JPH09142397A - 航空機内の薬剤散布システム - Google Patents

航空機内の薬剤散布システム

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JPH09142397A
JPH09142397A JP7307020A JP30702095A JPH09142397A JP H09142397 A JPH09142397 A JP H09142397A JP 7307020 A JP7307020 A JP 7307020A JP 30702095 A JP30702095 A JP 30702095A JP H09142397 A JPH09142397 A JP H09142397A
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JP
Japan
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drug
mixing
aircraft
medicine
cockpit
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JP7307020A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Aizawa
義昭 相澤
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Daiwa Resort Co Ltd
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Daiwa Resort Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ハイジャックなどの航空機における凶悪事件の
対応策において、犯人を眠らせて捕らえるために、航空
機内の客室および操縦室に催眠剤などの薬剤を散布する
ための薬剤散布システムに関し、ハイジャック犯人に悟
られずに、機内に催眠剤などの薬剤を散布して乗客・乗
員と共に眠らせて逮捕するための、安全で、確実にハイ
ジャック犯人を眠らせることができる薬剤散布システム
を実現することを目的とする。 【構成】航空機(1)の操縦室(2)および客室(3)
内に、催眠剤などの薬剤を散布するための薬剤散布シス
テムにおいて、薬剤ボンベなどの薬剤供給手段(4)
と、該薬剤を空調ライン(8)に混入するための薬剤混
入手段(5)とが設けられ、該薬剤の混入を制御するた
めのコントロールボックス(9)が操縦室(2)に設け
られていることを特徴とする航空機内の薬剤散布システ
ムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイジャックなどの航
空機における凶悪事件の対応策において、犯人を眠らせ
て捕らえるために、航空機内の客室および操縦室に催眠
剤などの薬剤を散布するための薬剤散布システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、航空機のハイジャック対策と
しては、機内に武器などの危険物を持込ませないよう
に、搭乗手続きの際に、金属探知器による手荷物検査や
ボディーチェックなどが行なわれている。しかしなが
ら、それらの厳しい検査でも完璧に防止することは不可
能であり、現実にハイジャック事件が発生している。
【0003】不幸にしてハイジャックに遭遇した場合に
は、最悪の状況を想定して、乗客の安全を十分に考慮し
ながら、かつ、毅然とした態度で犯人に対応しなければ
ならない。犯人逮捕には、乗客や犯人の状況を十分に把
握した上で、慎重に対応しなければならない。しかし、
犯人が凶悪で銃や爆弾などの武器を保持している場合に
は、対応は困難を極める。乗客が殺傷される危険性が高
いので、機内に突入するなどの強行手段も考えねばなら
ない。
【0004】しかしながら、機内の状況を十分に把握す
ることは困難であるため、強引に機内に突入して犯人を
逮捕するには、乗客にかなりの危険が伴う。失敗すると
乗客・乗員の死傷は避けられない。また、最悪の場合に
は、航空機と共に爆破と言う重大な事態を招くことにも
なりかねない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記のような
狂暴なハイジャック犯人に対して、乗客・乗員の安全を
十分に確保しながら、確実に犯人を逮捕できるハイジャ
ック対策が強く求められている。
【0006】安全に犯人を捕まえる方法として、麻酔ボ
ンベを装備し、機内に充満させて犯人の意識を失わせて
逮捕する方法(特開昭55−132399号)も考えら
れているが、麻酔を機内に充満させるには、相当の量の
麻酔ガスが使用されることになり、乗客が一度に大量の
麻酔を吸込むことになるため、たいへん危険である。麻
酔は、医療でもその専門医師の処方により患者の状態に
合わせて慎重に用いられるものであり、大量に投与する
と、死に至る危険な薬剤であるので、事実上、上記のよ
うな使用はできない。
【0007】本発明は、このような非常時における問題
に鑑みてなされたものであり、ハイジャック犯人に悟ら
れずに、機内に催眠剤などの薬剤を散布して乗客・乗員
と共に眠らせて逮捕するための安全で、確実にハイジャ
ック犯人を眠らせることができる薬剤散布システムを実
現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1は、図1に例示
するように、航空機1の操縦室2および客室3内に、催
眠剤などの薬剤を散布するための薬剤散布システムにお
いて、薬剤ボンベなどの薬剤供給手段4と、該薬剤を空
調ライン8に混入するための薬剤混入手段5とが設けら
れ、該薬剤の混入を制御するためのコントロールボック
ス6が操縦室2に設けられている航空機内の薬剤散布シ
ステムである。
【0009】該薬剤供給手段4は、催眠剤などの催眠効
果のある薬剤を供給できるものならばいずれでも良く、
例えば、図1に示すように、催眠ガスが圧縮充填された
薬剤ボンベ4でも良く、催眠剤のガス化装置と送風装置
を組み合わせたものでも良い。該催眠剤は、吸込むこと
により、眠ってしまう薬剤であり、医学的に認められた
ものを使用する。
【0010】該薬剤混入手段5は、前記薬剤供給手段4
により供給されたガス状の薬剤を、空調ライン8に混入
させることができるものならばいずれでも良く、例え
ば、図1に示すように、薬剤混入弁6と薬剤混入装置1
7とが設けられた薬剤混入ライン7を空調ライン8に接
続したものでも良い。
【0011】該コントロールボックス9は、薬剤混入弁
6を遠隔操作で開閉できるシステム作動スイッチ10
(図3)が設けられたものであり、操縦室2に設置され
る。なお、該コントロールボックス9は、操縦室2と客
室3との2箇所への薬剤散布をコントロールするもので
あるが、図1に示すように、客室3の空調ライン8を前
方用8b、中央用8c、後方用8dなどに分割して設置
し、各々別々に薬剤散布できるようにしても良い。
【0012】請求項2は、図2に例示するように、前記
の薬剤混入手段5において、流量計11と流量調節弁1
2が設けられており、薬剤の混入量を調節することがで
きる航空機内の薬剤散布システムである。
【0013】該流量計11は、ガス状の薬剤が薬剤混入
ライン7を流れる量を計測できるものならばいずれでも
良く、該流量調節弁12は、流量を調節できる開閉弁な
らばいずれでも良い。これらの流量計11と流量調節弁
12は、薬剤混入ライン7に設けられ、薬剤混入量制御
器13により制御され、薬剤ボンベなどの薬剤供給手段
4からのガス状催眠剤が空調ライン8に混入する量を調
節するものである。混入量の設定は、操縦室2のコント
ロールボックス9にて行なわれる。なお、図1に示すよ
うに、客室3の空調ライン8を前方用8b、中央用8
c、後方用8dなどに分割して設置し、各々別々に薬剤
散布量を調節できるようにしても良い。
【0014】請求項3は、図2に例示するように、前記
の薬剤混入手段5において、薬剤の漏洩検知器14と、
緊急遮断弁15が設けられている航空機内の薬剤散布シ
ステムである。
【0015】該漏洩検知器14は、平常時、すなわち薬
剤混入弁6が閉の状態において、該薬剤混入弁6の下流
側のライン内に薬剤が漏洩した場合に、その漏洩を検知
できるものならばいずれでも良く、煙検知器や微小流量
計などでも良い。また、該緊急遮断弁15は、漏洩した
薬剤が過って操縦室2や客室3に散布されることを防ぐ
ために、薬剤混入ライン7を閉鎖するための開閉弁であ
り、漏洩表示を操縦室2にて確認してから、緊急遮断弁
15の作動スイッチを入れるようにしたものでも良く、
漏洩検知器14の漏洩信号により、自動的に作動して弁
が閉じるようにしたものでも良い。
【0016】
【作用】請求項1のように、航空機1の操縦室2および
客室3内に催眠剤などの薬剤を散布するための薬剤散布
システムにおいて、薬剤ボンベなどの薬剤供給手段4
と、該薬剤を空調ライン8に混入するための薬剤混入手
段5とが設けられ、該薬剤の混入を制御するためのコン
トロールボックス9が操縦室2に設けられていると、ハ
イジャック犯人に悟られずに、催眠剤などの薬剤を操縦
室2内および客室3内に散布することができ、犯人を安
全にかつ、確実に逮捕することができる。
【0017】すなわち、図3に示すように、操縦室2に
設置されるコントロールボックス9のシステム作動スイ
ッチ10を入れると、図1に示すように、薬剤混入手段
5に設けられた薬剤混入弁6が開き、薬剤ボンベなどの
薬剤供給手段4より供給される催眠ガスなどのガス状薬
剤が機内の空調ライン8に混入し、図4に示すように、
操縦室2や客室3の天井部に設けられた空調用の吹出口
16より機内に散布される。
【0018】空調ライン8の吹出口16から空気と混合
した状態で散布されるため、催眠ガスを全体的に、かつ
均一に散布することができ、催眠ガスが一部に偏って吹
出したり、一部の乗客が大量に催眠ガスを吸込むという
こともない。このため、ハイジャック犯人は睡眠ガスの
散布に気付かない。
【0019】また、操縦室2と客室3の空調ラインは、
通常は別系統であるため、図1に示すように、操縦室用
空調ライン8aと客室用の空調ライン8b、8c、8d
とに、各々別々に薬剤混入ライン7を配管すると、客室
3のみに薬剤を散布することもできる。このため、通常
は、この航空機内の薬剤散布システムは、航空機1が地
上に着陸している時に使用されるものであるが、場合に
よっては、飛行中に客室3のみに使用することも可能で
ある。
【0020】また、コントロールボックス9は、操縦室
2に設置されており、通常は、客室3から操縦室2へは
入れないので、この航空機内の薬剤散布システムの存在
をハイジャック犯人に悟られることはない。
【0021】請求項2のように、前記の薬剤混入手段5
において、流量計11と流量調節弁12が設けられてい
ると、薬剤混入ライン7を流れる薬剤の流量を流量計1
1で計測し、設定流量となるように、流量調節弁12の
開度を変化させて薬剤の混入量を調節することができ
る。このため、客室3内の乗客の人数に合わせて催眠剤
の量を的確に調節することができる。また、緊急を要す
る場合には、薬剤の混入量を増やして催眠効果を早くす
ることができ、逆に催眠効果を弱くして使用し、犯人の
気持ちを沈めさせて、説得工作をしやすくすることもで
きる。
【0022】また、通常、人質となる乗客は、後方に集
められ、前方にハイジャック犯人が位置することが多い
が、このような場合に、前方の空調ラインに混入させる
薬剤の混入量を多くし、ハイジャック犯人に集中的に散
布することもできる。
【0023】請求項3のように、前記の薬剤混入手段5
において、薬剤の漏洩検知器14と、緊急遮断弁15が
設けられていると、作動不良などの事故などにより薬剤
混入弁6から薬剤が漏れた場合には、漏洩検知器14が
薬剤の漏洩を検知し、漏洩信号を発し、この漏洩信号を
受けて緊急遮断弁15が閉じる。このため、薬剤が過っ
て操縦室2や客室3に散布されることはなく、漏洩事故
を未然に防ぐことができる。緊急遮断弁15は、薬剤混
入ライン7の影響を受けないように、該薬剤混入ライン
7と空調ライン8の接続部に設けると良い。
【0024】
【実施例】次に本発明による航空機内の薬剤散布システ
ムが実際上どのように具体化されるかを実施例で説明す
る。図1は、本発明による航空機内の薬剤散布システム
の実施例を示すシステムフロー図であり、図2は、本発
明による航空機内の薬剤散布システムの薬剤混入装置の
実施例を示すフロー図である。。この航空機内の薬剤散
布システムは、既設の空調システムを利用して薬剤を散
布するようにしたものであり、操縦室2のコントロール
ボックス9により制御される薬剤混入装置17によっ
て、薬剤ボンベ4から供給される催眠ガスを該空調ライ
ン8に混入させるようにしたものである。
【0025】該薬剤混入装置17は、図2に示すよう
に、催眠ガスが圧縮充填された薬剤ボンベ4と、空調ラ
イン8に催眠ガスを混入するための薬剤混入弁6と、催
眠ガスの流量を計測するための流量計11と、催眠ガス
の混入量を調節するための流量調節弁12と、該流量計
11の信号により流量調節弁12を調節するための薬剤
混入量制御器13と、薬剤混入弁6が閉鎖状態におい
て、催眠ガスの漏洩を検知するための漏洩検知器14
と、該漏洩検知器14の信号により閉鎖する緊急遮断弁
15とが設けられている。
【0026】該薬剤混入量制御器13と、薬剤混入弁6
と、漏洩検知器14と、緊急遮断弁15とは、操縦室2
に設けられたコントロールボックス9に接続されてお
り、このコントロールボックス9から送られる信号によ
り制御されている。
【0027】本薬剤散布システムに使用される催眠剤
は、医学的に使用されている催眠鎮静剤などを用いると
良い。例えば、薬物依存性の少ない、ベンゾジアゼピン
系催眠鎮静剤で睡眠効果が早く現れるものを用いると良
い。また、スポーツの関節炎緩和剤として用いられてい
るジメチル・スルフォサイド(DMSO)などの皮膚吸
収性の催眠鎮静剤などでも良い。いずれにしても、使用
量を十分に検討し、人体への副作用などの悪影響のない
ものを用いる必要がある。
【0028】この航空機内の薬剤散布システムは、操縦
室のコントロールボックス9のシステム作動スイッチ1
0(図3)を入れると、図2に示すように、薬剤混入弁
6が開き、薬剤ボンベ4より催眠ガスが薬剤混入ライン
7に流れ込み、流量調節弁12にて流量が調節されて空
調ライン8に流れ込む。空調ライン8に流れ込んだ催眠
ガスは、空気と混合され、天井部の吹出口16(図4、
図5)より、操縦室2内および客室3内に散布される。
【0029】図3は、操縦室2に設けられるコントロー
ルボックス9の操作パネルの実施例である。図のよう
に、メインスイッチであるシステム作動スイッチ10
と、操縦室2と客室3への薬剤の混入量調節レバー18
と、薬剤混入弁6を開かなくするための混入弁ロックボ
タン19とが設けられている。客室用のラインは、前
方、中央、後方の3つのラインが設けられており、各々
独立して調整できるようになっている。なお、図1に示
すように、4つの空調ラインには、各々逆止弁30が設
けられており、薬剤混入による逆流を防止するようにな
っている。
【0030】該システム作動スイッチ10を入れると、
操縦室ライン8aおよび3つの客室ライン8b、8c、
8dの薬剤混入弁6が一斉に開き、薬剤が散布され、薬
剤散布ランプ20が点灯するようになっている。混入弁
ロックボタン19により、4ライン(操縦室ラインと客
室3ライン)8a、8b、8c、8dのうちの任意のラ
インを閉鎖することができ、また、薬剤の散布量は、各
ライン毎に混入量調節レバー18により調節することが
できる。図のように、操縦室2および客室3の前方、中
央、後方各々への薬剤散布量を別々に調節することがで
きるようになっているため、犯人が位置する客室3前方
への薬剤混入量を増やし、人質となっている一般乗客の
位置する客室3後方への薬剤混入量を減じて散布するこ
ともできる。
【0031】また、平常時に薬剤が操縦室2や客室3に
散布されることがないように、漏洩検知器14が設けら
れており、該漏洩検知器14からの漏洩信号により点灯
する漏洩検知ランプ21が設けられており、操縦室2に
おいて、薬剤の漏洩を検知することができ、また、漏洩
検知と連動する緊急遮断弁15の開表示ランプ22と閉
表示ランプ23が設けられており、漏洩時に緊急遮断弁
15が確実に閉じたかどうかを確認することができるよ
うになっている。
【0032】図4は、本発明による航空機内の薬剤散布
システムの作動状況を示す全体構成図であり、(1)は
全体図であり、(2)は、天井部の吹出口16を示す要
部詳細図である。航空機1の操縦室2にコントロールボ
ックス9が設置されており、客室3下部には薬剤ボンベ
4と薬剤混入装置17が気密性格納容器24内に格納さ
れて設置されており、特別に催眠ガスの漏洩防止対策が
なされている。28は、座席を示す。図のように、空調
装置25からの空調ライン8に薬剤混入ライン7が接続
されており、客室3の天井部に設けられた吹出口16よ
り催眠ガスが空気とともに散布される。この機内天井部
に設けられる吹出口16は、操縦室2および客室3の全
域に設置されているため、機内全域に均一に催眠剤など
の薬剤を散布することができる。
【0033】図5は、空調ライン5の吹出口16からの
薬剤の散布状況を示す図である。天井部に設けられてい
る吹出口16より催眠ガスが空気と混合されて図中の矢
印に示すように散布される。29は窓である。このよう
に、天井側より催眠ガスが散布されると、機内で立って
いるハイジャック犯人26は早く催眠ガスを吸込むこと
になり、乗客27よりも早く催眠状態になる。このた
め、ハイジャック犯人26は、乗客27が催眠状態にな
る状況を見ることはないので、自分が催眠状態になるま
で催眠ガスが散布されたことに気付かない。また、座っ
ている乗客27は、催眠ガスがより拡散するため、催眠
ガスを徐々に吸込むことになるため、急速な吸込みなど
による問題はない。
【0034】なお、本航空機内の薬剤散布システムは、
ハイジャック対策を主な目的として開発されたものであ
るが、薬剤として、殺虫剤を用いて機内の殺虫用とした
り、滅菌ガスを用いて空調システムライン内の消毒用と
したり、芳香剤を用いて消臭用として用いたりするなど
メンテナンス用としても使用することができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1のように、航空機1内の操縦室
2および客室3に催眠剤などの薬剤を散布するための薬
剤散布システムにおいて、薬剤ボンベなどの薬剤供給手
段4と、該薬剤を空調ライン8に混入するための薬剤混
入手段5とが設けられ、該薬剤の混入を制御するための
コントロールボックス9が操縦室2に設けられているこ
とにより、空調ライン8を利用して催眠剤などの薬剤を
散布することができるので、全体的に、かつ均一にしか
もすばやく薬剤を散布することができる。すなわち、天
井部からの吹出しのため、拡散しやすく、吸込みやす
い。
【0036】また、特別な吹出口は設けられておらず、
また、客室3内には、コントロールボックスは設置せ
ず、操縦室2に設けられているため、ハイジャック犯人
に、この薬剤散布システムの存在を悟られずに、的確な
タイミングで、作動させることができる。さらに、機内
に新たな散布ラインを設ける必要がないので、経済的で
ある。
【0037】請求項2のように、前記の薬剤混入手段5
において、流量計11と流量調節弁12が設けられてお
り、薬剤の混入量を調節することができることにより、
催眠効果を調整することができるため、乗客の人数に応
じた薬剤の混入量を簡単に調節することができる。ま
た、ハイジャック犯人の行動状況や乗客の状態に応じ
て、効果的に催眠作用を調整することが可能である。
【0038】請求項3のように、前記の薬剤混入手段5
において、薬剤の漏洩検知器14と、緊急遮断弁15が
設けられていることにより、平常時に薬剤が操縦室2や
客室3に漏洩することを確実に防止することができ、ま
た、万が一薬剤混入弁6が誤動作して開いてしまうこと
があっても、緊急遮断弁15が閉じるため、過って散布
されることはなく安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による航空機内の薬剤散布システムの実
施例を示すフロー図である。
【図2】本発明による航空機内の薬剤散布システムの薬
剤混入装置の実施例を示すフロー図である。
【図3】本発明による航空機内の薬剤散布システムのコ
ントロールボックスの実施例を示す図である。
【図4】本発明による航空機内の薬剤散布システムの作
動例を示す全体図である。
【図5】本発明による航空機内の薬剤散布システムによ
る催眠ガス散布状況を示す図である。
【符号の説明】
1 航空機 2 操縦室 3 客室 4 薬剤ボンベ(薬剤供給手段) 5 薬剤混入手段 6 薬剤混入弁 7 薬剤混入ライン 8 空調ライン 9 コントロールボックス 10 システム作動スイッチ 11 流量計 12 流量調節弁 13 薬剤混入量制御器 14 漏洩検知器 15 緊急遮断弁 16 吹出口 17 薬剤混入装置 18 混入量調節レバー 19 混入弁ロックボタン 20 薬剤散布ランプ 21 漏洩検知ランプ 24 気密性格納容器 25 空調装置 26 ハイジャック犯人 27 乗客 30 逆止弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機(1)の操縦室(2)および客室
    (3)内に、催眠剤などの薬剤を散布するための薬剤散
    布システムにおいて、薬剤ボンベなどの薬剤供給手段
    (4)と、該薬剤を空調ライン(8)に混入するための
    薬剤混入手段(5)とが設けられ、該薬剤の混入を制御
    するためのコントロールボックス(9)が操縦室(2)
    に設けられていることを特徴とする航空機内の薬剤散布
    システム。
  2. 【請求項2】 前記の薬剤混入手段(5)において、流
    量計(11)と流量調節弁(12)が設けられており、
    薬剤の混入量を調節することができることを特徴とする
    請求項1に記載の航空機内の薬剤散布システム。
  3. 【請求項3】 前記の薬剤混入手段(5)において、薬
    剤の漏洩検知器(14)と、緊急遮断弁(15)が設け
    られていることを特徴とする請求項1または請求項2の
    いずれかの項に記載の航空機内の薬剤散布システム。
JP7307020A 1995-11-27 1995-11-27 航空機内の薬剤散布システム Pending JPH09142397A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003066432A1 (en) * 2002-02-05 2003-08-14 Azumaya Corporation System and method for prevention of hijacking
EP3925884A1 (en) * 2020-06-19 2021-12-22 The Boeing Company System and method for disinfecting an interior of an aircraft

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