JP2005219396A - ボトル用ラベルフィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】ボトルの外側だけでなく、内側も白色度が十分に高い、ボトル用遮光性フィルムを提供することを目的とする。
【解決手段】プラスチックフィルム11に、順に白インキ層14/灰色インキ層15a/白インキ層14、又は白インキ層14/銀色インキ層15b/白インキ層14の構成を有する遮光インキ層13を設け、この遮光インキ13層とプラスチックフィルム11との間に絵柄を有する印刷インキ層12を設けた、ボトル用ラベルフィルムを作製する。
【選択図】図1
【解決手段】プラスチックフィルム11に、順に白インキ層14/灰色インキ層15a/白インキ層14、又は白インキ層14/銀色インキ層15b/白インキ層14の構成を有する遮光インキ層13を設け、この遮光インキ13層とプラスチックフィルム11との間に絵柄を有する印刷インキ層12を設けた、ボトル用ラベルフィルムを作製する。
【選択図】図1
Description
この発明は遮光性のあるボトル用ラベルフィルムに関する。
一般に、飲料の中には、太陽光に当てると劣化したりするものがあり、色付きガラス瓶に入れて販売されているものが多いが、瓶の重量やガラスの壊れやすさが輸送の際に問題となることがある。しかし、瓶の代わりにポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」と略す。)などのプラスチック製有色ボトルを使用すると、有色のプラスチックを製造するために専用の設備を必要としてしまい、また、使用後はリサイクルの妨げになってしまう。
これに対して、一般に用いられている無色透明のPETボトルに、遮光性インキ層を有するフィルムを巻き付けて、遮光性を持たせる方法がある。しかし、アルミペーストや黒色インキを用いる遮光性インキ層をそのまま用いると、商品表示の絵柄などの印刷が読み取りにくくなったり、見栄えが悪くなったりするなどの問題がある。
そこで、ボトル表面に巻きつけるプラスチックフィルムであって、そのボトルと接する側に、まず白色インキ層を全面ベタ刷りして、その上からアルミペーストを含有するインキ層を設けて、遮光性とともに白色度も向上させた遮光性シュリンクフィルムが特許文献1に記載されている。
しかしながら、特許文献1のフィルムでは、ボトルの外側に向けた白色隠蔽性は向上しても、ボトルの内側の白色度は向上していないために暗く、購買者がボトルの中身を底や蓋側から覗き込んだ場合に暗く見えてしまい、内容物の見栄えが悪くなるという問題があった。
そこでこの発明は、ボトルの外側だけでなく、内側に対しても白色度が十分に高い、ボトル用遮光性フィルムを提供することを目的とする。
この発明は、プラスチックフィルム上に、順に白インキ層/灰色インキ層/白インキ層、又は、白インキ層/銀色インキ層/白インキ層の構成を有する遮光インキ層を設け、この遮光インキ層と上記プラスチックフィルムとの間に絵柄を有する印刷インキ層を設けたボトル用ラベルフィルムにより、上記の課題を解決したのである。
この発明にかかるラベルフィルムにより、ボトルの中身に太陽光などが入り込むことを広範囲に防ぐことができるだけの遮光性を与えることが出来る。さらに、ラベル上に設ける銀色インキ層又は灰色インキ層の両側に、白色度の高い白インキ層を設けることで、表面の白色度を上げて明るくして外観の見栄えをよくすることができ、かつ、ボトルの底や蓋側からボトルの中を覗き込んだ際の白色度も上げて中身の見栄えも良くすることができる。
以下、この発明について詳細に説明する。
この発明は、図1のように、フィルム11と遮光インキ層13との間に、絵柄を有する印刷インキ層12を設けたボトル用ラベルフィルムである。
この発明は、図1のように、フィルム11と遮光インキ層13との間に、絵柄を有する印刷インキ層12を設けたボトル用ラベルフィルムである。
上記フィルム11は、ガラス瓶やペットボトル等のボトルに対して、熱収縮によって密着させるシュリンクラベルや、巻きつけて接着剤によりボトルに固定するタックラベル、その他、これらのようにボトルに密着させるラベル用のプラスチックフィルムであれば特に制限されるものではない。このようなフィルムとしては、例えば、ポリプロピレンやポリスチレン製のフィルムが挙げられる。
上記遮光インキ層13とは、上記フィルム11に遮光性を持たせ、かつ白色度を上げるためのものである。上記遮光インキ層13は、絵柄側から順に白インキ層14/灰色インキ層15a/白インキ層14、又は白インキ層14/銀色インキ層15b/白インキ層14となる構成を有するものである。これらの層は、上記フィルム11の出来るだけ広い範囲に存在することが望ましく、上記フィルム11の全面を覆っているとより望ましい。被覆率が高いほど、遮光効果が高いためである。
まず、上記灰色インキ層15aとは、黒色インキを含有する白色系インキにより形成されたインキ層をいう。また、上記銀色インキ層15bとは、アルミなどの金属ペーストを含有するインキにより形成されたインキ層をいう。なお、銀色インキ層15bが黒色インキを含有してもよく、灰色インキ層15aが金属ペーストを含有してもよい。また、白色系インキとは、ベージュ色、乳白色、白色などに見えるインキを言う。
また、上記白インキ層14とは、上記灰色インキ層15aより白色度が高いインキ層であり、人間の目にベージュ色、乳白色又は白色として見えるものであると望ましい。上記白インキ層14は、上記灰色インキ層15a又は上記銀色インキ層15bが存在することによるラベルフィルムの見た目の暗化をできるだけ小さく抑えることが求められる。外側から見た人間の目には、白色度の高い上記白インキ層14の色のみが上記絵柄の背景として見えることが望ましく、底部又は蓋側から覗き込んだ人間の目には、上記灰色インキ層15a又は銀色インキ層15bの影響で内容物が暗く感じ取れることが極力少ないことが望ましい。
さらに、上記遮光インキ層13には、上記の白インキ層14/灰色インキ層15a/白インキ層14又は、白インキ層14/銀色インキ層15b/白インキ層14以外の層が含まれていてもよい。ただし、それぞれの白インキ層14による上記遮光インキ層13の外観の白色度を著しく低下させるものでない必要がある。そのため、上記以外の層が含まれる際には、灰色インキ層15a又は銀色インキ層15bと白インキ層14との間に存在すると望ましい。
上記フィルム11と遮光インキ層13との間に印刷される絵柄を有する印刷インキ層12は、文字や模様によってボトルの内容物を表示したり、購買者に印象を与えたりするためのものである。印刷インキ層12の絵柄は、フィルム11の全面を覆っている必要はなく、フィルム11上の一部だけであってもよい。また、印刷インキ層12に接している側の白インキ層14は、印刷インキ層12の地色となってもよい。なお、上記絵柄の印刷方法はグラビア印刷など、特に限定されるものではなく、印刷に用いるインキの種類も特に限定されない。
この発明にかかるボトル用ラベルフィルムは、可視光の透過率が0.3%未満であることが望ましく、0.2%未満であるとより望ましい。なお、これらの数値条件を、可視光域全域だけではなく紫外線領域や赤外線領域でも満たすものであるとより望ましい。ボトルの中に、ビールなどの耐光性の低い製品を充填した場合でも、製品の品質劣化を出来るだけ抑えるためである。この可視光の遮蔽は、主に上記遮光インキ層によって実現すると望ましい。このため、上記遮光インキ層13に含まれる上記灰色インキ層15a又は銀色インキ層15bは、それだけで可視光の透過率が1%未満となるとより望ましい。
以下、実施例を用いてこの発明をより具体的に説明する。
まず、用いるインキについて説明する。
・白インキ(サカタインクス(株)製:PS−985 白 150PR−65)
・灰色インキ(上記白インキに、全体の5重量%となる黒インキ(サカタインクス(株)製:PS−985 墨1000)を添加する。)
・銀色インキ(サカタインクス(株)製:PS−985 銀 RE−17(アルミペースト含有))
まず、用いるインキについて説明する。
・白インキ(サカタインクス(株)製:PS−985 白 150PR−65)
・灰色インキ(上記白インキに、全体の5重量%となる黒インキ(サカタインクス(株)製:PS−985 墨1000)を添加する。)
・銀色インキ(サカタインクス(株)製:PS−985 銀 RE−17(アルミペースト含有))
上記のそれぞれのインキ100重量部を、イソプロピルアルコール(IPA)40%、酢酸エチル60%からなる溶剤40重量部で希釈した。これらの粘度をザーンカップ粘度計No.3にて測定した。希釈後のインキの粘度及びインキ中の樹脂、顔料、溶剤の比率を表1に示す。なお、インキ中の樹脂はいずれもアクリル/セルロース系樹脂である。また、これら以外に、元々のインキに由来するワックス、滑剤、消泡剤、レベリング剤、ブロッキング防止剤などからなる添加剤が1%未満含まれている。
これらのインキをそれぞれ、延伸ポリスチレン製フィルム(シーアイ化成(株)製:EPS45TD 厚み60μm 以下、「OPS」と略す。)に対して、彫刻(ヘリオ)30μmベタ版にて、印刷速度100m/分でグラビア印刷し、60℃で瞬間的に乾燥させた。
(実施例1)
OPSに、白インキ層/灰色インキ層/白インキ層となる順番で、上記の印刷条件により印刷した。得られたフィルムについて、Biochrom Ltd Ultrospec 2100 proにより200〜900nmの光線透過率スペクトルを測定した。その結果を表2に示す。
OPSに、白インキ層/灰色インキ層/白インキ層となる順番で、上記の印刷条件により印刷した。得られたフィルムについて、Biochrom Ltd Ultrospec 2100 proにより200〜900nmの光線透過率スペクトルを測定した。その結果を表2に示す。
(実施例2)
OPSに印刷するインキ層の構造及び順番を、白インキ層/銀色インキ層/白インキ層とした以外は実施例1と同様にして光線透過率スペクトルを測定した。その結果を表2に示す。
OPSに印刷するインキ層の構造及び順番を、白インキ層/銀色インキ層/白インキ層とした以外は実施例1と同様にして光線透過率スペクトルを測定した。その結果を表2に示す。
(比較例1)
OPSに印刷するインキ層の構造及び順番を、白インキ層/白インキ層とした以外は実施例1と同様にして光線透過率スペクトルを測定した。その結果を表2に示す。
OPSに印刷するインキ層の構造及び順番を、白インキ層/白インキ層とした以外は実施例1と同様にして光線透過率スペクトルを測定した。その結果を表2に示す。
(比較例2)
OPSに印刷するインキ層の構造及び順番を、銀色インキ層/白インキ層とした以外は実施例1と同様にして光線透過率スペクトルを測定した。その結果を表2に示す。
OPSに印刷するインキ層の構造及び順番を、銀色インキ層/白インキ層とした以外は実施例1と同様にして光線透過率スペクトルを測定した。その結果を表2に示す。
(結果)
銀色インキ層又は灰色インキ層の前後に白インキ層を設けた遮光インキ層では、白インキ層のみや銀色インキ層に白インキ層を設けたものよりも、さらに高い遮光性を持たせることができた。
銀色インキ層又は灰色インキ層の前後に白インキ層を設けた遮光インキ層では、白インキ層のみや銀色インキ層に白インキ層を設けたものよりも、さらに高い遮光性を持たせることができた。
11 フィルム
12 印刷インキ層
13 遮光インキ層
14 白インキ層
15a 灰色インキ層
15b 銀色インキ層
12 印刷インキ層
13 遮光インキ層
14 白インキ層
15a 灰色インキ層
15b 銀色インキ層
Claims (2)
- プラスチックフィルム上に、順に白インキ層/灰色インキ層/白インキ層、又は、白インキ層/銀色インキ層/白インキ層の構成を有する遮光インキ層を設け、この遮光インキ層と上記プラスチックフィルムとの間に絵柄を有する印刷インキ層を設けたボトル用ラベルフィルム。
- 可視光の透過率が0.3%未満である、請求項1に記載のボトル用ラベルフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004030974A JP2005219396A (ja) | 2004-02-06 | 2004-02-06 | ボトル用ラベルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004030974A JP2005219396A (ja) | 2004-02-06 | 2004-02-06 | ボトル用ラベルフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005219396A true JP2005219396A (ja) | 2005-08-18 |
Family
ID=34995418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004030974A Pending JP2005219396A (ja) | 2004-02-06 | 2004-02-06 | ボトル用ラベルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005219396A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009147825A1 (ja) * | 2008-06-02 | 2009-12-10 | 大倉工業株式会社 | 遮光性包装用シュリンクフィルム |
JP2015224062A (ja) * | 2014-05-28 | 2015-12-14 | 東洋製罐株式会社 | 白色度に優れた遮光性パウチ |
JP2017114041A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | 大日本印刷株式会社 | 反射性遮光性積層体 |
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2004
- 2004-02-06 JP JP2004030974A patent/JP2005219396A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009147825A1 (ja) * | 2008-06-02 | 2009-12-10 | 大倉工業株式会社 | 遮光性包装用シュリンクフィルム |
JP5255634B2 (ja) * | 2008-06-02 | 2013-08-07 | 大倉工業株式会社 | 遮光性包装用シュリンクフィルム |
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