JP2005216044A - 非接触icカード及び非接触icカード用ホルダ - Google Patents
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Abstract
【課題】 利用上の使い勝手を向上させた非接触ICカードを提供する。
【解決手段】 非接触ICカード1が電波を受信可能なエリア内に入ると、電波を受信して発光する発光モジュール4を有している。非接触ICカード1が電波を受信可能なエリア内にあることを発光モジュール4が発光することで利用者に通知することができる。非接触ICカード1の利用者は、不可視である受信可能エリアを目視により確認することができるので、不必要にアンテナに近づく必要がない。このため非接触ICカード1の長距離交信性能を有効に活用することが可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】 非接触ICカード1が電波を受信可能なエリア内に入ると、電波を受信して発光する発光モジュール4を有している。非接触ICカード1が電波を受信可能なエリア内にあることを発光モジュール4が発光することで利用者に通知することができる。非接触ICカード1の利用者は、不可視である受信可能エリアを目視により確認することができるので、不必要にアンテナに近づく必要がない。このため非接触ICカード1の長距離交信性能を有効に活用することが可能となる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、リーダライタとの間で電波により交信を行う非接触ICカード及びこの非接触ICカード用のホルダに関する。
なお、非接触ICカードには、「RFIDタグ」、「非接触ICタグ」、「非接触データキャリア」、「無線ICタグ」、「非接触IC」、「非接触ICラベル」、「非接触ICカード」、「トランスポンダ」、「インレット」等、種々の名称で表現される場合もあるので、本発明においては代表して「非接触ICカード」と表記し、前述のように表現されている名称のものすべてを包含するものとする。
非接触ICカードとリーダライタとの交信は、リーダライタの装備するアンテナから発せられる電波により形成される交信可能エリアに非接触ICカードをかざすことによって行われる。交信可能エリアに非接触ICカードがかざされると、非接触ICカードに設けられたアンテナに起電力が発生する。この起電力が非接触ICカードに内蔵されたIC素子の起動電圧よりも十分高圧になるとIC素子は起動し、あらかじめ決められた通信プロトコルによりリーダライタの呼びかけコマンドに応答する。交信可能エリア外に非接触ICカードをかざした場合には、IC素子は起動に十分な電力を得ることができず、従ってリーダライタとの交信は成立しない。
交信可能エリアは、リーダライタが発する電波の空中線電力(出力と呼称する場合もある)とアンテナ利得によりアンテナの周囲に形成され、その大きさ(ボリューム)は対象とする非接触ICカードの起動電圧との関係で定められる。空中線電力が大きいと交信可能エリアは大きく、またアンテナ利得が大きいとより遠くまで交信が可能となる。また、対象とする非接触ICカードが持つアンテナの大きさが大きいと、あるいはアンテナの受信効率が高いと、より小さい電磁界強度の空間でもIC素子の起動が可能となり、交信可能エリアは大きくなる。さらにIC素子が起動可能となる電力が小さいと、同様に交信可能エリアは大きくなる。当然ながら、交信可能エリアが大きいほど、非接触ICカード所持者はリーダライタのアンテナに近づく必要がなく、利便性が増し、非接触ICカードの交信を意識する必要がなくなる。
しかしながら、リーダライタのアンテナ部の電波放射の中心位置から偏った位置や交信可能エリアの境界では、IC素子の起電力を十分に得ることができず、交信が行われないことがある。このため交通系カードシステムなどでは、図8に示すようにリーダライタのアンテナに電波の電力放射中心であることを示すマークを表記し、マークの大小によりリーダライタの交信可能エリアを示している。利用者はこのマークに非接触ICカードをタッチすることでリーダライタに非接触ICカードの記録内容を読み込ませている。
非接触ICカードがリーダライタとの交信を確かに行ったかを確認する手段をリーダライタ側に設けた発明が特許文献1に開示されている。特許文献1の発明は、RFIDタグと非接触で交信するリーダライタのアンテナを手袋に設けたものであって、RFIDタグとの交信が正常に終了した際に、確認音または確認光を発する手段を設けている。
リーダライタが発する電波は不可視であるため、リーダライタの交信可能エリアをつかみにくいという問題がある。上述した交通系カードシステムにおいては、マークの大きさにより交信可能エリアの大きさを示しているが、この問題を解決するには至っていない。
このため、リーダライタの交信可能エリアが大きくなっても、交信可能エリアを認識することができないので、利用者は必要以上にリーダライタに非接触ICカードを近づけなければならない。すなわち、リーダライタの交信可能エリアが大きくなっても、非接触ICカードの利便性を生かせないという問題が生じる。
また上述した特許文献1は、RFIDタグとの交信が終了した後に、交信結果を所持者に伝達する手段を設けているだけであって、非接触ICカードとリーダライタとの交信精度を高める技術についてはなんら開示されていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、リーダライタとの交信可能エリアを非接触ICカードの利用者に明確に認識させ、リーダライタとの交信精度を高めた非接触ICカード及び非接触ICカード用ホルダを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために請求項1記載の非接触ICカードは、電波を受信して所定の交信動作を行うICモジュールを備えた非接触ICカードであって、前記電波を受信して前記ICモジュールが交信可能な状態となると、発光する発光部を有することを特徴としている。
請求項1記載の発明は、ICモジュールが交信可能な状態となると、発光する発光部を設けている。非接触ICカードが交信可能なエリア内にあることを発光部が発光することで利用者に通知することができる。非接触ICカードの利用者は、不可視である交信可能エリアを目視により確認することができるので、不必要にリーダライタのアンテナに非接触ICカードを近づける必要がない。このため非接触ICカードの長距離交信性能を有効に活用することが可能となる。
請求項2記載の非接触ICカードは、第1の誘電体基材の表面にパターン形成され、電波を受信する第1のアンテナと、前記第1のアンテナに発生する起電力を得て電源を生成し所定の交信動作を行うICモジュールと、第2の誘電体基材の表面にパターン形成され、前記電波を受信する第2のアンテナと、前記第2のアンテナに発生する起電力を整流する整流素子と、前記整流素子から供給される直流電圧により発光する発光素子とを有する発光モジュールと、を有し、前記発光モジュールは、前記ICモジュールが交信可能な状態になると、発光することを特徴としている。
請求項2記載の発明は、第2のアンテナに発生する起電力を整流する整流素子と、この整流素子から供給される直流電圧により発光する発光素子とを有する発光モジュールを非接触ICカードに設けている。従って、非接触ICカードがリーダライタとの交信可能なエリア内にあることを簡単な構成で利用者に通知することができる。利用者は、不可視である交信可能エリアを目視により確認することができるので、不必要にリーダライタのアンテナに非接触ICカードを近づける必要がない。
請求項3記載の非接触ICカードは、請求項2記載の非接触ICカードにおいて、前記発光モジュールを、前記ICモジュールと同一の基材上に配置したことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、発光モジュールを、ICモジュールと同一の基材上に配置している。リーダライタのアンテナに非接触ICカードをかざした時に、かざしたカードを見ることでカードが交信可能エリア内にあるか否かを判断することができる。
請求項4記載の非接触ICカード用ホルダは、電波を受信して所定の交信動作を行うICモジュールを備えた非接触ICカードと、前記非接触ICカードを収納するホルダとを有する非接触ICカード用ホルダであって、前記ホルダは、前記ICモジュールが交信可能な状態となると、発光する発光部を有することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、ICモジュールが交信可能な状態となると、発光する発光部をホルダに設けている。ICモジュールが交信可能な状態となると、ホルダの発光部が発光するので、利用者に非接触ICカードが交信可能な状態となったことを通知することができる。非接触ICカードの利用者は、不可視である交信可能エリアを目視により確認することができるので、不必要にリーダライタのアンテナに非接触ICカードを近づける必要がない。このため非接触ICカードの長距離交信性能を有効に活用することが可能となる。
請求項5記載の非接触ICカード用ホルダは、電波を受信する第1アンテナに発生する起電力を得て所定の交信動作を行うICモジュールを備える非接触ICカードと、前記電波を受信する第2アンテナに発生する起電力を整流する整流素子と、該整流素子から供給される直流電圧により発光する発光素子とを有する発光モジュールを備え、前記非接触ICカードを収納するホルダとを有し、前記発光モジュールは、前記ICモジュールが交信可能な状態になると、発光することを特徴としている。
請求項5記載の発明は、アンテナに発生する起電力を整流する整流素子と、この整流素子から供給される直流電圧により発光する発光素子とを有する発光モジュールを非接触ICカードを収納するホルダに設けている。従って、非接触ICカードがリーダライタと交信可能なエリア内にあることを簡単な構成で利用者に通知することができる。利用者は、不可視である交信可能エリアを目視により確認することができるので、不必要にリーダライタのアンテナに非接触ICカードを近づける必要がない。
本発明によれば、リーダライタとの交信可能エリアを非接触ICカードの利用者に明確に認識させ、リーダライタとの交信精度を高めた非接触ICカード及び非接触ICカード用ホルダを提供することができる。
次に、添付図面を参照しながら本発明の最良の実施例を説明する。
図1に非接触ICカード1の全体構成を示す。図1に示す非接触ICカード1は、基材2上に、非接触ICモジュール3と発光モジュール4とが設けられている。非接触ICモジュール3は、第1誘電体基材31と、第1アンテナ32と、IC素子33とからなる。また発光モジュール4は、第2誘電体基材41と、第2アンテナ42と、整流素子43と、発光素子44とからなる。なお、図1に示す実施例では、非接触ICモジュール3と発光モジュール4とを同一基材2上の同一平面に配置しているが、発光モジュール4は、非接触ICモジュール3の近傍に配置してあればよい。例えば基材2の表面と裏面とに非接触ICモジュール3と発光モジュール4とをそれぞれ配置してもよい。また、本実施例は、第1誘電体基材31上に第1アンテナ32とIC素子33とを設け、第2誘電体基材41上に第2アンテナ42と整流素子43と発光素子44とを設けているが、同じ誘電体基材上に第1アンテナ32とIC素子33とからなる非接触ICモジュールと、第2アンテナ42と整流素子43と発光素子44とからなる発光モジュールとを設けてもよい。このような構成とすることで部品点数を削減し、製造コストを低減することができる。
第1誘電体基材31には、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリイミドやプリント基板が用いられる。第1誘電体基材31上には、第1アンテナ32がパターン形成されている。形成工法としては、導電性インクを第1誘電体基材31上に印刷する工法、第1誘電体基材31上に形成した銅やアルミをエッチングによりパターン形成する工法などが挙げられる。
アンテナの寸法は、非接触ICカード1とリーダライタ100との間の無線通信に使用する電波の波長に応じて設定される。図1に示す非接触ICカード1では、マイクロ波帯の電波を受信可能な約9センチメートルの折り返しダイポールアンテナを用いている。短波帯の電波を受信可能なアンテナとするためには、第1誘電体基材31上にアンテナをループ状に周回させた更に大きなものを採用する必要がある。
ループ状に形成された第1アンテナ32の両端部には、IC素子33が接続されている。IC素子33には、外部からの命令により非接触ICカード1における情報処理を行うためのプログラムを記憶するメモリ部と、外部からの命令に応じてメモリ部内に記憶したプログラムを実行し、データの演算等の情報処理を行うCPUとが設けられている。
この非接触ICモジュール3は、それだけでリーダライタ100との交信が可能であり、ラベル型タグとして直接物品に貼付されたり、カード型タグあるいはブロック型タグとしても使用可能である。
第2誘電体基材41も第1誘電体基材31と同様にPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリイミドやプリント基板が用いられる。第2誘電体基材41上には、第2アンテナ42がパターン形成されている。第2アンテナ42の寸法、形成工法は、上述した第1アンテナ32と同一の寸法、工法で形成される。これは後述する発光素子44の発光する電圧を、IC素子33の起動する電圧と同一に設定するためである。
本実施例では非接触ICモジュール3の第1アンテナ32と発光モジュール4の第2アンテナ42とを同一パターンで形成している。しかし、第1アンテナ32のパターンと、第2アンテナ42のパターンとは受信する周波数帯が同じになるように設定すれば異なるパターンで形成してもよい。
ループ状に形成された第2アンテナ42の両端部には、図2に示されるように整流素子43と発光素子44とが直列に接続されている。電波を受信した第2アンテナ42の両端には交流電圧が発生する。発生した交流電圧は、整流素子43によって整流され、直流電圧が生成される。整流素子43によって生成された直流電圧は発光素子44に供給され、発光素子44が発光する。なお、発光素子44が発光する電圧とIC素子33が起動する電圧とは同一の電圧となるように設定されている。IC素子33の動作状態を発光素子44の発光状態で正確に表示するためである。また、一般的には整流素子としてダイオード、発光素子としてLEDが使用されるが、同等の機能を有する素子であれば適用可能である。
本実施例では、図1に示すように整流素子43と発光素子44とを設けているが、整流素子43によって生成された直流電圧を昇圧する昇圧回路を設けてもよい。昇圧回路のない構成では、非接触ICモジュール3の交信可能エリアと、発光モジュール4の発光エリアを一致させることはできないが、昇圧回路を設けることによって、発光モジュール4の発光エリアを非接触ICモジュール3の交信可能エリアに合わせ込む調整が可能となる。
上記構成からなる非接触ICカード1とリーダライタ100との交信について説明する。図3に示すように非接触ICカード1をリーダライタ100の交信可能エリアにかざすことでこれらの交信が行われる。リーダライタ100の交信可能エリアは、図4に示すようにアンテナ101から放射状に形成される。なお、以下ではマイクロ波帯の電波を用いて通信を行うシステムに用いて好適な例を説明する。
図3に示すようにリーダライタ100に非接触ICカード1がかざされ、かつその場所が図3に示す交信可能エリア内であると、リーダライタ100のアンテナ101から発せられる電波により第1アンテナ32及び第2アンテナ42の両端部に交流電圧が発生する。
第1アンテナ32の両端部に発生した交流電圧は、IC素子33内で整流や昇圧が行われ、IC素子動作電圧が生成され、IC素子33内のCPUが起動する。同様に第2アンテナ42の両端部に発生した交流電圧は、整流素子43で整流され、直流電圧として発光素子44に供給される。発光素子44は、整流素子43によって生成される直流電圧によって発光する。非接触ICカード1の所持者は、発光モジュール4の発光素子44が発光することで、リーダライタ100との交信可能エリア内に非接触ICカード1があることを認識することができる。
また、リーダライタから発せられる電波には、コマンドなどの信号も含まれており、起動したIC素子33内のCPUは、リーダライタ100から送られたコマンドを解析し、コマンドに対する応答を返す。これらの応答は、あらかじめ定められたプロトコルに従って行われ、一連のプロセスの中でIC素子33内に書き込まれた情報がリーダライタ100へ伝達され、またリーダライタ100からの情報がIC素子33内のメモリ部に書き込まれる。なお、ここでは非接触ICカード1として、リーダライタ100によりカード内に情報を書き込むことが可能なカードを例に挙げているが、非接触ICカード1は、このカード内に予め記録されている情報を読み出すだけのリードオンリー型のカードであってもよい。
また、リーダライタ100の交信可能エリアの外側に非接触ICカード1をかざした場合には、第1アンテナ32及び第2アンテナ42の両端部に発生する交流電圧が、十分な電圧とはならない。このため非接触ICモジュール3のIC素子33と発光モジュール4の発光素子44とは起動に十分な電圧を得ることができない。よってIC素子33は起動してリーダライタとの交信を行うことがなく、また発光素子44は発光しない。このため非接触ICカード1の利用者は、非接触ICカード1がリーダライタの交信可能エリア内にないことを認識することができる。
リーダライタ100が故障している場合や、使用者が誤ってリーダライタ100のシステムに一致しない非接触ICカード1を使用した場合など、従来の非接触ICカード1では、非接触ICカード1が通信を行っているのか否かを確認することができなかった。本実施例は、リーダライタ100のアンテナ101に非接触ICカード1を十分近づけても発呼モジュール4が発光しなかった場合、非接触ICカード1が通信を行っていないと判断することができる。
このように本実施例の非接触ICカード1は、不可視であるリーダライタ100の交信可能エリアを的確に確認することができ、不必要にアンテナ101に近づく必要がなく、特に車から非接触ICカード1をリーダライタ100のアンテナ101に向けてかざす場合などの長距離交信性能を生かした運用が可能となる。
次に、添付図面を参照しながら本発明の第2実施例について説明する。本実施例は、上述した発光モジュール4を、非接触ICモジュール3を搭載した非接触ICカード10とは別に設けている。本実施例では、図5(A)に示すように非接触ICカード10には非接触ICモジュール3だけを取り付け、図5(B)に示すように非接触ICカード10を収納するカードホルダ11に発光モジュール4を設けている。なお、非接触ICモジュール3と発光モジュール4との機能は、上述した第1実施例と同一のものとする。また、発光モジュール4は、第2誘電体基材41上に第2アンテナ42、整流素子43、発光素子44を設けたものをカードホルダ11に貼り付けているが、カードホルダ11上に直接第2アンテナ42、整流素子43、発光素子44を設けた構成であってもよい。
使用時には、図6に示すように非接触ICモジュール3を設けた非接触ICカード10を、発光モジュール4を設けたカードホルダ11に収納する。カードホルダ11に設けられた発光モジュール4は、図6に示すように非接触ICカード1をカードホルダ11に収納した際に、非接触ICカード10の非接触ICモジュール3と重なり合わないような位置に配置されていることが好ましい。
このような構成の本実施例においても、リーダライタ100の交信可能エリア内に非接触ICカード10を収納したカードホルダ11がかざされると、リーダライタ100のアンテナ101から発せられる電波により第1アンテナ32及び第2アンテナ42の両端部に交流電圧が発生する。
第1アンテナ32の両端部に発生し、IC素子33内で整流や昇圧された電圧がIC素子33の起動に十分な電圧であると、IC素子33内のCPUが起動する。同様に第2アンテナ42の両端部に発生し、整流素子43で整流された電圧が発光素子の発光に必要な電圧値を上回ると、発光素子44は発光する。非接触ICカード1を収納したカードホルダ11の所持者は、発光モジュール4の発光素子44が発光することで、リーダライタ100の交信可能エリア内に非接触ICカード10があることを認識することができる。
また、リーダライタの交信可能エリアの外側に非接触ICカード10をかざした場合には、第1アンテナ32及び第2アンテナ42の両端部に発生する交流電圧が、十分な電圧とはならない。このため非接触ICモジュール3のIC素子33と発光モジュール4の発光素子44とは起動に十分な電圧を得ることができない。よってIC素子33は起動してリーダライタ100との交信を行うことがなく、また発光素子44は発光しない。このため非接触ICカード10の利用者は、非接触ICカード10がリーダライタ100の交信可能エリア内にないことを認識することができる。
なお、本実施例の応用例として、図7に示すように商品の物流管理に適用することもできる。商品を梱包した梱包箱50には、非接触ICタグ5と発光モジュール4とが貼り付けられている。非接触ICタグ5は、図1に示す非接触ICモジュール3を、水や埃などから保護するためのフィルムで封止したものである。
非接触ICタグ5と発光モジュール4とを貼り付けた梱包箱50を、図7に示すベルトコンベア51に乗せて流す。ベルトコンベア51の搬送経路上には、図7に示すリーダライタ100が配置されている。非接触ICタグ5と発光モジュール4とを貼り付けた梱包箱50がリーダライタ100の交信可能エリア内に入ると、梱包箱50に取り付けられた発光モジュール4が発光する。
非接触ICタグ5がリーダライタ100の交信可能エリアにある場合にだけ、発光モジュール4の発光素子44が発光する。従って、物流用途では、梱包箱50に貼り付けられた非接触ICタグ5がリーダライタ100の交信可能エリアに入った場合にだけ発光素子44が発光するので、物流システム管理者は、ベルトコンベア51上での梱包箱50の流れを目視により監視することができる。
上述した実施例は本発明の好適な実施例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
1、10 非接触ICカード 2 基材
3 非接触ICモジュール 4 発光モジュール
5 非接触ICタグ 11 カードホルダ
31 第1誘電体基材 32 第1アンテナ
33 IC素子 41 第2誘電体基材
42 第2アンテナ 43 整流素子
44 発光素子 50 梱包箱
51 ベルトコンベア 100 リーダライタ
101 アンテナ
3 非接触ICモジュール 4 発光モジュール
5 非接触ICタグ 11 カードホルダ
31 第1誘電体基材 32 第1アンテナ
33 IC素子 41 第2誘電体基材
42 第2アンテナ 43 整流素子
44 発光素子 50 梱包箱
51 ベルトコンベア 100 リーダライタ
101 アンテナ
Claims (5)
- 電波を受信して所定の交信動作を行うICモジュールを備えた非接触ICカードであって、
前記電波を受信して前記ICモジュールが交信可能な状態となると、発光する発光部を有することを特徴とする非接触ICカード。 - 第1の誘電体基材の表面にパターン形成され、電波を受信する第1のアンテナと、前記第1のアンテナに発生する起電力を得て電源を生成し所定の交信動作を行うICモジュールと、
第2の誘電体基材の表面にパターン形成され、前記電波を受信する第2のアンテナと、前記第2のアンテナに発生する起電力を整流する整流素子と、前記整流素子から供給される直流電圧により発光する発光素子とを有する発光モジュールとを有し、
前記発光モジュールは、前記ICモジュールが交信可能な状態になると、発光することを特徴とする非接触ICカード。 - 前記発光モジュールを、前記ICモジュールと同一の基材上に配置したことを特徴とする請求項2記載の非接触ICカード。
- 電波を受信して所定の交信動作を行うICモジュールを備えた非接触ICカードと、前記非接触ICカードを収納するホルダとを有する非接触ICカード用ホルダであって、
前記ホルダは、前記ICモジュールが交信可能な状態となると、発光する発光部を有することを特徴とする非接触ICカード用ホルダ。 - 電波を受信する第1アンテナに発生する起電力を得て電源を生成し所定の交信動作を行うICモジュールを備える非接触ICカードと、
前記電波を受信する第2アンテナに発生する起電力を整流する整流素子と、該整流素子から供給される直流電圧により発光する発光素子とを有する発光モジュールを備え、前記非接触ICカードを収納するホルダとを有し、
前記発光モジュールは、前記ICモジュールが交信可能な状態になると、発光することを特徴とする非接触ICカード用ホルダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004022754A JP2005216044A (ja) | 2004-01-30 | 2004-01-30 | 非接触icカード及び非接触icカード用ホルダ |
Applications Claiming Priority (1)
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