JP2005212720A - 車体構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車室に発生するモーメントを低減できる車体構造を得る。
【解決手段】 車体10の前突時には、アッパメンバ12からフロントピラー22に荷重が伝達されると共に、フロントサイドメンバ14からトルクボックス28を介してロッカ24に荷重が伝達されて、フロントピラー22の角部30及びロッカ24に上側へのモーメントが作用する。ここで、トルクボックス28がフロントサイドメンバ14側からロッカ24側へ向けて下側かつ後側へ傾斜されているため、トルクボックス28を介してロッカ24に下側への荷重も伝達される。これにより、フロントピラー22の角部30及びロッカ24に、下側へのモーメントも作用することで、上側へのモーメントが下側へのモーメントによって打ち消されて、車室16に発生するモーメントを低減できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 車体10の前突時には、アッパメンバ12からフロントピラー22に荷重が伝達されると共に、フロントサイドメンバ14からトルクボックス28を介してロッカ24に荷重が伝達されて、フロントピラー22の角部30及びロッカ24に上側へのモーメントが作用する。ここで、トルクボックス28がフロントサイドメンバ14側からロッカ24側へ向けて下側かつ後側へ傾斜されているため、トルクボックス28を介してロッカ24に下側への荷重も伝達される。これにより、フロントピラー22の角部30及びロッカ24に、下側へのモーメントも作用することで、上側へのモーメントが下側へのモーメントによって打ち消されて、車室16に発生するモーメントを低減できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車体前部の伝達部材と車体左右方向端部の補強部材とを連結部材が連結する車体構造に関する。
車体構造としては、フロントサイドメンバとロッカとをトルクボックスが連結するものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
この車体構造では、車体前部の上部にアッパメンバが設けられており、アッパメンバはフロントピラーの上下方向中央部に連結されている。
しかしながら、この車体構造では、トルクボックスが車体左右方向に平行に配置されている。このため、車体の前突時には、フロントサイドメンバからトルクボックスを介してロッカに車体後側への荷重が伝達されると共に、アッパメンバからフロントピラーに車体後側への荷重が伝達されることで、車室(特にロッカ及びフロントピラー上端の角部(所謂第2コーナ))に上側へのモーメントが発生するという問題がある。
特開2003−118647公報
特開2002−274437公報
本発明は、上記事実を考慮し、伝達部材が車体前側からの荷重を受けた際に車室に発生するモーメントを低減できる車体構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の車体構造は、車体の前部に車体前後方向側へ沿って設けられ、車体前側からの荷重を車体後側へ伝達可能とされた伝達部材と、車体の左右方向端部に車体前後方向側へ沿って設けられ、車室を補強する補強部材と、前記伝達部材と前記補強部材とを連結し、前記伝達部材への荷重を前記補強部材へ伝達可能とされると共に、前記伝達部材側から前記補強部材側へ向けて車体下側かつ車体後側へ傾斜された連結部材と、を備えている。
請求項1に記載の車体構造では、車体の前部に伝達部材が車体前後方向側へ沿って設けられており、伝達部材は車体前側からの荷重を車体後側へ伝達可能とされている。また、車体の左右方向端部に補強部材が車体前後方向側へ沿って設けられており、補強部材は車室を補強している。さらに、伝達部材と補強部材とを連結部材が連結しており、連結部材は伝達部材への荷重を補強部材へ伝達可能とされている。
このため、伝達部材が車体前側からの荷重を受けた際には、伝達部材から連結部材を介して補強部材に車体前側からの荷重が伝達されて、補強部材に車体上側へのモーメントが作用する。
ここで、連結部材が伝達部材側から補強部材側へ向けて車体下側かつ車体後側へ傾斜されている。このため、伝達部材が車体前側から荷重を受けた際には、伝達部材から連結部材を介して補強部材に車体下側への荷重も伝達される。これにより、補強部材に車体下側へのモーメントも作用させることができ、補強部材に作用する車体上側へのモーメントが車体下側へのモーメントによって打ち消されることで、車室に発生するモーメントを低減することができる。
図1には、本発明の車体構造が適用されて構成された実施の形態に係る車体10の主要部が車体10内側から車体10右部を見た側面図にて示されている。さらに、図2には、車体10の主要部が車体上側から見た平面図にて示されており、図3には、車体10の主要部が車体10前側から見た正面図にて示されている。なお、本実施の形態では、車体10の前方を「前方」といい、車体10の後方を「後方」といい、車体10の右方を「右方」といい、車体10の左方を「左方」といい、車体10の上方を「上方」といい、車体10の下方を「下方」という。
本実施の形態に係る車体10には、前部上側の左右方向両端において、筒状(閉断面状)のアッパメンバ12が設けられており、アッパメンバ12は前後方向側へ沿って配置されている。
車体10には、前部下側の左部及び右部において、伝達部材としての筒状(閉断面状)のフロントサイドメンバ14が設けられており、フロントサイドメンバ14は前後方向側へ沿って配置されている。また、フロントサイドメンバ14は、フロントタイヤ(図示省略)に連絡されている。
車体10には、前後方向中央の内部において、車室16(キャビン)が形成されており、車室16の上面はルーフ18に覆われている。車室16の前側部位は、右側及び左側へ開放されて、開口20とされており、開口20は、上端及び下端が略水平とされると共に、前端下側及び後端が略垂直とされ、かつ、前端上側が後方へ向かうに従い上方へ向かう方向へ傾斜されている。
開口20の前端部位は、筒状(閉断面状)のフロントピラー22によって形成されており、フロントピラー22は、下側部位が略垂直に配置されると共に、上側部位が後方へ向かうに従い上方へ向かう方向へ傾斜されて、車室16を補強している。フロントピラー22の上下方向中央(屈曲部)にはアッパメンバ12の後端が連結されると共に、フロントピラー22の上端にはルーフ18の前端が連結されている。
開口20の下端部位は、補強部材としての筒状(閉断面状)のロッカ24によって形成されており、ロッカ24は、車体10の前後方向中央下部の左右方向両端部において前後方向側へ沿って配置されて、車室16を補強している。また、ロッカ24の前端には、フロントピラー22の下端が連結されている。
開口20の後端部位は、筒状(閉断面状)のセンタピラー26によって形成されており、センタピラー26は、略垂直に配置されて、車室16を補強している。センタピラー26の上端にはルーフ18の前後方向中央が連結されると共に、センタピラー26の下端にはロッカ24の前後方向中央が連結されている。
フロントサイドメンバ14の後部とロッカ24の前部とは、連結部材としての筒状(閉断面状)のトルクボックス28(アウタトルクボックス)に連結されている。トルクボックス28は、フロントサイドメンバ14側からロッカ24側へ向けて下側かつ後側へ傾斜された状態に配置されている。
ここで、車体10の前突時には、車体10の前側からの荷重が、アッパメンバ12からフロントピラー22に伝達されると共に、フロントタイヤからフロントサイドメンバ14及びトルクボックス28を介してロッカ24に伝達される構成である。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態では、車体10の前部にアッパメンバ12及びフロントサイドメンバ14が前後方向側へ沿って設けられており、アッパメンバ12及びフロントサイドメンバ14は前側からの荷重を後側へ伝達可能とされている。また、車体10の左右方向両端部にロッカ24が前後方向側へ沿って設けられると共に、車室16の前部にフロントピラー22が設けられており、ロッカ24及びフロントピラー22は車室16を補強している。さらに、アッパメンバ12がフロントピラー22に連結されており、アッパメンバ12への荷重がフロントピラー22へ伝達可能とされている。しかも、フロントサイドメンバ14とロッカ24とをトルクボックス28が連結しており、トルクボックス28はフロントサイドメンバ14への荷重をロッカ24へ伝達可能とされている。
このため、図4に示す如く、車体10の前突時には、アッパメンバ12からフロントピラー22に後方への荷重F1が伝達されると共に、フロントタイヤからフロントサイドメンバ14及びトルクボックス28を介してロッカ24に後方への荷重F2が伝達されて、特にフロントピラー22上端の角部30(所謂第2コーナ)及びロッカ24に上側へのモーメントM1(曲げモーメント)が作用する。
ここで、トルクボックス28がフロントサイドメンバ14側からロッカ24側へ向けて下側かつ後側へ傾斜されている。このため、車体10の前突時には、フロントサイドメンバ14からトルクボックス28を介してロッカ24に下側への荷重F3も伝達される。これにより、特にフロントピラー22上端の角部30及びロッカ24に下側へのモーメントM2(キャンセルモーメント)も作用させることができ、特にフロントピラー22上端の角部30及びロッカ24に作用する上側へのモーメントM1が下側へのモーメントM2によって打ち消されることで、車室16に発生するモーメントを低減することができる。
例えば、基本FEM(有限要素法)モデルによれば、従来構造に比し、フロントピラー22上端の角部30に発生する上側へのモーメントが7%減少し、ロッカ24に発生する上側へのモーメントが30%減少した。
10 車体
14 フロントサイドメンバ(伝達部材)
16 車室
24 ロッカ(補強部材)
28 トルクボックス(連結部材)
14 フロントサイドメンバ(伝達部材)
16 車室
24 ロッカ(補強部材)
28 トルクボックス(連結部材)
Claims (1)
- 車体の前部に車体前後方向側へ沿って設けられ、車体前側からの荷重を車体後側へ伝達可能とされた伝達部材と、
車体の左右方向端部に車体前後方向側へ沿って設けられ、車室を補強する補強部材と、
前記伝達部材と前記補強部材とを連結し、前記伝達部材への荷重を前記補強部材へ伝達可能とされると共に、前記伝達部材側から前記補強部材側へ向けて車体下側かつ車体後側へ傾斜された連結部材と、
を備えた車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004025280A JP2005212720A (ja) | 2004-02-02 | 2004-02-02 | 車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004025280A JP2005212720A (ja) | 2004-02-02 | 2004-02-02 | 車体構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005212720A true JP2005212720A (ja) | 2005-08-11 |
Family
ID=34907710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004025280A Pending JP2005212720A (ja) | 2004-02-02 | 2004-02-02 | 車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005212720A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63162687U (ja) * | 1987-04-15 | 1988-10-24 |
-
2004
- 2004-02-02 JP JP2004025280A patent/JP2005212720A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63162687U (ja) * | 1987-04-15 | 1988-10-24 |
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