JP2005220886A - ポンプ - Google Patents

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JP2005220886A
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Koichi Kishimoto
浩一 岸本
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Nidec Shibaura Corp
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Nidec Shibaura Corp
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Abstract

【課題】流量を変化させることができるポンプを提供する。
【解決手段】 ポンプ室50内部に遠心羽根を有した羽根車16を配し、羽根車16をモータ12によって回転させてポンプ室50の吸込口54から吐出口58へ所定の流量の流体を流すポンプ10であって、ポンプ10は羽根車16を正転、または、逆転可能であり、羽根車16の逆転時には正転時より流量を少なくするものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、食器洗い機等に用いられるポンプに関するものである。
最近、食器洗い機の家庭への普及が著しく、食器洗い機に用いられているポンプが種々提案されている(特許文献1)。
特開平7−59707号公報
上記のような食器洗い機に用いられているポンプの駆動源としては同期モータが多く、その回転数を変更することができない。そのため、ポンプによって送られる流量を変化させることができず、常に一定となる。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、流量を変化させることができるポンプを提供するものである。
請求項1の発明は、ポンプ室内部に遠心羽根を有した羽根車を配し、前記羽根車をモータによって回転させて前記ポンプ室の吸入口から吐出口へ所定の流量の流体を流すポンプにおいて、前記モータは前記羽根車を正転、または、逆転可能であり、前記羽根車の逆転時には正転時より前記流量を少なくすることを特徴とするポンプである。
請求項2の発明は、前記遠心羽根は後退角を形成していることを特徴とする請求項1記載のポンプである。
請求項3の発明は、前記モータの回転子の回転方向を検出する回転方向検出手段を有し、前記モータの駆動回路は、前記回転方向検出手段から検出信号に基づいて前記モータの回転方向を制御することを特徴とする請求項1記載のポンプである。
請求項4の発明は、前記モータが同期モータであることを特徴とする請求項1記載のポンプである。
請求項1のポンプであると、モータによって遠心羽根を有する羽根車を正転させると、その流体を送る効率が最大となり、その流量は大流量となる。一方、モータによって遠心羽根を有する羽根車を逆転させると、ポンプ効率が下がり、流れる流量が減り、正転時より流量が少なくなる。このため、モータを正転、または、逆転させることにより二つの種類の流量を実現することができる。
請求項2のポンプであると、遠心羽根に後退角を形成することにより、正転時の流量と逆転時の流量の差を大きくすることができる。
請求項3のポンプであると、回転方向検出手段を設けることにより、モータの回転方向を検出することができるため、モータの正転及び逆転の制御を確実に行うことができる。
請求項4のポンプであると、モータが同期モータであるため、低価格でポンプを実現することができる。
以下、本発明の一実施形態のポンプ10について、図1から図4に基づいて説明する。
本実施形態のポンプ10は、食器洗い機に用いられるポンプであって、ポンプ10は、同期モータ12によって羽根車16を回転させて水を送り、そして、その送った水を食器に吹きつけて洗うものである。
(1)ポンプ10の構成
次に、図に基づいてポンプ10の構成について説明する。
図2がポンプ10の半縦断面図であり、図3が図2におけるA−B−C断面図である。
同期モータ12の回転子18が合成樹脂性の収納筒20内部に回転自在に収納されている。この収納筒20の前部は、ほぼ板状の合成樹脂性の第1ケーシング22と一体となっている。
第1ケーシング22の前方には、ほぼ円筒状の合成樹脂性の第2ケーシング24が取り付けられ、この第2ケーシング24の前端部にはポンプ室50が配されている。そして、ポンプ室50内部で羽根車16が回転する。この羽根車16については後から説明する。この羽根車16の後端部には、収納筒20から突出した回転子18のシャフト14が固定されている。第1ケーシング22の後方には、同期モータ12のU字型の固定子26が収納筒20を挟持している(図3参照)。この固定子26は、U字状に突出している一対の固定子極28の基部に固定子巻線30がそれぞれ巻回され、これら先端部の相対向する内側に設けられた円弧状の切欠き32の間に、収納筒20が配されている。
この固定子26の後方であって、収納筒20の後端部には、同期モータ12の駆動回路60を有する配線基板34が取り付けられている。
収納筒20の内側であって、その前端部と後端部にはそれぞれベアリングメタル36,38が配され、これら前後一対のベアリングメタル36,38によって回転子18のシャフト14が回転自在に保持されている。
収納筒20の外周壁の一部であって、前記一対の固定子極28,28の間に配されている部分が軸方向に沿って突出し、突条の外周壁(以下、単に突壁という)40が突出している。この突壁40と、回転子18との間には一定の空間である流水空間42が形成されている。
突壁40の後壁には凹部44が設けられ、この凹部44に、配線基板34に取り付けられているホールIC46が嵌め込まれている。このホールIC46は、回転子18の位置を検出するためのものである。
(2)ポンプ室50の構造
次に、ポンプ室50の構造について図1に基づいて説明する。
図1は、ポンプ室50の横断面図である。
このポンプ室50の内部には、羽根車16が回転自在に配されている。この羽根車16は遠心羽根52を複数有し、図1に示すように遠心羽根52は螺旋状に回転する後退角を形成している。
ポンプ室50内部は、羽根車16より若干大きい平面形状が円形をなし、その上面中央部に流体の吸込口54が設けられている。また、このポンプ室50の径外方向に向かって、ポンプ室50の側壁から吐出路56が突出し、この吐出路56の先端部に吐出口58が設けられている。
(3)同期モータ12の駆動回路60の構造
同期モータ12の駆動回路60について、図4のブロック図に基づいて説明する。
同期モータ12の固定子26からの一対の固定子巻線30,30は正逆転回路62に接続されている。また、この正逆転回路62には、ホールIC46が接続され、ホールIC46からの検出信号が入力する。この正逆転回路62には、AC電源が接続され、また、食器洗い機の主制御部64が接続されている。
主制御部64は、正逆転回路62にON/OFF信号と正転及び逆転信号を出力する。
正逆転回路62は、正転信号が入力すると、回転子18の位置をホールIC46によって検出しつつ、同期モータ12を正転させる。また、主制御部64から逆転信号が入力すると、ホールIC46からの入力信号に対応して同期モータ12を逆転させる。
(4)ポンプ10の作用
次に、ポンプ10の作用について説明する。
同期モータ12の固定子26の一対の固定子極28に交流電圧をかけると、一対の永久磁石よりなる回転子18が回転し、羽根車16が回転する。
この場合に、羽根車16を支持しているシャフト14と、第1ケーシング22の隙間及び第2ケーシング24の隙間から、水が侵入して、収納筒20に至る。収納筒20内部に侵入した水は、前端部にあるベアリングメタル36に到達するとともに、流水空間42を経て後方側のベアリングメタル38にも至る。
羽根車16が正転方向に回転すると(図1における矢印Pの方向)、吸込口54から流れ込んだ水がポンプに最大効率で吐出路56を経て吐出口58から吐出される。
一方、羽根車16が逆転すると(図1における矢印Qの方向)、前記の正転時のポンプ効率よりも低い効率で吸込口54から流れ込んだ水を吐出口58から吐出される。
このように正転時より逆転時のポンプの効率が小さくなるのは、羽根車16が正転時において最大の効率で水が吐出されるように吐出路56の位置が設計されているためと、遠心羽根52が後退角を有して正転時では後退角がポンプの効率を上げる方向に働くが、逆転時ではポンプの効率を下げる方向に働くためである。
これによって、正転時と逆転時の流量を変化させることができ、正転時においては大流量の水が流れ、逆転時では小流量の水が流れることとなる。従って、同期モータ12の回転方向を切り換えるだけで2種類の流量で吐出させることができる。
(変更例1)
上記実施例では羽根車16に設けた遠心羽根52に後退角を形成したが、後退角を形成しなくても、流量に差を設けることができる。
(変更例2)
上記実施例では同期モータ12について説明したが、これ以外のモータ例えばブラシレスDCモータなどのモータを用いてもよい。
(変更例3)
上記実施形態ではポンプ10を食器洗い機に用いたが、これ以外の用途に用いてもよい。
以上により本発明のポンプであると、モータの回転方向を切り換えるだけで2種類の流量を実現することができる。
本発明の一実施形態を示すポンプのポンプ室の横断面図である。 同じくポンプの半縦断面図である。 図1におけるA−B−C断面図である。 同期モータの駆動回路のブロック図である。
符号の説明
10 ポンプ
12 同期モータ
14 シャフト
16 羽根車
18 回転子
20 収納筒
26 固定子
28 固定子極
30 固定子巻線
32 切欠
34 配線基板
36 ベアリングメタル
38 ベアリングメタル
40 突条の外周壁(突壁)
42 流水空間
44 凹部
46 ホールIC

Claims (4)

  1. ポンプ室内部に遠心羽根を有した羽根車を配し、前記羽根車をモータによって回転させて前記ポンプ室の吸入口から吐出口へ所定の流量の流体を流すポンプにおいて、
    前記モータは前記羽根車を正転、または、逆転可能であり、
    前記羽根車の逆転時には正転時より前記流量を少なくする
    ことを特徴とするポンプ。
  2. 前記遠心羽根は後退角を形成している
    ことを特徴とする請求項1記載のポンプ。
  3. 前記モータの回転子の回転方向を検出する回転方向検出手段を有し、
    前記モータの駆動回路は、前記回転方向検出手段から検出信号に基づいて前記モータの回転方向を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載のポンプ。
  4. 前記モータが同期モータである
    ことを特徴とする請求項1記載のポンプ。
JP2004032628A 2004-02-09 2004-02-09 ポンプ Pending JP2005220886A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015200213A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 株式会社久保田鉄工所 電動ウォータポンプ
JP2016116409A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 アスモ株式会社 モータ制御装置

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