JP2005221958A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 中間転写体上におけるフィルミング現象の発生が抑止され、形成される可視画像に白スジなどの発生を確実に抑止することができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 複数の像担持体上に形成される異なる色のトナー像を順次に中間転写体に1次転写し、各色のトナー像が積重されることにより形成されたカラートナー像を記録材に2次転写することにより、当該記録材上においてカラートナー像を形成するカラートナー像形成手段と、中間転写体上における未転写トナーを除去するクリーニングブレードを有する中間転写体クリーニング手段とを具え、クリーニングブレードにおける中間転写体に当接される一面に、研磨性微粒子が保持された研磨性表面が形成されていることを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、電子写真方式による画像形成装置に関する。
例えば、複写機、プリンタなどにおいて用いられる電子写真方式によるカラー画像形成方法においては、一般に、複数の像担持体上においてそれぞれ異なる色のトナー像を形成させ、それらを中間転写体に順次に1次転写し、次いで記録材に2次転写してカラー画像を形成することが行われており、2次転写後において中間転写体の表面に残った未転写トナーは、中間転写体上における未転写トナーを除去するためのクリーニングブレードによりクリーニングすることが行われている。
上記のようなカラー画像形成方法に用いられるトナーは、通常、樹脂粒子、顔料およびワックスなどの離型剤などよりなる母体、および外添剤を混合したものからなり、外添剤はシリカやチタニアなどの帯電付与を行う研磨性微粒子や滑剤からなるものである。
2次転写工程後のクリーニング工程においては、未転写トナーがクリーニングブレードの先端エッジによって掻き取られてその一部が当該先端エッジに付着し、その結果、トナーに含まれる研磨性微粒子が、クリーニングブレードと中間転写体との潤滑剤として作用することにより、クリーニングブレードの中間転写体に対する摩擦係数が低い状態に維持され、これにより、クリーニングブレードが良好なクリーニング性能を発揮することができる。
ところが実際上は、トナーを構成するワックスや滑剤などの成分の一部が中間転写体の表面に付着してしまい、この付着物がクリーニングブレードによって十分に除去されずに、中間転写体が移動することによりクリーニングブレードによって引き伸ばされて中間転写体上において周方向にスジ状に伸びた状態で薄い膜(フィルミング層)が形成されてしまう、いわゆるフィルミング現象が発生することがある。
フィルミング現象が発生すると、フィルミング層が形成された領域におけるクリーニングブレードの中間転写体に対する摩擦係数が高い状態となってしまうので、クリーニングブレードの中間転写体に対する密着性が高くなり、その結果、当接位置においてクリーニングブレードが中間転写体の移動に追随して変形してブレード捲れが生じたり、あるいは、経時的にクリーニングブレードの先端エッジが局所的に損傷し、その損傷個所から未転写トナーがすり抜ける現象が生ずるため、良好なクリーニング性能を維持することができないおそれがある。
そして、2次転写工程において供給される電荷は、中間転写体上おけるフィルミング層が形成された領域以外の領域に流れやすいために、2次転写工程においてフィルミング層が形成された領域上に形成されたトナー像が記録材上に転写されにくくなり、その結果、形成される可視画像において当該領域に対応した個所に白スジとして表れてしまう。
このようなフィルミング現象の発生への対策として、例えば、研磨性部材を設置して、フィルミング層を形成させるおそれのある、例えばトナーを構成する成分の一部よりなる付着物を削り取り、これによりフィルミング層の形成を抑止する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記のような方法は、研磨性部材を設置する必要があり、工業上、有利な方法ではない。
特開2002−082585号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、中間転写体上におけるフィルミング現象の発生が抑止され、形成される可視画像に白スジなどの画像欠陥の発生を確実に抑止することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、複数の像担持体上にそれぞれ形成される異なる色のトナー像を順次に中間転写体に1次転写し、当該中間転写体上において各色のトナー像が積重されることにより形成されたカラートナー像を記録材に一括して2次転写することにより、当該記録材上においてカラートナー像を形成するカラートナー像形成手段と、中間転写体上における未転写トナーを除去するクリーニングブレードを有する中間転写体クリーニング手段とを具える画像形成装置であって、
中間転写体クリーニング手段のクリーニングブレードにおける中間転写体に当接される一面に、研磨性微粒子が保持された研磨性表面が形成されていることを特徴とする。
この画像形成装置においては、研磨性表面を構成する研磨性微粒子は、クリーニングブレードを構成する弾性体材料に含有されている構成とすることができ、また、研磨性表面を構成する研磨性微粒子は、クリーニングブレードの一面に形成された研磨性層に含有されている構成とすることもできる。
また、研磨性微粒子は、酸化セリウム、シリカ、チタニア、チタン酸ストロンチウムおよびアルミナからなる無機酸化物群から選ばれるいずれか1つの無機酸化物により構成される微粒子、または、前記無機酸化物群から選ばれる2以上の無機酸化物を複合して構成される複合微粒子からなることが好ましい。
また、この画像形成装置においては、中間転写体がポリイミドにより形成されていることが好ましく、また、トナー像を構成するトナーの重量平均粒径が3〜8μmの範囲であることが好ましく、さらに、トナー像を構成するトナーが、重合性単量体を水系媒体中で重合させる方法により得られるものであることが好ましい。
本発明の画像形成装置によれば、クリーニングブレードにおける中間転写体に当接される一面に、研磨性微粒子が保持された研磨性表面が形成されているので、例えばトナーを構成する滑剤などが中間転写体の表面に付着したとしても、この付着物は研磨性表面の研磨作用により除去されるためにフィルミング層の形成が抑止されるので、中間転写体の表面の平滑性が保持されると共に、クリーニングブレードの中間転写体に対する摩擦係数が常に低い状態に維持されて、ブレード捲れの発生が抑止されると共に、2次転写工程において中間転写体の表面に形成されたトナー像の全体が記録材に確実に転写され、その結果、形成される可視画像に白スジなどの画像欠陥が発生することを確実に抑止することができる。
以下、本発明について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の構成の一例を示す説明図、図2は、図1の画像形成装置における中間転写体クリーニング手段の具体的構成を詳細に示す説明用拡大断面図である。
この画像形成装置は、カラー画像を形成する画像形成装置であって、複数の像担持体に形成される互いに異なる色のトナー像を、共通の中間転写体に順次に1次転写することにより当該中間転写体上で各色のトナー像を重ね合わせ、この中間転写体上において形成されたカラートナー像を記録材に一括して2次転写することにより記録材上においてカラートナー像を形成する、いわゆる中間転写方式のものである。
この画像形成装置は、無端状のベルトからなり図1において矢印方向に循環移動される中間転写体17を具えており、この中間転写体17の外周面領域に設けられたトナー像形成ユニット配置領域には、中間転写体17の移動方向に沿って、各々、イエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像およびブラックトナー像を形成する4つのトナー像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kが順次に互いに離間して並ぶよう設けられている。中間転写体17は、各々のトナー像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kにおける1次転写手段14Y、14M、14C、14Kによって像担持体10Y、10M、10C、10Kの各々に対接されながら循環移動されるよう、中間ローラ17a、17b、17cおよび後述するバックアップローラ17dよりなるローラ群に張架された状態とされている。
中間転写体17は、例えば表面抵抗率が1×104 〜1×1012Ω/□である半導電性を有する無端状のベルトにより構成されている。表面抵抗率は、抵抗測定器「ハイレスターIP」(油化電子製)を用い、常温常湿(温度20±1℃、湿度50±2%)環境下において、電圧100Vを10秒間印加することにより計測した値である。
この中間転写体17は、例えば、熱硬化ポリイミド、変性ポリイミドなどのポリイミドにより形成されていることが好ましい。
イエロートナー像に係るトナー像形成ユニット30Yにおいては、回転されるドラム状の感光体よりなる像担持体10Yを具え、この像担持体10Yの外周面領域において、各々、像担持体10Yの回転方向に対して、帯電装置11Y、露光装置12Yおよびイエロートナー像に係る現像剤により現像を行う現像器13Yがこの順に並ぶよう配設されており、像担持体10Yの回転方向における現像器13Yより下流の位置に具えられた1次転写手段14Yの下流の位置には、像担持体クリーニングブレードを具えた像担持体クリーニング手段20Yが設けられている。
像担持体10Yは、例えば、ドラム状金属基体の外周面に有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層を有するものであり、図1においては紙面に垂直な方向に伸びる状態で配設されている。
帯電装置11Yは、例えば制御グリッドと帯電極とを有するスコロトロン帯電器よりなり、露光装置12Yは、例えばレーザ照射装置よりなる。
現像器13Yは、例えば、マグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブおよび像担持体10とこの現像スリーブとの間に直流および/または交流バイアス電圧を印加する電圧印加手段(図示せず)が設けられてなる。
1次転写手段14Yは、中間転写体17を介して像担持体10Yの表面に押圧された状態で1次転写領域を形成するよう配設された1次転写ローラ141Yと、この1次転写ローラ141Yに接続された、例えば定電流電源よりなる転写電流供給装置(図示せず)とにより構成されており、転写電流供給装置によって1次転写ローラ141Yに電流が供給されることにより、像担持体10Y上におけるイエロートナー像を、中間転写体17に転写する、いわゆる接触転写方式のものである。
像担持体クリーニング手段20Yの像担持体クリーニングブレードは、例えば、ウレタンゴムなどの弾性体よりなり、その基端部分が支持部材によって支持されると共に、先端部分が像担持体10Yの表面に当接されるよう設けられており、像担持体クリーニングブレードの基端側から伸びる方向は、当接箇所における像担持体10Yの回転による移動方向と反対方向である、いわゆるカウンター方向とされている。
他のトナー像形成ユニット30M、30C、30Kの各々についても、現像剤がイエロートナーの代わりにそれぞれマゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーを含むものである他は、イエロートナー像に係るトナー像形成ユニット30Yと同様の構成とされている。
そして、トナー像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kおよび2次転写手段14Sによりカラートナー像形成手段が構成されている。
中間転写体17の移動方向におけるトナー像形成ユニット30Kより下流側の位置には2次転写手段14Sが設けられており、この2次転写手段14Sは、中間転写体17を介してバックアップローラ17dを押圧して2次転写領域を形成する2次転写ローラ141Sと、この2次転写ローラ141Sに接続された、例えば定電流電源よりなる転写電流供給装置(図示せず)とにより構成されており、転写電流供給装置によって2次転写ローラ141Sに電流が供給されることにより、中間転写体17上に形成されたカラートナー像を、搬送されてきた記録材Pに転写する、いわゆる接触転写方式のものである。
図1において、18は、2次転写領域より搬送される記録材P上における未定着カラートナー像を定着させて画像を形成する定着装置であり、例えば、内部に加熱源を具えた加熱ローラ181と、この加熱ローラ181と定着ニップ部が形成されるよう圧接された状態で設けられた加圧ローラ182とにより構成されている。
また、中間転写体17の移動方向における2次転写手段14Sより下流側の位置には、中間転写体17上における未転写トナーを除去する中間転写体クリーニング手段20Sが設けられている。
この中間転写体クリーニング手段20Sは、クリーニングブレード21Sとクリーニングローラ22Sとを具えている。
クリーニングブレード21Sは、2次転写工程においてカラートナー像が記録材Pに2次転写された後に中間転写体17の表面に残留した未転写トナーを除去する機能を有し、このクリーニングブレード21Sは、中間転写体17の幅方向に伸びた平板状の形状を有する。このクリーニングブレード21Sにおいては、その一面(図2において右側面)における先端エッジが中間転写体17の表面に当接するよう、その他面(図2において左側面)側に位置する支持部材24Sにより支持されており、この支持部材24Sは、中間転写体17の幅方向に伸びたブレード支持軸26Sにより回動自在に支持されており、さらに、前記支持部材24Sを介してクリーニングブレード21Sを当該クリーニングブレード21Sの基端側から先端側に向かう方向に押圧する図示しない押圧装置が設けられている。
また、このクリーニングブレード21Sは、その他面における基端部が、例えば鉄などの金属板よりなる支持部材24Sの先端部に形成された屈曲先端部241Sにおける一面(図2において右側面)に固定されることにより、支持部材24Sに固定されている。このクリーニングブレード21Sは、その先端エッジが中間転写体17の移動方向と反対方向である、いわゆるカウンター方向に伸びて中間転写体17に対する押圧力が一定の大きさに制御された状態で中間転写体17の表面に当接されている。
クリーニングローラ22Sは、カラートナー像が記録材Pに2次転写された後に中間転写体17上に残留した未転写トナーについて前記クリーニングブレード21Sにより掻き落とされた後のトナーを一定量保持する機能を有し、このようなクリーニングローラ22Sとしては、例えば、円柱状のブラシ基体の外周面に導電性のファーブラシ繊維が植設された導電性ファーブラシローラを用いることができる。
このクリーニングローラ22Sの中間転写体17との当接箇所における回転による移動方向は、中間転写体17の移動方向と同方向であっても逆方向であってもよい。
本発明においてクリーニングローラ22Sが設けられていることは必須ではないが、クリーニングローラ22Sに保持されたトナーの一部がクリーニングブレード21Sの先端エッジに付着する結果、未転写トナーに含まれる研磨性微粒子がクリーニングブレード21Sと中間転写体17との間において潤滑剤として作用することにより、クリーニングブレード21Sの中間転写体17に対する摩擦係数が低い状態となり、これによりクリーニングブレード21Sが良好なクリーニング性能を確実に発揮することができる。従って、中間転写体クリーニング手段20Sは、クリーニングブレード21Sおよびクリーニングローラ22Sの両方を具える構成とされることが好ましい。
図2において、23Sは、中間転写体クリーニング手段20Sのクリーニングブレード21Sおよびクリーニングローラ22Sにより除去した未転写トナーを排出するための搬送用スクリューである。
この画像形成装置において、クリーニングブレード21Sの中間転写体17に対する押圧力は、好ましくは49〜294mN/cmとされる。クリーニングブレード21Sの中間転写体17に対する押圧力がこの範囲の値に設定されることにより、中間転写体17の表面を過度に傷つけることなしにクリーニングブレード21Sが良好なクリーニング性能を発揮する状態とすることができる。さらに、クリーニングブレード21Sの中間転写体17に対する実効当接角は7〜20°に設定されることが好ましい。
而して、本発明の画像形成装置において用いられるクリーニングブレード21Sは、図3(a)、(b)に示されているように、その中間転写体17に当接される一面(図2において右側面)に、研磨性微粒子が保持された研磨性表面Mが形成されている。
<研磨性微粒子>
研磨性微粒子としては、酸化セリウム、シリカ、チタニア、チタン酸ストロンチウムおよびアルミナからなる無機酸化物群から選ばれる1つの無機酸化物により構成される微粒子、または、前記無機酸化物群から選ばれる2以上の無機酸化物を複合して構成される複合微粒子を好ましく用いることができる。
研磨性微粒子の一次平均粒子径は、10〜1500nmであることが好ましく、特に好ましくは10〜1000nmである。一次平均粒子径は、例えば、透過型電子顕微鏡観察(TEM)により100,000倍に拡大した研磨性微粒子像を、100個無作為にサンプリングして画像解析によってその粒径を測定し、平均値を求めることにより測定することができる。
研磨性微粒子の一次平均粒子径が10nm未満であると研磨性が不十分となるおそれがあり、また、1500nmを超えると、中間転写体17の表面を過度に傷つけるおそれがある。
以上の研磨性微粒子は、その比重が、クリーニングブレード21Sを構成する弾性体材料の比重よりも大きいものであることが好ましい。このような研磨性微粒子を使用することによって、後述する遠心成形法によってクリーニングブレード21Sを成形する場合に、少量の研磨性微粒子によって効率よく研磨性表面Mを形成することができる。
このようなクリーニングブレード21Sは、図3(a)に示されるように、クリーニングブレード21Sを構成する弾性体材料に研磨性微粒子を含有させて形成されており、例えば、従来公知の種々の遠心成形法によって成形したクリーニングブレード形成用材料より形成させることができる。
弾性体材料に対する研磨性微粒子の含有割合は、例えば、全体に対して0.1〜20質量%、好ましくは1〜10質量%である。
研磨性微粒子の含有割合が0.1質量%未満である場合には、得られるクリーニングブレード21Sによって中間転写体17の表面において十分な研磨性能を得ることができないおそれがある。一方、研磨性微粒子の含有割合が20質量%を超える場合には、得られる地クリーニングブレード21Sによって中間転写体17が過度に磨耗されるおそれがある。
クリーニングブレード形成用材料を遠心成形法により成形させる方法によれば、成形中に作用する遠心力によって、弾性体材料よりも比重の大きい研磨性微粒子がクリーニングブレード形成用材料の一面側に偏在するので、これにより、クリーニングブレード21Sにおいて、その一面に研磨性微粒子が保持された状態を得ることができる。
弾性体材料としては、例えば、ウレタンゴム、シリコーンゴム、エチレン/プロピレン/ジエン共重合体などを例示でき、この中でも、永久歪みが小さく、耐磨耗性に優れていることからウレタンゴムを好ましいものとして挙げることができる。
このようなクリーニングブレード21Sにおいては、例えば、その断面における全体の幅t(図3(a)参照)が2.0mmであるときにおいて、研磨性微粒子を特に密に含有してなる領域の厚みが0.1mmであることが好ましい。
本発明においては、図3(b)に示されるように、クリーニングブレード21Sは、ウレタンゴムなどの弾性体材料により形成されたクリーニングブレード本体211Sの一面上に研磨性微粒子が含有された研磨性層212Sが積層された構成のものとすることもできる。このようなクリーニングブレード21Sは、具体的には、例えば、研磨性微粒子をメタノールおよびブタノールの混合溶剤を溶媒としてナイロン樹脂を溶解させたナイロン樹脂溶液に分散させて得られた分散液を、クリーニングブレード本体211Sに、スプレー塗布により塗布し、乾燥させる方法によって得ることができる。
このような研磨性層212Sをクリーニングブレード本体211Sに積層させたクリーニングブレード21Sにおいては、例えば、その断面における全体の厚みt1 (図3(b)参照)が2.0mmであるときにおいて、研磨性層212Sの厚みt2 が0.1mmとされる。この研磨性層212Sにおける研磨性微粒子の含有割合は、例えば、研磨性層212Sを構成する材料の全体に対して1〜10質量%である。
このクリーニングブレード21Sは、これを構成する材料のJIS A硬度が65〜80°であることが好ましく、また、25℃で測定された反発弾性係数が40〜70%であることが好ましい。
以上説明したようなクリーニングブレード21Sを用いると、その研磨作用によって、中間転写体17の表面に残留した未転写トナーが除去されることに加えて、中間転写体17の表面に付着した、記録材Pとして用いられる転写紙が含有するタルクなどの填料、セルロース、あるいはでん粉などの糊料、さらにトナー中に含有されるワックスやステアリン酸金属塩からなる潤滑剤の除去も行うことができる。
<トナー>
以上の画像形成装置において用いられるトナーは、重量平均粒径が3〜8μmの範囲のものである。重量平均粒径が3〜8μmの範囲であるトナーを用いることにより、定着装置18における定着工程において、記録材Pに対する付着性の過度なトナーや付着力の弱いトナーなどの存在を減らすことができ、安定した現像性を長期間にわたって得ることができると共に、高い転写効率が得られてハーフトーンの画質が向上し、細線やドットなどの微細画の画質が向上した可視画像が形成される。
このようなトナーは、重合性単量体を水系媒体中で重合させて得られるものであり、例えば懸濁重合法や、必要な添加剤の乳化液を加えた液中にて単量体を乳化重合し、微粒の重合体粒子を製造し、その後に、有機溶媒、凝集剤などを添加して会合する方法で製造することができる。また、単量体とトナーの構成に必要な離型剤や着色剤などの分散液とを混合して会合させる方法や、単量体中に離型剤や着色剤などのトナー構成成分を分散した上で乳化重合する方法などにより製造することもできる。ここで、「会合」とは樹脂粒子および着色剤粒子が複数個融着することを示す。また本発明でいうところの水系媒体とは、少なくとも水が50質量%以上含有されたものを示す。
このようなトナーを製造する方法の一例を示せば、重合性単量体中に着色剤や必要に応じて離型剤、荷電制御剤、さらに重合開始剤などの各種構成材料を添加し、ホモジナイザー、サンドミル、サンドグラインダー、超音波分散機などで重合性単量体に各種構成材料を溶解あるいは分散させる。この各種構成材料が溶解あるいは分散された重合性単量体を分散安定剤を含有した水系媒体中にホモミキサーやホモジナイザーなどを使用しトナーとしての所望の大きさの油滴に分散させる。その後、攪拌機構が後述の攪拌翼である反応装置へ移し、加熱することで重合反応を進行させる。反応終了後、分散安定剤を除去し、濾過、洗浄し、さらに乾燥することでトナーを調製する。
また、トナーを製造する方法として樹脂粒子を水系媒体中で会合あるいは融着させて調製する方法を挙げることができる。この方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、特開平5−265252号公報や特開平6−329947号公報、特開平9−15904号公報に示す方法を挙げることができる。すなわち、樹脂粒子と着色剤などの構成材料の分散粒子、あるいは樹脂および着色剤などより構成される微粒子を複数以上会合させる方法、特に水中にてこれらを乳化剤を用いて分散した後に、臨界凝集濃度以上の凝集剤を加え塩析させると同時に、形成された重合体自体のガラス転移点温度以上で加熱融着させて融着粒子を形成しつつ徐々に粒径を成長させ、目的の粒径となったところで水を多量に加えて粒径成長を停止し、さらに加熱、攪拌しながら粒子表面を平滑にして形状を制御し、その粒子を含水状態のまま流動状態で加熱乾燥すること(塩析/融着)により、トナーを形成することができる。なお、ここにおいて凝集剤と同時に水に対して無限溶解する溶媒を加えてもよい。
樹脂を構成する重合性単量体として使用されるものは、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン、p−フェニルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレンの様なスチレンあるいはスチレン誘導体;
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチルなどのメタクリル酸エステル誘導体;
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸フェニルなどの、アクリル酸エステル誘導体;
エチレン、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデンなどのハロゲン系ビニル類、プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、ベンゾエ酸ビニルなどのビニルエステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテルなどのビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルヘキシルケトンなどのビニルケトン類、N−ビニルカルバソール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなどのN−ビニル化合物、ビニルナフタレン、ビニルピリジンなどのビニル化合物類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドなどのアクリル酸あるいはメタクリル酸誘導体がある。これらビニル系単量体は単独あるいは組み合わせて使用することができる。
また、樹脂を構成する重合性単量体としてイオン性解離基を有するものを組み合わせて用いることがさらに好ましい。例えば、カルボキシル基、スルフォン酸基、リン酸基などの置換基を単量体の構成基として有するもので、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、フマール酸、マレイン酸モノアルキルエステル、イタコン酸モノアルキルエステル、スチレンスルフォン酸、アリルスルフォコハク酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルフォン酸、アシッドホスホオキシエチルメタクリレート、3−クロロ−2−アシッドホスホオキシプロピルメタクリレートなどが挙げられる。
さらに、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレートなどの多官能性ビニル類を使用して架橋構造の樹脂とすることもできる。
これら重合性単量体はラジカル重合開始剤を用いて重合することができる。この場合、懸濁重合法では滴溶性重合開始剤を用いることができる。この油溶性重合開始剤としては、2,2' −アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル) 、2,2' −アゾビスイソブチロニトリル、1,1' −アソビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル) 、2,2' −アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ系またはジアゾ系重合開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンペルオキサイド、ジイソプロピルペルオキシカーボネート、クメンヒドロペルオキサイド、t−ブチルヒドロペルオキサイド、ジ−t−ブチルペルオキサイド、ジクミルペルオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキサイド、ラウロイルペルオキサイド、2,2−ビス−(4,4−t−ブチルペルオキジシクロヘキシル)プロパン、トリス−(t−ブチルペルオキシ)トリアジンなどの過酸化物系重合開始剤や過酸化物を側鎖に有する高分子開始剤などを挙げることができる。
また、乳化重合法を用いる場合には水溶性ラジカル重合開始剤を使用することができる。水溶性重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩、アゾビスアミノジプロパン酢酸塩、アゾビスシアノ吉草酸およびその塩、過酸化水素などを挙げることができる。
分散安定剤としては、リン酸三カルシウム、リン酸マグネシウム、リン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、メタケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ベントナイト、シリカ、アルミナなどを挙げることができる。さらに、ポリビニルアルコール、ゼラチン、メチルセルロース、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、エチレンオキサイド付加物、高級アルコール硫酸ナトリウムなどの界面活性剤として一般的に使用されているものを分散安定剤として使用することができる。
上記の優れた樹脂としては、ガラス転移点が20〜90℃のものが好ましく、軟化点が80〜220℃のものが好ましい。ガラス転移点は示差熱量分析方法で測定されるものであり、軟化点は高化式フローテスターで測定することができる。さらに、これら樹脂としてはゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定される分子量が数平均分子量(Mn)で1000〜100000、重量平均分子量(Mw)で2000〜1000000のものが好ましい。さらに、分子量分布として、Mw/Mnが1.5〜100、特に1.8〜70のものが好ましい。
前記樹脂粒子を水系媒体中で会合させる際に使用される凝集剤としては特に限定されるものではないが、金属塩から選択されるものが好適に使用される。具体的には、一価の金属として例えばナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属の塩、二価の金属として例えばカルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類の金属塩、マンガン、銅などの二価の金属の塩、鉄、アルミニウムなどの三価の金属の塩などが挙げられ、具体的な塩としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、塩化カルシウム、塩化亜鉛、硫酸銅、硫酸マグネシウム、硫酸マンガンなどを挙げることができる。これらは組み合わせて使用してもよい。
上記の凝集剤は臨界凝集濃度以上添加することが好ましい。この臨界凝集濃度とは、水性分散物の安定性に関する指標であり、凝集剤を添加して凝集が発生する濃度を示すものである。この臨界凝集濃度は、乳化された成分および分散剤自体によって大きく変化するものである。例えば、岡村誠三他著「高分子化学17,601(1960)高分子学会編」などに記述されており、詳細な臨界凝集濃度を求めることができる。また、別な手法として、目的とする粒子分散液に所望の塩を濃度を変えて添加し、その分散液のζ(ゼータ)電位を測定し、この値が変化する塩濃度を臨界凝集濃度として求めることもできる。
凝集剤の添加量は、臨界凝集濃度以上であればよいが、好ましくは臨界凝集濃度の1.2倍以上、さらに好ましくは、1.5倍以上添加することがよい。
凝集剤と共に使用される「水に対して無限溶解する溶媒」とは、水に対して無限溶解する溶媒を示し、この溶媒は、本発明においては形成された樹脂を溶解させないものが選択される。具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、t−ブタノール、メトキシエタノール、ブトキシエタノールなどのアルコール類、アセトニトリルなどのニトリル類、ジオキサンなどのエ一テル類を挙げることができる。特に、エタノール、プロパノール、イソプロパノールが好ましい。
この無限溶解する溶媒の添加量は、凝集剤を添加した重合体含有分散液に対して1〜100体積%であることが好ましい。
なお、形状を均一化させるためには、着色粒子を調製し、濾過した後に粒子に対して10質量%以上の水が存在したスラリーを流動乾燥させることが好ましいが、この際、特に重合体中に極性基を有するものが好ましい。この理由としては、極性基が存在している重合体に対して、存在している水が多少膨潤する効果を発揮するために、形状の均一化が特に図られやすいからであると考えられる。
以上説明したようなトナーは、少なくとも樹脂と着色剤を含有するものであるが、必要に応じて定着性改良剤である離型剤や荷電制御剤などを含有することもできる。さらに、上記樹脂と着色剤を主成分とするトナー粒子に対して無機微粒子や有機微粒子などで構成される外添剤を添加したものであってもよい。
トナーに使用する着色剤としてはカーボンブラック、磁性体、染料、顔料などを任意に使用することができ、カーボンブラックとしてはチャンネルブラック、ファーネスブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラックなどが使用される。磁性体としては鉄、ニッケル、コバルトなどの強磁性金属、これらの金属を含む合金、フェライト、マグネタイトなどの強磁性金属の化合物、強磁性金属を含まないが熱処理する事により強磁性を示す合金、例えばマンカン−銅−アルミニウム、マンガン−銅−錫などのホイスラー合金と呼ばれる種類の合金、二酸化クロムなどを用いることができる。
染料としては、C.I.ソルベントレッド1、同49、同52、同58、同63、同111、同122、C.I.ソルベントイエロー19、同44、同77、同79、同81、同82、同93、同98、同103、同104、同112、同162、C.I.ソルベントブルー25、同36、同60、同70、同93、同95などを用いる事ができ、またこれらの混合物も用いる事ができる。顔料としてはC.I.ピグメントレッド5、同48:1、同53:1、同57:1、同122、同139、同144、同149、同166、同177、同178、同222、C.I.ピグメントオレンジ31、同43、C.I.ピグメントイエロー14、同17、同93、同94、同138、C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントブルー15:3、同60などを用いることができ、これらの混合物も用いることができる。数平均一次粒子径は種類により多様であるが、概ね10〜200nm程度が好ましい。
着色剤の添加方法としては、乳化重合法で調製した重合体粒子を、凝集剤を添加することで凝集させる段階で添加し重合体を着色する方法や、単量体を重合させる段階で着色剤を添加し、重合し、着色粒子とする方法などを使用することができる。なお、着色剤は重合体を調製する段階で添加する場合はラジカル重合性を阻害しない様に表面をカップリング剤などで処理して使用することが好ましい。
さらに、定着性改良剤としての低分子量ポリプロピレン(数平均分子量=1500〜9000)や低分子量ポリエチレンなどを添加してもよい。
荷電制御剤も同様に種々の公知のもので、且つ水中に分散することができるものを使用することができる。具体的には、ニグロシン系染料、ナフテン酸または高級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化アミン、第4級アンモニウム塩化合物、アゾ系金属錯体、サリチル酸金属塩あるいはその金属錯体などが挙げられる。
なお、これら荷電制御剤や定着性改良剤の粒子は、分散した状態で数平均一次粒子径が10〜500nm程度とすることが好ましい。
トナーには、流動性、帯電性の改良およびクリーニング性の向上などの目的で、いわゆる外添剤を添加して使用することができる。これら外添剤としては特に限定されるものではなく、種々の無機微粒子、有機微粒子及び滑剤を使用することができる。
この無機微粒子としては、シリカ、チタニア、アルミナなどの無機酸化物粒子を使用することが好ましく、さらに、これら無機微粒子はシランカップリング剤やチタンカップリング剤などによって疎水化処理されていることが好ましい。疎水化処理の程度としては特に限定されるものではないが、メタノールウェッタビリティーが40〜95のものが好ましい。
ここに、メタノールウェッタビリティーとは、メタノールに対する濡れ性を評価するものである。この方法は、内容量250mlのビーカー中に入れた蒸留水50mlに、測定対象の無機微粒子を0.2g秤量し添加する。メタノールを先端が液体中に浸せきされているビュレットから、ゆっくり撹拌した状態で無機微粒子の全体が濡れるまでゆっくり滴下する。この無機微粒子を完全に濡らすために必要なメタノールの量をa(ml)とした場合に、下記式(1)により疎水化度が算出される。
式(1):疎水化度=〔a/(a+50)〕×100
また、有機微粒子としては数平均一次粒子径が10〜2000nm程度の球形のものを使用することができる。この有機微粒子としては、スチレンやメチルメタクリレートなどの単独重合体やこれらの共重合体を使用することができる。
滑剤としては、例えばステアリン酸の亜鉛、アルミニウム、銅、マグネシウム、カルシウムなどの塩、オレイン酸の亜鉛、マンガン、鉄、銅、マグネシウムなどの塩、パルミチン酸の亜鉛、銅、マグネシウム、カルシウムなどの塩、リノール酸の亜鉛、カルシウムなどの塩、リシノール酸の亜鉛、カルシウムなどの塩などの高級脂肪酸の金属塩が挙げられる。
これらの外添剤の添加割合は、トナーにおいて0.1〜5.0質量%、好ましくは0.5〜4.0質量%となる割合である。また、外添剤としては種々のものを組み合わせて使用してもよい。
滑剤としては、従来より好適に利用されているものを用いることができ、具体的には、例えばステアリン酸亜鉛(Zn−St)、ステアリン酸カルシウム(Ca−St)などのステアリン酸金属塩などを例示することができる。
滑剤のトナー粒子に対する添加割合は、例えば0〜0.4質量%であることが好ましい。
トナーを構成するトナー粒子中には、離型剤としてワックスが含有されていてもよい。 ここに、ワックスとしては、種々の公知のもので、かつ水中に分散することができるものを例示することができる。具体的には、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのオレフィン系ワックス、これらオレフィン系ワックスの変性物、カルナウバワックスやライスワックスなどの天然ワックス、脂肪酸ビスアミドなどのアミド系ワックスなどを挙げることができる。
トナー粒子中におけるワックスの含有割合は、通常1〜30質量%とされ、好ましくは2〜20質量%、更に好ましくは3〜15質量%とされる。
以上のようなトナーの形状係数は、1.2〜1.5であることが好ましい。本発明でいうトナーの形状係数は、前述の研磨性微粒子における形状係数(SF)と同義であり、顕微鏡倍率を10,000倍に変えたほかは同一の方法により求めた。
形状係数が1.2より小さいトナーは、粒子が真球に近すぎるものであるため、クリーニング性が劣ったものとなり、一方、形状係数が1.5より大きいトナーは、粒子の凹凸が大きくなり、機械内での圧力により破壊されやすく、また現像器13Y、13M、13C,13Kにおいてトナー粒子が一様に帯電されないため、良好な可視画像を形成することができない。
本発明の画像形成装置においては、以上説明したような方法によって製造される、その形状が特定の条件を満たす小径の球形のトナーを含有する現像剤を用いることにより、ハーフトーンの画質が向上し、細線やドットなどの微細画の画質が向上した画質の可視画像を形成することができる。
以上説明したようなトナーは、一成分現像剤として用いても、二成分現像剤として用いてもよい。
一成分現像剤として用いる場合は、非磁性一成分現像剤、あるいはトナー中に0.1〜0.5μm程度の磁性粒子を含有させ磁性一成分現像剤としたものが挙げられ、いずれも使用することができる。
また、キャリアと混合して二成分現像剤として用いる場合は、キャリアの磁性粒子として、鉄、フェライト、マグネタイトなどの金属、それらの金属とアルミニウム、鉛などの金属との合金などの従来より好適に利用されている材料を用いることができ、特にフェライト粒子が好ましい。上記磁性粒子は、その体積平均粒径が15〜100μmのものであることが好ましく、より好ましくは25〜80μmのものである。
キャリアの体積平均粒径の測定は、代表的には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製)により測定することができる。
好ましいキャリアとしては、磁性粒子の表面が樹脂により被覆されている樹脂被覆キャリア、樹脂中に磁性粒子を分散させたいわゆる樹脂分散型キャリアを挙げることができる。
樹脂被覆キャリアを構成する樹脂としては、特に限定はないが、例えば、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン/アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、エステル系樹脂あるいはフッ素含有重合体系樹脂などが用いられる。
また、樹脂分散型キャリアを構成する樹脂としては、特に限定されず公知のものを使用することができ、例えば、スチレンアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、フェノール樹脂などを使用することができる。
この画像形成装置においては、次のようにして画像形成動作が行われる。すなわち、トナー像形成ユニット30Y、30M、30C,30Kの各々において、像担持体10Y、10M,10C,10Kが回転駆動され、この像担持体10Y、10M、10C,10Kが帯電装置11Y、11M、11C、11Kによって所定の極性、例えば負極性に帯電され、次いで、像担持体の表面においてトナー像が形成されるべき画像形成領域に、露光装置12Y、12M、12C、12Kによって露光されることにより、照射箇所(露光領域)の電位が低下されて原稿画像に対応した静電潜像が像担持体10Y、10M、10C、10K上に形成され、像担持体10Y、10M、10C,10Kの表面電位と同じ極性、例えば負極性に帯電されたトナーが像担持体10Y、10M、10C,10Kの静電潜像に付着して反転現像が行われ、これにより各色のトナー像が形成される。
さらに、1次転写手段14Y、14M,14C,14Kによりそれぞれの1次転写領域において各色のトナー像が、順次に1次転写されて重ね合わせられることにより、中間転写体17上にカラートナー像が形成される。そして、転写電流供給装置により適正な大きさに制御された転写電流が2次転写手段14Sの2次転写ローラ141Sに供給されて、中間転写体17上のカラートナー像が、搬送されてきた記録材Pに2次転写された後、定着装置18による定着工程が行われ、これによりカラー画像が形成される。
トナー像形成ユニット30Y、30M、30C,30Kにおいては、1次転写領域を通過して像担持体10Y、10M、10C,10K上に残留する未転写トナーが、像担持体クリーニング手段20Y、20M、20C、20Kの像担持体クリーニングブレードにより除去される。
また、2次転写領域を通過して中間転写体17上に残留する未転写トナーは、中間転写体クリーニング手段20Sのクリーニングブレード21Sにより除去される。
本発明の画像形成装置によれば、中間転写体クリーニング手段20Sのクリーニングブレード21Sにおける中間転写体17に当接される一面に、研磨性微粒子が保持された研磨性表面Mが形成されているので、例えばトナーを構成する滑剤などが中間転写体17上に付着したとしても、この付着物は研磨性表面Mの研磨作用により除去されるためにフィルミング層の形成が抑止されるので、中間転写体17の表面の平滑性が保持されると共に、クリーニングブレード21Sの中間転写体17に対する摩擦係数が常に低い状態に維持されて、ブレード捲れの発生が抑止されると共に2次転写工程において、中間転写体17の表面に形成されたトナー像の全体が記録材Pに確実に転写され、その結果、形成される可視画像に白スジなどの画像欠陥が発生することを確実に抑止することができる。
以下に、本発明の効果を確認するために行った実施例について説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
図1の構成に従って本発明に係る画像形成装置を製造した。具体的な構成は以下に示す通りである。
(1)像担持体としては、フタロシアニン顔料をポリカーボネートに分散させたものからなる厚みが25μmの感光層が、外径が60mm、軸方向長さが335mm、肉厚が1mmであるアルミニウム製のドラム状金属基体の外周面にて形成されてなる、負帯電特性を有する有機感光体よりなるものを用い、この像担持体が回転されるときの線速度の大きさを220mm/secに設定した。
(2)帯電装置としては、負放電特性を有するスコロトロン帯電器よりなるものを用い、有機感光体をマイナスに帯電させた。
(3)露光装置としては、表面標準出力が300μWである半導体レーザ照射装置よりなるものを用いた。
(4)現像器としては、2成分現像方式のものを用いた。
(5)現像剤としては、ワックスが添加され、重量平均粒径が6.5μmであるトナーが、7質量%の濃度で含有されたものを用いた。
(6)互いに隣接するトナー像形成ユニットにおける像担持体の回転軸の軸間距離は95mmである。
(7)1次転写手段としては、1次転写ローラによる接触転写方式のものを用い、1次転写ローラは、カーボンがシリコーン樹脂に分散されてなる発泡スポンジ状態の半導電性ゴムからなる被覆層が、ステンレス鋼よりなる円筒状の導電性芯金の外周面に形成されてなる、外径が20mm、抵抗値が1×106 Ω、アスカーC硬度が25°のものである。この1次転写ローラの像担持体に対する押圧力を4.9Nに設定し、転写電流印加装置により1次転写ローラに供給される電流値を35μAに設定した。
(8)中間転写体としては、表面抵抗率が1×1011Ω/□、体積抵抗率が1×108 Ωcm、その周長が861mmであるポリイミドよりなる無端状の半導電性樹脂ベルトよりなるものを用い、このベルトの張力(テンション)を49Nに設定した。
(9)2次転写手段としては、2次転写ローラによる接触転写方式のものを用い、2次転写ローラは、カーボンがシリコーン樹脂に分散されてなる発泡スポンジ状態の半導電性ゴムからなる被覆層が、ステンレス鋼よりなる円筒状の導電性芯金の外周面に形成されてなる、外径が30mm、抵抗値が1×107 Ω、アスカーC硬度が67°のものである。この2次転写ローラの中間転写体に対する押圧力を40Nに設定し、転写電流印加装置により2次転写ローラに供給される電流値を50μAに設定した。
(10)中間転写体クリーニング手段のクリーニングブレードとしては、ウレタンゴム中に研磨性微粒子として、一次平均粒径が300nmである酸化セリウム粒子が全体に対して5.0質量%の割合で含有された状態に形成されたものであり、当該クリーニングブレードを構成する材料のゴム硬度がJIS A硬度が70°、反発弾性係数が30%、厚さが2mm、自由長が9mmであり、このクリーニングブレードの中間転写体に対する実効当接角を17°に設定し、中間転写体の回転による移動方向に対してカウンター方向に当接され、その押圧力を196mN/cmに設定した。
(11)中間転写体クリーニング手段のクリーニングローラとしては、ナイロン製の導電性ブラシローラからなるものを用い、中間転写体に対する食い込み量を0.5mmに設定した。
(12)定着装置としては、加熱ローラと加圧ローラとにより構成されてなる熱ローラ定着方式のものを用い、定着温度を200℃に設定した。
以上のような画像形成装置を用いて、下記の実写テストを行った。結果を表1に示す。
〔実写テスト〕
以上において、記録材としてA4およびA3の普通紙を用い、各々のトナー像形成ユニットにおける非露光領域における有機感光体の表面電位を−50V、露光領域における有機感光体の表面電位を0Vに設定し、A4の普通紙を記録材として用いて、フルカラー画像(Y/M/C/Kそれぞれの画素率が5%)を連続して10,000枚印字した後、A3の普通紙を記録材として用い、ハーフトーン画像(Y/M/C/K合計の画素率が20%)を1枚印字するモードを10回にわたり繰り返して行う実写テストを行い、A3の普通紙に形成されたハーフトーン画像に白スジの発生があるかどうかを観察すると共に、実写テスト終了後の休止時に中間転写体の表面においてフィルミング現象が発生しているか目視にて観察した。
<実施例2〜5>
クリーニングブレードに含有させる研磨性微粒子として、酸化セリウムの代わりに、それぞれチタン酸ストロンチウム、シリカ、チタニア、アルミナを用いた他は、実施例1と同様の画像形成装置を用いて、実施例1と同様にして実写テストを行った。
<比較例1>
クリーニングブレードを、研磨性微粒子が含有されていないものとした他は、実施例1と同様の画像形成装置を用いて、実施例1と同様にして実写テストを行った。
Figure 2005221958
表1の結果から明らかなように、クリーニングブレードとして研磨性微粒子が含有されてなる実施例1〜実施例5に係る画像形成装置においては、フィルミング現象の発生がなく、あるいはあっても実用上問題のない僅かな範囲であり、また、形成されたハーフトーン画像において白スジなどの画像欠陥が発生せず、あるいはあっても実用上問題のない範囲であることが理解される。
これに対して、研磨性微粒子を含有しないクリーニングブレードを用いた比較例1においては、中間転写体上にフィルミング現象が発生し、形成されたハーフトーン画像においては、白スジがはっきりと視認されるものであった。
本発明の画像形成装置の構成の一例を示す説明図である。 図1の画像形成装置における中間転写体クリーニング手段の具体的構成を詳細に示す説明用拡大断面図である。 (a)は、クリーニングブレードを構成する弾性体材料に研磨性微粒子を含有させて形成されたクリーニングブレードの断面の先端部を拡大してその一部を示す模式図であり、(b)は、クリーニングブレードを構成する、弾性体材料よりなるクリーニングブレード本体の一面上に、研磨性微粒子を含有させた研磨性層を有するクリーニングブレードの断面の先端部を拡大してその一部を示す模式図である。
符号の説明
10Y、10M、10C、10K 像担持体
11Y、11M、11C、11K 帯電装置
12Y、12M、12C、12K 露光装置
13Y、13M、13C、13K 現像器
14Y、14M、14C、14K 1次転写手段
141Y、141M、141C、141K 1次転写ローラ
14S 2次転写手段
141S 2次転写ローラ
17 中間転写体
17a、17b、17c 中間ローラ
17d バックアップローラ
18 定着装置
181 加熱ローラ
182 加圧ローラ
20Y、20M、20C、20K 像担持体クリーニング手段
20S 中間転写体クリーニング手段
21S クリーニングブレード
211S クリーニングブレード本体
212S 研磨性層
22S クリーニングローラ
23S 搬送用スクリュー
24S 支持部材
241S 屈曲先端部
26S ブレード支持軸
30Y、30M、30C、30K トナー像形成ユニット
M 研磨性表面

Claims (7)

  1. 複数の像担持体上にそれぞれ形成される異なる色のトナー像を順次に中間転写体に1次転写し、当該中間転写体上において各色のトナー像が積重されることにより形成されたカラートナー像を記録材に一括して2次転写することにより、当該記録材上においてカラートナー像を形成するカラートナー像形成手段と、中間転写体上における未転写トナーを除去するクリーニングブレードを有する中間転写体クリーニング手段とを具える画像形成装置であって、
    中間転写体クリーニング手段のクリーニングブレードにおける中間転写体に当接される一面に、研磨性微粒子が保持された研磨性表面が形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 研磨性表面を構成する研磨性微粒子は、クリーニングブレードを構成する弾性体材料に含有されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 研磨性表面を構成する研磨性微粒子は、クリーニングブレードの一面に形成された研磨性層に含有されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 研磨性微粒子が、酸化セリウム、シリカ、チタニア、チタン酸ストロンチウムおよびアルミナからなる無機酸化物群から選ばれるいずれか1つの無機酸化物により構成される微粒子、または、前記無機酸化物群から選ばれる2以上の無機酸化物を複合して構成される複合微粒子からなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 中間転写体がポリイミドにより形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. トナー像を構成するトナーの重量平均粒径が3〜8μmの範囲であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. トナー像を構成するトナーが、重合性単量体を水系媒体中で重合させる方法により得られるものであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
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