JP2005216374A - 情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 ランダムな物理現象に基づくランダムパターンに対応する媒体固有IDの正確な読み取りを可能とした構成を提供する。
【解決手段】 微弱なレベルの信号が混在するノイズ信号としてのランダムパターン情報を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として設定するとともに、媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として設定したランダムパターン情報に対応する誤り訂正コードを情報記録媒体に記録する構成とした。本構成により、ノイズ信号、すなわちランダムパターン情報の読み取り結果に誤差が含まれ、2値化信号として取得したディジタルノイズ情報[NX']が本来の媒体固有IDまたは媒体固有ID生成情報と異なる場合でも、誤り訂正コードに基づいて訂正して、正しい媒体固有IDを取得可能となる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。さらに、詳細には、情報記録媒体に固有の媒体固有IDの記録、読み取り処理を実行する装置、方法に関し、コピーの困難性を保持するとともに正当な情報記録媒体からのID読み取りにおける誤検出を防止して常に同一のID値の取得を可能とした情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
近年、家庭内において音楽情報や映像情報などのディジタルデータを伝送したり記録したりする機器が広く普及している。これらのディジタル記録再生機器では、データを高品質のディジタルデータとして記録/再生することが可能であることから、何度複製しても品質劣化のない記録再生システムを構成することができる。このようなシステムは便利であるが、誤った使い方をされて不正コピーの製造機として使われる可能性があり、コンテンツ著作権者の権利を侵害する可能性がある。このため、このような装置には、著作権管理コンテンツの不正コピーを防止する著作権保護システムを装備することが要請されている。
著作権保護システムとして、例えば、Digital Versatile Disc(DVD)ROMにおけるCSS(コンテンツスクランブルシステム)がある。CSSは、ディスクに著作権保護対象のコンテンツデータを暗号化して格納し、正当なライセンスを受けた機器だけが、ディスクに記録された暗号鍵を使って暗号化コンテンツを復号し再生することを可能としたシステムである。
このCSSシステムでは、ライセンスを受けた機器は、不正コピーを行わないなどの動作規定に準拠した所定シーケンスに従った再生プログラムによってコンテンツ復号および再生処理が実行される。しかし、この方式は、ディスクの不正コピーに対する防止効果は十分ではない。即ち、ディスク上に記録されたデータの全部を新しいディスクにコピーすれば多数の不正コビーディスクが製造される。ディスク上のデータは暗号化されているが、その暗号化を解くための鍵もコピーしてしまえば、正当な機器で動作するディスクを新たに作ることができてしまう。
このような問題を防ぐために、ディスク等の情報記録媒体一枚一枚に異なる識別子としてのID情報(媒体固有ID)を容易にコピーできない態様で記録する著作権保護技術が知られている。この方法では、予め媒体固有IDをディスク上に記録しておく。著作権管理対象となるコンテンツや、ユーザデータ等を記録する際には、媒体固有IDを暗号化鍵として使って、記録データを暗号化してから格納する。この結果、同じデータを記録したディスクであっても、暗号化の鍵が異なるためにディスク上のデータは一枚一枚異なる暗号化データとして記録されることになる。従ってディスク上のデータをコピーして不正ディスクを作成しても、コピーのできない媒体固有IDによって生成される暗号化鍵が媒体間で異なるために不正ディスクを再生不能とすることができる。
このような媒体固有IDによる著作権保護を有効とするためには、媒体固有IDに所定の強度を付与することが必要である。即ち媒体固有IDは、簡単に別の媒体にコピーされたり、書き換えられたりといったことができないように、何らかの工夫を施して記録する必要がある。
このような媒体固有IDを実現するために、様々な技術が開発されてきた。しかしそれぞれ欠点があり、決定打と呼べるような方法は見つかっていない。例えばDVDでは、BCA(Burst Cutting Area)書き込み方式が使われている。BCA書き込みは超高出力のレーザをディスクに照射し、ディスクの反射膜をバーコード状に吹き飛ばし、バーコードデータをディスクに書き込むものであり、一般的なユーザデータのコピー処理ではコピーされないデータとして書き込むことが可能である。このBCA書き込みによって書き込んだデータを媒体固有ID情報として設定する。
しかし、この方法では、記録されたバーコードの情報が肉眼で目視しただけで読み取れてしまう。このためBCAが未記録のディスクが市販され、BCAの書き込みが実行されてしまうと、不正コピーディスクが製造されるという欠点がある。
このような問題を解決する媒体固有IDの記録構成を開示した従来技術として、例えば特許文献1に記載の技術がある。特許文献1は、ランダムな物理現象によるランダムパターン情報をディスクに記録して、このランダムパターン情報に基づいて媒体固有IDを生成する構成を開示している。
ランダムパターン情報は、ディスクの製造時に固定情報として記録され、例えば磁気を帯びた細かい繊維をランダムパターン情報記録領域に撒いて固定することにより記録する。あるいは、ランダムなビットを形成してそのジッター、すなわち、再生信号の時間軸上の高周波ゆらぎ成分(例えば1Hz以上)を持つ周波数信号として記録するなどの方法で記録される情報である。
ID読み取りに際しては、例えば繊維の分布によって読み取られる情報に基づいて媒体固有IDを生成する。繊維の分布は、ランダムパターンは、ディスク1枚毎に異なるので、ディスク毎に異なる固有IDを対応付けることが可能となる。この特許文献1に開示された構成は、ランダムな物理現象によるランダムパターン情報、すなわち同一なパターンの発生する可能性がほぼゼロとなるパターンをディスクに記録して、ID生成情報に適用するものであり、この情報のコピーは基本的に不可能であり、また肉眼によって判別不可能な情報であるので、コピー防止に有効な構成であると考えられる。
しかし、上述のように、ディスクに記録されるランダムパターンは、繊維の分布状況、ビットに基づくジッターなどに基づく信号として読み取られるものであり、通常の記録信号とは異なり、読み取られる信号のレベルが十分でないものが含まれる場合がある。例えば信号振幅の小さい部分では、検出時に小さな振幅の外部信号に基づくノイズなどが混入してしまっただけで、別の値として識別される可能性がある。即ち、ランダムな物理現象から得られる信号を媒体固有IDとして使った場合には、読み取りを行ったときの状況により、同一の媒体であっても異なる媒体固有IDとして認識されてしまう可能性がある。
ランダムな物理現象を使った記録パターンを適用したIDを持つ情報記録媒体からのID読み取りでは、ランダムパターンから得られる信号に基づく2値化処理を実行して、取得した2値化信号を媒体固有IDに変換する処理を行なうが、ランダムパターンから得られる信号に微妙な差異が発生すると、読み取り処理毎に異なる媒体固有IDの生成が行なわれるという問題がある。
国際公開WO00/46804公報
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、改良された情報記録媒体に固有の媒体固有IDの記録、読み取り処理を実行する装置、方法を提供するものであり、コピーの困難性を保持するとともに正当な情報記録媒体からのID読み取りにおける誤検出を防止して常に同一のID値の取得を可能とした情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、
情報記録媒体からのデータ読み取りを実行する情報処理装置であり、
情報記録媒体からのノイズ検出によるランダムパターン情報読み取りを行なうノイズ検出部と、
前記ノイズ検出部の検出したノイズ信号に対応する2値化信号を生成する2値化処理部と、
前記情報記録媒体から取得した第1の誤り訂正符号に基づいて、前記2値化信号の誤り訂正処理を実行し、該誤り訂正によって得られた情報を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として出力する第1の誤り訂正部と、
を有することを特徴とする情報処理装置にある。
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記情報処理装置は、前記2値化信号に対応する前記第1の誤り訂正符号と付加情報とを含むデータに対応して設定された第2の誤り訂正符号に基づいて、前記第1の誤り訂正符号と付加情報とを含むデータの誤り訂正処理を実行する第2の誤り訂正部を有し、前記第1の誤り訂正部は、前記第2の誤り訂正部の誤り訂正処理によって取得した誤り訂正処理のなされた第1の誤り訂正符号に基づいて、前記2値化信号の誤り訂正処理を実行する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記情報処理装置は、バーコード情報として前記情報記録媒体に記録された前記第1の誤り訂正符号の読み取りを実行するバーコード検出部を有することを特徴とする。
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記情報処理装置は、さらに、前記情報記録媒体に格納された暗号化コンテンツの復号処理を実行する復号処理部を有し、前記復号処理部は、前記媒体固有IDに基づいて生成する暗号鍵を適用した復号処理を実行する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記ノイズ検出部は、情報記録媒体において予め設定されたノイズ検出領域からのノイズ検出を実行する構成であり、該ノイズ検出領域にランダムな物理現象に基づいて記録されたランダムパターン情報の読み取りを実行する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記情報処理装置は、さらに、情報記録媒体に格納するユーザデータの暗号化処理を実行する暗号処理部を有し、前記暗号処理部は、前記第1の誤り訂正部において誤り訂正の実行された第1の誤り訂正符号に基づいて生成した媒体固有IDを適用した暗号化処理を実行する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の第2の側面は、
情報記録媒体に対するデータ記録を実行する情報処理装置であり、
情報記録媒体からのノイズ検出によるランダムパターン情報読み取りを行なうノイズ検出部と、
前記ノイズ検出部の検出したノイズ信号に対応する2値化信号を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として生成する2値化処理部と、
前記2値化信号に対応する第1の誤り訂正符号を生成する第1の誤り訂正符号算出部と、
前記第1の誤り訂正符号算出部の算出した第1の誤り訂正符号を含むデータの書き込み処理を実行するデータ書き込み部と、
を有することを特徴とする情報処理装置にある。
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記情報処理装置は、さらに、前記2値化信号に対応する前記第1の誤り訂正符号と付加情報とを含むデータに対応して第2の誤り訂正符号を生成する第2の誤り訂正符号算出部を有し、前記データ書き込み部は、前記第1の誤り訂正符号と付加情報と、前記第2の誤り訂正符号を含むデータの書き込み処理を実行する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記データ書き込み部は、前記第1の誤り訂正符号を含むデータを、高出力レーザによるバーコードとして書き込む処理を実行する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記ノイズ検出部は、情報記録媒体において予め設定されたノイズ検出領域からのノイズ検出を実行する構成であり、該ノイズ検出領域にランダムな物理現象に基づいて記録されたランダムパターン情報の読み取りを実行する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の第3の側面は、
予め設定されたノイズ検出領域にランダムな物理現象に基づいて記録されたランダムパターン情報と、
前記ランダムパターン情報に対応する誤り訂正符号と、
を記録情報として有することを特徴とする情報記録媒体にある。
さらに、本発明の情報記録媒体の一実施態様において、前記誤り訂正符号は、バーコード情報として記録された情報であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録媒体の一実施態様において、前記情報記録媒体は、前記誤り訂正符号を含むデータに対応する第2の誤り訂正符号を記録した構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の第4の側面は、
情報記録媒体からのデータ読み取りを実行する情報処理方法であり、
情報記録媒体からのノイズ検出によるランダムパターン情報読み取りを行なうノイズ検出ステップと、
前記ノイズ検出ステップにおいて検出したノイズ信号に対応する2値化信号を生成する2値化処理ステップと、
前記情報記録媒体から取得した第1の誤り訂正符号に基づいて、前記2値化信号の誤り訂正処理を実行し、該誤り訂正によって得られた情報を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として出力する第1の誤り訂正ステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法にある。
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記情報処理方法は、さらに、前記2値化信号に対応する前記第1の誤り訂正符号と付加情報とを含むデータに対応して設定された第2の誤り訂正符号に基づいて、前記第1の誤り訂正符号と付加情報とを含むデータの誤り訂正処理を実行する第2の誤り訂正ステップを有し、前記第1の誤り訂正ステップは、前記第2の誤り訂正ステップにおける誤り訂正処理によって取得した誤り訂正処理のなされた第1の誤り訂正符号に基づいて、前記2値化信号の誤り訂正処理を実行することを特徴とする。
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記情報処理方法は、さらに、バーコード情報として前記情報記録媒体に記録された前記第1の誤り訂正符号の読み取りを実行するバーコード検出ステップを有することを特徴とする。
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記情報処理方法は、さらに、前記情報記録媒体に格納された暗号化コンテンツの復号処理を実行する復号処理ステップを有し、前記復号処理ステップは、前記媒体固有IDに基づいて生成する暗号鍵を適用した復号処理を実行するステップであることを特徴とする。
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記ノイズ検出ステップは、情報記録媒体において予め設定されたノイズ検出領域からのノイズ検出を実行し、該ノイズ検出領域にランダムな物理現象に基づいて記録されたランダムパターン情報の読み取りを実行するステップであることを特徴とする。
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記情報処理方法は、さらに、情報記録媒体に格納するユーザデータの暗号化処理を実行する暗号処理ステップを有し、前記暗号処理ステップは、前記第1の誤り訂正ステップにおいて誤り訂正の実行された第1の誤り訂正符号に基づいて生成した媒体固有IDを適用した暗号化処理を実行するステップであることを特徴とする。
さらに、本発明の第5の側面は、
情報記録媒体に対するデータ記録を実行する情報処理方法であり、
情報記録媒体からのノイズ検出によるランダムパターン情報読み取りを行なうノイズ検出ステップと、
前記ノイズ検出ステップにおいて検出したノイズ信号に対応する2値化信号を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として生成する2値化処理ステップと、
前記2値化信号に対応する第1の誤り訂正符号を生成する第1の誤り訂正符号算出ステップと、
前記第1の誤り訂正符号算出ステップにおいて算出した第1の誤り訂正符号を含むデータの書き込み処理を実行するデータ書き込みステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法にある。
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記情報処理方法は、さらに、前記2値化信号に対応する前記第1の誤り訂正符号と付加情報とを含むデータに対応して第2の誤り訂正符号を生成する第2の誤り訂正符号算出ステップを有し、前記データ書き込みステップは、前記第1の誤り訂正符号と付加情報と、前記第2の誤り訂正符号を含むデータの書き込み処理を実行するステップであることを特徴とする。
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記データ書き込みステップは、前記第1の誤り訂正符号を含むデータを、高出力レーザによるバーコードとして書き込む処理を実行することを特徴とする。
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記ノイズ検出ステップは、情報記録媒体において予め設定されたノイズ検出領域からのノイズ検出を実行する構成であり、該ノイズ検出領域にランダムな物理現象に基づいて記録されたランダムパターン情報の読み取りを実行することを特徴とする。
さらに、本発明の第6の側面は、
情報記録媒体からのデータ読み取りを実行するコンピュータ・プログラムであり、
情報記録媒体からのノイズ検出によるランダムパターン情報読み取りを行なうノイズ検出ステップと、
前記ノイズ検出ステップにおいて検出したノイズ信号に対応する2値化信号を生成する2値化処理ステップと、
前記情報記録媒体から取得した第1の誤り訂正符号に基づいて、前記2値化信号の誤り訂正処理を実行し、該誤り訂正によって得られた情報を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として出力する第1の誤り訂正ステップと、
を有することを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
さらに、本発明の第7の側面は、
情報記録媒体に対するデータ記録を実行するコンピュータ・プログラムであり、
情報記録媒体からのノイズ検出によるランダムパターン情報読み取りを行なうノイズ検出ステップと、
前記ノイズ検出ステップにおいて検出したノイズ信号に対応する2値化信号を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として生成する2値化処理ステップと、
前記2値化信号に対応する第1の誤り訂正符号を生成する第1の誤り訂正符号算出ステップと、
前記第1の誤り訂正符号算出ステップにおいて算出した第1の誤り訂正符号を含むデータの書き込み処理を実行するデータ書き込みステップと、
を有することを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
なお、本発明のコンピュータ・プログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能なコンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、DVD、CD、MOなどの記録媒体、あるいは、ネットワークなどの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、コンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本発明の構成によれば、ランダムな物理現象に基づいて記録されるランダムパターン情報、すなわち、微弱なレベルの信号が混在するノイズ信号としてのランダムパターン情報を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として設定するとともに、媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として設定したランダムパターン情報に対応する誤り訂正コードを情報記録媒体に記録する構成としたので、ノイズ信号、すなわちランダムパターン情報の読み取り結果に誤差が含まれ、2値化信号として取得したディジタルノイズ情報[NX']が本来の媒体固有IDまたは媒体固有ID生成情報に対応するディジタルノイズ情報[NX]と異なる場合であっても、ディジタルノイズ情報[NX']を誤り訂正コード[ECC1]に基づいて訂正して、正しい媒体固有IDに相当するディジタルノイズ情報[NX]を取得することが可能となる。
さらに、本発明の構成によれば、ランダムな物理現象に基づくランダムパターン情報を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として設定したので、媒体固有IDとしてバーコードを使っていた従来構成とは異なり、媒体固有IDの目視による確認が不可能となり、目視によって確認した媒体固有ID情報の再書き込みによる海賊版ディスクの製造を防止することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムの詳細について説明する。
図1は本発明の情報処理装置における情報記録媒体の製造処理工程を説明する図である。ここでは、光ディスク等の情報記録媒体300を製造する製造工程を説明する。
図1において、アドレスエンコーダ100から供給されるアドレス情報SAは、カッティングマシーン101に供給される。カッティングマシーン101は、記録用レーザビームを変調して光ディスク原盤等の情報記録媒体原盤200に照射することにより、情報記録媒体原盤200の全周にグルーブの蛇行(ウォブル)、あるいはピット列としてアドレス情報[SA]を記録する。このようなアドレス情報[SA]は、トラッキングもしくはアクセスの為などに用いられる。ステップ101において情報記録媒体原盤200は現像され、ステップ102においてメッキが施されてスタンパー201となる。
さらにステップ103において、スタンパー201は射出成形機に取り付けられて射出成形処理が実行され、大量に複製されたディスク基板が製造される。ステップ104においては、スパッタリング装置などによりディスク基板各々に対する記録膜設定処理が実行される。記録膜は、例えば光磁気膜あるいは相変化膜などによって構成される。ステップ104においては、さらに保護膜が塗布されて記録膜の耐環境性が確保され、記録膜と相変化膜が塗布された情報記録媒体202が製造される。
さらに、ステップS104において、ディスク基板各々に設定されたノイズ検出領域に対するノイズ重畳処理を実行する。このノイズ重畳処理は、特許国際公開WO00/46804公報に記載の処理と同様、ランダムな物理現象に基づくランダムパターン情報の記録処理として実行される。すなわち、具体的には、例えば磁気を帯びた細かい繊維をディスク基板に予め設定されたノイズ検出領域に撒いて固定する。あるいは物理的なランダムな傷などの凹凸、ピットを形成するなどの処理である。このノイズ検出領域から読み取られる信号に基づいて情報記録媒体固有の識別子としてのディスクID、すなわち媒体固有IDが生成される。
本発明の情報処理装置における情報記録媒体の製造においては、さらにステップ105〜107の処理において、ノイズ検出領域からの媒体固有IDの読み取りエラーを防止するための処理を実行する。
ステップ105においては、情報記録媒体202の各々を通常のピックアップで再生し、ノイズ検出領域からのノイズ検出を行う。
図2に、ノイズ検出領域303を設定した情報記録媒体300の構成を示す。ノイズ検出領域303は、上述したように意図的に不純物をまき散らすといった手法により、ノイズのレベルが高く設定されている領域である。このようなノイズ検出領域303から検出されるノイズは、ディスク一枚一枚異なる特有のパターンの波形となっている。ノイズ波形を2値化することにより、媒体ごとに異なるディジタルノイズ情報NXを得る。
ここで、光ピックアップにより検出されたノイズ波形には、媒体から発生するノイズの他に、ピックアップ内部のディテクターで発生する電気ノイズや、レーザ光源から発生するショットノイズが含まれている。電気ノイズやショットノイズは時間と共に変動している。このため、たとえ同一のディスクを繰り返し再生した場合であっても、ノイズ波形は毎回少しずつ異なる。このように毎回異なるノイズ波形を2値化したディジタルノイズ情報[NX]も、毎回異なる値となる可能性がある。しかし、ディジタルノイズ情報[NX]に基づいて生成される媒体固有IDは、情報記録媒体に記録されるコンテンツの暗号化/復号化に適用する鍵の生成に使用されるものであり、同一の媒体からは常に同一の媒体固有IDを検出することが暗号化処理/復号処理の実行には必要である。従って著作権保護、コンテンツの記録、再生の為には、同一の媒体からは常に同一の媒体固有IDを検出することが要求される。
そこで本発明では、情報記録媒体の製造時に、媒体からディジタルノイズ情報[NX]を検出し、その検出情報を媒体固有IDとして設定する。次に、図1に示すステップ106において、最初に媒体から検出されたディジタルノイズ情報[NX]である媒体固有IDに対する誤り訂正符号Aを求める。次にステップ107において、誤り訂正符号Aおよびその他の付加情報120をバーコードとして情報記録媒体上に記録する。
誤り訂正符号Aを含むバーコード情報の書き込みには、例えばBCA(Burst Cutting Area)書き込み方式が適用される。BCAは超高出力のレーザをディスクに照射し、ディスクの反射膜をバーコード状に吹き飛ばし、バーコードデータを書き込む処理である。
このようにステップ105〜107までの処理を施した後に、完成した情報記録媒体300が図2に示す情報記録媒体300である。図2に示したバーコード記録エリア301においては、付加情報120と誤り訂正符号Aに対応したバーコードが半永久的な記録膜の変化として記録される。ノイズ検出領域303は、例えばバーコード記録エリア301の外側に配置される。
ノイズ検出領域303は、ランダムな物理現象に基づいてランダムパターンを記録した領域であり、このノイズ検出領域303から検出するノイズから、媒体固有IDまたは媒体固有ID生成情報が取得される。残りの領域はユーザデータ記録領域302である。ユーザデータ記録領域302は、アドレス情報などと共にグルーブが記録されて、ユーザデータが後に追加記録可能となっている。なお、予め暗号化コンテンツを格納しておいてもよい。暗号化コンテンツの暗号化処理には、媒体固有IDに基づいて生成される暗号鍵が適用される。
上述の処理によって製造された情報記録媒体300においては、媒体固有IDに対して誤り訂正符号Aが、バーコード(BCA)として記録されている。
情報記録媒体300からの媒体固有ID読み取り処理を実行する情報処理装置においては、先ずバーコード(BCA)を読み出し、誤り訂正符号Aを得る。次に情報記録媒体300のノイズ検出領域303からノイズ波形を検出し、検出波形を2値化してディジタルノイズ情報[NX]に変換してから、先に求めておいた誤り訂正符号Aを適用し、ノイズ波形読み取り時に発生した電気ノイズやショットノイズに起因する誤りを訂正する。
このように構成することにより、多少の電気ノイズやショットノイズが付加され、読み取られたノイズ波形に多少のエラー情報が含まれていても、誤り訂正符号Aに基づく誤り訂正処理によって、誤りの訂正された媒体固有IDを生成することが可能となり、同一の媒体からは常に同一の媒体固有IDを検出することが可能となる。
図3を参照して、本発明における情報処理装置における誤り訂正符号の生成およびバーコード書き込み処理構成について詳しく説明する。
この図3において光ディスク等の情報記録媒体300はスピンドルモータ401によって回転駆動される。スピンドルモータ401は図示しないスピンドルサーボによって、所定の回転数となるように制御されている。
ピックアップ402は、情報記録媒体300上に設けられたノイズ検出領域303にアクセスを行う。前述したようにノイズ検出領域303は、意図的に不純物をまき散らすといった手法により、ノイズのレベルが高く設定されている領域である。このようなノイズ検出領域303から検出されるノイズは、ディスク一枚一枚異なる特有のパターンの波形となっている。ノイズ検出回路411は、ピックアップ402から検出された信号に適当なフィルター処理を行ってノイズ信号を確実に検出する。2値化回路412はノイズ検出回路411の検出したノイズ波形を2値化することにより、媒体ごとに異なるディジタルノイズ情報[NX]を求める。
ここで、ピックアップ内部のディテクターで発生する電気ノイズや、レーザ光源から発生するショットノイズの影響で、ディジタルノイズ情報[NX]は、毎回異なる値となる可能性がある。しかし正常な暗号化/復号化および著作権保護の為には、同一の媒体からは常に同一の媒体固有IDを検出することが要求される。そこで、最初に読み出されたディジタルノイズ情報[NX]を媒体固有ID、あるいは媒体固有ID生成情報として設定し、媒体固有ID、あるいは媒体固有ID生成情報として設定したディジタルノイズ情報[NX]の誤り訂正符号を生成して情報記録媒体に記録する。
即ちECC1計算回路413は、最初に読み出されたディジタルノイズ情報[NX]を媒体固有IDまたはその生成情報として採用し、このディジタルノイズ情報[NX]に対して適切な誤り訂正符号[ECC1]を計算して求める。誤り訂正符号としては、例えばリードソロモン符号などが適用可能である。
信号源420は付加情報[ED]を出力する。付加情報[ED]は様々な付加データによって構成される。例えば情報記録媒体300の製造元や、製造装置のID番号を付加情報として設定してもよい。本実施例では、付加情報[ED]として40ビットのディジタル情報を記録するものと仮定して説明する。
ECC2設定部421は、付加情報[ED]と誤り訂正符号[ECC1]に対してリードソロモンコードなどの誤り訂正符号[ECC2]を演算して、誤り訂正符号[ECC2]を付加し、バーコードデータ[SB]として出力する。このようにして誤り訂正符号[ECC2]が付加されることにより、万が一、情報記録媒体300にディフェクト等があって読みとられたバーコードに誤りを生じてしまった場合においても、誤り訂正符号[ECC2]により修正がなされて、正しい付加情報[ED]と誤り訂正符号[ECC1]を復号することが可能となる。誤り訂正符号[ECC2]としては、例えば長さ32ビットのリードソロモン符号を用いることができる。
変調処理部422は、付加情報[ED]と誤り訂正符号[ECC1]に対してリードソロモンコードなどの誤り訂正符号[ECC2]が付加されたバーコードデータ[SB]に対して、後に詳しく述べる4−1変調処理を施してパルスのデューティが狭い変調信号[PM]を出力する。変調処理部422はこのとき、タイミングを調整するための同期パターンや、データの開始点を示すためのヘッダー情報なども付加する。
レーザ423は、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザなどの高出力レーザにより構成される。レーザ423は、変調処理部422から入力する変調信号[PM]に応じて出力光線をパルス状にオン/オフ制御してレーザビーム[L1]として射出する。ミラー424は、レーザビーム[L2]の光路を折リ曲げて、情報記録媒体300に向けて射出する。対物レンズ425は、このミラー424の反射光を光ディスク300の反射膜上に集光する。バーコード状のマークを形成するため、対物レンズ425としてはシリンドリカル・レンズ等が使われる。
このようにして、パルス状に照射されるレーザビーム[L2]が情報記録媒体300の記録膜に集光された場所においては、記録膜が半永久的に変化を起こし、バーコード状のマークが記録される。このようなマークの形成原理としては、例えば記録膜の組成が変化してしまうものや、あるいは記録膜が蒸発して無くなってしまうものなど、様々な原理を使うことができる。またトラック方向のマーク幅を充分広くするために、記録場所を情報記録媒体300の半径方向に順次変移させながら繰り返し記録していくことにより、情報記録媒体300上に細長いバーコードを形成する。
次に、図4を参照して、バーコードフォーマットの一例について説明する。この例において、バーコード301は、情報記録媒体300の半径22.1mm付近に約800ミクロンの幅で記録される。バーコードは、一回転に同一パターンを4回繰り返して記録されていて、例えば情報記録媒体300上の欠陥などにより、読みとれなくなることを防ぐようになっている。
また、バーコード301の始まり部分にはヘッダー501が記録されている。ヘッダー501は、データ領域には現れないパターンで構成されていて、バーコードの開始点を表している。ヘッダー501に引き続いて、バーコードデータ[SB]510が記録されている。バーコードデータ[SB]510には3種類の情報がある。
即ち40ビットの付加情報[ED]511が第1領域に記録される。次に媒体固有IDに対して算出された誤り訂正符号[ECC1]512が、例えば48ビットデータとして記録される。最後に付加情報[ED]511と誤り訂正符号[ECC1]512に対して、ECC2設定部421において算出された32ビットの誤り訂正符号[ECC2]513が記録される。このようにして32ビットの誤り訂正符号[ECC2]を記録しておくことにより、情報記録媒体300上に発生する欠陥などの影響があっても、常に正しい付加情報[ED]511と誤り訂正符号[ECC1]512を読み出すことが可能となっている。
前述したように、このようなデータ構成を持つバーコードは、変調処理部422において4-1変調がなされた後、記録される。4−1変調においては、図4下部の(変調データ)に示すようにデータを2ビット単位で切り出し、各2ビットを7箇所(a〜g)のポジションを適用したマークとして記録する。マークの長さは、おおよそ50ミクロンとすることにより、高出力のYAGレーザを比較的小さいNAの対物レンズで記録することを可能としている。
7カ所のポジションの内、始めの3つ(a〜c)はタイミング合わせを行うための同期パターンである。同期パターンでは、与えられた3つのポジションのうち2番目の場所にマークを記録し、1番目と3番目の位置はスペースとしておく。このように構成することにより、中央部に置かれたマークを検出することで、データ部分を復号する際に用いるタイミング情報を得ることができる。また一定の周期で繰り返し記録される同期パターンを検出することにより、再生時に回転変動などがあっても確実にデータを検出することが可能となる。後半の4つ(d〜g)が切り出した2ビットデータに対応するデータパターンを示すデータ部である。図に示すように、4−1変調では、同期パターンに続く後半の4つのポジションを使って、2ビットのデータが記録される。
4つのポジションを使った2ビットデータの記録構成について図5を参照して説明する。図5に示すように、4−1変調では、2ビットデータを、同期パターンに続く後半の4つのポジションを使って記録する。
図5に示す例において、2ビットのデータ(b1,b0)が共に論理0、すなわち(0,0)の場合、(イ)に示すように、ポジションd,e,f,g中第1番目のポジション[d]にマークを記録する。また、2ビットのデータが(b1=0,b0=1)の場合、すなわち(0,1)の場合、(ロ)に示すように、第2番目の位置[e]にマークが記録される。
同様にして2ビットのデータが(b1=1,b0=0)の場合、すなわち(1,0)の場合には(ハ)に示すように、第3番目の位置[f]にマークが記録され、(b1=1,b0=1)の場合、すなわち(1,1)の場合には(ニ)に示すように、第4番目の位置[g]にマークが記録される。
このように4−1変調では1つのマークが4箇所のうちの一つに記録されることにより、情報が記録される。また、2ビットの情報を記録する毎に、同期パターンが挿入記録されるので再生するときのタイミングが取りやすいという特徴がある。
以上説明したように、本件ではバーコードとして媒体固有IDに対応して算出される第1の誤り訂正符号[ECC1]が記録され、さらに、付加情報[ED]と第1の誤り訂正符号[ECC1]に対応する第2の誤り訂正符号[ECC2]もバーコードとして記録される。このようにしてバーコード記録がなされたディスクが、完成品の情報記録媒体300として市販され、ユーザの手元で情報の記録再生が行われる。
次に図6を参照して、上述した情報記録処理によって製造された情報記録媒体、すなわち図2を参照して説明したようにノイズ検出領域303、およびノイズ検出領域303から読み取られるノイズ信号に対応する誤り訂正符号を含むバーコード301を記録した情報記録媒体300の再生処理、およびユーザデータの記録処理を実行する情報処理装置の構成および処理について説明する。
図6において情報記録媒体300は、ノイズ検出領域303に媒体固有IDまたは媒体固有ID生成情報に対応するランダムパターン情報が記録され、ノイズ検出領域303から読み取られるディジタルノイズ情報[NX]に対応する誤り訂正符号[ECC1]がバーコードとして記録された情報記録媒体である。情報記録媒体300は、スピンドルモータ601によって回転させられる。スピンドルモータ601およびピックアップ602は、図示しないサーボ回路によって所定の動作をするように制御される。
ピックアップ602が生成する信号は、マトリックスアンプ(MA)603により例えば反射率変化信号[HF]、及び光磁気検出信号[MO]に変換される。反射率変化信号[HF]は、ローパスフィルター(LPF)604により、高い周波数成分の信号が抑圧されることにより、レーザノイズやヘッドアンプノイズなどの影響が軽減される。
最初のステップは、媒体固有IDの検出である。このために光ピックアップ602は情報記録媒体300上に設けられたノイズ検出領域303(図2参照)をアクセスする。ノイズ検出領域303は、前述したように意図的に不純物をまき散らすといった手法により、ノイズのレベルが高く設定されている領域である。このようなノイズ検出領域303から検出されるランダムパターン情報、すなわちノイズは、ディスク一枚一枚異なる特有のパターンの波形となっている。
ノイズ検出部605は、ピックアップ602から検出された信号に適当なフィルター処理を行ってノイズ信号としてのランダムパターン情報を確実に検出する。2値化処理部606は、ノイズ波形を2値化することにより、媒体ごとに異なるディジタルノイズ情報[NX']を求める。このようにして検出されたディジタルノイズ情報[NX']は、ピックアップ602内部のディテクターで発生する電気ノイズや、レーザ光源から発生するショットノイズの影響を受け、誤った値になっている可能性がある。
次にピックアップ602は情報記録媒体300のバーコード記録領域301(図2参照)を再生する。BCA検出部607は、バーコード記録領域301から検出されたHF信号に対して、4−1変調の復号を行い、バーコードデータ[SB]の検出を行う。
ここでバーコードデータ[SB]は、先に図4を参照して説明したように、付加情報[ED]、第1の誤り訂正符号[ECC1]及び第2の誤り訂正符号[ECC2]で構成されている。まず、誤り訂正部608は、バーコードデータ[SB]に含まれる第2の誤り訂正符号[ECC2]を適用し、付加情報[ED]と第1の誤り訂正符号[ECC1]のエラー訂正処理、すなわち信号読み取り時に発生したディフェクト等の影響を除去する。この後、誤り訂正処理の施された付加情報[ED]は、著作権保護やユーザの利便性の為などの用途に使われる。さらに、誤りが訂正処理が施された第1の誤り訂正符号[ECC1]は、誤り訂正部609に送られる。
誤り訂正部609は、情報記録媒体300上に設けられたノイズ検出領域303から読み取られた信号の2値化処理によって生成されたディジタルノイズ情報[NX']に対して、第1の誤り訂正符号[ECC1]を適用することにより、電気ノイズやショットノイズによって生じた誤りを訂正して、正しいランダムパターン情報、すなわち媒体固有IDまたは媒体固有ID生成情報を出力する。このようにして、誤り訂正のなされたランダムパターン情報は、先に図1、図3を参照して説明した装置において記録されたディジタルノイズ情報[NX](即ち媒体固有IDまたは媒体固有ID生成情報)に一致するデータとなる。ランダムパターン情報に基づいて生成された媒体固有IDに基づいて情報記録媒体に記録された暗号化コンテンツの復号処理がなされることになる。この処理については後述する。
次にユーザデータを記録する場合について説明する。この場合、ピックアップ602は、情報記録媒体300のユーザデータ記録領域302(図2参照)に移動する。
情報記録媒体300のユーザデータ記録領域302に新たなユーザデータを記録する場合には、ECC演算部620が、入力されたユーザデータに対して誤り訂正符号を付加する。次に、予め求めておいた媒体固有IDに基づいて生成した暗号鍵を適用して、暗号処理部621がユーザデータを暗号化する。最後に変調処理部622がEFMなどの変調を施した後、ピックアッブ602が情報記録媒体300上に書き込みデータに対応するパターン信号を記録する。
このように情報記録媒体300上に記録されるデータは、常に媒体固有IDに基づいて生成した暗号鍵を適用した暗号化処理が行われたデータとして記録される。この結果、万が一海賊版ディスクにデータが違法コピーされても、ランダムな物理現象に基づくランダムパターンによってのみ生成可能な媒体固有IDのコピーはできないので、暗号化データのコピー処理により生成した海賊版ディスクからは、暗号化データの復号に適用する媒体固有IDを取得することができず復号が不可能となり、ユーザデータの再生をことはできない。すなわちユーザデータ領域に記録された暗号化コンテンツについての十分な著作権保護がなされることになる。
次にユーザデータ記録領域302に記録された暗号化コンテンツ等のユーザデータの再生を実行する場合の処理について説明する。
ユーザデータを含んだ再生信号は、マトリックスアンプ603から、例えば光磁気検出信号[MO]として供給される。復調処理部631は、マトリックスアンプ603から供給される光磁気検出信号[MO]からEFM復調を行う。EFM復調されたデータは、復号処理部632において、媒体固有IDを適用して生成した暗号鍵に基づく復号処理を実行し、8ビット単位の信号としてECCエラー訂正部633に供給される。
復号処理部632において適用する媒体固有IDは、ディジタルノイズ情報[NX']に対して、第1の誤り訂正符号[ECC1]を適用することにより、電気ノイズやショットノイズによって生じた誤りを訂正して取得した正しいランダムパターン情報によって生成した媒体固有IDである。
ECCエラー訂正部633は、記録時に付加されたECC(Error Correcting Code)に基づいて、復号処理部632の出力信号に含まれる誤りを訂正する。このような誤リは、例えば情報記録媒体300上のディフェクト等に起因して生じるものである。ECCエラー訂正部633の出力は、例えばDAコンバータなどに接続され、アナログの音声に変換された後にスピーカなどから音楽情報として出力される。なお、上述したデータ再生、記録処理はCPU610の制御に基づいて実行される。
正当な情報記録媒体300をセットしてエラー訂正により正しいランダムパターン情報を取得し、正しいランダムパターン情報に基づいて媒体固有IDを取得した情報処理装置は、媒体固有IDに基づいて生成した暗号鍵によって、復号処理部632において暗号化データの復号が可能となり、ユーザは情報記録媒体300に記録された音楽などの各種コンテンツの再生を行なうことができる。一方で、正しいランダムパターン情報を取得できず、正当な媒体固有IDの取得ができないディスク、例えば海賊版ディスクにおいては、ディスクに格納されたコピーコンテンツの復号に適用する暗号鍵を生成することができない。すなわち、海賊版ディスクから読み取られるノイズ情報から生成する媒体固有IDは、コピー元のオリジナルディスクの媒体固有IDとは異なったものとなり、海賊版ディスクから読み取られるノイズ情報から生成する媒体固有IDに基づく暗号鍵を適用しても、海賊版ディスクから読み取られる暗号化コンテンツの復号は実行できないこととなる。従って、海賊版ディスクの利用価値を下げることができるので海賊版ディスクの普及を妨げることができる。このように本発明の構成を適用すればコンテンツ著作権者の利益を守ることができる。
以上説明したように、本発明の構成によれば、微弱なレベルの信号が混在するノイズ信号としてのランダムパターン情報を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として設定するとともに、媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として設定したランダムパターン情報に対応する誤り訂正コードを情報記録媒体に記録する構成としたので、ノイズ信号、すなわちランダムパターン情報の読み取り結果に誤差が含まれ、2値化信号として取得したディジタルノイズ情報[NX']が本来の媒体固有IDまたは媒体固有ID生成情報に対応するディジタルノイズ情報[NX]と異なる場合であっても、ディジタルノイズ情報[NX']を誤り訂正コード[ECC1]に基づいて訂正して、正しい媒体固有IDに相当するディジタルノイズ情報[NX]を取得することが可能となる。
なお、以上に説明した実施例においては、付加情報[ED]として、ディスクの製造元や、製造装置のID番号を記録するものとして説明した。しかし付加情報[ED]としては、その他の任意の情報を含ませることができる。例えば付加情報[ED]の一部分のビットを、媒体固有IDとして利用する構成としてもよい。すなわち、上述のノイズ読取によって取得するランダムパターンに基づいて生成するビット情報と、付加情報[ED]から取得するビット情報とに基づいて媒体固有IDを生成する構成としてもよい。
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
なお、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
例えば、プログラムは記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことができる。あるいは、プログラムはフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本発明の構成によれば、ランダムな物理現象に基づいて記録されるランダムパターン情報、すなわち微弱なレベルの信号が混在するノイズ信号としてのランダムパターン情報を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として設定するとともに、媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として設定したランダムパターン情報に対応する誤り訂正コードを情報記録媒体に記録する構成としたので、ノイズ信号、すなわちランダムパターン情報の読み取り結果に誤差が含まれ、2値化信号として取得したディジタルノイズ情報[NX']が本来の媒体固有IDまたは媒体固有ID生成情報に対応するディジタルノイズ情報[NX]と異なる場合であっても、ディジタルノイズ情報[NX']を誤り訂正コード[ECC1]に基づいて訂正して、正しい媒体固有IDに相当するディジタルノイズ情報[NX]を取得することが可能となる。
さらに、本発明の構成によれば、ランダムな物理現象に基づくランダムパターン情報を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として設定したので、媒体固有IDとしてバーコードを使っていた従来構成とは異なり、媒体固有IDの目視による確認が不可能となり、目視によって確認した媒体固有ID情報の再書き込みによる海賊版ディスクの製造を防止することができる。
本発明の情報処理装置における情報記録媒体の製造処理について説明する図である。 本発明の情報記録媒体の格納データについて説明する図である。 本発明の情報処理装置における情報記録媒体に対応する媒体固有IDの誤り訂正符号を含むデータのデータ書き込み処理構成について説明する図である。 媒体固有ID対応の誤り訂正符号を含むハーコードデータのデータ構成について説明する図である。 媒体固有ID対応の誤り訂正符号を含むハーコードデータについての1−4変調処理データについて説明する図である。 情報記録媒体の再生処理およびユーザデータ書き込み処理を実行する情報処理装置の構成および処理について説明する図である。
符号の説明
100 アドレスエンコーダ
101 カッティングマシーン
120 付加情報
200 情報記録媒体原盤
201 スタンパー
202 情報記録媒体
300 情報記録媒体
301 バーコード
302 ユーザデータ領域
303 ノイズ検出領域
401 スピンドルモータ
402 ピックアップ
411 ノイズ検出部
412 2値化処理部
413 ECC1算出部
420 信号源
421 ECC2設定部
422 変調処理部
423 レーザ
424 ミラー
425 レンズ
501 ヘッダー
510 バーコードデータ
511 付加情報[ED]
512 誤り訂正符合[ECC1]
513 誤り訂正符号[ECC2]
601 スピンドルモータ
602 ピックアップ
603 マトリックスアンプ(MA)
604 ローパスフィルター(LPF)
605 ノイズ検出部
606 2値化処理部
607 BCA検出部
608 誤り訂正部
609 誤り訂正部
610 CPU
620 ECC演算部
621 暗号処理部
622 変調処理部
631 復調処理部
632 復号処理部
633 ECCエラー訂正部

Claims (25)

  1. 情報記録媒体からのデータ読み取りを実行する情報処理装置であり、
    情報記録媒体からのノイズ検出によるランダムパターン情報読み取りを行なうノイズ検出部と、
    前記ノイズ検出部の検出したノイズ信号に対応する2値化信号を生成する2値化処理部と、
    前記情報記録媒体から取得した第1の誤り訂正符号に基づいて、前記2値化信号の誤り訂正処理を実行し、該誤り訂正によって得られた情報を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として出力する第1の誤り訂正部と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記情報処理装置は、
    前記2値化信号に対応する前記第1の誤り訂正符号と付加情報とを含むデータに対応して設定された第2の誤り訂正符号に基づいて、前記第1の誤り訂正符号と付加情報とを含むデータの誤り訂正処理を実行する第2の誤り訂正部を有し、
    前記第1の誤り訂正部は、
    前記第2の誤り訂正部の誤り訂正処理によって取得した誤り訂正処理のなされた第1の誤り訂正符号に基づいて、前記2値化信号の誤り訂正処理を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記情報処理装置は、
    バーコード情報として前記情報記録媒体に記録された前記第1の誤り訂正符号の読み取りを実行するバーコード検出部を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記情報処理装置は、さらに、
    前記情報記録媒体に格納された暗号化コンテンツの復号処理を実行する復号処理部を有し、
    前記復号処理部は、
    前記媒体固有IDに基づいて生成する暗号鍵を適用した復号処理を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記ノイズ検出部は、
    情報記録媒体において予め設定されたノイズ検出領域からのノイズ検出を実行する構成であり、該ノイズ検出領域にランダムな物理現象に基づいて記録されたランダムパターン情報の読み取りを実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記情報処理装置は、さらに、
    情報記録媒体に格納するユーザデータの暗号化処理を実行する暗号処理部を有し、
    前記暗号処理部は、
    前記第1の誤り訂正部において誤り訂正の実行された第1の誤り訂正符号に基づいて生成した媒体固有IDを適用した暗号化処理を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 情報記録媒体に対するデータ記録を実行する情報処理装置であり、
    情報記録媒体からのノイズ検出によるランダムパターン情報読み取りを行なうノイズ検出部と、
    前記ノイズ検出部の検出したノイズ信号に対応する2値化信号を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として生成する2値化処理部と、
    前記2値化信号に対応する第1の誤り訂正符号を生成する第1の誤り訂正符号算出部と、
    前記第1の誤り訂正符号算出部の算出した第1の誤り訂正符号を含むデータの書き込み処理を実行するデータ書き込み部と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  8. 前記情報処理装置は、さらに、
    前記2値化信号に対応する前記第1の誤り訂正符号と付加情報とを含むデータに対応して第2の誤り訂正符号を生成する第2の誤り訂正符号算出部を有し、
    前記データ書き込み部は、
    前記第1の誤り訂正符号と付加情報と、前記第2の誤り訂正符号を含むデータの書き込み処理を実行する構成であることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記データ書き込み部は、
    前記第1の誤り訂正符号を含むデータを、高出力レーザによるバーコードとして書き込む処理を実行する構成であることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  10. 前記ノイズ検出部は、
    情報記録媒体において予め設定されたノイズ検出領域からのノイズ検出を実行する構成であり、該ノイズ検出領域にランダムな物理現象に基づいて記録されたランダムパターン情報の読み取りを実行する構成であることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  11. 予め設定されたノイズ検出領域にランダムな物理現象に基づいて記録されたランダムパターン情報と、
    前記ランダムパターン情報に対応する誤り訂正符号と、
    を記録情報として有することを特徴とする情報記録媒体。
  12. 前記誤り訂正符号は、
    バーコード情報として記録された情報であることを特徴とする請求項11に記載の情報記録媒体。
  13. 前記情報記録媒体は、
    前記誤り訂正符号を含むデータに対応する第2の誤り訂正符号を記録した構成であることを特徴とする請求項11に記載の情報記録媒体。
  14. 情報記録媒体からのデータ読み取りを実行する情報処理方法であり、
    情報記録媒体からのノイズ検出によるランダムパターン情報読み取りを行なうノイズ検出ステップと、
    前記ノイズ検出ステップにおいて検出したノイズ信号に対応する2値化信号を生成する2値化処理ステップと、
    前記情報記録媒体から取得した第1の誤り訂正符号に基づいて、前記2値化信号の誤り訂正処理を実行し、該誤り訂正によって得られた情報を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として出力する第1の誤り訂正ステップと、
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  15. 前記情報処理方法は、さらに、
    前記2値化信号に対応する前記第1の誤り訂正符号と付加情報とを含むデータに対応して設定された第2の誤り訂正符号に基づいて、前記第1の誤り訂正符号と付加情報とを含むデータの誤り訂正処理を実行する第2の誤り訂正ステップを有し、
    前記第1の誤り訂正ステップは、
    前記第2の誤り訂正ステップにおける誤り訂正処理によって取得した誤り訂正処理のなされた第1の誤り訂正符号に基づいて、前記2値化信号の誤り訂正処理を実行することを特徴とする請求項14に記載の情報処理方法。
  16. 前記情報処理方法は、さらに、
    バーコード情報として前記情報記録媒体に記録された前記第1の誤り訂正符号の読み取りを実行するバーコード検出ステップを有することを特徴とする請求項14に記載の情報処理方法。
  17. 前記情報処理方法は、さらに、
    前記情報記録媒体に格納された暗号化コンテンツの復号処理を実行する復号処理ステップを有し、
    前記復号処理ステップは、
    前記媒体固有IDに基づいて生成する暗号鍵を適用した復号処理を実行するステップであることを特徴とする請求項14に記載の情報処理方法。
  18. 前記ノイズ検出ステップは、
    情報記録媒体において予め設定されたノイズ検出領域からのノイズ検出を実行し、該ノイズ検出領域にランダムな物理現象に基づいて記録されたランダムパターン情報の読み取りを実行するステップであることを特徴とする請求項14に記載の情報処理方法。
  19. 前記情報処理方法は、さらに、
    情報記録媒体に格納するユーザデータの暗号化処理を実行する暗号処理ステップを有し、
    前記暗号処理ステップは、
    前記第1の誤り訂正ステップにおいて誤り訂正の実行された第1の誤り訂正符号に基づいて生成した媒体固有IDを適用した暗号化処理を実行するステップであることを特徴とする請求項14に記載の情報処理方法。
  20. 情報記録媒体に対するデータ記録を実行する情報処理方法であり、
    情報記録媒体からのノイズ検出によるランダムパターン情報読み取りを行なうノイズ検出ステップと、
    前記ノイズ検出ステップにおいて検出したノイズ信号に対応する2値化信号を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として生成する2値化処理ステップと、
    前記2値化信号に対応する第1の誤り訂正符号を生成する第1の誤り訂正符号算出ステップと、
    前記第1の誤り訂正符号算出ステップにおいて算出した第1の誤り訂正符号を含むデータの書き込み処理を実行するデータ書き込みステップと、
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  21. 前記情報処理方法は、さらに、
    前記2値化信号に対応する前記第1の誤り訂正符号と付加情報とを含むデータに対応して第2の誤り訂正符号を生成する第2の誤り訂正符号算出ステップを有し、
    前記データ書き込みステップは、
    前記第1の誤り訂正符号と付加情報と、前記第2の誤り訂正符号を含むデータの書き込み処理を実行するステップであることを特徴とする請求項20に記載の情報処理方法。
  22. 前記データ書き込みステップは、
    前記第1の誤り訂正符号を含むデータを、高出力レーザによるバーコードとして書き込む処理を実行することを特徴とする請求項20に記載の情報処理方法。
  23. 前記ノイズ検出ステップは、
    情報記録媒体において予め設定されたノイズ検出領域からのノイズ検出を実行する構成であり、該ノイズ検出領域にランダムな物理現象に基づいて記録されたランダムパターン情報の読み取りを実行することを特徴とする請求項20に記載の情報処理方法。
  24. 情報記録媒体からのデータ読み取りを実行するコンピュータ・プログラムであり、
    情報記録媒体からのノイズ検出によるランダムパターン情報読み取りを行なうノイズ検出ステップと、
    前記ノイズ検出ステップにおいて検出したノイズ信号に対応する2値化信号を生成する2値化処理ステップと、
    前記情報記録媒体から取得した第1の誤り訂正符号に基づいて、前記2値化信号の誤り訂正処理を実行し、該誤り訂正によって得られた情報を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として出力する第1の誤り訂正ステップと、
    を有することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
  25. 情報記録媒体に対するデータ記録を実行するコンピュータ・プログラムであり、
    情報記録媒体からのノイズ検出によるランダムパターン情報読み取りを行なうノイズ検出ステップと、
    前記ノイズ検出ステップにおいて検出したノイズ信号に対応する2値化信号を媒体固有ID、または媒体固有ID生成情報として生成する2値化処理ステップと、
    前記2値化信号に対応する第1の誤り訂正符号を生成する第1の誤り訂正符号算出ステップと、
    前記第1の誤り訂正符号算出ステップにおいて算出した第1の誤り訂正符号を含むデータの書き込み処理を実行するデータ書き込みステップと、
    を有することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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