JP2005222305A - ファイルアクセス管理システム、ファイルアクセス管理方法、サーバ、およびクライアント - Google Patents

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Abstract

【課題】 サーバの制御によってクライアント間のセキュアなファイル転送が行われるファイルアクセス管理システムを提供することにある。
【解決手段】 各クライアントのユーザは、自身のクライアントが有するファイル等を、どのユーザがアクセスできるかを権限情報としてサーバに登録する。サーバは、他のクライアントからそのファイル等にアクセス要求があった際に、権限情報を参照してチェックし、アクセス許可があれば、アクセス要求をしたクライアントに、当該ファイルへのアクセスを許可する。このとき、クライアント間におけるファイル転送は、クライアント間またはサーバを介して行われる。上記アクセス要求は、クライアントで実行されるネットワークゲーム上で所定の操作を行うことにより、またはツールにおける所定の操作により行われる。各クライアントのユーザは、ネットワークにログイン時に、サーバから認証チェックを受ける。
【選択図】 図2

Description

この発明は、クライアントについて高いセキュリティを維持しながらクライアント間のファイル転送を実現するファイルアクセス管理システム、ファイルアクセス管理方法、サーバ、およびクライアントに関する。
現在では、インターネットの普及が進み、各家庭のパーソナル・コンピュータ(PC:Personal Computer)を使って、世界中のインターネット資源にアクセスすることができるようになった。また、こうしたインターネットの普及に伴って、比較的大容量の各種データをインターネットを経由して送受信する処理が日常的に行われるようになってきており、当該機能を実現する各種ツールの開発・提供が盛んに行われている。PC間で直接ファイル転送を行う、いわゆるP2P(Peer to Peer)型のナップスターのようなアプリケーションもその1つである。
このアプリケーションは、一般的には、ファイル交換ツールと称される。ファイル交換ツールは、P2P型ではあるが、通常、各PCで所有する資源やPCのアドレスに関する情報等を提供するためのサーバが存在する。その意味では、インターネット接続が可能な各家庭のPCはクライアントとなる。サーバは、各クライアント(PC)からの登録によって、そのクライアントがどのような資源を有しているかをインデックスに記憶する。ここで資源とは、ディジタルデータのことであり、そのデータの形式により、文書ファイル、プログラム、WEB、画像、映像、音声等として扱われる。この明細書では、当該ディジタルデータを適宜「ファイル」と称する。
クライアントのユーザは、あるファイル(データ)を必要とする場合、サーバのインデックスを参照して、他のクライアントのうちどれがそのファイルを所有しているか判断し、サーバからそのクライアントのアドレス情報を取得する。その後、そのアドレス情報を用いてクライアントにアクセスし、所望のファイルをダウンロードする。
上記ファイル交換ツールを使ったシステムでは、サーバに各種ファイルを記憶しておく必要がないので(すなわち、ファイルは各クライアントのハードディスク内に記憶されているので)、サーバに過度の負担を強いることがない。また、他のクライアントから所望のファイルをダウンロードするクライアントは、その代わりに自身の有するファイルを公開しなければならないため、全体として非常に多くのファイルが公開されることになる。上記のようなシステムの特性もあって、このシステムの利用ユーザ数は、運用開始直後から、爆発的な伸びを示した。
このようなファイル交換ツールは、ナップスターの登場以降、数多く出現している。しかしながら、CD等から抽出された音楽ファイルや市販のアプリケーションプログラムが公開されることが多く、そのために、これらのファイルの公開およびダウンロードが、著作権侵害にあたるということで問題視されている。
また、上記システムでは、サーバから他のクライアントのアドレス情報(例えば、IPアドレス)が提供されるため、各クライアントは、ファイルをダウンロードするという本来の目的とは異なるさまざまなアクセスを受ける危険性がある。また、上記システムへの参加は原則自由であるため、悪意の参加者が存在する可能性もあり、このことは、クライアントに関するセキュリティ面での脅威をさらに増大させる。
一方、インターネットを利用してPC間で通信を行うものとして発展してきたもう1つのアプリケーションに、ネットワークゲームがある。ネットワークゲームは、上記ファイル交換ツールとは異なり、原則、登録制であり、サーバによって各プレーヤの認証が行われる。サーバには、各プレーヤのPCに関する情報、およびそのプレーヤに対応する主人公キャラクタのステータスに関する情報等が記憶され、多くのネットワークゲームでは、各プレーヤのPCとサーバとの通信によって全体のゲームが進行する。
ここで、図20を参照して、従来のネットワークゲームシステムの概要について説明する。図20は、ネットワークゲームシステム200のネットワーク構成を示す略線図である。ネットワークゲームシステム200は、サーバ202、インターネット204、および複数のクライアント205ないし207から構成される。サーバ202はさらに、認証テーブルを記憶する記憶手段203を備えている。また、この図では、クライアント205のユーザはユーザSであり、クライアント206のユーザはユーザTであり、クライアント207のユーザはユーザUである。図20に示すような構成により、ユーザTないしユーザUは、それぞれ異なる場所に居ながら、1つの同じゲーム空間を共用することができる。
ネットワークゲームに参加するユーザ(例えば、クライアント205のユーザS)は、最初に、インターネット204を介してサーバ202にログインする。サーバ202は、クライアント205からログインがされると、認証テーブルを参照して、クライアント205が登録された正規のプレイヤー端末かどうか、ユーザSが登録された正規のユーザかどうかを判定する。例えば、クライアントの認証にはMACアドレス等が使用され、ユーザの認証には、クライアントから入力されるパスワード等が使用される。
サーバ202は、クライアント205が正規のプレイヤー端末であり、ユーザSが正規のユーザであることを確認すると、ユーザSがネットワークゲームに参加できるようにする。
サーバ202はさらに、ユーザSに対応する主人公キャラクタに関する(ステータス等の)情報をメモリにロードし、それを随時更新することによって、ゲームの進行をコントロールする。例えば、ネットワークゲームがRPG(ロールプレイングゲーム)であれば、各プレーヤは、それぞれ主人公キャラクタに対応付けられ、プレーヤの操作に応じて、そのキャラクタのゲーム空間における位置や姿勢、ステータス等が変化する。従って、例えば、ユーザSが操作するキャラクタとユーザTが操作するキャラクタ等が偶然、ゲーム空間内のある場所で接近するような場合、ユーザSの端末(クライアント205)の表示手段には、ユーザSのキャラクタの他に、ユーザTのキャラクタが現れているゲーム画面が表示され、ユーザTの端末(クライアント206)の表示手段には、ユーザTのキャラクタの他に、ユーザSのキャラクタが現れているゲーム画面が表示される。
ネットワークゲームは、有料で参加するタイプのものが多く、そのために参加ユーザは課金のための情報(例えば、住所、氏名、銀行口座またはクレジットカードの番号等)をサーバに登録しなければならない。上述したユーザ認証も、参加ユーザをこれらの課金情報と照合するためのものである。この結果、こうしたネットワークゲームの参加者は、素性が明らかで、かつ登録されたユーザのみとなり、ネットワークゲーム全体のセキュリティレベルは向上する。これとは対照的に、不特定多数の参加を許可するネットワークゲームでは、参加ユーザのクライアントが悪意のユーザによって攻撃される危険性を有している。また、サーバ202によってゲームの進行、および各クライアントとの通信がコントロールされているため、クライアントのアドレス情報や課金情報等が他のクライアントのユーザに知られることはない。
特許文献1には、カード会社のデータベースと通信を行って、ゲームの進行に不可欠なアイテムを販売する仕組みを提供するネットワークゲームが開示されている。このネットワークゲームにおいても、参加ユーザに対してユーザ認証が行われ、さらに、ユーザのアドレス情報や課金情報が他のユーザに公表されることはない。
特開2001−327760号公報
上記のようなネットワークゲームシステムでは、複数のユーザが、1つのゲーム空間(仮想空間)でキャラクタを操作し、競争、対戦、共存、冒険等を試みる。このような処理によって、実質的には、複数のユーザ間で所定の情報が交換される。従って、各ユーザは、他のユーザのクライアントについてのアドレス情報を知ることなく、そのユーザと情報交換をすることができる。
しかしながら、この種のネットワークゲームシステムにおいては、他のユーザのクライアントに記憶されているファイルの中から、具体的に所望のファイルを指定し、当該ファイルを取得、あるいは交換するといった仕組みを提供することはできない。
従って、この発明の目的は、互いにクライアントのアドレス情報等を知ることなく、他のクライアントからファイルを取得し、または交換することができるファイルアクセス管理システム、ファイルアクセス管理方法、サーバ、およびクライアントを提供することにある。
また、この発明の目的は、各クライアントのユーザが全て個人認証を受けている中で、ファイルの交換・取得を行うことができる、安全性・信頼性の高いファイルアクセス管理システム、ファイルアクセス管理方法、サーバ、およびクライアントを提供することにある。
さらに、この発明の目的は、各クライアントのファイルが、ゲームのような仮想空間におけるアイテムに対応付けられ、ユーザがゲームの中で所定の操作をすることにより、ファイルの指定、取得、交換等が行われるファイルアクセス管理システム、ファイルアクセス管理方法、サーバ、およびクライアントを提供することにある。
請求項1の発明は、それぞれがファイルを有する複数のクライアントと、ネットワークを介して各クライアントと接続され、複数のクライアントの各ユーザが、他のクライアントのどのファイルについてアクセス許可を受けているかを表す権限情報を有するサーバとを含み、クライアントはさらに、他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面が表示される表示手段を有し、サーバは、クライアントのユーザが、指示画面により、他のクライアントの所定のファイルへのアクセス指示を行った場合に、権限情報を参照して、アクセス指示を行ったユーザが、アクセス指示の対象となった所定のファイルについてアクセス許可を受けているかどうかを判定し、アクセス許可を受けている場合は、アクセス指示が行われたクライアントと他のクライアントとの間の、所定のファイルのファイル転送を許可するファイルアクセス管理システムである。
請求項10の発明は、それぞれが、ファイルを有する複数のクライアントと、ネットワークを介して各クライアントと接続され、複数のクライアントの各ユーザが、他のクライアントのどのファイルについてアクセス許可を受けているかを表す権限情報を有するサーバとを含み、クライアントで、クライアントの表示手段に、他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面を表示するステップと、サーバで、クライアントのユーザが、指示画面により、他のクライアントの所定のファイルへのアクセス指示を行った場合に、権限情報を参照して、アクセス指示を行ったユーザが、アクセス指示の対象となった所定のファイルについてアクセス許可を受けているかどうかを判定するステップと、判定ステップでアクセス許可を受けていると判定された場合は、アクセス指示が行われたクライアントと他のクライアントとの間の、所定のファイルのファイル転送を許可するステップとを有するファイルアクセス管理方法である。
請求項19の発明は、サーバとネットワークを介して接続されたクライアントであって、サーバとネットワークを介して接続された他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面が表示される表示手段と、指示画面を介して行われた、他のクライアントの所定のファイルへのアクセス指示をサーバに送信する送信手段とを有し、サーバが、複数のクライアントの各ユーザについて、他のクライアントのどのファイルにアクセス許可があるかを表す権限情報を参照して、アクセス指示を行ったユーザが、アクセス指示の対象となった所定のファイルについてアクセス許可を受けていると判定した場合に、サーバによって、他のクライアントとの間の所定のファイルのファイル転送が許可されるクライアントである。
請求項27の発明は、サーバとネットワークを介して接続されたクライアントにおけるファイルアクセス管理方法であって、サーバとネットワークを介して接続された他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面を表示するステップと、指示画面を介して行われた、他のクライアントの所定のファイルへのアクセス指示をサーバに送信するステップと、サーバが、複数のクライアントの各ユーザについて、他のクライアントのどのファイルにアクセス許可があるかを表す権限情報を参照して、アクセス指示を行ったユーザが、アクセス指示の対象となった所定のファイルについてアクセス許可を受けていると判定した場合に、サーバから、他のクライアントとの間の所定のファイルのファイル転送許可を受けるステップとを有するファイルアクセス管理方法である。
請求項28の発明は、それぞれがファイルを有する複数のクライアントとネットワークを介して接続されたサーバにおいて、複数のクライアントの各ユーザについて、他のクライアントのどのファイルにアクセス許可があるかを表す権限情報を有し、クライアントが、他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面を介して行ったアクセス指示を受信した場合に、権限情報を参照して、アクセス指示を行ったクライアントのユーザが、アクセス指示の対象となった所定のファイルについてアクセス許可を受けているかどうかを判定し、アクセス許可を受けている場合は、アクセス指示が行われたクライアントと他のクライアントとの間の、所定のファイルのファイル転送を許可するサーバである。
請求項36の発明は、それぞれがファイルを有する複数のクライアントとネットワークを介して接続されたサーバにおけるファイルアクセス管理方法であって、サーバが、複数のクライアントの各ユーザについて、他のクライアントのどのファイルにアクセス許可があるかを表す権限情報を有し、クライアントが、他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面を介して行ったアクセス指示を受信した場合に、アクセス指示を受信するステップと、権限情報を参照して、アクセス指示を行ったクライアントのユーザが、アクセス指示の対象となった所定のファイルについてアクセス許可を受けているかどうかを判定するステップと、判定ステップにおいてアクセス許可を受けていると判定された場合に、アクセス指示が行われたクライアントと他のクライアントとの間の、所定のファイルのファイル転送を許可するステップとを有するファイルアクセス管理方法である。
請求項37の発明は、それぞれがファイルを有する複数のクライアントに、クライアントの表示手段に、他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面を表示するステップを実行させ、ネットワークを介して各クライアントと接続され、複数のクライアントの各ユーザについて、他のクライアントのどのファイルにアクセス許可があるかを表す権限情報を有するサーバに、クライアントのユーザが、指示画面により、他のクライアントの所定のファイルへのアクセス指示を行った場合に、権限情報を参照して、アクセス指示を行ったユーザが、アクセス指示の対象となった所定のファイルについてアクセス許可を受けているかどうかを判定するステップと、判定ステップでアクセス許可を受けていると判定された場合は、アクセス指示が行われたクライアントと他のクライアントとの間の、所定のファイルのファイル転送を許可するステップとを実行させるためのプログラムである。
請求項38の発明は、サーバとネットワークを介して接続されたクライアントに、サーバとネットワークを介して接続された他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面を表示するステップと、指示画面を介して行われた、他のクライアントの所定のファイルへのアクセス指示をサーバに送信するステップと、サーバが、複数のクライアントの各ユーザについて、他のクライアントのどのファイルにアクセス許可があるかを表す権限情報を参照して、アクセス指示を行ったユーザが、アクセス指示の対象となった所定のファイルについてアクセス許可を受けていると判定した場合に、サーバから、他のクライアントとの間の所定のファイルのファイル転送許可を受けるステップとを実行させるためのプログラムである。
請求項39の発明は、それぞれがファイルを有する複数のクライアントとネットワークを介して接続され、複数のクライアントの各ユーザについて、他のクライアントのどのファイルにアクセス許可があるかを表す権限情報を有するサーバに、クライアントが、他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面を介して行ったアクセス指示を受信した場合に、アクセス指示を受信するステップと、権限情報を参照して、アクセス指示を行ったクライアントのユーザが、アクセス指示の対象となった所定のファイルについてアクセス許可を受けているかどうかを判定するステップと、判定ステップにおいてアクセス許可を受けていると判定された場合に、アクセス指示が行われたクライアントと他のクライアントとの間の、所定のファイルのファイル転送を許可するステップとを実行させるためのプログラムである。
この発明によれば、互いにクライアントのアドレス情報等を知ることなく、他のクライアントからファイルを取得し、または交換することができるファイルアクセス管理システム、ファイルアクセス管理方法、サーバ、およびクライアントが提供される。また、各クライアントのユーザは全て個人認証を受けており、各クライアントのファイルが、ゲームのような仮想空間におけるアイテムに対応付けられ、ユーザがゲームの中で所定の操作をすることにより、容易にファイルの指定、取得、交換等が行われる。
最初に、この発明の第1の実施形態に係るファイルアクセス管理システムの概要を、図1ないし図3を参照して説明する。第1の実施形態では、ファイル転送によってファイルを取得するクライアントが、ファイルを提供するクライアントのアドレス情報等をサーバから取得し、その後のファイル転送処理は、クライアント間で直接行われる。クライアントによるファイルの指定、およびファイルの転送開始の指定等は、ネットワークゲーム上でキャラクタを操作することにより実現される。また、各クライアントのユーザは、自身のクライアントにアクセス可能なユーザ、そのクライアントが有するファイルをファイル転送によって取得できるユーザを指定することができる。
図1は、この発明によるファイルアクセス管理システム1のネットワーク構成を示す略線図である。サーバ2および複数のクライアント(クライアント5ないし7)は、それぞれインターネット4に接続され、各クライアントにネットワークゲームが提供される。また、サーバ2は、認証テーブル、権限テーブル、および資源テーブルを記憶した記憶手段3を有する。図1では、クライアントが3台示されているが、これは例示に過ぎず、このような台数に限られることを意味するものではない。何千台、何万台といった台数のクライアントが1つのネットワークゲームを構成するために接続され得る。また、同様に、サーバ2も2台以上配置可能であり、その場合には、複数のサーバで分散処理がされるように構成することもできる。
図1におけるインターネット4は、例示に過ぎず、複数のクライアントとサーバを接続してデータ交換を可能とする他のネットワーク(例えば、WAN(Wide Area Network)のようなネットワーク)であってもよい。
図2は、ファイルアクセス管理システム1の論理的な接続形態を示す略線図である。各クライアント5ないし7のユーザAないしCのそれぞれは、ネットワークゲームに参加するためにサーバ2にログインする。サーバ2は、クライアントからのログインがあると、認証テーブル10を参照して、そのクライアントが正規に登録された端末かどうか、およびそのユーザが正規に登録されたユーザかどうかを判定する。認証テーブル10の内容は、例えば、ユーザが最初にネットワークゲームへの参加を申し込む際に、ユーザからの申請内容に基づいて作成される。認証テーブル10は、例えば、図3Aに示すような内容であり、ユーザ毎に、アドレス、ユーザID、パスワード等が記録される。
ここで、アドレスは、例えば、そのユーザの使用するクライアントのIPアドレスである。IPアドレスは、インターネットへの接続形態によっては、同じクライアントでも変動する場合があるが、その場合でも所定のタイミングで変更後のIPアドレスを認証テーブル10に記憶するようにしておくことが好ましい。
クライアントからログインをするための画面は省略するが、例えば、ユーザIDとパスワードを入力する画面であり、指定されたこれらの内容が、暗号化された後、インターネット4を経由してサーバ2に送信される。
サーバ2は、ユーザの認証を終えると、そのユーザのクライアントにゲーム画面を表示するための画像データを送信する。各クライアントは、その画像データを受信・展開し、表示装置にゲーム画面を表示する。通常、そのユーザに対応する(主人公)キャラクタが設定され、ゲーム画面には、そのキャラクタの周囲の画像あるいは、そのキャラクタの視界を表す画像が表示される。
ここで、ユーザBが当該ネットワークゲームに参加した場合について説明する。ただし、実際のゲーム画面に即した詳細な説明は、後で図11および図12を用いて行うので、ここでは、その概要について簡単に説明する。
このゲームでは、ある館の中に宝箱が置かれ、その宝箱の中にいくつかの宝物(アイテム)があるものとする。館はユーザAのクライアント5に対応し、宝物はユーザAが有する(クライアント5上の)ファイル(データ)を意味している。ユーザBがユーザAのあるファイルをダウンロードしようとする場合、ユーザBに対応するゲーム上のキャラクタを操作して、キャラクタが、ユーザAの館に入り、ダウンロードしようとするファイルに対応する宝物に触るよう制御する。
ユーザBは最初に、対応するクライアント6の、入力手段(例えばコントローラ)の所定のボタンを操作して、キャラクタを館の中に誘導する。ユーザBの当該操作に応答して、サーバ2は、図3Bに示す権限テーブル11を参照し、ユーザBがユーザAからフレンド登録を受けているかどうかを判定する。ユーザBがユーザAからフレンド登録を受けていない場合、ユーザBはユーザAの館に入ることはできず、入館拒否メッセージがゲーム画面に表示される。この例の権限テーブル11では、ユーザの欄がユーザBで、アクセス対象の欄がユーザAである行のフレンド登録の欄は「○(○は登録されていることを表し、×は登録されていないことを表す)」であるため、ユーザBはユーザAからフレンド登録されており、館に入ることを許される。
次にユーザBは、館の中の宝箱の前にキャラクタを誘導し、キャラクタが、その宝箱の中の、ユーザAの所望のファイルに対応する宝物に触るよう操作する。そうすると、サーバ2は、権限テーブル11を再度参照して、ユーザBがユーザAからアクセス許可を受けているかどうかを判定する。ユーザBがユーザAからアクセス許可を受けていない場合、ユーザBがユーザAのファイルに対応する宝物に触ることはできず、アクセス拒否メッセージがゲーム画面に表示される。この例の権限テーブル11では、ユーザの欄がユーザBで、アクセス対象の欄がユーザAである行のアクセス許可の欄は「○(○は許可されていることを表し、×は許可されていないことを表す)」であるため、ユーザBはユーザAからアクセス許可を受けており、宝物に触れることができる。
この例において、ユーザCがクライアント7を使用して対応するキャラクタに同様の操作を行うと、権限テーブル11では、ユーザCはユーザAからフレンド登録されていない(フレンド登録の欄が「×」)ので、キャラクタはユーザAの館に入れず、ゲーム画面には入館拒否メッセージが表示される。
一方、ユーザDが対応するキャラクタに同様の操作を行うと、権限テーブル11では、ユーザDはユーザAからフレンド登録されているが、アクセス許可を受けていない(すなわち、フレンド登録の欄が「○」で、アクセス許可の欄が「×」)ので、キャラクタはユーザAの館には入れるが、所望の宝物に触れることはできない。
権限テーブル11の内容の設定は、各ユーザがクライアントにおいて別途行うものであり、例えば、ユーザAに対するアクセス権限は、ユーザAが行う。すなわち、各ユーザは、自身へのアクセスをどのユーザに許可するかを自己の判断で設定する。
宝箱の中の宝物がユーザの所有するファイルに対応する。また、権限テーブル11でアクセスを許可する対象は、1つのファイル(データ)でも、複数のファイル(ファイルグループ)を含む1つのフォルダでもよい。従って、サーバ2は、アクセス許可のされたものが1つのファイルだけの場合は、宝箱の中に1つの宝物を表示させ、それと当該ファイルを対応付ける。または、宝箱自体を当該ファイルと対応付けても良い。
アクセス許可されたものがフォルダである場合は、宝箱がフォルダに対応し、宝箱を開けると、そのフォルダ内のファイルにそれぞれ対応する複数の宝物が表示されるようにする。フォルダの中にさらにフォルダがある場合は、宝箱の中からまた宝箱が現れるようにする。
ユーザBは、宝箱の中から所望の宝物をキャラクタに触れさせることによって、それに対応するファイルを持ち帰る(ダウンロードする)ように指示する。こうした指示は、例えば、コントローラの所定のボタンを押すことによって行われる。サーバ2は、図3Cに示す資源テーブル12を参照して、指定された宝物がどのファイルと対応するかを判断する。資源テーブル12の内容は、その資源の所有者であるユーザが各自設定する。
ユーザBによって特定のファイルを持ち帰るよう指示がされた場合、サーバ2によって、IPアドレスやファイル情報等が、ユーザBのクライアント6とアクセス先のユーザAのクライアント5に提供され、その後、両クライアント間で直接、またはサーバ2を経由してファイル転送処理が行われる。これらのファイル転送についての詳細な説明は後で行う。
従って、ユーザBは、ゲーム画面において、宝物を持ち帰る指示をすることにより、その宝物に対応したファイルを自身の端末、クライアント6にコピーすることができる。ここでは、キャラクタの、「宝物を持ち帰る」指示が、ファイルのコピーに対応するが、他の操作をこのコピー処理と結びつけても良い。例えば、ドアをノックする操作や、井戸から水を汲むといった操作である。
次に、サーバ2とクライアント5の各機能について、図4の機能ブロック図を参照して説明する。なお、図1では、複数のクライアント5ないし7がインターネット4に接続されているが、以降では、これらの複数のクライアントの代表として、クライアント5を例に挙げて説明することにする。
サーバ2は、ユーザ認証機能21、権限管理機能22、資源管理機能23、およびゲームコントロール機能24を備える。ユーザ認証機能21は、クライアント5のログイン要求に応じて、ログインしたクライアントとユーザの正当性をチェックする機能である。当該チェックには、前述のように、認証テーブル10が参照される。
権限管理機能22は、各クライアントからアクセス権限の設定がされた場合に、その内容を権限テーブル11に記憶する。また、ゲーム中、クライアント5のユーザが、所定のユーザからフレンド登録されているかどうか、またはアクセス許可がされているかどうかをチェックする。当該チェックは、前述のように、クライアント5から他のユーザの館に入館する際、または宝物を持ち帰ろうとした際に行われる。このチェックに関しては権限テーブル11が参照される。
資源管理機能23は、各クライアントからアクセス資源が設定された場合に、その内容を資源テーブル12に記憶する。また、ゲーム中、ファイル転送が許可された場合に、クライアント5のユーザが指定したファイルをコピーできるように制御する。サーバ2は、当該コピー処理に関する指示やファイルをクライアント間で中継するよう動作することもできるし、一定の情報を与えて、その後クライアントにファイル転送を任せるようにすることもできる。
ゲームコントロール機能24は、クライアント5のコントローラ等を介した指示に応答して、所定の処理を実行し、結果のゲーム画像や音を生成して、それらをクライアント5に送信する。サーバ2では、この処理を、複数のクライアントに対して並行して行う。クライアントのユーザは、1つのゲーム空間を共有しているので、1つのクライアントに提供するゲーム画像や音のデータは、他のクライアントのユーザからの指示に影響され得る。
一方、クライアント5は、ログイン管理機能25、権限設定機能26、資源設定機能27、およびゲームコントロール機能28を備える。ログイン管理機能25は、クライアント5のユーザにログイン画面を提供して、ユーザID、パスワード等の入力を促し、入力が完了したら、それらを必要に応じて暗号化し、サーバ2に送信する。
権限設定機能26は、クライアント5のユーザにアクセス権限設定画面を提供して、そのユーザが他のどのユーザにある程度のアクセスを許可し(フレンド登録)、自身の資源へのアクセスを許可するか(アクセス許可)を入力させる。入力内容は、サーバ2に送信され、権限テーブル11に記憶される。
資源設定機能27は、クライアント5のユーザにアクセス資源設定画面を提供して、そのユーザがどのファイル、またはどのフォルダ内のファイルを他のユーザに利用させるのかを入力させる。入力内容は、サーバ2に送信され、資源テーブル12に記憶される。
ゲームコントロール機能28は、クライアント5のコントローラ等を介した指示をサーバ2に送信し、サーバ2から提供されるゲーム画像や音のデータを所定の形式に変換しクライアント5の表示手段等に出力する。
次に、サーバ2のハードウエア構成の例について、図5を参照して説明する。サーバ2は、入力手段31、CPU(Central Processing Unit)32、メモリ33、外部記憶装置34、表示手段35、記録媒体読取装置36、ネットワークインタフェース(I/F)37、およびこれらを相互に接続するバス38を備えている。
入力手段31は、表示画面に対して文字入力や指示を行うための、キーボードやマウスといった入力装置である。CPU32は、メモリ33にロードされたプログラムの指令に基づき、サーバ2の各構成要素の動作、入出力を制御し、さらに、この発明のファイルアクセス管理システムの各機能を実行する。
メモリ33には、前述のように、プログラムがロードされる他、必要なデータが一時的に記憶される。外部記憶装置34は、データを記憶するための装置であり、例えば、ハードディスクのような装置である。通常、認証テーブル10、権限テーブル11、および資源テーブル12が記憶される。表示手段35は、ゲーム画面や設定画面等を表示するCRT(Cathode Ray Tube)モニタやLCD(Liquid Crystal Display)等である。
記録媒体読取装置36は、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disk)等の可搬型記録媒体39からデータを読み取り、メモリ33や外部記憶装置34に転送する装置である。ネットワークI/F37は、インターネット4との接続を確立し、サーバ2とインターネット間のデータインタフェースを実現する。
前述した、CPU32で実行されるプログラムは、例えば、DVD等の可搬型記録媒体39やインターネット4を経由して提供されることもある。DVDに格納されている場合は、例えば、記録媒体読取装置36によって一旦、外部記憶装置34内に記憶され、実行時にメモリ33にロードされる。インターネット4経由で提供される場合は、例えば、ネットワークI/F37を介して一旦、外部記憶装置34内に記憶され、実行時にメモリ33にロードされる。
また、サーバ2の構成要素のうち、入力手段31と表示手段35は、基本的に、この発明のファイルアクセス管理システムに必須の構成要素ではない。通常のシステム運用時においては、画面表示やデータ入力の必要がないからである。
次に、クライアント5のハードウエア構成の例について、図6を参照して説明する。クライアント5は、入力手段41、CPU42、メモリ43、外部記憶装置44、表示手段45、記録媒体読取装置46、ネットワークI/F47、およびこれらを相互に接続するバス48を備えており、基本的にサーバ2と同様の構成である。
入力手段41は、ゲーム画面が表示された画面等に対して文字入力や指示を行うためのゲームコントローラの他、キーボードやマウスといった入力装置である。CPU42は、メモリ43にロードされたプログラムの指令に基づき、クライアント5の各構成要素の動作、入出力を制御し、さらに、この発明のファイルアクセス管理システムの各機能を実行する。
メモリ43には、前述のように、プログラムがロードされる他、必要なデータが一時的に記憶される。外部記憶装置44は、データを記憶するための装置であり、例えば、ハードディスクといった装置である。表示手段45は、ゲーム画面や設定画面等を表示するCRT(Cathode Ray Tube)モニタやLCD(Liquid Crystal Display)等である。
記録媒体読取装置46は、CDやDVD等の可搬型記録媒体49からデータを読み取り、メモリ43や外部記憶装置44に転送する装置である。ネットワークI/F47は、インターネット4との接続を確立し、サーバ2または他のクライアントとの間のインターネット経由のデータインタフェースを実現する。
前述した、CPU42で実行されるプログラムは、例えば、DVD等の可搬型記録媒体49やインターネット4を経由して提供されることもある。DVDに格納されている場合は、例えば、記録媒体読取装置46によって一旦、外部記憶装置44内に記憶され、実行時にメモリ43にロードされる。インターネット4経由で提供される場合は、例えば、ネットワークI/F47を介して一旦、外部記憶装置44内に記憶され、実行時にメモリ43にロードされる。
クライアント5はさらに、ゲームの音声・効果音を出力するためのスピーカのような音声出力手段を備え得る(不図示)。
次に、図7を参照して、2つのクライアント(例えば、ユーザAのクライアント5とユーザBのクライアント6)の間の通信が、どのようなネットワーク階層を経由して行われているかを説明する。階層51は、いわゆるOSI階層モデルを示すものであり、下位層から順に、物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層で構成される。階層52は、TCP/IPの階層モデルを示すものであり、下位層から順に、ネットワーク・インタフェース層、ネットワーク層、トランスポート層、アプリケーション層で構成される。図に示すように、階層52の各層は、階層51の1つ、あるいはそれ以上の層に対応付けられる。
ここで、前述した、ネットワークゲームにおけるクライアント間のファイル転送のネットワーク階層モデルは、図の階層53、54のように、TCP/IPの階層モデル(階層52)に対応付けて表すことができる。この場合、2つのクライアントの階層構造は同様のものである。
クライアントのネットワーク・インタフェース層は、例えば、イーサネット(登録商標)やPPPで構成され、ネットワーク層はIP、トランスポート層はTCPで構成される。アプリケーション層は、クライアントのユーザにGUIを提供する、ネットワークゲームのようなアプリケーションである。
例えば、ユーザBが、ネットワークゲームの中でユーザAのクライアント5が有するファイルに対応する宝物を取得するよう指示すると、ユーザAのクライアント5にある特定のファイルをユーザBのクライアント6に転送する処理が開始される。具体的には、クライアント5のネットワークゲームのアプリケーションとクライアント6のネットワークゲームのアプリケーションとの間で、ファイル転送のためのメッセージの送受信が行われる。これらのメッセージは、図7の矢印55に示すような経路で行われる。
ユーザBのクライアント6でネットワークゲームのアプリケーションからメッセージが送出されると、各層(TCP、IP、イーサネット/PPPと表記された各階層)において対応する処理が行われ、当該メッセージに必要なヘッダ、データ等が付加され、インターネット4上に送信される。
例えば、TCP層では、クライアント間で所定の順序でやり取りされるメッセージを監視し、必要に応じて再送制御が行われる。また、IP層では、ネットワークの経路選択等が行われる。
こうしたファイル転送処理の際のメッセージ交換は、ユーザAのクライアント5からユーザBのクライアント6のファイルを取得するよう指示があった場合も同様の経路で行われる。また、いずれかのクライアントとサーバ2がファイル転送を行う場合も、上述したクライアント間におけるものと同様の態様でメッセージのやり取りが行われる。
ここでは、ファイル転送処理が、ネットワークゲームのアプリケーションが有する独自のプロトコルによって行われる例について説明しているが、ネットワークゲームのアプリケーションが他の公知のプロトコル(例えば、FTP(File Transfer Protocol))を使用する形態でファイル転送を実現してもよい。FTPは、図7の52では、ネットワークゲームのアプリケーションと同様、アプリケーション層に位置づけられる。
次に、ネットワークゲームにいて各ユーザが行う設定について図8ないし10を参照して説明する。図8には、アクセス権限設定画面が示されている。これは、ユーザAのクライアント5の表示手段に表示された画面の例であり、ユーザAは、このアクセス権限設定画面60を用いて、他のユーザをフレンド登録するかどうか、および他のユーザに自己の資源のアクセスを許可するかどうかを設定する。画面右上の「ユーザA」の表示は、このアプリケーションがユーザAの操作によるものであることを便宜的に示すものである。
ネットワークゲームに参加してアクセス権限設定画面60を表示させると、当該画面の参加ユーザ表示部61には、そのネットワークゲームに参加しているユーザの一覧が表示される。この例では、アクセス権限設定画面60を表示させた時点でゲームに参加しているユーザを一覧表示させているが、その時点で参加していないユーザを含め、登録されているユーザ全てを表示させることもできる。
ユーザAは、参加ユーザ表示部61に表示されたユーザのそれぞれについて、フレンド登録するユーザについては、対応するフレンド登録のチェックボックス62をチェックする。ユーザAはさらに、フレンド登録したユーザの中から、自身の資源(例えば、ファイル)のアクセスを許可するユーザを決定し、そのユーザに対応するアクセス許可のチェックボックス63をチェックする。
ユーザAは、このような設定を行うことによって、特定のユーザだけが自身のクライアントにアクセスし、自身の資源をアクセスするように制御できる。なお、ここで、フレンド登録を省略し、アクセス許可だけの設定とすることも可能である。
ユーザAがゲームコントローラ等の入力手段で設定ボタン64をクリック等することにより、参加ユーザ表示部61での設定内容が確定し、図3Bに示す権限テーブル11にその設定内容が記憶される。この場合、権限テーブル11の「ユーザ」の欄には、ユーザBやユーザCといった、ユーザA以外のユーザが記憶され、権限テーブル11の「アクセス対象」の欄には、ユーザAが記憶され、フレンド登録がされたユーザ、すなわち、フレンド登録のチェックボックス62にチェックがされたユーザは、対応する権限テーブルの「フレンド登録」の欄に「○」が、チェックのされないユーザについては「×」が記憶される。また、アクセスが許可されたユーザ、すなわち、アクセス許可のチェックボックス63にチェックがされたユーザは、対応する権限テーブルの「アクセス許可」の欄に「○」が、チェックのされないユーザについては「×」が記憶される。なお、図3Bに示された権限テーブル11の内容は例示であって、ユーザBや、○/×に代えて、これらの情報に対応付けられた他のデータを記録しておくこともできる。
第1の実施形態では、ユーザのアクセス権限の設定を、上述したアクセス権限設定画面60を使って行ったが、ゲーム画面に他のキャラクタが現れた場合に、ゲームコントローラで所定の操作をすることにより、そのキャラクタに対して個別にフレンド登録、アクセス許可を行っても良い。また、他のキャラクタがネットワークゲームに参加した際に、その事実をゲーム画面に表示させるようにし、そこで所定の操作をすることにより、そのキャラクタに対してフレンド登録、アクセス許可を行うようにしても良い。
図9には、アクセス資源設定画面が示されている。これは、アクセス権限設定画面60と同様に、ユーザAのクライアントの表示手段に表示される画面であり、ユーザAは、このアクセス資源設定画面65を用いて、他のユーザにアクセス可能とする自己の資源をどれにするかを設定する。
ユーザAは、ネットワークゲームに参加してアクセス資源設定画面65を表示させると、入力エリア66に、アクセスを許可するファイルまたはフォルダを設定する。ユーザAは、このような設定を行うことによって、アクセス権限設定画面60でアクセスを許可したユーザが、自身のどのファイルまたはフォルダを実際にアクセスできるか指定できる。
この例では、ユーザAは、入力エリア66内に、D:¥フォルダ1¥サブフォルダ1を指定している。設定内容は、ユーザAが設定ボタン67をクリック等することによって、図3Cに示す資源テーブル12に記憶される。
ここで、図10を参照して、ユーザAのクライアントのハードディスクのファイル構成の例について説明する。ユーザAのクライアントは、ドライブCおよびドライブDからなるハードディスクを有している。ここでは、1つのハードディスクで複数のドライブを構成することもできるし、それぞれのドライブに、別のハードディスクを割り当てることもできる。
ドライブDはさらに、フォルダ1とフォルダ2からなり、フォルダ1はさらにサブフォルダ1を有し、サブフォルダ1内には、ファイルA11とA12がある。フォルダ2内には、ファイルB11ないしB23の4つのファイルが含まれている。
再び図9のアクセス資源設定画面65を参照すると、ユーザAは、アクセス可能な資源として、D:¥フォルダ1¥サブフォルダ1を指定している。従って、この例では、ユーザAは、ファイルA11とA12についてアクセスを許可していることになる。またさらに、図8のアクセス権限設定画面60の設定内容を考慮すると、ユーザAは、ユーザB、E、I、J、K等に対して、D:¥フォルダ1¥サブフォルダ1内のファイルA11とA12へのアクセスを許可していることになる。
図9のアクセス資源設定画面65のように、フォルダが指定されている場合は、そのフォルダ内のファイル全てがアクセス可能となる。例えば、D:¥フォルダ1¥サブフォルダ1にファイルA13を追加した場合は、アクセス資源設定画面65等の設定を変更しなくても、ファイルA13にアクセス許可が与えられる。
ゲーム画面上では、このようなフォルダ(サブフォルダ1)は、ユーザAの館の中の宝箱に対応し、中の宝物(アイテム)がそれぞれファイルに対応する。サブフォルダ1の中にさらにフォルダがあれば、上記宝箱の中に、これに対応する宝箱が表示される。このような宝箱・宝物と、ファイル・フォルダの対応関係は、アプリケーション側で自動的に定めることができる。
次に、図11および図12を参照して、ユーザAから、ユーザAの資源についてアクセス許可を受けたユーザBが、ネットワークゲームの中で宝物を持ち帰る(すなわち、ユーザAのファイルをダウンロードする)方法について説明する。図11は、ユーザBのクライアント6の表示手段に表示された第1ゲーム画面70である。右上に「ユーザB」の表示があるが、これは、ユーザBによって操作されているゲーム画面であることを便宜的に示すものである。
ユーザBは、サーバ2にログインをし、ゲーム展開の中でいくつかの操作をした後で、図11に示すような第1ゲーム画面70を見ることになる。第1ゲーム画面70には、ユーザBに対応するキャラクタ(主人公キャラクタ)71と、館72が表されている。館72は、ユーザAの館であり、ここでは、ユーザAのハードウエアとしてのクライアント5を意味する。第1ゲーム画面70で、ユーザBは、キャラクタ71を、ゲームコントローラ等を用いて、館72のドアから中に入るように操作する。これは、ユーザBがユーザAのクライアント5にアクセスすることを意味する。サーバ2は、ユーザBのこのような操作を検知すると、ユーザBが、ユーザAからフレンド登録を受けているかどうかを、権限テーブル11を参照して判断する。
サーバ2は、ユーザBが、ユーザAからフレンド登録を受けていれば、館72に入ることを許可する。フレンド登録を受けていない場合は、キャラクタ71を、館72のドアに向かって進めていってもドアは開かず、例えば、「あなたは友達ではないので、この館には入れません」等の入館拒否メッセージを表示し、キャラクタ71が館72に入ることは拒否される。
図12は、ユーザBのクライアント6の表示手段に表示される第2ゲーム画面80である。右上に「ユーザB」の表示があるが、これも、図11と同様、ユーザBによって操作されているゲーム画面であることを便宜的に示すものである。第2ゲーム画面80は、館72に入ることを許可されたキャラクタ71が、その館72の中の宝箱81の前まで来た様子を示している。
ここで、ユーザBは、キャラクタ71をゲームコントローラ等で操作し、宝箱81に近づけ、自分が欲しい宝物82または宝物83の何れか(あるいは両方)を触れるように制御する。この操作は、その宝物に対応するファイルをダウンロードする意図があるということを示している。例えば、ユーザBによって、キャラクタ71が、宝物82に手を伸ばして触るように操作されると、その宝物82に対応するファイルの転送が行われる。
例えば、ここで、宝箱81は、図9のアクセス資源設定画面65で設定されたフォルダ(D:¥フォルダ1¥サブフォルダ1)に対応し、その中の宝物82は、図10で示した、サブフォルダ1内のファイルA11に対応する。よって、キャラクタ71が宝物82に触ると、内部的には、ユーザAのクライアント5のハードディスクのドライブDにあるフォルダ1の中のサブフォルダ1の中のファイルA11が、ユーザBのクライアント6のハードディスク上の所定の場所に転送(コピー)される。
キャラクタ71が、宝物82に近接あるいは触れた場合、図12に示すような吹出表示84で、その宝物82が「ファイルA11」であることを表示するようにしてもよい。
このように、ゲーム中の所定の動作によってファイル転送が指示され、各ユーザは、自身のどのファイルあるいはフォルダをどのユーザにアクセスさせるかを事前に指定することができる。ネットワークゲームという仮想空間で表される館、宝箱、宝物といったものが、ユーザのクライアントやファイルという実体に対応付けられる。
また、キャラクタを操作して、自身の宝箱から他のユーザの宝箱に所定の宝物を運び入れると、相手に特定のファイルが送信されるようにしてもよい。またさらに、自身の宝箱を複数用意し、キャラクタを操作して、宝物を一方の宝箱から他方の宝箱に移動させることによって、ユーザが特定のファイルに関するアクセス許可の対象をゲーム中に変更できるようにしてもよい。
次に、上記のようなゲーム上の操作において、ユーザAのクライアント5からユーザBのクライアント6にファイル(この例では、A11)が転送される際の、クライアントおよびサーバの動作について、図13および図14を参照して説明する。図13および図14の両図によって、クライアント5からクライアント6へのファイル転送の全ての手順が示される。この例では、途中までサーバによる制御が行われ、その後、クライアント間で直接ファイル転送処理が行われる。
最初に、図13のクライアント5では、ステップS11で、例えば、図9に示すようなアクセス資源設定画面65を用いたアクセス資源の設定が行われる。ステップS12では、サーバ2において、クライアント5での設定操作に応じて、資源テーブル12の内容が更新される。
次に、クライアント5では、ステップS13で、例えば、図8に示すようなアクセス権限設定画面60を用いたアクセス権限の設定が行われる。ステップS14では、サーバ2において、クライアント5での設定操作に応じて、権限テーブル11の内容が更新される。
クライアント6は、ネットワークゲームに参加する場合に、ステップS15でサーバ2にログインする。サーバ2は、ステップS16において、クライアント6から送られてきたユーザID、パスワード等を受信し、認証テーブル10を参照して、クライアント6が正当なクライアントかどうか、およびそのユーザが正当なユーザかどうかを判定する。サーバ2が、正当なクライアント、またはユーザでないと判定した場合は、クライアント6に、その旨のメッセージを返信し、ユーザIDやパスワード等の再入力をするための画面を表示させたり、その他の処置をとるよう制御する。
クライアント6では、ログインが受け入れられると、ステップS17で、ユーザBがゲームを開始し、そこでキャラクタが、取得したいファイルに対応する宝物に触ることを目的として、その宝物に向かって進むよう操作される。その際、ステップS18では、サーバ2が、ユーザBの館への入館や宝物へのアクセスがユーザAによって許可されているかどうかをチェックする。
後述するようなファイル管理ツールを使用する場合であれば、サーバ2から提供された権限テーブル11の内容をもとに、アクセスを許可しているユーザがユーザ表示部111に一覧表示される(図16参照)。
クライアント6はその後、所望のファイルを選択し、ステップS19で、クライアント5にアクセス要求する。上記所望のファイル選択とアクセス要求は、例えば、ネットワークゲームにおいては、館72内の宝箱81に入っている宝物(82、83)をキャラクタ71が触れることにより行われる(図12参照)。また、ネットワークゲームにおいてではなく、後述するようなファイル管理ツールを使用する場合であれば、ファイル・フォルダ表示部112に表示されたファイルやフォルダを選択してダウンロードボタン113をクリックすることにより行われる(図16参照)。
ステップS19における、クライアント6からの要求は、一旦、サーバ2によって受信される。サーバ2は、ステップS20において、この要求を受信すると、それをクライアント5に送信する。クライアント5は、ステップS21において、このアクセス要求を受信すると、現時点でファイル転送が可能かどうか判断し、可能であればアクセス許可通知をサーバに送信する。サーバ2は、ステップS22において、そのアクセス許可通知を受信し、それをクライアント6に送信する。
サーバ2は、クライアント5からのアクセス許可通知が一定時間経過しても来ない場合や、クライアント5からアクセス拒否の通知を受信した場合は、クライアント6に対して、その旨のメッセージを送信する。クライアント6は、そのメッセージを受信すると、ネットワークゲームであれば、その旨をゲーム展開の一部としてゲーム画面に何らかの形で表示し、ファイル管理ツールであれば、メッセージとしてツール画面に表示する。
次に、図14に示す処理について説明する。ステップS21でアクセス許可通知を送信したクライアント5は、ステップS31で資源アクセスを可能とするサーバ機能を起動する。この例でのサーバ機能は、クライアント6から送信されるメッセージを受信して、指定されたファイルをパケットに格納して順次送信する等、必要な応答メッセージを送信するプロセスを含むものであり、この例では、クライアント5のハードウエア上で稼働する。
サーバ2は、ステップS22で、クライアント5からのアクセス許可通知をクライアント6に中継すると、以降で行われるクライアント5とクライアント6の間のファイル転送のために、ステップS32で、クライアント6に対して、クライアント5の情報を送信する。ここでサーバ2は、クライアント6に対して、いわば、クライアント5へのアクセス権を与えることになる。クライアント5の情報は、例えば、クライアント5のIPアドレス、クライアント5に接続するためのIDおよびパスワード、クライアント6が指定したファイルのファイル名、ディレクトリ(パス)情報等である。IPアドレスは、他認証テーブル10から得られる。
クライアント6は、サーバ2からこれらの情報を受け取ると、ステップS33において、クライアント5に接続を行う。これ以降の通信は、サーバが関与せず、クライアント5とクライアント6との間で、例えば、IPアドレスを用いて行われる。クライアント5は、ステップS34において、クライアント6から受信したIDおよびパスワードを元に認証を行う。
クライアント5によって、認証が正常に行われると、クライアント6は、ステップS35でファイル情報取得要求を発行する。クライアント5は、このファイル情報取得要求を受信すると、この要求に応じたファイル情報をステップS36で送信する。
クライアント5からファイル情報を受信したクライアント6は、ステップS37でファイルデータ取得要求をクライアント5に送信し、クライアント5は、この要求に応じて、ステップS38で指定されたファイルのデータ送信を行う。このデータ送信は、転送対象のファイルが終わるまで繰り返し行われる。
データ送信が終了すると、ステップS39で、クライアント6がクライアント5にアクセス終了要求を送信する。クライアント5はこれを受信すると、アクセス終了を了承して、ステップS40で、クライアント6にOKを送信した後、ステップS41でサーバ機能を終了する。
この例では、サーバ2がクライアントのアドレス情報(例えば、IPアドレス)を有し、各クライアントは、サーバ2からこの情報を得て、ファイル転送を行う。上記アドレス情報の伝達とファイル転送は、異なるセッションにおいて実現され得る。例えば、アドレス情報の伝達は、サーバ2と各クライアントとの間のコントロールセッションで行われ、ファイル転送は、クライアント間のデータ転送セッションにおいて行われる。
第1の実施形態においては、アドレス情報の伝達のファイル転送が上記のように行われるが、これらは単なる例示にすぎず、図示した処理手順・処理内容で行われる必要はない。クライアントに対するアドレス情報の提供がサーバによって行われ、その後クライアント間でファイル転送が行われるように制御される限り、他の異なる方法を用いてこの発明のファイルアクセス管理システムを構成可能である。
例えば、クライアント間のファイル転送に関して、FTPを使用する場合、クライアント5がFTPサーバ、クライアント6がFTPクライアントとなり、最初に、FTPサーバとFTPクライアントの間でコントロールコネクションが確立される。そこで、FTPサーバは、FTPクライアントから受信したユーザ名、パスワードを元にFTPクライアントの認証を行う。また、このコネクションにおいて、FTPサーバは、FTPクライアントからFTPクライアントのIPアドレスとポート番号を受信する。
FTPサーバは、FTPクライアントのIPアドレスとポート番号によって、FTPサーバとFTPクライアントの間に新たなデータコネクションを確立し、そのコネクションにより、指定されたファイルのデータが、FTPサーバからFTPクライアントへ転送される。
次に、この発明の第2の実施形態に係るファイルアクセス管理システムの概要について説明する。当該システムでは、各ユーザが、特定のファイルまたはフォルダ毎に、アクセスできるユーザを指定することができる。図15Aには、そのような機能を実現するための権限テーブル85が示されている。このテーブルは、図3Bに示す権限テーブル11とは異なり、アイテムの欄が新たに設けられており、1ユーザについて、アイテム毎にアクセス許可を設定することができる。
ここで、アイテムは、図15Bに示す資源テーブル86のアイテムの欄に対応するものである。資源テーブル86は、図3Cに示す資源テーブル12とは異なり、1ユーザに対して複数のファイル・フォルダを設定でき、そのファイル・フォルダ毎に、アイテムの欄が設けられている。アイテムは、ゲーム中に表示される宝物の種類であり、各ファイル・フォルダがどのようなアイテムに対応付けるかを設定する。
このような権限テーブル85と資源テーブル86によって、例えば、ユーザAは、ユーザBに対して、サブフォルダ1(アイテム金塊に対応)内の各ファイルへのアクセスを許可しないが、例外的にサブフォルダ1内のA11(アイテム金貨に対応)だけはアクセスを許可するように指定できる。
このようなファイルアクセス管理システムでは、アクセス権限もファイルまたはフォルダ毎に設定することになる。図16は、1ユーザにつき、複数のファイル・フォルダを設定可能な場合の、アクセス権限設定画面90を表すものである。図8に示されたアクセス権限設定画面60と比べると、対応するアイテムが表示されたアイテム表示部93が追加されていることがわかる。
この例では、ユーザAは、ユーザBについて、金塊、指輪、および金杯についてアクセスを許可している。ここで、金塊は、図15Bの資源テーブルから分かるように、ユーザAのクライアント5のD:¥フォルダ1¥サブフォルダ1¥A11に対応し、指輪は、D:¥フォルダ2に対応し、金杯は、D:¥フォルダ2¥B12に対応する。設定ボタン95をクリック等することにより、この内容が、図15Aに示す権限テーブル85に記憶される。
また、同時にアクセス資源も複数設定することになる。図17は、1ユーザにつき、複数のファイル・フォルダを設定可能なアクセス資源設定画面100を表すものである。図9のアクセス資源設定画面65と比較すると、アイテム入力欄101が追加されていることがわかる。ユーザAは、この欄で所望のアイテムを、例えば、図示するボックス内の一覧表示の中から選択することができる。設定ボタン103をクリック等することにより、この内容が、図15Bに示す資源テーブル86に記憶される。
次に、この発明の第3の実施形態に係るファイルアクセス管理システムについて説明する。これまで、この発明のファイルアクセス管理システムは、ファイル転送に関する指定が、ネットワークゲームにおける所定の操作に連動して行われるものとして説明してきた。しかしながら、これ以外の形態によってもファイル転送の指定を行うことができる。このシステムによっても安全、確実、かつ容易なファイル転送が可能である。
第3の実施形態に係るファイルアクセス管理システムは、GUI(Graphical User Interface)を備えたファイル管理ツールによって、クライアント間のファイル転送を指示する。
図18には、そのようなファイル管理ツールが提供するツール画面110の例が示されている。ツール画面110には、ユーザ表示部111、ファイル・フォルダ表示部112、およびダウンロードボタン113が表示されている。また、画面右上の「ユーザB」の表示は、このツールがユーザBの操作によるものであることを便宜的に示すものである。
ユーザ表示部111には、ユーザBがアクセス許可を受けているユーザの一覧が表示されている。すなわち、この例では、ユーザA、ユーザC、ユーザD等が、ユーザBに、自身の資源についてのアクセス許可を与えていることになる。このユーザ表示部111で、例えば、ユーザAの表示されている箇所を、マウス等でクリックすると、ファイル・フォルダ表示部112に、ユーザAがユーザBにアクセス許可をしているファイル・フォルダがすべて表示される。ここでは、図15Aの権限テーブル85および図15Bの資源テーブル86の内容に従って設定がされているものとする。
ファイル・フォルダ表示部112には、ファイルA11、フォルダ2、ファイルB12が表示されている。ここで、ファイルB12をマウス等を使って選択し、ダウンロードボタン113をクリック等すると、ユーザAのクライアント5から、ユーザBのクライアント6の所定領域にファイルB12がダウンロードされる。
サーバ2は、認証テーブル10に、ユーザAのIPアドレス等を保持しているため、それをユーザBのクライアント6上で動作する上記ツールに提供し、そのIPアドレス等を利用して上記ファイル転送を実現する。ユーザBは、これらの動作が上記のようなツールによって行われているため、ユーザAのクライアント5のIPアドレスを直接知ることはない。
この実施形態の場合も、ユーザにフレンド登録やアクセス許可を行う、図8、および図16に示すようなアクセス権限設定画面60、90を使用することとなる。ただし、この実施形態は、ネットワークゲームを利用するものではないので、例えば、参加ユーザの欄には、ネットワークゲームの参加者ではなく、ある特定の条件で選択されたユーザがリストされ得る。また、必要予に応じ、フレンド登録やアイテムの欄を省略することもできる。
次に、この発明の第4の実施形態に係るファイルアクセス管理システムについて説明する。このシステムは、クライアント間のファイル転送処理が、最初から最後まで、サーバ2を経由して行われるものである。第1の実施形態に係るファイルアクセス管理システムが、図13および図14のフローチャートに示すように、実際のファイル転送を、サーバ2を経由しないでクライアント間で直接行っていたのとは対照的である。
第4の実施形態に係るファイルアクセス管理システムの手順について図13および図19を用いて説明する。当該処理の前半は、既に説明した図13のフローチャートに示された処理と同様である。図13に示した処理の続きが、図19に示すフローチャートで行われることになる。
図19に示すフローチャートでは、サーバ2がプロキシとして機能し、クライアント5とクライアント6との間のファイル転送をサーバ2が中継する。図13のステップS22で、サーバ2からアクセス許可通知を受け取ったクライアント6は、ステップS51で、ファイル情報取得要求を送信する。サーバ2は、ステップS52で、このファイル情報取得要求を受信し、クライアント5に中継する。クライアント5は、このァイル情報取得要求を受信すると、ステップS53でこれに対応するファイル情報を送信する。
サーバ2は、クライアント5から受信したファイル情報をステップS54で中継し、クライアント6に送信する。クライアント5は、このファイル情報を受信した後、ステップS55で、ファイルデータ取得要求をクライアント5に対して行う。このファイルデータ取得要求は、ステップS56において、サーバ2で中継され、クライアント5に提供される。
クライアント5は、ファイルデータ取得要求を受信すると、指定されたファイルのデータを、ステップS57でクライアント6に送信する。当該送信は、ファイルのデータがなくなるまで繰り返される。サーバ2は、ステップS58で、ファイルのデータ送信を中継し、クライアント6に送信する。
クライアント6は、ファイルのデータを全て受信すると、ステップS59でアクセス終了要求をクライアント5に送信する。このアクセス終了要求は、ステップS60で、サーバ2により中継され、クライアント5に送信される。クライアント5は、このアクセス終了要求に応答して、ステップS61でOKを送信し、これは、ステップS62で、サーバ2より中継され、クライアント6に提供される。
上述したように、図13と図14からなるフローチャートに示された処理では、クライアント5とクライアント6との間のファイル転送が直接行われる。このような処理形態では、サーバ2からIPアドレスを通知されることにより、クライアント5はクライアント6のIPアドレスを把握し、逆に、クライアント6はクライアント5のIPアドレスを把握している。しかしながら、クライアント5やクライアント6においては、ネットワークゲームのアプリケーションやファイル管理ツールなどを介してファイル転送が行われているため、ユーザは直接ファイル転送処理を操作することがなく、相手のクライアントのIPアドレスを容易に知ることはできない。
従って、このような第1の実施形態に係るファイルアクセス管理システムでは、容易に他ユーザのファイルをアクセスすることができるにもかかわらず、他ユーザのクライアントについてのアドレス情報(例えば、IPアドレス)が知られる危険性が低い。
また、図13と図19からなるフローチャートに示された処理では、クライアント5とクライアント6との間のファイル転送が、サーバ2を経由して行われる。このような処理形態では、各クライアントのIPアドレスはサーバ2が知るのみであり、各クライアントが受信するメッセージの中にも相手クライアントのIPアドレスは含まれない。サーバ2が一方のクライアントに対して、他方のクライアントへのアクセス権を与える形となる。
従って、このような第4の実施形態に係るファイルアクセス管理システムでは、第1の実施形態に係る上述のシステムに比べ、他ユーザのクライアントのアドレス情報がより高度に遮断される。ただし、第4の実施形態では、サーバ2がファイル転送を中継するため、第1の実施形態に係るファイルアクセス管理システムに比べ、サーバ2の負荷が大きくなる。
以上、この発明を第1の実施形態から第4の実施形態まで、順に説明してきたが、これらの各実施形態を適宜組み合わせて、有効なファイルアクセス管理システムを構成することが可能である。例えば、第1の実施形態において、クライアントのユーザの操作がネットワークゲームで行われていたものを、ツールを用いて行い(第3の実施形態)、クライアント間のファイル転送は必ずサーバを経由して行う(第4の実施形態)ように調整することができる。また、他の例では、第1の実施形態において、クライアントの資源についてのアクセス権限をファイル・フォルダ毎に管理し(第2の実施形態)、さらにクライアント間のファイル転送は必ずサーバを経由して行う(第4の実施形態)ように調整することもできる。
この発明の第1の実施形態に係るファイルアクセス管理システムのネットワーク構成を示す略線図である。 この発明の第1の実施形態に係るファイルアクセス管理システムの論理的な接続形態を示す略線図である。 この発明の第1の実施形態に係るファイルアクセス管理システムにおけるサーバの各種テーブルの例を表す略線図である。 図1のファイルアクセス管理システムの機能ブロック図である。 サーバのハードウエア構成の例を示す略線図である。 クライアントのハードウエア構成の例を示す略線図である。 クライアント間通信のネットワーク階層を表す略線図である。 この発明の第1の実施形態に係るファイルアクセス管理システムにおけるアクセス権限設定画面の例を示す略線図である。 この発明の第1の実施形態に係るファイルアクセス管理システムにおけるアクセス資源設定画面の例を示す略線図である。 クライアントのハードディスクのファイル構成の例を示す略線図である。 この発明の第1の実施形態に係るファイルアクセス管理システムにおいて表示されるネットワークゲームの画面の例を示す略線図である。 この発明の第1の実施形態に係るファイルアクセス管理システムにおいて表示されるネットワークゲームの別の画面の例を示す略線図である。 この発明の第1の実施形態に係るファイルアクセス管理システムにおけるファイル転送処理のフローチャートである。 この発明の第1の実施形態に係るファイルアクセス管理システムにおけるファイル転送処理のフローチャートである。 この発明の第2の実施形態に係るファイルアクセス管理システムにおけるサーバの各種テーブルの例を表す略線図である。 この発明の第2の実施形態に係るファイルアクセス管理システムにおけるアクセス権限設定画面の例を示す略線図である。 この発明の第2の実施形態に係るファイルアクセス管理システムにおけるアクセス資源設定画面の例を示す略線図である。 この発明の第3の実施形態に係るファイルアクセス管理システムにおけるツール画面の例を示す略線図である。 この発明の第4の実施形態に係るファイルアクセス管理システムにおけるファイル転送処理のフローチャートである。 従来のネットワークゲームシステムのネットワーク構成を示す略線図である。
符号の説明
1・・・ファイルアクセス管理システム、2・・・サーバ、3・・・記憶手段、4・・・インターネット、5,6,7・・・クライアント、10・・・認証テーブル、11・・・権限テーブル、12・・・資源テーブル、21・・・ユーザ認証機能、22・・・権限管理機能、23・・・資源管理機能、24・・・ゲームコントロール機能、25・・・ログイン管理機能、26・・・権限設定機能、27・・・資源設定機能、28・・・ゲームコントロール機能、31,41・・・入力手段、32,42・・・CPU、33,43・・・メモリ、34,44・・・外部記憶装置、35,45・・・表示手段、36,46・・・記録媒体読取装置、37,47・・・ネットワークI/F、38,48・・・バス、39,49・・・可搬型記録媒体

Claims (39)

  1. それぞれが、ファイルを有する複数のクライアントと、
    ネットワークを介して前記各クライアントと接続され、前記複数のクライアントの各ユーザが、他のクライアントのどのファイルについてアクセス許可を受けているかを表す権限情報を有するサーバとを含み、
    前記クライアントはさらに、前記他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面が表示される表示手段を有し、
    前記サーバは、前記クライアントのユーザが、前記指示画面により、前記他のクライアントの前記所定のファイルへのアクセス指示を行った場合に、前記権限情報を参照して、前記アクセス指示を行ったユーザが、前記アクセス指示の対象となった前記所定のファイルについてアクセス許可を受けているかどうかを判定し、アクセス許可を受けている場合は、前記アクセス指示が行われたクライアントと前記他のクライアントとの間の、前記所定のファイルのファイル転送を許可することを特徴とするファイルアクセス管理システム。
  2. 請求項1に記載のファイルアクセス管理システムにおいて、
    前記権限情報は、前記ファイルを有する前記クライアントのユーザによってそれぞれ決定されることを特徴とするファイルアクセス管理システム。
  3. 請求項1に記載のファイルアクセス管理システムにおいて、
    前記クライアントが複数のファイルを有する場合、前記複数のファイルのそれぞれに、あるいは所定のファイルグループ毎に、アクセス許可されるユーザが決定されることを特徴とするファイルアクセス管理システム。
  4. 請求項1に記載のファイルアクセス管理システムにおいて、
    前記ファイル転送により、前記他のクライアントから、前記アクセス指示が行われた前記クライアントに、前記所定のファイルがコピーされることを特徴とするファイルアクセス管理システム。
  5. 請求項1に記載のファイルアクセス管理システムにおいて、
    前記サーバが前記ファイル転送を許可する場合、前記アクセス指示が行われた前記クライアントに対し、前記他のクライアントのアドレス情報を提供し、
    前記ファイル転送が、前記アドレス情報を使用して、前記アクセス指示が行われた前記クライアントと前記他のクライアントとの間で直接行われることを特徴とするファイルアクセス管理システム。
  6. 請求項1に記載のファイルアクセス管理システムにおいて、
    前記サーバは、前記ファイル転送を許可する場合、
    前記アクセス指示が行われた前記クライアントと前記他のクライアントとの間で、前記所定のファイルのファイル転送を中継し、前記各クライアントのアドレス情報については中継しないことを特徴とするファイルアクセス管理システム。
  7. 請求項1に記載のファイルアクセス管理システムにおいて、
    前記所定のファイルへのアクセスを指示する指示画面がネットワークゲームの中の1つの画面として提供され、
    前記ユーザのアクセス指示が、前記ネットワークゲームにおける操作であり、
    前記所定のファイルのファイル転送が、前記ネットワークゲームのアプリケーションによって行われることを特徴とするファイルアクセス管理システム。
  8. 請求項1に記載のファイルアクセス管理システムにおいて、
    前記所定のファイルへのアクセスを指示する指示画面が、前記アクセス指示の行われた前記クライアント上で動作するツールによって提供され、
    前記ユーザのアクセス指示が前記指示画面においてされた場合に、前記所定のファイルのファイル転送が、前記ツールによって行われることを特徴とするファイルアクセス管理システム。
  9. 請求項1に記載のファイルアクセス管理システムにおいて、
    前記各クライアントのユーザは、前記サーバによって、正当なユーザかどうかの認証を受けることを特徴とするファイルアクセス管理システム。
  10. それぞれが、ファイルを有する複数のクライアントと、
    ネットワークを介して前記各クライアントと接続され、前記複数のクライアントの各ユーザが、他のクライアントのどのファイルについてアクセス許可を受けているかを表す権限情報を有するサーバとを含み、
    前記クライアントで、
    前記クライアントの表示手段に、前記他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面を表示するステップと、
    前記サーバで、
    前記クライアントのユーザが、前記指示画面により、前記他のクライアントの前記所定のファイルへのアクセス指示を行った場合に、前記権限情報を参照して、前記アクセス指示を行ったユーザが、前記アクセス指示の対象となった前記所定のファイルについてアクセス許可を受けているかどうかを判定するステップと、
    前記判定ステップでアクセス許可を受けていると判定された場合は、前記アクセス指示が行われたクライアントと前記他のクライアントとの間の、前記所定のファイルのファイル転送を許可するステップとを有することを特徴とするファイルアクセス管理方法。
  11. 請求項10に記載のファイルアクセス管理方法において、
    前記権限情報は、前記ファイルを有する前記クライアントのユーザによってそれぞれ決定されることを特徴とするファイルアクセス管理方法。
  12. 請求項10に記載のファイルアクセス管理方法において、
    前記クライアントが複数のファイルを有する場合、前記複数のファイルのそれぞれに、あるいは所定のファイルグループ毎に、アクセス許可されるユーザが決定されることを特徴とするファイルアクセス管理方法。
  13. 請求項10に記載のファイルアクセス管理方法において、
    前記ファイル転送により、前記他のクライアントから、前記アクセス指示が行われた前記クライアントに、前記所定のファイルがコピーされることを特徴とするファイルアクセス管理方法。
  14. 請求項10に記載のファイルアクセス管理方法において、
    前記サーバが前記ファイル転送を許可する場合、前記アクセス指示が行われた前記クライアントに対し、前記他のクライアントのアドレス情報を提供し、
    前記ファイル転送が、前記アドレス情報を使用して、前記アクセス指示が行われた前記クライアントと前記他のクライアントとの間で直接行われることを特徴とするファイルアクセス管理方法。
  15. 請求項10に記載のファイルアクセス管理方法において、
    前記サーバは、前記ファイル転送を許可する場合、
    前記アクセス指示が行われた前記クライアントと前記他のクライアントとの間で、前記所定のファイルのファイル転送を中継し、前記各クライアントのアドレス情報については中継しないことを特徴とするファイルアクセス管理方法。
  16. 請求項10に記載のファイルアクセス管理方法において、
    前記所定のファイルへのアクセスを指示する指示画面がネットワークゲームの中の1つの画面として提供され、
    前記ユーザのアクセス指示が、前記ネットワークゲームにおける操作であり、
    前記所定のファイルのファイル転送が、前記ネットワークゲームのアプリケーションによって行われることを特徴とするファイルアクセス管理方法。
  17. 請求項10に記載のファイルアクセス管理方法において、
    前記所定のファイルへのアクセスを指示する指示画面が、前記アクセス指示の行われた前記クライアント上で動作するツールによって提供され、
    前記ユーザのアクセス指示が前記指示画面においてされた場合に、前記所定のファイルのファイル転送が、前記ツールによって行われることを特徴とするファイルアクセス管理方法。
  18. 請求項10に記載のファイルアクセス管理方法において、
    前記各クライアントのユーザは、前記サーバによって、正当なユーザかどうかの認証を受けることを特徴とするファイルアクセス管理方法。
  19. サーバとネットワークを介して接続されたクライアントであって、
    前記サーバと前記ネットワークを介して接続された他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面が表示される表示手段と、
    前記指示画面を介して行われた、前記他のクライアントの前記所定のファイルへのアクセス指示を前記サーバに送信する送信手段とを有し、
    前記サーバが、前記複数のクライアントの各ユーザについて、他のクライアントのどのファイルにアクセス許可があるかを表す権限情報を参照して、前記アクセス指示を行ったユーザが、前記アクセス指示の対象となった前記所定のファイルについてアクセス許可を受けていると判定した場合に、前記サーバによって、前記他のクライアントとの間の前記所定のファイルのファイル転送が許可されることを特徴とするクライアント。
  20. 請求項19に記載のクライアントにおいて、
    前記権限情報は、前記ファイルを有する前記クライアントのユーザによってそれぞれ決定されることを特徴とするクライアント。
  21. 請求項19に記載のクライアントにおいて、
    前記クライアントが複数のファイルを有する場合、前記複数のファイルのそれぞれに、あるいは所定のファイルグループ毎に、アクセス許可されるユーザが決定されることを特徴とするクライアント。
  22. 請求項19に記載のクライアントにおいて、
    前記ファイル転送により、前記他のクライアントから、前記アクセス指示が行われた前記クライアントに、前記所定のファイルがコピーされることを特徴とするクライアント。
  23. 請求項19に記載のクライアントにおいて、
    前記サーバから前記ファイル転送が許可された場合に、前記他のクライアントのアドレス情報が提供され、
    前記ファイル転送が、前記アドレス情報を使用して、前記他のクライアントと直接行われることを特徴とするクライアント。
  24. 請求項19に記載のクライアントにおいて、
    前記サーバから前記ファイル転送が許可された場合に、
    前記他のクライアントとの前記所定のファイルのファイル転送が前記サーバによって中継され、前記他のクライアントのアドレス情報は中継されないことを特徴とするクライアント。
  25. 請求項19に記載のクライアントにおいて、
    前記所定のファイルへのアクセスを指示する指示画面がネットワークゲームの中の1つの画面として提供され、
    前記ユーザのアクセス指示が、前記ネットワークゲームにおける操作であり、
    前記所定のファイルのファイル転送が、前記ネットワークゲームのアプリケーションによって行われることを特徴とするクライアント。
  26. 請求項19に記載のクライアントにおいて、
    前記所定のファイルへのアクセスを指示する指示画面が、前記アクセス指示の行われた前記クライアント上で動作するツールによって提供され、
    前記ユーザのアクセス指示が前記指示画面においてされた場合に、前記所定のファイルのファイル転送が、前記ツールによって行われることを特徴とするクライアント。
  27. サーバとネットワークを介して接続されたクライアントにおけるファイルアクセス管理方法であって、
    前記サーバと前記ネットワークを介して接続された他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面を表示するステップと、
    前記指示画面を介して行われた、前記他のクライアントの前記所定のファイルへのアクセス指示を前記サーバに送信するステップと、
    前記サーバが、前記複数のクライアントの各ユーザについて、他のクライアントのどのファイルにアクセス許可があるかを表す権限情報を参照して、前記アクセス指示を行ったユーザが、前記アクセス指示の対象となった前記所定のファイルについてアクセス許可を受けていると判定した場合に、前記サーバから、前記他のクライアントとの間の前記所定のファイルのファイル転送許可を受けるステップとを有することを特徴とするファイルアクセス管理方法。
  28. それぞれがファイルを有する複数のクライアントとネットワークを介して接続されたサーバにおいて、
    前記複数のクライアントの各ユーザについて、他のクライアントのどのファイルにアクセス許可があるかを表す権限情報を有し、
    前記クライアントが、前記他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面を介して行ったアクセス指示を受信した場合に、前記権限情報を参照して、前記アクセス指示を行った前記クライアントのユーザが、前記アクセス指示の対象となった前記所定のファイルについてアクセス許可を受けているかどうかを判定し、アクセス許可を受けている場合は、前記アクセス指示が行われたクライアントと前記他のクライアントとの間の、前記所定のファイルのファイル転送を許可することを特徴とするサーバ。
  29. 請求項28に記載のサーバにおいて、
    前記権限情報は、前記ファイルを有する前記クライアントのユーザによってそれぞれ決定されることを特徴とするサーバ。
  30. 請求項28に記載のサーバにおいて、
    前記クライアントが複数のファイルを有する場合、前記複数のファイルのそれぞれに、あるいは所定のファイルグループ毎に、アクセス許可されるユーザが決定されることを特徴とするサーバ。
  31. 請求項28に記載のサーバにおいて、
    前記ファイル転送により、前記他のクライアントから、前記アクセス指示が行われた前記クライアントに、前記所定のファイルがコピーされることを特徴とするサーバ。
  32. 請求項28に記載のサーバにおいて、
    前記サーバが前記ファイル転送を許可する場合、前記アクセス指示が行われた前記クライアントに対し、前記他のクライアントのアドレス情報を提供し、
    前記ファイル転送が、前記アドレス情報を使用して、前記アクセス指示が行われた前記クライアントと前記他のクライアントとの間で直接行われることを特徴とするサーバ。
  33. 請求項28に記載のサーバにおいて、
    前記サーバは、前記ファイル転送を許可する場合、
    前記アクセス指示が行われた前記クライアントと前記他のクライアントとの間で、前記所定のファイルのファイル転送を中継し、前記各クライアントのアドレス情報については中継しないことを特徴とするサーバ。
  34. 請求項28に記載のサーバにおいて、
    前記所定のファイルへのアクセスを指示する指示画面がネットワークゲームの中の1つの画面として提供され、
    前記ユーザのアクセス指示が、前記ネットワークゲームにおける操作であり、
    前記所定のファイルのファイル転送が、前記ネットワークゲームのアプリケーションによって行われることを特徴とするサーバ。
  35. 請求項28に記載のサーバにおいて、
    前記所定のファイルへのアクセスを指示する指示画面が、前記アクセス指示の行われた前記クライアント上で動作するツールによって提供され、
    前記ユーザのアクセス指示が前記指示画面においてされた場合に、前記所定のファイルのファイル転送が、前記ツールによって行われることを特徴とするサーバ。
  36. それぞれがファイルを有する複数のクライアントとネットワークを介して接続されたサーバにおけるファイルアクセス管理方法であって、
    前記サーバが、前記複数のクライアントの各ユーザについて、他のクライアントのどのファイルにアクセス許可があるかを表す権限情報を有し、
    前記クライアントが、前記他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面を介して行ったアクセス指示を受信した場合に、前記アクセス指示を受信するステップと、
    前記権限情報を参照して、前記アクセス指示を行った前記クライアントのユーザが、前記アクセス指示の対象となった前記所定のファイルについてアクセス許可を受けているかどうかを判定するステップと、
    前記判定ステップにおいてアクセス許可を受けていると判定された場合に、前記アクセス指示が行われたクライアントと前記他のクライアントとの間の、前記所定のファイルのファイル転送を許可するステップとを有することを特徴とするファイルアクセス管理方法。
  37. それぞれがファイルを有する複数のクライアントに、
    前記クライアントの表示手段に、前記他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面を表示するステップを実行させ、
    ネットワークを介して前記各クライアントと接続され、前記複数のクライアントの各ユーザについて、他のクライアントのどのファイルにアクセス許可があるかを表す権限情報を有するサーバに、
    前記クライアントのユーザが、前記指示画面により、前記他のクライアントの前記所定のファイルへのアクセス指示を行った場合に、前記権限情報を参照して、前記アクセス指示を行ったユーザが、前記アクセス指示の対象となった前記所定のファイルについてアクセス許可を受けているかどうかを判定するステップと、
    前記判定ステップでアクセス許可を受けていると判定された場合は、前記アクセス指示が行われたクライアントと前記他のクライアントとの間の、前記所定のファイルのファイル転送を許可するステップとを実行させるためのプログラム。
  38. サーバとネットワークを介して接続されたクライアントに、
    前記サーバと前記ネットワークを介して接続された他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面を表示するステップと、
    前記指示画面を介して行われた、前記他のクライアントの前記所定のファイルへのアクセス指示を前記サーバに送信するステップと、
    前記サーバが、前記複数のクライアントの各ユーザについて、他のクライアントのどのファイルにアクセス許可があるかを表す権限情報を参照して、前記アクセス指示を行ったユーザが、前記アクセス指示の対象となった前記所定のファイルについてアクセス許可を受けていると判定した場合に、前記サーバから、前記他のクライアントとの間の前記所定のファイルのファイル転送許可を受けるステップとを実行させるためのプログラム。
  39. それぞれがファイルを有する複数のクライアントとネットワークを介して接続され、前記複数のクライアントの各ユーザについて、他のクライアントのどのファイルにアクセス許可があるかを表す権限情報を有するサーバに、
    前記クライアントが、前記他のクライアントの所定のファイルへのアクセスを指示するための指示画面を介して行ったアクセス指示を受信した場合に、前記アクセス指示を受信するステップと、
    前記権限情報を参照して、前記アクセス指示を行った前記クライアントのユーザが、前記アクセス指示の対象となった前記所定のファイルについてアクセス許可を受けているかどうかを判定するステップと、
    前記判定ステップにおいてアクセス許可を受けていると判定された場合に、前記アクセス指示が行われたクライアントと前記他のクライアントとの間の、前記所定のファイルのファイル転送を許可するステップとを実行させるためのプログラム。
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