JP2005217323A - レジストマスク印刷装置、レジストマスク印刷方法、導体パターンの形成方法、並びに電子部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】 レジストマスクを生産性良くかつ低コストに形成することができ、導体パターンの高精細化にも対応可能なレジストマスク印刷装置を提供する。
【解決手段】 本発明のレジストマスク印刷装置1は、少なくとも一面に導電層32が形成された被印刷材30上に、導電層32のパターニング用のレジストマスク33を直接印刷するものであり、円筒状スクリーン版10と、スクリーン版10を回動させる回動手段と、スクリーン版10の内側にレジストインク50を供給するインク供給手段と、レジストインク50をスクリーン版10の版孔に刷り込むスケージ20と、スクリーン版10に対向して、かつスクリーン版10との間隙に被印刷材30が通過するように配置された加圧ロール40とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、プリント配線板等の導体パターンを形成する際に用いて好適なレジストマスク印刷装置、該装置を用いたレジストマスク印刷方法、及び導体パターンの形成方法、並びに該導体パターンの形成方法にて形成された導体パターンを備えた電子部品に関するものである。
ICカード、ICタグ、ICラベル、携帯用電子機器等に搭載されるプリント配線板等の電子部品を製造するにあたっては、配線等の導体パターンを精度良く形成することが重要である。導体パターンは、例えば、金属箔からなる導電層を形成し、その上に所望の導体パターンと同一パターンのレジストマスクを被着させた後、該マスクにより被着されていない導電層部分をエッチング除去することで形成することができる。
レジストマスクの形成方法としては、従来、(1)導電層上に感光層を成膜し、これをフォトマスクにて露光し、現像するフォトリソ法や、(2)フラットスクリーンを用いてレジストマスクを直接印刷するフラットスクリーン印刷法が知られている。
しかしながら、フォトリソ法は、高精細なパターンを形成できるものの、工程数が多く、しかも形成した感光層の多くを除去しなければならず、多大な時間やコストを要する。これに対して、フラットスクリーン印刷法は、フォトリソ法に比して、工数数が少なく短時間処理、低コスト化が可能であるが、大量印刷には不向きである。
かかる背景下、本発明者らは特許文献1にて、グラビア印刷法を利用したレジストマスク印刷技術を提案している。
特開2003−224343号公報
レジストマスクの形成方法としては、従来、(1)導電層上に感光層を成膜し、これをフォトマスクにて露光し、現像するフォトリソ法や、(2)フラットスクリーンを用いてレジストマスクを直接印刷するフラットスクリーン印刷法が知られている。
しかしながら、フォトリソ法は、高精細なパターンを形成できるものの、工程数が多く、しかも形成した感光層の多くを除去しなければならず、多大な時間やコストを要する。これに対して、フラットスクリーン印刷法は、フォトリソ法に比して、工数数が少なく短時間処理、低コスト化が可能であるが、大量印刷には不向きである。
かかる背景下、本発明者らは特許文献1にて、グラビア印刷法を利用したレジストマスク印刷技術を提案している。
本発明者らが提案した上記技術によれば、レジストマスクの大量印刷、生産コストの低減を図ることができる。しかしながら、電子機器の高性能化、小型軽量化に伴い、これに搭載されるプリント配線板等に対する高精細化の要求は年々厳しくなってきている。グラビア印刷法で印刷できるパターンの線幅およびピッチはいずれも300μm程度が限界であり、高精細化には限界がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、レジストマスクを生産性良くかつ低コストに形成することができ、高精細化にも対応可能なレジストマスク印刷技術、該技術を利用した導体パターンの形成方法及び電子部品を提供することを目的とする。
本発明のレジストマスク印刷装置は、少なくとも一面に導電層が形成された被印刷材上に、前記導電層のパターニング用のレジストマスクを直接印刷するレジストマスク印刷装置において、円筒状スクリーン版と、前記スクリーン版を回動させる回動手段と、前記スクリーン版の内側にレジストインクを供給するインク供給手段と、レジストインクを前記スクリーン版の版孔に刷り込むスケージと、前記スクリーン版に対向して、かつ前記スクリーン版との間隙に前記被印刷材が通過するように配置された加圧ロールとを備えたことを特徴とする。
本発明のレジストマスク印刷方法は、少なくとも一面に導電層が形成された被印刷材上に、ロータリースクリーン印刷法にて、前記導電層のパターニング用のレジストマスクを直接印刷することを特徴とする。
本発明の導体パターンの形成方法は、少なくとも一面に導電層が形成された被印刷材上に、ロータリースクリーン印刷法にて、前記導電層のパターニング用のレジストマスクを直接印刷する工程と、前記導電層の前記レジストマスク被着部分をエッチング除去し、導体パターンを得る工程とを有することを特徴とする。
本発明の電子部品は、上記の本発明の導体パターンの形成方法により形成された導体パターンを備えたことを特徴とする。
本発明の電子部品において、パターニング前の前記導電層としては、金属箔が好ましい。
本発明の電子部品において、パターニング前の前記導電層としては、金属箔が好ましい。
本発明によれば、レジストマスクを生産性良くかつ低コストに形成することができ、高精細化にも対応可能なレジストマスク印刷技術、該技術を利用した導体パターンの形成方法及び電子部品を提供することができる。
「レジストマスク印刷装置、印刷方法」
図1に基づいて、本発明に係る一実施形態のレジストマスク印刷装置の構造について説明する。図1において、(a)は斜視図、(b)は拡大断面図である。
図1に基づいて、本発明に係る一実施形態のレジストマスク印刷装置の構造について説明する。図1において、(a)は斜視図、(b)は拡大断面図である。
本実施形態のレジストマスク印刷装置1は、絶縁性基材31の少なくとも一面に導電層32が形成された被印刷材30に、導電層32のパターニング用のレジストマスク33を直接印刷する装置である。被印刷材30の基材31や導電層32は特に限定されないが、基材31としては樹脂フィルム等、導電層32としてはアルミニウム箔等の金属箔等が好適に用いられる。
レジストマスク印刷装置1は、円筒状スクリーン版10と、その内側に設けられたスケージ20と、スクリーン版10に対向して、かつスクリーン版10との間隙に被印刷材30が通過するように配置された加圧ロール40とから概略構成されている。
レジストマスク印刷装置1にはさらに、スクリーン版10を図示反時計回り方向に回動させる回動手段(図示略)と、スクリーン版10の内側にレジストインク50を供給するインク供給手段(図示略)とが備えられている。
レジストマスク印刷装置1にはさらに、スクリーン版10を図示反時計回り方向に回動させる回動手段(図示略)と、スクリーン版10の内側にレジストインク50を供給するインク供給手段(図示略)とが備えられている。
本実施形態では、スケージ20の手前(スクリーン版10の回動方向と反対側)にレジストインク50を供給しつつ、スクリーン版10を回動させることで、スクリーン版10に対して相対摺動するスケージ20によってレジストインク50がスクリーン版10の版孔に刷り込まれ、これを通過したレジストインク50が、スクリーン版10と加圧ロール40との間を通過する被印刷材30上に転写される。そして、被印刷材30には、スクリーン版10と同一パターンのレジストマスク33が直接印刷される。
すなわち、本実施形態は、レジストマスク印刷にロータリースクリーン印刷法を適用したものである。従来、ロータリースクリーン印刷法は、繊維布帛の柄印刷等に採用されており、レジストマスク印刷に該法を採用するという発想が新規なものである。
すなわち、本実施形態は、レジストマスク印刷にロータリースクリーン印刷法を適用したものである。従来、ロータリースクリーン印刷法は、繊維布帛の柄印刷等に採用されており、レジストマスク印刷に該法を採用するという発想が新規なものである。
スクリーン版10は、円筒状のスクリーン紗11の外面に所望パターンのステンシル12が形成されたものである。
スクリーン紗11としては、ステンレススチールやポリエステル等のメッシュ織物や、ニッケル等の金属からなり、内面から外面に向けて貫通する多数の微細孔を有するメッシュ板等が用いられる。
後者のメッシュ板としては、図3((a)は平面図、(b)は斜視図)に示す如く、例えば、中央部に微細孔13を有する断面視略六角形状の多数の中空体14が隙間なく配列したものが市販されている(STORK社製 商品名「ROTAMESH」等)。図3(b)に示すように、このメッシュ板では、微細孔13が内面(図示左奥側)から外面(図示右手前側)に向けて拡径されている。かかる構成のものでは、スケージ20に当接する内面側は開孔率が小さく平滑性が高く、スケージ20の摩耗が抑えられる一方、被印刷材30側である外面側は開孔率が大きく、レジストインクが流下しやすくなっている。
スクリーン紗11の仕様は特に限定されないが、例えば、STORK社製「ROTAMESH」商品番号RM305 13%では、内径80μm、厚み80μm、空隙率13%、平均孔径30μm、孔ピッチ83μmとなっている。
スクリーン紗11としては、ステンレススチールやポリエステル等のメッシュ織物や、ニッケル等の金属からなり、内面から外面に向けて貫通する多数の微細孔を有するメッシュ板等が用いられる。
後者のメッシュ板としては、図3((a)は平面図、(b)は斜視図)に示す如く、例えば、中央部に微細孔13を有する断面視略六角形状の多数の中空体14が隙間なく配列したものが市販されている(STORK社製 商品名「ROTAMESH」等)。図3(b)に示すように、このメッシュ板では、微細孔13が内面(図示左奥側)から外面(図示右手前側)に向けて拡径されている。かかる構成のものでは、スケージ20に当接する内面側は開孔率が小さく平滑性が高く、スケージ20の摩耗が抑えられる一方、被印刷材30側である外面側は開孔率が大きく、レジストインクが流下しやすくなっている。
スクリーン紗11の仕様は特に限定されないが、例えば、STORK社製「ROTAMESH」商品番号RM305 13%では、内径80μm、厚み80μm、空隙率13%、平均孔径30μm、孔ピッチ83μmとなっている。
ステンシル12は、例えば、スクリーン紗11の外面に感光乳剤を塗布した後、所定パターンが印刷されたフィルム状のフォトマスクを巻き付け、露光及び現像することで、形成される。ステンシル12を形成するにあたっては、感光乳剤の塗布後、現像後等に必要に応じて乾燥を行う。感光乳剤としては、一般のスクリーン印刷で使用されるものを用いることができ、光架橋剤としてジアゾ樹脂を配合したジアゾ系や、感光性樹脂を配合したフォトポリマー系、これらを併用したジアゾ・フォトポリマー系(フォトハイブリッド系、あるいはデュアルキュア系とも言う。)等が用いられる。
ステンシル12の厚みは特に限定されないが、例えば4〜7μm程度が好ましい。ステンシル12の厚みが厚すぎると、レジストインクが厚盛りになり、高精細化が困難となり、薄すぎるとステンシルを形成する際の感光乳剤の密着性が悪くなる傾向にある。
ステンシル12の厚みは特に限定されないが、例えば4〜7μm程度が好ましい。ステンシル12の厚みが厚すぎると、レジストインクが厚盛りになり、高精細化が困難となり、薄すぎるとステンシルを形成する際の感光乳剤の密着性が悪くなる傾向にある。
本実施形態において、印刷できるレジストマスク33の線幅及びピッチは、スクリーン紗11の孔ピッチやスクリーン版10の厚み(スクリーン紗とステンシルの合計厚)と相関があり、印刷する最低線幅及び最低ピッチが、スクリーン紗11の孔ピッチの1.5倍以上、かつスクリーン版10の厚みの1.5倍以上であれば、連続印刷を安定的に実施することができる。
具体的には、スクリーン紗11として先に例示した「ROTAMESH」RM305 13%を用い、5μm厚のステンシルを設けた場合、良好に印刷できる最低線幅及び最低ピッチは128μmとなる。同シリーズのRM405 17%を用い、同厚のステンシルを設けた場合、良好に印刷できる最低線幅及び最低ピッチは100μm程度となる。
このように、本実施形態によれば、スクリーン紗11の孔ピッチやスクリーン版10の厚みを調整することで、最低線幅及び最低ピッチが100〜150μm程度の高精細なレジストマスク33を良好に印刷することができる。かかる最低線幅及び最低ピッチは特許文献1に記載の技術(グラビア印刷法)では為し得ない高度なものである。
具体的には、スクリーン紗11として先に例示した「ROTAMESH」RM305 13%を用い、5μm厚のステンシルを設けた場合、良好に印刷できる最低線幅及び最低ピッチは128μmとなる。同シリーズのRM405 17%を用い、同厚のステンシルを設けた場合、良好に印刷できる最低線幅及び最低ピッチは100μm程度となる。
このように、本実施形態によれば、スクリーン紗11の孔ピッチやスクリーン版10の厚みを調整することで、最低線幅及び最低ピッチが100〜150μm程度の高精細なレジストマスク33を良好に印刷することができる。かかる最低線幅及び最低ピッチは特許文献1に記載の技術(グラビア印刷法)では為し得ない高度なものである。
スケージ20は、スクリーン版10の内側に供給されたレジストインク50をスクリーン版10の版孔に刷り込むブレード21と、これを保持するホルダ22とから概略構成されている。ブレード21は、先端がスクリーン版10内面に当接し、後端側がホルダ22に固定されている。ブレード21はポリウレタン等の比較的柔軟な材質からなり、それ自身の位置はあまり変わらないが、スクリーン版10の回動に伴って撓みながらスクリーン版10に対して相対摺動する。
通常のロータリースクリーン印刷法では、ブレードは、ホルダに固定され先端がスクリーン版内面に当接するメインブレード単独のみからなるが、本発明者は、高精細な印刷が要求される本実施形態では、メインブレード21aに合わせて、これを補強するサポートブレード21bを1枚又は2枚設けることが好ましいことを見出している。サポートブレード21bは、例えばメインブレード21aとホルダ22とが直接接していない部分に設けられる。図面では、メインブレード21aの両面に1枚ずつ計2枚のサポートブレード21bを設けた場合について図示してあるが、サポートブレード21bの数やこれを設置する側については適宜設計できる。
本実施形態では、サポートブレード21bを1枚又は2枚設けることで、スケージ20の過剰な撓みを抑えつつ、スケージ圧を適度に高くすることができ、高精細な印刷が可能となる。
本実施形態では、サポートブレード21bを1枚又は2枚設けることで、スケージ20の過剰な撓みを抑えつつ、スケージ圧を適度に高くすることができ、高精細な印刷が可能となる。
メインブレード21aのリップ長L(ホルダ22に直接接しない部分の長さ)は特に限定されないが、24〜26mmが好ましい。リップ長Lが26mm超では、ブレード21が撓みすぎて、インクの切れが悪くなり、印刷されるインク量が多くなり、シャープな印刷ができない、離間すべきパターンが繋がるなど、高精細な印刷を行うことが困難となる恐れがある。リップ長Lが24mm未満では、逆にインクが掻き取られすぎて、印刷されるインク量が少なくなり、印刷されるパターンの端部形状が不良(いわゆるレベリング不良)となる恐れがある。
メインブレード21aのチップ長C(サポートブレード21bと直接接しない先端部長さ)は特に限定されないが、例えば2mm程度が好ましい。
ブレード21の厚みは特に限定されないが、例えば、メインブレード21aは1.8mm程度、サポートブレード21bは0.2mm程度が好ましい。
メインブレード21aのチップ長C(サポートブレード21bと直接接しない先端部長さ)は特に限定されないが、例えば2mm程度が好ましい。
ブレード21の厚みは特に限定されないが、例えば、メインブレード21aは1.8mm程度、サポートブレード21bは0.2mm程度が好ましい。
ホルダ22は、スクリーン版10の軸方向に対して垂直方向に可動し、所望の位置で固定できるものであり、この位置を調整することで、スケージ20の位置を調整することができる。
本実施形態では、スケージ20の位置やリップ長L、スケージ圧等を調整し、図1(b)に示す如く、スケージ20先端が、スクリーン版10の中心軸Aと加圧ロール40の中心軸B、及びこれらの接点を繋ぐラインX上に位置するように調整することが好ましい。
図2(a)に示す如く、スケージ20先端がラインXより被印刷材30の下流側に位置していると、被印刷材30とレジストインク50の接触時間が長くなって、インクの塗布量が増し、精細さが低下する(シャープな印刷ができなくなる)傾向にある。逆に、同図(b)に示す如く、スケージ20先端がラインXより被印刷材30の上流側に位置していると、被印刷材30とレジストインク50の接触時間が短くなりすぎて、インクの塗布量が少なくなり、レベリング不良を招く恐れがある。
本実施形態では、スケージ20の位置やリップ長L、スケージ圧等を調整し、図1(b)に示す如く、スケージ20先端が、スクリーン版10の中心軸Aと加圧ロール40の中心軸B、及びこれらの接点を繋ぐラインX上に位置するように調整することが好ましい。
図2(a)に示す如く、スケージ20先端がラインXより被印刷材30の下流側に位置していると、被印刷材30とレジストインク50の接触時間が長くなって、インクの塗布量が増し、精細さが低下する(シャープな印刷ができなくなる)傾向にある。逆に、同図(b)に示す如く、スケージ20先端がラインXより被印刷材30の上流側に位置していると、被印刷材30とレジストインク50の接触時間が短くなりすぎて、インクの塗布量が少なくなり、レベリング不良を招く恐れがある。
スケージ圧(スケージ20先端のスクリーン版10に対する圧)は特に限定されないが、スクリーン版10と加圧ロール40との間隙や被印刷材30の厚み、ブレード21の厚み、サポートブレード21bの枚数等によって調整され、高すぎると、スケージ20の撓み、すなわちスケージ角θ(ラインXとブレードのなす角、図1(b)参照)が小さくなってインクの転写量が多くなり、精細な印刷が困難となる傾向にある。逆に低すぎると、スケージ20の撓み、すなわちスケージ角θが大きくなってインクの転写量が少なくなり、レベリング不良を招く傾向がある。
印刷速度は、導電層32の材質や用いるインク等に応じて設計され、特に限定されないが、例えば、アルミニウム箔からなる導電層32上にレジストマスク33を印刷する場合、10〜20m/minが好ましい。この範囲であれば良好にインクを定着させることができる。
用いるレジストインク50としては、形成されるレジストマスク33が導電層32のエッチング液、具体的には塩酸液等の酸性液に対して耐性を有するものが用いられる。また、レジストマスク33を剥離する必要がある場合には、形成されるレジストマスク33が水酸化ナトリウム液等のアルカリ性液によって容易に剥離する必要がある。
例えば、プリント配線板において、導電層をパターニングしてコンデンサ等を形成する裏面側(コンデンサ側)は、レジストマスクが残っていても支障はないのに対し、導電層をパターニングして回路を形成し、その上にICを搭載する表面側は、レジストマスクを剥離する必要がある。
例えば、プリント配線板において、導電層をパターニングしてコンデンサ等を形成する裏面側(コンデンサ側)は、レジストマスクが残っていても支障はないのに対し、導電層をパターニングして回路を形成し、その上にICを搭載する表面側は、レジストマスクを剥離する必要がある。
レジストマスク33を剥離する場合、例えば、熱可塑性樹脂及び/又は熱硬化性樹脂と溶剤とを含み、加熱乾燥で固化するレジストインクが好ましく用いられる。レジストマスクを剥離しなくても良い場合、同様のレジストインクを用いることもできるし、例えば、光重合性モノマー及び/又は光重合性プレポリマーと光重合開始剤と溶剤とを含む光硬化性レジストインクを用いることもできる。光硬化性レジストインクは、アルカリ性液で剥離しないため、レジストマスクを剥離しない側の使用に限定されるが、短時間で硬化できるので、これを用いることで、装置の省スペース化やレジストマスク印刷工程の短縮化を図ることができる。
本実施形態において、用いるレジストインク50の粘度は特に限定されないが、印刷環境温度(例えば、平均温度25℃、平均湿度52%)で、東洋インキ製造(株)社製「ビスコテスターVT−04F(1号ローター)」にて測定される粘度が20〜25ポイズとなるように、調整することが好ましい。
印刷するレジストマスク33の厚みは特に限定されないが、固化(硬化)後に、例えば3〜8μmとなるように調整することが好ましい。
本実施形態の印刷装置1には、用いるレジストインク50の種類に応じて、印刷したレジストマスク33を固化(硬化)する手段が設けられる(図示略)。すなわち、加熱乾燥で固化するレジストインクを用いる場合には、印刷を終えた被印刷材30を加熱乾燥する熱風乾燥機等の乾燥手段が設けられ、光硬化性インクを用いる場合には、印刷を終えた被印刷材30に紫外線等の光線を照射する光照射手段が設けられる。
なお、両面にレジストマスクを形成する場合には、1台の印刷装置1を用い、片面についてレジストマスクの印刷及び固化を行った後、表裏反転させて、再度同装置にてレジストマスクの印刷及び固化を行っても良いし、2台の印刷装置1を用い、片面ずつ順次レジストマスクの印刷及び固化を行っても良い。
なお、両面にレジストマスクを形成する場合には、1台の印刷装置1を用い、片面についてレジストマスクの印刷及び固化を行った後、表裏反転させて、再度同装置にてレジストマスクの印刷及び固化を行っても良いし、2台の印刷装置1を用い、片面ずつ順次レジストマスクの印刷及び固化を行っても良い。
本実施形態の印刷装置1及びこれを用いた印刷方法によれば、被印刷材30を連続的に供給し印刷することができるので、レジストマスク33を大量に生産性良くかつ低コストに形成することができる。さらに、1枚毎に印刷を行うフラットスクリーン印刷法では、被印刷材の周囲に印刷できない額縁が必ず存在するが、ロータリースクリーン印刷法を採用した本実施形態では、被印刷材30を連続的に供給して印刷を行うので、額縁なく印刷を行うことができ、被印刷材の基材コスト等を大幅に削減できる。
また、本実施形態によれば、上記したように、グラビア印刷法では為し得ない高精細なレジストマスク33を形成することができる。
また、本実施形態によれば、上記したように、グラビア印刷法では為し得ない高精細なレジストマスク33を形成することができる。
「導体パターンの形成方法、電子部品」
上記のようにしてレジストマスクを形成した後、導電層のレジストマスク被着部分を塩酸液等のエッチング液を用いてエッチング除去し、付着したエッチング液の水洗及び乾燥を行い、さらに必要に応じて残ったレジストマスクを水酸化ナトリウム液等のアルカリ性液で剥離し、水洗及び乾燥することで、導電層をパターニングし、所望の導体パターンを形成することができる。
これを被印刷材の片面あるいは両面について実施し、必要に応じてICを搭載するなどして、プリント配線板等の電子部品が得られる。
本発明において、導電層としては、電気的導通性に優れた導体パターンが得られることから、アルミニウム箔等の金属箔が好適に用いられる。
上記のようにしてレジストマスクを形成した後、導電層のレジストマスク被着部分を塩酸液等のエッチング液を用いてエッチング除去し、付着したエッチング液の水洗及び乾燥を行い、さらに必要に応じて残ったレジストマスクを水酸化ナトリウム液等のアルカリ性液で剥離し、水洗及び乾燥することで、導電層をパターニングし、所望の導体パターンを形成することができる。
これを被印刷材の片面あるいは両面について実施し、必要に応じてICを搭載するなどして、プリント配線板等の電子部品が得られる。
本発明において、導電層としては、電気的導通性に優れた導体パターンが得られることから、アルミニウム箔等の金属箔が好適に用いられる。
本発明の導体パターンの形成方法、及び該方法にて形成された導体パターンを備えた電子部品では、レジストマスク印刷時に、ロータリースクリーン印刷法を採用しているので、生産性に優れ、低コスト化、高精細化を図ることができる。
なお、導電性ペーストをロータリースクリーン印刷法にて印刷し、直接導体パターンを印刷することも考えられるが、導電性ペーストは樹脂バインダ等の非導電性物質を含むため、得られる導体パターンは抵抗値が相対的に高く、電気的導通の信頼性が劣るものとなる。換言すれば、導電層として金属箔を用いて得られる本発明の電子部品は、高精細でかつ電気的導通の信頼性にも優れた導体パターンを備えたものとなるので、極めて高性能なものとなる。しかも、低コストで提供できるので、その工業的価値は極めて大きい。
なお、導電性ペーストをロータリースクリーン印刷法にて印刷し、直接導体パターンを印刷することも考えられるが、導電性ペーストは樹脂バインダ等の非導電性物質を含むため、得られる導体パターンは抵抗値が相対的に高く、電気的導通の信頼性が劣るものとなる。換言すれば、導電層として金属箔を用いて得られる本発明の電子部品は、高精細でかつ電気的導通の信頼性にも優れた導体パターンを備えたものとなるので、極めて高性能なものとなる。しかも、低コストで提供できるので、その工業的価値は極めて大きい。
本発明の技術は、ICカード、ICタグ、ICラベル、携帯用電子機器等に搭載されるプリント配線板等の電子部品に好ましく適用することができる。本発明は特に、使い捨て型ICタグ等の低コストでかつ大量供給が要求され、しかも高性能が要求される用途に好ましく適用することができる。
1 レジストマスク印刷装置
10 円筒状スクリーン版
20 スケージ
30 被印刷材
40 加圧ロール
50 レジストインク
10 円筒状スクリーン版
20 スケージ
30 被印刷材
40 加圧ロール
50 レジストインク
Claims (5)
- 少なくとも一面に導電層が形成された被印刷材上に、前記導電層のパターニング用のレジストマスクを直接印刷するレジストマスク印刷装置において、
円筒状スクリーン版と、
前記スクリーン版を回動させる回動手段と、
前記スクリーン版の内側にレジストインクを供給するインク供給手段と、
レジストインクを前記スクリーン版の版孔に刷り込むスケージと、
前記スクリーン版に対向して、かつ前記スクリーン版との間隙に前記被印刷材が通過するように配置された加圧ロールとを備えたことを特徴とするレジストマスク印刷装置。 - 少なくとも一面に導電層が形成された被印刷材上に、ロータリースクリーン印刷法にて、前記導電層のパターニング用のレジストマスクを直接印刷することを特徴とするレジストマスク印刷方法。
- 少なくとも一面に導電層が形成された被印刷材上に、ロータリースクリーン印刷法にて、前記導電層のパターニング用のレジストマスクを直接印刷する工程と、
前記導電層の前記レジストマスク被着部分をエッチング除去し、所定の導体パターンを得る工程とを有することを特徴とする導体パターンの形成方法。 - 請求項3に記載の導体パターンの形成方法により形成された導体パターンを備えたことを特徴とする電子部品。
- 前記導電層が金属箔であることを特徴とする請求項4に記載の電子部品。
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