JP2005221796A - プラズマディスプレイ装置およびプラズマディスプレイの駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイ装置およびプラズマディスプレイの駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
細幅パルスでの放電を、高価な半導体を使用しないで、回路損失を少なく、そして、放電量の多い大型PDPパネルを駆動するにある。
【解決手段】
パネル放電前にスイッチを事前に必要期間オンさせてコイルに必要なエネルギーを蓄え、放電期間にはこのスイッチをオフさせて、このコイルからパネル電極にエネルギーを供給して、パネルのセルを放電させる。その後、余ったエネルギーをコイルに回収してから、共振振動を止めて、放電で生じた荷電粒子を上記直列接続された第1の直流電圧と第2の直流電圧で壁電圧としてセル内に付着させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネルの発光効率向上に係わり、特に、プラズマディスプレイ装置の駆動に関する。
プラズマディスプレイパネルは、放電電極を形成した一対の前面基板と背面基板を放電電極が互いに直行するように対向配置し、周縁を封止して、内部に隔壁で囲まれた放電空間を形成し、この放電空間に放電用のガスを封入して、上記直交した電極の交差部に画素を形成する放電セルをマトリクス状に設けた表示パネルである。
プラズマディスプレイパネルには、DC型と交流型(以下、「AC型」と称する)がある。DC型は、電極が、放電ガス中に露出しており、電極に電圧が印加された期間だけ放電を起こす。AC型では、電極を誘電体で覆うことにより、駆動回路から見た電極負荷を容量性とし、誘電体に蓄積された電荷を利用して駆動制御を行っている。
AC型プラズマディスプレイパネル(以下、疑義のない限り単に「PDP」と記す)の前面基板は、複数の対をなすストライプ状のX電極(「共通電極」ともいう)とY電極(「走査電極」ともいう)とからなるサスティン電極(「維持電極」、または「表示電極」ともいう)を有し、背面基板はサスティン電極と直交する複数のストライプ状のアドレス電極を有する。そして、サスティン電極とアドレス電極の交差部に上記放電セルが設けられている。
一般に、PDPの駆動は、1フレーム期間を、輝度階調重みを有する複数サブフィールドに分割し、各々のサブフィールドを、全てのセル電荷を調整値にするリセット期間と、放電(点灯)するセルを選択するアドレス期間と、選択されたセルの放電(この放電を一般に「サスティン放電」、または「維持放電」という)を行うサスティン期間(「維持放電期間」、又は「表示期間」ともいう)とで構成している。従って、画像はサスティン期間でなされ、消費電力の大部分は、この期間で消費される。
サスティン期間では、サスティン電極間(X電極とY電極間)に、交互に極性の異なる駆動電圧を印加して画像を表示しているので、この期間での消費電力を低減するには、X電極とY電極との駆動方法を工夫する必要がある。これに関する技術は、例えば、特許文献1乃至特許文献4などで開示されている。
特許文献1は電力回収回路に関するものである。同文献のサスティン駆動回路は、例えばその第5図で示されており、サスティン放電前に、電圧Vssの充電されている回収コンデンサCssからスイッチS1、ダイオードD1、回収コイルLを通じて電流IでPDPの電極容量(以下、「パネル容量」と記す)Cpを充電した後、電圧Vccの直流電源からスイッチS3を通じて、Vcc電圧をパネル容量Cpに印加させて放電させる。その後、このCpにチャージされている電荷を、コイルL、ダイオードD2、スイッチS2を通じて回収する。これで一回の放電が成っている。
すなわち、特許文献1では、パネル容量Cpの充電と放電に回収コイルLを用い、回収コイルLとパネル容量Cpとの共振により、コンデンサCpで失われるエネルギーの大部分を回収コイルLを介して回収コンデンサCssに回収している。
特許文献2は、PDPの発光効率を向上させて消費電力を低減するために、サスティン電極間に印加するサスティン電圧のパルス波形を、同文献の第1図(a)に示すように、短パルスとするとともに、サスティン電圧を低下させるために、短パルスの後に、壁電荷を形成するための低電圧の電圧パルスを伴うようにしたものである。
すなわち、駆動パルス電圧の波形は、放電を開始させるに充分な電圧であると共に、発生した放電で壁電荷が形成され、これによる逆電界の発生により放電が自己停止に至る時間より幅の短いパルス幅を有する第1の電圧パルスと、これに伴う第1の電圧パルスで発生した放電を継続出来る電圧より低く、かつ、放電によって生成された空間電荷の一部が壁電化として付着するような第2の電圧パルスから成る。
特許文献3は、実験結果を基に、幅の短いパルスで放電させることがPDPの発光効率を上げることに有効である、ことを記載している。
特許文献4には、上記文献2で示されている、幅の短いパルスを発生させるために、その図7のように、直流電源SVpから、スイッチp1、コイルL、パネル容量Cpanelを直列接続の構成にして、スイッチp1のオン時に、電源SVpからコイルLを通じてパネル容量Cpanelを充電する共振動作で、サスティン電極に電源電圧SVpの2倍の波高値の電圧を発生させて、この電圧で放電させる具体的な回路が記載されている。
特公平7−109542号公報
特許第2876688号公報 特開平8−124485号公報 特開2001−13919号公報
上記した特許文献1は、一般的に知られているサスティン駆動回路であるが、印加電圧が直流電圧であるために、サスティン電極間に印加される印加電圧が一定の直流電圧であり、特許文献3に開示されているようにPDPの発光効率が低い。
また、特許文献2及び3では、発光効率向上のために幅の短いパルスを使用することが、示されているが、具体的な回路手段が記載されていない。もし、本方法を例えば42インチPDPに適用する場合、例えばパルス電圧(約250V、約0.6μS)を、パネル容量〔42インチのサスティン電極(以下、サスティン電極を便宜上「パネル電極」と記す)を垂直方向に2分割で推定約0.02μF〕に印加して、その間に放電電流(数十Aピーク)を流すためには、立ち上げの時間が0.1〜0.2μSの間に、パネル容量を約250Vまで充電して、その後放電させなければならず、オン/オフスピードが早い半導体スイッチが必要であり、実現が容易ではない。
特許文献4は、細幅パルス放電の具体的回路例をその図7に示しているが、この回路は、電源SVpから、スイッチp1、コイルLの直列回路を通じて、パネル容量Cpanelを充電するLC共振回路構成である。
その等価回路は同文献の図6に示されており、SW1が閉じて、最初の1/4周期に、電源SVpからコイルLとパネル容量Cにエネルギーを与え、次の1/4周期にコイルLに蓄えられていたエネルギーを引き続きパネル容量Cにあたえて、電圧を上昇させ、放電開始電圧を超えさせて放電する構成であるが、この回路は、回路の抵抗分Rが大きくなるに従って、損失が増大して電圧振動振幅が減少していくが知られている。これは、次式
<4L/C … (数1)
の条件のときに、減衰振動になり、この時のパネル容量に発生する電圧Vpは、次式で示される。
Figure 2005221796
これは、電源電圧SVpに、次式
Figure 2005221796
で減衰振動する電圧が重畳されたものと考えられる。Rが数1より大きくなれば、すなわち、αが大きくなれば減衰大で急激に振動が停止することがわかる。
実際のパネル電極に寄生しているバスライン抵抗Rは、例えば42インチパネルで数〜数十Ωあると推定され、これによってパネル容量Cでの上昇電圧値は理論値の2倍より減少するはずである。この共振回路構成では、電流が流れるループ内に存在する抵抗値によって、コイルに流れる電流が制御され、この抵抗が大きくなるとコイルの蓄積エネルギーが小さくなり、コイルからパネル容量に与えるエネルギーが小さくなる。
この方式で駆動すると、抵抗での損失を考慮して、理論値より大きな共振電源電圧SVpが必要になる問題が生じ、結果として、42インチ等の大型PDPには適さないと推定される。
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、その目的は、細幅パルスを用いて発光効率を高めながら、回路損失の大きい大画面のPDPに適用できるプラズマディスプレイパネルの駆動回路を提供することにある。
対をなす表示電極と、第1の電源と、第2の電源と、インダクタンス素子と、を備える駆動パルス形成手段と、を備え、前記駆動パルス形成手段において前記インダクタンス素子は前記表示電極の放電前に前記第1の電源よりエネルギーを蓄積し、前記表示電極の放電時に、前記第1の電源と前記第2の電源の電圧に前記インダクタンス素子に蓄積したエネルギーを重畳させて前記表示電極に対し駆動電圧を印加する構成とする。
より詳細には、例えば、電源トランスの2次巻線から整流して得た第1の直流電源電圧の高圧側にインダクタンス素子であるコイルの一方を接続して、他方をスイッチの一方に接続した直列回路のダイオードのアノード側に接続して、このスイッチの他方をこの第1の電源の低圧側に接続して、さらに、この第1の電源と直列となるように第2の直流電源の高圧側を第1の電源の低圧側に接続して、第2の電源の低圧側は共通電位に接続して、パネル放電前に上記のスイッチを事前に必要期間オンさせてコイルに必要なエネルギーを蓄え、放電期間にはこのスイッチをオフさせて、このコイルからパネル電極にエネルギーを供給して、パネルのセルを放電させた後、余ったエネルギーをコイルに回収してから、共振振動を止めて、放電で生じた荷電粒子を上記直列接続された第1の直流電圧と第2の直流電圧で壁電圧としてセル内に付着させるようにする。
電源電圧の増大を抑えつつディスプレイの大画面化が可能である。
以下、本発明の実施形態について、図を用いて詳細に説明する。尚、全図において、共通な機能を有する部分には同一符号を付して示し、一度説明したものについては、煩雑さを避けるため、繰り返した説明を省略する。
図1は本発明による一実施例を示すサスティン駆動回路、図2は本発明の動作を説明するための図1の各部の信号波形図である。
図1において、サスティン駆動回路は、共通電極駆動回路100Aと走査電極駆動回路100Bとからなっており、共通電極駆動回路100Aと走査電極駆動回路100Bは交互にPDP50を駆動している。これらの駆動回路の動作は駆動タイミングの位相が180度異なるだけであり、同じ動作を行う回路部品には同一番号の末尾にA,Bの符号を付して示し、煩雑さを避けるために、ここでは共通電極駆動回路100Aの動作についてのみ説明する。また同じ理由から、図2では共通電極駆動回路100A側の波形のみを記載している。
共通電極駆動回路100Aは、本発明による駆動パルス形成回路30Aと、電力回収回路40Aと、スイッチ11Aと、スイッチ12Aとからなる。電力回収回路40Aは、例えば前記特許文献1で開示されているもので、パネル容量13の充電と放電に内蔵する図示しない回収コイルを用い、回収コイルとパネル容量との共振により、パネル容量のコンデンサCで失われるエネルギーの大部分を回収コイルを介して内蔵する図示しない回収コンデンサに回収するものである。駆動パルス形成回路30Aは、電力回収回路40Aでパネル容量13が充電された後、スイッチ11Aを介して高電圧の細幅パルスとこれに後続する壁電荷形成のために直流電圧をPDP50に供給するものである。
駆動パルス形成回路30Aは、第2の直流電源6(電源電圧Vc)と、第2の直流電源6の高電圧側に直列接続された第1の直流電源20(電源電圧Va)と、第1の直流電源20の高電圧側に接続され、他方がスイッチ11Aに接続されたコイル7と、コイル7のスイッチ11A側と直流電源6の高電圧(直流電源20の低電圧側)との間に挿入されたスイッチ10とからなる。なお、詳細は後述するが、Vc≫Vaである。
先ず、図2の信号波形図を参照しながら駆動パルス形成回路30Aの動作概要を述べる。スイッチ12Aがオンで、対になっている走査電極駆動回路100Bで走査電極のパネル電極13Bを駆動(図2のe電圧)している時に、駆動パルス形成回路30Aではスイッチ10をオンして、直流電源20からコイル7(インダクタンスL)に電流Iを流し、(1/2)LIのエネルギーを蓄える。そして、対の走査電極駆動回路100Bの駆動が終わって、共通電極駆動回路100Aの放電期間に移行した時に、スイッチ10をオフする。この時、コイル7とパネル容量13はLC直列共振回路を形成し、直流電源6と直流電源20の加算電圧Vc+Vaにコイル7に蓄積されたエネルギーを重畳して、スイッチ11Aを通じて共通電極のパネル電極13Aに与えて、PDP50を放電させる。次に、LC共振振動をスイッチ8を閉じて止めて、電圧Vaと電圧Vcが重畳された直流電圧で、セル内の荷電粒子を壁電荷として、付着させて、この放電期間を終える。
次に、回路動作を図1、図2を用いて詳細に説明する。
先ず、走査電極駆動回路100BでPDP50を駆動してサスティン放電(維持放電)させる走査電極駆動期間の時刻t−2で、共通電極駆動回路100A内の駆動パルス形成回路30Aのスイッチ10をオンさせて、コイル7に第1の直流電源20から直線的な電流Iを流し、(1/2)LIのエネルギーを蓄える。そして、走査電極駆動回路100Bのスイッチ11Bをオフ(図示せず)し(開き)、共通電極駆動回路100Aのスイッチ12Aをオフ(時刻t−1)して、走査電極駆動期間を終える。
次に、走査電極駆動期間から共通電極駆動回路100AでPDPを駆動してサスティン放電(維持放電)させる共通電極駆動期間に移行する。この期間に入ると、先ず、スイッチ12Bがオン(時刻t0)して(閉じて)、電力回収回路40Aから、パネル電極13Aに回収期間に回収した電荷の放出を行い、パネル容量13をほぼ電圧Va+Vcに充電する。この時、電荷放出時のLC共振で生じる大電流で回路抵抗(例えばパネル電極のバスライン抵抗、電力回収回路40A内の回収コイルの抵抗分(図示してない))による損失が起こり、この損失により電圧Va+Vcより幾分低い値となり、ここで、回路抵抗による損失電圧がほぼVaとすると、パネル容量13の充電電圧(すなわちパネル電極13Aに印加される電圧Vd)は略Vcとなる。この電力回収回路の電力放出と回収の動作は公知(例えば前記特許文献1に詳細に記載されている)なので、これ以上の説明は省略する。
その後時刻tでスイッチ11Aが閉じて、コイル7からのエネルギー供給前の電圧(Vc+スイッチ10オン電圧)をほぼパネル容量13が充電されるまで、パネル容量13に印加する。そして、次に時刻tでスイッチ10を開くと、コイル7に充電されていたエネルギーが、直流電源6,20からの電圧Vc+Vaに重畳されて、パネル容量13に移動して、コイル7のインダクタンスLとパネル容量13のコンデンサCで決定する共振条件による細幅のパルスでパネル電極13Aの電圧がVcから上昇する。電圧Vcからの上昇電圧をVLPとすると、電圧Vc+VLPとパネル電極13A,13Bに事前に蓄積されていた壁電荷電圧(この壁電荷の電圧は後述するが略Vc+Va)の合計値がパネルで決定している放電開始電圧を越えると放電が起こり、引き続いて共振振動の継続でパネル容量13の電圧が低下してくる。放電によって、セル内に壁電荷が付着してくるのと、共振で低下してくる電圧で、セル内の電界がゼロになれば放電が停止する。その後振動が継続して、再び電圧が上昇してくるが、共振電圧がほぼVb≒Vaとなる時点(時刻t)でコイル7に並列に接続されているスイッチ8を閉じて、共振振動動作を終了する。この時のパネル電極13Aに印加されている電圧Vdは、約Vc+Vaである。その後、この電圧でセル内に発生している空間電荷の荷電粒子をパネル電極に付着させる(従って、壁電荷の電圧は約Vc+Vaとなる)。次に、時刻tでスイッチ8とスイッチ11Aを開いて、この放電でパネル容量13にチャージされている電荷を電力回収回路40Aで回収して、時刻tでスイッチ12Bを開いて共通電極駆動期間を終了する。そして、次にまた走査電極駆動期間に移行する。
次に、パネル容量0.02μF,放電開始電圧250Vの42インチPDPに本発明を適用して、細幅パルス0.6μSでサスティン放電させる場合に必要な回路定数を具体的に説明する。
まず、パネル容量が判っているので、LC共振条件の式
Figure 2005221796
から、T/2=0.6μS,C=0.02μFとして、コイル7のインダクタンスLを求めるとL=2μHとなる。
次に、点灯すべきセルは、壁電圧+駆動電圧が放電開始電圧(250V)を越え、非点灯のセルでは、駆動電圧自身で放電開始電圧(250V)を越えないことが必要であるので、これを考慮して、放電開始電圧(250V)の半分から壁電圧を120Vとし、駆動電圧を210Vと決める。これにより、壁電圧120V=Vc+Va、駆動電圧210V=VLP+Vcとなり、Vaを+10Vとすれば、Vcを110Vと求めることができる。
上述の関係から、コイル7のエネルギーで発生するパルス電圧VLPは100Vpと決定され、これは、(1/2)LI=(1/2)CVから数5が導かれ、L,Cの値を代入するとIp=10A流さなければならない。なお、VpとIpの添え字pはその値がピーク値を意味するものである。
Figure 2005221796
また、V=L・i/tの関係よりt=L・i/Vとなり値を代入するとスイッチ10のオンしている期間が2μSと求まる。
以上述べた設計例は、駆動回路動作例の1つを示したに過ぎず、当然、実際のPDPで最適値を求める必要があることはいうまでもない。
以上述べたように、本発明によれば、予め、低電圧電源20からコイル7にエネルギーを蓄え、低電圧電源20と高電圧の電源6とを直列接続した電源に、コイル7に蓄積したエネルギーを重畳させて、PDP50を駆動することにより、パネル電極13A,13Bのバスライン抵抗が大きい大型のPDPであっても、バスライン抵抗に代表される回路抵抗による損失を前記エネルギーで補償することができるので、高電圧の電源6の電圧を増大させることなく、コイル7のインダクタンスLとパネル容量13のコンデンサCとの共振で生じる細幅パルスを用いて発光効率を高めながら、回路損失の大きい大画面のPDPを駆動することができるプラズマディスプレイ駆動回路を提供することができる。
もし、PDPの大型化に伴い、パネル電極の抵抗が増大しても、コイル7に蓄積する時間をのばすことによりパネル電極抵抗の損失を補償することができる。
また、本発明では、特許文献4とは異なり、コイル7とパネル容量13とに直列に接続されるスイッチ11Aを閉じた状態で、共振電流を流すことができるので、スイッチ11Aを構成する例えばMOSトランジスターにかかる負荷が軽くなり、MOSトランジスターに極端に早いスイッチング速度が要求されることがなくなるので、安価なMOSトランジスターを用いることができる効果もある。
もし、スイッチ11Aを例えばMOSトランジスターで構成する場合、一般に、MOSトランジスターには導通方向とは逆極性の寄生ダイオードが形成されているので、MOSトランジスターのスイッチがオフであっても、この寄生ダイオードを介して、基準電位であるグラウンド(GND)から導通方向とは逆方向に電流が流れる。そこで、このような場合には、スイッチ11Aに直列に導通方向の極性を持つダイオードを接続すればよい。
次に、低電圧の直流電源20の一実施例を図3に示す。
図3において、直流電源電圧V1をスイッチング電源トランス3の一次巻線に接続し、他方をトランジスター2のコレクタに接続する。トランジスター2のベースには、図示するようなスイッチング駆動波形を入力して、トランジスター2のオン,オフで1次巻線を駆動し、スイッチング電源トランス3の2次巻線に巻線比に応じた電圧を発生させて、これをダイオード4とコンデンサ5で整流して、直流電圧Vaを得る。
スイッチング電源トランス3の2次巻線の他方側(ダイオード4の接続された側とは逆側)は、高電圧の直流電源6の高電圧側に接続されており、直流電源20は直流電源6に直列接続された構成となっている。
このように、本実施例によれば、スイッチング電源トランス3を用いることにより、基準電位である接地電位から分離できるので、直流電源6に直流電源20を加算することができる。
本実施例では、直流電源20の電圧Vaを形成するのに専用のスイッチング電源トランスを用いたが、これに限定されるものではない。通常PDPでは、他の電源電圧作成用にもスイッチング電源が用いられているのが一般的であり、このトランスの2次側に本巻線を追加するようにしてもよい。
本発明の一実施形態であるAC型PDPの共通電極及び走査電極の駆動回路。 本発明による共通電極及び走査電極駆動回路の各部電圧、電流波形を示す図。 低圧直流電源の一回路例を示す図。
符号の説明
1、5・・コンデンサ、2・・トランジスター、3・・スイッチング電源トランス、4・・ダイオード、6・・直流電源、7・・コイル、8、10、11A、12A、11B、12B・・スイッチ、13・・パネル容量、13A・・パネル電極、13B・・パネル電極、20・・直流電源、30A、30B・・駆動パルス形成回路、40A、40B・・電力回収回路、50・・PDP

Claims (11)

  1. 対をなす表示電極と、
    第1の電源と、第2の電源と、インダクタンス素子とを備える駆動パルス形成手段と、
    を備え、
    前記駆動パルス形成手段において前記インダクタンス素子は前記表示電極の放電前に前記第1の電源よりエネルギーを蓄積し、前記表示電極の放電時に、前記第1の電源と前記第2の電源の電圧に前記インダクタンス素子に蓄積したエネルギーを重畳させて前記表示電極に対し駆動電圧を印加することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 前記インダクタンス素子は、前記表示電極とで形成される共振作用を介し、前記表示電極に駆動電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
  3. 前記駆動パルス形成手段は、接地側から前記第2の電源、前記第1の電源、前記インダクタンス素子の順に直列接続されてなることを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマディスプレイ装置。
  4. 前記インダクタンス素子は、共振作用により前記表示電極の放電後のエネルギーを回収することを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマディスプレイ装置。
  5. 前記表示電極の放電後、前記第1の電源の電圧と、前記第2の電源の電圧とで前記表示電極に壁電荷を付着させることを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマディスプレイ装置。
  6. 前記第2の電源の電圧は、前記第1の電源の電圧より大きいことを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマディスプレイ装置。
  7. 前記表示電極において放電により生じる電荷を回収する電力回収回路を備え、
    前記電力回収回路は、前記インダクタンス素子が前記第1の電源よりエネルギーを蓄積している期間に、前記表示電極に対し電力を放出することを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマディスプレイ装置。
  8. 前記第1の電源は、交流電源と、入力側が前記交流電源に接続された電源トランスと、前記電源トランスの出力側に接続された整流回路とにより構成されることを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマディスプレイ装置。
  9. 対をなす表示電極と、
    前記表示電極に電圧を印加して放電を行なわせる駆動パルスを形成する駆動パルス形成手段と、を備えるプラズマディスプレイ装置において、
    前記駆動パルス形成手段は、
    接地された第2の電源と、
    前記第2の電源に直列に接続される第1の電源と、
    前記第1の電源の高圧側に直列に接続されるインダクタンス素子と、
    前記インダクタンス素子に並列に接続される第1のスイッチと、
    前記インダクタンス素子の一端と前記第2の電源の高圧側の間に設けられた第2のスイッチと、
    を備えることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  10. プラズマディスプレイの駆動方法において、
    表示電極の放電前に第1の電源よりインダクタンス素子にエネルギーを蓄積する第1のステップと、
    表示電極の放電時に前記インダクタンス素子に蓄えられたエネルギーを、前記第1の電源の電圧と、前記第1の電源の電圧より大きい第2の電源の電圧とに重畳させて前記表示電極に印加する第2のステップと、
    を備えてなるプラズマディスプレイの駆動方法。
  11. 前記第2のステップは、前記インダクタンス素子と前記表示電極の共振作用により電圧が印加されることを特徴とする請求項10に記載のプラズマディスプレイの駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007088607A1 (ja) * 2006-02-01 2007-08-09 Fujitsu Hitachi Plasma Display Limited プラズマディスプレイパネルの駆動方法及びプラズマディスプレイ装置
KR100824847B1 (ko) 2006-11-27 2008-04-23 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 장치 및 이의 구동방법
WO2008053556A1 (fr) * 2006-11-02 2008-05-08 Hitachi Plasma Display Limited Dispositif d'affichage à plasma et son procédé de commande

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