JP2005219349A - 強化パネル成形方法及び発泡コア成形方法、パネル構造 - Google Patents

強化パネル成形方法及び発泡コア成形方法、パネル構造 Download PDF

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Abstract

【課題】芯材としての発泡コアに繊維強化プラスチック層が形成される強化パネルを成形する場合、RTM法では、低真空圧下で行われる樹脂の拡散及び含浸に時間がかかるため、成形工程をハイサイクル化できない。
【解決手段】熱硬化性樹脂を含浸させたシート状の強化繊維材料6を、芯材となる発泡コアCに対向させて配置し、その強化繊維材料6及び発泡コアCを上型9及び下型10によって低プレス圧で加圧し、強化繊維材料6及び発泡コアCを型8形状に馴染ませるプリフォーム工程と、強化繊維材料6に含浸している熱硬化性樹脂の硬化反応が進行可能な温度に設定されている上型12及び下型13で、強化繊維材料6及び発泡コアCを加圧し、強化繊維材料6に含浸している熱硬化性樹脂を硬化または固化して強化繊維材料6を発泡コアCに圧着するプレス工程とで強化パネルを成形する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば自動車のボンネットやルーフ等に用いられる強化パネルの成形方法、及びその成形方法によって成形されるパネルの構造に関する。
従来、自動車のボンネットやルーフ等に用いられるパネル構造として、繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)をパネル状にした構造や、パネル状の発泡コアの少なくとも一方の面に繊維強化プラスチック層を形成した構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
これらパネル構造の繊維強化プラスチックは、炭素繊維やガラス繊維材料、アラミド繊維材料等の高強度・高弾性の強化繊維材料と樹脂とで構成されており、その成形方法としてはRTM法(Resin Transfer Molding)が主流である。このRTM法は、樹脂が浸透していない所謂ドライの強化繊維材料を、必要に応じて発泡コアと重ね合わせて、所定の金型やバックフィルム内に密封し、その金型内部またはバックフィルム内部を真空引きすると共に樹脂を注入して、強化繊維材料に樹脂を拡散、含浸及び硬化させて強化パネルを成形するものである。
特開2001−260238号公報
しかし、上記RTM法は、樹脂を金型やバックフィルムの末端部まで行き渡らせる必要があり、比較的低い真空圧下で行われる樹脂の拡散及び含浸に時間がかかるため、成形工程のハイサイクル化が難かしいといった問題がある。
また、発泡コアに強化繊維材料を重ね合わせて所定の金型内やバックフィルム内に密封して真空引きする場合も、金型内やバックフィルム内を高真空圧にすると発泡コア部が破損するおそれがあるので、低真空圧下で樹脂の拡散及び含浸を行う必要がある。そのため、この場合も成形工程のハイサイクル化が困難である。
また、樹脂グレードを選択し、樹脂を急激に硬化又は固化させてハイサイクル化を図ることも考えられるが、この場合、樹脂の硬化又は固化が周囲から始まり固化または硬化時に収縮するため、パネル内に空洞が発生してしまい、採用することができない。
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、ハイサイクルで強化パネル成形することが出来るパネル成形方法と、そのパネル成形方法に用いることのできる発泡コアの成形方法、及び、そのパネル成形方法で成形されるパネル構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、パネル状の発泡コアの少なくとも一方の面に繊維強化プラスチック層が形成されて成る強化パネルの成形方法であって、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を含浸させたシート状の強化繊維材料を、変形可能な状態で、芯材となる発泡コアの繊維強化プラスチック層を形成する面に対向させて配置し、その強化繊維材料及び発泡コアを所定の上型及び下型によって加圧し、強化繊維材料及び発泡コアを型形状に馴染ませて所望の形状とするプリフォーム工程と、強化繊維材料に含浸している熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂の硬化・固化反応が進行可能な温度に設定されている所定の上型及び下型で、上記プリフォーム工程を経た強化繊維材料及び発泡コアを加圧し、強化繊維材料に含浸している熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を硬化または固化して強化繊維材料を発泡コアに圧着するプレス工程とを備えたことを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、繊維強化プラスチックから成る強化パネルの成形方法であって、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を含浸させたシート状の強化繊維材料を、変形可能な状態で、所定の上型及び下型によって加圧し、強化繊維材料を型形状に馴染ませて所望の形状とするプリフォーム工程と、強化繊維材料に含浸している熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂の硬化・固化反応が進行可能な温度に設定されている所定の上型及び下型で、上記プリフォーム工程を経た強化繊維材料を加圧し、強化繊維材料に含浸している熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を硬化または固化するプレス工程とを備えたことを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、上記請求項1または請求項2に記載の強化パネル成形方法において、上記プリフォーム工程で、上型及び下型による加圧と共に、上型及び下型の少なくとも一方の型に設けられた吸引孔からのエア吸引による減圧、または上型及び下型の少なくとも一方の型に設けられた吹き付け孔からのエア吹き付けによる加圧を行うことを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、所定の閉じ状態での上下型間の空間形状が所望の発泡コア形状となっている上型及び下型であって、上下型間に発泡材料を注入する注入口と、上下型間に対して出没可能に構成された未発泡部形成用のブロックとを有する上型及び下型を、上記所定の閉じ状態よりも上下型間が近接した状態にし、上記未発泡部形成用ブロックを突出させた状態で上記注入口から発泡材料を注入するか、或いは、上記注入口から発泡材料を注入開始した後に上記未発泡部形成用ブロックを突出させて、発泡材料を発泡させる第1発泡工程と、上記未発泡部形成用ブロックを没入させると共に上下型間を離間させて上記所定の閉じ状態にし、上記注入口から上型及び突出状態の未発泡部形成用ブロックが存在していた空間に発泡材料を注入して発泡材料を発泡させる第2発泡工程とを備えたことを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、所定の閉じ状態での上下型間の空間形状が所望の発泡コア形状となっている上型及び下型であって、上下型間に発泡材料を注入する第1注入口と上下型間に対して出没可能に構成された未発泡部形成用のブロックとを有し、該未発泡部形成用ブロックに上下型間に発泡材料を注入する第2注入口が設けられている上型及び下型を、上記所定の閉じ状態にし、上記未発泡部形成用ブロックを突出させた状態で上記第1注入口から発泡材料を注入するか、或いは、上記第1注入口から発泡材料を注入開始した後に上記未発泡部形成用ブロックを突出させて、発泡材料を発泡させる第1発泡工程と、上記未発泡部形成用ブロックを没入させ、上記第2注入口から突出状態の未発泡部形成用ブロックが存在していた空間に発泡材料を注入して発泡材料を発泡させる第2発泡工程とを備えたことを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、上記請求項5記載の発泡コア成形方法において、上記第1発泡工程で、第1注入口に加えて第2注入口からも発泡材料を注入することを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、所定の閉じ状態での上下型間の空間形状が所望の発泡コア形状となっている上型及び下型であって、上下型間に対して出没可能に構成された未発泡部形成用のブロックを有し、該未発泡部形成用ブロックに上下型間に発泡材料を注入する注入口が設けられている上型及び下型を、上記所定の閉じ状態にし、上記未発泡部形成用ブロックを突出させた状態で上記注入口から発泡材料を注入するか、或いは、上記注入口から発泡材料を注入開始した後に上記未発泡部形成用ブロックを突出させて、発泡材料を発泡させる第1発泡工程と、上記未発泡部形成用ブロックを没入させ、上記注入口から突出状態の未発泡部形成用ブロックが存在していた空間に発泡材料を注入して発泡材料を発泡させる第2発泡工程とを備えたことを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項4〜請求項7のいずれか1項に記載の発泡コア成形方法において、上記第1発泡工程または第2発泡工程のいずれか一方の発泡工程で、発泡材料にかえて未発泡樹脂を注入することを特徴とすることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、所定の閉じ状態での上下型間の空間形状が所望の発泡コア形状となっている上型及び下型であって、上下型間に発泡材料を注入する注入口を有する上型及び下型を、上記所定の閉じ状態にし、上記注入口から発泡材料を注入すると共に、発泡材料の発泡形状のアスペクト比を制御する発泡制御手段によって、上下方向に長い楕円体形状に発泡させることを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項4〜請求項7のいずれか1項に記載の発泡コア成形方法において、上記第1発泡工程と第2発泡工程の少なくとも一方の工程で、発泡材料を発泡させる際に、発泡材料の発泡形状のアスペクト比を制御する発泡制御手段によって、上下方向に長い楕円体形状に発泡させることを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、所定の閉じ状態での上下型間の空間形状が所望の発泡コア形状となっている上型及び下型であって、上下型間に発泡材料を注入する注入口を有する上型及び下型内に、上型及び下型の少なくとも一方に接するように高強度の樹脂ブロックを配置して上型及び下型を上記所定の閉じ状態にし、上記注入口から発泡材料を注入して発泡材料を発泡させることを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、パネル状の発泡コアの少なくとも一方の面に繊維強化プラスチック層が形成されて成るパネル構造であって、上記発泡コアの発泡形状が所定方向に長い楕円体となっていることを特徴としている。
また、請求項13記載の発明は、パネル状の発泡コアの少なくとも一方の面に繊維強化プラスチック層が形成されて成るパネル構造であって、上記発泡コアには、その外周縁以外に、一方の面から他方の面にわたる未発泡部が形成されていることを特徴としている。
また、請求項14記載の発明は、パネル状の発泡コアの少なくとも一方の面に繊維強化プラスチック層が形成されて成るパネル構造であって、上記発泡コアの発泡形状が所定方向に長い楕円体となっていると共に、発泡コアには、その外周縁以外に、一方の面から他方の面にわたる未発泡部が形成されていることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、強化繊維材料及び発泡コアを型形状に馴染ませるプリフォーム工程と、樹脂を硬化または固化して強化繊維材料を発泡コアに圧着するプレス工程とで強化パネルを成形するため、低真空圧下での樹脂の拡散及び含浸処理を行う必要がなく、成形工程のハイサイクル化が可能となる。
請求項2記載の発明によれば、強化繊維材料を型形状に馴染ませるプリフォーム工程と、樹脂を硬化または固化するプレス工程とで強化パネルを成形するため、低真空圧下での樹脂の拡散及び含浸処理を行う必要がなく、成形工程のハイサイクル化が可能となる。
請求項3記載の発明によれば、プリフォーム工程で、上型及び下型による加圧と共に、上型及び下型の少なくとも一方の型に設けられた吸引孔からのエア吸引による減圧、または上型及び下型の少なくとも一方の型に設けられた吹き付け孔からのエア吹き付けによる加圧を行うため、より確実かつ迅速に強化繊維材料等を型形状に馴染ませることができる。
請求項4記載の発明によれば、所定の閉じ状態よりも上下型間が近接した状態にすると共に未発泡部形成用ブロックを突出させた状態にして行う第1発泡工程と、上下型間を離間させて所定の閉じ状態すると共に未発泡部形成用ブロックを没入させた状態にして行う第2発泡工程とに分けて発泡材料を発泡させているため、第1発泡工程で発泡した部分と第2発泡工程で発泡した部分の境界面に発泡材料が発泡しない未発泡部が形成される。そのため、この発泡コアの一方の面から他方の面にわたる未発泡部によって、発泡コアのプレス方向の強度が高くなり、請求項1記載の強化パネル成形方法に用いるのに適した発泡コアを成形することができる。なお、第2発泡工程は、第1発泡工程よりも上下型間を離間させて行っているので、上型が存在していた空間を介して注入口から未発泡部形成用ブロックが存在していた空間に発泡材料が注入される。
請求項5記載の発明によれば、未発泡部形成用ブロックを突出させた状態で行う第1発泡工程と、未発泡部形成用ブロックを没入させた状態で行う第2発泡工程とに分けて発泡材料を発泡させているため、第1発泡工程で発泡した部分と第2発泡工程で発泡した部分の境界面に発泡材料が発泡しない未発泡部が形成される。そのため、この発泡コアの一方の面から他方の面にわたる未発泡部によって、発泡コアのプレス方向の強度が高くなり、請求項1記載の強化パネル成形方法に用いるのに適した発泡コアを成形することができる。なお、第1発泡工程と第2発泡工程とで発泡材料を注入する注入口を変えているので、第1発泡工程ではブロックに干渉せずに発泡材料を注入することができ、第2発泡工程では第1発泡工程で発泡した部分に干渉せずに発泡材料を注入することができる。
請求項6記載の発明によれば、第1発泡工程において、第1注入口に加えて第2注入口からも発泡材料を注入するので、上下型間に効率的に発泡材料を行き渡らせることができ、第1発泡工程の発泡注入時間を短縮することができる。
請求項7記載の発明によれば、第1発泡工程と第2発泡工程との両方の工程で、未発泡部形成用ブロックに形成された注入口から発泡材料を注入するので、上型に注入口を形成する必要がなく、構成が簡単になってコストを低減化できる。
請求項8記載の発明によれば、上記第1発泡工程または第2発泡工程のいずれか一方の発泡工程で、発泡材料にかえて未発泡樹脂を注入するため、成形される発泡コアの未発泡部分の割合が増す。したがって、より高強度の発泡コアを成形することができる。
請求項9記載の発明によれば、発泡制御手段によって発泡材料の発泡形状が上下方向に長い楕円体形状になるので、発泡コアのプレス方向の強度が高くなり、請求項1記載の強化パネル成形方法に用いるのに適した発泡コアを成形することができる。
請求項10記載の発明によれば、第1発泡工程と第2発泡工程の少なくとも一方の工程で発泡材料を発泡させる際に、発泡制御手段によって発泡材料の発泡形状が上下方向に長い楕円体形状になるので、発泡コアのプレス方向の強度が高くなり、請求項1記載の強化パネル成形方法に用いるのに適した発泡コアを成形することができる。
請求項11記載の発明によれば、発泡材料を注入する前に予め配置されている樹脂ブロックによって、上型付近に形成される未発泡部と下型付近に形成される未発泡部とが接続されて、発泡コアの一方の面から他方の面にわたる高強度部分が形成され、発泡コアのプレス方向の強度が高くなるので、請求項1記載の強化パネル成形方法に用いるのに適した発泡コアを成形することができる。
請求項12記載の発明によれば、発泡コアの発泡形状が所定方向に長い楕円体となっているので、発泡コアのパネル厚方向の強度が高くなり、プレスに強い芯材として利用することができる。
請求項13記載の発明によれば、発泡コアの外周縁以外に、一方の面から他方の面にわたる未発泡部が形成されているので、発泡コアのパネル厚方向の強度が高くなり、プレスに強い芯材として利用することができる。
請求項14記載の発明によれば、発泡コアの発泡形状が所定方向に長い楕円体となっていると共に、発泡コアの外周縁以外に、一方の面から他方の面にわたる未発泡部が形成されているので、発泡コアのパネル厚方向の強度が高くなり、プレスに強い芯材として利用することができる。
以下、本発明に係る強化パネルの成形方法の実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1(a)を参照して、1は、発泡コアを成形するための発泡コア成形金型であり、この発泡コア成形金型1は、上型2と下型3とで構成されている。上型2は、図示しない駆動源によって下型3に対して接離可能となっており、所定の閉じ状態(図1(d),(e)の状態)でのこの上下型2,3間の空間形状は、成形したい発泡コアの形状となっている。
上型2には、図示しない外部の発泡材料供給源から上下型2,3間に発泡材料を注入するための注入口2aと、後述する未発泡部形成用のブロック4を収容するためのブロック収容穴2bとが形成されている。
ブロック4は、上下型2,3間に対して出没可能に構成されており、具体的には、上記ブロック収容穴2bに収容されている没入位置(図1(d),(e)の位置)とブロック収容穴2bから突出している突出位置(図1(a)〜(c)の位置)との間で移動可能に構成されている。ブロック4は、その没入位置においては、ブロック4の下端面の高さが上型2の型面の高さと一致するようになっており、その突出位置においては、ブロック4の下端面が下型の型面近傍に位置するようになっている。また、ブロック4は、シリンダのピストンロッド4aに接続されており、そのシリンダの駆動によって出没される。
下型3の背面3aには、超音波発振器5(発泡制御手段)が固設されており、この超音波発振器5の駆動により、上下型2,3間に超音波振動を伝達することができる。
この発泡コア成形金型1で発泡コアを成形する場合、図1(a)に示すように、上型2及び下型3を上記所定の閉じ状態よりも上下型2,3間が近接した状態にし、未発泡部形成用ブロック4を突出させた状態にする。そして、図1(b)に示すように、注入口2aから、ポリオールとイソシアネートを混合したポリウレタンフォームの発泡材料を注入すると共に、超音波発振器5を駆動させる(第1発泡工程)。これにより、ブロック4が存在している空間以外の空間に発泡材料が行き渡って発泡が開始し、超音波発振器5からの超音波振動によってその発泡形状のアスペクト比が制御される(図1(c)参照)。具体的には、発泡材料の発泡形状は、後述するプリフォーム工程及びプレス工程におけるプレス方向に長い楕円体形状となる。ここで、上下型2,3間に注入された発泡材料のうち、上下型2,3及びブロック4近傍の発泡材料は、発泡せずにスキン層となる。
第1発泡工程における発泡が終わると、続いて、図1(d)に示すように、上型2を下型3から離間させて、上記所定の閉じ状態にすると共に、シリンダを駆動させてピストンロッド4aを介してブロック4を上型2に没入させる。そして、注入口2aから、上型2及び突出状態のブロック4が存在していた空間に発泡材料を注入すると共に、超音波発振器5を駆動させる(第2発泡工程)。これにより、第1発泡工程において上型2及びブロック4が存在していた空間に発泡材料が行き渡って発泡が開始し、超音波発振器5からの超音波振動によってその発泡形状のアスペクト比が制御される(図1(e)参照)。具体的には、発泡材料の発泡形状は、後述するプリフォーム工程及びプレス工程におけるプレス方向に長い楕円体形状となる。ここで、上下型2,3間に注入された発泡材料のうち、上下型2,3及び上記第1発泡工程で形成されたスキン層近傍の発泡材料は、発泡せずにスキン層となる。そして、第1発泡工程及び第2発泡工程で形成されたスキン層によって、発泡コアCの一方の面から他方の面にわたる未発泡部が構成される。
このようにして成形された発泡コアCは、発泡コア成形金型1から取り出され、続いて、図2(a)に示すように、その上面C1側と下面C2側との両方に、熱硬化性樹脂を含浸させたシート状の炭素繊維材料6が、予め多層化した状態で配置される。発泡コアCの下面C2に配置される炭素繊維材料6の発泡コアCに対向する面と反対側の面は、製品に組み込まれた際に露出する面、即ち意匠面であり、この面にはピンホール対策用の樹脂7が塗布または配置される。なお、上記シート状の炭素繊維材料6は、一枚であっても、複数枚を重ねたものであっても良い。
続いて、この発泡コアC及び炭素繊維材料6が、図2(b)に示すように、プリフォーム型8を構成する上型9及び下型10のうち、下型10の上に載置される。そして、上型9を下型10方向に移動させ、常温かつ低プレス圧で加圧し、炭素繊維材料6と発泡コアCとをプリフォーム型8形状に馴染ませる(プリフォーム工程)。なお、ここでは常温でプレスしているが、次工程のプレス工程で行う熱プレスに問題が生じない範囲で、熱硬化性樹脂の硬化反応が進行可能な温度でプレスしても良い。
次に、プリフォーム工程によって一体化した炭素繊維材料6及び発泡コアCは、プリフォーム型8から取り出され、熱プレス型11を構成する上型12及び下型13のうち、下型13の上に載置される。そして、上型12を下型13方向に移動させ、熱硬化性樹脂の硬化反応が進行可能な温度、ここでは140℃かつ高プレス圧で加圧し、炭素繊維材料6に含浸している熱硬化性樹脂を硬化・固化して炭素繊維材料6を発泡コアCに確実に圧着する(プレス工程)。これにより、発泡コアCの両面に繊維強化プラスチック層が形成された強化パネルが形成される。
次に、他の実施形態に係る発泡コアの成形方法について説明する。上記説明と同じ構成については同符号を用いて説明する。
図3(a)を参照して、1は、発泡コアを成形するための発泡コア成形金型であり、この発泡コア成形金型1は、上型2と下型3とで構成されている。上型2は、図示しない駆動源によって下型3に対して接離可能となっており、この上下型2,3間の所定の閉じ状態(図3(a)〜(e)の状態)での空間形状は、成形したい発泡コアの形状となっている。
上型2には、図示しない外部の発泡材料供給源から上下型2,3間に発泡材料を注入するための第1注入口2aと、後述する未発泡部形成用のブロック4を収容するためのブロック収容穴2bとが形成されている。
ブロック4は、上下型2,3間に対して出没可能に構成されており、具体的には、上記ブロック収容穴2bに収容されている没入位置(図3(d),(e)の位置)とブロック収容穴2bから突出している突出位置(図3(a)〜(c)の位置)との間で移動可能に構成されている。ブロック4は、その没入位置においては、ブロック4の下端面の高さが上型2の型面の高さと一致するようになっており、その突出位置においては、ブロック4の下端面が下型の型面近傍に位置するようになっている。また、ブロック4は、シリンダのピストンロッド4aに接続されており、そのシリンダの駆動によって出没される。そして、ブロック4及びピストンロッド4aの軸中心には、図示しない外部の発泡材料供給源から上下型2,3間に発泡材料を注入するための第2注入口4bが形成されている。
下型3の背面3aには、超音波発振器5(発泡制御手段)が固設されており、この超音波発振器5の駆動により、上下型2,3間に超音波振動を伝達することができる。
この発泡コア成形金型1で発泡コアを成形する場合、図3(a)に示すように、上型2及び下型3を上記所定の閉じ状態にし、未発泡部形成用ブロック4を突出させた状態にする。そして、図3(b)に示すように、第1注入口2aから、ポリオールとイソシアネートを混合したポリウレタンフォームの発泡材料を注入すると共に、超音波発振器5を駆動させる(第1発泡工程)。これにより、ブロック4が存在している空間以外の空間に発泡材料が行き渡って発泡が開始し、超音波発振器5からの超音波振動によってその発泡形状のアスペクト比が制御される(図3(c)参照)。具体的には、発泡材料の発泡形状は、後述するプリフォーム工程及びプレス工程におけるプレス方向に長い楕円体形状となる。ここで、上下型2,3間に注入された発泡材料のうち、上下型2,3及びブロック4近傍の発泡材料は、発泡せずにスキン層となる。
第1発泡工程における発泡が終わると、続いて、図3(d)に示すように、シリンダを駆動させてピストンロッド4aを介してブロック4を上型2に没入させる。そして、第2注入口4bから、突出状態のブロック4が存在していた空間に発泡材料を注入すると共に、超音波発振器5を駆動させる(第2発泡工程)。これにより、第1発泡工程においてブロック4が存在していた空間に発泡材料が行き渡って発泡が開始し、超音波発振器5からの超音波振動によってその発泡形状のアスペクト比が制御される(図3(e)参照)。具体的には、発泡材料の発泡形状は、後述するプリフォーム工程及びプレス工程におけるプレス方向に長い楕円体形状となる。ここで、上下型2,3間に注入された発泡材料のうち、上下型2,3及び上記第1発泡工程で形成されたスキン層近傍の発泡材料は、発泡せずにスキン層となる。そして、第1発泡工程及び第2発泡工程で形成されたスキン層によって、発泡コアCの一方の面から他方の面にわたる未発泡部が構成される。
なお、この発泡コアの成形方法では、第1発泡工程において、第1注入口2aのみから発泡材料を注入しているが、第1注入口2aに加えて第2注入口4bからも発泡材料を注入するようにしても良い。或いは、第1発泡工程において、第2注入口4bのみから発泡材料を注入するようにしても良く、この場合、上型2に第1注入口2aを形成しなくても良い。
また、上記実施形態では、発泡材料、すなわち、未発泡樹脂に発泡材料を混合したものを上下型2,3間に注入しているが、第1発泡工程または第2発泡工程のいずれか一方の発泡工程で、発泡材料にかえて未発泡樹脂を注入するようにしても良い。これにより、成形される発泡コアCの未発泡部分の割合が増し、より高強度の発泡コアCを成形することができる。
なお、上記実施形態では、上記発泡コア成形の第1発泡工程及び第2発泡工程で、超音波発振器5で超音波振動を付与しつつ発泡材料を発泡させているが、必要とする発泡コアCの強度によっては、超音波振動を付与しなくてもよい。この場合、図4(a)に示すような断面形状の発泡コアCが成形される。或いは、上記第1発泡工程と第2発泡工程のどちらか一方の工程で、超音波発振器5で超音波振動を付与しつつ発泡材料を発泡させても良い。
また、上記実施形態では、上記発泡コア成形を、ブロック4を突出させて行う第1発泡工程とブロック4を没入させて行う第2発泡工程とに分けて行っているが、必要とする発泡コアCの強度によっては、ブロック4を没入させた状態で1工程で発泡を行っても良い。この場合、図4(b)に示すように、上下方向に長い楕円体形状に発泡した発泡コアCが成形される。
また、上記実施形態では、上記発泡コア成形を、ブロック4を突出させて行う第1発泡工程とブロック4を没入させて行う第2発泡工程とに分けて行うことにより、発泡コア内に未発泡部を形成し、発泡コアCの強度を高めているが、他の方法によって発泡コアCの強度を高めても良い。例えば、図5(a)に示すように、上型14と下型15との間に、上型14及び下型15のうち少なくとも一方(図では両方)に接するように高強度の樹脂ブロック16を配置して上型14及び下型15を閉じた状態にし、注入口14aから発泡材料を注入して発泡材料を発泡させることにより、高強度の発泡コアCを成形しても良い(図5(b)参照)。
なお、上記実施形態のプリフォーム工程では、上型2及び下型3による加圧のみによって、強化繊維材料6や発泡コアCを型2,3形状に馴染ませて所望の形状にしているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上型2及び下型3による加圧と共に、上型2及び下型3の少なくとも一方の型に設けられた吸引孔からのエア吸引による減圧、または上型及び下型の少なくとも一方の型に設けられた吹き付け孔からのエア吹き付けによる加圧を行うようにしても良い。これによれば、より確実かつ迅速に強化繊維材料等を型形状に馴染ませることができる。
また、上記実施形態のプリフォーム工程及びプレス工程は、発泡コアCを用いない、繊維強化プラスチックから成る強化パネルの成形方法にも適用することができる。すなわち、熱硬化性樹脂を含浸させたシート状の強化繊維材料を、変形可能かつ予め多層化した状態で、所定の上型及び下型によって低プレス圧で加圧し、強化繊維材料を型形状に馴染ませて所望の形状とするプリフォーム工程と、強化繊維材料に含浸している熱硬化性樹脂の硬化反応が進行可能な温度に設定されている所定の上型及び下型で、上記プリフォーム工程を経た強化繊維材料を加圧し、強化繊維材料に含浸している熱硬化性樹脂を硬化または固化するプレス工程とによって、繊維強化プラスチックから成る強化パネルを成形することができる。なお、上記シート状の炭素繊維材料は、一枚であっても、複数枚を重ねたものであっても良い。
また、上記実施形態では、発泡材料としてポリウレタンフォームを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、発泡ポリオレフィンや発泡ポリスチレン、発泡アクリルゴム等であっても良い。
なお、上記実施形態では、熱硬化性樹脂を含浸させた炭素繊維材料6を用いているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、熱可塑性樹脂を含浸させたものを用いても良い。以下に、図2を参照して具体的な方法について説明する。
まず、図2(a)に示すように、発泡コア成形金型1から取り出された発泡コアCの上面C1側と下面C2側との両方に、熱可塑性樹脂を含浸させたシート状の炭素繊維材料6が、予め多層化した状態で配置される。そして、発泡コアCの下面C2に配置される炭素繊維材料6の発泡コアCに対向する面と反対側の面にはピンホール対策用の樹脂7が塗布または配置される。
続いて、この発泡コアC及び炭素繊維材料6が、図2(b)に示すように、プリフォーム型8を構成する上型9及び下型10のうち、下型10の上に載置される。そして、上型9を下型10方向に移動させ、所定の型温度及び材料温度かつ低プレス圧で加圧し、炭素繊維材料6と発泡コアCとをプリフォーム型8形状に馴染ませる(プリフォーム工程)。ここでいう所定の型温度は、炭素繊維材料6に含浸している熱可塑性樹脂が、結晶性の熱可塑性樹脂の場合にはその融点以下の型温度であれば良く、非結晶性の熱可塑性樹脂の場合にはそのガラス転移点以下の型温度であれば良い。また、所定の材料温度、すなわち発泡コアC及び炭素繊維材料6の温度は、炭素繊維材料6に含浸している熱可塑性樹脂が、結晶性の熱可塑性樹脂の場合にはその融点以上の材料温度であれば良く、非結晶性の熱可塑性樹脂の場合にはそのガラス転移点以上の材料温度であれば良い。この材料温度は、プリフォーム工程の前に発泡コアC及び炭素繊維材料6をヒータ等で加温することにより実現する。
次に、プリフォーム工程によって一体化した炭素繊維材料6及び発泡コアCは、プリフォーム型8から取り出され、プレス型11を構成する上型12及び下型13のうち、下型13の上に載置される。そして、上型12を下型13方向に移動させ、所定の型温度及び材料温度かつ高プレス圧で加圧し、炭素繊維材料6に含浸してい熱可塑性樹脂を硬化・固化して炭素繊維材料6を発泡コアCに確実に圧着する(プレス工程)。ここでいう所定の型温度は、炭素繊維材料6に含浸している熱可塑性樹脂が、結晶性の熱可塑性樹脂の場合にはその融点以下の型温度であれば良く、非結晶性の熱可塑性樹脂の場合にはそのガラス転移点以下の型温度であれば良い。また、所定の材料温度、すなわち発泡コアC及び炭素繊維材料6の温度は、炭素繊維材料6に含浸している熱可塑性樹脂が、結晶性の熱可塑性樹脂の場合にはその融点以上の材料温度であれば良く、非結晶性の熱可塑性樹脂の場合にはそのガラス転移点以上の材料温度であれば良い。この材料温度は、プリフォーム工程の前に発泡コアC及び炭素繊維材料6をヒータ等で加温することにより実現する。
また、上記実施形態では、強化繊維材料として炭素繊維材料を用いたが、ガラス繊維材料や、アラミド等の樹脂系繊維材料を用いても良い。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
本発明の実施形態に係る発泡コア成形工程を示す断面図 本発明の実施形態に係るパネル成形工程を示す断面図 他の実施形態に係るパネル成形工程を示す断面図 他の実施形態に係る発泡コアを示す断面図 他の実施形態に係る発泡コア成形工程を示す断面図
符号の説明
1 発泡コア成形金
4 未発泡部形成用ブロック
5 超音波発振器
6 炭素繊維材料
C 発泡コア

Claims (14)

  1. パネル状の発泡コアの少なくとも一方の面に繊維強化プラスチック層が形成されて成る強化パネルの成形方法であって、
    熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を含浸させたシート状の強化繊維材料を、変形可能な状態で、芯材となる発泡コアの繊維強化プラスチック層を形成する面に対向させて配置し、その強化繊維材料及び発泡コアを所定の上型及び下型によって加圧し、強化繊維材料及び発泡コアを型形状に馴染ませて所望の形状とするプリフォーム工程と、
    強化繊維材料に含浸している熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂の硬化・固化反応が進行可能な温度に設定されている所定の上型及び下型で、上記プリフォーム工程を経た強化繊維材料及び発泡コアを加圧し、強化繊維材料に含浸している熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を硬化または固化して強化繊維材料を発泡コアに圧着するプレス工程とを備えたことを特徴とする強化パネル成形方法。
  2. 繊維強化プラスチックから成る強化パネルの成形方法であって、
    熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を含浸させたシート状の強化繊維材料を、変形可能な状態で、所定の上型及び下型によって加圧し、強化繊維材料を型形状に馴染ませて所望の形状とするプリフォーム工程と、
    強化繊維材料に含浸している熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂の硬化・固化反応が進行可能な温度に設定されている所定の上型及び下型で、上記プリフォーム工程を経た強化繊維材料を加圧し、強化繊維材料に含浸している熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を硬化または固化するプレス工程とを備えたことを特徴とする強化パネル成形方法。
  3. 上記プリフォーム工程で、上型及び下型による加圧と共に、上型及び下型の少なくとも一方の型に設けられた吸引孔からのエア吸引による減圧、または上型及び下型の少なくとも一方の型に設けられた吹き付け孔からのエア吹き付けによる加圧を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の強化パネル成形方法。
  4. 所定の閉じ状態での上下型間の空間形状が所望の発泡コア形状となっている上型及び下型であって、上下型間に発泡材料を注入する注入口と、上下型間に対して出没可能に構成された未発泡部形成用のブロックとを有する上型及び下型を、上記所定の閉じ状態よりも上下型間が近接した状態にし、上記未発泡部形成用ブロックを突出させた状態で上記注入口から発泡材料を注入するか、或いは、上記注入口から発泡材料を注入開始した後に上記未発泡部形成用ブロックを突出させて、発泡材料を発泡させる第1発泡工程と、
    上記未発泡部形成用ブロックを没入させると共に上下型間を離間させて上記所定の閉じ状態にし、上記注入口から上型及び突出状態の未発泡部形成用ブロックが存在していた空間に発泡材料を注入して発泡材料を発泡させる第2発泡工程とを備えたことを特徴とする発泡コア成形方法。
  5. 所定の閉じ状態での上下型間の空間形状が所望の発泡コア形状となっている上型及び下型であって、上下型間に発泡材料を注入する第1注入口と上下型間に対して出没可能に構成された未発泡部形成用のブロックとを有し、該未発泡部形成用ブロックに上下型間に発泡材料を注入する第2注入口が設けられている上型及び下型を、上記所定の閉じ状態にし、上記未発泡部形成用ブロックを突出させた状態で上記第1注入口から発泡材料を注入するか、或いは、上記第1注入口から発泡材料を注入開始した後に上記未発泡部形成用ブロックを突出させて、発泡材料を発泡させる第1発泡工程と、
    上記未発泡部形成用ブロックを没入させ、上記第2注入口から突出状態の未発泡部形成用ブロックが存在していた空間に発泡材料を注入して発泡材料を発泡させる第2発泡工程とを備えたことを特徴とする発泡コア成形方法。
  6. 上記第1発泡工程で、第1注入口に加えて第2注入口からも発泡材料を注入することを特徴とする請求項5記載の発泡コア成形方法。
  7. 所定の閉じ状態での上下型間の空間形状が所望の発泡コア形状となっている上型及び下型であって、上下型間に対して出没可能に構成された未発泡部形成用のブロックを有し、該未発泡部形成用ブロックに上下型間に発泡材料を注入する注入口が設けられている上型及び下型を、上記所定の閉じ状態にし、上記未発泡部形成用ブロックを突出させた状態で上記注入口から発泡材料を注入するか、或いは、上記注入口から発泡材料を注入開始した後に上記未発泡部形成用ブロックを突出させて、発泡材料を発泡させる第1発泡工程と、
    上記未発泡部形成用ブロックを没入させ、上記注入口から突出状態の未発泡部形成用ブロックが存在していた空間に発泡材料を注入して発泡材料を発泡させる第2発泡工程とを備えたことを特徴とする発泡コア成形方法。
  8. 上記第1発泡工程または第2発泡工程のいずれか一方の発泡工程で、発泡材料にかえて未発泡樹脂を注入することを特徴とすることを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれか1項に記載の発泡コア成形方法。
  9. 所定の閉じ状態での上下型間の空間形状が所望の発泡コア形状となっている上型及び下型であって、上下型間に発泡材料を注入する注入口を有する上型及び下型を、上記所定の閉じ状態にし、上記注入口から発泡材料を注入すると共に、発泡材料の発泡形状のアスペクト比を制御する発泡制御手段によって、上下方向に長い楕円体形状に発泡させることを特徴とする発泡コア成形方法。
  10. 上記第1発泡工程と第2発泡工程の少なくとも一方の工程で、発泡材料を発泡させる際に、発泡材料の発泡形状のアスペクト比を制御する発泡制御手段によって、上下方向に長い楕円体形状に発泡させることを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれか1項に記載の発泡コア成形方法。
  11. 所定の閉じ状態での上下型間の空間形状が所望の発泡コア形状となっている上型及び下型であって、上下型間に発泡材料を注入する注入口を有する上型及び下型内に、上型及び下型の少なくとも一方に接するように高強度の樹脂ブロックを配置して上型及び下型を上記所定の閉じ状態にし、上記注入口から発泡材料を注入して発泡材料を発泡させることを特徴とする発泡コア成形方法。
  12. パネル状の発泡コアの少なくとも一方の面に繊維強化プラスチック層が形成されて成るパネル構造であって、
    上記発泡コアの発泡形状が所定方向に長い楕円体となっていることを特徴とするパネル構造。
  13. パネル状の発泡コアの少なくとも一方の面に繊維強化プラスチック層が形成されて成るパネル構造であって、
    上記発泡コアには、その外周縁以外に、一方の面から他方の面にわたる未発泡部が形成されていることを特徴とするパネル構造。
  14. パネル状の発泡コアの少なくとも一方の面に繊維強化プラスチック層が形成されて成るパネル構造であって、
    上記発泡コアの発泡形状が所定方向に長い楕円体となっていると共に、発泡コアには、その外周縁以外に、一方の面から他方の面にわたる未発泡部が形成されていることを特徴とするパネル構造。
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