JP2005212463A - 上部テーブル付卓上丸鋸 - Google Patents

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修司 青山
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Abstract

【課題】 上部テーブル付卓上丸鋸において、卓上丸鋸モードでの切断作業時に切粉が上部カバーから外方へ飛散することを防止あるいは軽減する上で有効な技術を提供する。
【解決手段】 被加工材を載置可能なテーブル127を有するベース103と、ベースの上方に配置されて上死点位置と下死点位置との間で上下方向に揺動可能な丸鋸本体103とを備え、丸鋸本体は、被加工材を載置可能な上部テーブル113と、テーブルあるいは上部テーブル上の被加工材を切断作業するブレード107とを有し、上部テーブルは、ブレードの切り込み深さ調整のために丸鋸本体に対し上下方向に移動可能とされた上部テーブル付卓上丸鋸100において、ブレードの上縁部が上部テーブル上で露出されない状態では丸鋸本体の揺動を許容し、ブレードの上縁部の一部または全部が露出した状態では丸鋸本体の揺動を規制する手段151を備えた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、回転駆動されるブレードの下縁部を用いてテーブル上に載置された被加工材を切断する、いわゆる卓上丸鋸としての使用形態(以下、卓上丸鋸モードという)と、ブレードの上縁部を用いて前記テーブルの上方に位置する上部テーブル上に載置された被加工材を切断する、いわゆるテーブルソーとしての使用形態(以下、テーブルソーモードという)とに使い分けることができる上部テーブル付卓上丸鋸に関する。
独国特許公報第29,08211号(特許文献1)には、上部テーブル付卓上丸鋸の一例が開示されている。図19は特許文献1に開示された上部テーブル付卓上丸鋸の概略構成を示す模式図である。図示のように、被加工材を載置可能なターンテーブル13を有するベース11の上方に、上部テーブル17とブレード(ノコ刃)19を備えた丸鋸本体15が配置されている。丸鋸本体15は、ベース11に対して上下方向に揺動自在に連接されている。作業者は、丸鋸本体15を下方へ揺動させることにより、ターンテーブル13上に置かれた被加工材をブレード19の下縁部を用いて切断する、いわゆる卓上丸鋸モードでの切断作業を行うことができる。またブレード19の上縁部は、上部テーブル17のスリットを通してテーブル上面から所定高さで突出されている。したがって、作業者は、上部テーブル17に被加工材を載せて滑らせることにより、ブレード19の上縁部を用いて被加工材を切断する、いわゆるテーブルソーモードでの切断作業を行うことができる。なおテーブルソーモードでの切断作業は、丸鋸本体15を上部テーブル17のテーブル上面が概ね水平状となる下降端位置へ移動させた後、当該下降端位置にロック装置によって固定した状態で遂行される。
ところで、上部テーブル17上には、ブレード19の上縁部を覆う上部カバー21が載置されている。この上部カバー21は、丸鋸本体15に固定されて上部テーブル上面に突出された支持アーム23によって後端部を上下方向に回動自在に支持されており、テーブルソーモードでの切断作業時に、上部テーブル上面を移動する被加工材によって前端側(自由端側)が上方へ押し退けられる構成とされる。一方、上部テーブル17は、切込深さ調整(ブレード上縁部の上部テーブル上面からの突出量調整)のために丸鋸本体15に対し上下方向に移動可能とされている。そしてこの上部テーブル17の移動に対応するために、上部カバー21は、回動側が細い概ね三角形状に形成されており、上部テーブル17が下方へ移動された状態では、回動支点側がテーブル上面から浮き上がり、ブレード19の上縁部の一部に露出領域Sが生じる構成である。したがって、この状態で卓上丸鋸モードでの切断作業を遂行したときは、当該露出領域Sから切粉がブレード19の回転に引き付けられて上部カバー21の外に飛散してしまうといった問題がある。
独国特許公報第29,08211号
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、上部テーブル付卓上丸鋸において、卓上丸鋸モードでの切断作業時に切粉が上部カバーから外方へ飛散することを防止あるいは軽減する上で有効な技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、特許請求の範囲の各請求項記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、被加工材を載置可能なテーブルを有するベースと、ベースの上方において、当該ベースに近接した第1の位置と当該第1の位置よりも当該ベースから離間した第2の位置との間で、上下方向に揺動可能に当該ベースに連接された丸鋸本体と、を備えた上部テーブル付卓上丸鋸が構成される。また丸鋸本体は、被加工材を載置可能な上部テーブルと、当該丸鋸本体の第2の位置から第1の位置への移動によりテーブルに載置された被加工材を下縁部で切断作業するとともに、上部テーブルから所定量だけ突出した上縁部で当該上部テーブルに載置された被加工材を切断作業するブレードと、上部テーブル上に配置されてブレードの上縁部を覆う上部カバーと、を有する構成とされる。ここで、「第1の位置」は、典型的にはブレードの上縁部による被加工材の切断作業を行う位置およびブレードの下縁部による切断作業の終了位置に対応し、「第2の位置」は、典型的には被加工材の切断作業に備える待機位置あるいはニュートラルポジションに対応する。また上部テーブルは、ブレードの切込深さが最大となる第1の調整位置と最小となる第2の調整位置との間で相対移動可能とされている。ここで、「第1の調整位置」は、典型的にはブレード上縁部の上部テーブル上面からの突出量が最大となる切込深さ最大位置に対応する。また「第2の調整位置」は、典型的にはブレード上縁部の上部テーブル上面からの突出量が最小となる切込深さ最小位置に対応するものであり、当該切込深さ最小位置とは、ブレード上縁部が上部テーブル上面から僅かに突出する態様あるいは突出しない態様のいずれをも含む意味で用いられている。
請求項1に記載の発明では、ベース側のテーブル上に被加工材を載置後、丸鋸本体を第2の位置から第1の位置へ揺動させることによって、回転するブレードの下縁部を用いて被加工材を切断する、いわゆる卓上丸鋸モードでの切断作業を行うことができる。また丸鋸本体をベースに近接した第1の位置へ揺動させた状態において、上部テーブルの上面に被加工材を載置後、当該上部テーブルの上面上を滑らすことにより、ブレードの上縁部を用いて被加工材を切断する、いわゆるテーブルソーモードでの切断作業を行うことができる。
また請求項1に記載の発明によれば、ブレードの上縁部が上部テーブル上で露出されない状態では丸鋸本体の揺動を許容し、ブレードの上縁部の一部または全部が露出した状態では丸鋸本体の揺動を規制する手段を備えている構成とされる。ここで「ブレードの上縁部が上部テーブル上で露出されない状態」とは、典型的にはブレードの上縁部が上部テーブル上に突出しない態様、あるいは上部テーブル上へ突出されていても当該上部テーブル上に配置される上部カバーによって露出しないように覆われる態様がこれに該当するが、例えばブレード上縁部を上部カバーごと、更に別体のブレードカバーによって露出しないように覆う態様をも好適に包含する。また「ブレードの上縁部の一部または全部が露出した状態」とは、典型的にはブレードの上縁部が上部テーブル上に突出され、上部カバーによって覆いきれない露出領域が生ずる態様をいう。また本発明における「丸鋸本体の揺動を許容する」とは、当該丸鋸本体が第1の位置と第2の位置との間で揺動できる状態となし、結果的にはブレードの下縁部による切断作業を可能にすることをいい、「丸鋸本体の揺動を規制する」とは、当該丸鋸本体が第1の位置と第2の位置との間で揺動できない状態となし、結果的にはブレードの下縁部による切断作業を不可能にすることをいう。
すなわち、請求項1に記載の発明においては、ブレードの上縁部が上部テーブル上で露出されない状態では、丸鋸本体の揺動を許容することによって、いわゆる卓上丸鋸モードでの被加工材の切断作業を可能とするものであり、かかる状態では、ブレード上縁部が露出されていないため、切断作業の遂行に伴う切粉のブレード上縁部周辺への飛散、すなわち上部カバー外方への飛散が合理的に防止される。またブレードの上縁部の一部または全部が露出している状態で、卓上丸鋸モードでの被加工材の切断作業を遂行した場合には、当該切断作業時に発生した切粉がブレードの上縁部周辺に飛散することになるため、かかる状態では、卓上丸鋸モードでの切断作業を規制し、結果として卓上丸鋸モードでの切断作業時における切粉の上部カバー外方への飛散を防止することができる。
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の上部テーブル付卓上丸鋸は、上部テーブルが第2の調整位置へ移動された状態では丸鋸本体の揺動を許容し、上部テーブルが第2の調整位置以外の位置に移動された状態では丸鋸本体の揺動を規制する手段を備えている構成とされる。ここで「第2の調整位置以外の位置」とは、第1の調整位置と第2の調整位置との間の移動領域中における第2の調整位置またはその近傍位置を除いた位置をいう。請求項2に記載の発明では、ブレードの下縁部を用いて被加工材を切断する、いわゆる卓上丸鋸モードでの切断作業を遂行するには、上部テーブルを第2の調整位置へ移動することを条件とするものであって、上部テーブルが第2の調整位置以外の位置にある限り、卓上丸鋸モードでの切断作業が不可能される。すなわち、上部テーブルを第2の調整位置へ移動させた場合に限り、卓上丸鋸モードでの切断作業を可能とする構成としたものである。そして上部テーブルが第2の調整位置に移動された状態では、ブレードの上縁部が上部テーブルの上面から突出されないかあるいは突出されたとしても当該突出量が僅かな態様とされる。このため、卓上丸鋸モードでの切断作業時において、当該切断作業によって発生した切粉がブレードの回転に引き付けられて上部テーブル上面側へ飛び出ることが回避あるいは低減される。また、たとえスリットを経て上部テーブルの上面側へ切粉が飛び出たとしても、それは上部カバー内に止まり、当該上部カバー外方への飛散が防止される。
(請求項3に記載の発明)
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の上部テーブル付卓上丸鋸における丸鋸本体の揺動を規制する手段は、丸鋸本体の揺動操作に用いる操作部に当該操作部の操作を禁止する障壁を設けることで、丸鋸本体の揺動を規制する構成とされる。ここで「丸鋸本体の揺動操作に用いる操作部」とは、当該丸鋸本体の揺動操作に直接的あるいは間接的に用いられる操作部を指し、具体的には直接的な操作部としては丸鋸本体を揺動操作するべく作業者が把持するハンドグリップがこれに該当し、間接的な操作部としては当該丸鋸本体の揺動を規制あるいは許容するために備えられるロック手段がこれに該当する。また「当該操作部の操作を禁止する障壁を設ける」態様としては、典型的には操作部が、例えばハンドグリップの場合であれば、作業者が当該ハンドグリップを把持できないように、あるいは把持し難いように妨害する操作妨害部材を設ける態様がこれに該当し、ロック手段の場合であれば、作業者が当該ロック手段を操作できないように、あるいは操作し難いように妨害する操作妨害部材を設ける態様がこれに該当する。請求項3に記載の発明によれば、上記構成を採用することによって、丸鋸本体の揺動規制を実現することができる。
(請求項4に記載の発明)
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の上部テーブル付卓上丸鋸は、丸鋸本体を第1の位置または第2の位置に固定するロック手段を有する構成とされる。そして丸鋸本体の揺動を許容あるいは規制する手段は、上部テーブルが第2の調整位置以外の位置へ移動された状態では、ロック手段による丸鋸本体の固定解除を規制し、上部テーブルが第2の調整位置へ移動された状態では、ロック手段による丸鋸本体の固定解除を許容する手段として構成されている。このため、卓上丸鋸モードで被加工材を切断作業するには、上部テーブルを第2の調整位置へ移動させてロック手段による丸鋸本体の固定を解除することになる。その結果、卓上丸鋸モードでの切断作業は、確実に上部テーブルを第2の調整位置へ移動させた、いわゆる上部カバーからの切粉の飛散が防止される使用形態で行われることになる。
(請求項5に記載の発明)
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の上部テーブル付卓上丸鋸におけるロック手段の固定解除を許容あるいは規制する手段は、ロック手段の固定解除状態では当該ロック手段と係合することで上部テーブルを第2の調整位置に固定し、ロック手段の固定状態では当該ロック手段との係合が解除されて上部テーブルの第2の調整位置と第1の調整位置との間での移動を許容する構成とされている。すなわち、請求項5に記載の発明によれば、ロック手段により丸鋸本体を第1の位置または第2の位置に固定した場合に限り、上部テーブルの第2の調整位置と第1の調整位置との間での移動を許容し、ブレードの切込深さ調整を可能とする。これにより、切込深さ調整を含めたテーブルソーモードでの切断作業は、丸鋸本体を予め定められた第1の位置または第2の位置に固定した安定状態で遂行することができる。
(請求項6に記載の発明)
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の上部テーブル付卓上丸鋸において、丸鋸本体には、当該丸鋸本体の揺動操作用として作業者が把持可能なハンドグリップが備えられ、丸鋸本体の揺動を許容あるいは規制する手段は、上部テーブルが第2の調整位置以外の位置へ移動された状態では、ハンドグリップの把持を規制し、上部テーブルが第2の調整位置へ移動された状態では、ハンドグリップの把持を許容する手段として構成されている。なお「ハンドグリップの把持を規制する」態様としては、把持できないようにする態様、把持を困難にする態様のいずれをも包含する概念である。
請求項6に記載の発明では、上部テーブルを第2の調整位置へ移動させた場合に限って丸鋸本体を揺動操作するハンドグリップを把持できる構成としている。このため、卓上丸鋸モードで切断作業するには、必然的に上部テーブルを第2の調整位置へ移動させることになる。その結果、卓上丸鋸モードで切断作業は、上部カバーからの切粉の飛散が防止される使用形態で行われる。
本発明によれば、上部テーブル付卓上丸鋸において、卓上丸鋸モードでの切断作業時に切粉が上部カバーから外方へ飛散することを防止あるいは軽減する上で有効な技術が提供されることとなった。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態につき、図1〜図5を参照しつつ、詳細に説明する。
図1は本実施の形態に係る上部テーブル付卓上丸鋸100を示す一部断面を含む平面図である。図2は丸鋸本体101が上死点位置(上方位置)へ移動された状態の上部テーブル付卓上丸鋸100を示す側面図である。図3および図4はそれぞれ丸鋸本体101が下死点位置(下方位置)へ移動された状態の上部テーブル付卓上丸鋸100を示す側面図であり、図3では上部テーブル113が丸鋸本体101から離間した上昇端位置へ移動された状態を示し、図4では上部テーブル113が丸鋸本体101に近接した下降端位置へ移動された状態を示している。図5はロック装置131による丸鋸本体101の固定解除状態と、当該ロック装置131の固定解除操作を規制するロック解除操作規制機構151を示す平断面図である。なお図5ではロック解除操作規制機構151がロック装置131に係合して上部テーブル113の丸鋸本体101に近接する下降端位置への移動を規制する状態を示している。
図1〜図4に示すように、上部テーブル付卓上丸鋸100は、丸鋸本体101、ベース103、および丸鋸本体101とベース103とを連接する本体支持部105を主体にして構成されている。丸鋸本体101は、電動モータ102、当該電動モータ102によって回転駆動されるブレード(ノコ刃)107、当該ブレード107を覆うブレードケース109、セーフティカバー111、上部テーブル113、さらにハンドグリップ115やそのハンドグリップ115に設けられた電動モータ102の駆動、停止を操作するモータスイッチ117等を有する。
丸鋸本体101は、ベース103の上方に配置されるとともに、本体支持部105の傾動部123に揺動中心101aを中心として上下方向に揺動可能に取付けられ、ベース103から離間した上死点位置(図2参照)と、ベース103に近接した下死点位置(図3、図4参照)との間で上下方向に揺動可能とされる。丸鋸本体101は、下死点位置へ揺動された状態では、ロック装置131によって当該下死点位置に固定(ロック)することが可能な構成とされ、当該ロック装置131による固定解除時には、ベース103と丸鋸本体101との間に介在されたバネ(図示省略)による付勢力で上死点位置へと揺動されるとともに、当該上死点位置に保持される構成とされる。なお本実施の形態では、丸鋸本体101は、上死点位置へ揺動された状態のときにもロック装置131にて当該上死点位置に固定される構成とされている。
上記の下死点位置は、上部テーブル113を用いてブレード107の上縁部107bによる被加工材(図示省略)の切断を行なう、いわゆるテーブルソーモードでの切断位置、およびブレード107の下縁部107aによる切断作業の終了位置に対応し、これに対し上死点位置は、被加工材の切断作業に備える位置、すなわち待機位置あるいはニュートラルポジションに対応している。上記の下死点位置が本発明における「第1の位置」に対応し、上死点位置が本発明における「第2の位置」に対応する。
また丸鋸本体101は、本体支持部105の傾動部123を介して左右方向(図2〜図4における紙面に直交する方向)に傾動可能とされ、止着ネジ125により所定の傾動角にて固定されるように構成される。これにより、ブレード107の下縁部107aによる被加工材の垂直切りのみならず、傾斜切りが可能とされる。なお本体支持部105は、後述のターンテーブル127に一体的に突設された支持部121と、その支持部121に傾動可能に取り付けられる傾動部123とによって構成される。そしてこの傾動部123と丸鋸本体101の構成部材であるブレードケース109との間に前述のロック装置131が設けられている。図1および図5に示すように、ロック装置131は、傾動部123に取り付けられたロックピン133を主体に構成され、当該ロックピン133をブレードケース109の側面に形成された下死点位置用のロック孔135あるいは上死点位置用のロック孔135(図3参照)に水平方向から差し込むことによって丸鋸本体101を下死点位置あるいは上死点位置に固定し、ロック孔135から引き抜くことによって固定を解除する構成とされる。上記のロック装置131が本発明の請求項4における「ロック手段」に対応する。またロックピン133が本発明の請求項3でいう、丸鋸本体101の揺動操作に(間接的に)用いる「操作部」に対応する。なお下死点位置用と上死点位置用のロック孔135は、丸鋸本体101の揺動中心101aを中心とする円弧線上に所定間隔を置いて設定されている。
ベース103は、本体支持部105を介して丸鋸本体101に連接されるとともに、上部にターンテーブル127を有する。ターンテーブル127の上面側には切断すべき被加工材が載置される。上記のターンテーブル111が本発明における「テーブル」に対応する。ターンテーブル127は、ベース103に対して適宜水平面内で回転可能に支持され、ターンレバー119を回動操作することで水平回転できるように構成される。またベース103は、ターンテーブル127上に載置された被加工材をブレード107による切断線に対して直角に突き当てるための前面を位置決め面とするフェンス状の位置決め部材129を有する。位置決め部材129は、ターンテーブル127の上面を横切るように、ブレード107を挟んで左右両側に配置される。これにより、ブレード107の下縁部107aによる前後方向(水平方向)に傾斜した角度切りが可能となる。ここで、「前後」とは、ブレード107を挟んで、丸鋸本体101の揺動中心101a側(図2〜図4の右側)を後側といい、その反対側(作業者による操作側)を前側という。
ブレード107の下縁部107aを覆うセーフティカバー111は、前後に分割された前側セーフティカバー111aと後側セーフティカバー111bとから構成されている。そして前側セーフティカバー111aは、図3および図4に示す如く、丸鋸本体101を上死点位置から下死点位置へ向って揺動させたとき、図示省略のリンクプレートを介してブレード107の下縁部107aを露出させるように上方へ回動され、当該ブレード109の下縁部109aによる被加工材の切断作業を可能とする構成とされる。また後側セーフティカバー111bは、丸鋸本体101の揺動中心101aの近傍において、ブレードケース109に上下方向に回動可能に取り付けられるとともに、丸鋸本体101が上死点位置にあるときは、図示省略のストッパによってブレード107の下縁部107aを覆う位置に保持されている。そして後側セーフティカバー111bは、丸鋸本体101の下方への揺動時には、ターンテーブル127上の被加工材、あるいは被加工材が存在しないときはターンテーブル127に接触することで、上方(ブレード107の回転中心側)へ回動されてブレード107の下縁部107aを露出(図3および図4参照)する構成とされる。なお後側セーフティカバー111bは、ブレード107を左右両側から挟むように配置される2枚のプレートを平行に配置させたコの字型の一体形状になっている。
また丸鋸本体101には、上面113aを被加工材の載置面とする上部テーブル113が備えられている。上部テーブル113には、スリット(図示省略)が形成され、そのスリットを通してブレード107の上縁部107bがテーブル上面113a側へ所定高さで突出されている。テーブル上面113aに突出されたブレード107の上縁部107bは、当該テーブル上面113a上に配置された上部カバー116によって覆われる。上部カバー116は、後部側において、カバー支持部材112によって回動中心116aを中心にして上下方向に回動可能とされるとともに、上部テーブル113の上面に当接した状態でブレード107の上縁部107bを覆っている。カバー支持部材112は、丸鋸本体101におけるブレードケース109の後端部に一体状に形成されたプレートであり、スリットを通してテーブル上面113aの上方に所定高さで突設されている。
したがって、図3および図4に示すように、丸鋸本体101を下死点位置へ揺動させるとともに当該下死点位置にロック装置131にて固定した状態において、上部テーブル113の前側上面(図3における左上部)に被加工材を載せて後方(図4の右側)へ滑らせることにより、ブレード107の上縁部107bを用いて当該被加工材を切断することが可能とされる。このとき、上部カバー116は、切断加工される被加工材の後方への送り込みに伴い当該被加工材によって上方へ押し退けられる。
このように、本実施の形態に係る上部テーブル付卓上丸鋸100によれば、ブレード107の下縁部107aを用いてターンテーブル127上に載置された被加工材を切断する、いわゆる卓上丸鋸モードでの切断作業と、ブレード107の上縁部107bを用いて上部テーブル113上に載置された被加工材を切断する、いわゆるテーブルソーモードでの切断作業が可能とされる。
また上部テーブル113は、丸鋸本体101におけるブレードケース109に対し、前後各1本の支柱141を介して上下方向(ブレードケース109に平行な方向)に相対移動可能に取り付けられ、テーブル上面113aからのブレード107の上縁部107bの突出高さを変更可能としている。これにより、テーブル上面113aから突出する上縁部107bの突出量を調整する、いわゆるブレード107の切込深さ調整が可能とされている。なお支柱141は、上下方向に延在する長孔143を有し、当該長孔143に挿通される止着ネジ145によってブレードケース109に対し調整された位置に止着される構成とされる。すなわち、ブレード107の切込深さ調整作業は、止着ネジ145を緩めた状態で行われる。
図4には上部テーブル113がブレードケース109に最も接近した下降端位置へ移動され、ブレード107の上縁部107bがテーブル上面113aから最大に突出された切込深さ最大位置が示されている。図3には上部テーブル113がブレードケース109から最も離間した上昇端位置へ移動され、ブレード107の上縁部107bがテーブル上面113aから突出しない切込深さ零位置が示されている。すなわち、上部テーブル113は、切込深さ最大位置と切込深さ零位置との間で移動可能とされている。上記の切込深さ最大位置が本発明における「第1の調整位置」に対応し、切込深さ零位置が本発明における「第2の調整位置」に対応する。
また図2および図3に示すように、上部テーブル113とブレードケース109との間には、圧縮コイルバネ147が介在されている。この圧縮コイルバネ147は、上部テーブル113を常時にブレードケース109から離間させる向きに付勢している。このため、圧縮コイルバネ147のバネ力を、例えば上部テーブル113の重量に概ね均衡するように設定することによって、当該上部テーブル113を恰も軽量物の如き状態となし、ブレード107の切込深さ調整のための、上部テーブル113のブレードケース109に対する位置調整作業を小さい力で遂行することができる。
ところで、ブレード107の上縁部107bを覆う上部カバー116は、上部テーブル113の移動に対応するために、回動中心116a側が細い概ね三角形状に形成されている。このため、上部カバー21は、上部テーブル113が上方へ移動された状態では、図3に示す如く下縁部の概ね全領域がテーブル上面113aに当接するが、上部テーブル113が下方へ移動された状態では、図4に示す如く回動中心116a側がテーブル上面113aから浮き上がり、ブレード107の上縁部107bの一部に露出領域Sが生じることになる。したがって、この状態で卓上丸鋸モードでの切断作業を遂行したときは、切断時に発生した切粉が上記の露出領域Sから上部カバー116の外方へ飛散する。
かかる不具合を解消するべく、本実施の形態においては、ロック装置131の固定解除を許容あるいは規制するロック解除操作規制機構151を備えている。このロック解除操作規制機構151が本発明における「丸鋸本体の揺動を許容あるいは規制する手段」に対応する。ロック解除操作規制機構151は、一枚のプレート状の解除操作規制部材153によって構成されている。解除操作規制部材153は、上部テーブル113の後端部側(上部カバー116の回動中心116a側)にネジ155等の止着手段によって止着され、下方のロック装置131に向って所定長さで延出されている。
解除操作規制部材153は、丸鋸本体101が下死点位置また上死点位置にロック装置131にて固定された状態において、上部テーブル113が切込深さ零位置にあれば、図3に示すように、ロックピン133の引き抜き操作領域(当該ロックピン133を引き抜くべく手指が差し込まれる領域)に進入せず、当該ロックピン133の引き抜き操作を許容するが、上部テーブル113を当該切込深さ零位置から切込深さ最大位置側へ移動させた状態では、図1および図4に示すように、ロックピン133の引き抜き操作領域に対し当該引き抜き操作領域を横切る態様で進入し、当該ロックピン133の引き抜き操作を規制する構成とされる。なお解除操作規制部材153の引き抜き操作領域への進入は、少なくともブレード107の上縁部107bがテーブル上面113aから突き出る直前の時点で開始するように設定される。上記の解除操作規制部材153が本発明の請求項3における「障壁」に対応する。
また解除操作規制部材153は、図5に示すように、ロックピン133がロック孔135から引き抜かれた丸鋸本体101の固定解除状態では、当該ロックピン133が解除操作規制部材153の移動軌跡内に入り込む構成としている。すなわち、ロック装置131の固定解除状態では、上部テーブル113を切込深さ零位置から下降させると、解除操作規制部材153の先端がロックピン133の上面に係合(当接)して当該上部テーブル113の下降動作を規制する構成とされる。なお解除操作規制部材153の先端面(下端面)は、ロックピン133がロック孔135から引き抜かれたロック装置131の固定解除状態において、丸鋸本体101の上下揺動時にロックピン133との干渉を回避するべく丸鋸本体101の揺動中心101aを中心とする円弧面153aに形成されている。すなわち、解除操作規制部材153は、丸鋸本体101の揺動時における上部テーブル113からロックピン133に対する距離が常時に等しく延在する構成とされている。
次に上記のように構成された上部テーブル付卓上丸鋸100の作用および使用方法を説明する。図4には丸鋸本体101が下死点位置に移動されてロック装置131によって固定されるとともに、上部テーブル113が切込深さ最大位置へ移動された状態が示されている。この状態においては、ブレード107を回転駆動するとともに上部テーブル113上に被加工材を載置して滑らすことにより、当該ブレード107の上縁部107bによって被加工材を切断することができる。すなわち、テーブルソーモードで被加工材を切断作業することができる。
上記のテーブルソーモードでは、解除操作規制部材153がロックピン133の引き抜き操作領域に進入しており、当該ロックピン133の引き抜き操作を規制している。したがって、テーブルソーモードでの切断態様から卓上丸鋸モードでの切断態様に変更するときは、上部テーブル113を切込深さ最大位置から切込深さ零位置へと移動する。すなわち、上部テーブル113をブレードケース109から離間した上昇端位置へと移動する。この移動により、図3に示すように、上部テーブル113と共に解除操作規制部材153が移動してロックピン133の引き抜き操作領域から退出し、当該ロックピン133の引き抜き操作が許容される。この状態でロックピン133をロック孔135から引き抜けば、丸鋸本体101の固定が解除されて揺動が許容されるため、当該丸鋸本体101を図2に示す上死点位置へ移動させるとともに、ターンテーブル127に被加工材を載置して位置決めする。その後、ブレード107を回転駆動するとともに丸鋸本体101を図3に示す下死点位置へ揺動させることにより、被加工材をブレード107の下縁部107aによって切断することができる。すなわち、卓上丸鋸モードで被加工材を切断作業することができる。
上記のように、本実施の形態によれば、卓上丸鋸モードで被加工材の切断作業を行うべく、丸鋸本体101のロック装置131による固定を解除する場合において、当該ロック装置131の固定解除は、上部テーブル113を図3に示す切込深さ零位置またはその近傍位置へ移動させた状態に限って可能とされる。換言すれば、ロック装置131の固定解除は、上部テーブル113を図4に示す切込深さ最大位置と切込深さ零位置との間の大部分の領域では不可能とされる。したがって、卓上丸鋸モードでの被加工材の切断作業は、ブレード107の上縁部107bが上部テーブル113のテーブル上面113aから突出していない状態で行われることになる。この状態では、被加工材の切断作業によって発生した切粉がブレード107の回転に引き付けられてテーブル上面113a側へ飛び出ることが回避あるいは低減されることになる。たとえ切粉がスリットを経てテーブル上面113a側へ飛び出たとしても、この状態では上部カバー116の下縁部の大部分がテーブル上面113aに当接しており、露出領域Sが生じないため、切粉は上部カバー116内に止まることになり、当該上部カバー116の外方への飛散が防止あるいは低減される。
換言すれば、本実施の形態は、テーブルソーモードでの切断作業が可能な状態、すなわち、ブレード107の上端縁107aが上部テーブル113の上面113aから突出し、しかも上部カバー116に露出領域Sが生ずる状態では、卓上丸鋸モードの切断作業を遂行できないように規制することによって、切粉の飛散問題を解決したものである。また切粉が作業場所の周辺に飛散することを防止あるいは軽減できることに伴い切断作業後において切粉を集め易くなり、後処理が楽になる。
また本実施の形態においては、ロックピン133がロック孔135から引き抜かれた丸鋸本体101の固定解除状態では、当該ロックピン133が解除操作規制部材153の移動軌跡上に入り込む構成としている。このため、上部テーブル113を切込深さ零位置から下方へ移動させようとしても、図5に示すように、解除操作規制部材153が当該ロックピン133に係合することでその下降動作を規制する。すなわち、切込深さ調整作業は、丸鋸本体101をロック装置131により下死点位置または上死点位置に固定した状態でのみ可能とされるため、当該切込深さ調整作業を含めたテーブルソーモードでの切断作業を丸鋸本体101が下死点位置に固定された安定状態で遂行することができる。
以上のことから、本実施の形態に係る上部テーブル付卓上丸鋸によれば、卓上丸鋸モードで被加工材を切断作業するときは、テーブルソーモードでの被加工材の切断作業を規制し、他方テーブルソーモードで被加工材を切断作業するときは、卓上丸鋸モードでの被加工材の切断作業を規制することができる。しかも、上部テーブル113に僅か1枚のプレート状の解除操作規制部材153をロックピン133との関連において追加設定することにより、極めて簡単な構造でありながら、上記の切断作業モードの切換え制限を規制することができる。
なおロック孔135にロックピン133を差し込むことによって丸鋸本体101を下死点位置または上死点位置に固定する形式のロック装置131の固定解除を規制または許容する手段としては、上述した上部テーブル113と共に高さ位置を変える形式の解除操作規制部材153に代えて、ロックピン133のブレードケース側に図5に破線で示すような規制部材Xを着脱自在に介在する構成に変更することが可能である。この規制部材Xは、例えば上部テーブル113上に着脱自在に取付可能な別体ブレードカバー(図示省略)に一体状に設けられており、当該別体ブレードカバーが上部テーブル113上に取り付けられた状態では、ロックピン133をロック孔135から抜け出た位置に保持して差し込みを規制する構成とされる。また別体ブレードカバーが上部テーブル113上に取り付けた状態では、当該別体ブレードカバーによってブレード107の上縁部107bが上部カバー116ごと覆われて露出しない構成とされる。すなわち、ブレード107の上縁部107bが露出されない状態では、丸鋸本体101の揺動を許容し、卓上丸鋸モードでの切断作業を可能とする。
一方、ロックピン133は、スプリング(図示省略)を介して常時にロック孔135に差し込む方向に付勢される構成とされる。したがって、別体ブレードカバーを上部テーブル113から取り外したときは、規制部材Xが取り除かれることに伴い当該規制部材Xによるロックピン133のロック孔135への差し込み規制が解除され、ロックピン133がスプリングの弾発力によってロック孔135に差し込まれて丸鋸本体101の揺動が規制される。すなわち、ブレード107の上縁部107bが露出される状態では、丸鋸本体101を下死点位置または上死点位置に固定し、これにより卓上丸鋸モードでの切断作業を不能とする。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態につき、図6〜図9を参照して説明する。第2の実施形態に係る上部テーブル付卓上丸鋸100は、上部テーブル113が上昇端位置またはその近傍位置に移動された状態では、卓上丸鋸モードでの切断作業を可能とし、上部テーブル113が上記以外の位置へ移動された状態では、卓上丸鋸モードでの切断作業を不可能とするべく、丸鋸本体101を上死点位置に自動的に固定する自動ロック手段としての自動ロック機構211と、当該自動ロック機構211の固定解除を操作する操作手段としての固定解除用のロック解除操作機構221と、当該ロック解除操作機構221の操作を許容あるいは規制するロック解除操作規制機構231と、を備えた構成とされる。この点を除いた上部テーブル付卓上丸鋸100の基本的な構成については、前述した第1の実施形態と同様である。したがって、第1の実施形態と同一の構成部材については、同一符号を付して説明を省略する。上記のロック解除操作規制機構231が本発明における「丸鋸本体の揺動を許容あるいは規制する手段」に対応する。
自動ロック機構211は、丸鋸本体101のブレードケース109に回動軸213aを介して回動自在に取り付けられたロックアーム213と、本体支持部105の傾動部123に突設されたロックピン215と、ロックアーム213をロックピン215に係止させる方向へ回動すべく付勢する付勢手段としてのトーションスプリング(図示省略)とを有する。ロックアーム213は、一端(下端)にロックピン215に係脱可能なロック爪213bを有しており、丸鋸本体101が上死点位置へ揺動されたとき、当該ロック爪213bがロックピン215に係止することによって当該丸鋸本体105を上死点位置に固定(ロック)する構成とされる(図6参照)。
ロック解除操作機構221は、一端(前端)にロック解除操作用の解除ボタン225を有する解除ロッド223を主体に構成されている。解除ロッド223は、上部テーブル113の下面に沿うようにしてブレードケース109の側面上部寄りに配置されている。また解除ロッド223は、前後方向に延在されるとともに同方向に移動可能とされ、他端(後端)がロックアーム213の他端(上端)に回動自在に連結されている。すなわち、ロック解除操作機構221は、作業者による解除ボタン225の前方から後方への押し込み操作によって、解除ロッド223を介してロックアーム213がロックピン215からロック爪213bを離脱する方向に回動され、これにより丸鋸本体101の固定が解除される構成とされる。なお解除ロッド223の解除ボタン225は、作業者による押し込み操作を簡便とするべく丸鋸本体101を揺動操作するハンドグリップ115の近傍に臨むように配置されている。
ロック解除操作規制機構231は、解除ボタン225の前方に配置されて当該解除ボタン225の押し込み操作を許容あるいは規制する解除操作規制部材233を主体に構成されている。解除操作規制部材233は、一端が上部テーブル113の前端部側に止着されて下方へ所定長さで延在された概ねプレート状に形成されている。解除操作規制部材233は、上部テーブル113を下降端位置に移動させたときは、図6および図7に示すように、解除ボタン225の前方領域である押し込み操作領域(当該解除ボタン225を操作すべく手が差し込まれる領域)に当該押し込み操作領域を横切るように進入して当該解除ボタン225の押し込み操作を規制する。
一方、上部テーブル113を上昇端位置またはその近傍位置へ移動させたときは、解除操作規制部材233は、図8および図9に示すように、解除ボタン225の押し込み操作領域から後退して当該解除ボタン225の押し込み操作を許容する。なお図8は解除ボタン225が押し込み操作された状態を示す。上記のように、解除操作規制部材233は、上部テーブル113の上下移動に連動して解除ボタン225の押し込み操作領域に進入あるいは後退することによって、作業者による解除ボタン225の前方からの押し込み操作を規制あるいは許容する構成とされる。上記の解除ボタン225が本発明の請求項3でいう、丸鋸本体101の揺動操作に(間接的に)用いる「操作部」に対応し、解除操作規制部材233が本発明の請求項3における「障壁」に対応する。
第2の実施形態に係る上部テーブル付卓上丸鋸100は、上記のように構成したものである。したがって、丸鋸本体101を上死点位置へ移動させたときは、自動ロック機構211が作動して当該丸鋸本体101を上死点位置に固定することになる。このとき、上部テーブル113が、例えば下降端位置へ移動された状態であると、解除規制部材233が解除ボタン225の押し込み操作領域に進入して当該解除ボタン225の押し込み操作を規制する(図6参照)。すなわち、卓上丸鋸モードでの切断作業を規制することになる。一方、上部テーブル113が上昇端位置またはその近傍位置へ移動した状態では、解除規制部材233が解除ボタン225の押し込み操作領域から後退して当該解除ボタン225の押し込み操作を許容する(図8参照)。したがって、自動ロック機構211による固定を解除することで、ブレード107の下縁部107aによる卓上丸鋸モードでの切断作業が可能とされる。
このように、本実施の形態によれば、第1の実施形態と同様、卓上丸鋸モードでの切断作業は、ブレード107の上縁部107bが上部テーブル113のテーブル上面13aから突出していない状態において可能とされる。この状態は、被加工材の切断作業によって切粉がブレード107の回転に引き付けられてテーブル上面113a側へ飛び出ることが回避あるいは低減される状態であり、卓上丸鋸モードでの切断作業を好適な状態で遂行することができる。
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態につき、図10〜図13を参照して説明する。第3の実施形態は、上述した第2の実施形態の変更例である。第3の実施形態に係る上部テーブル付卓上丸鋸100は、丸鋸本体101を上死点位置に自動的に固定する自動ロック手段としての自動ロック機構311と、当該自動ロック機構311の固定解除を操作する操作手段としての固定解除用のロック解除操作機構321と、当該ロック解除操作機構321の操作を許容あるいは規制するためのロック解除操作規制機構331とを備えている。この点を除いた上部テーブル付卓上丸鋸100の基本的な構成については、前述した第1の実施形態と同様である。したがって、第1の実施形態と同一の構成部材については、同一符号を付して説明を省略する。上記のロック解除操作規制機構331が本発明における「丸鋸本体の揺動を許容あるいは規制する手段」に対応する。
自動ロック機構311は、前側セーフティカバー111aがブレード107の下縁部107aを最大に覆蓋する位置へ回動されたとき、当該前側セーフティカバー111aを当該覆蓋位置に固定するロックアーム313を主体に構成される。ロックアーム313は、一端(上端部)が回動軸315を介してブレードケース109の前部側面に回動可能に取り付けられ、他端(下端部)にロック爪313aを有する。ロックアーム313は、前側セーフティカバー111aの側面に沿うように配置され、ロック爪313aが前側セーフティカバー111aの回動軌跡内に入り込むようにトーションスプリング317によって付勢されている。したがって、前側セーフティカバー111aがブレード107の下縁部107aを覆蓋する位置へ回動されたとき、ロック爪313aが前側セーフティカバー111aの回動軌跡内に入り込み、当該前側セーフティカバー111aの端部に係止することによって覆蓋位置に固定(ロック)する構成とされる(図12参照)。
なお前側セーフティカバー111aは、ブレード107の回転中心の近傍においてブレードケース109に回動可能に取り付けられるとともに、丸鋸本体101の揺動に連動して図示省略のリンクアームを介して回動される構成となっている。このため、前側セーフティカバー111aの回動が固定されれば、結果として丸鋸本体101の揺動も固定されることなる。そして丸鋸本体101が上死点位置へ移動されたときに、前側セーフティカバー111aによるブレード107の下縁部101aの覆蓋が最大となり、この位置において、上述したロック爪313aによる前側セーフティカバー111aの固定作用が遂行される。すなわち、丸鋸本体101は、上死点位置に移動されたとき、自動ロック機構311によって当該上死点位置に固定される。
ロック解除操作機構321は、ロックアーム313に一体状に形成された解除レバー323を主体に構成される。解除レバー323は、ハンドグリップ115の基端部近傍へ延在され、作業者が当該ハンドグリップ115を把持しつつ手で押さえ込むことによってロックアーム313をトーションスプリング317に抗して回動させ、ロック爪313aによる前側セーフティカバー111aの固定を解除する構成とされる(図13参照)。
ロック解除操作規制機構331は、作業者による解除レバー323の解除操作を規制あるいは許容するべく設けられた解除操作規制部材333を主体に構成される。解除操作規制部材333は、上部テーブル113の下面に一端(上端)が止着されて下方へ所定長さで真直ぐに延在されたプレートによって構成されている。そして解除操作規制部材333は、上部テーブル113が下降端位置に移動された状態では、図11および図12に示すように、解除レバー323の押し込み操作領域(当該解除レバーを解除操作すべく手が差し込まれる領域)に当該押し込み操作領域を横切るように進入して作業者による解除レバー323の解除操作(押さえ込み操作)を規制し、上部テーブル113が上昇端位置またはその近傍位置へ移動されたときには、図13に示すように、解除レバー323の操作領域から後退して作業者による解除レバー323の解除操作を許容する。上記の解除レバー323が本発明の請求項3でいう、丸鋸本体101の揺動操作に(間接的に)用いる「操作部」に対応し、解除操作規制部材333が本発明の請求項3における「障壁」に対応する。
上述したように、第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様に、丸鋸本体101を上死点位置へ移動させると、当該丸鋸本体101は自動ロック機構311の作動によって上死点位置に自動的に固定される構成であり、その固定解除操作は、上部テーブル113を上昇端位置またはその近傍位置へ移動した場合に許容される構成である。このため、丸鋸本体101を揺動させてターンテーブル127上の被加工材をブレード107の下縁部107aにより切断する卓上丸鋸モードでの切断作業は、上部テーブル113を上昇端位置へ移動した状態で遂行されることとなる。すなわち、ブレード107の上縁部107bが上部テーブル113のテーブル上面13aから突出していない状態において可能とされる。この状態は、前述したように、被加工材の切断作業によって切粉がブレード107の回転に引き付けられてテーブル上面113a側へ飛び出ることが回避あるいは低減される状態であり、卓上丸鋸モードでの切断作業を好適な状態で遂行することができる。
(第4の実施形態)
次に本発明の第4の実施形態につき、図14〜図18を参照して説明する。第4の実施形態に係る上部テーブル付卓上丸鋸100は、上部テーブル113が上昇端位置またはその近傍位置に移動された状態では、卓上丸鋸モードでの切断作業を可能とし、上部テーブル113がそれ以外の位置へ移動された状態では、卓上丸鋸モードでの切断作業を不可能とするべく、丸鋸本体101の揺動操作用のハンドグリップ115を作業者が把持することを、上部テーブル113の位置に対応して許容または規制するグリップ把持規制機構411を備えた構成とされる。この点を除いた上部テーブル付卓上丸鋸100の基本的な構成については、前述した第1の実施形態と同様である。したがって、同一構成部材については、同一符号を付して説明を省略する。上記のグリップ把持規制機構411が本発明における「丸鋸本体の揺動を許容あるいは規制する手段」に対応し、ハンドグリップ115が本発明の請求項3でいう、丸鋸本体の揺動操作に(直接的に)用いる「操作部」に対応する。
グリップ把持規制機構411は、上部テーブル113の前端部から下方へ所定長さで延在する略平板状のグリップ把持規制部材413を主体に構成されている。グリップ把持規制部材413は、上端部が回動軸415を介して上部テーブル113の前端部下面に取り付けられ、前後方向に回動自在とされている。グリップ把持規制部材413は、図14および図18に示すように、ハンドグリップ115の前面の大部分を覆うような横幅を有するとともに、上部テーブル113が下降端位置へ移動された状態では、図15に示すように、下方へ真直ぐに垂下し、ハンドグリップ115の前面領域に進入している。このため、グリップ把持規制部材413の垂下位置から後方への回動は、当該ハンドグリップ115に当接することで規制される。この垂下位置がグリップ把持規制位置に対応する。
なおグリップ把持規制部材413を垂下位置から前方へ回動させようとすると、当該グリップ把持規制部材413の上端413aが上部テーブル113の下面に当接する。すなわち、垂下位置のグリップ把持規制部材413は、上端413aによるストッパ機能によって前方への回動も規制される。このように、上部テーブル113が下降端位置へ移動された状態では、グリップ把持規制部材413は、前後いずれの方向へも回動できず、その結果、作業者によるハンドグリップ115の把持が規制されることとなる。なおグリップ把持規制部材413は、トーションスプリング417によって常時に垂下状態へ回動するように付勢される構成とされる。
一方、図16および図17に示すように、上部テーブル113を上昇端位置またはその近傍位置へ移動させた状態では、グリップ把持規制部材413の下端部がハンドグリップ115の上面を越える位置まで上昇される構成とされる。すなわち、ハンドグリップ115の前面領域から後退する。これにより、グリップ把持規制部材413の後方への回動が許容される。したがって、作業者が当該グリップ把持規制部材413を手の甲で押し退けてハンドグリップ115を把持することが可能となる。かくして、グリップ把持規制部材413は、上部テーブル113の位置に応じて作業者によるハンドグリップ115の把持を許容あるいは規制する。
上記のように、第4の実施形態によれば、上部テーブル113を上昇端位置またはその近傍位置へ移動させた状態のときに作業者によるハンドグリップ115の把持を許容している。これにより、ブレード107の上縁部107bが上部テーブル113のテーブル上面113aから突出していない突出量零状態において、卓上丸鋸モードでの切断作業が遂行されるようにしている。また本実施の形態では、グリップ把持規制部材413をトーションスプリング417によって常時に垂下位置へ回動するよう付勢する構成のため、ハンドグリップ115から手を離したときにグリップ把持規制部材413が垂下位置へと確実に復帰されるため、上部テーブル113を上昇端位置から下降端位置側へ移動させる際にハンドグリップ115に干渉することを確実に回避することができる。
なお第4の実施形態においては、トーションスプリング417によってグリップ把持規制部材413が鉛直状に垂下する方向へ回動するように付勢したが、上部テーブル113を上昇端位置へと移動させると、当該上部テーブル113の下面側へ倒れ込むように付勢してもよい。
上記発明の趣旨に鑑み、以下の各種態様を構成することが可能とされる。
(態様1)
「請求項4に記載の上部テーブル付卓上丸鋸であって、
前記ロック手段は、前記ベース側に設けられるとともに、前記丸鋸本体側に設けられたロック孔に挿入あるいは引き抜かれることで当該丸鋸本体を前記第1の位置または第2の位置に固定または固定解除するロックピンによって構成され、
前記丸鋸本体の揺動を許容あるいは規制する手段は、前記上部テーブルが前記第2の調整位置以外の位置へ移動された状態では、前記ロックピンの引き抜き操作領域に進入して当該ロックピンの引き抜き操作を規制し、前記上部テーブルが前記第2の調整位置へ移動された状態では、前記ロックピンの引き抜き操作領域から後退して当該ロックピンの引き抜き操作を許容する規制部材によって構成されていることを特徴とする上部テーブル付卓上丸鋸。」
態様1に記載の発明によれば、ロックピンのロック孔に対する引き抜き操作を上部テーブルの位置に対応して規制部材によって規制あるいは許容する構成のため、丸鋸本体の固定あるいは固定解除を簡単な構造で実現することができる。
(態様2)
「態様1に記載の上部テーブル付卓上丸鋸であって、
前記規制部材は、前記丸鋸本体の揺動時に前記上部テーブルから前記ロックピンに対する距離が常時に等しく延在するように、当該ロックピン方向に向う円弧状の凹部を有する突出部材で構成されていることを特徴とする上部テーブル付卓上丸鋸。」
係る構成によれば、上部テーブルが第2の調整位置へ移動された状態では、規制部材をロックピンに干渉させることなく、丸鋸本体を揺動することができる。
(態様3)
「請求項2に記載の上部テーブル付卓上丸鋸であって、
前記丸鋸本体が前記第2の位置に揺動されたとき、当該丸鋸本体を当該第2の位置に自動的に固定する自動ロック手段と、当該自動ロック手段の固定を解除操作可能な操作手段とを有し、前記丸鋸本体の揺動を許容あるいは規制する手段は、前記上部テーブルが前記第2の調整位置以外の位置へ移動された状態では、前記操作手段による前記自動ロック手段の固定解除操作を規制し、前記上部テーブルが前記第2の調整位置へ移動された状態では、前記操作手段による前記自動ロック手段の固定解除操作を許容する手段として構成されていることを特徴とする上部テーブル付卓上丸鋸。」
態様3に記載の発明においては、丸鋸本体を第2の位置へ揺動させると、自動ロック手段によって当該丸鋸本体が第2の位置に自動的に固定される。このため、卓上丸鋸モードで切断作業するには、上部テーブルを第2の調整位置へ移動させ、操作手段による自動ロック手段の固定解除操作を許容する態様とする必要がある。その結果、卓上丸鋸モードでの切断作業は、上部テーブルを第2の調整位置へ移動させた、いわゆる上部カバーからの切粉の飛散が防止される使用形態で行われることとなる。
第1の実施形態に係る上部テーブル付卓上丸鋸を示す一部断面を含む平面図である。 丸鋸本体が上死点位置(上方位置)へ移動された状態の上部テーブル付卓上丸鋸を示す側面図である。 丸鋸本体が下死点位置(下方位置)へ移動された状態の上部テーブル付卓上丸鋸を示す側面図であり、上部テーブルが丸鋸本体から離間した上昇端位置へ移動された状態を示している。 丸鋸本体が下死点位置(下方位置)へ移動された状態の上部テーブル付卓上丸鋸を示す側面図であり、上部テーブルが丸鋸本体に近接した下降端位置へ移動された状態を示している。 ロック装置による丸鋸本体の固定解除状態と、当該ロック装置の固定解除を許容あるいは規制するロック解除操作規制機構を示す平断面図である。 第2の実施形態に係る上死点位置(上方位置)へ移動された状態の上部テーブル付卓上丸鋸を示す側面図であり、上部テーブルが丸鋸本体に近接した下降端位置へ移動され、丸鋸本体の固定(ロック)解除操作が規制された状態を示している。 下死点位置(下方位置)へ移動された状態の上部テーブル付卓上丸鋸を示す側面図であり、上部テーブルが丸鋸本体に近接した下降端位置へ移動された状態を示している。 上死点位置(上方位置)へ移動された状態の上部テーブル付卓上丸鋸を示す側面図であり、上部テーブルが丸鋸本体から離間した上昇端位置へ移動され、丸鋸本体の固定が解除された状態を示している。 下死点位置(下方位置)へ移動された状態の上部テーブル付卓上丸鋸を示す側面図であり、上部テーブルが丸鋸本体から離間した上昇端位置へ移動された状態を示している。 第3の実施形態に係る上部テーブル付卓上丸鋸を示す一部断面を含む平面図である。 上死点位置(上方位置)へ移動された状態の上部テーブル付卓上丸鋸を示す側面図であり、上部テーブルが丸鋸本体に近接した下降端位置へ移動され、丸鋸本体の固定(ロック)解除操作が規制された状態を示している。 丸鋸本体を示す正面図であり、丸鋸本体の固定解除操作が規制された状態を示す。 丸鋸本体を示す正面図であり、丸鋸本体の固定解除操作が許容された状態を示す。 第4の実施形態に係る上部テーブル付卓上丸鋸を示す一部断面を含む平面図である。 下死点位置(下方位置)へ移動された状態の上部テーブル付卓上丸鋸を示す側面図であり、ハンドグリップの把持が規制された状態を示している。 下死点位置(下方位置)へ移動された状態の上部テーブル付卓上丸鋸を示す側面図であり、ハンドグリップの把持が許容された状態を示している。 上死点位置(上方位置)へ移動された状態の上部テーブル付卓上丸鋸を示す側面図であり、ハンドグリップの把持が許容された状態を示している。 丸鋸本体を示す正面図であり、ハンドグリップの把持が規制された状態を示す。 従来の上部テーブル付卓上丸鋸の概略構成を示す模式図である。
符号の説明
100 上部テーブル付卓上丸鋸
101 丸鋸本体
101a 揺動中心
102 電動モータ
103 ベース
105 本体支持部
107 ブレード
107a 下縁部
107b 上縁部
109 ブレードケース
111 セーフティカバー
112 カバー支持部材
113 上部テーブル
115 ハンドグリップ
116 上部カバー
116a 回動中心
117 モータスイッチ
119 ターンレバー
121 支持部
123 傾動部
125 止着ネジ
127 ターンテーブル
129 位置決め部材
131 ロック装置
133 ロックピン
135 ロック孔
141 支柱
143 長孔
145 止着ネジ
147 圧縮コイルバネ
151 ロック解除操作規制機構
153 規制部材
155 ネジ
211 自動ロック機構
213 ロックアーム
213a 回動軸
213b ロック爪
215 ロックピン
221 ロック解除操作機構
223 解除ロッド
225 解除ボタン
231 ロック解除操作規制機構
233 解除操作規制部材
311 自動ロック機構
313 ロックアーム
313a ロック爪
315 回動軸
317 トーションスプリング
321 ロック解除操作機構
323 解除レバー
331 ロック解除操作規制機構
333 解除操作規制部材
411 グリップ把持規制機構
413 グリップ把持規制部材
415 回動軸
417 トーションスプリング

Claims (6)

  1. 被加工材を載置可能なテーブルを有するベースと、
    前記ベースの上方に配置されるとともに、当該ベースに近接した第1の位置と当該第1の位置よりも当該ベースから離間した第2の位置との間で、上下方向に揺動可能に当該ベースに連接された丸鋸本体と、を備え、
    前記丸鋸本体は、被加工材を載置可能な上部テーブルと、当該丸鋸本体の前記第2の位置から前記第1の位置への移動により前記テーブルに載置された被加工材を下縁部で切断作業するとともに、前記上部テーブルから所定量だけ突出した上縁部で当該上部テーブルに載置された被加工材を切断作業するブレードと、前記上部テーブル上に配置されて前記ブレードの上縁部を覆う上部カバーとを有し、
    前記上部テーブルは、前記ブレードの切込深さが最大となる第1の調整位置と最小となる第2の調整位置との間で相対移動可能とされている上部テーブル付卓上丸鋸であって、
    前記ブレードの上縁部が前記上部テーブル上で露出されない状態では前記丸鋸本体の揺動を許容し、前記ブレードの上縁部の一部または全部が露出した状態では前記丸鋸本体の揺動を規制する手段を備えていることを特徴とすることを特徴とする上部テーブル付卓上丸鋸。
  2. 請求項1に記載の上部テーブル付卓上丸鋸であって、
    前記丸鋸本体の揺動を許容あるいは規制する手段は、前記上部テーブルが前記第2の調整位置へ移動された状態では前記丸鋸本体の揺動を許容し、前記上部テーブルが前記第2の調整位置以外の位置に移動された状態では前記丸鋸本体の揺動を規制する手段として構成されていることを特徴とする上部テーブル付卓上丸鋸。
  3. 請求項1または2に記載の上部テーブル付卓上丸鋸であって、
    前記丸鋸本体の揺動を規制する手段は、前記丸鋸本体の揺動操作に用いる操作部に当該操作部の操作を禁止する障壁を設けることで、前記丸鋸本体の揺動を規制する構成としたことを特徴とする上部テーブル付卓上丸鋸。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の上部テーブル付卓上丸鋸であって、
    前記丸鋸本体を前記第1の位置または第2の位置に固定するロック手段を有し、前記丸鋸本体の揺動を許容あるいは規制する手段は、前記上部テーブルが前記第2の調整位置以外の位置へ移動された状態では、前記ロック手段による前記丸鋸本体の固定解除を規制し、前記上部テーブルが前記第2の調整位置へ移動された状態では、前記ロック手段による前記丸鋸本体の固定解除を許容する手段として構成されていることを特徴とする上部テーブル付卓上丸鋸。
  5. 請求項4に記載の上部テーブル付卓上丸鋸であって、
    前記丸鋸本体の揺動を許容あるいは規制する手段は、前記ロック手段の固定解除状態では当該ロック手段と係合することで前記上部テーブルを第2の調整位置に固定し、前記ロック手段の固定状態では当該ロック手段との係合が解除されて前記上部テーブルの第2の調整位置と第1の調整位置との間での移動を許容する構成とされていることを特徴とする上部テーブル付卓上丸鋸。
  6. 請求項1〜3のいずれかに記載の上部テーブル付卓上丸鋸であって、
    前記丸鋸本体には、当該丸鋸本体の揺動操作用として作業者が把持可能なハンドグリップが備えられ、前記丸鋸本体の揺動を許容あるいは規制する手段は、前記上部テーブルが前記第2の調整位置以外の位置へ移動された状態では、前記ハンドグリップの把持を規制し、前記上部テーブルが前記第2の調整位置へ移動された状態では、前記ハンドグリップの把持を許容する手段として構成されていることを特徴とする上部テーブル付卓上丸鋸。
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Cited By (5)

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