114の一端に固定される。
弁軸114は前記弁座部材101の減圧室95側の端部を同軸に貫通するものであり、隔壁部材91の中央部には、弁軸114を軸方向移動可能に貫通せしめる貫通孔116が設けられる。また隔壁部材91には減圧室95を圧力作用室96に連通させる連通孔118が設けられる。
ダイヤフラム94の中央部は、圧力作用室96側の第1ダイヤフラムリテーナ120と、ばね室97側の第2ダイヤフラムリテーナ121とで挟まれる。前記弁軸114は、前記貫通孔116、ダイヤフラム94、ならびに第1および第2ダイヤフラムリテーナ120,121の中央部を同軸に貫通してばね室97側に延びるものであり、第2ダイヤフラムリテーナ121を貫通してばね室97に突出する弁軸114の他端部にナット122が螺合される。而してナット122を締めつけることにより、ダイヤフラム94の中央部を第1および第2ダイヤフラムリテーナ120,121で挟むとともに、ダイヤフラム94の中央部に弁軸114が連結されることになる。しかも弁軸114および弁体111には、圧力作用室96を背圧室115に連通させる連通路123が設けられる。
カバー92は、ダイヤフラム94とは反対側の端部に端壁92aを有して有底円筒状に形成されており、端壁92aの中央部には両端を開口せしめた支持筒部124が一体に連設される。支持筒部124には、進退位置を調節可能として調節ねじ125が螺合されており、この調節ねじ125の外端部に螺合される止めナット126に、調節ねじ125の外端および止めナット126を覆うキャップ127が装着される。
ばね室97内において調節ねじ125の内端にはリテーナ128が当接、支持されており、このリテーナ128と、ばね室97側でダイヤフラム94の中央部に装着された第2ダイヤフラムリテーナ121との間に、弁体111が弁座109から離座する方向にダイヤフラム94を付勢するコイルばね129が縮設される。したがって調節ねじ125の進退位置を調節することにより、コイルばね129のばね荷重を調節することができる。
またカバー92には接続管130が接続されており、この接続管130ならびに該接続管130に接続される管路(図示せず)を介してばね室97内にはエンジンEの吸気負圧が導入される。
このような二次減圧弁38において、弁室103にCNGが流入していない状態では、コイルばね129のばね力によりダイヤフラム94が減圧室95側に撓んでおり、弁体111は弁座109から離反して開弁しており、弁室103に流入したCNGが弁孔108から減圧室95を経て圧力作用室96に流入し、圧力作用室96およびばね室97間の差圧が、コイルばね129のばね力に抗してダイヤフラム94をばね室97側に撓ませる程度に増大すると、弁体111のゴムシール112が弁座109に着座することになり、そのような弁座109への弁体111の離座・着座が繰り返されることにより、弁室103にたとえば0.6〜0.7MPaで流入したCNGが、たとえば0.2〜0.3MPaに減圧され、減圧室95からガス通路105、出口通路106および管路30を介してエンジンEのインジェクタ29…に供給される。
図5を併せて参照して、ダイヤフラム94の中央部に連結される弁軸114を気密にかつ移動自在に貫通させる貫通孔116を中央部に有する隔壁部材91には温水通路134が設けられており、この温水通路134は、前記貫通孔116を囲むようにして隔壁部材91内に形成される。
しかも隔壁部材91の一側面には、前記温水通路134の入口135および出口136が設けられており、入口135に通じるようにして隔壁部材91の一側面に接続される入口側接続管137には、エンジンEからのエンジン冷却水が供給される。また隔壁部材91の一側面には、前記出口136に通じる出口側接続管138が接続される。
一方、ボディ34内にも温水通路139が設けられており、この温水通路139の入口139aに連なるようにしてボディ34の側面に接続される接続管140と、前記隔壁部材91の出口側接続管138とはホース等の管路141を介して接続され、隔壁部材91内の温水通路134を流通した後のエンジン冷却水は、ボディ34の温水通路139に導かれることになる。
前記ボディ34に設けられる温水通路139の出口側でボディ34にサーモスタット40が取付けられる。このサーモスタット40は、従来周知の構成を有するものであり、ボディ34に固着されるハウジング142の外端に設けられる弁孔143を開閉可能な弁体144を、ワックス145の水温による膨張程度に応じて作動せしめるように構成される。而して水温が、たとえば80度を超えたときに、前記ワックス145により弁体144が弁孔143を閉じるように閉弁駆動され、それによりボディ34の温度が80度を超えて上昇しないように調節される。
リリーフ弁39は、一次減圧弁37および二次減圧弁38間を結ぶ複数のガス通路104,104…の1つに接続されるようにしてボディ34の側部に取付けられるものであり、所定の開弁圧を超えてガス通路104…の圧力が上昇したときに、開弁してCNGを大気に放出する。
次にこの第1実施例の作用について説明すると、二次減圧弁38の弁ハウジング90の一部を構成する隔壁部材91に温水通路134が設けられるので、その温水通路134を温水が流通することにより隔壁部材91の近傍に配置されるダイヤフラム94の温度低下が防止されることになり、ダイヤフラム94に結露が生じることを回避することができる。
それによりダイヤフラム94の耐久性向上に寄与することが可能となるとともに、弁軸114や第1および第2ダイヤフラムリテーナ120,121の耐蝕性向上にも寄与することができる。
また隔壁部材91には、ダイヤフラム94の中央部に連結される弁軸114を気密にかつ移動自在に貫通させる貫通孔116を中央部に有するのであるが、温水通路134がその貫通孔116を囲むようにして隔壁部材91内に形成され、温水通路134の入口135および出口136が隔壁部材91の一側面に設けられるので、隔壁部材91の中央部の周囲に温水通路134を配置して隔壁部材91を効果的に加温することができる。
しかも隔壁部材91の温水通路134の出口135は、ボディ34に設けられる温水通路139の入口139aに接続されているので、隔壁部材91からボディ34側に温水を流通させることにより、二次減圧弁38全体だけでなく、レギュレータR全体の加温効率を高めることができる。
図6および図7は本発明の第2実施例を示すものであり、図6は二次減圧弁の縦断面図、図7は図6の7−7線断面図である。
本発明の減圧弁である二次減圧弁38′は、第1実施例の二次減圧弁38とは異なり、一次減圧弁とは独立して構成されるものであり、その弁ハウジング90′は、ボディ154の上部と、隔壁部材155と、カバー156とが、ボディ154およびカバー156間に隔壁部材155を挟んで複数のボルト157,157…により締結されて成る。
隔壁部材155およびカバー156間にダイヤフラム158の周縁部が挟持され、ボディ154および隔壁部材155間には減圧室159が形成され、隔壁部材155およびダイヤフラム158の一面間には前記減圧室159に通じる圧力作用室160が形成され、ダイヤフラム158の他面およびカバー156間にはばね室161が形成される。
ボディ154には、隔壁部材155側に臨んで開口した凹部162が隔壁部材155との間に前記減圧室159を形成するようにして設けられるとともに、凹部162の閉塞端中央部に上端を開口する有底の取付け穴163が設けられ、さらに取付け穴163の閉塞端中央部から減圧室159側に向けて隆起した隆起部164がボディ154に設けられる。
取付け穴163の減圧室159側端部には円筒状である弁座部材165が、取付け穴163の閉塞部との間に弁室166を形成するようにして気密に螺合され、前記弁室166には、ボディ154の側面に開口する入口通路167が連通される。
またボディ154には、減圧室159に通じるガス通路168と、そのガス通路168に通じてボディ154の側面に開口する出口通路169とが設けられており、減圧室159からのCNGは、通路168を経て出口通路169から出力される。
弁座部材165の減圧室159側の端部には弁室166に臨む環状の弁座171が形成される。また隆起部164には、該隆起部164との間に背圧室172を形成するようにして弁体173が気密にかつ摺動自在に嵌合され、この弁体173に、前記弁座171に着座可能な環状のゴムシール174が固着される。また弁体173には弁軸175の一端が同軸にねじ込まれており、弁体173が弁軸175の一端に固定される。
隔壁部材155の中央部には、弁軸175を軸方向移動可能に貫通せしめる貫通孔176が設けられる。また隔壁部材155には減圧室159を圧力作用室160に連通させる連通孔177が設けられる。
ダイヤフラム158の中央部は、圧力作用室160側の第1ダイヤフラムリテーナ180と、ばね室161側の第2ダイヤフラムリテーナ181とで挟まれる。前記弁軸175は、前記貫通孔176、ダイヤフラム158、ならびに第1および第2ダイヤフラムリテーナ180,181の中央部を同軸に貫通してばね室161側に延びるものであり、第2ダイヤフラムリテーナ181を貫通してばね室161に突出する弁軸175の他端部にナット182が螺合される。而してナット182を締めつけることにより、ダイヤフラム158の中央部を第1および第2ダイヤフラムリテーナ180,181で挟むとともに、ダイヤフラム158の中央部に弁軸175が連結されることになる。しかも弁軸175および弁体173には、減圧室159を背圧室172に連通させる連通路183が設けられる。
カバー156は、ダイヤフラム158とは反対側の端部に端壁156aを有して有底円筒状に形成されており、端壁156aの中央部には両端を開口せしめた支持筒部184が一体に連設される。支持筒部184には、進退位置を調節可能として調節ねじ185が螺合されており、この調節ねじ185の外端部を閉塞端として支持筒部184の外端部に形成される凹部186には、固化し得る充填剤187が充填される。
ばね室161内において調節ねじ185の内端にはリテーナ188が当接、支持されており、このリテーナ188と、ばね室161側でダイヤフラム158の中央部に装着された第2ダイヤフラムリテーナ181との間に、弁体173が弁座171から離座する方向にダイヤフラム158を付勢するコイルばね189が縮設される。したがって調節ねじ185の進退位置を調節することにより、コイルばね189のばね荷重を調節することができる。
またカバー156には接続管190が接続されており、この接続管190ならびに該接続管190に接続される管路(図示せず)を介してばね室161内にはエンジンの吸気負圧が導入される。
しかも隔壁部材155には温水通路194が設けられており、この温水通路194は、ダイヤフラム158の中央部に連結される弁軸175を気密にかつ移動自在に貫通させるようにして隔壁部材155の中央部に設けられる貫通孔176を囲むようにして隔壁部材155内に形成される。
隔壁部材155の一側面には、前記温水通路194の入口195および出口196が設けられており、入口195に通じるようにして隔壁部材155の一側面に接続される入口側接続管197には、エンジンからのエンジン冷却水が供給される。また隔壁部材155の一側面には、前記出口196に通じる出口側接続管198が接続される。
この第2実施例によっても、二次減圧弁38′における弁ハウジング90′の一部を構成する隔壁部材155に温水通路194が設けられるので、その温水通路194を温水が流通することにより隔壁部材155の近傍に配置されるダイヤフラム158の温度低下が防止されることになり、ダイヤフラム158に結露が生じることを回避して、ダイヤフラム158の耐久性向上に寄与することができるとともに、弁軸175や第1および第2ダイヤフラムリテーナ180,181の耐蝕性向上にも寄与することができる。しかも隔壁部材155が中央部に備える貫通孔176を囲むようにして隔壁部材155内に温水通路194が形成されるので、隔壁部材155を効果的に加温することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
第1実施例における車両の燃料供給装置の構成を概略的に示す図である。 レギュレータの側面図である。 レギュレータの縦断面図であって図4の3−3線に沿う断面図である。 図2の4−4線断面図である。 図2の5−5線断面図である。 第2実施例の二次減圧弁の縦断面図である。 図6の7−7線断面図である。
符号の説明
38,38′・・・減圧弁
34,154・・・ボディ
90,90′・・・弁ハウジング
91,155・・・隔壁部材
92,156・・・カバー
94,158・・・ダイヤフラム
95,159・・・減圧室
96,160・・・圧力作用室
114,175・・・弁軸
116,176・・・貫通孔
134,139,194・・・温水通路
135,195,139a・・・入口
136,196・・・出口

Claims (3)

  1. 弁ハウジング(90,90′)を構成するボディ(34,154)、隔壁部材(91,155)およびカバー(92,156)がボディ(34,154)およびカバー(92,156)間に隔壁部材(91,155)を挟んで結合され、前記隔壁部材(91,155)および前記カバー(92,156)間に周縁部が挟持されるダイヤフラム(94,158)の一面および前記隔壁部材(91,155)間に圧力作用室(96,160)が形成され、前記隔壁部材(91,155)およびボディ(34,154)間には、前記圧力作用室(96,160)に作用せしめる圧力を発生する減圧室(95,159)が形成される減圧弁において、前記隔壁部材(91,155)に温水通路(134,194)が設けられることを特徴とする減圧弁。
  2. 前記ダイヤフラム(94,158)の中央部に連結される弁軸(114,175)を気密にかつ移動自在に貫通させる貫通孔(116,176)を中央部に有する前記隔壁部材(91,155)の一側面に、前記貫通孔(116,176)を囲むようにして隔壁部材(91,155)内に形成される温水通路(134,194)の入口(135,195)および出口(136,196)が設けられることを特徴とする請求項1記載の減圧弁。
  3. 前記温水通路(134)の出口(135)が、前記ボディ(34)に設けられる温水通路(139)の入口(139a)に接続されることを特徴とする請求項2記載の減圧弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014103649A1 (ja) * 2012-12-27 2014-07-03 日産自動車株式会社 調圧装置及び燃料電池システム

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