JP2005219078A - 金属板結合装置 - Google Patents

金属板結合装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005219078A
JP2005219078A JP2004028409A JP2004028409A JP2005219078A JP 2005219078 A JP2005219078 A JP 2005219078A JP 2004028409 A JP2004028409 A JP 2004028409A JP 2004028409 A JP2004028409 A JP 2004028409A JP 2005219078 A JP2005219078 A JP 2005219078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
punch
holder
support
metal plate
die
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004028409A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4545450B2 (ja
Inventor
Hideaki Okada
英明 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Machine Works Ltd
Original Assignee
Sanyo Machine Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Machine Works Ltd filed Critical Sanyo Machine Works Ltd
Priority to JP2004028409A priority Critical patent/JP4545450B2/ja
Publication of JP2005219078A publication Critical patent/JP2005219078A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4545450B2 publication Critical patent/JP4545450B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】 厚肉材の結合板厚が10mmを超えても絞り加工と据え込み加工ができる金属板結合装置の提供。
【解決手段】 結合板厚約10mmの厚肉材などの重ねた複数の金属板1を一対のダイ10およびパンチ20を用いて局部的に絞り加工してから据え込み加工して結合する装置で、互いに相対移動可能な第1支持体2、第2支持体3を備え、第2支持体3に基端部が螺装され先端に同軸にパンチ20をボルト止めパンチホルダ22の外周にストリッパー構造体30を装着し、ストリッパー構造体30は、パンチホルダ22の基端部側の外周に螺装した第1スプリングホルダ32と、パンチホルダ22の先端部外周に軸方向摺動可能に嵌挿され、先端にストリッパー31を一体に有する第2スプリングホルダ33と、両スプリングホルダ間に等間隔に装着された複数のスプリング34で構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、重ね合わせた複数の金属板を局部的に絞り加工および据え込み加工して結合する金属板結合装置に関する。
複数の金属板の重合部分を一対のダイとパンチで局部的に塑性変形させて結合する金属板結合装置は、リベットなどの副材を使用しない、スポット溶接のように熱を加えない、鍍金鋼板や塗装鋼板に適用できる、絞り加工および据え込み加工した結合部の形状から品質管理が容易にできる、等々の理由から自動車ボディや家電製品などの広い製造分野で使用されている。この結合装置は、円柱状のパンチを円筒状のパンチホルダに挿通してセットビスで固定する構造や、パンチホルダを支持する支持体側に螺装した調整スリーブでパンチホルダを軸方向に移動させてパンチとダイの間隔を調整する構造が公知である(例えば、特許文献1参照)。このような結合装置におけるパンチとダイの概要を、図8(A)〜(C)で説明する。
図8(A)〜(C)に示される結合装置は、上下で対向する一対のダイ60とパンチ70を有する。下側のダイ60は下部支持体61に固定されたアンビル62と、アンビル62を囲う複数のブレード63と、各ブレード63をアンビル62側に附勢するばね材64を有し、ブレード63の上端部とアンビル62の上端面で円形有底のダイス穴65を形成する。パンチ70は先端部が円柱状の軸状部品で、先端部と反対の基端部が図示しない円筒状のパンチホルダに挿通され、パンチホルダに直交方向からセットビスで固定される。パンチ70を支持するパンチホルダは、例えば上部支持体71に高さ調整可能に支持される。パンチ70とパンチホルダの周辺に筒状のストリッパー72がスプリング73で下方に附勢されて配置される。下部支持体61と上部支持体71は、互いに接近または離反する方向に相対移動可能に配置される。図8の場合は、下部支持体61が固定され、上部支持体71が上下動する。
図8(A)に示すように、ダイ60上に二枚の重ねた金属板50を載置し、上部支持体71を下降させてストリッパー72の下端面を金属板50の上面に当接させ、パンチ70の下端面で金属板50をダイス穴65に向けて加圧する。さらに上部支持体71を下降させ、ストリッパー72の加圧力で金属板50の変形を抑制しながら、図8(B)に示すようにパンチ70で金属板50をダイス穴65に絞り込み加工して有底円筒状の膨出部50aを成形する。さらにパンチ70を下降させて、図8(C)に示すように、パンチ70で膨出部50aの底部を横方向に据え込み展延させて有底の結合部50bを成形する。結合部50bの底部の360°横方向の展延で、複数の各ブレード65がばね材64の弾力に抗して拡開する。図8(C)の状態で据え込み結合が終了すると、上部支持体71を上昇させ、ストリッパー72で金属板50を弾圧したまま結合部50bからパンチ70を引き抜き、さらに上部支持体71を上昇させてストリッパー72を金属板50から離す。ダイ60から金属板1を離脱させると、複数の各ブレード63がばね材64で復帰する。
特開2002−178062号公報(図1)
上記のようなダイとパンチを用いた金属板結合装置は、金属板の材質にもよるが概ね重ねた複数の金属板の結合板厚(板厚合計)が最大6mm程度までの場合に、図8(B)の絞り加工から図8(C)の据え込み加工へと連続する結合性能に優れる。この結合性能は、パンチ先端の直径であるパンチ径が6mm程度未満で、結合時の加圧力が数トン〜5トン程度未満の条件下において有効である。ところが、結合板厚が約10mmを超えると結合性能が急激に低下して、近年の結合板厚増大化の要望に対応することが難しい。
例えば、近年、自動車ボディの製造分野では、より軽く、より薄く、より頑強なボディ製造の要望から、ボディ素材に高張力鋼板の厚肉材が多用される傾向にある。二枚の厚肉材を重ねて結合板厚を10mm程度にしてダイとパンチで結合する場合、実験ではパンチ径6mmのパンチでは強度不足で約2倍の12mmのパンチ径が必要であり、パンチ径12mmのパンチで結合板厚10mmの厚肉材を絞り加工するには30トンを超える加圧力が必要となる。30トンの加圧力をプレス機などで得ることは容易であるが、30トンの加圧力でパンチを支持するパンチホルダなどの支持体側が変位(変形や位置ずれ変動)し、さらに、ストリッパーによる厚肉材の加圧力も従来の6倍程度が必要となり、この加圧力によってストリッパー側も変位する確率が非常に高くなる。その結果、結合板厚10mmの厚肉材の安定した結合が難しく、結合しても結合部の形状、品質が安定せず、実質的に結合板厚増大化の要望に対応することができない。
また、従来の金属板結合装置の構成部品を高剛性化し大型化すれば、上述のような結合板厚の増大化にある程度対応することができる。しかし、結合装置を単に大型化するだけでは、結合板厚の変更に応じて行うダイとパンチの間隔調整のような手動による微調整が難しくなり、このような微調整の頻度が高い結合装置において実用的でない。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたもので、金属板の結合板厚の増大の要望に対応した実用価値の高い金属板結合装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、重ねた複数の金属板1を一対のダイ10およびパンチ20を用いて局部的に加圧し、絞り加工により有底筒状の膨出部を成形すると共に据え込み加工により膨出部の底部を横方向に展延させて結合する金属板結合装置であって、互いに接近または離反する方向に相対移動可能な第1支持体2および第2支持体3と、第1支持体2に取付けられ、ダイ10を支持するダイホルダ11と、第2支持体3に基端部が螺装され、先端に同軸にパンチ20をボルト21で固定したパンチホルダ22と、パンチホルダ22の外周に装着されたストリッパー構造体30を具備し、ストリッパー構造体30は、パンチホルダ22の基端部側の外周に固定した第1スプリングホルダ32と、パンチホルダ22の先端部外周に軸方向摺動可能に嵌挿され、先端にストリッパー31を一体に有する第2スプリングホルダ33と、第1スプリングホルダ32と第2スプリングホルダ33の間に等間隔に装着され、第2スプリングホルダ33をパンチ20の先端側に向けて附勢する複数のスプリング34とを有する構造により、上記目的を達成するものである。
ここで、重ねた複数の金属板1を直接に結合させる一対のダイ10とパンチ20は、基本的には従来と同様な形状でよく、各々のサイズが結合対象の金属板1の結合板厚(重ねた全ての金属板の板厚合計)に対応させて設定される。金属板1が、例えば高張力鋼板である二枚の厚肉材を結合板厚10mmで重合させたものの場合、この結合板厚に対応させてパンチ径を12mmなどとするようにダイ10とパンチ20のサイズが設定され、これに合わせてダイホルダ11、第1支持体2のサイズと形状、さらに、パンチホルダ22と第2支持体3、ストリッパー構造体30のサイズと形状が設定される。一対のダイ10とパンチ20を支持する一対の第1支持体2と第2支持体3は、上下或いは左右で対向する高剛性のフレーム構造体で、プレス機などの外部に設けた駆動源でもって互いに接近または離反する方向に相対移動可能に設置される。この両者の接近または離反の相対移動は、両者間に設置したガイドロッドでガイドして常に正確に行うことができる。また、例えば、第1支持体2がダイ10を上向きに支持する水平な固定されたフレームとすると、第2支持体3はパンチ20を下向きに支持して第1支持体2の真上に上下動可能に配置され、外部のプレス機などに連接されて上下駆動される。
また、パンチ20は所定のパンチ径の円柱状加工部と、パンチ径より大径の円盤状本体部を一体に有し、円盤状本体部がほぼ同径の円柱状パンチホルダ22の先端面に同心に接合され、この本体部に軸方向に貫通させた取付穴からパンチホルダ22の先端にボルト21を締め付けて、パンチ20をパンチホルダ22の先端に同軸に固定する。このパンチホルダ22のパンチ20と反対側の端部である基端部が、第2支持体3に軸方向移動調整可能に螺装される。パンチホルダ22の外周に装着されるストリッパー構造体30の一対の第1スプリングホルダ32と第2スプリングホルダ33は、パンチホルダ22に取付けられる円筒状本体部と、この本体部の外周に一体に突設した円環状のフランジ部を有し、両者のフランジ部の間に複数のスプリング34が設置される。第1スプリングホルダ32の本体部が、パンチホルダ22の基端部外周に螺装されてセットビスで固定される。第2スプリングホルダ33の本体部の先端側にストリッパー31が一体に形成される。
また、請求項2の発明は、パンチホルダ22が円柱部材であり、この円柱部材の基端部外周に第2支持体3側の雌ねじ部23mに螺装される雄ねじ部23nを有し、同じ円柱部材の先端面にパンチ20をボルト止めするボルト穴27を有することを特徴とする。
ここで、パンチホルダ22を円柱状の軸部材にして、その先端部にパンチ20を同軸にボルト止めすることで、パンチホルダ22とパンチ20が特に軸方向において強固に連結される。このパンチホルダ22の基端部外周の雄ねじ部23nを第2支持体3の雌ねじ部23mに螺装することで、パンチホルダ22が第2支持体3に強固に連結される。その結果、パンチ20が金属板1を加圧するときの加圧力が強大となってもパンチ20とパンチホルダ22が変位することなく安定し、パンチ20が金属板1への結合完了後に金属板1よりストリッパー31にて引き出される際の支持も安定し、このパンチホルダ22を第2支持体3が変位することなく安定に支持して、金属板結合板厚の増大に伴う結合加圧力の増大化に対処することが容易になる。
また、第2支持体3に螺装されたパンチホルダ22を第2支持体3に対して正逆回転させることで、パンチ20の軸方向位置の微調整が容易になる。このような微調整のためのパンチホルダ22の回転操作は、パンチホルダ22に連結したストリッパー構造体30を介して行うことができ、しかも、この回転操作はストリッパー構造体30をパンチホルダ22より十分に大きな外径にすることで、特に工具類を使用することなく手動操作することができるようになり、尚一層に便利となる。
本発明の金属板結合装置によれば、第2支持体に基端部が螺装されたパンチホルダの先端に同軸にパンチをボルトで固定することで、パンチの軸方向取付強度が強大にできて、パンチとダイで金属板を加圧して結合させるときの加圧力を増大させてもパンチホルダ側が変位せず、金属板結合時の加圧力増大化を図ることができる。また、パンチが金属板を結合させた後、金属板よりストリッパーにて引き出される際の支持も強固となる。その結果、結合板厚10mmを超える厚肉材の結合も容易となり、近年の結合板厚の増大化の要望に対応できる実用価値に優れた金属板結合装置が提供できる。
また、第2支持体にパンチホルダを直接に螺装し、このパンチホルダにストリッパー構造体を取付けるようにしたので、パンチホルダのパンチおよびストリッパーの軸方向移動調整が第2支持体に対してパンチホルダを正逆回転させることで可能となり、しかも、パンチホルダをストリッパー構造体を介して回転させることができるため、金属板結合装置が大型化してもパンチとダイの間隔の微調整が容易にできる効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図7を参照して説明する。
図1および図2に示される金属板結合装置は、重ねた二枚の金属板1を局部的に加圧して結合させるダイ10およびパンチ20と、パンチ20の回りに配置したストリッパー31を有する。重ねた二枚の金属板1の材質と結合板厚dは限定されないが、例えば二枚共に高張力鋼板の厚肉材で、二枚の板厚の合計である結合板厚dが約10mmである。ダイ10が第1支持体2にダイホルダ11を介して支持され、パンチ20とストリッパー31が第2支持体3にパンチホルダ22を介して支持される。
第1支持体2と第2支持体3は上下で平行に対向して、互いに接近および離反する上下方向に相対移動する。図1においては、第1支持体2が下部の位置にあって水平に固定され、第2支持体3が上部の位置にあり、図示しないプレス機に連接されて上下動可能に支持される。第1支持体2の両端部上面にガイドロッド4が突設され、第2支持体3の両端部下面にガイド柱5aの上端が固定され、ガイド柱5aの筒状下端部5bが対応するガイドロッド4に挿通される。図1は第2支持体3が上限位置で保持された状態が示され、この状態で外部からプレス機で第2支持体3が下方にプレスされると、ガイドロッド4にガイドされて第2支持体3が第1支持体2に向って下降して、図7に示すように金属板1をダイ10とパンチ20で局部的に絞り加工と据え込み加工で結合する。
第1支持体2の上面中央部に矩形ブロックのダイホルダ11がボルト12で固定され、ダイホルダ11の上面中央部上にダイ10が設置される。ダイ10上に、適宜に二枚の金属板1a、1bの重合部分が配置される。ダイ10は、図6(A)に示すようなアンビル14とブレード15と弾性のオーリング16で構成される。アンビル14は矩形ブロックの本体14aと、本体14aの上面中央部に突設したパンチ受け14bと、本体14aの下面中央に突設した取付軸14cを一体に有し、取付軸14cをダイホルダ11に挿通してセットビス13で固定する。パンチ受け14bは略算盤玉形状の金属ブロックで、その外周に図5に示すような3分割構造のブレード15が嵌着され、各ブレード15の外周に3本の弾性オーリング16を拡径して装着する。各ブレード15の上端部がパンチ受け14bの上面から所定の長さで突出して、パンチ受け14bの上面と各ブレード15の上端部内面とで円形のダイス穴17を形成する。このようなダイ10は、図8に示すような構造であってもよい。
第2支持体3は水平な横長の金属フレームで、下面中央部に図3に示すような円筒状のホルダ取付筒6をボルト7で固定している。ホルダ取付筒6に円柱状のパンチホルダ22の上端部が螺装され、パンチホルダ22の下端にパンチ20がボルト21で固定され、パンチホルダ22とパンチ20の周囲にストリッパー構造体30が装着される。ストリッパー構造体30は、上下で対向する一対の第1スプリングホルダ32および第2スプリングホルダ33と、上下の第1、第2スプリングホルダ32、33の間に等間隔で配置した複数、例えば図4鎖線で示すような8本のスプリング34を有し、第2スプリングホルダ33の下端部がストリッパー31を構成する。
パンチ20は、図6(A)に示すような円盤状の本体部20aと、本体部20aの下面中央に突設した円柱状の加圧部20bと、本体部20aの上面中央に突設した中心軸20cを有し、最大外径の本体部20aの上面をパンチホルダ22の下端面に接合させて、パンチホルダ22の下端にパンチ20が同軸に固定される。パンチホルダ22の下端部は本体部20aと同一外径の円柱で、その下端面に中心穴28とボルト穴27を軸方向に形成し、中心穴28にパンチ20の中心軸20cを挿通することで芯合せし、パンチ20の本体部20aに真下から嵌挿したボルト21をボルト穴27に締め込むことで、パンチ20を位置ずれなく強固に取付けるようにしている。
パンチホルダ22は上下に長い円柱状金属軸で、その上端部である基端部が第2支持体3のホルダ取付筒6に螺装される。ホルダ取付筒6は内周に雌ねじ部23mを有する金属ブロックで、これの雌ねじ部23mにパンチホルダ22の基端部外周に形成した雄ねじ部23nを螺装する。この螺装により、第2支持体3に対してパンチホルダ22が高さ調整可能に取付けられる。パンチホルダ22の高さ調整で、パンチ20とダイ10の間隔が微調整される。このような微調整は、被結合対象の金属板1の結合板厚dの変更に基づいて結合作業の前の段階で行われる。高さ調整されたパンチホルダ22は、ホルダ取付筒6の上下2箇所を貫通させたセットビス25を締め付けることでホルダ取付筒6に固定される。
ストリッパー構造体30の第1スプリングホルダ32は、パンチホルダ22の基端部近くに螺装される円筒状本体部32aと、この本体部32aの外周に一体に突設した円環状のフランジ部32bを有する。本体部32aの内周の雌ねじ部24mをパンチホルダ22の略中間部外周の雄ねじ部24nに螺装して高さ調整した後、本体部32aがパンチホルダ22にセットビスなどで固定される。第2スプリングホルダ33は、パンチホルダ22の下端部とパンチ20に上下摺動可能に嵌挿される円筒状本体部33aと、この本体部33aの外周に一体に突設した円環状のフランジ部33bを有し、本体部33aの下端にストリッパー31が一体に形成される。ストリッパー31は、パンチ20の加工部20bを囲う金属リング構造である。
第1スプリングホルダ32のフランジ部32bと第2スプリングホルダ33のフランジ部33bの間に8本のスプリング34が等間隔で設置される。図4に示すように、8本のスプリング34の内の1本置きの4本に縦長のカラー35とボルト36が挿通され、ボルト36を第2スプリングホルダ33のフランジ部33bから第1スプリングホルダ32のフランジ部32bに締め込むことで、上下のフランジ部32b、33bの間隔を縮めて8本のスプリング34を圧縮し、ストリッパー31を下方に附勢するスプリング力を調整可能に得ている。
次に、上記実施の形態の作動を説明する。
図1に示すように、第2支持体3が上限位置にあるとき、第1支持体2の各金属板保持プレート8、8上に二枚の厚肉材の金属板1a、1bを載置して、図2に示すように各金属板1a、1bの端部をダイ10のブレード15上で重ねて、結合板厚約10mmの金属板1とする。この結合板厚約10mmの二枚の厚肉材を局部的に結合するためのダイ10とパンチ20のサイズは、例えば、図6(A)に示すダイ10のダイス穴17の内径D1が約15mm、パンチ20の加工部20bのパンチ径D2が約12mmである。
第2支持体3を外部からプレス機で下降させて、まずストリッパー31を金属板1の上面に当接させ、さらに第2支持体3を下降させて、図7に示すようにパンチ20とダイ10で金属板1を局部的に絞り加工する。この場合、ストリッパー31がスプリング34の弾力で金属板1を弾圧して変形を抑制した状態で、パンチ20の加工部20bの下端部が金属板1をダイス穴17に向けて絞り加工する。さらに第2支持体3を下降させて、図6(B)に示すように、パンチ20の加工部20bで金属板1の有底円筒状の加工部1’の底部を横方向に据え込み加工して展延させる。このようなパンチ20とダイ10による金属板1の局部的な絞り加工と据え込み加工の基本動作は図8(B)、(C)の場合と同様ゆえに詳細説明は省略する。結合板厚10mmの金属板1の絞り加工と据え込み加工に要する加圧力は約30トンが必要であり、このような強大な加圧力に上記実施の形態の結合装置は十分に耐え、かつ、加工された金属板1の結合部1’の形状、品質が安定する。
約30トンの加圧力による結合部1’の底部の横方向の展延で、複数の各ブレード15が弾性オーリング16の弾力に抗して拡開して、金属板1の結合が終了する。その後、第2支持体3が上昇して、ストリッパー31で金属板1を弾圧したまま結合部1’からパンチ20が引き抜かれる。このとき、ストリッパー31は金属板1を約3トンの加圧力で加圧してパンチ20の引き抜きを安定したものにする。また、ストリッパー31の約3トンの加圧力は、第2スプリングホルダ33を下方に附勢する8本のスプリング34で確実に得られる。さらに第2支持体3を上昇させて、ストリッパー31を金属板1から離し、ダイ10から金属板1を離脱させると、各ブレード15がオーリング16の復元力で復帰する。3分割構造のブレード15の外周の上下3箇所に3本の弾性オーリング16を嵌着することで、絞り加工時と据え込み加工時の各ブレード15の拡開動作が安定して行われて、金属板1の結合部1’の形状、品質を良好にする。
金属板1の結合板厚dの変更などで必要に応じて行われるパンチ20とダイ10の間隔調整は、図1の状態でパンチホルダ22の高さを調整することで行われる。この高さ調整は、第2支持体3のホルダ取付筒6に螺装したパンチホルダ22を正逆回転操作することで行われる。パンチホルダ22の回転操作は、パンチホルダ22に固定されたストリッパー構造体30を使って手動で行うようにすればよい。すなわち、図1の状態のとき、第2支持体3のホルダ取付筒6にあるセットビス25を緩め、ストリッパー構造体30の第1スプリングホルダ32を手動で正逆いずれかの方向に回転させる。第1スプリングホルダ32のフランジ部32bが大径ゆえに、このフランジ部32bの外周に手を掛けて回転させるようにすれば、特別な工具を使うことなく簡単、迅速に回転操作できて、パンチ20とダイ10の間隔の微調整が正確に行える。また、フランジ部32の外周部を手で回転操作しやすいハンドル構造とすることで、手動による回転操作が正確かつ便利に行えるようになる。
また、パンチ20に対してストリッパー31の相対高さを調整する場合は、パンチホルダ22に対して第1スプリングホルダ32を手動で回転操作することで行える。この場合、パンチホルダ22に第1スプリングホルダ32を固定していたセットビス(図示せず)を緩めて、パンチホルダ22に螺装された第1スプリングホルダ32を正逆回転操作すれば、パンチホルダ22に対してストリッパー構造体30の全体が軸方向移動してストリッパー31の高さが微調整される。この高さ調整も第1スプリングホルダ32の大径のフランジ部32bを利用することで簡単、迅速に行える。
尚、本発明の金属板結合装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明に係る金属板結合装置の実施の形態を示す部分断面を含む正面図である。 図1の金属板結合装置の側面図である。 図1のT1−T1線に沿う断面図である。 図1のT2−T2線に沿う断面図である。 図1の金属板結合装置におけるダイの平面図である。 (A)は図1の金属板結合装置におけるダイとパンチの部分断面を含む拡大正面図、(B)は金属板結合動作時の断面図である。 図1の金属板結合装置の動作時の正面図である。 従来の金属板結合装置を説明するための要部断面図で、(A)は金属板結合前、(B)は結合途中、(C)は結合後の図である。
符号の説明
1 金属板
1a、1b 金属板
1’ 結合部
2 第1支持体
3 第2支持体
4 ガイドロッド
6 ホルダ取付筒
7 ボルト
10 ダイ
11 ダイホルダ
14 アンビル
15 ブレード
16 弾性オーリング
17 ダイス穴
20 パンチ
21 ボルト
22 パンチホルダ
23m 雌ねじ部
23n 雄ねじ部
25 セットビス
27 ボルト穴
30 ストリッパー構造体
31 ストリッパー
32 第1スプリングホルダ
33 第2スプリングホルダ
34 スプリング

Claims (2)

  1. 重ねた複数の金属板を一対のダイおよびパンチを用いて局部的に加圧し、絞り加工により有底筒状の膨出部を成形すると共に据え込み加工により前記膨出部の底部を横方向に展延させて結合する金属板結合装置であって、
    互いに接近または離反する方向に相対移動可能な第1支持体および第2支持体と、
    前記第1支持体に取付けられ、前記ダイを支持するダイホルダと、
    前記第2支持体に基端部が螺装され、先端に同軸に前記パンチをボルトで固定したパンチホルダと、
    前記パンチホルダの外周に装着されたストリッパー構造体とを具備し、
    前記ストリッパー構造体は、前記パンチホルダの基端部側の外周に固定した第1スプリングホルダと、パンチホルダの先端部外周に軸方向摺動可能に嵌挿され、先端にストリッパーを一体に有する第2スプリングホルダと、前記第1スプリングホルダと第2スプリングホルダの間に等間隔に装着され、第2スプリングホルダをパンチの先端側に向けて附勢する複数のスプリングとを有することを特徴とする金属板結合装置。
  2. 前記パンチホルダが円柱部材で、この円柱部材基端部外周に前記第2支持体に設けた雌ねじ部に螺装される雄ねじ部を有し、同円柱部材先端面に前記パンチをボルト止めするボルト穴を有することを特徴とする請求項1記載の金属板結合装置。
JP2004028409A 2004-02-04 2004-02-04 金属板結合装置 Expired - Lifetime JP4545450B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004028409A JP4545450B2 (ja) 2004-02-04 2004-02-04 金属板結合装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004028409A JP4545450B2 (ja) 2004-02-04 2004-02-04 金属板結合装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005219078A true JP2005219078A (ja) 2005-08-18
JP4545450B2 JP4545450B2 (ja) 2010-09-15

Family

ID=34995132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004028409A Expired - Lifetime JP4545450B2 (ja) 2004-02-04 2004-02-04 金属板結合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4545450B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010518336A (ja) * 2007-02-13 2010-05-27 インベンテイオ・アクテイエンゲゼルシヤフト 厚い金属被加工物をクリンチングするための方法、そのようなクリンチング工具の使用、ならびにそのようにして製造された鋼構造要素
JP2010172922A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Nisshin Steel Co Ltd 金属板のかしめ接合方法
CN102626742A (zh) * 2012-04-13 2012-08-08 苏州托克斯冲压设备有限公司 金属板件冲压圆点连接组合模具

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52118477U (ja) * 1976-03-05 1977-09-08
JPH0248238U (ja) * 1988-09-29 1990-04-03
JPH0739960A (ja) * 1993-07-27 1995-02-10 Miyagi:Kk 成形パンチング装置
JPH08267157A (ja) * 1995-03-30 1996-10-15 Amada Metrecs Co Ltd パンチング金型

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52118477U (ja) * 1976-03-05 1977-09-08
JPH0248238U (ja) * 1988-09-29 1990-04-03
JPH0739960A (ja) * 1993-07-27 1995-02-10 Miyagi:Kk 成形パンチング装置
JPH08267157A (ja) * 1995-03-30 1996-10-15 Amada Metrecs Co Ltd パンチング金型

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010518336A (ja) * 2007-02-13 2010-05-27 インベンテイオ・アクテイエンゲゼルシヤフト 厚い金属被加工物をクリンチングするための方法、そのようなクリンチング工具の使用、ならびにそのようにして製造された鋼構造要素
JP2010172922A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Nisshin Steel Co Ltd 金属板のかしめ接合方法
CN102626742A (zh) * 2012-04-13 2012-08-08 苏州托克斯冲压设备有限公司 金属板件冲压圆点连接组合模具

Also Published As

Publication number Publication date
JP4545450B2 (ja) 2010-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105618656B (zh) 一种组合冲压铆接方法及其装置
US3938239A (en) Method of forming a self-flanging nut joint
RU2009134105A (ru) Способ и инструмент для приклепывания толстых металлических листов, а также применение клепального инструмента, или клепального аппараата, или клепального прибора
US20150352622A1 (en) Method for forming a pressed component, method for manufacturing a pressed component, and die apparatus for forming a pressed component
JPH0469493B2 (ja)
WO2017006830A1 (ja) 突起部成形装置、突起部成形方法及び成形品
JP2003503206A (ja) アルミニウム薄板のプロジェクション溶接構造
CN205414297U (zh) 一种组合冲压铆接装置
KR101819902B1 (ko) 셀프 피어싱 리벳 장치 및 그의 리벳 공급유닛
US20150082607A1 (en) Punch rivet and also a method and apparatuses for attachment of individual components to one another of which at least one component is formed by a workpiece of composite material
JP7090854B2 (ja) 位置決圧着機構及び位置決圧着工具
JP2010269367A (ja) 摩擦撹拌点接合装置及び摩擦撹拌点接合装置用クランプ機構
JP2017019015A (ja) 突起部成形装置、突起部成形方法及び成形品
JP4545450B2 (ja) 金属板結合装置
JP2002525208A (ja) 重ねた平坦部材を連結する方法及び装置
US6309490B1 (en) Air actuated ultrasonic tool
JP2010247199A (ja) プレス製ワークの部分増肉方法及びその増肉装置
US9543728B2 (en) Ring tongue clamping die
KR101543244B1 (ko) 리벳 공급장치 및 이를 포함하는 셀프 피어싱 리벳 시스템
KR101505910B1 (ko) 셀프 피어싱 리벳 장치
KR20200046720A (ko) 분배기용 파이프의 제조 방법
KR20150079289A (ko) 리벳 공급장치 및 이를 포함하는 셀프 피어싱 리벳 시스템
JPS62148036A (ja) 金属薄板の接合装置
KR101580499B1 (ko) 자동차 시트용 연결바 제조장치
US7581300B2 (en) Method for the attachment of a functional element

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091026

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100617

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100630

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4545450

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term