JP2005219773A - ウエットティッシュ収納容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】収納されたウエットティッシュ中の水分の蒸散防止性に優れ、使用後の廃棄に際し、環境に係わる負荷を軽減でき、環境汚染を防止できるウエットティッシュ収納容器を提供する。
【解決手段】内部にウエットティッシュ31を収納すると共にその天板2に開口部3を有する紙製筺本体1と、天板2に貼付けられウエットティッシュを取出す取出孔5を備えた裏面フィルム4と、開口部3を覆って該天板2に粘着剤層7を介して着脱自在に粘着する密閉紙蓋とを有し、筺本体1内面に生分解性樹脂による耐水処理が施されているウエットティッシュ収納容器
【選択図】図2
【解決手段】内部にウエットティッシュ31を収納すると共にその天板2に開口部3を有する紙製筺本体1と、天板2に貼付けられウエットティッシュを取出す取出孔5を備えた裏面フィルム4と、開口部3を覆って該天板2に粘着剤層7を介して着脱自在に粘着する密閉紙蓋とを有し、筺本体1内面に生分解性樹脂による耐水処理が施されているウエットティッシュ収納容器
【選択図】図2
Description
本発明は、ウエットティッシュ収納容器に関する。更に詳しくは、ウエットティッシュ中の水分の蒸散防止性、剛性に優れ、使用後の廃棄に際し環境に係わる負荷を軽減でき、環境汚染を防止できるウエットティッシュ収納容器に関する。
セルロースを主成分とする抄紙シートや不織布に水分を含浸させたものはウエットティッシュとして広く利用されている。これらのウエットティッシュは、通常プラスティックや金属箔ラミネートフィルムを用いて製造した容器、或は防水処理を施された紙容器に収納されて市販されている。
プラスティックシートや金属箔ラミネートフィルムを用いたウエットティッシュ容器としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミニウム箔ラミネートフィルム、結晶性ポリプロピレンシートを用いるものが提案されている(特許文献1)。
また、防水処理を施されたウエットティッシュ紙容器としては、例えば、容器体に防水処理を施した紙箱で、且つ取出口を除いて密閉構造に形成し、さらに取出口の口縁部端面に、その全周に亘って防水剤を塗布するとともに容器体の上面部に紙製の蓋板を設けて取出口の開閉をするウエットティッシュ包装体(特許文献2)が提案されている。或は、紙製の容器本体の内面をプラスチックフィルムで被覆し、容器本体の頂面に摺動可能なスライド蓋を設けたウエットティッシュ包装体(特許文献3)が提案されている。
しかしながら、これら提案のウエットティッシュ収納容器は、容器を構成する部材に、ポリエチレンテレフタレート、結晶性ポリプロピレン、アルミニウム等生分解が困難なものが含まれるため、使用後容器を廃棄する際に、環境汚染を防止できない。
:特開平9−221179号公報(特許請求の範囲)
:特開平9−2548号公報(特許請求の範囲)
:実案第3060432号公報(特許請求の範囲)
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、収納されたウエットティッシュ中の水分の蒸散防止性や剛性に優れ、使用後の廃棄に際し、環境に対する負荷を軽減でき、環境汚染を防止できるウエットティッシュ収納容器を提供することにある。
上記課題を解決する本発明は以下に記載するものである。
〔1〕 内部にウエットティッシュを収納すると共にその天板に開口部を有する紙製筺本体と、該天板の下面に貼着され該ウエットティッシュを取出す取出孔を前記開口部内に形成した裏面フィルムと、該天板の上面の少なくとも該開口部外周縁部に形成した粘着剤層と、前記開口部を覆って該粘着剤層に着脱自在に粘着する密閉紙蓋とを有するウエットティッシュ収納容器であって、該紙製筺本体が内面を生分解性樹脂による耐水処理が施されてなることを特徴とするウエットティッシュ収納容器。
〔2〕 内部にウエットティッシュを収納すると共にその天板に開口部を有する紙製筺本体と、該天板の下面に貼付けられ該ウエットティッシュを取出す取出孔を前記開口部内に形成した裏面フィルムと、該裏面フィルムの上面の少なくとも取出孔周縁部に形成した粘着剤層と、該取出孔を覆って該粘着剤層に着脱自在に粘着する開閉フラップと、該開閉フラップを覆って開閉する開閉紙蓋とを有するウエットティッシュ収納容器であって、該紙製筐本体が内面を生分解性樹脂による耐水処理が施されてなることを特徴とするウエットティッシュ収納容器。
〔3〕 内部にウエットティッシュを収納すると共にその天板に開口部を有する紙製筺本体と、該天板の下面に貼付けられ該ウエットティッシュを取出す取出孔を前記開口部内に形成した裏面フィルムと、該裏面フィルムの該取出孔を覆って裏面フィルムの上面に着脱自在に粘着する開閉フラップであって下面に粘着剤層を形成した開閉フラップと、該開閉フラップを覆って開閉する開閉紙蓋とを有するウエットティッシュ収納容器であって、該紙製筐本体が内面を生分解性樹脂による耐水処理が施されてなることを特徴とするウエットティッシュ収納容器。
〔4〕 取出孔がスリット状または楕円状である〔1〕乃至〔3〕の何れかに記載のウエットティッシュ収納容器。
〔5〕 開閉紙蓋がその一端を筺本体にヒンジ部を介して連結されている〔1〕乃至〔3〕の何れかに記載のウエットティッシュ収納容器。
〔6〕 開閉紙蓋の他端側に筺本体と係合する嵌合用突起を有する〔1〕乃至〔3〕の何れかに記載のウエットティッシュ収納容器。
〔7〕 生分解性樹脂が、脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂、澱粉系生分解性樹脂、ポリ乳酸系生分解性樹脂、セルロース系生分解性樹脂及びポリビニルアルコール系生分解性樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種である〔1〕乃至〔6〕の何れかに記載のウエットティッシュ収納容器。
〔8〕 ウエットティッシュが、セルロース成分90質量%以上の抄紙シート又は不織布からなる薄葉体と、該薄葉体100質量部に対し5〜100質量部の水分とからなる〔1〕乃至〔7〕の何れかに記載のウエットティッシュ収納容器。
本発明のウエットティッシュ収納容器は、紙製筺本体及び密閉紙蓋又は開閉紙蓋が紙を基材とし、紙製筺本体の内面に生分解性樹脂による耐水処理が施されている。従って、ウエットティッシュ収納容器全体が実質的に生分解性材料で構成されている。このため、容器の廃棄に際し、例えば、埋め立て廃棄された場合に容器の全てが土壌として還元される。万一、不当に廃棄された場合でも永続的に環境を汚染することは無い。また、焼却処理された場合も、ダイオキシン等環境を汚染する物質の発生が無い。このように、本発明のウエットティッシュ収納容器は、環境保護性に優れる。
また、本発明のウエットティッシュ収納容器は、収納紙製筺本体の内面に生分解性樹脂による耐水処理が施されているので、収納されたウエットティッシュ中の水分の蒸散防止性に優れる。
更に、本発明のウエットティッシュ収納容器は、収納紙製筺本体の内面に生分解性樹脂による耐水処理が施されているので収納容器の剛性に優れる。例えば、ウエットティッシュを収納した容器を商品として流通させる際、商品を複数段積み重ねても容器の変形が少ない。
(生分解性樹脂)
本発明において紙製筺本体の内面は生分解性樹脂により耐水処理が施されている。この生分解性樹脂は、自然界において細菌やカビ等の微生物により樹脂自体が容易に分解される重合体である。このような重合体としては、例えば脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂、澱粉系生分解性樹脂、ポリ乳酸系生分解性樹脂、セルロース系生分解性樹脂、ポリビニルアルコール系生分解性樹脂等を挙げることができる。
本発明において紙製筺本体の内面は生分解性樹脂により耐水処理が施されている。この生分解性樹脂は、自然界において細菌やカビ等の微生物により樹脂自体が容易に分解される重合体である。このような重合体としては、例えば脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂、澱粉系生分解性樹脂、ポリ乳酸系生分解性樹脂、セルロース系生分解性樹脂、ポリビニルアルコール系生分解性樹脂等を挙げることができる。
(脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂)
本発明における脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂とは、分子鎖中に芳香環を含まない公知のポリエステル系生分解性樹脂であり、例えば、化学合成された脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂、微生物により発酵合成された脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂及びこれらの混合物である。
本発明における脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂とは、分子鎖中に芳香環を含まない公知のポリエステル系生分解性樹脂であり、例えば、化学合成された脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂、微生物により発酵合成された脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂及びこれらの混合物である。
このような脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂のうち、ポリブチレンサクシネート(PBS:昭和高分子株式会社製、登録商標ビオノーレ、品番1000シリーズ)や、ポリブチレンサクシネートアジペート(PBSA:昭和高分子株式会社製、登録商標ビオノーレ、品番3000シリーズ)樹脂が、後述する生分解性樹脂フィルムの貼り付け処理や生分解性樹脂のホットメルトコーティング処理に用いることが可能であるため好ましい。
或は、ポリブチレンサクシネート(PBS)やポリブチレンサクシネートアジペート(PBSA)のエマルジョン(例えば、昭和高分子株式会社製、登録商標ビオノーレエマルジョン、品番EM−301、品番EM−901等)が、収納容器本体の内面処理に用いることができるため特に好ましい。ポリブチレンサクシネート(PBS)やポリブチレンサクシネートアジペート(PBSA)のフィルムは、本発明における裏面フィルムや開閉フラップに用いることもできる。
尚、ウエットティッシュ収納容器本体の組立て用接着剤には、脂肪族ポリイソシアネートの(例えば、昭和高分子株式会社製、登録商標ビオノーレエマルジョン、品番KBX−0501)が好ましい。
(澱粉系生分解性樹脂)
本発明における澱粉系生分解性樹脂とは、澱粉の分子骨格を分子構造に含む重合体である。この澱粉系生分解性樹脂は、ウエットティッシュ収納容器本体の組立ての際に紙基材の接着剤として好ましく用いることができる。
本発明における澱粉系生分解性樹脂とは、澱粉の分子骨格を分子構造に含む重合体である。この澱粉系生分解性樹脂は、ウエットティッシュ収納容器本体の組立ての際に紙基材の接着剤として好ましく用いることができる。
(ポリ乳酸系生分解性樹脂)
本発明におけるポリ乳酸系生分解性樹脂とは、ポリ乳酸および/またはその共重合体である。上記において、ポリ乳酸とはL-、D-またはLD-乳酸単位を主成分とする重合体であって、少量共重合成分として他のヒドロキシカルボン酸単位を含んでもよく、少量の鎖延長剤残基を含んでもよい。
本発明におけるポリ乳酸系生分解性樹脂とは、ポリ乳酸および/またはその共重合体である。上記において、ポリ乳酸とはL-、D-またはLD-乳酸単位を主成分とする重合体であって、少量共重合成分として他のヒドロキシカルボン酸単位を含んでもよく、少量の鎖延長剤残基を含んでもよい。
(セルロース系生分解性樹脂)
本発明におけるセルロース系生分解性樹脂とは、セルロースの分子骨格を分子構造に含む重合体である。
本発明におけるセルロース系生分解性樹脂とは、セルロースの分子骨格を分子構造に含む重合体である。
(ポリビニルアルコール系生分解性樹脂)
本発明におけるポリビニルアルコール系生分解性樹脂とは、ビニルアルコールの分子骨格を分子構造に含む重合体である。
本発明におけるポリビニルアルコール系生分解性樹脂とは、ビニルアルコールの分子骨格を分子構造に含む重合体である。
(生分解性樹脂による処理)
本発明における紙製筺本体は、その内面に生分解性樹脂による耐水処理(以下、『樹脂処理』ということがある)が施されている。この樹脂処理とは、生分解性樹脂フィルムの貼り付け処理、生分解性樹脂分散液又は溶液のコーティング処理、生分解性樹脂のホットメルトコーティング処理及び生分解性樹脂の含浸処理よりなる群から選ばれる少なくとも1種である。樹脂処理は、収納容器を組立てる前に容器基材である紙の内面側に施すことが好ましいが、収納容器の基材である紙を容器形状に組立て、その内面に施しても良い。
本発明における紙製筺本体は、その内面に生分解性樹脂による耐水処理(以下、『樹脂処理』ということがある)が施されている。この樹脂処理とは、生分解性樹脂フィルムの貼り付け処理、生分解性樹脂分散液又は溶液のコーティング処理、生分解性樹脂のホットメルトコーティング処理及び生分解性樹脂の含浸処理よりなる群から選ばれる少なくとも1種である。樹脂処理は、収納容器を組立てる前に容器基材である紙の内面側に施すことが好ましいが、収納容器の基材である紙を容器形状に組立て、その内面に施しても良い。
或は、予め片面に樹脂処理を施した紙を用いて容器形状に組立てることもでき、この場合は樹脂処理が省略できる。
樹脂処理が、生分解性樹脂フィルムの貼り付け処理の場合は、生分解性樹脂のフィルムを容器基材である紙の内面側に貼り付ける。フィルムを貼り付ける処理は、接着剤を介して行うことが好ましい。この時に用いる接着剤は、澱粉等生分解性のものが好ましい。尚、フィルムの貼り付け処理は、収納容器を組立てた後に実施することが困難であるため、収納容器を組立てる前に容器基材の内面側に施すことが好ましい。このフィルムの貼り付け処理に用いる生分解性樹脂は、ポリブチレンサクシネート(PBS)や、ポリブチレンサクシネートアジペート(PBSA)等の脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂が特に好ましい。
樹脂処理が、生分解性樹脂分散液又は溶液のコーティング処理の場合は、生分解性樹脂の水溶液又は水分散液(有機溶剤の溶液又は分散液であっても良い)を容器基材の内面側に塗布した後、水(有機溶剤)を加熱除去することにより生分解性樹脂の薄層を形成させることにより行う。この生分解性樹脂分散液又は溶液のコーティング処理に用いる生分解性樹脂は、ポリブチレンサクシネート(PBS)や、ポリブチレンサクシネートアジペート(PBSA)等の脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂のエマルジョンが特に好ましい。
樹脂処理が、生分解性樹脂のホットメルトコーティング処理の場合は、容器基材の内面側に溶融状態の生分解性樹脂をホットメルトコーティングし、生分解性樹脂の薄層を形成させることにより行う。尚、このホットメルトコーティング処理の場合も、収納容器を組立てた後に実施することが困難であるため、収納容器を組立てる前に容器基材の片面に施すことが好ましい。このホットメルトコーティング処理に用いる生分解性樹脂は、ポリブチレンサクシネート(PBS)や、ポリブチレンサクシネートアジペート(PBSA)等の脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂が特に好ましい。
樹脂処理が、生分解性樹脂の含浸処理の場合は、予め作成された生分解性樹脂の水溶液又は水分散液(有機溶剤の溶液又は分散液であっても良い)を容器基材の内面側に浸透させた後、水(有機溶剤)を加熱除去することにより容器基材の内面側に生分解性樹脂を含浸させる。尚、この含浸処理の場合は、収納容器基材の紙を容器形状に組立てた後に実施することもできるが、収納容器を組立てる前に容器基材の片面に施すことが好ましい。このフィルムの含浸処理に用いる生分解性樹脂は、前記ポリブチレンサクシネート(PBS)や、ポリブチレンサクシネートアジペート(PBSA)等の脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂のエマルジョンが特に好ましい。
(収納容器基材)
本発明における紙製筺本体及び密閉紙蓋又は開閉紙蓋の基材には板紙を用いる。この板紙には、通常の多層抄き抄紙により得られる多層抄き板紙を用いることが好ましい。板紙の特性としては、米坪が200〜600g/m2 、層数が2〜8であることが好ましい。抄紙に用いる原料パルプは、通常の板紙抄紙用パルプが好ましい。
本発明における紙製筺本体及び密閉紙蓋又は開閉紙蓋の基材には板紙を用いる。この板紙には、通常の多層抄き抄紙により得られる多層抄き板紙を用いることが好ましい。板紙の特性としては、米坪が200〜600g/m2 、層数が2〜8であることが好ましい。抄紙に用いる原料パルプは、通常の板紙抄紙用パルプが好ましい。
(ウエットティッシュ)
本発明におけるウエットティッシュとは、家具や用具に用いる清掃用のもの、或いは人体に対して拭き取りに用いる衛生用のものであり、水分を含有する薄葉体である。
本発明におけるウエットティッシュとは、家具や用具に用いる清掃用のもの、或いは人体に対して拭き取りに用いる衛生用のものであり、水分を含有する薄葉体である。
このウエットティッシュは、セルロース成分90質量%以上の抄紙シート又は不織布からなる薄葉体であることが好ましい。また、薄葉体100質量部に対し5〜100質量部の水分とからなるものが好ましい。
ウエットティッシュが抄紙シートの場合、晒パルプを原料として抄紙されたシートであることが好ましい。
また、ウエットティッシュが不織布の場合、例えば、レーヨンのようなセルロース繊維で形成されている不織布であることが好ましい。
以下、本発明について詳細に説明する。
(第1の形態)
図1は、本発明のウエットティッシュ収納容器の一例を示す平面図である。収納容器は、片面に生分解性樹脂(PBS:昭和高分子株式会社製、登録商標ビオノーレ、品番1000)を20μmの厚みにコーティングした紙基材(米坪が400g/m2 の板紙)のコーティング面を内面として組立てられている。組立ての際に紙基材の接着剤として澱粉系生分解性樹脂が用いられている。
図1は、本発明のウエットティッシュ収納容器の一例を示す平面図である。収納容器は、片面に生分解性樹脂(PBS:昭和高分子株式会社製、登録商標ビオノーレ、品番1000)を20μmの厚みにコーティングした紙基材(米坪が400g/m2 の板紙)のコーティング面を内面として組立てられている。組立ての際に紙基材の接着剤として澱粉系生分解性樹脂が用いられている。
図1中、100はウエットティッシュ収納容器である。2は紙製筺本体1の天板である。前記天板2の中央近傍には略楕円状に切り欠いた開口部3が形成されている。
4は長方形に裁断された裏面フィルム(厚み100μmのポリエチレンフィルム)で、天板2の下面(紙製筺本体1の内面)に貼着されている。前記裏面フィルム4の中央部には開口部3の長軸方向に沿って細長いスリット状の取出孔5が前記開口部3内に形成されている。
前記天板2の上面(筺本体の外方)には、前記開口部3の外周縁部に沿ってポリビニルアセテート又はその誘導体等の粘着剤からなる粘着剤層7が形成されている。
9は密閉紙蓋で、その一端をヒンジ構造9aを介して筺本体1に結合されていると共に、中間にも折曲げ部27を形成している。前記密閉紙蓋9の他端側には嵌合用突起21が形成されている。
前記筺本体1の天板2にはスリット状の嵌合用溝23が形成されており、後述するようにヒンジ9a、折曲げ部27を折曲げて密閉紙蓋9で天板2を覆う際に、前記係合用突起21を係止することにより、天板2に密閉紙蓋9が固定される。
31は筺本体1内に収納されているウエットティッシュである。
前述のように、密閉紙蓋9で開口部3上面を覆って天板2に重ね、密閉紙蓋9の下面を粘着剤層7に粘着させることにより、密閉紙蓋9を粘着剤層7を介して天板2に着脱自在に粘着できる。粘着剤層7は取出孔5の外周縁に沿って天板2上に形成されている。従って、密閉紙蓋9が開口部3を覆って天板2に粘着された際は、紙製筺本体1の内部は密封され、収納されているウエットティッシュ中の水分蒸散が防止される。
図1中の、a−a線に沿う断面を図2に示す。図2は密閉紙蓋9をはずして、密閉紙蓋9を開けている状態を示す。11は筺本体1を構成する紙基材、13は紙基材11の内面にコーティングされている生分解性樹脂層である。
図3は上記密閉紙蓋9を筺本体1の天板2に粘着させ、密閉紙蓋9を閉じている状態を示す断面図である。
上記ウエットティッシュ収納容器の斜視図を図4に示す。
上記ウエットティッシュ収納容器の展開図を図5に示す。
本発明の1形態を説明したがこれに限らず、本発明は以下に記載する用に、適宜変形することができる。
生分解性樹脂による耐水処理は密閉紙蓋9の内面にも施されていることが収納されたウエットティッシュ中の水分の蒸散防止性が更に良好となるため好ましい。
紙製筺本体1の天板に設けられている開口部3の形状は図1に示したように略楕円形の長軸を収納容器本体1の長さ方向と一致させて形成されているが、長辺を収納容器本体1の長さ方向と一致させて形成されている略長方形状であっても良い。
本発明において、筺本体の材質は紙であり、厚みが0.2〜1.0mm(米坪が200〜600g/m2 )の板紙であることが好ましい。収納容器の外側には、印刷が施されていても良い。
本発明において、裏面フィルム4は生分解性樹脂で形成されていることが好ましい。また、粘着剤7も生分解性樹脂で形成されていることが好ましい。
更に、収納容器の形状は立方体、直方体等任意の形状を採用でき、また開口部の形状及び寸法も正方形、長方形等各種の形状を採用できる。
(第2の形態)
図6は、ウエットティッシュ収納容器の他の例を示す平面図である。この収納容器は、片面に生分解性樹脂ポリブチレンサクシネートアジペート(PBSA)のエマルジョン(昭和高分子株式会社製、登録商標ビオノーレエマルジョン、品番EM−901)を含浸させた紙基材の含浸面を内側にして組立てられている。組立ての際に紙基材の接着剤として脂肪族ポリイソシアネートの(昭和高分子株式会社製、登録商標ビオノーレエマルジョン、品番KBX−0501)が用いられている。
図6は、ウエットティッシュ収納容器の他の例を示す平面図である。この収納容器は、片面に生分解性樹脂ポリブチレンサクシネートアジペート(PBSA)のエマルジョン(昭和高分子株式会社製、登録商標ビオノーレエマルジョン、品番EM−901)を含浸させた紙基材の含浸面を内側にして組立てられている。組立ての際に紙基材の接着剤として脂肪族ポリイソシアネートの(昭和高分子株式会社製、登録商標ビオノーレエマルジョン、品番KBX−0501)が用いられている。
図6中、2は直方体状の紙製筺本体1の天板である。前記天板2は、筺本体1の長辺に沿って形成されたヒンジ29を残して略楕円形に切込まれて開口部3が形成されると共に、ヒンジ29に沿って折返すことにより開閉自在の開閉紙蓋8が形成されている。
4は天板2の裏面(筺本体1の内側)に貼着された裏面フィルム(厚み100μmのポリブチレンサクシネート(PBS:昭和高分子株式会社製、登録商標ビオノーレ、品番1000)フィルム)である。前記裏面フィルム4には略その中央に楕円形の取出孔5が形成されている。
6は長方形の開閉フラップ(厚み100μmのポリエチレンフィルム)で、その裏面(筺本体1の内側に近い面、下面)には接着剤を塗布して形成した接着剤層7が形成されている。そして、開閉フラップ6は取出孔5を覆って裏面フィルム4に着脱自在に貼着されている。その他の構成は図1と同様であるので、同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
粘着剤層7は取出孔5の外周縁部を囲うように開閉フラップ6の裏面に塗布されている。従って、開閉フラップ6が取出孔5を覆って裏面フィルム4に粘着された際には、筺本体1の内部は密封され、収納されているウエットティッシュ31中の水分蒸散が防止される。
図6における、b−b線に沿った断面図を図7に示す。
図8は、開閉紙蓋8を閉じた状態を示す断面図である。
図9はウエットティッシュ収納容器の斜視図である。
図7、図8で15は紙製筺本体内面の生分解性樹脂含浸層である。
図10はウエットティッシュ収納容器の展開図である。
本発明の他の形態を説明したがこれに限らず、前述のように適宜変形することができる。
なお、上記第2の形態に於いては、粘着剤層7を開閉フラップ6の下面に形成したがこれに限られず、裏面フィルム4の上面に形成しても良い。
100 ウエットティッシュ収納容器
1 紙製筺本体
2 天板
3 開口部
4 裏面フィルム
5 取出孔
6 開閉フラップ
7 粘着剤
8 開閉紙蓋
9 密閉紙蓋
9a ヒンジ構造
11 紙基材
13 生分解性樹脂層
15 生分解性樹脂含浸層
21 嵌合用突起
23 嵌合用溝
25 開閉紙蓋の摘み部
27 折曲げ部
29 開閉紙蓋用ヒンジ
31 ウエットティッシュ
1 紙製筺本体
2 天板
3 開口部
4 裏面フィルム
5 取出孔
6 開閉フラップ
7 粘着剤
8 開閉紙蓋
9 密閉紙蓋
9a ヒンジ構造
11 紙基材
13 生分解性樹脂層
15 生分解性樹脂含浸層
21 嵌合用突起
23 嵌合用溝
25 開閉紙蓋の摘み部
27 折曲げ部
29 開閉紙蓋用ヒンジ
31 ウエットティッシュ
Claims (8)
- 内部にウエットティッシュを収納すると共にその天板に開口部を有する紙製筺本体と、該天板の下面に貼着され該ウエットティッシュを取出す取出孔を前記開口部内に形成した裏面フィルムと、該天板の上面の少なくとも該開口部外周縁部に形成した粘着剤層と、前記開口部を覆って該粘着剤層に着脱自在に粘着する密閉紙蓋とを有するウエットティッシュ収納容器であって、該紙製筺本体が内面を生分解性樹脂による耐水処理が施されてなることを特徴とするウエットティッシュ収納容器。
- 内部にウエットティッシュを収納すると共にその天板に開口部を有する紙製筺本体と、該天板の下面に貼付けられ該ウエットティッシュを取出す取出孔を前記開口部内に形成した裏面フィルムと、該裏面フィルムの上面の少なくとも取出孔周縁部に形成した粘着剤層と、該取出孔を覆って該粘着剤層に着脱自在に粘着する開閉フラップと、該開閉フラップを覆って開閉する開閉紙蓋とを有するウエットティッシュ収納容器であって、該紙製筐本体が内面を生分解性樹脂による耐水処理が施されてなることを特徴とするウエットティッシュ収納容器。
- 内部にウエットティッシュを収納すると共にその天板に開口部を有する紙製筺本体と、該天板の下面に貼付けられ該ウエットティッシュを取出す取出孔を前記開口部内に形成した裏面フィルムと、該裏面フィルムの該取出孔を覆って裏面フィルムの上面に着脱自在に粘着する開閉フラップであって下面に粘着剤層を形成した開閉フラップと、該開閉フラップを覆って開閉する開閉紙蓋とを有するウエットティッシュ収納容器であって、該紙製筐本体が内面を生分解性樹脂による耐水処理が施されてなることを特徴とするウエットティッシュ収納容器。
- 取出孔がスリット状または楕円状である請求項1乃至3の何れかに記載のウエットティッシュ収納容器。
- 開閉紙蓋がその一端を筺本体にヒンジ部を介して連結されている請求項1乃至3の何れかに記載のウエットティッシュ収納容器。
- 開閉紙蓋の他端側に筺本体と係合する嵌合用突起を有する請求項1乃至3の何れかに記載のウエットティッシュ収納容器。
- 生分解性樹脂が、脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂、澱粉系生分解性樹脂、ポリ乳酸系生分解性樹脂、セルロース系生分解性樹脂及びポリビニルアルコール系生分解性樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1乃至6の何れかに記載のウエットティッシュ収納容器。
- ウエットティッシュが、セルロース成分90質量%以上の抄紙シート又は不織布からなる薄葉体と、該薄葉体100質量部に対し5〜100質量部の水分とからなる請求項1乃至7の何れかに記載のウエットティッシュ収納容器。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1770025A2 (en) * | 2005-09-29 | 2007-04-04 | Kenji Nakamura | Wet sheet package |
JP2013136391A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Daio Paper Corp | 家庭用薄葉紙収納容器 |
JP2014196110A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 大王製紙株式会社 | 家庭用薄葉紙収納箱 |
-
2004
- 2004-02-05 JP JP2004029194A patent/JP2005219773A/ja active Pending
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US7565976B2 (en) | 2005-09-29 | 2009-07-28 | Kenji Nakamura | Wet sheet package |
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