JP2005216254A - 定電流回路及び半導体集積回路 - Google Patents

定電流回路及び半導体集積回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2005216254A
JP2005216254A JP2004025924A JP2004025924A JP2005216254A JP 2005216254 A JP2005216254 A JP 2005216254A JP 2004025924 A JP2004025924 A JP 2004025924A JP 2004025924 A JP2004025924 A JP 2004025924A JP 2005216254 A JP2005216254 A JP 2005216254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
circuit
current
signal
transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004025924A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Shimozono
昌博 下薗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Microelectronics Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2004025924A priority Critical patent/JP2005216254A/ja
Publication of JP2005216254A publication Critical patent/JP2005216254A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

【課題】 出力電流の精度を向上可能な定電流回路及び半導体集積回路を提供する。
【解決手段】 複数の出力電流CI1〜CInを生成する出力回路6a、外部コントローラ2からの制御信号に応じて複数の切り換え信号SW1〜SWnを生成して複数の出力電流CI1〜CInの出力数を制御する制御回路40、複数の出力電流CI1〜CInのそれぞれの電流値の和を検知して出力検知信号DTを生成する電流検知回路5、出力検知信号DTに応じて駆動電圧DVを生成する駆動電圧生成回路3、及び駆動電圧DV及び複数の切り換え信号SW1〜SWnに基づいて出力回路6aに複数の出力制御信号IB1〜IBnを供給する出力制御回路4を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発光ダイオード(LED)等の負荷に定電流を供給する定電流回路及び半導体集積回路に関する。
出力電流量を変更可能な定電流回路においては、先ず基準電流生成用トランジスタにより基準電流が生成される。基準電流の電流値は、例えば外付け抵抗等により決定される。基準電流は例えばカレントミラー回路等により一定の増幅率で増幅され、増幅された基準電流は出力トランジスタに供給される。出力トランジスタは増幅された基準電流に応じて負荷に定電流を供給する(例えば、特許文献1参照。)。この場合、例えば基準電流生成用トランジスタの電流増幅率(hFE)と出力トランジスタのhFEとは等しく設計される。基準電流の増幅率は、基準トランジスタ、カレントミラー回路、及び出力トランジスタ等が有する回路定数により決定される。尚、定電流回路が例えばLEDパネル等の複数の負荷を駆動する場合、定電流回路は複数の出力電流を生成する。
特開2001−154748号公報
しかしながら、定電流回路を同一半導体チップ上に集積化した場合、製造ばらつきに起因して定電流回路内の各素子の回路定数と設計値とに誤差が生じる。また温度等の環境変動によっても回路定数と設計値とに誤差が生じ得る。したがって、上述した定電流回路においては、例えばカレントミラー回路を構成するトランジスタ対の対称性が失われる場合がある。或いは、基準電流生成用トランジスタのhFEと出力トランジスタのhFEとが不一致となる可能性がある。即ち、基準電流を増幅する際の増幅率を常に設計通りに保つことが難しい。このように、定電流回路の出力電流の精度を十分に高めることは困難である。
上記問題点を鑑み、本発明は、出力電流の精度を向上可能な定電流回路及び半導体集積回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、本発明の第1の特徴は、(イ)複数の出力電流を生成する出力回路;(ロ)外部からの制御信号に応じて複数の切り換え信号を生成して複数の出力電流の出力数を制御する制御回路;(ハ)複数の出力電流のそれぞれの電流値の和を検知して出力検知信号を生成する電流検知回路;(ニ)出力検知信号に応じて駆動電圧を生成する駆動電圧生成回路;(ホ)駆動電圧及び複数の切り換え信号に基づいて出力回路に複数の出力制御信号を供給する出力制御回路を備える定電流回路であることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、(イ)半導体チップ上に集積化され、複数の出力電流を生成する出力回路;(ロ)半導体チップ上に集積化され、外部からの制御信号に応じて複数の切り換え信号を生成して複数の出力電流の出力数を制御する制御回路;(ハ)半導体チップ上に集積化され、複数の出力電流のそれぞれの電流値の和から得られる出力検知信号に応じて駆動電圧を生成する駆動電圧生成回路;(ニ)半導体チップ上に集積化され、駆動電圧及び複数の切り換え信号に基づいて出力回路に複数の出力制御信号を供給する出力制御回路を備える半導体集積回路であることを要旨とする。
本発明によれば、出力電流の精度を向上可能な定電流回路及び半導体集積回路を提供できる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。この実施の形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
本発明の実施の形態に係る負荷駆動システムは、図1に示すように、外部コントローラ2、外部コントローラ2に接続された定電流回路1a、定電流回路1aに接続された複数の負荷10a〜10nを備える(n;2以上の整数)。複数の負荷10a〜10nのそれぞれとしては例えばLEDが使用できる。定電流回路1aは、外部コントローラ2に接続された制御回路40、制御回路40に接続された駆動電圧生成回路3及び出力制御回路4、出力制御回路4に接続された出力回路6a、及び出力回路6aと駆動電圧生成回路3との間に接続された電流検知回路5を備える。出力回路6aは複数の出力電流CI1〜CInを生成する。制御回路40は、外部コントローラ2からの制御信号に応じて複数の切り換え信号SW1〜SWnを生成して複数の出力電流CI1〜CInの出力数を制御する。また、制御回路40は、制御信号としての出力選択データDATA及びクロックCLKに基づいて複数の出力電流CI1〜CInの出力数を示す出力数データDSを生成する。電流検知回路5は、複数の出力電流CI1〜CInのそれぞれの電流値の和を検知して出力検知信号DTを生成する。駆動電圧生成回路3は、出力検知信号DTに応じて駆動電圧DVを生成する。出力制御回路4は、駆動電圧DV及び複数の切り換え信号SW1〜SWnに基づいて出力回路6aに複数の出力制御信号IB1〜IBnを供給する。
更に、電流検知回路5は、駆動電圧生成回路3及び出力回路6aに一端が接続され、接地電位GNDに他端が接続された抵抗Rを備える。抵抗Rとしては例えば可変抵抗が使用できる。抵抗Rの抵抗値を可変とすることにより複数の出力電流CI1〜CInのそれぞれの電流値を任意に設定できる。
また、駆動電圧生成回路3は、制御回路40に接続された比較信号生成回路31a、及び比較信号生成回路31aと電流検知回路5とに入力が接続された補正回路32を備える。比較信号生成回路31aは、出力数データDSに基づいて比較信号VRを生成する。補正回路32は、比較信号VRに基づいて出力検知信号DTを補正して駆動電圧DVを生成する。
更に、比較信号生成回路31aは、図2に示すように、第1カウント信号入力端子310a〜第nカウント信号入力端子310n、基準電圧源311、及び第1カウント信号入力端子310a〜第nカウント信号入力端子310nと基準電圧源311とに接続されたディジタル/アナログ(D/A)変換器312を備える。基準電圧源311は基準電圧を生成する。D/A変換器312は、基準電圧及び出力数データDSに応じて比較信号VRを生成する。尚、出力数データDSはパラレルデータとして図1に示す制御回路40から転送される。D/A変換器312は出力数データDSに応じた比較信号VRを生成する。
また、図1に示す出力制御回路4は、第1増幅回路14a〜第n増幅回路14nを備える。第1増幅回路14aは、制御回路40及び補正回路32に入力が接続され、出力回路6aに出力が接続される。第1増幅回路14aは、駆動電圧DV及び複数の切り換え信号SW1〜SWnの内の1つである第1切り換え信号SW1に基づき、複数の出力制御信号IB1〜IBnの内の1つである第1出力制御信号IB1を生成する。同様に第n増幅回路14nは、制御回路40及び補正回路32に入力が接続され、出力回路6aに出力が接続される。第n増幅回路14nは、駆動電圧DV及び複数の切り換え信号SW1〜SWnの内の1つである第n切り換え信号SWnに基づき、複数の出力制御信号IB1〜IBnの内の1つである第n出力制御信号IBnを生成する。
更に、第1増幅回路14aは、図3に示すように、駆動電圧入力端子401、切り換え信号入力端子402、出力制御信号端子403、変換回路41a、カレントミラー回路41b、及び出力スイッチ回路41cを備える。変換回路41aは、駆動電圧DVを電流に変換して変換電流ISを生成する。カレントミラー回路41bは、変換電流ISを一定の増幅率で増幅して第1制御電流IB1を生成する。出力スイッチ回路41cは、第1切り換え信号SW1に基づいて第1制御電流IB1を生成するか否か切り換える。図1に示す第2増幅回路14b〜第n増幅回路14nは、図3と同様に構成される。
図3に示す変換回路41aは、第1変換トランジスタTr1及び第2変換トランジスタTr2を備える。第1変換トランジスタTr1及び第2変換トランジスタTr2のそれぞれとして、例えばp型チャネルのMOSトランジスタ(以下において「pMOSトランジスタ」と略記する。)が使用できる。第1変換トランジスタTr1は、電源VDDにソースが接続され、駆動電圧入力端子401にゲートが接続される。第2変換トランジスタTr2は、第1変換トランジスタTr1のドレインにソースが接続され、駆動電圧入力端子401にゲートが接続される。尚、第2変換トランジスタTr2の相互コンダクタンス(gm)は、例えば第1変換トランジスタTr1のgmの4倍に設計される。尚、変換回路41aが第1変換トランジスタTr1のみを備える構成でも良い。
また、カレントミラー回路41bは、第1ミラートランジスタTr3及び第2ミラートランジスタTr4を備える。第1ミラートランジスタTr3及び第2ミラートランジスタTr4のそれぞれとして、例えばnpn型のバイポーラトランジスタが使用できる。第1ミラートランジスタTr3は、第2変換トランジスタTr2のドレインにコレクタ及びベースが接続される。第2ミラートランジスタTr4は、電源VDDにコレクタが接続され、第2変換トランジスタTr2のドレインにベースが接続され、第1出力制御信号端子403にエミッタが接続される。第2ミラートランジスタTr4のhFEは、例えば第1ミラートランジスタTr3のhFEの7倍程度に設計される。
更に、出力スイッチ回路41cは、第1スイッチングトランジスタTr5及び第2スイッチングトランジスタTr6を備える。第1スイッチングトランジスタTr5及び第2スイッチングトランジスタTr6のそれぞれとして、例えば型チャネルのMOSトランジスタ(以下において「nMOSトランジスタ」と略記する。)が使用できる。第1スイッチングトランジスタTr5は、第1ミラートランジスタTr3のコレクタにドレインが接続され、切り換え信号入力端子402にゲートが接続され、接地電位GNDにソースが接続される。第2スイッチングトランジスタTr6は、第1ミラートランジスタTr3及び第2ミラートランジスタTr4のエミッタにドレインが接続され、切り換え信号入力端子402にゲートが接続され、接地電位GNDにソースが接続される。
図1に示す制御回路40は、図4に示すように、出力選択データ入力端子410、クロック入力端子411、イネーブル信号入力端子412、ラッチ信号入力端子421、第1カウント信号出力端子414a〜第nカウント信号出力端子414n、第1切り換え信号出力端子413a〜第n選択信号出力端子413n、シフトレジスタ430、及び第1切り換え制御回路42a〜第n切り換え制御回路42nを備える。シフトレジスタ430は、出力選択データ入力端子410、クロック入力端子411、及びラッチ信号入力端子421に接続される。第1切り換え制御回路42aは、シフトレジスタ430及びイネーブル信号入力端子412に入力が接続され、第1カウント信号出力端子414a及び第1切り換え信号出力端子413aに出力が接続される。同様に、第n切り換え制御回路42nは、シフトレジスタ430及びイネーブル信号入力端子412に入力が接続され、第nカウント信号出力端子414n及び第n切り換え信号出力端子413nに出力が接続される。
また、シフトレジスタ430は、出力選択データDATAをクロックCLKと同期してシフトし、第1シフト信号D1〜第nシフト信号Dnを生成する。第1切り換え制御回路42aは、第1シフト信号D1及びイネーブル信号ENに基づいて第1カウント信号CS1及び第1切り換え信号SW1を生成する。イネーブル信号ENは、図1に示す複数の出力電流CI1〜CInを強制的にオフするための信号であり、外部コントローラ2により供給される。第n切り換え制御回路42nは、第nシフト信号Dn及びイネーブル信号ENに基づいて第nカウント信号CSn及び第1切り換え信号SWnを生成する。尚、第1カウント信号CS1〜第nカウント信号CSnにより出力数データDSが構成される。
更に、第1切り換え制御回路42aは、シフトレジスタ430に入力が接続され、第1カウント信号出力端子414aに出力が接続された第1カウンタ422a、及びシフトレジスタ430とイネーブル信号入力端子412に入力が接続され、第1切り換え信号出力端子413aに出力が接続された第1イネーブル回路423aを備える。第1カウンタ422aは、第1シフト信号D1をカウントし、第1カウント信号CS1を生成する。第1イネーブル回路423aは、イネーブル信号ENに応じて第1シフト信号D1を出力するか否か切り換え、第1切り換え信号SW1を生成する。第2切り換え制御回路42b〜第n切り換え制御回路42nは、第1切り換え制御回路42aと同様に構成される。
更に、図1に示す出力回路6aは、図5に示すように、第1出力電流端子61a〜第n出力電流端子61n、第1出力制御信号入力端子60a〜第n出力制御信号入力端子60n、第1電流帰還用端子62a〜第n電流帰還用端子62n、及び第1出力トランジスタQ1〜第n出力トランジスタQnを備える。第1出力トランジスタQ1〜第n出力トランジスタQnのそれぞれとして、例えばnpn型バイポーラトランジスタが使用できる。第1出力トランジスタQ1は、第1出力電流端子61aにコレクタが接続され、第1出力制御信号入力端子60aにベースが接続され、第1電流帰還用端子62aにエミッタが接続される。同様に、第n出力トランジスタQnは、第n出力電流端子61nにコレクタが接続され、第1出力制御信号入力端子60nにベースが接続され、第1電流帰還用端子62nにエミッタが接続される。
以下に、図1〜図5を用いて本発明の実施の形態に係る定電流回路1aの動作を説明する。
(イ)先ず、図1に示す制御回路40は、外部コントローラ2からの出力選択データDATA、クロックCLK、ラッチ信号LAT、及びイネーブル信号ENに基づいて出力数データDS及び第1切り換え信号SW1〜第n切り換え信号SWnを生成する。複数の負荷10a〜10nの個数が8個の場合における比較信号VRの最大値を500[mV]と仮定すると、D/A変換器312は、出力数データDSから得られる複数の出力電流CI1〜CInの出力数が例えば4の場合に250[mV]の比較信号VRを生成する。即ち、比較信号VRの最大電圧値をVRMAX [mV]、複数の負荷10a〜10nの個数をn、複数の出力電流CI1〜CInの出力数をA、比較信号VRの電圧値をVR[mV]とすると:
VR=VRMAX/n×A ・・・・・(1)
が成り立つ。よって、比較信号VRの最大値が500[mV]、複数の負荷10a〜10nの個数が8、複数の出力電流CI1〜CInの出力数が2の場合、式(1)より比較信号VRの電圧値は125[mV]となる。この時点では電流検知信号DTは生成されていないので、補正回路32は、比較信号VRを駆動電圧DVとして第1増幅回路14a〜第n増幅回路14nに供給する。
(ロ)次に、第1切り換え信号SW1がハイレベルの場合、図3に示す第1スイッチングトランジスタTr5及び第2スイッチングトランジスタTr6がオンする。第1スイッチングトランジスタTr5及び第2スイッチングトランジスタTr6がオンすると、第1変換トランジスタTr1及び第2変換トランジスタTr2は、駆動電圧DVから変換電流ISを生成する。第1ミラートランジスタTr3及び第2ミラートランジスタTr4は、変換電流ISの電流値を例えば8倍に増幅して第1出力制御信号IB1を生成する。同様にして第2出力制御信号IB2〜第n出力制御信号IBnが生成される。
(ハ)次に、図5に示す第1出力トランジスタQ1〜第n出力トランジスタQnは、第1出力制御信号IB1〜第n出力制御信号IBnに応じて第1出力電流CI1〜第n出力電流CInを生成する。ここで、第1出力電流CI1の電流値をCI1[mA]、第1出力制御信号IB1の電流値をIB1[mA]、第1出力トランジスタQ1のエミッタ電流の電流値をIE1[mA]とすると:
IE1=IB1+CI1 ・・・・・(2)
が成り立つ。ここで、CI1がIB1と比して非常に大きいとすると、式(2)より:
IE1=CI1 ・・・・・(3)
が成り立つ。また、第1出力電流CI1〜第n出力電流CInのそれぞれの電流値の和をCI[mA]、第1出力トランジスタQ1〜第n出力トランジスタQnのそれぞれのエミッタ電流の電流値の和をIE[mA]とすると:
IE=CI ・・・・・(4)
が成り立つ。尚、第1出力トランジスタQ1のコレクタ損失をPC[W]、第1出力トランジスタQ1のコレクタ・エミッタ間電圧をVCE[mV]とすると:
C=VCE×CI1 ・・・・・(5)
となる。
(ニ)次に、第1出力トランジスタQ1〜第n出力トランジスタQnのそれぞれのエミッタ電流は、図1に示す電流検知回路5に供給される。ここで、第1出力トランジスタQ1〜第n出力トランジスタQnのそれぞれのエミッタ電流の電流値の和をIE[mA]、抵抗Rの抵抗値をR[Ω]、出力検知信号DTの電圧値をDT[mV]とすると:
DT=IE×R ・・・・・(6)
が成り立つ。ここで、出力検知信号DTの電圧値は図1に示すノードN1の電位と等しい。また、式(6)に式(4)を代入すると:
DT=CI×R ・・・・・(7)
が成り立つ。式(7)をCIについて解くと:
CI=DT/R ・・・・・(8)
となる。
(ホ)次に、出力検知信号DTの電圧値は、補正回路32により比較信号VRの電圧値と等しくなるように補正される。即ち、補正回路32は、式(8)から:
CI=VR/R ・・・・・(9)
が成り立つように出力検知信号DTの電圧値を補正する。式(9)をRについて解くと:
R=VR/CI ・・・・・(10)
となる。一例として、比較信号VRの最大値を500[mV]、出力電流CI1〜CInの出力数を8として、複数の出力電流CI1〜CInのそれぞれの電流値を20[mA]に設定する場合、抵抗Rの抵抗値は、式(9)より500[mV]/(20[mA]×8)=3.125[Ω]に設定される。この結果、定電流回路1aは、所望の電流値を有する複数の出力電流CI1〜CInを複数の負荷10a〜10nにそれぞれ供給する。
このように、本発明の実施の形態に係る定電流回路1aによれば、定電流回路1aの出力電流を検知して帰還することにより出力電流誤差を大幅に削減できる。即ち、製造ばらつき及び環境変動等に起因して出力検知信号DTの電圧値が変動した場合においても、式(9)から明らかなように、複数の出力電流CI1〜CInの電流値を所望の値に設定できる。よって定電流回路1aは、例えば図3に示す第1変換トランジスタTr1、第2変換トランジスタTr2、第1ミラートランジスタTr3、及び第2ミラートランジスタTr4のそれぞれの回路定数と設計値とに誤差が生じても高精度に定電流を生成できる。更に、定電流回路1aは、基準電流を増幅して出力電流を得る構成ではないため、基準電流により消費される電力を削減できる。
また、上述したように複数の出力電流CI1〜CInそれぞれの電流値の和の増加と比例して図1に示すノードN1の電位が上昇する。したがって、図5に示す複数の出力トランジスタQ1〜Qnのそれぞれのコレクタ・エミッタ間電圧を低減できる。コレクタ・エミッタ間電圧が低減できるので、複数の出力トランジスタQ1〜Qnのそれぞれのコレクタ損失を削減できる。この結果、式(5)から明らかなように複数の出力トランジスタQ1〜Qnのそれぞれのコレクタ損失が削減され、図6に示すように定電流回路1aの消費電力を低減できる。図6に示す例においては、複数の出力電流CI1〜CInのそれぞれの電流値を50[mA]、電位複数の負荷10a〜10nの個数を8と設定し、従来回路においては複数の出力トランジスタQ1〜Qnのそれぞれのコレクタ損失を削減できない構成と仮定している。
更に、図1に示した定電流回路1aは、例えば図7に示すように、同一の半導体チップ101上にモノリシックに集積化し、半導体集積回路100を形成可能である。図7に示す例において、複数の出力トランジスタQ1〜Qnのそれぞれにバイポーラトランジスタを使用している。また、半導体集積回路100は、半導体チップ101上にボンディングパッド103、102a〜102n、及び104〜107を備えている。半導体集積回路100においては、図1に示す抵抗Rを外付けとする一例を図示している。図7に示す半導体集積回路100によれば、第1出力トランジスタQ1〜第n出力トランジスタQnのそれぞれの発熱量を低減させることができる。よって、放熱機構を削減可能であるため、半導体集積回路100を例えばモールド樹脂等により被覆してパッケージ状態の半導体集積回路を形成した場合に小型化及び軽量化を実現できる。
(第1の変形例)
本発明の実施の形態の第1の変形例に係る出力回路6bは図8に示すように、複数の出力トランジスタTr7〜Trnとして、図5に示すバイポーラトランジスタに代えてMOSトランジスタを使用している。複数の出力トランジスタTr7〜TrnとしてMOSトランジスタを使用する場合、複数の出力制御信号IB1〜IBnのそれぞれの信号レベルは電圧となる。即ち第1増幅回路104aは図9に示すように、図4に示す変換回路41a及びカレントミラー回路41bを備えていない。具体的には第1増幅回路104aは、駆動電圧入力端子401にドレインが接続され、切り換え信号入力端子402にゲートが接続され、第1出力制御信号端子403にソースが接続された第1スイッチングトランジスタTr50、及び第1出力制御信号端子403にドレインが接続され、切り換え信号入力端子402にゲートが接続され、接地電位GNDにソースが接続された第2スイッチングトランジスタTr60、及び第1スイッチングトランジスタTr50のゲートと第2スイッチングトランジスタTr60のゲートとの間に接続されたインバータ404を備える。
(第2の変形例)
第2の変形例に係る比較信号生成回路31bとして図10に示すように、基準電圧源311とD/A変換器312との間に接続されたトリミング回路313を更に備える構成でも良い。トリミング回路313は基準電圧に生じる誤差を補正する。具体的にはトリミング回路313は、基準電圧源311からの基準電圧を最適なレベルまで減電圧することにより基準電圧に生じる誤差を補正する。図10に示す比較信号生成回路31bによれば基準電圧に生じる誤差を補正できる。
(第3の変形例)
第3の変形例に係る負荷駆動システムとして、図11に示すように、定電流回路1bが複数の負荷10a〜10nのそれぞれをパルス駆動する構成でも良い。即ち、定電流回路1bは、複数の切り換え信号SW1〜SWnを複数の制御パルスPS1〜PSnに変換するパルス変換回路50を備える。図11に示す定電流回路1bによれば、複数の負荷10a〜10nをパルス駆動する場合においても、複数の出力電流CI1〜CInのそれぞれの電流量の高精度化を実現できる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述した実施の形態においては、電流検知回路5が抵抗Rにより構成される一例を説明した。しかしながら、配線抵抗及びトランジスタが有するオン抵抗等を利用しても良い。実施の形態においては、複数の負荷10a〜10nとして、LEDを使用するとして説明したが、LEDに代えて抵抗等の負荷を用いても良い。 また、第3の変形例に係る比較信号生成回路31bが、基準電圧源311が生成する基準電圧を補正するトリミング回路313を備える構成について説明した。しかしながら、例えばD/A変換器312に対してレーザトリミングを施すことにより、トリミング回路313を備えることなく比較信号VRの精度を向上させることができる。
更に、実施の形態の説明においては、定電流回路1a及び1bが複数の出力電流CI1〜CInを生成する一例を説明した。しかし、定電流回路1a及び1bの出力電流を1つとする構成でも良い。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の実施の形態に係る負荷駆動システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る比較信号生成回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る第1増幅回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係る制御回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る出力回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係る定電流回路の消費電力を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る定電流回路を同一半導体チップ上にモノリシックに集積化した構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係る出力回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係る第1増幅回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態の第2の変形例に係る基準電圧生成回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態の第3の変形例に係る負荷駆動システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1a,1b…定電流回路
2…外部コントローラ
3…駆動電圧生成回路
4…出力制御回路
5…電流検知回路
6a、6b…出力回路
10a〜10n…負荷
14a〜14n…第1増幅回路
31a、31b…比較信号生成回路
32…補正回路
40…制御回路
41a…変換回路
41b…カレントミラー回路
41c…出力スイッチ回路
42a〜42n…切り換え制御回路
50…パルス変換回路
60a〜60n…第1〜第n出力制御信号入力端子
61a〜61n…第1〜第n出力電流端子
62a〜62n…第1〜第n電流帰還用端子
100…半導体集積回路
101…半導体チップ
103…ボンディングパッド
310a〜310n…第1〜第nカウント信号入力端子
311…基準電圧源
312…D/A変換器
313…トリミング回路
320…基準電圧制御端子
401…駆動電圧入力端子
402…切り換え信号入力端子
403…第1出力制御信号端子
404…インバータ
410…出力選択データ入力端子
411…クロック入力端子
412…イネーブル信号入力端子
413a〜413n…第1〜第n切り換え信号出力端子
414a〜414n…第1〜第nカウント信号出力端子
421…ラッチ信号入力端子
422a〜422n…第1〜第nカウンタ
423a〜423n…第1〜第nイネーブル回路
430…シフトレジスタ
Q1〜Qn…第1〜第n出力トランジスタ
Tr1…第1変換トランジスタ
Tr2…第2変換トランジスタ
Tr3…第1ミラートランジスタ
Tr4…第2ミラートランジスタ
Tr5、Tr50…第1スイッチングトランジスタ
Tr6、Tr60…第2スイッチングトランジスタ
R…抵抗

Claims (5)

  1. 複数の出力電流を生成する出力回路と、
    外部からの制御信号に応じて複数の切り換え信号を生成して前記複数の出力電流の出力数を制御する制御回路と、
    前記複数の出力電流のそれぞれの電流値の和を検知して出力検知信号を生成する電流検知回路と、
    前記出力検知信号に応じて駆動電圧を生成する駆動電圧生成回路と、
    前記駆動電圧及び前記複数の切り換え信号に基づいて前記出力回路に複数の出力制御信号を供給する出力制御回路
    とを備えることを特徴とする定電流回路。
  2. 前記制御回路は、前記制御信号としての出力選択データ及びクロックに基づいて前記出力数を示す出力数データを生成することを特徴とする請求項1に記載の定電流回路。
  3. 前記駆動電圧生成回路は、
    前記出力数データに基づいて比較信号を生成する比較信号生成回路と、
    前記比較信号に基づいて前記出力検知信号を補正して前記駆動電圧を生成する補正回路
    とを備えることを特徴とする請求項2に記載の定電流回路。
  4. 前記比較信号生成回路は、
    基準電圧を生成する基準電圧源と、
    前記基準電圧に生じる誤差を補正するトリミング回路と、
    補正された前記基準電圧と前記出力数データに応じて前記比較信号を生成するD/A変換器
    とを備えることを特徴とする請求項3に記載の定電流回路。
  5. 半導体チップ上に集積化され、複数の出力電流を生成する出力回路と、
    前記半導体チップ上に集積化され、外部からの制御信号に応じて複数の切り換え信号を生成して前記複数の出力電流の出力数を制御する制御回路と、
    前記半導体チップ上に集積化され、前記複数の出力電流のそれぞれの電流値の和から得られる出力検知信号に応じて駆動電圧を生成する駆動電圧生成回路と、
    前記半導体チップ上に集積化され、前記駆動電圧及び前記複数の切り換え信号に基づいて前記出力回路に複数の出力制御信号を供給する出力制御回路
    とを備えることを特徴とする半導体集積回路。
JP2004025924A 2004-02-02 2004-02-02 定電流回路及び半導体集積回路 Withdrawn JP2005216254A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004025924A JP2005216254A (ja) 2004-02-02 2004-02-02 定電流回路及び半導体集積回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004025924A JP2005216254A (ja) 2004-02-02 2004-02-02 定電流回路及び半導体集積回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005216254A true JP2005216254A (ja) 2005-08-11

Family

ID=34908154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004025924A Withdrawn JP2005216254A (ja) 2004-02-02 2004-02-02 定電流回路及び半導体集積回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005216254A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102109869A (zh) * 2010-12-08 2011-06-29 西安电子科技大学 驱动电路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102109869A (zh) * 2010-12-08 2011-06-29 西安电子科技大学 驱动电路
CN102109869B (zh) * 2010-12-08 2014-06-11 西安电子科技大学 驱动电路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4863818B2 (ja) 温度センサ回路
JP2009058272A (ja) 半導体温度センサ
US10712761B2 (en) Multi-bit digitally controlled accurate current source circuit
US7245188B2 (en) Light receiving amplification circuit
US7902906B2 (en) Driving circuit of driving light-emitting device
JP2005216254A (ja) 定電流回路及び半導体集積回路
JP2008098845A (ja) 差動増幅回路
JP4966054B2 (ja) 差動増幅回路
JP3907640B2 (ja) 過電流防止回路
JP2004032619A (ja) 演算増幅回路
JP5008534B2 (ja) 発光素子駆動回路
JP4852435B2 (ja) 定電流源
JP4291658B2 (ja) カレントミラー回路
JP2001284985A (ja) オペアンプ
JP3126668U (ja) 出力回路
JP4985272B2 (ja) 論理レベル出力集積回路
JP2009177086A (ja) 発光素子駆動回路
JP5014910B2 (ja) 出力回路
JP2006033527A (ja) アイソレータ
JP2010039844A (ja) 定電流源回路
JP2007116512A (ja) ドライバー出力回路
JP4147931B2 (ja) 半導体回路
JP2008166905A (ja) カレントミラー回路
JP2004274305A (ja) 定電流パルス出力回路及び光通信装置
JP2007295660A (ja) 電流検出回路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070403