JP2005219511A - ハイジャク防止システムおよぴ防止方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】旅客機のハイジャック防止のために、同旅客機の乗客、特に幼児、高齢者、妊婦に対し、多大な身体的ストレスを与える可能性のある麻酔、催眠、催涙ガス等の劇薬を使用することなく、かつ、テロ実行犯の犯行意欲の減退と精神高揚状態の沈静化を促進して、平和裏に事件を解決する手段を開発すること。
【解決手段】客室のすべての窓に自動ロック式電動シャッターを設置して、機内テロ事件発生時に、同シャッターを閉鎖して犯人への機外情報を切断する。
次に、客室の全照明(読書灯、非常誘導灯を含む)を消灯すると共に、機内に設置した可動性シャッターを作動させて客室を複数のブロックに遮蔽することにより、テロ実行犯同士の対話および機内の様子即ち機内情報を妨害する。
上記の条件が確立された時点で、極度に緊張した乗客およびテロ実行犯の精神状態を沈静化するために、精神安定作用のある芳香性植物精油または合成香料と無害で緩和な催眠作用を有するメラトニンの混合剤を散布する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、咋今世界中を騒がしている航空機を乗っ取り、一般市民を巻き込むテロの犯行を阻止するための旅客機内の防犯システムおよびその運用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハイジャック防止方法としては、搭乗者の身の回り品や預け小荷物の中の銃砲火器、爆薬、刃物、その他の凶器として使用可能なものを検出して保管する周知の方法、、機内の犯行時に麻酔、催眠、催涙ガス等の散布により犯人を行動不能にする方法(特開平9−142397)、機内映像を地上施設に送信して、犯人逮捕の為の情報を提供する方法(特開平9−104399)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しよとする課題】
本発明は、ハイジャック防止システムの運用に当たり、同旅客機の乗客、特に幼児、高齢者、妊婦に対し、多大な身体的ストレスを与える可能性のある麻酔、催眠、催涙ガス等の劇薬を使用することなく、かつ、テロ実行犯の犯行意欲の減退と精神高揚状態の沈静化を促進して、平和裏に事件を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
ハイジャック犯行の発生時に重要なことは、テロ実行犯に対し、機内外の情報を与えないこと、極度に緊張した旅客およびテロ実行犯の精神状態を沈静化することと思われる。
【0005】
そこで、本発明はテロ実行犯の機外情報を切断するための手段として、客室のすべての窓に設置した自動ロック式電動シャッターを閉鎖する。 次に機内情報を切断するために、客室の全照明(読書灯、非常誘導灯を含む)を消灯すると共に客室を複数のブロックに遮蔽する可動性シャッターを作動させて、テロ実行犯同士の対話も妨害する。
【0006】
上記の条件が確立された時点で、極度に緊張した乗客およびテロ実行犯の精神状態を沈静化するために、精神安定作用のある植物精油または合成香料とメラトニンの混合剤を散布する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を使用して、本発明の実施の形態を説明するが、図面の表示は本発明の1例示に過ぎず、本発明を図面の表示例に限定解釈しては成らない。
なお、本システムは、操縦室および機体後部の乗務員休息室が客室内部より進入出来ないように、防御手段が設置された旅客機に適用される場合に最も効果を発揮するが、現在使用されている航空機の改良時に、導入することも出来る。
【0008】
本発明の構成の第1要素である、テロ実行犯の機外情報を切断するための、客室のすべての窓に設置する自動ロック式電動シャッター(15)について説明する。 1図Aは旅客機の窓枠の斜視図である。 1図Bは同窓枠に嵌められる窓の正面図である。
【0009】
旅客機の窓は、複数の透光板と遮光シャッターより構成されている。 1図Cは窓の断面図である。 この例示の場合は、外側アクリル板(11)、中央アクリル板(12)、内側アクリル板(13)と遮光シャッター(14)より構成されている。
ここで使用されている遮光シャッター(14)は手動性である。
【0010】
1図Dは、本発明の自動ロック式電動シャッター(15)を内側アクリル板(13)と遮光シャッター(14)の間に設置した例の窓の断面図である。 このような構造であれば、既存の旅客機の改造が容易と想定される。 本発明のシステムの機能を充分に発揮するには、電動シャッター(15)を中央アクリル板(12)と内側アクリル板(13)の間に設置すること、内側アクリル板(13)を防弾性の合わせガラスに置換する方が望ましい。
【0011】
内側アクリル板(13)と遮光シャッター(14)の間に設置される自動ロック式電動シャッター(15)の遮光板は、テロ実行犯の機内からの破壊行為に対して耐えうる厚手のアルミ板、ジュラルミン板、炭素繊維強化樹脂板およびステンレス板または、それらの接合材からなる一枚板構造のものとなる。
【0012】
中央アクリル板(12)と内側アクリル板(13)の間に設置される自動ロック式電動シャッター(15)の遮光板は、テロ実行犯の機内からの破壊行為に対して内側アクリル板(13)またはそれに変わる合わせガラスの透明板により保護されているので、遮光効果が充分であれば良く、衝撃に対する強度を高くす必要が無いので薄手のアルミ板、ジュラルミン板、汎用合成樹脂板でも良い。 また、構造上も一枚板構造のみならず、それらの基材で出来たスラットを繋ぎ合わせた巻上げ式シャッター構造でも良い。
【0013】
5図Bは、一枚板構造の自動ロック式電動シャッター(15)の正面図である。
電動シャッター(15)の遮光板の両側に取り付けられたガイド(55),駆動モーター(56)、接触スイッチ(57)が図示されている。
【0014】
同接触スイッチ(57)がONの状態になると、駆動モーター(56)はOFFの状態に変わり停止する、それに伴い同電動シャッター(15)のロック機構が作動し、同電動シャッター(15)の閉鎖を知らせる操縦室のパイロットランプが点灯する。(詳細な電気回路図は省略。)
【0015】
2図は自動ロック式電動シャッター(15)のロック機構の説明図である。
本図では、ステッピングモーターを使用した例を示す。 2図Aは同電動シャッター(15)の正面図、2図Bおよび2図CはロックがOFF、ON状態の側面図であり、2図Dおよび2図EはロックがOFF、ON状態の平面図である。
【0016】
ロック機構について、上図では、ステッピングモーター(22)の使用例を示したが、その他に、ソレノイドおよびシャッターの重力を利用した機械式ロックまたはそれ等の組み合わせも利用できる。
【0017】
本発明の構成の第2要素である機内情報を切断するための、客室のみの全照明(読書灯、非常誘導灯を含む)を消灯するには、既存の旅客機では、電気回路の改造、消灯用スイッチの増設または統合が必要と思われる。 新しい旅客機には上記の動作をする電気回路を設置しなければならない。
【0018】
3図は、本発明の構成の第3要素である、客室を複数のブロックに遮蔽する可動性シャッターの正面図である。 3図Aは機内で、膨張形成されたエァーバック形式シャッターの正面図あり、3図Bは収納されたシャッターが膨張形成される過程を、その支柱の動きで説明するための正面図である。
【0019】
このエアーバック形式シャッターは、1つの主壁部(30)、2つの副壁部(32)と2本の支柱(31)より構成される。 主壁部(30)は、その一部分が損傷を受けても倒壊しないように、縦方向に区切られた数個の小空間から形成されており、各小空間の底部には圧縮空気の噴出し孔と付随した逆流止め弁(34)が付設されている。 なお、3図Aおよび3図Bでは、図面の構図を簡略化しているので、圧縮空気の噴出し孔と付随した逆流止め弁(34)は一箇所に留めている。
【0020】
一方、副壁部(32)は横方向に区切られた数個の小空間より形成されており、それらの各小空間は主壁部(30)と通気孔(37)を通して貫通している。副壁部(32)の強度補強のためには、同通気孔(37)に逆流止め弁(図示省略)を、副壁部(32)の底部に梁(図示省略)を付設したほうがよい。
【0021】
3図Bの(33a)、(33b)は、支柱(31)がその収納部位からその定位置へ移動する過程を示す。 同支柱(31)の底部は蝶番(35)により保持されている。
副壁部(32)底部の横揺はストッパー(36)(3図A参照)により押さえられる。
このエァーバック形式シャッターの主壁部(30)、副壁部(32)をその収納部位より引き出す圧縮空気は、エンジン・ブリード・エアーをコンプレッサーで更に加圧し利用する。
【0022】
4図Aは、図左側が収納時のエァーバック形式シャッター主壁部(30)の断面図であり、図右側が圧縮空気により拡張された同主壁部(30)の断面図である。
同図から明らかなように、同主壁部(30)は基本的には外側に防刃シート(41)、内側に気密シート(42)の2層構造を持つ。 しかしながら、外部からの破壊行為から内側の気密シート(42)を保護するために、防刃シート(41)と気密シート(42)の中間に防刃ネット(図示省略)を挿入した方がより効果的である。
【0023】
次に、上記防刃シート(41)および気密シート(42)について説明する。防刃シート(41)は、パラ系アラミド繊維、ポリアリレート繊維、超高強度ポリエチレン繊維、PBO繊維で織られた布地を使用する。 各々の繊維単独のものだけでなく、それらの混紡糸による布地またはそれらの交織布地も使用できる。
パラ系アラミド繊維による布地として、デュポン社のケブラー(登録商標)、株式会社 帝人のテクノーラ(登録商標)が挙げられる。 ポリアリレート繊維による布地として、株式会社 クラレのベクトラン(登録商標)、超高強度ポリエチレン繊維による布地として、株式会社 東洋紡のダイニーマ(登録商標)が、PBO繊維布地として同社のザイロン(登録商標)が挙げられる。
【0024】
気密シート(42)は脂肪族ポリアミド繊維またはポリエステル繊維の基布を、ゴム配合剤またはフッ素樹脂でコーチングした気密性の高い、自動車のエァバック等で使用されている布地を用いる。 さらに、両繊維から得られるフィルムを数層接合した強化シートも使用できる。
【0025】
4図Bは、収納された上記エァーバック形式シャッター(43)の平面図である。
既存の旅客機の床に敷設する場合には、任意の列の座席横一列(44)を取り除き、その空間を利用する。
【0026】
5図Aは、旅客機の断面図を用いて、本発明の構成の第4要素である、客室内に薬剤を散布する散布装置の配置位置を例示した配置図である。
薬剤噴霧装置(52)は、その先端部分に二流体噴霧ノズルを有する導管と圧縮空気タンク(53)、薬剤貯留タンク(54)から構成される。 同装置(52)で使用される二流体噴霧ノズルは機壁に固定されて設置されている。
【0027】
圧縮空気タンク(53)および薬剤貯留タンク(54)の開閉バルブ(図示せず。)は、操縦席ならびに機体後部の乗務員休息室の両面から操作可能であるが、何れか一方だけが択一的に操作出来るように設計した方がよい。
【0028】
圧縮空気タンク(53)および薬剤貯留タンク(54)の開閉バルブは、薬液が直接乗客に懸からない様に、前者のバルブを先に開け、十数秒後に後者が作動するようにして、薬液噴霧終了時には、薬剤貯留タンクと噴霧ノズルを結合する導管に薬液が残らないように、後者バルブを先に閉め、十数秒後に前者バルブが閉まるようにする。
【0029】
薬剤噴霧装置(51)は、先端部分の二流体噴霧ノズルが暗視ビデオカメラと連動して360° 方向に指向可能な構造体であって、同構造体は上記の可動性シャッター(43)により隔離遮蔽された空間の通路上を機前方向および機後方向に往復運動が出来る様に設計されている。(6図参照)
【0030】
同二流体噴霧ノズルと圧搾空気タンク、薬剤貯留タンク(図示せず。)はフレキシブルな導管により結合されている。 本薬剤噴霧装置(51)の圧搾空気タンク、薬剤貯留タンクに付設されている開閉バルブ(図示せず。)は、薬剤噴霧装置(52)同様に、操縦席ならびに機体後部の乗務員休息室の両面から択一的に遠隔操作される。 薬剤噴霧時は同様に時間差動作を行う。
【0031】
次に、本発明で使用される薬剤について説明する。 薬剤散布の目的は、事件発生に伴う乗客の極度の緊張およびテロ実行犯の高揚した精神状態を沈静化するためであるから、精神安定作用を有する植物精油またはその主要成分の合成香料の配合物と無臭で軽い催眠作用を持ち低毒性で知られているメラトニンの混合剤を使用する。
【0032】
使用薬剤について、さらに詳述すると、乗客に対し散布するための薬剤噴霧装置(52)に使用する薬剤とテロ実行犯に直接散布するための薬剤噴霧装置(51)に使用する薬剤とは、効力の点で相違した方がよい。 前者の薬剤としては、鎮静作用よりも芳香性を重要視して精油を選択し、メラトニンの配合割合を少なく、後者の薬剤は鎮静作用が強く催眠作用を持つ精油を用い、メラトニンの配合割合を多くする。 上記混合剤は、散布するに当たり、エチルアルコール溶液、エチルアルコール・水混合溶液または懸濁水溶液の状態で使用される。
【0033】
本発明に係わるシステムの運用状況を説明すると次のようになる。
機内のテロ事件発生を知らせる客室乗務員の通報を受けたとき、パイロツトは、機内の通信手段で、その真偽を確認する。 その後、自動ロック式の遮光シャッター(15)の動作スタートスイッチを押す。
【0034】
同シャッターの閉鎖を示すパイロットランプの点燈を確認した後に、客室の照明(読書灯、非常灯を含む全照明)を消す。 乗客に着席等の指示を与えた後に、収納隔壁(43)へ圧縮空気を送るコックを開き、隔壁を拡張形成させる。
【0035】
隔壁を形成する間、エアバッグの開放に伴う雑音により、テロ実行犯、乗客共に動揺をするが、隔壁形成終了をエアバック内空気圧センサー等(図示せず)で確認してから、速やかに薬剤の放出を始める。 必要に応じて、薬剤が無害であることを機内放送する。 数分から十数分の時間をおいてテロ実行犯、乗客共に一次の動揺から落着きを取り戻す。
【0036】
テロ実行犯にとつては、視覚的拘束状態であり、仲間同士の意気疎通が隔壁により阻止されるために犯行実行の意欲を減退させることになる。
薬剤の散布は、その間、暗視ビデオカメラ等でテロ実行犯の存在を確認して、薬剤噴霧装置(51)を用いて犯人に向け直接浴びせ続ける。
飛行機は、出来るだけ速やかに、最寄の空港に着陸するか、止む終えない場合には、適当な地点に不時着する。
【0037】
【発明の効果】
本発明は、従来技術の項で説明した、薬剤を散布する発明と類似する手段を使用するが、使用する薬剤の種類が異なる為に散布後の乗客に対する効果が明らかに相違する。 引用発明では、麻酔薬や催眠剤等の劇薬を使用するため幼児、高齢者、妊婦に対し、著しい身体的ストレスを与へる。
身体堅固なテロ実行犯に対し、その行動を拘束できるだけの薬剤を客室に散布した場合には、身体的弱者である幼児、高齢者、妊婦は死に至るか、生涯消えることのない重篤な後遺症を残すことになる。 さらに劇薬の使用を察知した犯人は自暴自棄になり、乗客全員を道連れにする凶行の実行を早めることになる。
【0038】
一方、本発明で使用される薬剤は精神鎮静作用を有する芳香性植物精油および合成香料と無臭で緩和な催眠作用を有するメラトニンを使用することから、実行犯を刺激することなくかつ犯人と乗客の精神を鎮静し、乗客を平常心に戻し実行犯の犯行意欲を抑制する効果を生ずる。 本薬剤の使用目的はテロ実行犯の行動を拘束する為ではないので、多量の薬剤を使用する必要はない。 乗客に散布する薬品はもともと効力が弱く、幼児・高齢者・妊婦が在席している場合は、散布時間を短縮することにより身体的ストレスを少なくすることが出来る。
薬剤噴霧装置(52)からの少量かつ短時間の本薬剤散布は、長時間飛行の身体的ストレスにより、発病するエコノミック症候群を防止するために使用できる。
【0039】
さらに、本発明のシステムは客室の全ての窓を閉鎖することによりテロ実行犯を機外の視覚情報から隔離し、かつ、客室の全照明を消灯することで、テロ実行犯自身が1次的パニックに陥り、犯行の遂行を阻止される。 続く可動シャッターの作動による隔離遮蔽のために、テロ実行犯同士の連携プレイが阻止されるので益々犯行の遂行が遅れる事になる。 薬剤の噴霧がテロ実行犯の高揚した精神状態を鎮静化し、犯行意欲を減退させることとなる。
その間に、操縦士は安全な着陸地へ飛行機を着地させて、地上の犯人制圧者と協力してテロ行為を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1図Aは旅客機の窓枠の斜視図
1図Bは同窓枠に嵌められる窓の正面図
1図Cは窓の断面図
1図Dは、本発明の自動ロック式電動シャッター(15)を内側アクリル板(13)と遮光シャッター(14)の間に設置した例の窓の断面図
【図2】自動ロック式電動シャッター(15)のロック機構の説明図
2図Aは同電動シャッター(15)の正面図
2図Bおよび図2CはロックがOFF、ON状態の側面図
2図Dおよび図2EはロックがOFF、ON状態の平面図
【図3】本発明の構成の第3要素である、客室を複数のブロックに遮蔽する可動性シャッターの正面図
3図Aは機内で、膨張形成されたエァーバック形式シャッターの正面図
3図Bは収納されたシャッターが膨張形成される過程を、その支柱の動きで説明するためのエァーバック形式シャッターの正面図
【図4】4図Aはエァーバック形式シャッターの動作説明図
4図Bは収納されたエァーバック形式シャッター(43)の平面図
【図5】5図Aは薬剤散布装置の配置位置を例示した配置図
5図Bは一枚板構造の自動ロック式電動シャッター(15)の正面図
【図6】薬剤噴霧装置(51)動作説明図
【符号の説明】
10 旅客機の窓枠
11 外側アクリル板
12 中央アクリル板
13 内側アクリル板
14 遮光シャッター
15 本発明の自動ロック式電動シャッター
20 ロック穴
21 ステッピングモーター
22 ロックアーム
30 主壁部
31 支柱
32 副壁部
33a,33b 移動中の支柱(31)
34 逆流止め弁
35 蝶番
36 ストッパー
37 通気孔
41 防刃シート
42 気密シート
43 収納されたエァーバック形式シャッター
44 任意の列の座席横一列
51 薬剤噴霧装置
52 薬剤噴霧装置
53 圧縮空気タンク(
54 薬剤貯留タンク
55 ガイド
56 駆動モーター
57 接触スイッチ
60 薬剤噴霧装置(51)移動レール

Claims (5)

  1. 客室のすべての窓に設置された、操縦室よりの遠隔操作で開閉できる自動ロック式電動シャッター、客室のすべての照明を消灯する電気回路、操縦室よりの遠隔操作で客室を数カ所の空間に隔離遮蔽する可動性シャッター、客室内に薬剤を散布する散布装置からなる旅客機のためのハイジャク防止システム。
  2. 客室を数カ所の空間に隔離遮蔽する可動性シャッターが、圧縮空気により膨張形成されるエァーバック形式である請求項1のシステム。
  3. 少なくとも1枚の気密シートと1枚の防刃シートから構成される多層シートエァーバッグを使用する請求項2のシステム
  4. 散布薬剤が精神安定作用のある植物精油または合成香料とメラトニンの混合剤である請求項1のシステム
  5. 客室乗務員の通報により、操縦者がスイッチ操作により、客室のすべての窓の自動ロック式電動シャッターを閉鎖し、外光を遮断する。 閉鎖確認後に客室の全照明(読書灯、非常誘導灯を含む)を消灯する。 その後、隔離遮蔽シャッターを作動させて、客室を複数のブロックに遮蔽しテロ実行犯を隔離する。 各ブロックに薬剤を散布する。 上記手段を用いた、ハイジャク犯行の防止方法
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