JP2005214791A - 半導体集積回路及びデバイス信号観測システム - Google Patents

半導体集積回路及びデバイス信号観測システム Download PDF

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Abstract

【課題】ASICが搭載された装置において、ASICの信号を容易に観測可能とし、デバッグの作業効率を向上させることである。
【解決手段】CPU13(中央演算装置)から出力される信号観測対象のASIC(半導体集積回路)を指定する信号を受信して、信号観測対象として指定された信号観測対象のピンの現状の信号レベル及び信号レベルが変化した際の信号レベルをCPU13が取得可能に信号観測ピンレベルレジスタ413に記憶させ、信号観測対象のピンの信号レベルが変化した際に割込み信号発生部44から出力される割込み信号をCPU13が受信すると、CPU13は、信号観測ピンレベルレジスタ413に記憶された信号レベルを取得して表示部12に表示させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体集積回路及びデバイス信号観測システムに関する。
近年、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け半導体集積回路)は、回路の大規模化、複雑化にともない1チップあたりのピン数が増加しており、ASICを搭載する基板も部品点数の増加にともなって多層基板が主流となっている。また、ハードウェア記述言語やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の普及によりASIC設計者はもとより、ASIC設計者以外の技術者であっても手軽に設計することが可能になっている。
さて、ASIC基板を実際に機器に挿入し機器が異常動作を起こした場合、ASICの信号レベルの観測を行うことによってデバッグを行うことがある。このような場合、オシロスコープ等の測定機器のプローブをASICのピン等に接触させて信号レベルを測定することにより不良箇所の検出を行っている。また、オシロスコープ等の測定機器を使用せず、複数のASICが互いの基板間の配線異常検査を実行し、その結果を中央演算装置に送信する配線異常検出方法が提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。
特開2001−255790号公報 特開2002−11927号公報
しかしながら、オシロスコープ等の測定機器のプローブを接触させる箇所が、多層基板や基板の裏側に存在する等の理由によりプローブを接触させることが物理的に不可能な場合があり、オシロスコープ等の測定機器に搭載されているメモリ容量では測定した信号を取り切れない場合がある。また、特許文献1及び特許文献2の方法では、特定のASIC及びピンを指定して信号を観測することはできず、信号の変化を確認することはできない。
本発明の課題は、ASICが搭載された装置において、ASICの信号を容易に観測可能とし、デバッグの作業効率を向上させることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
中央演算装置から出力される信号観測対象の半導体集積回路を指定する信号を受信する信号観測ON/OFFレジスタと、
前記中央演算装置から出力される信号観測対象のピンを指定する信号を受信する信号観測ピン指定レジスタと、
前記指定された信号観測対象のピンの信号レベルを抽出する観測ピン判定部と、
前記抽出された信号観測対象のピンの信号レベルの変化を検出する変化検出部と、
前記抽出された信号観測対象のピンの信号レベルを前記中央演算装置が取得可能に記憶する信号観測ピンレベルレジスタと、
前記抽出された信号観測対象のピンの信号レベルが変化した際に前記中央演算装置に対し割込み信号を出力する割込み信号発生部と、を備えることを特徴としている。
更に、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の発明において、
前記信号観測ピンレベルレジスタは、前記観測ピン判定部により抽出された現状の信号レベルと、前記変化検出部により信号レベルの変化が検出された際の信号レベルと、を前記中央演算装置が取得可能に記憶することを特徴としている。
更に、請求項3に記載の発明のように、請求項1又は2に記載の発明において、
前記半導体集積回路は、前記変化検出部により前記信号観測対象のピンの信号レベルの変化が検出されてから次の信号レベルの変化が検出されるまでの時間を計測する信号観測ピン動作間計測部と、前記計測された時間を前記中央演算装置が取得可能に記憶する動作間計測レジスタと、をさらに備えることを特徴としている。
更に、請求項4に記載の発明のように、請求項3に記載の発明において、
前記半導体集積回路は、前記信号観測ピン動作間計測部のカウンタ値がオーバーフローした際に、当該カウンタ値を前記中央演算装置が取得可能に記憶するするカウンタオーバーフローレジスタをさらに備え、
前記割込み信号発生部は、前記信号観測ピン動作間計測部のカウンタ値がオーバーフローした際に、前記中央演算装置に対し前記カウンタ値がオーバーフローした旨の割込み信号を出力することを特徴としている。
また、上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明は、
機器の制御を行う中央演算装置と、前記中央演算装置により直接的又は間接的に制御可能な少なくとも1個以上の半導体集積回路と、前記機器の操作が可能な操作部と、前記機器の状態を表示する表示部と、を有するデバイス信号観測システムにおいて、
前記操作部は、前記機器に搭載された半導体集積回路のピンの信号レベルを観測するか否かを選択的に切替可能に構成された信号観測モード切替部と、前記信号観測対象の半導体集積回路及びピンを指定可能に構成されたスイッチ部と、を備え、
前記中央演算装置は、前記操作部から入力される信号観測対象の半導体集積回路及びピンを指定する信号を前記信号観測対象の半導体集積回路に対して出力する手段を備え、
前記半導体集積回路は、前記中央演算装置から出力される信号観測対象の前記半導体集積回路を指定する信号を受信する信号観測ON/OFFレジスタと、前記中央演算装置から出力される信号観測対象のピンを指定する信号を受信する信号観測ピン指定レジスタと、前記指定された信号観測対象のピンの信号レベルを抽出する観測ピン判定部と、前記抽出された信号観測対象のピンの信号レベルの変化を検出する変化検出部と、前記抽出された信号観測対象のピンの信号レベルを前記中央演算装置が取得可能に記憶する信号観測ピンレベルレジスタと、前記抽出された信号観測対象のピンの信号レベルが変化した際に前記中央演算装置に対し割込み信号を出力する割込み信号発生部と、を備え、
前記中央演算装置は、前記割込み信号を受信すると当該割込み信号を出力した半導体集積回路の信号観測ピンレベルレジスタに記憶された前記信号観測対象ピンの信号レベルを取得して、前記表示部に表示させることを特徴としている。
更に、請求項6に記載の発明のように、請求項5に記載の発明において、
前記信号観測ピンレベルレジスタは、前記観測ピン判定部により抽出された現状の信号レベルと、前記変化検出部により信号レベルの変化が検出された際の信号レベルと、を前記中央演算装置が取得可能に記憶し、
前記中央演算装置は、前記割込み信号を受信すると当該割込み信号を出力した半導体集積回路の信号観測ピンレベルレジスタに記憶された前記現状の信号レベル及び変化が検出された際の信号レベルを取得して、前記表示部に表示させることを特徴としている。
更に、請求項7に記載の発明のように、請求項5又は6に記載の発明において、
前記半導体集積回路は、前記変化検出部により前記信号観測対象のピンの信号レベルの変化が検出されてから次の信号レベルの変化が検出されるまでの時間を計測する信号観測ピン動作間計測部と、前記計測された時間を前記中央演算装置が取得可能に記憶する動作間計測レジスタと、をさらに備え、
前記中央演算装置は、前記割込み信号を受信すると当該割込み信号を出力した半導体集積回路の前記動作間計測レジスタに記憶された時間を取得して前記表示部に表示させることを特徴としている。
更に、請求項8に記載の発明のように、請求項7に記載の発明において、
前記半導体集積回路は、前記信号観測ピン動作間計測部のカウンタ値がオーバーフローした際に、当該カウンタ値を前記中央演算装置が取得可能に記憶するカウンタオーバーフローレジスタをさらに備え、
前記割込み信号発生部は、前記信号観測ピン動作間計測部のカウンタ値がオーバーフローした際に、前記中央演算装置に対し前記カウンタ値がオーバーフローした旨の割込み信号を出力し、
前記中央演算装置は、前記オーバーフローした旨の割込み信号を受信すると当該オーバーフローした旨の割込み信号を出力した半導体集積回路の前記カウンタオーバーフローレジスタに記憶されたカウンタ値を取得して前記表示部に表示させることを特徴としている。
更に、請求項9に記載の発明のように、請求項5〜8の何れか一項に記載の発明において、
前記デバイス信号観測システムは、転写紙上に画像を形成する画像形成手段をさらに有し、
前記中央演算装置は、前記表示部に表示した結果を前記画像形成手段により転写紙上に形成することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、中央演算装置から信号観測対象として指定された半導体集積回路のピンの信号レベルを中央演算装置が取得可能に記録するようにしたことにより、オシロスコープ等の測定機器を用いることなく信号レベルの取得を行うことが可能であるため、物理的にプローブ等を接触させることが不可能な場合であっても信号レベルを取得することができる。また、オシロスコープ等の測定機器を用いる必要がないため測定機器のメモリ容量に依存せず、信号レベルの取得を容易に行うことができるので、デバッグの作業効率を向上させることができる。さらに、半導体集積回路に比較的簡単なテスト用回路を搭載するのみであるため、製品本体のコストアップや部品点数の増加を抑えることができる。
請求項2の発明によれば、信号観測対象のピンの現状の信号レベルと、信号レベルの変化が検出された際の信号レベルと、を中央演算装置が取得可能に記録するようにしたことにより、中央演算装置が割込み信号受信後、信号観測ピンレベルレジスタに対して信号レベルの取得を行う迄の間に信号観測対象であるピンの信号レベルが変化したような場合であっても信号レベルを取得することができる。
請求項3の発明によれば、信号観測対象であるピンの信号レベルの変化が検出されてから、次の信号レベルの変化迄の時間を計測し、当該時間を中央演算装置が取得可能に記憶するようにしたことにより、信号観測対象であるピンの信号レベルの変化から次の変化までの時間を取得することができる。
請求項4の発明によれば、前記信号観測ピン動作間計測部のカウンタ値がオーバーフローした際の値を中央演算装置が取得可能に記憶するようにしたことにより、当該カウンタ値を取得することによりオーバーフローしたことを知ることができる。そのため、例えば、半導体集積回路の異常等の理由により信号観測対象であるピンの信号レベルが変化しないような場合やフルカウント値以上で信号レベルが変化する場合であっても信号観測を行った時間を計測することができる。
請求項5の発明によれば、中央演算装置から信号観測対象として指定された半導体集積回路のピンの信号レベルを表示部に表示するようにしたことにより、オシロスコープ等の測定機器を用いることなく表示部を介して信号レベルの確認が可能であるため、物理的にプローブ等を接触させることが不可能な場合であっても信号レベルの確認をすることができる。また、オシロスコープ等の測定機器を用いる必要がないため測定機器のメモリ容量に依存せず、表示部を介して信号レベルの確認を容易に行うことができるので、デバッグの作業効率を向上させることができる。さらに、半導体集積回路に比較的簡単なテスト用回路を搭載するのみであるため、製品本体のコストアップや部品点数の増加を抑えることができる。
請求項6の発明によれば、信号観測対象のピンの現状の信号レベルと、信号レベルの変化が検出された際の信号レベルと、を表示部に表示するようにしたことにより、中央演算装置が割込み信号受信後、信号観測ピンレベルレジスタに対して信号レベルの取得を行う迄の間に信号観測対象であるピンの信号レベルが変化したような場合であっても表示部を介して信号レベルの確認をすることができる。
請求項7の発明によれば、信号観測対象であるピンの信号レベルの変化が検出されてから次の信号レベルの変化迄の時間を計測し、計測時間を表示部に表示するようにしたことにより、信号観測対象であるピンの信号レベルの変化から次の変化までの時間を表示部を介して確認することができる。
請求項8の発明によれば、前記信号観測ピン動作間計測部のカウンタ値がオーバーフローした際の値を表示部に表示するようにしたことにより、当該カウンタ値がオーバーフローしたことを表示部を介して確認することができる。そのため、例えば、半導体集積回路の異常等の理由により信号観測対象であるピンの信号レベルが変化しないような場合やフルカウント値以上で信号レベルが変化する場合であっても信号観測を行った時間を確認することができる。
請求項9の発明によれば、中央演算装置は、表示部に表示した結果を転写紙上に形成するようにしたことにより、信号観測の結果を転写紙を介して容易に確認することができる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1に、本発明を実施するための最良の形態のデバイス信号観測システム1を示す。図1に示すように、デバイス信号観測システム1は、表示部11と、操作部12と、CPU13と、複数のASIC(14a、14b、14c)と、を備えて構成されている。
操作部11は、数字キーの他、各種機能に対応付けられた各種キーを備え、操作されたキーに対応する操作信号をCPU13へ出力する。ユーザは、操作部11を操作することによりデバイス信号観測システム1に対する各種操作指示を入力、操作指示データの送信等を行うことができる。
表示部12は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示画面を備え、CPU13から入力される制御信号に基づいて、操作部12における入力内容や各種表示を行う。また、後述するように、各ASIC(14a、14b、14c)において、操作部11より指定されたピンの信号状態の表示を行う。
中央演算装置としてのCPU13は、ROM等(図示略)に記憶されているプログラム等の命令に従ってデバイス信号観測システム1を集中制御する。さらに、バスS1を介して各ASIC14a、14b、14cに対しアドレス信号、ライトイネーブル信号、リードイネーブル信号、チップセレクト信号等を出力するとともにリードデータ等が入力されて、各ASICを14a、14b、14cを直接的に制御を行う。また、各ASIC14a、14b、14c間のバスS2、S3、S4、S5,S6,S7を介して各ASIC14a、14b、14cを間接的に制御を行う。
半導体集積回路としてのASIC14a、14b、14cは、図示しないCPUインターフェース部を備えており、バスS1を介してCPU13との各種信号の入出力を行う。また、ASIC14a、14b、14cは、CPU13から入力される各種信号を、バスS2、S3、S4、S5,S6,S7を介して相互に出力することが可能である。つまり、各ASIC14a、14b、14cは、CPU13から入力される各種情報を、他ASICに中継することが可能である。なお、ASIC14a、14b、14cは、同一の構成を有するASIC14からなる。
図2に、操作部11及び表示部12の一例を示す。ここで、操作部11は、スイッチ部としての数字キーと、信号観測モード切替部としての信号観測モードキーTと、を有している。信号観測モードキーTがユーザにより押下されると、当該押下信号に基づいてCPU13は、デバイス信号観測システム1を通常動作モードから信号観測モードへと移行させ、表示部12に信号観測画面を表示させる。
図3(a)は、表示部12に表示された信号観測画面の一例を示している。ここで、ASIC14a、14b、14cには予め各ASICを識別するためのIC番号と、各ASICに備えられたピンを識別するためのピン番号とが定められており、ユーザにより操作部11の数字キーを介して、信号観測対象ASICのIC番号と当該ASICのピン番号とが夫々IC No、Pin Noに入力される。
例えば、図1のASIC14aのIC番号が1、ASIC14bのIC番号が2、ASIC14cのIC番号が3と予め定められており、各ASICに備えられたピンに対し、所定のピン番号が予め定められていたとすると、図3(b)のように信号観測を行うASICの指定が操作部11を介してユーザにより行われる。ここで、31で示したのIC番号及びピン番号の指定は、ASIC14aの12番ピンの信号観測を行うことを示している。以下同様に、32で示したIC番号及びピン番号の指定は、ASIC14aの56番ピン、33で示したIC番号及びピン番号の指定は、ASIC14bの123番ピンの信号観測を行うことを示している。
ユーザにより信号観測を行うASIC番号及びピン番号が操作部11を介して指定された後、ユーザにより操作部11を介して入力される信号観測開始の旨の信号をCPU13が受信すると、CPU13は、アドレスバスに所定アドレス、データバスに所定値、ライトイネーブル信号やチップセレクト信号等の制御信号が、信号観測対象として指定したASICに出力を行う。図3(b)の例で示すと、CPU13は、ASIC14aのアドレス領域の所定アドレスに信号観測モードONの指定と、ピン番号を示すデータ値12をASIC14aにライトする。このような動作を、ASIC14aの56番ピン、ASIC14bの123番ピンを指定するためにCPU13は繰り返す。
なお、図2では、操作部11を表示部12と独立して設けることとしているが、これに限定されず、操作部11をタッチパネルとして表示部12と一体的に構成するようにしてもよい。また、信号観測モードキーTが押下されることで信号観測モードへ移行することとしたが、信号観測モードキーTを特に設けず、予め定められたコードが、数字キーを介して入力されることで信号観測モードへ移行するようにしてもよい。
[実施例1]
次に、本実施例1におけるデバイス信号観測システム1のASIC14を説明する。図4を参照して、本実施例1におけるASIC14の構成をより詳細に説明する。図4に示すように、ASIC14は、CPU−I/F41と、観測ピン判定部42と、変化検出部43と、割込み信号発生部44と、内部ロジック45と、を備えて構成されている。
CPU13(不図示)から、ライトイネーブル信号、リードイネーブル信号及びチップセレクト信号等の信号がASIC14に入力されると、ASIC14の内部ロジック45が動作し、ASIC14から各種信号(不図示)が周辺デバイス等に出力される。さらに、CPU13によってアドレスバスやデータバスに必要なデータが出力され、デバイス信号観測システムを構成する各回路の動作の制御が行われる。ここで、ライトイネーブル信号及びリードイネーブル信号は、ASIC14をライトモード及びリードモードにするための信号であり、チップセレクト信号は、ASIC14の動作を開始させる為の信号である。
CPU−I/F41は、信号観測ON/OFFレジスタ411と、信号観測ピン指定レジスタ412、信号観測ピンレベルレジスタ413と、を備えている。CPU−I/F41は、CPU13からのアドレスバス信号とチップセレクト信号をデコードし、ライトイネーブル信号がアクティブになった際にデータバス信号をレジスタ群に記憶させる機能を有する。ここで、信号観測ON/OFFレジスタ411及び信号観測ピン指定レジスタ412は、CPU13からの制御信号により制御される。なお、本実施例1では、信号観測ピンレベルレジスタ413をCPU−I/F41内に備えることとしたが、これに限定されず、CPU−I/F41外に備えることとしてもよい。
CPU13により信号観測対象と指定されたASIC14の信号観測ON/OFFレジスタ411は、CPU13により信号観測対象と指定されると、CPUから出力される制御信号により信号観測ON/OFFレジスタ値がONに設定される。また、信号観測ピン指定レジスタ412は、CPU13から出力される制御信号により、信号観測対象のピン番号が信号観測ピン指定レジスタ値に設定される。
CPU13の制御により信号観測ON/OFFレジスタ値がONに設定されると、内部バス信号S11がアクティブとなる。また、信号観測ピン指定レジスタ値は、内部バス信号S12により、観測ピン判定部42に伝達される。
内部ロジック45は、通常動作用の回路であって、A、B、C、DはASIC14の外部入力ピンを示しており、E、F、G、HはASIC14の外部出力ピンを示している。ここで、外部入力ピンA、B、C、Dからの信号は、内部ロジックへのパスと観測ピン判定部42へのパスとが存在しており、また、外部出力ピンE、F、G、Hの信号は、当該ASIC14の外部へ出力するパスと観測ピン判定部42へのパスとが存在している。このように信号の入出力を観測ピン判定部42に出力させるようにすることで、各ピンの信号状態を観測ピン判定部42を介して観測することが可能となる。なお、ピンA、B、C、D、E、F、G、Hには予め各々のピンを識別するためのピン番号が設定されているものとし、ピンの数は本実施例1に限定されないものとする。
観測ピン判定部42では、内部ロジック45の外部入力ピンA、B、C、Dからの信号及び外部出力ピンE、F、G、Hへの信号が入力されており、内部バス信号S11がアクティブ状態であれば、内部バス信号S12に基づいて信号観測対象のピンがA〜Hのどの信号か判定されて、当該信号観測を行うピンの信号を抽出され内部バス信号S13として変化検出部43と信号観測ピンレベルレジスタ413に出力される。なお、観測ピン判定部42は、セレクタ回路等で実現することが可能である。
変化検出部43は、2段のフリップフロップ等によって構成されており、観測ピン判定部42から入力された内部バス信号S13のレベル変化の検出を行う。変化検出部43は、内部バス信号S13のレベル変化を検出すると、内部バス信号S14を1クロック幅のアクティブ信号を出力させて割込み信号発生部44に出力するとともに、信号レベルの変化を検出した際の信号レベルを内部バス信号S15として、信号観測ピンレベルレジスタ413に出力する。
割込み信号発生部44は、変化検出部43から入力される内部バス信号S14のトグルに基づいてCPU13に割込み信号を出力する。CPU13は、当該割込み信号を受信すると、信号観測対象のピンの信号状態が変化したと判断し、信号観測ピンレベルレジスタ413のリードを行う。そして、リードにより得られたデータ内容を処理し、表示部12に表示させる。
信号観測ピンレベルレジスタ413には、観測ピン判定部42から入力された内部バス信号S13及び変化検出部43から入力された内部バス信号S15の記憶がされる。つまり、信号観測ピンレベルレジスタ413には、信号観測対象であるピンの信号レベルの状態が2種類記憶されている。以下、信号観測ピンレベルレジスタ413の内部バス信号S13の記憶を行う領域をレジスタ13、内部バス信号S15の記憶を行う領域をレジスタ15という。
ここで、レジスタ13に記憶される値は、信号観測を行うピンのリアルタイムの信号状態を示しており、一方、レジスタ15に記憶される値は、変化検出部43が信号レベルの変化を検出した際の信号状態を示している。CPU13は、割込み信号受信した後信号観測ピンレベルレジスタ413のリードを行うが、割込み信号受信からリード完了迄の間タイムラグが発生するため、信号観測対象のピンの信号状態をリアルタイムに処理することは不可能である。そのため、CPU13は、上記したレジスタ15のみならずレジスタ13をリードすることにより、信号観測対象であるASIC14のピンの、リアルタイムの信号状態を取得することが可能となる。なお、CPU13からのリードアクセス終了後、信号観測ピンレベルレジスタ413に記憶されたレジスタ13及びレジスタ15の値は消去され、割り込みもクリアされる。
次に、図5を参照して、実施例1における信号観測処理について説明する。
まず、ユーザにより操作部11を介して信号観測を行う旨の指示が入力されると、CPU13は、当該入力信号に基づいて通常動作モードから信号観測モードへ移行させ、表示部12に図3(a)で示した信号観測画面を表示させる(ステップM1)。
次いで、ユーザにより操作部11を介して信号観測を行うASIC番号及びピン番号が入力され、当該入力信号をCPU13が受信すると(ステップM2)、信号観測対象と指定されたASIC14に対し、信号観測対象のASIC番号及びピン番号を指定する制御信号が出力される(ステップM3)。
CPU13により信号観測対象と判断されたASIC14では、CPU13から出力された制御信号を受信すると(ステップM4)、CPU13の制御により、信号観測ON/OFFレジスタ411がONに設定され、信号観測ピン指定レジスタ412にピン番号が設定される(ステップM5)。さらに、内部バス信号S11が観測ピン判定部42に対してアクティブとなるとともに内部バス信号S12が観測ピン判定部42に出力される。
次いで、観測ピン判定部42は、内部バス信号S12に基づいて信号観測対象のピン番号の信号レベルを抽出して内部バス信号S13として出力する(ステップM6)。この内部バス信号S13は、変化検出部43に出力されるとともに信号観測ピンレベルレジスタ413に出力され、観測対象であるピンのリアルタイムの信号状態として信号観測ピンレベルレジスタ413のレジスタ13に記憶される。
変化検出部43は、入力された内部バス信号S13の信号レベルの変化を検出すると(ステップM7;Yes)、信号レベルの変化を検出した際の信号状態を内部バス信号S15として信号観測ピンレベルレジスタ413に出力するとともに割込み信号発生部44に対して内部バス信号S14を出力する。ここで、信号観測ピンレベルレジスタ413は、当該内部バス信号S15を観測対象であるピンに信号レベルの変化があった際の信号状態としてレジスタ15に記憶を行う(ステップM8)。
一方、変化検出部43から出力された内部バス信号S14を割込み信号発生部44が受信すると、CPU13に対し割込み信号の出力を行う(ステップM9)。
CPU13は、変化検出部43から出力された割込み信号を受信すると(ステップM10)、信号観測ピンレベルレジスタ413に対し、レジスタ13及びレジスタ15に記憶されたデータのリードを行い(ステップM11)、当該リードアクセスにより得られたデータを表示部12に表示させる(ステップM12)。
信号観測対象であるピンの信号レベルの変化がある度に、ステップM7〜ステップM11の処理が行われ、信号観測を停止する旨の信号がユーザにより入力されると本処理を停止する。
図6に、信号観測処理によって表示部12に表示される信号レベル変化の一例を示す。
図6では、図3(b)の説明で信号観測対象として指定されたASIC14aの12番ピン、ASIC14aの56番ピン、ASIC14bの123番ピンの信号レベルの変化を示している。ここで、“↑”、“↓”は、信号観測対象であるピンの信号がトグルしたときの状態を示しており、“−”は、信号観測対象であるピンの信号がトグルしていない状態を示している。なお、“↑”は、信号状態がLowからHighへの変化を、“↓”は、信号状態がHighからLowに変化したことを示している。
また、“↑”、“↓”が連続で表示されているものは、CPU13が、信号観測ピンレベルレジスタ413をリードした際、信号観測ピンレベルレジスタ413に記憶されている内部バス信号S15の記憶結果と、内部バス信号S13の記憶結果とが異なったため、信号レベルの変化があった際の信号状態であるレジスタ15の記憶結果を表示した後、リアルタイムの信号状態であるレジスタ13の記憶結果を表示している。つまり、CPU13が割込み信号受信後、信号観測ピンレベルレジスタ413に対してリードアクセスを行う迄の間に信号観測対象であるピンの信号状態が変化した場合に相当しており、このような場合であっても、信号状態の変化を確認することが可能である。
以上のように、信号観測対象として指定したASIC14のピンの信号レベルを表示部に表示するようにしたことにより、オシロスコープ等の測定機器を用いることなく信号レベルの確認が可能であるため、物理的にプローブ等を接触させることが不可能な場合であっても信号レベルの確認をすることができる。また、オシロスコープ等の測定機器を用いる必要がないため測定機器のメモリ容量に依存せず、表示部12を介して信号レベルの確認を容易に行うことができるので、デバッグの作業効率を向上させることができる。さらに、ASICに比較的簡単なテスト用回路を搭載するのみであるため、製品本体のコストアップや部品点数の増加を抑えることができる。
また、信号観測対象のピンの現状の信号レベルと、信号レベルの変化が検出された際の信号レベルと、を表示部12に表示するようにしたことにより、CPUが割込み信号受信後、信号観測ピンレベルレジスタ413に対してリードアクセスを行う迄の間に信号観測対象であるピンの信号レベルが変化したような場合であっても表示部12を介して信号レベルの確認をすることができる。
なお、本実施例1では、信号観測対象となるASIC14のピンの信号レベルを表示部12に表示させることとしたが、表示される信号観測画面をスクロールするように表示させることで、長時間の測定結果を表示することが可能である。また、印刷装置等の画像形成手段をデバイス信号観測システムに備えることにより、表示部12に表示される測定結果を画像形成手段を用いて記録紙等に形成させるようにしてもよい。
また、信号観測ピン指定レジスタ412、変化検出部43をn個(nは自然数、以下同様)及び内部バス信号S12、内部バス信号S13をn本設けることにより、n本のピン観測を行うことが可能となる。さらに、信号観測ピンレベルレジスタ413にレジスタ13及びレジスタ15をn個設け、CPU13が同時にリードすることが可能であれば、CPU13は同一ASIC内の観測信号ピンの状態を一回のリードアクセスでn本分のピンの信号状態を処理することが可能となる。
[実施例2]
次に、本実施例2におけるデバイス信号観測システム1のASIC14を説明する。図7を参照して、本実施例2におけるASIC14の構成をより詳細に説明する。図5に示すように、ASIC14は、CPU−I/F41と、観測ピン判定部42と、変化検出部43と、割込み信号発生部44と、内部ロジック45と、モード切替部46と、信号観測ピン動作間計測部47と、を備えて構成されている。
ASIC14の各部のうち実施例1の各部と同名称の各部は、概して実施例1の各部と同様の構成を有する。このため、デバイス信号観測システム1の各部と異なる部分を主として説明する。
モード切替部46には、内部バス信号S11が入力可能な経路が設けられている。モード切替部46は、信号観測ON/OFFレジスタ411がONに設定されて内部バス信号S11がアクティブとなる信号を受信すると、内部バス信号S16を信号観測ピン動作間計測部47に対して出力する。
信号観測ピン動作間計測部47は、時間計測を行うカウント機能を備えており、通常動作時には当該カウント機能は通常動作を行う為に動作しているが、モード切替部46から、内部バス信号S16を受信すると、当該カウント機能を信号観測対象となるピンのレベル変化の時間を計測する信号観測ピン動作間計測として動作し、信号観測モード中常にカウントを継続する。
信号観測ピン動作間計測部47には、割込み信号発生部44から出力される割込み信号が入力可能な経路が設けられており、当該割込み信号を受信すると、信号観測ピン動作間計測部47は、その際のカウント値を動作間計測レジスタ414に内部バス信号S17として出力した後、カウント値を初期値0に戻し再度カウントを行う。
また、信号観測ピン動作間計測部47は、カウント値がオーバーフローした場合、カウント値を初期値0に戻し再度カウントを行うが、その際に、カウンタオーバーフローレジスタ415に対しオーバーフローしたフルカウント値を内部バス信号S19として出力するとともに内部バス信号S18を割込み信号発生部44に出力する。当該内部バス信号S18を受信した割込み信号発生部44は、CPU13に対しカウンタがオーバーフローした旨の割込み信号を出力する。
動作間計測レジスタ414は、信号観測ピン動作間計測部47から入力される内部バス信号S17、つまり、割込み信号発生時のカウント値の記憶を行う。以下、動作間計測レジスタ414の内部バス信号S17の記憶を行う領域をレジスタ17という。
カウンタオーバーフローレジスタ415は、信号観測ピン動作間計測部47から入力される内部バス信号S19、つまり、カウンタオーバーフロー時のカウンタ値の記憶を行う。以下、カウンタオーバーフローレジスタ415の内部バス信号S19の記憶を行う領域をレジスタ19という。
CPU13は、割込み信号発生部44から割込み信号を受信すると、信号観測ピンレベルレジスタ413に記憶されたレジスタ13及びレジスタ15をリードするとともに動作間計測レジスタ414に記憶されたレジスタ17のリードを行い、リードによって得られた結果を表示部12に表示させる。このような処理を行うことにより、信号観測対象であるピンの信号レベルの変化から次の信号レベルの変化までの間の時間を測定することができる。
また、CPU13は、割込み信号発生部44からカウンタがオーバーフローした旨の割込み信号を受信すると、カウンタオーバーフローレジスタ415に記憶されたレジスタ19のリードを行い、当該リードアクセスにより得られた結果を表示部12に表示させる。
次に、図8を参照して、実施例2における信号観測処理について説明する。
まず、ユーザにより操作部11を介して信号観測を行う旨の指示が入力されると、CPU13は、当該入力信号に基づいて通常動作モードから信号観測モードへ移行させ、表示部12に図3(a)で示した信号観測画面を表示させる(ステップM21)。
次いで、ユーザにより操作部11を介して信号観測を行うASIC番号及びピン番号が入力され、当該入力信号をCPU13が受信すると(ステップM22)、信号観測対象であるASIC14に対し、信号観測対象のASIC番号及びピン番号を指定する制御信号が出力される(ステップM23)。
CPU13により信号観測対象と判断されたASIC14では、CPU13から出力された制御信号を受信すると(ステップM24)、CPU13の制御により、信号観測ON/OFFレジスタ411がONに設定され、信号観測ピン指定レジスタ412にピン番号が設定される(ステップM25)。さらに、内部バス信号S11が観測ピン判定部42及びモード切替部46に対してアクティブとなるとともに内部バス信号S12が観測ピン判定部42に出力される。
次いで、観測ピン判定部42は、内部バス信号S12に基づいて信号観測対象のピン番号の信号レベルを内部バス信号S13として出力する(ステップM26)。この内部バス信号S13は、変化検出部43に出力されるとともに信号観測ピンレベルレジスタ413に出力され、観測対象であるピンのリアルタイムの信号状態として信号観測ピンレベルレジスタ413に記憶される。
また、モード切替部46は、内部バス信号S11を受信すると、信号観測ピン動作間計測部47に対し内部バス信号S16の出力を行う。信号観測ピン動作間計測部47は、内部バス信号S16を受信すると、信号観測対象となるピンのレベル変化の時間を計測するためのカウンタを開始する(ステップM27)。
変化検出部43は、入力される内部バス信号S13の信号レベルの変化を検出すると(ステップM28;Yes)、信号レベルの変化を検出した際の信号状態を内部バス信号S15として信号観測ピンレベルレジスタ413に出力するとともに内部バス信号S14を割込み信号発生部44及び信号観測ピン動作間計測部47に対して出力する。
信号観測ピンレベルレジスタ413は、入力された内部バス信号S15の記憶を行い、動作間計測レジスタは、その際のカウンタ値を信号観測ピン動作間計測部47から入力される内部バス信号S17に基づいて記憶する(ステップM29)。さらに、変化検出部43から出力された内部バス信号S14が割込み信号発生部44に受信され、CPU13に対し割込み信号の出力が行われる(ステップM30)。
一方、ステップM28で信号観測対象となるピンの信号レベルの変化が検出されない場合(ステップM28;No)、信号観測ピン動作間計測部47のカウント値がオーバーフローか否かが判定される。ここで、カウント値がオーバーフローでない場合(ステップM31;No)、再度ステップM28に戻る。
カウント値がオーバーフローである場合(ステップM31;Yes)、信号観測ピン動作間計測部47から、カウンタオーバーフロー時のカウンタ値が内部バス信号S19としてカウンタオーバーフローレジスタ415に出力され、レジスタ19に記憶される(ステップM32)。なお、ここで内部バス信号S19が出力されるとカウンタ値は初期値0に戻される。
さらに、信号観測ピン動作間計測部47から出力される内部バス信号S18が割込み信号発生部44に受信され、CPU13に対しオーバーフローを旨する割込み信号の出力が行われる(ステップM30)。
CPU13は、割込み信号発生部44から出力された割込み信号を受信すると(ステップM33)、レジスタ13、レジスタ15及びレジスタ17のリードを行う。なお、割込み信号発生部44から出力された割込み信号がオーバーフローした旨の割込み信号であった場合は、CPU13はレジスタ19のリードを行う(ステップM34)。
次いで、CPU13により、ステップM34で得られたデータが表示部12に表示させる(ステップM35)。
信号観測を停止する旨の信号がユーザにより入力されるまで、ステップM27〜ステップM35の処理が行われる。
図9に、信号観測処理によって表示部12に表示される信号レベル変化の一例を示す。
図9では、図3(b)の説明で信号観測対象として指定されたASIC14aの12番ピン、ASIC14aの56番ピン、ASIC14bの123番ピンの信号レベルの変化を示している。ここで、“↑”、“↓”は、信号観測対象であるピンの信号がトグルしたときの状態を示している。なお、“↑”は、信号状態がLowからHighへの変化を、“↓”は、信号状態がHighからLowに変化したことを示している。
図9の点線91内において数値で示される値は、信号観測対象であるピンの信号レベルが変化する迄の間のカウンタ値を示している。例えば、図9の一列目では、信号観測開始からASIC14bの123番ピンの信号レベルが変化する迄の間が20カウント経過したことを示しており、二列目では、ASIC14bの123番ピンの信号レベルが変化した時からASIC14aの56番ピンの信号レベルが変化する迄の間が30カウント経過したことを示している。このように表示することにより、ユーザは、信号観測対象であるピンの信号レベルの変化から次の変化までの時間を確認することができる。
また、数値“255”で示された値は、フルカウンタ値を示しており、カウント値がオーバーフローしたことを意味している。障害等の理由により、信号観測対象であるピンの信号レベルが変化しない場合やフルカウント値以上で信号レベルが変化する場合、表示部12にフルカウント値が連続表示されることになる。なお、ここで信号観測ピン動作間計測部47のカウンタの上限値を255とした場合を示しているが、この値に限定はされず、カウンタの上限値は任意に設定することが可能であるとする。
また、“↑”、“↓”が連続で表示されているものは、CPU13が、信号観測ピンレベルレジスタ413をリードした際、信号観測ピンレベルレジスタ413に記憶されているレジスタ15の値と、レジスタ13の値とが異なったため、信号レベルの変化があった際の信号状態であるレジスタ15の記憶結果を表示した後、リアルタイムの信号状態であるレジスタ13の記憶結果を表示している。つまり、CPU13が割込み信号受信後、信号観測ピンレベルレジスタ413に対してリードアクセスを行う迄の間に信号観測対象であるピンの信号状態が変化した場合に相当している。このような場合、レジスタ15の値からレジスタ13の値への変化迄の時間を“−”で示している。
以上のように、信号観測対象として指定したASIC14のピンの信号レベルを表示部に表示するようにしたことにより、オシロスコープ等の測定機器を用いることなく表示部12を介して信号レベルの確認が可能であるため、物理的にプローブ等を接触させることが不可能な場合であっても信号レベルの確認をすることができる。また、オシロスコープ等の測定機器を用いる必要がないため測定機器のメモリ容量に依存せず、表示部12を介して信号レベルの確認を容易に行うことができるので、デバッグの作業効率を向上させることができる。さらに、ASICに比較的簡単なテスト用回路を搭載するのみであるため、製品本体のコストアップや部品点数の増加を抑えることができる。
また、信号観測対象のピンの現状の信号レベルと、信号レベルの変化が検出された際の信号レベルと、を表示部12に表示するようにしたことにより、CPUが割込み信号受信後、信号観測ピンレベルレジスタ413に対してリードアクセスを行う迄の間に信号観測対象であるピンの信号レベルが変化したような場合であっても表示部12を介して信号レベルの確認をすることができる。
さらに、信号観測対象であるピンの信号レベルの変化が検出されてから次の信号レベルの変化迄の時間を計測し、計測時間を表示部に表示するようにしたことにより、信号観測対象であるピンの信号レベルの変化から次の変化までの時間を表示部を介して確認することができる。さらに、信号観測ピン動作間計測部のカウンタ値がオーバーフロー際の値を表示部に表示するようにしたことにより、当該カウンタ値がオーバーフローしたことを表示部を介して確認することができる。そのため、例えば、半導体集積回路の異常等の理由により信号観測対象であるピンの信号レベルが変化しないような場合やフルカウント値以上で信号レベルが変化する場合であっても信号観測を行った時間を確認することができる。
なお、本実施例2では、各ASIC14に設けられた信号観測ピン動作間計測部47のカウンタ機能を使用することで信号観測を行うピンの信号レベル変化間の時間を測定することとしたが、これに限らず、デバイス信号観測システム1の何れかに設けられたカウンタ機能を使用して信号観測を行うピンの信号レベル変化間の時間を測定することとしてもよい。例えば、複数のASICが備えられており、特定のASICの信号観測ピン動作間計測部47を使用して、他のASICの信号観測を行うピンの信号レベル変化間の時間を測定するような場合には、時間の計測を行うASICに対し、他のASICから割込み信号を入力させるような手段が必要となる。
また、本実施例2では、信号観測対象となるASIC14のピンの信号レベル、信号レベル変化間の時間、オーバーフロー時のカウンタ値を表示部12に表示させることとしたが、表示される信号観測画面をスクロールするように表示させることで、長時間の測定結果を表示することが可能である。また、印刷装置等の画像形成手段をデバイス信号観測システムに備えることにより、表示部12に表示される測定結果を画像形成手段を用いて記録紙等に形成させるようにしてもよい。
上記本実施の形態におけるデバイス信号観測システム1の細部構成および詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
デバイス信号観測システムの構成を示すブロック図である。 操作部及び表示部の一例を示す図である。 表示部に表示される信号観測画面の一例を示す図である。 実施例1におけるASICの構成を示すブロック図である。 実施例1における信号観測処理の流れを示す図である。 実施例1における表示部に表示される信号観測結果の信号観測画面の一例を示す図である。 実施例2におけるASICの構成を示すブロック図である。 実施例2における信号観測処理の流れを示す図である。 実施例2における表示部に表示される信号観測結果の信号観測画面の一例を示す図である。
符号の説明
1 デバイス信号観測システム
11 操作部
12 表示部
13 CPU
14 ASIC
41 CPU−I/F
411 信号観測ON/OFFレジスタ
412 信号観測ピン指定レジスタ
413 信号観測ピンレベルレジスタ
414 動作間計測レジスタ
415 カウンタオーバーフローレジスタ
42 観測ピン判定部
43 変化検出部
44 割込み信号発生部
45 内部ロジック
46 モード切替部
47 信号観測ピン動作間計測部

Claims (9)

  1. 中央演算装置から出力される信号観測対象の半導体集積回路を指定する信号を受信する信号観測ON/OFFレジスタと、
    前記中央演算装置から出力される信号観測対象のピンを指定する信号を受信する信号観測ピン指定レジスタと、
    前記指定された信号観測対象のピンの信号レベルを抽出する観測ピン判定部と、
    前記抽出された信号観測対象のピンの信号レベルの変化を検出する変化検出部と、
    前記抽出された信号観測対象のピンの信号レベルを前記中央演算装置が取得可能に記憶する信号観測ピンレベルレジスタと、
    前記抽出された信号観測対象のピンの信号レベルが変化した際に前記中央演算装置に対し割込み信号を出力する割込み信号発生部と、を備えることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記信号観測ピンレベルレジスタは、前記観測ピン判定部により抽出された現状の信号レベルと、前記変化検出部により信号レベルの変化が検出された際の信号レベルと、を前記中央演算装置が取得可能に記憶することを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記半導体集積回路は、前記変化検出部により前記信号観測対象のピンの信号レベルの変化が検出されてから次の信号レベルの変化が検出されるまでの時間を計測する信号観測ピン動作間計測部と、前記計測された時間を前記中央演算装置が取得可能に記憶する動作間計測レジスタと、をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記半導体集積回路は、前記信号観測ピン動作間計測部のカウンタ値がオーバーフローした際に、当該カウンタ値を前記中央演算装置が取得可能に記憶するするカウンタオーバーフローレジスタをさらに備え、
    前記割込み信号発生部は、前記信号観測ピン動作間計測部のカウンタ値がオーバーフローした際に、前記中央演算装置に対し前記カウンタ値がオーバーフローした旨の割込み信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の半導体集積回路。
  5. 機器の制御を行う中央演算装置と、前記中央演算装置により直接的又は間接的に制御可能な少なくとも1個以上の半導体集積回路と、前記機器の操作が可能な操作部と、前記機器の状態を表示する表示部と、を有するデバイス信号観測システムにおいて、
    前記操作部は、前記機器に搭載された半導体集積回路のピンの信号レベルを観測するか否かを選択的に切替可能に構成された信号観測モード切替部と、前記信号観測対象の半導体集積回路及びピンを指定可能に構成されたスイッチ部と、を備え、
    前記中央演算装置は、前記操作部から入力される信号観測対象の半導体集積回路及びピンを指定する信号を前記信号観測対象の半導体集積回路に対して出力する手段を備え、
    前記半導体集積回路は、前記中央演算装置から出力される信号観測対象の前記半導体集積回路を指定する信号を受信する信号観測ON/OFFレジスタと、前記中央演算装置から出力される信号観測対象のピンを指定する信号を受信する信号観測ピン指定レジスタと、前記指定された信号観測対象のピンの信号レベルを抽出する観測ピン判定部と、前記抽出された信号観測対象のピンの信号レベルの変化を検出する変化検出部と、前記抽出された信号観測対象のピンの信号レベルを前記中央演算装置が取得可能に記憶する信号観測ピンレベルレジスタと、前記抽出された信号観測対象のピンの信号レベルが変化した際に前記中央演算装置に対し割込み信号を出力する割込み信号発生部と、を備え、
    前記中央演算装置は、前記割込み信号を受信すると当該割込み信号を出力した半導体集積回路の信号観測ピンレベルレジスタに記憶された前記信号観測対象ピンの信号レベルを取得して、前記表示部に表示させることを特徴とするデバイス信号観測システム。
  6. 前記信号観測ピンレベルレジスタは、前記観測ピン判定部により抽出された現状の信号レベルと、前記変化検出部により信号レベルの変化が検出された際の信号レベルと、を前記中央演算装置が取得可能に記憶し、
    前記中央演算装置は、前記割込み信号を受信すると当該割込み信号を出力した半導体集積回路の信号観測ピンレベルレジスタに記憶された前記現状の信号レベル及び変化が検出された際の信号レベルを取得して、前記表示部に表示させることを特徴とする請求項5に記載のデバイス信号観測システム。
  7. 前記半導体集積回路は、前記変化検出部により前記信号観測対象のピンの信号レベルの変化が検出されてから次の信号レベルの変化が検出されるまでの時間を計測する信号観測ピン動作間計測部と、前記計測された時間を前記中央演算装置が取得可能に記憶する動作間計測レジスタと、をさらに備え、
    前記中央演算装置は、前記割込み信号を受信すると当該割込み信号を出力した半導体集積回路の前記動作間計測レジスタに記憶された時間を取得して前記表示部に表示させることを特徴とする請求項5又は6に記載のデバイス信号観測システム。
  8. 前記半導体集積回路は、前記信号観測ピン動作間計測部のカウンタ値がオーバーフローした際に、当該カウンタ値を前記中央演算装置が取得可能に記憶するカウンタオーバーフローレジスタをさらに備え、
    前記割込み信号発生部は、前記信号観測ピン動作間計測部のカウンタ値がオーバーフローした際に、前記中央演算装置に対し前記カウンタ値がオーバーフローした旨の割込み信号を出力し、
    前記中央演算装置は、前記オーバーフローした旨の割込み信号を受信すると当該オーバーフローした旨の割込み信号を出力した半導体集積回路の前記カウンタオーバーフローレジスタに記憶されたカウンタ値を取得して前記表示部に表示させることを特徴とする請求項7に記載のデバイス信号観測システム。
  9. 前記デバイス信号観測システムは、転写紙上に画像を形成する画像形成手段をさらに有し、
    前記中央演算装置は、前記表示部に表示した結果を前記画像形成手段により転写紙上に形成することを特徴とする請求項5〜8の何れか一項に記載のデバイス信号観測システム。
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CN102236065A (zh) * 2010-04-22 2011-11-09 上海华虹集成电路有限责任公司 芯片功能故障快速调试定位的方法及调试电路

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