JP2005220217A - インクセット - Google Patents

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JP2005220217A JP2004029013A JP2004029013A JP2005220217A JP 2005220217 A JP2005220217 A JP 2005220217A JP 2004029013 A JP2004029013 A JP 2004029013A JP 2004029013 A JP2004029013 A JP 2004029013A JP 2005220217 A JP2005220217 A JP 2005220217A
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Takashi Suzuki
隆嗣 鈴木
Hiroyuki Yasukawa
裕之 安川
Satoru Ikesu
悟 池洲
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Abstract

【課題】 得られる画像が高品質で、保存性に優れるインクジェット記録用のインクセットを提供する。
【解決手段】 複数の色相のインクを使用するインクセットにおいて、下記一般式(1−1)で表される着色剤の少なくとも一種と下記一般式(2)で表される着色剤の少なくとも一種を含有することを特徴とするインクセット。
【化1】
Figure 2005220217

【化2】
Figure 2005220217

【選択図】 なし

Description

本発明は、得られる画像が高品質で、保存性に優れるインクジェット記録用のインクセットに関する。
インクジェット記録方法は簡便に高画質の記録が得られる方法として広く普及し、高画質化が進んでいる。
インクジェット記録に用いられるインクジェット記録用インクのうち、水溶性染料を含有するインクジェット記録用インクの課題としては画像保存性が挙げられる。特に、水溶性染料を含有するインクジェット記録用インクの場合は、耐光性が悪いという課題を有する。
インクジェット記録方法には、ピエゾ素子により圧力を加えて液滴を吐出させる方式、熱によりインク中に気泡を発生させて液滴を吐出させる方式、超音波を用いた方式、あるいは静電力により液滴を吸引吐出させる方式がある。これらのインクジェット記録用インクとしては、水性インク、油性インク、あるいは固体(溶融型)インクが用いられる。これらのインクのうち、製造、取り扱い性、臭気、安全性等の点から水性インクが主流となっている。
これらのインクジェット記録用インクに用いられる色素に対しては、溶剤に対する溶解性が高いこと、高濃度記録が可能であること、色相が良好であること、光、熱、空気、水や薬品に対する堅牢性に優れていること、受像材料に対して定着性が良く滲みにくいこと、インクとしての保存性に優れていること、毒性がないこと、純度が高いこと、さらには、安価に入手できることが要求されている。しかしながら、これらの要求を高いレベルで満たす色素を捜し求めることは、極めて難しい。特に、良好な色相を有し、光堅牢性に優れた色素が強く望まれている。
既にインクジェット用として様々な染料や顔料が提案され、実際に使用されている。しかし、未だに全ての要求を満足する色素は、発見されていないのが現状である。カラーインデックス(C.I.)番号が付与されているような、従来から良く知られている染料や顔料では、インクジェット記録用インクに要求される色相と堅牢性とを両立させることは難しい。堅牢性を向上させる染料として、芳香族アミンと5員複素環アミンから誘導されるアゾ染料が提案されて(例えば、特許文献1参照。)いる。しかし、これらの染料はイエロ−およびシアンの領域に好ましくない色相を有しているために、色再現性を悪化させる問題を有していた。色相と光堅牢性の両立を目的としたインクジェット記録用インクが開示されて(例えば、特許文献2、3参照。)いる。しかし、各公報で用いている色素は、水溶性インクとして用いる場合には、水への溶解性が不十分である。また各公報に記載の色素をインクジェット用水溶性インクとして用いると、湿熱堅牢性にも問題が生じる。これらの問題を解決する手段として、化合物およびインク組成物が提案されて(例えば、特許文献4参照。)いる。また、さらに色相や光堅牢性を改良するため多数が開示されている(例えば、特許文献5〜11参照。)が、これらのインクセットでは、色相や色再現性、及び光、熱、環境中の活性ガス(NOx、オゾン等の酸化性ガスの他SOxなど)に対しての保存性を全て満足するには至っていない。
特開昭55−161856号公報 特開昭61−36362号公報 特開平2−212566号公報 特表平11−504958号公報 特開2000−256587号公報 特開2002−3757号公報 特開2003−221534号公報 特開2003−238850号公報 特開2003−292841号公報 特開2003−292843号公報 特開2003−292846号公報
本発明の目的は、得られる画像が高品質で、保存性に優れるインクジェット記録用のインクセットを提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成することができる。
(請求項1)
複数の色相のインクを使用するインクセットにおいて、下記一般式(1−1)で表される着色剤の少なくとも一種と下記一般式(2)で表される着色剤の少なくとも一種を含有することを特徴とするインクセット。
Figure 2005220217
(式中、X1、X2、X3およびX4は、それぞれ独立に、−SO−Z、−SO2−Z、−SO2NRaRb、スルホ基、−CONRaRb、または−CO2Raを表す。上記Zは、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換の複素環基を表す。上記Ra、Rbは、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換の複素環基を表す。なお、Zが複数個存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。Y1、Y2、Y3およびY4は、それぞれ独立に、一価の置換基を表す。なお、X1〜X4およびY1〜Y4は、それぞれ同一でも異なっていてもよい。a1〜a4およびb1〜b4は、それぞれX1〜X4およびY1〜Y4の置換基数を表し、a1〜a4は、それぞれ独立に、0〜4の整数であり、全てが同時に0になることはなく、b1〜b4は、それぞれ独立に、0〜4の整数である。なお、a1〜a4およびb1〜b4が2以上の数を表す時、複数のX1〜X4およびY1〜Y4はそれぞれそれぞれ同一でも異なっていてもよい。Mは、水素原子、金属原子またはその酸化物、水酸化物もしくはハロゲン化物である。)
Figure 2005220217
(式中、R1、R2及びR3は水素原子又は置換基を表す。Bは置換されていてもよい複素環を表す。)
(請求項2)
前記一般式(2)で表される着色剤のBが、下記置換基のいずれかであることを特徴とする請求項1記載のインクセット。
Figure 2005220217
(式中、R4、R5及びR6は水素原子又は置換基を表す。mは0〜4の整数を表す。)
(請求項3)
一般式(1−1)で表される着色剤が、下記一般式(1−2)で表される着色剤であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクセット。
Figure 2005220217
(式中、X1〜X4、Mは、それぞれ一般式(1−1)中のX1〜X4、Mと同義である。Y11〜Y18は、それぞれ独立に、一価の置換基を表し、それらは、同一でも異なっていてもよい。a11〜a14は、それぞれ独立に、1または2の整数である。)
本発明により、得られる画像が高品質で、保存性に優れるインクセットが得られた。
本発明を更に詳しく説明する。一般式(1−1)において、X1、X2、X3およびX4は、それぞれ独立に、−SO−Z、−SO2−Z、−SO2NRaRb、スルホ基、−CONRaRb、または−CO2Raを表す。これらの置換基の中でも、−SO−Z、−SO2−Z、−SO2NRaRbおよび−CONRaRbが好ましく、特に−SO2−Zおよび−SO2NRaRbが好ましく、−SO2−Zが最も好ましい。ここで、その置換基数を表すa1〜a4のいずれかが2以上の数を表す場合、X1〜X4の内、複数存在するものは同一でも異なっていても良く、それぞれ独立に上記のいずれかの基を表す。また、X1、X2、X3およびX4は、それぞれ全く同じ置換基であってもよく、あるいは例えばX1、X2、X3およびX4が全て−SO2−Zであり、かつ各Zは異なるものを含む場合のように、同じ種類の置換基であるが部分的に互いに異なる置換基であってもよく、あるいは互いに異なる置換基を、例えば−SO2−Zと−SO2NRaRbを含んでいてもよい。
上記Zは、それぞれ独立に、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基を表す。好ましくは、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基であり、その中でも置換アルキル基、置換アリール基、置換複素環基が最も好ましい。上記Ra、Rbは、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換の複素環基を表す。なかでも、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、および置換もしくは無置換の複素環基が好ましく、その中でも水素原子、置換アルキル基、置換アリール基、および置換複素環基がさらに好ましい。但し、Ra、Rbがいずれも水素原子であることは好ましくない。
Ra、RbおよびZが表す置換もしくは無置換のアルキル基としては、炭素原子数が1〜30のアルキル基が好ましい。特に着色剤の溶解性やインク安定性を高めるという理由から、分岐のアルキル基が好ましく、特に不斉炭素を有する場合(ラセミ体での使用)が特に好ましい。置換基の例としては、後述のZ、Ra、Rb、Y1、Y2、Y3およびY4が更に置換基を持つことが可能な場合の置換基と同じものが挙げられる。中でも水酸基、エーテル基、エステル基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド基が着色剤の会合性を高め堅牢性を向上させるので特に好ましい。この他、ハロゲン原子やイオン性親水性基を有していても良い。なお、アルキル基の炭素原子数は置換基の炭素原子を含まず、他の基についても同様である。
Ra、RbおよびZが表す置換もしくは無置換のシクロアルキル基としては、炭素原子数が5〜30のシクロアルキル基が好ましい。特に着色剤の溶解性やインク安定性を高めるという理由から、不斉炭素を有する場合(ラセミ体での使用)が特に好ましい。置換基の例としては、後述のZ、Ra、Rb、Y1、Y2、Y3およびY4が更に置換基を持つことが可能な場合の置換基と同じものが挙げられる。なかでも、水酸基、エーテル基、エステル基、シアノ基、アミド基、およびスルホンアミド基が着色剤の会合性を高め堅牢性を向上させるので特に好ましい。この他、ハロゲン原子やイオン性親水性基を有していても良い。
Ra、RbおよびZが表す置換もしくは無置換のアルケニル基としては、炭素原子数が2〜30のアルケニル基が好ましい。特に着色剤の溶解性やインク安定性を高めるという理由から、分岐のアルケニル基が好ましく、特に不斉炭素を有する場合(ラセミ体での使用)が特に好ましい。置換基の例としては、後述のZ、Ra、Rb、Y1、Y2、Y3およびY4が更に置換基を持つことが可能な場合の置換基と同じものが挙げられる。なかでも、水酸基、エーテル基、エステル基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド基が着色剤の会合性を高め堅牢性を向上させるので特に好ましい。この他、ハロゲン原子やイオン性親水性基を有していてもよい。
Ra、RbおよびZが表す置換もしくは無置換のアラルキル基としては、炭素原子数が7〜30のアラルキル基が好ましい。特に着色剤の溶解性やインク安定性を高めるという理由から、分岐のアラルキル基が好ましく、特に不斉炭素を有する場合(ラセミ体での使用)が特に好ましい。置換基の例としては、後述のZ、Ra、Rb、Y1、Y2、Y3およびY4が更に置換基を持つことが可能な場合の置換基と同じものが挙げられる。なかでも、水酸基、エーテル基、エステル基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド基が着色剤の会合性を高め堅牢性を向上させるので特に好ましい。この他、ハロゲン原子やイオン性親水性基を有していてもよい。
Ra、RbおよびZが表す置換もしくは無置換のアリール基としては、炭素原子数が6〜30のアリール基が好ましい。置換基の例としては、後述のZ、Ra、Rb、Y1、Y2、Y3およびY4が更に置換基を持つことが可能な場合の置換基と同じものが挙げられる。なかでも、着色剤の酸化電位を貴とし堅牢性を向上させるので電子吸引性基が特に好ましい。電子吸引性基としては、ハメットの置換基定数σp値が正のものを挙げられる。なかでも、ハロゲン原子、複素環基、シアノ基、カルボキシル基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、スルファモイル基、カルバモイル基、スルホニル基、イミド基、アシル基、スルホ基、4級アンモニウム基が好ましく、シアノ基、カルボキシル基、スルファモイル基、カルバモイル基、スルホニル基、イミド基、アシル基、スルホ基、4級アンモニウム基が更に好ましい。
Ra、RbおよびZが表す複素環基としては、5員または6員環のものが好ましく、それらは更に縮環していてもよい。また、芳香族複素環であっても非芳香族複素環であっても良い。以下にRa、RbおよびZで表される複素環基を、置換位置を省略して複素環の形で例示するが、置換位置は限定されるものではなく、例えばピリジンであれば、2位、3位、4位で置換することが可能である。ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリアジン、キノリン、イソキノリン、キナゾリン、シンノリン、フタラジン、キノキサリン、ピロール、インドール、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピラゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、トリアゾール、オキサゾール、ベンズオキサゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、イソチアゾール、ベンズイソチアゾール、チアジアゾール、イソオキサゾール、ベンズイソオキサゾール、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、イミダゾリジン、チアゾリンなどが挙げられる。なかでも、芳香族複素環基が好ましく、その好ましい例を先と同様に例示すると、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリアジン、ピラゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、トリアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、イソチアゾール、ベンズイソチアゾール、チアジアゾールが挙げられる。それらは置換基を有していても良く、置換基の例としては、後述のZ、Ra、Rb、Y1、Y2、Y3およびY4が更に置換基を持つことが可能な場合の置換基と同じものが挙げられる。好ましい置換基は前記アリール基の置換基と、更に好ましい置換基は、前記アリール基の更に好ましい置換基とそれぞれ同じである。
1、Y2、Y3およびY4は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、複素環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルアミノ基、アリールアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホニル基、アルコキシカルボニル基、複素環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリルオキシ基、アリールオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イミド基、複素環チオ基、ホスホリル基、アシル基、カルボキシル基、またはスルホ基を挙げる事ができ、各々はさらに置換基を有していてもよい。
なかでも、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、シアノ基、アルコキシ基、アミド基、ウレイド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、およびスルホ基が好ましく、特に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基およびスルホ基が好ましく、水素原子が最も好ましい。
Z、Ra、Rb、Y1、Y2、Y3およびY4が更に置換基を有することが可能な基であるときは、以下に挙げる置換基を更に有してもよい。
炭素数1〜12の直鎖または分岐鎖アルキル基、炭素数7〜18の直鎖または分岐鎖アラルキル基、炭素数2〜12の直鎖または分岐鎖アルケニル基、炭素数2〜12の直鎖または分岐鎖アルキニル基、炭素数3〜12の直鎖または分岐鎖シクロアルキル基、炭素数3〜12の直鎖または分岐鎖シクロアルケニル基(以上の各基は分岐鎖を有するものが着色剤の溶解性およびインクの安定性を向上させる理由から好ましく、不斉炭素を有するものが特に好ましい。以上の各基の具体例:例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、sec−ブチル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、2−メチルスルホニルエチル、3−フェノキシプロピル、トリフルオロメチル、シクロペンチル)、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子)、アリール基(例えば、フェニル、4−t−ブチルフェニル、2,4−ジ−t−アミルフェニル)、複素環基(例えば、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾチアゾリル)、
シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、アルキルオキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−メタンスルホニルエトキシ)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、3−t−ブチルオキシカルバモイルフェノキシ、3−メトキシカルバモイル)、アシルアミノ基(例えば、アセトアミド、ベンズアミド、4−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)ブタンアミド)、アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、ブチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルブチルアミノ)、アニリノ基(例えば、フェニルアミノ、2−クロロアニリノ)、ウレイド基(例えば、フェニルウレイド、メチルウレイド、N,N−ジブチルウレイド)、スルファモイルアミノ基(例えば、N,N−ジプロピルスルファモイルアミノ)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、オクチルチオ、2−フェノキシエチルチオ)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、2−ブトキシ−5−t−オクチルフェニルチオ、2−カルボキシフェニルチオ)、アルキルオキシカルボニルアミノ基(例えば、メトキシカルボニルアミノ)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド)、カルバモイル基(例えば、N−エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル)、スルファモイル基(例えば、N−エチルスルファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N−フェニルスルファモイル)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル、オクタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニル)、アルキルオキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、ブチルオキシカルボニル)、複素環オキシ基(例えば、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、アゾ基(例えば、フェニルアゾ、4−メトキシフェニルアゾ、4−ピバロイルアミノフェニルアゾ、2−ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルアゾ)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ)、カルバモイルオキシ基(例えば、N−メチルカルバモイルオキシ、N−フェニルカルバモイルオキシ)、シリルオキシ基(例えば、トリメチルシリルオキシ、ジブチルメチルシリルオキシ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(例えば、フェノキシカルボニルアミノ)、イミド基(例えば、N−スクシンイミド、N−フタルイミド)、複素環チオ基(例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、2,4−ジ−フェノキシ−1,3,5−トリアゾール−6−チオ、2−ピリジルチオ)、スルフィニル基(例えば、3−フェノキシプロピルスルフィニル)、ホスホニル基(例えば、フェノキシホスホニル、オクチルオキシホスホニル、フェニルホスホニル)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル)、アシル基(例えば、アセチル、3−フェニルプロパノイル、ベンゾイル)、イオン性親水性基(例えば、カルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基および4級アンモニウム基)が挙げられる。
前記一般式(1−1)で表される着色剤が水溶性である場合には、イオン性親水性基を有することが好ましい。イオン性親水性基には、スルホ基、カルボキシル基、ホスホノ基および4級アンモニウム基等が含まれる。前記イオン性親水性基としては、カルボキシル基、ホスホノ基、およびスルホ基が好ましく、特にカルボキシル基、スルホ基が好ましい。カルボキシル基、ホスホノ基およびスルホ基は塩の状態であってもよく、塩を形成する対イオンの例には、アンモニウムイオン、アルカリ金属イオン(例、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン)および有機カチオン(例、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラメチルグアニジニウムイオン、テトラメチルホスホニウム)が含まれる。対イオンのなかでも、アルカリ金属塩が好ましく、特にリチウム塩は着色剤の溶解性を高めインク安定性を向上させるため特に好ましい。イオン性親水性基の数としては、着色剤1分子中少なくとも2個有することが好ましく、スルホ基および/またはカルボキシル基を少なくとも2個有することが特に好ましい。
a1〜a4およびb1〜b4は、それぞれX1〜X4およびY1〜Y4の置換基数を表す。a1〜a4は、それぞれ独立に、0〜4の整数を表すが、全てが同時に0になることはない。b1〜b4は、それぞれ独立に、0〜4の整数を表す。なお、a1〜a4およびb1〜b4のいずれかが2以上の整数であるときは、X1〜X4およびY1〜Y4のいずれかは複数個存在することになり、それらは同一でも異なっていてもよい。
a1とb1は、a1+b1=4の関係を満たす。特に好ましいのは、a1が1または2を表し、b1が3または2を表す組み合わせであり、そのなかでも、a1が1を表し、b1が3を表す組み合わせが最も好ましい。a1とb1、a1とb1、a1とb1の各組み合わせにおいても、a1とb1の組み合わせと同様の関係であり、好ましい組み合わせも同様である。
Mは、水素原子、金属元素またはその酸化物、水酸化物もしくはハロゲン化物を表す。Mとして好ましいものは、水素原子の他に、金属元素として、Li、Na、K、Mg、Ti、Zr、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Hg、Al、Ga、In、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、Bi等が挙げられる。酸化物としては、V23、Ge23等が好ましく挙げられる。また、水酸化物としては、Si(OH)4、Cr(OH)3、Sn(OH)2等が好ましく挙げられる。さらに、ハロゲン化物としては、AlCl3、SiCl4、VCl3、VOCl2、FeCl3、GaCl3、ZrCl4等が挙げられる。なかでも、Cu、Ni、Zn、Al等が好ましく、Cuが最も好ましい。
また、L(2価の連結基)を介してPc(フタロシアニン環)が2量体(例えば、Pc−M−L−M−Pc)または3量体を形成してもよく、その時のMはそれぞれ同一であっても異なるものであってもよい。
Lで表される2価の連結基は、オキシ基−O−、チオ基−S−、カルボニル基−CO−、スルホニル基−SO2−、イミノ基−NH−、メチレン基−CH2−、およびこれらを組み合わせて形成される基が好ましい。
前記一般式(1−1)で表される化合物の好ましい置換基の組み合わせについては、種々の置換基の少なくとも1つが前記の好ましい基である化合物が好ましく、より多くの種々の置換基が前記好ましい基である化合物がより好ましく、全ての置換基が前記好ましい基である化合物が最も好ましい。
前記一般式(1−1)で表される着色剤の中でも、前記一般式(1−2)で表される構造の着色剤が更に好ましい。以下に、本発明の一般式(1−2)で表される着色剤につい詳述する。
一般式(1−2)において、X1〜X4、Mは、それぞれ一般式(1−1)中のX1〜X4、Mと同義であり、好ましい例も同じである。また、Y11〜Y18は、それぞれ独立に、一価の置換基を表し、それらは、同一でも異なっていてもよい。これらは、一般式(1−1)中のY1〜Y4、で説明した基と同義であり、好ましい例も同様である。
一般式(1−2)中、a11〜a14は、それぞれ独立に、1または2の整数であり、好ましくは4≦a11+a12+a13+a14≦6を満たし、特に好ましくはa11=a12=a13=a14=1のときである。
1、X2、X3およびX4は、それぞれ全く同じ置換基であってもよく、あるいは例えばX1、X2、X3およびX4が全て−SO2−Zであり、かつ各Zは異なるものを含む場合のように、同じ種類の置換基であるが部分的に互いに異なる置換基であってもよく、あるいは互いに異なる置換基を、例えば−SO2−Zと−SO2NRaRbを含んでいてもよい。一般式(1−2)で表される着色剤のなかでも、特に好ましい置換基の組み合わせは、以下の通りである。
1、X2、X3およびX4としては、それぞれ独立に、−SO−Z、−SO2−Z、−SO2NRaRbおよび−CONRaRbが好ましく、特に−SO2−Zおよび−SO2NRaRbが好ましく、−SO2−Zが最も好ましい。
Zは、それぞれ独立に、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基が好ましく、そのなかでも、置換アルキル基、置換アリール基、置換複素環基が最も好ましい。特に着色剤の溶解性やインク安定性を高めるという理由から、置換基中に不斉炭素を有する場合(ラセミ体での使用)が好ましい。また、会合性を高め堅牢性を向上させるという理由から、水酸基、エーテル基、エステル基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド基が置換基中に有する場合が好ましい。
Ra、Rbは、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基が好ましく、そのなかでも、水素原子、置換アルキル基、置換アリール基、置換複素環基がより好ましい。ただしRa,Rbが共に水素原子であることは好ましくない。特に着色剤の溶解性やインク安定性を高めるという理由から、置換基中に不斉炭素を有する場合(ラセミ体での使用)が好ましい。また、会合性を高め堅牢性を向上させるという理由から、水酸基、エーテル基、エステル基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド基が置換基中に有する場合が好ましい。
11〜Y18は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、シアノ基、アルコキシ基、アミド基、ウレイド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、およびスルホ基が好ましく、特に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、またはスルホ基であることが好ましく、水素原子であることが最も好ましい。a11〜a14は、それぞれ独立に、1または2であることが好ましく、全てが1であることが特に好ましい。Mは、水素原子、金属元素またはその酸化物、水酸化物もしくはハロゲン化物を表し、特にCu、Ni、Zn、Alが好ましく、なかでも特に特にCuが最も好ましい。
一般式(1−2)で表される着色剤が水溶性である場合には、イオン性親水性基を有することが好ましい。イオン性親水性基には、スルホ基、カルボキシル基、ホスホノ基および4級アンモニウム基等が含まれる。前記イオン性親水性基としては、カルボキシル基、ホスホノ基、およびスルホ基が好ましく、特にカルボキシル基、スルホ基が好ましい。カルボキシル基、ホスホノ基およびスルホ基は塩の状態であってもよく、塩を形成する対イオンの例には、アンモニウムイオン、アルカリ金属イオン(例、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン)および有機カチオン(例、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラメチルグアニジニウムイオン、テトラメチルホスホニウム)が含まれる。対イオンのなかでも、アルカリ金属塩が好ましく、特にリチウム塩は着色剤の溶解性を高めインク安定性を向上させるため特に好ましい。イオン性親水性基の数としては、着色剤1分子中に少なくとも2個有することが好ましく、スルホ基および/またはカルボキシル基を少なくとも2個有することが特に好ましい。
一般式(1−2)で表される化合物の好ましい置換基の組み合わせについては、種々の置換基の少なくとも1つが前記の好ましい基である化合物が好ましく、より多くの種々の置換基が前記好ましい基である化合物がより好ましく、全ての置換基が前記好ましい基である化合物が最も好ましい。
本発明の一般式(1−1)及び(1−2)で表される着色剤(フタロシアニン系染料類縁体混合物、フタロシアニン染料又はフタロシアニン化合物ともいう)の化学構造としては、スルフィニル基、スルホニル基、スルファモイル基のような電子吸引性基を、フタロシアニン核の4つの各ベンゼン環に少なくとも一つずつ、フタロシアニン骨格全体の置換基のσp値の合計で1.6以上となるように導入することが好ましい。ハメットの置換基定数σp値について若干説明する。ハメット則は、ベンゼン誘導体の反応または平衡に及ぼす置換基の影響を定量的に論ずるために1935年L.P.Hammettにより提唱された経験則であるが、これは今日広く妥当性が認められている。ハメット則に求められた置換基定数にはσp値とσm値があり、これらの値は多くの一般的な成書に見出すことができるが、例えば、J.A.Dean編、「Lange’s Handbook of Chemistry」第12版、1979年(Mc Graw−Hill)や「化学の領域」増刊、122号、96〜103頁、1979年(南光堂)に詳しい。
一般式(1−1)及び(1−2)で表される着色剤は、その合成法によって不可避的に置換基Xn(n=1〜4)およびYm(m=1〜4、11〜18)の導入位置および導入個数が異なる類縁体混合物である場合が一般的であり、従って一般式はこれら類縁体混合物を統計的に平均化して表している場合が多い。本発明では、これらの類縁体混合物を以下に示す三種類に分類すると、特定の混合物が特に好ましいことを見出したものである。すなわち前記一般式(1−1)および(1−2)で表される着色剤を置換位置に基づいて以下の三種類に分類して定義する。
(1)β−位置換型:2およびまたは3位、6およびまたは7位、10およびまたは11位、14およびまたは15位に特定の置換基を有するフタロシアニン染料
(2)α−位置換型:1およびまたは4位、5およびまたは8位、9およびまたは12位、13およびまたは16位に特定の置換基を有するフタロシアニン染料
(3)α,β−位混合置換型:1〜16位に規則性なく、特定の置換基を有するフタロシアニン染料。
本明細書中において、構造が異なる(特に、置換位置が異なる)フタロシアニン染料の誘導体を説明する場合、上記β−位置換型、α−位置換型、α,β−位混合置換型を使用する。
本発明に用いられる一般式(1−1)及び(1−2)で表される着色剤は、例えば白井−小林共著、(株)アイピーシー発行「フタロシアニン−化学と機能−」(P.1〜62)、C.C.Leznoff−A.B.P.Lever共著、VCH発行‘Phthalocyanines−Properties and Applications’(P.1〜54)等に記載、引用もしくはこれらに類似の方法を組み合わせて合成することができる。
本発明の一般式(1−1)で表されるフタロシアニン化合物は、世界特許00/17275号、同00/08103号、同00/08101号、同98/41853号、特開平10−36471号などに記載されているように、例えば無置換のフタロシアニン化合物のスルホン化、スルホニルクロライド化、アミド化反応を経て合成することができる。この場合、スルホン化がフタロシアニン核のどの位置でも起こり得る上にスルホン化される個数も制御が困難である。従って、このような反応条件でスルホ基を導入した場合には、生成物に導入されたスルホ基の位置と個数は特定できず、必ず置換基の個数や置換位置の異なる混合物を与える。従ってそれを原料として本発明の化合物を合成する時には、複素環置換スルファモイル基の個数や置換位置は特定できないので、本発明の化合物としては置換基の個数や置換位置の異なる化合物が何種類か含まれるα,β−位混合置換型混合物として得られる。
前述したように、例えばスルファモイル基のような電子求引性基を数多くフタロシアニン核に導入すると酸化電位がより貴となり、オゾン耐性が高まる。上記の合成法に従うと、電子求引性基が導入されている個数が少ない、即ち酸化電位がより卑であるフタロシアニン染料が混入してくることが避けられない。従って、オゾン耐性を向上させるためには、酸化電位がより卑である化合物の生成を抑えるような合成法を用いることがより好ましい。
本発明の一般式(1−2)で表されるフタロシアニン化合物は、例えば下記式で表されるフタロニトリル誘導体(化合物P)および/またはジイミノイソインドリン誘導体(化合物Q)を一般式(M)で表される金属誘導体と反応させるか、或いは下記式で表される4−スルホフタロニトリル誘導体(化合物R)と一般式(M)で表される金属誘導体を反応させて得られるテトラスルホフタロシアニン化合物から誘導することができる。
Figure 2005220217
上記各式中、Xpは上記一般式(1−2)におけるX1、X2、X3又はX4に相当する。また、Yq、Yq’は、それぞれ上記一般式(1−2)におけるY11、Y12、Y13、Y14、Y15、Y16、Y17またはY18に相当する。化合物Rにおいて、Mはカチオンを表す。Mが表すカチオンとしては、Li、Na、Kなどのアルカリ金属イオン、またはトリエチルアンモニウムイオン、ピリジニウムイオンなどの有機カチオンなどが挙げられる。
一般式(M):M−(Y)d
一般式(M)中、Mは前記一般式(1−2)のMと同義であり、Yはハロゲン原子、酢酸陰イオン、アセチルアセトネート、酸素などの1価または2価の配位子を示し、dは1〜4の整数である。
即ち、上記の合成法に従えば、望みの置換基を特定の数だけ導入することができる。特に本発明のように酸化電位を貴とするために電子求引性基を数多く導入したい場合には、上記の合成法は、一般式(1−1)で表される着色剤(フタロシアニン染料)を合成するための既に述べた方法と比較して極めて優れたものである。かくして得られる前記一般式(1−2)で表される着色剤(フタロシアニン染料)は、通常、Xpの各置換位置における異性体である下記一般式(1−3)〜(1−6)で表される化合物の混合物、すなわちβ−位置換型となっている。
Figure 2005220217
上記合成法において、Xpとして全て同一のものを使用すればX1、X2、X3およびX4が全く同じ置換基であるβ−位置換型フタロシアニン染料を得ることができる。一方、Xpとして異なるものを組み合わせて使用すれば、同じ種類の置換基であるが部分的に互いに異なる置換基をもつ着色剤や、あるいは、互いに異なる種類の置換基をもつ着色剤を合成することができる。一般式(1−2)の着色剤のなかでも、互いに異なる電子吸引性置換基を持つこれらの着色剤は、着色剤の溶解性、会合性、インクの経時安定性などを調整できるので、特に好ましい。
本発明では、α,β−位混合置換型よりはβ−位置換型の方が色相、光堅牢性、オゾンガス耐性等において明らかに優れている傾向にあった。
前記一般式(1−1)および(1−2)で表される着色剤の具体例(例示化合物1〜45)を下記に示すが、本発明に用いられる着色剤は、下記の例に限定されるものではない。
Figure 2005220217
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本発明における着色剤は、前述した特許に従って合成することが可能である。また、一般式(1−1)又は(1−2)で表される着色剤は、前記した合成方法の他に、特開2001−226275号、同2001−96610号、同2001−47013号、同2001−193638号の各公報に記載の方法により合成することができる。また、出発物質、着色剤中間体及び合成ルートについてはこれらに限定されるものではない。
次に一般式(2)について詳述する。一般式(2)において、R1、R2及びR3は水素原子又は置換基を表す。ここで表す置換基としては特に制限はないが、代表的には、アルキル基、アリール基、アニリノ基、アラルキル基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルケニル基、シクロアルキル基等の各基が挙げられ、さらにこの他にハロゲン原子及びシクロアルケニル基、アルキニル基、複素環基、スルホニル基、スルフィニル基、ホスホニル基、アシル基、カルバモイル基、スルファモイル基、シアノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、シロキシ基、アシルオキシ基、スルホニルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、イミド基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環チオ基、チオウレイド基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、ニトロ基、スルホ基等の各基、ならびにスピロ化合物残基、有橋炭化水素化合物残基等も挙げられる。
1で表される置換基としては、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基またはアシル基が好ましい置換基として挙げられ、各置換基はさらに置換されていてもよい。アルキル基には、置換基を有するアルキル基及び無置換のアルキル基が含まれる。前記アルキル基は、置換基の炭素原子を除いた炭素原子数が1〜12のアルキル基が好ましく、より好ましくは炭素原子数1〜6のアルキル基が好ましい。該置換基の例には、ヒドロキシル基、アルコキシ基、シアノ基、ハロゲン原子、及びイオン性親水性基が含まれる。アルキル基の例には、メチル、エチル、ブチル、イソプロピル、t−ブチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、シアノエチル、トリフルオロメチル、3−スルホプロピル及び4−スルホブチルが含まれる。シクロアルキル基には、置換基を有するシクロアルキル基及び無置換のシクロアルキル基が含まれる。前記シクロアルキル基としては、置換基の炭素原子を除いた炭素原子数が5〜12のシクロアルキル基が好ましい。置換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。シクロアルキル基の例には、シクロヘキシル基が含まれる。
アラルキル基としては、置換基を有するアラルキル基及び無置換のアラルキル基が含まれる。アラルキル基としては、置換基の炭素原子を除いた炭素原子数が7〜12のアラルキル基が好ましい。前記置換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。前記アラルキル基の例には、ベンジル基、及び2−フェネチル基が含まれる。アリール基には、置換基を有するアリール基及び無置換のアリール基が含まれる。アリール基としては、置換基の炭素原子を除いた炭素原子数が6〜12のアリール基が好ましい。置換基の例には、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルキルアミノ基、アミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホンアミド基、水酸基、エステル基及びイオン性親水性基が含まれる。アリール基の例には、フェニル、p−トリル、p−メトキシフェニル、o−クロロフェニル及びm−(3−スルホプロピルアミノ)フェニルが含まれる。ヘテロ環基には、置換基を有するヘテロ環基及び無置換のヘテロ環基が含まれる。ヘテロ環基としては、5員又は6員環のヘテロ環基が好ましい。置換基の例には、アミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホンアミド基、水酸基、エステル基及びイオン性親水性基が含まれる。へテロ環基の例には、2−ピリジル基、2−ピラジル基、2−チエニル基、2−チアゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基及び2−フリル基、2−オキサゾリル基、2−イミダゾリル基、2−ピラゾリル基、2−ベンゾオキサゾリル基、2−ベンズイミダゾリル基等が含まれる。アシル基には、置換基を有するアシル基及び無置換のアシル基が含まれる。前記アシル基としては、置換基の炭素原子を除いた炭素原子数が1〜12のアシル基が好ましい。置換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。アシル基の例には、アセチル基及びベンゾイル基が含まれる。
2で表される置換基としては、水素原子、ハロゲン原子、又はシアノ基が好ましい置換基として挙げられる。
3で表される置換基としては、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、カルボキシル基、またはスルホ基が好ましい置換基として挙げられ、更に好ましくは、電子吸引性基で置換されたアリール基またはヘテロ環基があげられる。これらの各置換基はさらに置換されていてもよい。該置換基の詳細は前記R1の場合と同義である。
本発明において、上記電子吸引性基とは、ハメットの置換基定数σp値が0.20以上、好ましくは0.30以上の電子吸引性基を表す。ハメットの置換基定数σp値とは、Hammettによって定義された置換基定数であり、例えば「薬物の構造活性相関:化学の領域,増刊122号,96〜103頁,南江堂社刊」に記載されている。尚、本発明において各置換基をハメットの置換基定数σpにより限定したり、説明したりするが、これは上記の成書で見出せる、文献既知の値がある置換基にのみ限定されるという意味ではなく、その値が文献未知であってもハメット則に基づいて測定した場合にその範囲内に包まれるであろう置換基をも含むことはいうまでもない。
σp値の上限としては、好ましくは1.0以下である。σp値が0.20以上の電子吸引性基の具体例としては、アシル基、アシルオキシ基、カルバモイル基、アルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、ジアルキルホスホノ基、ジアリールホスホノ基、ジアリールホスフィニル基、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルホニルオキシ基、アシルチオ基、スルファモイル基、チオシアネート基、チオカルボニル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン化アルコキシ基、ハロゲン化アリールオキシ基、ハロゲン化アルキルアミノ基、ハロゲン化アルキルチオ基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、アゾ基、セレノシアネート基及びσp値が0.20以上の他の電子吸引性基で置換されたアリール基が挙げられ、好ましくはシアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子である。上記ヘテロ環基は、電子吸引性基で置換されていてもいなくてもよい。
Bは上記複素環基の群から選ばれる置換されていてもよい複素環を表し、R4、R5及びR6は水素原子又は置換基を表し、該置換基は前記置換基と同義である。
本発明の一般式(2)で表される化合物を水溶性として用いる場合、R1、R2、R3、及びB上の置換基(R4、R5及びR6)のうち少なくとも2つ以上の置換基がスルホ基、又はカルボキシル基で置換されていることが好ましく、さらには3つ以上のスルホ基、又はカルボキシル基で置換されていることがより好ましい。
以下、前記一般式(2)で表される着色剤の具体例を示すが、本発明は以下の具体例によって限定されるものではない。
Figure 2005220217
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Figure 2005220217
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Figure 2005220217
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合成例1−1(化合物(b)の合成)
Figure 2005220217
5−アミノ−3−tert−ブチル−4−シアノピラゾール16.4g(0.1mol)、濃塩酸20ml、酢酸20mlを内温5℃で撹拌し、亜硝酸ナトリウム6.9g(0.1mol)を10分間で分割添加し、そのまま10分間撹拌した。このジアゾニウム塩溶液を、化合物(a)30.6g(0.9mol)のピリジン溶液100mlに内温10℃以下で滴下した。ジアゾニウム塩溶液を滴下後、更に反応液をそのまま30分撹拌させた後、氷水1Lにあけた。析出したアゾ化合物を吸引濾過した。さらにこの粗結晶をアセトニトリルで再結晶した。収量41.2g、収率80%であった。NMR、massスペクトルにより目的物であることを確認した。
合成例1−2(例示染料17−2の合成)
化合物(b)25.7g(0.05mol)、化合物(c)31.4g(0.06mol)、炭酸カリウム5.1g、DMAc100mlを加え、100℃で1時間加熱還流させた。反応終了後、室温まで冷却し、飽和食塩水350mlを加え、析出した染料17−2を吸引濾過して単離した。更にこの粗結晶をアセトニトリル溶液で再結晶した。収量82.1g、収率82%であった。NMR、massスペクトルにより目的物であることを確認した。
合成例2−1(化合物(d)の合成)
Figure 2005220217
5−アミノ−3−tert−ブチル−4−シアノピラゾール1.64g(0.01mol)、濃塩酸2ml、酢酸2mlを内温5℃で撹拌し、亜硝酸ナトリウム0.69g(0.01mol)を10分間で分割添加し、そのまま10分間撹拌した。得られたウェット結晶を濃塩酸1mlとSnCl2の3.8g(0.02mol)冷溶液に撹拌しながら徐々に10℃以下を保って加えた。徐々に乳白色に懸濁し、そのまま2時間撹拌後、一晩氷冷保存し、析出物を濾取した。EtOHで3回洗浄し、化合物(d)の粗結晶を1.36g得た。
合成例2−2(化合物(f)の合成)
化合物(d)1.3gの15mlEtOH溶液にTEA0.7gを加え、ここに化合物(e)を1.4gを加えて3時間加熱還流した。放冷後1時間氷冷して、化合物(f)の粗結晶を収量1.7g、収率72%で得た。
合成例2−3(例示染料13−2の合成)
化合物(f)1.5g(0.004mol)、化合物(c)2.6g(0.005mol)、炭酸カリウム0.3g、DMAc30mlを加え、100℃で1時間加熱還流させた。反応終了後、室温まで冷却し、飽和食塩水50mlを加え、析出した染料13−2を吸引濾過して単離した。更にこの粗結晶をアセトニトリル溶液で再結晶した。収量2.8g、収率78%であった。NMR、massスペクトルにより目的物であることを確認した。
合成例3(化合物12−1の合成)
Figure 2005220217
三つ口フラスコに30%発煙硫酸10mlを入れ内温15℃前後を保ちつつ、化合物(g)3gを20分かけて少量ずつ添加した。添加終了後内温20℃以下で4時間撹拌反応した。反応終了後、内温10℃以下に保ちつつ純水5mlを滴下した。滴下終了後、飽和食塩水100ml中に滴下して粗結晶を得た。更に0.2%NaOH水溶液20mlを滴下し析出した結晶を濾取した。これを飽和食塩水30mlで洗浄後、メタノール/エタノール=1/1の混合溶液50mlに加温溶解し、熱時濾過後、濾液にメタノール/エタノール=1/1の酢酸カリウム溶液を滴下して再結晶し得られた色素を脱塩膜で脱塩すると、化合物(12−1)を3.2g(収率69.2%)得た。
他の一般式(2)で表される着色剤も上記合成法に準じて合成できる。
本発明のインクセットに用いることのできる着色剤としては水溶性着色剤である水溶性染料と、さらに顔料が挙げられる。本発明のインクセットで、水溶性着色剤として用いることができるものには、例えば、アゾ染料、メチン染料、アゾメチン染料、キサンテン染料、キノン染料、フタロシアニン染料、トリフェニルメタン染料、ジフェニルメタン染料等を挙げることができ、本発明はこれらを併用して用いることができる。水溶性染料の具体的化合物を以下に示す。ただし、これら例示した化合物に限定されるものではない。
〔C.I.アシッドイエロー〕
1、3、11、17、18、19、23、25、36、38、40、42、44、49、59、61、65、67、72、73、79、99、104、110、114、116、118、121、127、129、135、137、141、143、151、155、158、159、169、176、184、193、200、204、207、215、219、220、230、232、235、241、242、246
〔C.I.アシッドオレンジ〕
3、7、8、10、19、24、51、56、67、74、80、86、87、88、89、94、95、107、108、116、122、127、140、142、144、149、152、156、162、166、168
〔C.I.アシッドレッド〕
1、6、8、9、13、18、27、35、37、52、54、57、73、88、97、106、111、114、118、119、127、131、138、143、145、151、183、195、198、211、215、217、225、226、249、251、254、256、257、260、261、265、266、274、276、277、289、296、299、315、318、336、337、357、359、361、362、364、366、399、407、415
〔C.I.アシッドバイオレット〕
17、19、21、42、43、47、48、49、54、66、78、90、97、102、109、126
〔C.I.アシッドブルー〕
1、7、9、15、23、25、40、62、72、74、80、83、90、92、103、104、112、113、114、120、127、128、129、138、140、142、156、158、171、182、185、193、199、201、203、204、205、207、209、220、221、224、225、229、230、239、249、258、260、264、278、279、280、284、290、296、298、300、317、324、333、335、338、342、350
〔C.I.アシッドグリーン〕
9、12、16、19、20、25、27、28、40、43、56、73、81、84、104、108、109
〔C.I.アシッドブラウン〕
2、4、13、14、19、28、44、123、224、226、227、248、282、283、289、294、297、298、301、355、357、413
〔C.I.アシッドブラック〕
1、2、3、24、26、31、50、52、58、60、63、107、109、112、119、132、140、155、172、187、188、194、207、222
〔C.I.ダイレクトイエロー〕
8、9、10、11、12、22、27、28、39、44、50、58、79、86、87、98、105、106、130、132、137、142、147、153
〔C.I.ダイレクトオレンジ〕
6、26、27、34、39、40、46、102、105、107、118
〔C.I.ダイレクトレッド〕
2、4、9、23、24、31、54、62、69、79、80、81、83、84、89、95、212、224、225、226、227、239、242、243、254
〔C.I.ダイレクトバイオレット〕
9、35、51、66、94、95
〔C.I.ダイレクトブルー〕
1、15、71、76、77、78、80、86、87、90、98、106、108、160、168、189、192、193、199、200、201、202、203、218、225、229、237、244、248、251、270、273、274、290、291
〔C.I.ダイレクトグリーン〕
26、28、59、80、85
〔C.I.ダイレクトブラウン〕
44、106、115、195、209、210、222、223
〔C.I.ダイレクトブラック〕
17、19、22、32、51、62、108、112、113、117、118、132、146、154、159、169
〔C.I.ベイシックイエロー〕
1、2、11、13、15、19、21、28、29、32、36、40、41、45、51、63、67、70、73、91
〔C.I.ベイシックオレンジ〕
2、21、22
〔C.I.ベイシックレッド〕
1、2、12、13、14、15、18、23、24、27、29、35、36、39、46、51、52、69、70、73、82、109
〔C.I.ベイシックバイオレット〕
1、3、7、10、11、15、16、21、27、39
〔C.I.ベイシックブルー〕
1、3、7、9、21、22、26、41、45、47、52、54、65、69、75、77、92、100、105、117、124、129、147、151
〔C.I.ベイシックグリーン〕
1、4
〔C.I.ベイシックブラウン〕

〔C.I.リアクティブイエロー〕
2、3、7、15、17、18、22、23、24、25、27、37、39、42、57、69、76、81、84、85、86、87、92、95、102、105、111、125、135、136、137、142、143、145、151、160、161、165、167、168、175、176
〔C.I.リアクティブオレンジ〕
1、4、5、7、11、12、13、15、16、20、30、35、56、64、67、69、70、72、74、82、84、86、87、91、92、93、95、107
〔C.I.リアクティブレッド〕
2、3、5、8、11、21、22、23、24、28、29、31、33、35、43、45、49、55、56、58、65、66、78、83、84、106、111、112、113、114、116、120、123、124、128、130、136、141、147、158、159、171、174、180、183、184、187、190、193、194、195、198、218、220、222、223、228、235
〔C.I.リアクティブバイオレット〕
1、2、4、5、6、22、23、33、36、38
〔C.I.リアクティブブルー〕
2、3、4、5、7、13、14、15、19、21、25、27、28、29、38、39、41、49、50、52、63、69、71、72、77、79、89、104、109、112、113、114、116、119、120、122、137、140、143、147、160、161、162、163、168、171、176、182、184、191、194、195、198、203、204、207、209、211、214、220、221、222、231、235、236
〔C.I.リアクティブグリーン〕
8、12、15、19、21
〔C.I.リアクティブブラウン〕
2、7、9、10、11、17、18、19、21、23、31、37、43、46
〔C.I.リアクティブブラック〕
5、8、13、14、31、34、39
〔C.I.フードブラック〕
1、2
本発明で用いることのできる顔料としては、従来公知の有機及び無機顔料が使用できる。例えばアゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料や、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロニ顔料等の多環式顔料や、塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料等の有機顔料、カーボンブラック等の無機顔料が挙げられる。
具体的な有機顔料を以下に例示する。マゼンタ又はレッド用の顔料としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
オレンジ又はイエロー用の顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
グリーン又はシアン用の顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
ブラック用の顔料としては、カーボンブラック(C.I.Pigment Black 7、ケッチェンブラックEC、デンカブラックHS−100、アセチレンブラック等)がある。
本発明において、一般式(1−1)、一般式(1−2)、一般式(2)で表される着色剤は、単独又は複数の他の着色剤と併用されていてもよい。
本発明のインクセットは、着色剤の含有量を0.1〜20質量%の範囲で選択することができ、インクジェット画像で写真画像を形成するには、着色剤の含有量を各々変化させた、いわゆる濃淡インクを調製して用いるのが好ましい。また、必要に応じて、赤、緑、青等の特色インクを用いることも色再現上好ましい。
本発明において、インクセットは、親油性媒体や水性媒体中に本発明の着色剤を溶解及び/又は分散させることによって作製することができる。好ましくは、水性媒体を用いる場合である。必要に応じてその他の添加剤を、本発明の効果を害しない範囲内において含有される。その他の添加剤としては、例えば、乾燥防止剤(湿潤剤)、褪色防止剤、乳化安定剤、浸透促進剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防黴剤、pH調整剤、表面張力調整剤、消泡剤、粘度調整剤、分散剤、分散安定剤、防錆剤、キレート剤等の公知の添加剤が挙げられる。これらの各種添加剤は、水溶性インクの場合にはインク液に直接添加する。油溶性染料を分散物の形で用いる場合には、染料分散物の調製後分散物に添加するのが一般的であるが、調製時に油相または水相に添加してもよい。
乾燥防止剤はインクジェット記録方式に用いるノズルのインク噴射口において該インクジェット用のインクが乾燥することによる目詰まりを防止する目的で好適に使用される。乾燥防止剤としては、水より蒸気圧の低い水溶性有機溶剤が好ましい。具体的な例としては、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、スルホラン等)等が挙げられる。
これらのうちグリセリン、ジエチレングリコール等の多価アルコールがより好ましい。また上記の乾燥防止剤は単独で用いてもよいし2種以上併用してもよい。これらの乾燥防止剤はインク中に10〜50質量%含有することが好ましい。
本発明のインクは、水溶性有機溶剤中のテトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジエチレングリコール、エチレングリコールの総比率が25〜100質量%であることが好ましく、更に好ましくは、50〜100質量%であり、これにより一段とにじみを抑えることができる。
浸透促進剤は、インクジェット用のインクを紙により良く浸透させる目的で好適に使用される。浸透促進剤としては、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ジ(トリ)エチレングリコールモノブチルエーテル、1,2−ヘキサンジオール等のアルコール類やラウリル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウムやノニオン性界面活性剤等を用いることができる。これらはインク中に5〜30質量%含有すれば通常充分な効果があり、印字の滲み、紙抜け(プリントスルー)を起こさない添加量の範囲で使用するのが好ましい。
紫外線吸収剤は、画像の保存性を向上させる目的で使用される。紫外線吸収剤としては特開昭58−185677号公報、同61−190537号公報、特開平2−782号公報、同5−197075号公報、同9−34057号公報等に記載されたベンゾトリアゾール系化合物、特開昭46−2784号公報、特開平5−194483号公報、米国特許第3214463号明細書等に記載されたベンゾフェノン系化合物、特公昭48−30492号公報、同56−21141号公報、特開平10−88106号公報等に記載された桂皮酸系化合物、特開平4−298503号公報、同8−53427号公報、同8−239368号公報、同10−182621号公報、特表平8−501291号公報等に記載されたトリアジン系化合物、リサーチディスクロージャーNo.24239号に記載された化合物やスチルベン系、ベンズオキサゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍光を発する化合物、いわゆる蛍光増白剤も用いることができる。
褪色防止剤は、画像の保存性を向上させる目的で使用される。褪色防止剤としては、各種の有機系及び金属錯体系の褪色防止剤を使用することができる。有機の褪色防止剤としてはハイドロキノン類、アルコキシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、アルコキシアニリン類、ヘテロ環類などがあり、金属錯体としてはニッケル錯体、亜鉛錯体などがある。より具体的にはリサーチディスクロージャーNo.17643の第VIIのIないしJ項、同No.15162、同No.18716の650頁左欄、同No.36544の527頁、同No.307105の872頁、同No.15162に引用された特許に記載された化合物や特開昭62−215272号公報の127頁〜137頁に記載された代表的化合物の一般式及び化合物例に含まれる化合物を使用することができる。
防黴剤としてはデヒドロ酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジンチオン−1−オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステル、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンおよびその塩等が挙げられる。これらはインク中に0.02〜1.00質量%使用するのが好ましい。
pH調整剤としては、中和剤(有機塩基、無機アルカリ)を用いることができる。pH調整剤はインクジェット用インクの保存安定性を向上させる目的で、該インクジェット用インクがpH6〜10と夏用に添加するのが好ましく、pH7〜10となるように添加するのがより好ましい。
表面張力調整剤としてはノニオン、カチオンあるいはアニオン界面活性剤が挙げられる。尚、本発明のインクジェット用インクの表面張力は20〜60mN/mが好ましく、25〜45mN/mがより好ましい。また本発明のインクの粘度は、30mN/m以下が好ましい。更に20mN/m以下に調整することがより好ましい。界面活性剤の例としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等のアニオン系界面活性剤や、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロックコポリマー等のノニオン系界面活性剤が好ましい。また、アセチレン系ポリオキシエチレンオキシド界面活性剤であるSURFYNOLS(AirProducts&Chemicals社)も好ましく用いられる。また、N,N−ジメチル−N−アルキルアミンオキシドのようなアミンオキシド型の両性界面活性剤等も好ましい。更に、特開昭59−157,636号の第37〜38頁、リサーチ・ディスクロージャーNo.308119(1989年)記載の界面活性剤として挙げたものも使うことができる。
消泡剤としては、フッ素系、シリコーン系化合物やEDTAに代表されるキレート剤等も必要に応じて使用することができる。
水性媒体は、水を主成分とし、所望により、水混和性有機溶剤を添加した混合物を用いることができる。水混和性有機溶剤の例には、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール)、グリコール誘導体(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングルコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル)、アミン(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ポリエチレンイミン、テトラメチルプロピレンジアミン)及びその他の極性溶媒(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、アセトニトリル、アセトン)が含まれる。尚、前記水混和性有機溶剤は、二種類以上を併用してもよい。
本発明のインクセットにおいては、着色剤の含有量を0.1〜20質量%の範囲で選択することができ、インクジェット画像で写真画像を形成するには、水溶性着色剤の含有量を各々変化させた、いわゆる濃淡インクを調製して用いるのが好ましい。
本発明の着色剤を水性媒体に分散させる場合は、特開平11−286637号、特開2001−240763号、同200−262039号、同2003−192978号、同2003−213152号等の各公報記載のように、色素と油溶性ポリマーとを含有する着色微粒子を水性媒体に分散したり、特開2001−262018号、同2001−240763号等の各明細書記載のように高沸点有機溶媒に溶解した本発明の着色剤を水性媒体中に分散することが好ましい。着色剤を水性媒体に分散させる場合の具体的な方法,使用する油溶性ポリマー、高沸点有機溶剤、添加剤及びそれらの使用量は、上記公報等に記載されたものを好ましく使用することができる。あるいは、着色剤を固体のまま微粒子状態に分散してもよい。
分散時には、分散剤や界面活性剤を使用することができる。分散装置としては、簡単なスターラーやインペラー攪拌方式、インライン攪拌方式、ミル方式(例えば、コロイドミル、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテーターミル等)、超音波方式、高圧乳化分散方式(高圧ホモジナイザー;具体的な市販装置としてはゴーリンホモジナイザー、マイクロフルイダイザー、DeBEE2000等)を使用することができる。上記のインクの調製方法については、先述の公報等以外にも特開平5−148436号、同5−295312号、同7−97541号、同7−82515号、同7−118584号、特開平11−286637号、特願2000−87539号の各公報等に詳細が記載されていて、本発明のインクの調製にも利用できる。
本発明の着色剤が水不溶性である場合、有機溶剤又は水性媒体中に溶解しているか、又は水性媒体中に分散されてなる着色組成物であることが好ましい。なお、有機溶剤とは、具体的には、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、アセトン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン等が上げられる。
本発明の着色剤が、水性媒体中に溶解又は分散されてなる着色組成物の実施形態としては、該着色剤が水性媒体中に溶解している着色組成物、該着色剤と油溶性ポリマーとを含む着色微粒子を含有してなる着色微粒子分散物を含む着色組成物又は、沸点が150〜400℃であり、かつ25℃における比誘電率が3〜12である、高沸点有機溶媒に溶解した該着色剤を、水性媒体中に分散してなる分散物を含む着色組成物が挙げられる。
−着色微粒子分散物−
着色微粒子分散物は、前記着色剤と油溶性ポリマーとを含む着色微粒子を含有してなる。前記着色微粒子分散物において、前記着色剤は、油溶性ポリマー中に分散されているのが好ましい。
次に、本発明の着色剤とポリマーとを含有する着色微粒子の水系分散体について詳述する。本発明に用いることのできるポリマーとしては、その数平均分子量が500〜100,000であることが、印刷後のインクの耐久性及びサスペンションの形成性の点から好ましい。本発明では複数のポリマーを使用することが可能であるが、用いるポリマーのうち少なくとも1種はガラス転移温度(Tg)が10〜200℃であることが好ましい。
上記ポリマーについては、その種類、物性などが、例えばPOLYMER HANDBOOK、第4版(JOHN WILEY&SONS,INC.)に記載されている。ポリマーとしては、特に制限はなく従来公知のものを適宜選択することができ、例えば、ビニルポリマー、縮合系ポリマー(ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレア、ポリカーボネート)などが挙げられる。具体的にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸(メタクリル酸)エステル、ポリアクリロニトリル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレート、アルキド樹脂、マレイン酸樹脂、ウレタンゴム、ポリカーボネート、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリホルムアルデヒド、エポキシ樹脂などが挙げられる。中でも好ましくはポリビニルブチラールである。ポリビニルブチラールは、本発明にとって好ましい態様の一つである。これらのポリマーは置換基を有していてもよく、その置換基は直鎖状、分岐、あるいは環状構造をとってもよい。
特定の官能基を有するポリマーは、各種のものが市販されているが、常法によって合成することもできる。又、これらの共重合体は、例えば一つのポリマー分子中にエポキシ基を導入しておき、後に他のポリマーと縮重合させたり、光や放射線を用いてグラフト重合を行っても得られる。
以下に、ビニルポリマーの具体例(PA−1〜41)及び(PC−1〜16)を列挙する。括弧ないの比は質量比を表す。本発明は、これらの具体例に、何ら限定されるものではない。
(PA−1)メチルメタクリレート−エチルアクリレート共重合体(50:50)
(PA−2)ブチルアクリレート−スチレン共重合体(50:50)
(PA−3)ポリn−ブチルメタクリレート
(PA−4)ポリイソプロピルメタクリレート
(PA−5)ポリ(4−tert−ブチルフェニル)アクリレート
(PA−6)n−ブチルメタクリレート−N−ビニル−2−ピロリドン共重合体(90:10)
(PA−7)メチルメタクリレート−塩化ビニル共重合体(70:30)
(PA−8)イソブチルメタクリレート−ブチルアクリレート共重合体(55:45)
(PA−9)酢酸ビニル−アクリルアミド共重合体(85:15)
(PA−10)n−ブチルアクリレート−メチルメタクリレート−n−ブチルメタクリレート共重合体(35:35:30)
(PA−11)エチルメタクリレート−n−ブチルアクリレート共重合体(70:30)
(PA−12)tert−ブチメタクリルアミド−メチルメタクリレート−アクリル酸共重合体(60:30:10)
(PA−13)n−ブチルアクリレート−アクリル酸共重合体(80:20)
(PA−14)sec−ブチルアクリレート−アクリル酸共重合体(85:15)
(PA−15)イソプロピルアクリレート−アクリル酸共重合体(90:10)
(PA−16)ブチルメタクリレート−2−ヒドロキシエチルメタクリレート−アクリル酸共重合体(85:5:10)
(PA−17)イソブチルメタクリレート−テトラヒドロフルフリルアクリレート−アクリル酸共重合体(60:30:10)
(PA−18)n−ブチルメタクリレート−1H,1H,2H,2H−パーフルオロデシルアクリレート−アクリル酸共重合体(75:20:5)
(PA−19)メチルメタクリレート−n−ブチルアクリレート−アクリル酸共重合体(50:45:5)
(PA−20)3−メトキシブチルメタクリレート−スチレン−アクリル酸共重合体(35:50:15)
(PA−21)エチルアクリレート−フェニルメタクリレート−アクリル酸共重合体(72:25:13)
(PA−22)イソブチルメタクリレート−ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ鎖繰り返し数23)のメタクリル酸エステル−アクリル酸共重合体(70:20:10)
(PA−23)エチルメタクリレート−アクリル酸共重合体(95:5)
(PA−24)イソブチルアクリレート−メトキシスチレン−アクリル酸共重合体(75:15:10)
(PA−25)イソブチルアクリレート−N−ビニルピロリドン−アクリル酸共重合体(60:30:10)
(PA−26)2,2,2−テトラフルオロエチルメタクリレート−メチルメタクリレート−メタクリル酸共重合体(25:60:15)
(PA−27)エチルメタクリレート−2−エトキシエチルメタクリレート−メタクリル産共重合体(75:15:15)
(PA−28)tert−オクチルアクリルアミド−プロピルメタクリレート−メタクリル酸共重合体(20:65:15)
(PA−29)n−ブチルメタクリレート−ジフェニル−2−メタクリロイルオキシジエチルホスホネート−メタクリル酸共重合体(80:5:15)
(PA−30) n−ブチルメタクリレート−フェニルアクリルアミド−メタクリル酸共重合体(70:15:15)
(PA−31)n−ブチルメタクリレート−N−ビニルピロリドン−メタクリル酸共重合体(70:15:15)
(PA−32)n−ブチルメタクリレート−スチレンスルホン酸共重合体(90:10)
(PA−33)イソブチルメタクリレート−スチレンスルホン酸共重合体(90:10)
(PA−34)n−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルエタンスルホン酸共重合体(90:10)
(PA−35)イソブチルアクリレート−n−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルエタンスルホン酸共重合体(70:20:10)
(PA−36)エチルアクリレート−tert−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(60:30:10)
(PA−37)tert−ブチルアクリレート−テトラヒドロフルフリルアクリレート−2−メチルプロパンスルうホン酸共重合体(50:40:10)
(PA−38)tert−ブチルアクリレート−ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ鎖繰り返し数23)のメタクリル酸エステル−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(60:30:10)
(PA−39)イソブチルアクリレート−N−ビニルピロリドン−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(60:30:10)
(PA−40)n−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ共重合体(98:12)
(PA−41)n−ブチルメタクリレート−tert−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルブタンスルホン酸ソーダ共重合体(50:35:15)
前記縮合系ポリマーの具体例(PC−1)〜(PC−21)について、原料モノマーの形で以下に例示する(ただしPC−17以降はポリマーの形で例示)が、本発明はこれらに限定されるものではない。各ポリマーにおける酸性基はすべて非解離形で表す。又、ポリエステル、ポリアミド等の縮合反応により生成するものについては、構成成分は原料の如何にかかわらず、すべてジカルボン酸、ジオール、ジアミン、ヒドロキシカルボン酸、アミノカルボン酸等で表記する。括弧内の比は各成分のモル百分率比を意味する。
(PC−1)トルエンジイソシアネート/エチレングリコール/1,4−ブタンジオール(50/15/35)
(PC−2)トルエジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート/エチレングリコール/ポリエチレングリコール(Mw=600)1,4−ブタンジオール(40/20/10/20)
(PC−3)4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート/テトラエチレングリコール/エチレングリコール/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(40/10/20/20/10)
(PC−4)1,5−ナフタレンジイソシアネート/ブタンジオール/4,4′−ジヒドロキシ−ジフェニル−2,2′−プロパン/ポリプロピレングリコール(Mw=400)/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(50/20/5/10/15)
(PC−5)イソホロンジイソシアネート/ジエチレングリコール/ネオペンチルグリコール/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(50/20/20/10)
(PC−6)ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジイソシアネート/テトラエチレングリコール/ブタンジオール/2,4−ジ(2−ヒドロキシ)エチルオキシカルボニルベンゼンスルホン酸(40/10/10/33/7)
(PC−7)テレフタル酸/イソフタル酸/シクロヘキサンジメタノール/1,4−ブタンジオール/エチレングリコール(25/25/25/15/10)
(PC−8)テレフタル酸/イソフタル酸/4,4′−ジヒドロキシ−ジフェニル−2,2−プロパン/テトラエチレングリコール/エチレングリコール(30/20/20/15/15/)
(PC−9)テレフタル酸/イソフタル酸/4,4′−ベンゼンジメタノール/ジエチレングリコール/ネオペンチルグリコール(25/25/25/15/10)
(PC−10)テレフタル酸/イソフタル酸/5−スルホイソフタル酸/エチレングリコール/ネオペンチルグリコール(24/24/2/25/25)
(PC−11)11−アミノウンデカン酸(100)
(PC−12)ポリ(12−アミノドデカン酸)と無水マレイン酸との反応物
(PC−13)ヘキサメチレンジアミン/アジピン酸(50/50)
(PC−14)N,N−ジメチルエチレンジアミン/アジピン酸/シクロヘキサンジカルボン酸(50/20/30)
(PC−15)トルエンジイソシアネート/4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジアミン(30/20/50)
(PC−16)ヘキサメチレンジアミン/ノナメチレンジアミン/尿素(25/25/50)
主な官能基としてアセタールを含有するポリマーとしては、ポリビニルブチラール樹脂などが挙げられる。例えば、電気化学工業(株)製の#2000−L、#3000−1、#3000−2、#3000−4、#3000−K、#4000−1、#4000−2、#5000−A、#6000−C、#6000−EP、あるいは積水化学工業(株)製のBL−1、BL−1H、BL−2、BL−2H、BL−5、BL−10、BL−S、BL−SH、BX−10、BX−L、BM−1、BM−2、BM−5、BM−S、BM−SH、BH−3、BH−6、BH−S、BX−1、BX−3、BX−5、KS−10、KS−1、KS−3、KS−5などがある。
樹脂は、PVA(ポリビニルアルコール)の誘導体として得られるが、もとのPVAの水酸基のアセタール化度は最大でも80mol%程度であり、通常は50mol%から、80mol%程度である。なお、ポリビニルブチラールの場合には、アセタール基として1,1′−ブチレンジオキシ基が形成されるが、ここでアセタール化度という場合はこの様な狭義のアセタールを指すのではなく、より一般的なアセタール基を意味し、水酸基を有する化合物(この場合ポリビニルアルコール)とアルデヒド基を有する化合物(この場合ブタナール)とから形成されるアセタール基を有する化合物を指す。水酸基については、特に規定はないが、10〜40mol%含有されていることが好ましい。また、アセチル基の含有率に特に規定はないが、10mol%以下であることが好ましい。主な官能基としてアセタール基を含有するポリマーとは、ポリマー中に含まれる酸素原子のうち、少なくとも30mol%以上がアセタール基を形成していることをいう。
他に主な官能基としてアセタールを基含有するポリマーとして、三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製のユピタールシリーズなども使用可能である。
着色微粒子分散物は、本発明の着色剤を含有するポリマーのサスペンションからなり、該サスペンションは各種乳化法で製造することができる。それら乳化法の例は、例えば、「機能性乳化剤・乳化技術の進歩と応用展開;シーエムシー」の86頁の記載にまとめられている。特に、超音波、高速回転剪断、高圧による各種乳化分散装置をしようすることが好ましい。
本発明のインクセットは、単色の画像形成のみならず、フルカラーの画像形成に用いることができる。フルカラー画像を形成するために、マゼンタ色調インク、シアン色調インク、及びイエロー色調インクを用いることができ、また、色調を整えるために、更にブラック色調インクを用いてもよい。
〔インクジェット記録方法〕
前記インクにエネルギーを供与して、公知の受像材料、即ち普通紙、樹脂コート紙、例えば特開平8−169172号公報、同8−27693号公報、同2−276670号公報、同7−276789号公報、同9−323475号公報、特開昭62−238783号公報、特開平10−153989号公報、同10−217473号公報、同10−235995号公報、同10−337947号公報、同10−217597号公報、同10−337947号公報等に記載されているインクジェット専用紙、フィルム、電子写真共用紙、布帛、ガラス、金属、陶磁器等に画像を形成する。
画像を形成する際に、光沢性や耐水性を与えたり耐候性を改善する目的からポリマーラテックス化合物を併用してもよい。ラテックス化合物を受像材料に付与する時期については、着色剤を付与する前であっても,後であっても、また同時であってもよく、したがって添加する場所も受像紙中であっても、インク中であってもよく、あるいはポリマーラテックス単独の液状物として使用してもよい。具体的には、特願2000−363090号、同2000−315231号、同2000−354380号、同2000−343944号、同2000−268952号、同2000−299465号、同2000−297365号の各明細書に記載された方法を好ましく用いることができる。
インクジェット記録方法としては、水溶性バインダーを含有するインク受容層を有する記録媒体に、本発明のインクセットを用いて記録するインクジェット記録方法が好ましく、この記録方法で形成されるインクジェット画像は、色調及び耐光性に優れている。
本発明に用いられる記録媒体のインク受容層は空隙をする空隙型受像層と空隙を有しないいわゆる膨潤型受像層が含まれる。膨潤型受像層の場合はインク受容層は吸水性樹脂からなり、吸水性樹脂はインク溶媒と着色剤を樹脂の分子の間に取りこんで吸収する。このようなインク受容層は画像の褪色に対しては色素が空気に直接触れないため、空隙型より有利である点で好ましい。
吸水性樹脂とは、例えば、ポリビニルアルコール、ゼラチン、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、カゼイン、澱粉、寒天、カラギーナン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミド、ポリスチレンスルホン酸、セルロース、ヒドロキシルエチルセルロース、カルボキシルメチルセルロース、ヒドロキシルエチルセルロース、デキストラン、デキストリン、プルラン、水溶性ポリビニルブチラール等の親水性ポリマーが挙げられる。これらの親水性ポリマーは、2種以上併用することも可能である。
本発明で好ましく用いられる親水性ポリマーは、ポリビニルアルコールである。インク受容層は親水性バインダーのほかに硬化剤、界面活性剤、を含有することが好ましい。またブロッキング防止のため、マット剤などのフィラーを空隙を生じない程度に添加することができる。
一方、本発明に係る空隙型インク受容層を用いた場合はカラーブリーディングをより改善できる点で好ましい。
本発明に用いられる記録媒体の空隙型インク受容層は、主に微粒子と親水性バインダーから形成されるのが好ましい。
本発明で用いることのできる微粒子としては、無機微粒子や有機微粒子を用いることができるが、特には、高光沢で、かつ高発色濃度が得られ、更に微粒子が容易に得やすいことから無機微粒子が好ましい。そのような無機微粒子としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料等を挙げることができる。上記無機微粒子は、一次粒子のまま用いても、また、二次凝集粒子を形成した状態で使用することもできる。有機微粒子としては、スチレン系ピグメント、アクリル系ピグメント、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。インク受容層に含有される白色顔料としては、多孔性無機顔料が好ましく、特に細孔面積が大きい合成非晶質シリカ等が好適である。合成非晶質シリカは、乾式製造法によって得られる無水珪酸及び湿式製造法によって得られる含水珪酸のいずれも使用可能であるが、特に含水珪酸を使用することが望ましい。
インク受容層に含有される水性バインダーとしては、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、デンプン、カチオン化デンプン、カゼイン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオキサイド、ポリアルキレンオキサイド誘導体等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が挙げられる。これらの水性バインダーは単独又は2種以上併用して用いることができる。本発明においては、これらのなかでも特にポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコールが顔料に対する付着性、インク受容層の耐剥離性の点で好適である。インク受容層は、顔料及び水性結着剤の他に媒染剤、耐水化剤、耐光性向上剤、界面活性剤、その他の添加剤を含有することができる。
インク受容層中に添加する媒染剤は、不動化されていることが好ましい。そのためには、ポリマー媒染剤が好ましく用いられる。ポリマー媒染剤については、特開昭48−28325号、同54−74430号、同54−124726号、同55−22766号、同55−142339号、同60−23850号、同60−23851号、同60−23852号、同60−23853号、同60−57836号、同60−60643号、同60−118834号、同60−122940号、同60−122941号、同60−122942号、同60−235134号、特開平1−161236号の各公報、米国特許2484430号、同2548564号、同3148061号、同3309690号、同4115124号、同4124386号、同4193800号、同4273853号、同4282305号、同4450224号の各明細書に記載がある。特開平1−161236号公報の212〜215頁に記載のポリマー媒染剤を含有する受像材料が特に好ましい。同公報記載のポリマー媒染剤を用いると、優れた画質の画像が得られ、かつ画像の耐光性が改善される。
耐水化剤は、画像の耐水化に有効であり、これらの耐水化剤としては、特にカチオン樹脂が望ましい。このようなカチオン樹脂としては、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン、ポリエチレンイミン、ポリアミンスルホン、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、カチオンポリアクリルアミド、コロイダルシリカ等が挙げられ、これらのカチオン樹脂の中で特にポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンが好適である。これらのカチオン樹脂の含有量は、インク受容層の全固形分に対して1〜15質量%が好ましく、特に3〜10質量%であることが好ましい。
耐光性向上剤としては、硫酸亜鉛、酸化亜鉛、ヒンダードアミン系酸化防止剤、ベンゾフェノン系やベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等が挙げられる。これらの中で特に硫酸亜鉛が好適である。
界面活性剤は、塗布助剤、剥離性改良剤、スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能する。界面活性剤については、特開昭62−173463号、同62−183457号の各公報に記載がある。界面活性剤の代わりに有機フルオロ化合物を用いてもよい。有機フルオロ化合物は、疎水性であることが好ましい。有機フルオロ化合物の例には、フッ素系界面活性剤、オイル状フッ素系化合物(例えば、フッ素油)及び固体状フッ素化合物樹脂(例えば、四フッ化エチレン樹脂)が含まれる。有機フルオロ化合物については、特公昭57−9053号(第8〜17欄)、特開昭61−20994号、同62−135826号の各公報に記載がある。その他のインク受容層に添加される添加剤としては、顔料分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐剤、pH調整剤、マット剤、硬膜剤等が挙げられる。尚、インク受容層は1層でも2層でもよい。
記録紙及び記録フィルムには、バックコート層を設けることもでき、この層に添加可能な成分としては、白色顔料、水性バインダー、その他の成分が挙げられる。バックコート層に含有される白色顔料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬べーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。
バックコート層に含有される水性バインダーとしては、スチレン/マレイン酸塩共重合体、スチレン/アクリル酸塩共重合体、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、デンプン、カチオン化デンプン、カゼイン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が挙げられる。バックコート層に含有されるその他の成分としては、消泡剤、抑泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐剤、耐水化剤等が挙げられる。
インクジェット記録紙及び記録フィルムの構成層(バックコート層を含む)には、ポリマーラテックスを添加してもよい。ポリマーラテックスは、寸度安定化、カール防止、接着防止、膜のひび割れ防止のような膜物性改良の目的で使用される。ポリマーラテックスについては、特開昭62−245258号、同62−136648号、同62−110066号の各公報に記載がある。ガラス転移温度が低い(40℃以下の)ポリマーラテックスを媒染剤を含む層に添加すると、層のひび割れやカールを防止することができる。また、ガラス転移温度が高いポリマーラテックスをバックコート層に添加しても、カールを防止することができる。
本発明のインクは、インクジェットの記録方式に制限はなく、公知の方式、例えば静電誘引力を利用してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射して、放射圧を利用してインクを吐出させる音響インクジェット方式、及びインクを加熱して気泡を形成し、生じた圧力を利用するサーマルインクジェット方式等に用いられる。インクジェット記録方式には、フォトインクと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出する方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用いる方式が含まれる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明の態様が実施例に限定されるものではない。
実施例1
下記の成分に脱イオン水を加え1リッターとした後、30〜40℃で加熱しながら1時時間撹拌した。その後、KOH10mol/lにてpH=9に調整し、平均孔径0.25μmのミクロフィルターで減圧濾過しライトマゼンタ用インク液を調製した。
イエロー染料(Y−1) 14.3g
ジエチレングリコール 160g
グリセリン 150g
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 180g
サーフィノールSTG 8.5g
トリエタノールアミン 0.9g
ベンゾトリアゾール 0.06g
PROXEL XL2、 1.5g
さらに染料種、添加剤を変えることにより、マゼンタインク、シアンインク、ブラックインクを調製し、表1に示す濃度のインクセット1を作製した。
Figure 2005220217
次にインクセット1のイエロー、マゼンタ、シアンの各インクについて染料種を表2に従うように変更し、インクセット2〜20を作製した。尚、染料を変更する場合、等モルづつも置き換えて使用することを基準とし、各インク液の透過濃度がインクセット1と同等になるように染料濃度を調節した。又、染料を併用する場合は等モルずつ使用した。
Figure 2005220217
Figure 2005220217
Figure 2005220217
次にこれらのインクセット1〜20をインクジェットプリンターPM770C(EPSON社製)のカートリッジに詰め、同機にてエプソン社製インクジェットペーパーPM写真用紙に画像を印刷し、以下の評価を行った。
乾燥性
印刷直後に、指で触ったときの汚れを目視にて○、△、×の三段階で評価した。
○:実用可
△:実用にはやや劣る
×:実用不可
耐水性
得られた画像を5秒間脱イオン水に浸せきした後、画像のにじみを目視にて○、△、×の三段階で評価した。
○:実用可
△:実用にはやや劣る
×:実用不可。
画像保存性については、ブラックの印字サンプルを作製し、以下の評価を行った。
耐光性
記録直後の画像濃度D0を測定した後、ウェザーメーター(アトラスC.165)を用いて、画像にキセノン光(8万5千ルクス)を7日間照射した。再び画像濃度Dを測定し、キセノン光照射前後の画像濃度の差から色素残存率
色素残存率(%)=D/D0×100
を算出し、評価した。画像濃度は反射濃度計(X−Rite310TR)を用いて測定した。色素残存率は、反射濃度が1、1.3及び1.6の3点で測定した。評価結果を下記表3に示す。
◎:イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックいずれにおいても残存率80%以上
○:イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのうち1色が残存率60%以上80%未満
△:イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのうち2色が残存率60%以上80%未満
×:イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのうち1色が残存率60%未満か又は3色以上が残存率60%以上80%未満。
耐オゾンガス性
記録した直後の画像を、オゾンガス濃度が0.5ppmに設定されたボックス内に24時間放置し、オゾンガス下放置前後の画像濃度を反射濃度計(X−Rite310TR)を用いて測定し、上記と同様に色素残存率として評価した。尚、前記反射濃度は、1、1.3及び1.6の3点で測定した。ボックス内のオゾンガス濃度は、APPLICS製オゾンガスモニター(モデル:OZG−EM−01)を用いて設定した。
◎:イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックいずれにおいても残存率80%以上
○:イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのうち1色が残存率60%以上80%未満
△:イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのうち2色が残存率60%以上80%未満
×:イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのうち1色が残存率60%未満か又は3色以上が残存率60%以上80%未満。
色調
得られた画像について、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に関して各々反射濃度1.0、1.3、1.6の3点、計12種の画像サンプルに関して、10人のモニターによる4段階の目視評価を行った。各モニターの評価結果から、インクセット毎に12種の画像サンプルに対する評価結果の平均点を算出し、更に10人のモニターによる各々の平均点の平均点を算出した。この結果、2.3点以上であれば、実用上問題ない。
3点:濃く鮮やかな色と感じる
2点:鮮やかな色と感じる
1点あまり鮮やかな色と感じない
0点:汚い色と感じる
Figure 2005220217
本発明のインクセットを用いた場合、乾燥性、耐水性に優れ、更に、耐光性、耐オゾンガス性に有利で且つ、色調の優れた画像を得ることが可能であった。
又、更にライトイエロー、ライトマゼンタ、ライトシアンインクを適宜加えて作製したインクセットを用いた場合でも、同様の効果が見られた。
実施例2
実施例1で作製した同じインクセットを、インクジェットプリンターBJ−F850(キャノン社製)のカートリッジに詰め、同様にて画像をコニカフォトジェットペーパーPhotolikeQP光沢紙(コニカ株式会社製)にプリントし、実施例1と同様な評価を行ったところ、実施例1と同様な結果が得られた。また、受像紙がEPSON社製PM写真用紙、キャノン社製PR101の場合でも同様の効果がみられた。
実施例3
本発明化合物(1−2)15g、ポリビニルブチラール(積水化学(株)製BL−S)15g、酢酸エチル150gをセパラブルフラスコに入れ、フラスコ内をN2置換後、撹拌して上記ポリマー及び本発明化合物を完全に溶解させた。ラウリル硫酸ナトリウム6gを含む水溶液200gを滴下後、超音波分散機(UH−150型、株式会社エスエムテー製)を用いて、300秒間乳化した。その後、減圧下で酢酸エチルを除去し、色素を含浸する着色微粒子分散物を得た。この分散液に、0.45gの過硫酸カリウムを加えて溶解し、ヒーターを付けて70℃に加温後、更に6gのスチレン及び3gの2−ヒドロキシエチルメタクリレートの混合液を滴下しながら7次間反応させてコア/シェル型の着色微粒子分散物を得た。得られた着色微粒子分散物をインク中の色素含有量が2質量%になる量を秤量し、これにエチレングリコール15%、グリセリン15質量%、サーフィノール465(日進化学工業社製)が0.3質量%、残りが純水になるように調整した後、更に2μmのメンブランフィルターで濾過して、ゴミ及び粗大粒子を除去して表4記載の構成からなるインク5を調製した。次に染料種、使用する油溶性ポリマー及びシェルとその組成比を表4に従うように変更し、インク1〜4及び6〜25を調製した。
Figure 2005220217
Figure 2005220217
使用した油溶性ポリマーは下記の通り。
PMMA/S−3000:テルペット560F(旭化成社製)/ポリカーボネート樹脂(三菱エンジニアリングプラスチックス社製)
S−2000:ポリカーボネート樹脂(三菱エンジニアリングプラスチックス社製)
PMMA:テルペット560F(旭化成社製)
以下、用いたシェルとして添加した化合物を下記の通り表記する。
P:スチレン/2−ヒドロキシエチルメタクリレート
Q:スチレン/ポリエチレングリコールメタクリレート
R:スチレン/n−ブチルメタクリレート/アクリル酸/2−ヒドロキシエチルメタクリレート
表4に記載の粒径は、大塚電子製レーザー粒径解析システムを用いて行った体積平均粒子径である。
以上のようにして得られたインクを用いて表5のようにインクセットを作製した。
Figure 2005220217
次にこれらのインクセット21〜31をインクジェットプリンターPM770C(EPSON社製)のカートリッジに詰め、同機にてエプソン社製インクジェットペーパーPM写真用紙に画像を印刷し、実施例1と同様にして、乾燥性、耐水性、耐光性、耐オゾンガス性、色調の評価を行い、表6のような結果を得た。
Figure 2005220217
本発明のインクセットを用いた場合、乾燥性、耐水性に優れ、更に、耐光性、耐オゾンガス性に有利で且つ、色調の優れた画像を得ることが可能であった。
又、更にライトイエロー、ライトマゼンタ、ライトシアンインクを適宜加えて作製したインクセットを用いた場合でも、同様の効果が見られた。

Claims (3)

  1. 複数の色相のインクを使用するインクセットにおいて、下記一般式(1−1)で表される着色剤の少なくとも一種と下記一般式(2)で表される着色剤の少なくとも一種を含有することを特徴とするインクセット。
    Figure 2005220217
    (式中、X1、X2、X3およびX4は、それぞれ独立に、−SO−Z、−SO2−Z、−SO2NRaRb、スルホ基、−CONRaRb、または−CO2Raを表す。上記Zは、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換の複素環基を表す。上記Ra、Rbは、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換の複素環基を表す。なお、Zが複数個存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。Y1、Y2、Y3およびY4は、それぞれ独立に、一価の置換基を表す。なお、X1〜X4およびY1〜Y4は、それぞれ同一でも異なっていてもよい。a1〜a4およびb1〜b4は、それぞれX1〜X4およびY1〜Y4の置換基数を表し、a1〜a4は、それぞれ独立に、0〜4の整数であり、全てが同時に0になることはなく、b1〜b4は、それぞれ独立に、0〜4の整数である。なお、a1〜a4およびb1〜b4が2以上の数を表す時、複数のX1〜X4およびY1〜Y4はそれぞれそれぞれ同一でも異なっていてもよい。Mは、水素原子、金属原子またはその酸化物、水酸化物もしくはハロゲン化物である。)
    Figure 2005220217
    (式中、R1、R2及びR3は水素原子又は置換基を表す。Bは置換されていてもよい複素環を表す。)
  2. 前記一般式(2)で表される着色剤のBが、下記置換基のいずれかであることを特徴とする請求項1記載のインクセット。
    Figure 2005220217
    (式中、R4、R5及びR6は水素原子又は置換基を表す。mは0〜4の整数を表す。)
  3. 一般式(1−1)で表される着色剤が、下記一般式(1−2)で表される着色剤であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクセット。
    Figure 2005220217
    (式中、X1〜X4、Mは、それぞれ一般式(1−1)中のX1〜X4、Mと同義である。Y11〜Y18は、それぞれ独立に、一価の置換基を表し、それらは、同一でも異なっていてもよい。a11〜a14は、それぞれ独立に、1または2の整数である。)
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