JP2005211422A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な処理でステッピングモータの正確な回転位置を把握できるようにする。
【解決手段】 Xステップの駆動で一周するステッピングモータ41の回転軸41aに、光反射型センサ161が反射光を検出するための被検出部162aを有する回転板162と、役物11とが取り付けられており、回転軸41aと連動して回転する。回転軸41aの回転位置に応じて0〜X−1の範囲で巡回カウントするカウンタが設けられている。回転軸41aが1ステップ正回転するとカウンタの値が1加算され、逆回転するとカウンタの値が1減算される。回転軸41aが正回転しているときに光反射型センサ161aが被検出部162aを検出すると、カウンタに初期値として0が設定される。回転軸41aが逆回転しているときに光反射型センサ161が被検出部162aを検出すると、被検出部162aの幅wに応じた補正値αを加えた0+αがカウンタに初期値として設定される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、遊技機に関し、特にステッピングモータの回転駆動により可動部材を動作させる遊技機に関する。
パチンコ遊技機は、遊技領域に打ち出された遊技球が所定の入賞口を通過したときに、賞球としての遊技球を払い出すことで遊技が進行するものである。また、遊技球が特定の入賞口や領域を通過したときに抽選を行い、その抽選結果に従って所定の遊技価値を付与している。特にアタッカと呼ばれる大入賞口を開放状態とする抽選に当選した場合には、遊技者が賞球として多くの遊技球を獲得できるようになる。ここで、遊技者の期待感を高めて遊技の興趣を高めるため、この抽選の結果は所定の演出を行った後に遊技者に示されるものが普通である。
この場合の演出として代表的なものに特図ゲームがある。可変表示装置上で複数種類の特別図柄を可変表示させ、最終的に導出表示された表示結果により大当たりとなったか否かを示す特図ゲームがある。ここで、特図ゲームを行うための可変表示装置として、ステッピングモータの駆動により回転駆動されるドラム(リール)を用いたものもある。また、可変表示装置以外であっても、ステッピングモータにより回転駆動される可動部材(いわゆる役物)もパチンコ遊技機における演出において適用されている。
ところで、ステッピングモータにより回転駆動されるドラム(リール)や役物などを用いて演出を行うためには、これらの位置が正確に特定できていなければならない。もし位置ずれが起こっていたりする場合には、本来行おうとする内容の演出がされずに、遊技者に誤解を与えて不信感を招いてしまう虞があるからである。そこで、ステッピングモータの回転軸に基準位置を設定し、回転軸が基準位置に位置したことをセンサにより検出する度に、回転軸の回転に合わせてカウントするカウンタに初期値を設定するものとしている。
ここで、基準位置の検出のために用いられるセンサは、一般にステッピングモータの回転軸に取り付けらて回転軸の位置に応じて位置を変化させる被検出部を光反射型センサや光透過型センサにより検出するものによって構成されている。もっとも、被検出部には、その構造上の問題から一定の幅を有するものとなってしまっている。このため、ステッピングモータを正逆両方向に回転させる場合には、光反射型センサや光透過型センサによって被検出部を検出する位置が微妙に異なってしまう。このような場合でも回転位置を正確に把握できるようにするための遊技装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−245409号公報
しかしながら、特許文献1の遊技装置では、例えば正回転時にはセンサの検出信号がON状態からOFF状態に変化したときに基準位置にあるものと判定し、逆回転時には検出信号がOFF状態からON状態に変化したときに基準位置にあるものと判定するようにしている。このように正回転時と逆回転時とでセンサの検出信号についてON状態からOFF状態への変化の監視と、OFF状態からON状態への変化の監視という別々の処理を行わなくてはならないため、処理が複雑化するという問題があった。
本発明は、簡易な処理でステッピングモータの正確な回転位置を把握できるようにした遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる遊技機は、
複数の励磁相(φ1〜φ4)に駆動パルスが入力されることにより第1方向或いは該第1方向とは反対方向の第2方向に回転するステッピングモータ(役物駆動モータ41)と、該ステッピングモータの回転方向に対応した方向に動作する可動部材(役物11)と、該ステッピングモータの回転角に対応して所定の移動経路上で位置が変化する所定幅の被検出部(被検出部162a)を有する遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
前記被検出部の移動経路に沿った所定の位置に固定され、前記ステッピングモータの駆動により前記被検出部が該所定の位置にあるか否かを検出し、該検出結果に応じた検出信号を出力する検出手段(光反射型センサ161)と、
前記複数の励磁相に駆動パルスを出力する駆動パルス出力手段(CPU121)と、
1回の駆動パルスの出力において、前記駆動パルス出力手段に駆動パルスを出力させる励磁相を示す複数種類の励磁パターンを記憶する励磁パターン記憶手段(図5)と、
前記励磁パターン記憶手段に記憶された複数種類の励磁パターンから予め定められた第1順序に従って励磁パターンを選択し、該選択した励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスを出力させることにより前記ステッピングモータを第1方向に回転させ、前記複数種類の励磁パターンから前記第1順序とは逆順の第2順序に従って励磁パターンを選択し、該選択した励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスを出力させることにより前記ステッピングモータを第2方向に回転させる駆動制御手段(ステップS203)と、
前記第1順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力される度に前記駆動制御手段が前記ステッピングモータの回転角を特定するために用いる数値を加算更新するとともに、前記第2順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力される度に該数値を減算更新する数値更新手段(ステップS205)と、
前記検出手段から出力された検出信号が前記被検出部を検出していない第1の状態(OFF)から該被検出部を検出した第2の状態(ON)に変化したときに、前記数値更新手段に初期値を設定する初期値設定手段(ステップS209、S210)とを備え、
前記初期値設定手段は、
前記第1順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力されているときに前記検出信号が第1の状態から第2の状態に変化したときに、特定値を前記数値更新手段に初期値として設定する第1初期値設定手段(ステップS209)と、
前記第2順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力されているときに前記検出信号が第1の状態から第2の状態に変化したときに、前記特定値に前記所定幅分の回転角に対応した分の補正値(α)を加算した数値を前記数値更新手段に初期値として設定する第2初期値設定手段(ステップS210)とを備え、
前記駆動制御手段は、
前記初期値設定手段により前記数値更新手段に初期値が設定された後に、該数値更新手段の数値が所定の値に達したか否かを判定する判定手段(ステップS212)と、
前記判定手段が前記所定の値に達したと判定したときに、前記駆動パルス出力手段による新たな駆動パルスの出力を停止させる停止制御手段とを備える
ことを特徴とする。
上記第1の観点にかかる遊技機において、前記第2初期値設定手段は、前記第2順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力されているときに前記検出信号が第1の状態から第2の状態に変化したときに、前記特定値に前記ステッピングモータが第1方向に1回転周回する間に前記数値更新手段に加算される値の倍数(X)を加算した第2特定値に前記所定幅分の回転角に対応した分の補正値(α)を加算した数値を前記数値更新手段に初期値として設定するものとしてもよい。
上記第1の観点にかかる遊技機では、第1順序に従って励磁パターンが選択されて第1方向でステッピングモータが回転しているときも、第2順序に従って励磁パターンが選択されて第2方向で回転しているときも、検出手段の検出信号が第1の状態から第2の状態に変化したか否かを監視すればよい。このため、検出手段の検出信号を監視する処理が複雑なものとなることはない。また、ステッピングモータが第1方向に回転しているか第2方向に回転しているかによって数値更新手段に設定する初期値を変えるだけで異なる判定を行う必要がないので、判定の処理が複雑なものとなることはない。第2方向に回転しているときの初期値は被検出部の幅分の回転角に対応した分の補正値が加算されたものであるため、数値更新手段の数値によりステッピングモータの位置を正確に把握できるものとなり、判定手段の判定結果に基づいて駆動パルスの出力を停止させることにより可動部材を正確に停止させることができる。このように判定の処理を簡略化できることにより、プログラム制御で上記各手段を実現する場合におけるプログラムを短くでき、そのために必要な記憶容量を小さくすることができる。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかる遊技機は、
複数の励磁相(φ1〜φ4)に駆動パルスが入力されることにより第1方向或いは該第1方向とは反対方向の第2方向に回転するステッピングモータ(役物駆動モータ41)と、該ステッピングモータの回転方向に対応した方向に動作する可動部材(役物11)と、該ステッピングモータの回転角に対応して所定の移動経路上で位置が変化する所定幅の被検出部(被検出部162a)を有する遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
前記被検出部の移動経路に沿った所定の位置に固定され、前記ステッピングモータの駆動により前記被検出部が該所定の位置にあるか否かを検出し、該検出結果に応じた検出信号を出力する検出手段(光反射型センサ161)と、
前記複数の励磁相に駆動パルスを出力する駆動パルス出力手段(CPU121)と、
1回の駆動パルスの出力において、前記駆動パルス出力手段に駆動パルスを出力させる励磁相を示す複数種類の励磁パターンを記憶する励磁パターン記憶手段(図5)と、
前記励磁パターン記憶手段に記憶された複数種類の励磁パターンから予め定められた第1順序に従って励磁パターンを選択し、該選択した励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスを出力させることにより前記ステッピングモータを第1方向に回転させ、前記複数種類の励磁パターンから前記第1順序とは逆順の第2順序に従って励磁パターンを選択し、該選択した励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスを出力させることにより前記ステッピングモータを第2方向に回転させる駆動制御手段(ステップS203)と、
前記第1順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力される度に前記駆動制御手段が前記ステッピングモータの回転角を特定するために用いる数値を加算更新するとともに、前記第2順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力される度に該数値を減算更新する数値更新手段(ステップS205)と、
前記検出手段から出力された検出信号が前記被検出部を検出していない第1の状態(OFF)から該被検出部を検出した第2の状態(ON)に変化したときに、特定値(0)を初期値として設定する初期値設定手段と、
前記第2順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力されているときに前記検出信号が第1の状態から第2の状態に変化したときに、前記所定幅分の回転角に対応した分の補正値(α)を前記数値更新手段の数値に加算する数値補正手段とを備え、
前記初期値設定手段により前記数値更新手段に初期値が設定された後に、該数値更新手段の数値が所定の値に達したか否かを判定する判定手段(ステップS212)と、
前記判定手段が前記所定の値に達したと判定したときに、前記駆動パルス出力手段による新たな駆動パルスの出力を停止させる停止制御手段とを備える
ことを特徴とする。
上記第2の観点にかかる遊技機において、前記数値補正手段は、前記第2順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力されているときに前記検出信号が第1の状態から第2の状態に変化したときに、前記ステッピングモータが第1方向に1回転周回する間に前記数値更新手段に加算される値の倍数と、前記所定幅分の回転角に対応した分の補正値(α)とを前記数値更新手段の数値に加算するものとしてもよい。
上記第2の観点にかかる遊技機では、第1順序に従って励磁パターンが選択されて第1方向でステッピングモータが回転しているときも、第2順序に従って励磁パターンが選択されて第2方向で回転しているときも、検出手段の検出信号が第1の状態から第2の状態に変化したか否かを監視すればよい。このため、検出手段の検出信号を監視する処理が複雑なものとなることはない。また、ステッピングモータが第1方向に回転しているか第2方向に回転しているかによって数値更新手段の数値に補正値を加算するだけで異なる判定を行う必要がないので、判定の処理が複雑なものとなることはない。第2方向に回転しているときには被検出部の幅分の回転角に対応した分の補正値を数値更新手段に加算するため、数値更新手段の数値によりステッピングモータの位置を正確に把握できるものとなり、判定手段の判定結果に基づいて駆動パルスの出力を停止させることにより可動部材を正確に停止させることができる。このように判定の処理を簡略化できることにより、プログラム制御で上記各手段を実現する場合におけるプログラムを短くでき、そのために必要な記憶容量を小さくすることができる。
上記第1、第2の観点にかかる遊技機は、
前記第1順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力されているときに前記初期値設定手段により前記初期値が設定された後に、前記数値更新手段の数値が前記ステッピングモータが前記第1の方向に1回転周回する間に取り得る値の範囲を越える第1のエラー判定値に達したか否かを判定する第1エラー判定値判定手段と、
前記第2順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力されているときに前記初期値設定手段により前記初期値が設定され、少なくとも前記ステッピングモータが前記第1の方向に1回転周回した後に、前記数値更新手段の数値が前記ステッピングモータが前記第2の方向に1回転周回する間に取り得る値の範囲を越えた第2のエラー判定値に達したか否かを判定する第2エラー判定値判定手段と、
前記第1の特定値判定手段により前記第1のエラー判定値に達したと判定されたときに、または前記第2の特定値判定手段により前記第2のエラー判定値に達したと判定されたときに、前記ステッピングモータの駆動にエラーが発生したものと判定するエラー判定手段とをさらに備えるものとすることができる。
ここでは、第2順序で励磁パターンが選択されてステッピングモータが第2方向に回転しているときに初期値が設定された場合には、数値更新手段の値に被検出部の幅分の回転角に対応した分の補正値が加算されているので、数値更新手段が示す数値そのままでエラー判定を行うことができる。このため、ステッピングモータが本来あるべき位置になくエラーが生じていることを確実に判定できるようになる。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点にかかる遊技機は、
複数の励磁相(φ1〜φ4)に駆動パルスが入力されることにより第1方向或いは該第1方向とは反対方向の第2方向に回転するステッピングモータ(役物駆動モータ41)と、該ステッピングモータの回転方向に対応した方向に動作する可動部材(役物11)と、該ステッピングモータの回転角に対応して所定の移動経路上で位置が変化する所定幅の被検出部(被検出部162a)を有する遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
前記被検出部の移動経路に沿った所定の位置に固定され、前記ステッピングモータの駆動により前記被検出部が該所定の位置にあるか否かを検出し、該検出結果に応じた検出信号を出力する検出手段(光反射型センサ161)と、
前記複数の励磁相に駆動パルスを出力する駆動パルス出力手段(CPU121)と、
1回の駆動パルスの出力において、前記駆動パルス出力手段に駆動パルスを出力させる励磁相を示す複数種類の励磁パターンを記憶する励磁パターン記憶手段(図5)と、
前記励磁パターン記憶手段に記憶された複数種類の励磁パターンから予め定められた第1順序に従って励磁パターンを選択し、該選択した励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスを出力させることにより前記ステッピングモータを第1方向に回転させ、前記複数種類の励磁パターンから前記第1順序とは逆順の第2順序に従って励磁パターンを選択し、該選択した励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスを出力させることにより前記ステッピングモータを第2方向に回転させる駆動制御手段(ステップS303)と、
前記第1順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力される度に前記駆動制御手段が前記ステッピングモータの回転角を特定するために用いる数値を加算更新するとともに、前記第2順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力される度に該数値を減算更新する数値更新手段(ステップS305)と、
前記検出手段から出力された検出信号が前記被検出部を検出していない第1の状態(OFF)から該被検出部を検出した第2の状態(ON)に変化したときに、特定値(0)を初期値として設定する初期値設定手段(ステップS308)とを備え、
前記駆動制御手段は、
前記第1順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力されているときに前記初期値設定手段により前記初期値が設定された後に、前記数値更新手段の数値が所定の値(X/2)に達したか否かを判定する第1判定手段(ステップS311)と、
前記第2順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力されているときに前記初期値設定手段により前記初期値が設定された後に、前記数値更新手段の数値に前記所定幅分の回転角に対応した分の補正値(−α)を加算した数値が前記所定の値に達したか否かを判定する第2判定手段(ステップS312)と、
前記第1、第2判定手段が前記所定の値に達したと判定したときに、前記駆動パルス出力手段による新たな駆動パルスの出力を停止させる停止制御手段とを備える
ことを特徴とする。
上記第3の観点にかかる遊技機では、第1順序に従って励磁パターンが選択されて第1方向でステッピングモータが回転しているときも、第2順序に従って励磁パターンが選択されて第2方向で回転しているときも、検出手段の検出信号が第1の状態から第2の状態に変化したか否かを監視すればよい。このため、検出手段の検出信号を監視する処理が複雑なものとなることはない。また、ステッピングモータが第1方向に回転しているか第2方向に回転しているかによってステッピングモータの駆動を制御する際に数値更新手段の値に補正値を加算するだけでよいので、判定の処理が複雑なものとなることはない。第2方向に回転しているときには被検出部の幅分の回転角に対応した分の補正値を加算して判定を行うものであるため、ステッピングモータを正確な位置に制御できるようになり、第1、第2の判定手段の判定結果に基づいて駆動パルスの出力を停止させることにより可動部材を正確に停止させることができる。このように判定の処理を簡略化できることにより、プログラム制御で上記各手段を実現する場合におけるプログラムを短くでき、そのために必要な記憶容量を小さくすることができる。
上記第3の観点にかかる遊技機は、
前記第1順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力されているときに前記初期値設定手段により前記初期値が設定された後に、前記数値更新手段の数値が前記ステッピングモータが前記第1の方向に1回転周回する間に取り得る値の範囲を越えた第1のエラー判定値に達したか否かを判定する第1エラー判定値判定手段と、
前記第2順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力されているときに前記初期値設定手段により前記初期値が設定され、少なくとも前記ステッピングモータが前記第1の方向に1回転周回した後に、前記数値更新手段の数値に前記補正値を加算した数値が前記ステッピングモータが前記第2の方向に1回転周回する間に取り得る値の範囲を越えた第2のエラー判定値に達したか否かを判定する第2エラー判定値判定手段と、
前記第1の特定値判定手段により前記第1のエラー判定値に達したと判定されたときに、または前記第2の特定値判定手段により前記第2のエラー判定値に達したと判定されたときに、前記ステッピングモータの駆動にエラーが発生したものと判定するエラー判定手段とをさらに備えるものとすることができる。
ここでは、第2順序に従って励磁パターンが選択されてステッピングモータが第2方向に回転しているときに初期値が設定された場合には、その後のエラー判定の際にも数値更新手段の数値に被検出部の幅分の回転角に対応した分の補正値を加算している。このため、ステッピングモータが本来あるべき位置になくエラーが生じていることを確実に判定できるようになる。
したものと判定することができる。
上記第1〜第3の観点にかかる遊技機において、
前記可動部材は、外周部に識別情報が配され、前記ステッピングモータの回転に対応して回動動作することにより該識別情報を変動表示させる回転体によって構成されたものとしてもよい。この場合において、
前記駆動制御手段は、前記停止制御手段により新たな駆動パルスの出力を停止させることにより、前記識別情報を所定の停止位置で停止させるものとすることができ、
前記被検出部は、前記所定の位置で前記識別情報が停止されているときに前記検出手段により検出されない位置に設けられているものとすることができる。
この場合には、前記第1、第2の方向のいずれに可動部材を構成する回転体を回転させて停止させる場合であっても、識別情報が停止されるときに被検出部が検出されることはないので、停止制御の処理と被検出部の検出に基づく処理(初期値の設定等)を同時に行う必要がなく、一度の処理負荷が大きくならない。
上記第1〜第3の観点にかかる遊技機は、
所定の復帰制御条件が成立したときに、前記検出手段が前記被検出部を検出するまで前記駆動制御手段に前記第1順序に従って励磁パターンを選択させて、前記ステッピングモータを前記基準位置に復帰させる復帰制御手段をさらに備えるものとすることができる。
このように必ず第1順序の励磁パターンの選択で復帰制御を行うものとすることで、復帰制御のための手段が1種類だけで済むので処理が簡単になり、また、必ず同じ方法で復帰制御を行うため、ステッピングモータを確実に基準位置に復帰させることができるようになる。また、プログラム制御により復帰制御を行う場合には、そのためのプログラムに必要な記憶容量を小さくすることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、この実施の形態にかかるパチンコ遊技機の正面図である。パチンコ遊技機1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を指示固定する遊技機用枠(ガラス扉枠)20とから構成されている。遊技盤2は、ガイドレールによって囲まれたほぼ円形状の遊技領域を形成している。
遊技盤2の遊技領域のほぼ中央位置には、LCDからなる可変表示部4が設けられている。可変表示部4は、特図ゲームを行うためのものであり、特図ゲームに伴って、背景画像、キャラクタ画像、特別図柄等を表示する。可変表示部4には、左、中及び右の3つの表示領域で特別図柄が変動表示され、特図ゲームは、これら3つの領域で同じ数字が揃って停止することによって大当たりとなる。特に奇数図柄が揃って停止した場合には、確率変動大当たりとなり、大当たり制御が終了した後の特図ゲームの当選確率が高確率となる。また、最終停止までに2つの領域で同じ数字が揃って停止すると、リーチとなる。
可変表示部4の上側中央には、特図ゲームの実行などに合わせて回転駆動される役物11が設けられている。役物11は、右回り(正回転)と左回り(逆回転)のいずれの方向にも回転することができる。可変表示部4の下側には、特図ゲームの保留記憶を表示するための特別図柄保留記憶表示部10が設けられている。可変表示部4の左右には、装飾ランプ13a、13bがそれぞれ設けられている。また、左下と右下の遊技領域の端部にある装飾の中にも装飾ランプ13c、13dが設けられている。さらに他の場所に装飾ランプを設けてもよい。装飾ランプ13a〜13dは、リーチ演出や大当たり演出の際に、例えば可変表示部4に表示される画像の変化に伴って発光するものである。
可変表示部4の下方位置には、電動チューリップ型役物(普通電動役物)6を兼用する特別図柄始動口(スタートチャッカ)5が配設されている。特別ゲームは、特別図柄始動口5を遊技球が通過することによって開始される。特別図柄始動口5の両側には、遊技球の通過により普図ゲームを開始させるための通過ゲート7a、7bが設けられている。特別図柄始動口5及び通過ゲート7a、7bの遊技球の通過は、それぞれ最大4つまで保留記憶される。特図ゲームの保留記憶は、特別図柄保留記憶表示部10に表示されるが、普図ゲームの保留記憶は、特に表示されない。
特別図柄始動口5の下側には、大当たり発生時にソレノイド等を駆動することで開放動作を行う大入賞口(第1種特別電動役物:アタッカ)8が配設されている。大入賞口8は、特別図柄始動口5への入賞に基づいて特図ゲームが行われた結果大当たりとなった場合に、開放動作を行う。この開放動作は、遊技球が大入賞口8の内部の特定領域(図示せず)を通過することを条件として、断続的に最大15回継続して行う。また、可変表示部4の左右と、通過ゲート7a、7bの下側には、遊技球の通過によって賞球が払い出される入賞口9a〜9dが設けられている。大入賞口8の右側には、普図ゲームの結果を○または×で示す普通図柄表示部12が設けられている。
ガラス扉枠20には、遊技領域を囲むようにして複数の遊技効果LED14a〜14hが設けられている。また、ガラス扉枠20の上部左右側(遊技効果LED14a、14bの内側)には、スピーカ15a、15bが設けられている。可変表示部4に表示される画像の変化に伴って、またはこの画像とは独立して、遊技効果LED14a〜14hが発光し、スピーカ15a、15bから音声が出力される。
ガラス扉枠20の遊技領域の下側には、遊技領域に打ち出す遊技球を供給するための打球供給皿21が設けられている。その下側には、打球供給皿21への払い出しができなくなった賞球を払い出すための余剰球受皿22が設けられている。その右側には、遊技領域に遊技球を打ち出す発射モータ(図示せず)を駆動するための打球操作ハンドル23が設けられている。
ガラス扉枠20の遊技領域の左側には、払い出しを完了していない賞球があることを示す賞球ランプ17が、遊技領域の上側には、払い出すべき賞球が切れてしまったことを報知する球切れランプ18が設けられている。また、パチンコ遊技機1の左側には、プリペイドカードを挿入し、遊技球の貸し出しを受けるためのプリペイドカードユニット200が設けられている。
さらに、ガラス扉枠20の背面側には、賞球を払い出すための球払出装置105(図2参照)と、球払出装置105が払い出し可能な賞球がなくなったことを検出するための球切れスイッチ52(図2参照)。が設けられている。また、球払出装置105からオーバーフローした遊技球の貯留が満タンになったことを検出する満タンスイッチ53(図2参照)が設けられている。
上記の各部を制御するための制御基板として、遊技制御基板101、演出制御基板102、及び払出制御基板104も、ガラス扉枠20の背面側に配設されている。各部に電力を供給するための電源基板100も、ガラス扉枠20の背面側に配設されている。図2は、各基板100〜104を含む、パチンコ遊技機1の制御回路の構成を示すブロック図である。
遊技制御基板101は、パチンコ遊技機1における遊技の進行全体の流れを制御するためのメイン側の制御基板であり、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112、ROM(Read Only Memory)113及びI/O(Input/Output)ポート114を含む1チップマイクロコンピュータからなる基本回路110を搭載している。また、遊技制御基板101は、スイッチ回路120、ソレノイド回路130、情報出力回路140及びアドレスデコード回路150を搭載している。
CPU111は、計時機能、タイマ割り込み機能、及び乱数発生機能を備え、ROM113に記憶されたプログラム(後述)を実行して、遊技の進行に関する制御を行うと共に、パチンコ遊技機1の制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。RAM112は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として使用される。ROM113は、CPU111が実行するプログラムや固定的なデータを記憶する。I/Oポート114は、基本回路110に接続された各回路との間で制御信号を入出力する。
スイッチ回路120は、通過ゲート7を通過した遊技球を検出するためのゲートスイッチ37、特別図柄始動口5を通過した遊技球を検出するための始動口スイッチ35、大入賞口8を通過した遊技球を検出するためのカウントスイッチ38、大入賞口8の特定領域を通過した遊技球を検出するためのVカウントスイッチ30、及び入賞口9a〜9dを通過した遊技球を検出するための入賞口スイッチ39に接続されている。また、満タンスイッチ53、球切れスイッチ52、及び球払出装置105が払い出した賞球をカウントするための賞球カウントスイッチ51にも接続されている。
スイッチ回路120は、各スイッチ37、35、38、30、39、53、52及び51から出力されてくる入力信号を、ローパスフィルタ等を通してパルス波として整形した後に、バッファゲート等によって増幅し、I/Oポート114に出力して、CPU111に入力させるものである。
ソレノイド回路130は、電動チューリップ型役物6を駆動するためのソレノイド45、大入賞口8の開閉を駆動するためのソレノイド48、及び大入賞口8内の内部にあり、遊技球を特定領域に寄せるためのシーソー(図示せず)を駆動するためのソレノイド40に接続されている。ソレノイド回路130は、I/Oポート114から出力される制御信号に基づいて、ソレノイド40、45及び48に駆動制御信号(励磁信号)を出力する。
情報出力回路140は、I/Oポート114から出力された制御信号に基づいて、大当たりの発生中を示す大当たり情報、確率変動状態にあることを示す確変情報、特図ゲームの始動に関する情報である始動情報、支払われた賞球に関する情報である賞球情報等の各種情報を、パチンコホール(遊技店)の管理コンピュータ等の外部コンピュータに対して出力する。
アドレスデコード回路150は、CPU111から出力されたアドレス信号を入力し、デコードする。デコードした結果、CPU111の制御対象がRAM112、ROM113及びI/Oポート114のいずれであるかを選択するための信号を、CPU111に出力する。
払出制御基板104は、球払出装置105とプリペイドカードユニット200とに接続されており、遊技球の貸し出しのために必要な情報をプリペイドカードユニット200との間でやりとりし、また、球払出装置105に貸し出された遊技球または入賞により賞球として払い出される遊技球を払い出させるための制御回路を備えている。
演出制御基板102は、パチンコ遊技機1における演出の実行を制御するためのサブ側の制御基板であり、CPU121、RAM122、ROM123及びI/Oポート124を含む1チップマイクロコンピュータからなる基本回路120を搭載している。また、演出制御基板102は、CPU121からの指令に基づいて可変表示部4に表示させる画像を描画するためのビデオプロセッサ(VDP)125と、CPU121からの指令に基づいてスピーカ15から出力する音声を再生するためのオーディオプロセッサ(ADP)126とを搭載している。
CPU121は、計時機能及びタイマ割り込み機能を備え、ROM123に記憶されたプログラム(後述)を実行して、演出の実行に関する制御を行うと共に、VDP125やADP126に必要な指令を送る。RAM122は、CPU121がプログラムを実行する際の作業領域として使用される。ROM123は、CPU121が実行するプログラムや固定的なデータを記憶する。I/Oポート124は、基本回路120に接続された各回路との間で制御信号を入出力する。
基本回路120は、遊技効果LED(14a〜14h)、賞球ランプ17、球切れランプ18、装飾ランプ13(13a〜13d)、特別図柄保留記憶表示部10、普通図柄表示部12に接続されており、これらを制御する。基本回路120は、また、役物11を回転駆動するための役物駆動モータ41と、役物駆動モータ41の駆動位置が特定の基準位位置(原点)にあることを検出するためのモータ基準センサ16とに接続されている。
次に、役物11、役物11を回動動作させるための役物駆動モータ41を構成するステッピングモータ、及びステッピングモータの基準位置を検出するためのモータ基準センサ16について詳しく説明する。図3は、役物11、役物駆動モータ41、及びモータ基準センサ16の構成を示す図である。この図は、役物駆動モータ41の側から、すなわちパチンコ遊技機1の背面側(図1の裏側)から見たものである。
役物駆動モータ41は、回転軸41aを有するステッピングモータによって構成されている。図示するように、回転軸41aの先端には役物11が、回転軸41aの役物11とステッピングモータの本体との間には回転板162がそれぞれ取り付けられている。役物駆動モータ41は、後述する各励磁相に所定順でパルス信号が1回入力されると、その励磁信号の出力順に応じて回転軸41aが所定角度だけ正回転または逆回転する。パルス1回分の入力が1ステップとなり、Xステップで回転軸41aが1周することとなる。役物11及び回転板162は、回転軸41aの回転に伴って同じ角度ずつ回転する。
モータ基準センサ16は、役物駆動モータ41の真上の位置に固定された光反射型センサ161と、回転板162の外周の一部に突出した被検出部162aとから構成されている。被検出部162aが光反射型センサ161の位置にあるときには、光の反射により光反射型センサ161の検出信号がONになり、被検出部162aが光反射型センサ161の位置にないときには、光反射型センサ161の検出信号がOFFとなる。光反射型センサ161は、被検出部162aによる光の反射に応じた検出信号をCPU121に出力する。被検出部162aの幅wは、役物駆動モータ41を構成するステッピングモータのαステップ分の回転駆動に対応したものとなっているが、光反射型センサ161の大きさは、無視できるほどに小さいものとする。
役物駆動モータ41を構成するステッピングモータの回転軸41aの回転角度による基準位置は、役物11が右回りで回転しているとき(図3では、背面側から見ているので左回りとなる)、光反射型センサ161が被検出部162aを検出していないOFF状態から検出したON状態に変化した位置になる。役物11が左回りで回転しているときに光反射型センサ161が被検出部162aを検出していないOFF状態から検出したON状態に変化したときには、基準位置よりもαステップ分ずれた位置にあることとなる。
次に、役物駆動モータ41を構成するステッピングモータの駆動について詳しく説明する。図4は、このステッピングモータの構成を示す図である。このステッピングモータ(役物駆動モータ)41は、ハイブリッド型ステッピングモータであり、ステータ41cと、これに対向するロータ41bとで構成される。ロータ41bは、多数の歯車状突起を有し、これに回転軸41aと同方向に磁化された永久磁石が組み込まれている。ステッピングモータ41は、演出制御基板102のCPU121からパルス信号(励磁パルス)を受け、ステータ41cの各励磁相φ1〜φ4に順次励磁電流が流れて、これらの励磁相φ1〜φ4が所定の順序に従って励磁されることによりロータ41bを回転駆動させ、回転軸41aの回転により回転板162及び役物11を回転させる。
ステッピングモータ41を回転駆動するための制御方法としては、ここでは、1−2相励磁方式が適用されている。1−2相励磁方式は、励磁相φ1〜φ4のうちでパルス信号を入力する励磁相を1相または2相とすることを交互に繰り返すものである。各励磁相φ1〜φ4にパルス信号を入力する手順は、正回転と逆回転との場合で異なっている。
図5は、ステッピングモータ41を正回転及び逆回転させる場合における各励磁相へのパルス信号の入力(ステッピングモータ41の駆動を制御するCPU121から見た場合には出力。以下、同じ)手順(パルス信号を入力する励磁相のパターン(励磁パターン)を選択する手順)をそれぞれ示す図である。この手順は、ROM123に記憶されており、CPU121は、ステッピングモータ41を正回転または逆回転させる場合に、記憶された手順に従って励磁パターンを選択して、選択した励磁パターンにより示される励磁相にパルス信号を出力するものとなる。
図示するように、正回転の場合には、(φ1,φ2)、(φ1)、(φ4,φ1)、(φ4)、(φ3,φ4)、(φ3)、(φ2,φ3)、(φ2)、(φ1,φ2)…の順でパルス信号が入力される。この8ステップが、基準励磁パターンとなる。一方、逆回転の場合には、この反対の順番でパルス信号が入力される。従って、パルス信号を入力する励磁相の選択順を切り替えることで、回転軸41aの回転方向(すなわち、回転板162及び役物11の回転方向)を正回転と逆回転のいずれかに切り替えることができる。
役物駆動モータ41を構成するステッピングモータの回転軸41aは、上記のようなパルス信号の入力によって回転されるが、その回転角度に応じた位置は、RAM122に設けられるモータ位置カウンタの値によって示されるものとなる。モータ位置カウンタの値は、正回転で役物駆動モータ41が1ステップ駆動されたとき、すなわち役物11を右回りに1ステップ分回転させたときに1だけ加算され、逆回転で役物駆動モータ41が1ステップ駆動されたとき、すなわち役物11を左回りに1ステップ分回転させたときに1だけ減算される。
また、モータ位置カウンタの値は、モータ基準センサ16により役物駆動モータ41の回転軸41aが基準位置にあるとき、すなわち役物11が右回りで光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化したときに初期値として0が設定される。役物11が左回りで光反射型センサ161の検出信号がON状態からOFF状態に変化したときには、回転軸41aの位置には基準位置からαステップ分のずれがあり、そのまま左回りを続けてすぐにマイナスの値をとらないようにするため、モータ位置カウンタの初期値としてX+αが設定されるものとなる。
また、光反射型センサ161の検出信号がON状態のままで役物11の回転方向が左回りから右回りに変化したときには、1周分のXを初期値に加算していたので、モータ位置カウンタの値からXを減算する。光反射型センサ161の検出信号がON状態のままで役物11の回転方向が右回りから左回りに変化したときには、左回りで初期値を設定したのと同様に、モータ位置カウンタの値にXを加算する。このように役物11が右回りと左回りとで回転しているときに、それぞれ光反射型センサ161が正しく被検出部162aを検出できていることを前提とすると、初期値の設定と回転方向補正によって、モータ位置カウンタの値は、0からX+αまでの値をとることとなる。ここで、0からαまでの値と、XからX+αまでの値とは、同じ位置を示すものとなる。
次に、特図ゲーム及びこれに合わせた役物11の回転による演出について説明する。特別図柄始動口5に遊技球が入賞したときに、抽選を行い、特図ゲームの結果(ハズレ、通常大当たり及び確率変動表示の別、並びに確定図柄の種類)及び経過(変動表示パターン)を決定し、その決定結果を一旦保存させる。先の入賞に基づく特図ゲームが全て終了すると、当該特図ゲームの開始条件が成立したこととなり、決定された変動表示パターンを特定可能な特図ゲームコマンドが遊技制御基板101から演出制御基板102に送信されるものとなる。
演出制御基板102のCPU121は、特図ゲームコマンドを受信すると、当該コマンドが示す変動表示パターンに従って可変表示部4に画像を表示させることにより、特図ゲームを実行する。特図ゲームの結果については、特図ゲームコマンドに続けて遊技制御基板101から演出制御基板102に送られてくる確定図柄コマンドによって特定され、特図ゲームコマンドで特定される変動表示時間が経過したときに可変表示部4に表示されるものとなる。
特図ゲームの変動表示パターンとしては、リーチ表示を行った後にハズレの変動表示パターンと同じ変動表示時間の経過で確定結果を示すノーマルリーチパターン、ノーマルリーチパターンよりも長い変動表示時間の経過で確定結果を示すロングリーチパターン、リーチ表示を行った後に通常の場合とは異なる態様で特別図柄を変動させるとともにキャラクタの画像などを表示するスーパーリーチパターンがあり、この順で大当たりの確率が高くなる。さらに、スーパーリーチパターンの中でも大当たり確率が100%となっているプレミアムリーチパターンもある。
特図ゲームの変動表示パターンがプレミアムリーチパターンである場合には、可変表示部4において特図ゲームを行うだけではなく、役物11を回転駆動させ、所定の位置で停止させることでプレミアムリーチパターンであって、特図ゲームの結果が大当たりとなることを遊技者に報知するプレミアム役物演出も行うこととなる。
プレミアム役物演出では、役物11が右回りで回転させられる場合と左回りで回転させられる場合とがある。いずれの場合も、役物11を真上を向く位置(すなわち、役物駆動モータ41を構成するステッピングモータの回転軸41aが基準位置に達し、モータ位置カウンタの値が0またはXとなる位置)まで回転させた後、さらに同じ方向に回転を継続させて、役物11が真下を向く位置(すなわち、モータ位置カウンタの値がX/2となる位置)で停止させる。
以下、この実施の形態にかかるパチンコ遊技機1における遊技動作について説明する。なお、パチンコ遊技機1における動作としては、スピーカ15からの音声の出力、装飾ランプ13或いは遊技効果LED14の発光などを含んでいるが、これらは本発明とは関係ないので、説明を省略することとする。
図6は、遊技制御基板101の基本回路110内のCPU111が実行する処理を示すフローチャートである。パチンコ遊技機1の電源が投入されると、図6(a)に示すメイン処理が実行されることとなる。
メイン処理では、まず初期設定処理が行われる(ステップS11)。初期設定処理では、後述する割り込み処理を実行するタイミングを規定するタイマ割り込み時間(例えば、2msec)をCPU111に設定する処理が行われる。これにより、電源投入等によるリセット後、最初の割り込み処理が実行されるタイミングを規定するための計時が開始される。また、初期設定処理においては、種々のタイマをセットするための処理も行われる。
初期設定処理が終了すると、この電源投入前に生じた電源エラーによる電源遮断時における状態のバックアップがされていないかどうかを判定する(ステップS12)。電源遮断時における状態のバックアップがされていれば、バックアップされていた状態を復元して、電源エラーの前の状態に復帰する(ステップS13)。そして、復帰した電源エラーの前の状態からの処理を継続して行う。
電源遮断時における状態のバックアップがされていなければ、RAM112を初期化すること、及び各種フラグの初期化などの処理が行われる(ステップS14)。次に、演出制御基板102、払出制御基板104などのサブ基板などに初期コマンドを送信し、これらのサブ基板の状態を初期化させる(ステップS15)。
サブ基板の初期化が行われると、確定図柄(予定停止図柄)を決定するための表示図柄乱数、及び特図ゲームの変動表示パターンを決定するための変動表示パターン決定用乱数を更新する処理が行われる(ステップS16)。さらに、特図ゲームで大当たりとするかどうかを決定するための大当たり乱数に設定すべき初期値を決定する初期値決定用乱数を更新する処理が行われる(ステップS17)。ステップS15でサブ基板の初期化が終了した後には、ステップS16及びS17の処理が無限ループで繰り返して実行されることとなる。この間にタイマ割り込みが入ると、図6(b)のタイマ割り込み処理が実行され、タイマ割り込み処理が終了すると、再度ステップS16及びS17の無限ループの処理が実行されることとなる。
タイマ割り込み処理では、まずゲートスイッチ37、カウントスイッチ38、Vカウントスイッチ30等の状態を入力し、各入賞口や通過ゲートに対する入賞があったか否かを判定するスイッチ処理を行う(ステップS21)。なお、始動口スイッチ35による始動入賞の判定は、後述する特別柄プロセス処理において行っている。
次に、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の異常診断を行い、その結果に応じて必要ならば警報を発生させる等の処理を含むエラー処理を行う(ステップS22)。
さらに、大当たり乱数を更新する処理が行われ(ステップS23)、初期値決定用乱数を更新する処理が行われ(ステップS24)、表示図柄乱数及び変動表示パターン決定用乱数を更新する処理が行われる(ステップS25)。ここで、初期値決定用乱数は、大当たり乱数の値が周期的に更新されるのを避けるために、例えば大当たり乱数の値が最大値に達した後に最初に行われるタイマ割り込み処理で、大当たり乱数の値として設定する初期値を決定するための乱数である。
ステップS23〜S25における各種の乱数値の更新が終了すると、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS26)。この特別図柄プロセス処理では、特別図柄始動口5に遊技球が入賞したときに各種の乱数を抽出して、特図ゲームの結果を大当たりとするか、特図ゲームにおける確定図柄をどの種類の図柄とするか、特図ゲームの変動表示パターンをどのパターンとするか、などの抽選を行う処理と、特図ゲームの実行タイミングを制御する処理とが含まれる。また、その処理結果に応じて、必要なコマンドを生成する。ここで生成されるコマンドには、特図ゲームの開始を指示するとともに、抽選により決定した変動表示パターンを特定可能な特図ゲームコマンドが含まれる。
次に、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS27)。この普通図柄プロセス処理では、普通図柄を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。また、その処理結果に応じて、普図ゲームコマンドなどのコマンドを生成する。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
次に、特別図柄コマンド処理を行う(ステップS28)。この特別図柄コマンド処理は、ステップS26において各種のコマンドが生成されていれば、これを基本回路110から演出制御基板102へ伝送する処理である。次に、普通図柄コマンド処理を行う(ステップS29)。この普通図柄コマンド処理は、普通図柄を表示制御するためのコマンドを基本回路110から演出制御基板102へ伝送する処理である。
次に、情報出力回路140を介して確変情報、大当たり情報、始動情報、賞球情報等の情報を外部に出力する情報出力処理を行う(ステップS30)。次に、ソレノイド45、48、40を励磁制御するための制御信号をソレノイド回路130に出力するソレノイド出力処理を行う(ステップS31)。次に、基本回路110から払出制御基板104に賞球個数信号と賞球可能信号とを送信して、賞球の払出指令を行うための賞球処理を行う(ステップS32)。
次に、保留記憶処理を行う(ステップS33)。この保留記憶処理は、例えば、特別図柄始動口5に遊技球の入賞があって保留記憶が増加した場合や特別図柄の変動が開始されて保留記憶が減少した場合などの保留記憶数が変化した場合に、保留記憶数の表示変更を指示するための保留記憶数コマンドを基本回路110から演出制御基板102へ伝送する処理である。このステップS33の処理が終了すると、前述したステップS16及びS17の無限ループの処理に戻る。
以上示した処理により、遊技制御基板101の側では、特別図柄始動口5への遊技球の通過に基づいて抽選を行い、その結果が大当たりとなった場合に、大入賞口8を一定期間断続的に開放させる。また、入賞によって遊技球を払い出したり、抽選結果によっては、次の抽選確率を変動させたりする動作を行っている。一方、演出制御基板102のCPU121は、遊技制御基板101から送られてくるコマンドに従って、可変表示部4における特図ゲームの実行、及び役物11の駆動を含む各種の演出動作を行っている。なお、演出制御基板102の側で制御する演出は、コマンドの送信タイミングにより遊技制御基板101の側で制御する遊技動作とのタイミングが図られる。
図7は、演出制御基板102のCPU121が実行するメイン処理を示すフローチャートである。演出制御基板102側では、遊技制御基板101から送られてくるコマンドを受信したかどうかを判定している(ステップS101)。コマンドを受信するまでは、ステップS101の処理を繰り返し、コマンドの受信を待機している状態にある。遊技制御基板101からいずれかのコマンドを受信すると、受信したコマンドの種類が何であるかを判定する(ステップS102)。
受信したコマンドの種類が特図ゲームコマンドであった場合には、当該特図ゲームコマンドが示す変動表示パターンに応じて特図ゲームを実行するための特別図柄表示制御処理を起動して、可変表示部4において特図ゲームを開始させる(ステップS103)。さらに、受信した特図ゲームコマンドが示す変動表示パターンがプレミアムリーチパターンであるかどうかを判定する(ステップS104)。プレミアムリーチパターンでなければ、そのままステップS101の処理に戻る。
プレミアムリーチパターンであれば、当該パターンの特図ゲームの実行とともに役物11を回転させて、真下の位置で停止させる演出を行う必要がある。そこで、詳細を後述するプレミアム役物演出処理を起動して、役物11の回転を開始させる(ステップS105)。そして、ステップS101の処理に戻る。
また、ステップS102で受信したコマンドの種類が他の種類のコマンドであった場合には、その他の受信したコマンドの種類に応じた処理を行う(ステップS106)。ここでの処理は、本発明に特に関わるものではないため、詳細な説明を省略する。そして、ステップS101の処理に戻る。
次に、ステップS105の処理で起動されるプレミアム役物演出処理について詳しく説明する。図8は、プレミアム役物演出処理を示すフローチャートである。プレミアム役物演出処理は、起動された後には、図7のフローチャートに示すメイン処理や、可変表示部4において特図ゲームや大当たり演出を実行するための特別図柄表示制御処理と並行して実行されるものとなる。
プレミアム役物演出処理では、まず、役物駆動モータ41を構成するステッピングモータを駆動し、役物11を回転させる方向を右回り(正回転)とするか左回り(逆回転)とするかを決定する。ここでの回転方向の決定は、例えばランダムに行うものとしても、モータ位置カウンタの値に応じて行うものとしてもよい(ステップS201)。
役物11の回転方向が決定されると、ダウンカウンタにより構成されるタイマの値が0となり、ステッピングモータの1ステップと1ステップの間に必要なウェイト時間を経過したかどうかを判定する(ステップS202)。ウェイト時間を経過していなければ、ステップS202の処理を繰り返し、ウェイト時間の経過を待機する。もっとも、役物11の回転方向の決定の直後は、タイマにウェイト時間の設定がなされていないため、ウェイト時間の経過の待機状態となることはなく、ウェイト時間を経過したものと判定される。
ウェイト時間を経過した場合には、決定した方向に応じた順序に従って励磁相φ1〜φ4にパルス信号を出力し、役物駆動モータ41を構成するステッピングモータを駆動し、回転軸41a、並びにこれに取り付けられた回転板162及び役物11を1ステップ分の角度だけ決定した方向に回転させる(ステップS203)。また、次の1ステップ分の駆動のために、ダウンカウンタにより構成されるタイマにウェイト時間の設定を行う(ステップS204)。ダウンカウンタの値は、例えばクロックパルスなどにより所定時間毎に減算されていき、その値が0となったときにウェイト時間を経過したものとなる。
さらに、役物11の回転方向が右回りであればモータ位置カウンタの値を1だけ加算し、左回りであればモータ位置カウンタの値を1だけ減算する。ここでは、役物11の回転方向が変化することはないので、回転方向の変化によるモータ位置カウンタの値の補正は考えなくてよい(ステップS205)。
次に、光反射型センサ161の検出信号が、被検出部162aを検出していないことを示すOFFの状態から、被検出部162aを検出したことを示すONの状態に変化したかどうかを判定する(ステップS206)。光反射型センサ161の検出信号がOFFからONの状態に変化した場合でなければ、そのままステップS211の処理に進む。光反射型センサ161の検出信号がOFFからONの状態に変化した場合には、RAM122に基準検出フラグを設定する(ステップS207)。
次に、役物11の回転方向が右回りと左回りのいずれであるかを判定する(ステップS208)。役物11の回転方向が右回りであれば、モータ位置カウンタに初期値として0を設定して(ステップS209)、ステップS211の処理に進む。役物11の回転方向が左回りであれば、モータ位置カウンタに初期値としてX+αを設定して(ステップS210)、ステップS211の処理に進む。
ステップS211では、RAM122に基準検出フラグが設定されているかどうかにより、既に役物駆動モータ41の基準位置が検出されたかどうかを判定する。役物駆動モータ41の基準位置が未だ検出されていなければ、そのままステップS202の処理に戻る。役物駆動モータ41の基準位置が既に検出されていれば、モータ位置カウンタの値が役物11が真下を向いたことを示すX/2となっているかどうかを判定する(ステップS212)。モータ位置カウンタの値がX/2となっていなければ、そのままステップS202の処理に戻る。
モータ位置カウンタの値がX/2となっていれば、これでプレミアム役物演出処理を終了する。これにより、役物11は、真下を向いた状態で停止されるものとなる。なお、プレミアム役物演出処理は、その開始時におけるステッピングモータの回転軸42aの位置(すなわち、役物11の位置)がどのような位置にあっても、ステップS201でいずれの回転方向に決定されても、プレミアムリーチパターンの特図ゲームが終了するよりも先に終了するようになっている。従って、役物11が真下を向いた状態で停止すれば、特図ゲームがプレミアムリーチパターンで行われていて、必ず大当たりが発生することが分かるようになる。
以下、回転軸41aの基準位置の検出、モータ位置カウンタの値、及び役物駆動モータ41の駆動の制御(役物11の回転動作の制御)について、具体的な例に基づいて説明する。図9は、役物11を右回り/左回りでそれぞれ回転させたときの動作を説明するタイミングチャートであり、(a)は右回りの場合を、(b)は左回りの場合を示す。
図9(a)に示すように、役物11を右回りで回転させて、すなわち役物駆動モータ41を正回転で駆動してプレミアム役物演出を行っている場合、タイミングt0において光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化したものとする。このとき、回転軸41aの位置は基準位置にあり、モータ位置カウンタに初期値として0が設定される。ここからαステップ分の時間が経過したタイミングt1において、光反射型センサ161の検出信号がON状態からOFF状態に変化し、このときの回転軸41aの位置が基準位置からαステップ分ずれた位置にある。
その後、モータ位置カウンタの値は、その後1ステップ分の時間を経過する度に1ずつ加算されていくこととなる。さらに、タイミングt0からX/2ステップ分の時間、すなわちタイミングt1からX/2−αステップ分の時間が経過したタイミングt2において、モータ位置カウンタの値がX/2となる。このとき、回転軸41aの位置は、ちょうど半周した位置にある。この位置で役物駆動モータ41へのパルス信号の出力が停止され、役物11は、真下を向いた状態で停止されることとなる。
一方、図9(b)に示すように、役物11を左回りで回転させて、すなわち役物駆動モータ41を正回転で駆動してプレミアム役物演出を行っている場合、タイミングt0において光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化したものとする。このとき、回転軸41aの位置は基準位置からαステップ分ずれた位置にあり、X+αがモータ位置カウンタに初期値として設定される。ここからαステップ分の時間が経過したタイミングt1において、光反射型センサ161の検出信号がON状態からOFF状態に変化するが、このときの回転軸41の位置が基準位置からαステップ分回転しており、モータ位置カウンタの値は、Xとなる。また、回転軸41aの位置は、基準位置にあることとなる。
その後、モータ位置カウンタの値は、その後1ステップ分の時間を経過する度に1ずつ減算されていくこととなる。さらに、タイミングt1からX/2ステップ分の時間、すなわちタイミングt0からX/2+αステップ分の時間が経過したタイミングt2において、モータ位置カウンタの値がX/2となる。このとき、回転軸41aの位置は、ちょうど半周した位置にある。この位置で役物駆動モータ41へのパルス信号の出力が停止され、役物11は、真下を向いた状態で停止されることとなる。
以上説明したように、この実施の形態にかかるパチンコ遊技機1では、特図ゲームの変動表示パターンがプレミアムリーチパターンであるときには、役物11を回転させて、所定の位置で停止させるプレミアム役物演出も行うものとしている。このプレミアム役物演出では、右回りと左回りのいずれかを選択して役物11を回転動作させるもので、役物駆動モータ41を構成するステッピングモータの回転軸41aは、正回転と逆回転のいずれかで回転駆動されるものとなる。
回転軸41aの位置は、モータ位置カウンタの値によって示されるものとなるが、モータ基準センサ16によって基準位置が検出されると、モータ位置カウンタに初期値が設定されるものとなる。もっとも、モータ基準センサ16を構成する被検出部162aは、回転軸41aのαステップに対応する幅wを有しており、役物11が右回りで回転しているときと左周りで回転しているときとで、光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化する位置にαステップ分のずれが生じる。
もっとも、このときにモータ位置カウンタに設定する初期値としては、役物11が右回りであれば0である。一方、左回りであれば被検出部162aの幅wに応じた補正値αを加算してX+αを初期値として設定するものとしている。モータ位置カウンタの値は、0〜αにあるときとX〜X+αとで同じ位置に対応しているが、光反射型センサ161が被検出部162aを検出しているON状態にあって役物11の回転方向が変化したときには、カウンタの値の補正を行っている。これによりモータ位置カウンタの値が回転軸41aの位置を正確に示すことができるようになり、プレミアム役物演出を右回りで行った場合でも左回りで行った場合でも、役物11を同じ位置で正確に停止させることができるようになる。
また、役物11を右回りで回転させているか左回りで回転させているかによって変える必要があるのはモータ位置カウンタに設定する初期値だけであって、異なる判定を行う必要がないので、判定の処理が複雑になることがない。しかもモータ位置カウンタに設定する初期値を変えることで、光反射型センサ161の検出信号の変化は、OFF状態からON状態になった場合だけを監視すればよい。このため、光反射型センサ161の検出信号の監視の処理も複雑になることがない。このように処理を簡略化できることから、その処理を実行するためのプログラムを短くすることができ、プログラムを記憶するために必要な記憶容量を小さくすることができる。
本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形態様について説明する。
上記の実施の形態では、光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化するのを監視し、そのときの役物11の回転方向が右回りなら初期値として0を、左回りなら初期値としてX+αをモータ位置カウンタに設定するものとしていた。これに対して、光反射型センサ161の検出信号がON状態からOFF状態に変化するのを監視するものとしてもよい。この場合、役物11が右回りで光反射型センサ161の検出信号がON状態からOFF状態に変化したときを基準位置としてモータ位置カウンタに初期値として0を設定するならば、役物11が左回りで光反射型センサ161の検出信号がON状態からOFF状態に変化したときにモータ位置カウンタに初期値としてX−αを設定すればよい。ここで、モータ位置カウンタの値は、0〜−αにあるときとX〜X−αにあるときとが同じ位置を示すものとなる。
上記の実施の形態では、プレミアム役物演出は、役物11を右回りに回転させて行う場合と左回りに回転させて行う場合とがあったが、途中で回転方向が変わることはなかった。これに対して、役物11の回転方向が途中で入れ替わる演出を行うものとしてもよい。ここで、回転軸41aを基準位置から右回りでmステップ回転させるとモータ位置カウンタの値はmとなり、左回りにnステップ回転させると、モータ位置カウンタの値はm−nとなる。なお、一連の演出を終了するまでに光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化することは何度あっても構わない。その変化の度に新たな初期値がモータ位置カウンタに設定されるからである。
上記の実施の形態では、役物駆動モータ41を構成するステッピングモータの回転軸41aの位置とモータ位置カウンタの値とが一致することを前提に説明していたが、何らかの原因により両者の間に不一致が生じる場合もある。不一致となったまま役物11を回転させて演出を続けると、遊技者を混乱させてしまう場合も生じてしまう。そこで、次のように回転軸41aの位置とモータ位置カウンタの値とに不一致がないかを判定して、不一致があればエラーとして役物11の回転による演出を中止するものとしてもよい。
例えば、役物11が右回りで回転しているときに、光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化していないのにモータ位置カウンタの値がX−1からXになったとすると、回転軸41aの位置とモータ位置カウンタの値に不一致が生じているものと判定することができる。また、役物11が左回りで回転しているときに、光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化していないのにモータ位置カウンタの値がα+1からαになったとすると、ここでも回転軸41aの位置とモータ位置カウンタの値に不一致が生じているものと判定することができる。
もっとも、微妙な位置ずれは正常な動作をしていても生じることがあるものとして、例えば上記のようにモータ位置カウンタの値が変化した場合であっても、その時点ではエラーとしないで、さらにそこから数ステップ程度の後に光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化したときには、ここで新たにモータ位置カウンタに設定する初期値に従って役物11の回転による演出を続けるものとしてもよい。例えば、右回りでモータ位置カウンタの値がX+βとなったときや、左回りでモータ位置カウンタの値がα−βとなったときにエラーと判定してもよい。ここで、β>αとすれば、モータ位置カウンタが本来取り得る値の範囲を越えるものとなったときに、エラーと判定されるものとなる。このようにエラーと判定されて初めて、役物11の回転による演出を中止するものとしてもよい。
このように回転軸41aの位置とモータ位置カウンタの値との不一致を判定し、その判定結果によりエラーとして役物11の回転による演出を中止することで、役物11が不適切な位置にある状態でその回転による演出が継続されることはなく、遊技者を混乱させないで済むようになる。
上記の実施の形態では、役物11が右回りで光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化したときにはモータ位置カウンタの初期値として0を設定していた。一方、役物11が左回りで光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化したときにはモータ位置カウンタの初期値として、基準位置のXに被検出部162aの幅wに対応した補正値αを加えたX+αを初期値として設定するものとしていた。
これに対して、例えばモータ位置カウンタとして、0〜X−1の範囲で値を巡回させる巡回カウンタ(値がX−1で右回りに1ステップ回転すると値が0、値が0で左回りに1ステップ回転すると値がX−1となるもの)を用いる場合には、役物11の回転方向に関わらず光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化したときにはモータ位置カウンタの初期値として0を設定し、役物11が左回りで回転しているときには、その後に補正値αをモータ位置カウンタの値に加算するものとしてもよい。この場合も、上記の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、このような巡回カウンタを用いるのであれば、光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化したときに役物11の回転方向に応じて被検出部162aの幅wに応じてモータ位置カウンタの値を補正するのではなく、役物駆動モータ41の駆動を停止させるときの判定値において、被検出部162aの幅wに応じた値の補正を行うものとしてもよい。図10は、この変形例におけるプレミアム役物演出処理を示すフローチャートである。ここで、ステップS301〜S305の処理は、それぞれ図8のステップS201〜S205の処理と同じである。
ステップS306に進むと、光反射型センサ161の検出信号が、被検出部162aを検出していないことを示すOFFの状態から、被検出部162aを検出したことを示すONの状態に変化したかどうかを判定する。光反射型センサ161の検出信号がOFFからONの状態に変化した場合でなければ、そのままステップS309の処理に進む。光反射型センサ161の検出信号がOFFからONの状態に変化した場合には、RAM122に基準検出フラグを設定し(ステップS307)、モータ位置カウンタに初期値として0を設定する(ステップS308)。そして、ステップS309の処理に進む。
ステップS309では、RAM122に基準検出フラグが設定されているかどうかにより、既に役物駆動モータ41の基準位置が検出されたかどうかを判定する。役物駆動モータ41の基準位置が未だ検出されていなければ、そのままステップS302の処理に戻る。役物駆動モータ41の基準位置が既に検出されていれば、役物11の回転方向が右回りと左回りのいずれであるかを判定する(ステップS310)。
役物11の回転方向が右回りであれば、役物駆動モータ41の回転軸41aが基準位置にあるときにモータ位置カウンタに初期値として0が設定されたので、モータ位置カウンタのそのままの値が役物11が真下を向いたことを示すX/2となっているかどうかを判定する(ステップS311)。モータ位置カウンタの値がX/2となっていなければ、そのままステップS302の処理に戻る。モータ位置カウンタの値がX/2となっていれば、これでプレミアム役物演出処理を終了する。
一方、役物11の回転方向が左回りであれば、役物駆動モータ41の回転軸41aが基準位置からαステップ分ずれた位置にあるときに初期値として0が設定されたこととなる。この場合には、モータ位置カウンタの値から被検出部162aの幅wに対応した補正値αを減算した値が役物11が真下を向いたことを示すX/2となっているかどうかを判定する(ステップS312)。モータ位置カウンタから補正値αを減算した値がX/2となっていなければ、そのままステップS302の処理に戻る。モータ位置カウンタから補正値αを減算した値がX/2となっていれば、これでプレミアム役物演出処理を終了する。
この例において、一連の演出を終了するまでに光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化することが何度もある場合には、最終的に役物11の回転を停止させるときの判定値は、最後に光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化したときの役物11の回転方向に応じて選択するものとすればよい。
以上のように、この例では、光反射型センタ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化したときには、役物11が右回りでも左回りでも同じ初期値をモータ位置カウンタに設定している。ここで、右回りで回転しているときに光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化した後は、モータ位置カウンタの値そのものに応じて役物駆動モータ41の駆動を停止して役物11の回転を停止させるものとしているが、左回りでOFF状態からON状態に変化した後は、モータ位置カウンタの値に被検出部162aの幅wに応じた補正値αを加算した値に応じて役物駆動モータ41の駆動を停止して役物11の回転を停止させるものとしている。
このため、役物11が右回りに回転していたか左回りに回転していたかによってさらに異なる判定を行う必要がないので、処理が複雑にならない。また、ここでも光反射型センサ161の検出信号の変化は、OFF状態からON状態になった場合だけを監視すればよいので、そのための処理も複雑になることがない。このように処理を簡略化できることから、その処理を実行するためのプログラムを短くすることができ、プログラムを記憶するために必要な記憶容量を小さくすることができる。
なお、図10の例で回転軸41aの位置とモータ位置カウンタの値とに不一致がないかの判定は、次のように行うことができる。役物11が右回りで光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態から変化した後にそのままの回転方向でモータ位置カウンタの値がX−1から0に変化したときには、回転軸41aが1回転する間に取り得る値の範囲を越えるので、この時点で両者に不一致が発生したものとなる。一方、役物11が左回りで光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化した後に回転方向が右回りとなってモータ位置カウンタの値が−1+αからαに変化したときには、ここでも回転軸41aが1回転する間に取り得る値の範囲を越えるので、この時点で両者に不一致が発生したものとなる。
役物11が左回りで光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態から変化した後にそのままの回転方向でモータ位置カウンタの値が0からX−1に変化したときには、回転軸41aが1回転する間に取り得る値の範囲を越えるので、この時点で両者に不一致が発生したものとなる。一方、役物11が左回りで光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化した後に回転方向が右回りとなってモータ位置カウンタの値がX−αからX−1−αに変化したときには、ここでも回転軸41aが1回転する間に取り得る値の範囲を越えるので、この時点で両者に不一致が発生したものとなる。このようにエラー判定にも被検出部162aの幅wに応じた補正値α(または−α)を加算することで、正確なエラー判定が行えるようになる。
上記の実施の形態では、役物駆動モータ41を構成するステッピングモータの回転軸41aを正回転で(役物11を右回りで)1ステップ駆動したときにはモータ位置カウンタの値を1加算し、回転軸41aを逆回転で(役物11を左回りで)1ステップ駆動したときにはモータ位置カウンタの値を1減算するものとしていた。また、役物11を左回りとして光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化したときには、モータ位置カウンタに設定する初期値に対して被検出部162aの幅に応じたαを加算して補正するものとしていた。これらの加算/減算は、マイナスの値の加算/減算としてもよい。
上記のように回転軸41aの位置とモータ位置カウンタの値との不一致でエラーとして役物11の回転を中止させた場合に、そのままの位置から新たな演出を行うものとしても、役物11の位置にずれが生じたまま当該新たな演出が開始されてしまうこととなる。そこで、エラーと判定して役物11の回転を中止させた後には、回転軸41aの位置が基準位置となる位置に復帰させる制御を行ってから、新たな役物11の回転による演出を開始するものとすることができる。
この復帰制御は、役物駆動モータ41の励磁相φ1〜φ4に正回転の順序でパルス信号を出力して役物11を右回りで回転させて行うものとする。光反射型センサ161の検出信号がOFF状態からON状態に変化したときに回転軸41aが基準位置に達したものとして復帰制御を終了させるものとすることができる。このときに、モータ位置カウンタに初期値として0を設定して、回転軸41aの位置とモータ位置カウンタの値とを一致させることができる。
このようにエラーが生じた場合の復帰制御を必ず役物11を右回りで回転させる方向で行うことで、復帰制御を行うために必要なプログラムが1種類だけで済み、プログラムの記憶に必要な記憶容量を小さくすることができる。また、必ず同じ方法で復帰制御が行われるため、回転軸41aの位置を確実に基準位置まで復帰させることができるようになる。なお、この復帰制御は、回転軸41aの位置とモータ位置カウンタの値との不一致によるエラーと判定された場合以外でも必要に応じて行うことができる。
上記の実施の形態では、1−2相励磁制御によりステッピングモータを駆動して役物11を回動動作させるものとしていたが、励磁相φ1〜φ4のうちの2相を同時に順番に励磁する2相励磁制御や、1相だけを順番に励磁する1相励磁制御によってステッピングモータを駆動するものとしてもよい。また、4つの励磁相φ1〜φ4を有するハイブリッド型ステッピングモータ以外に、他の構成のステッピングモータを用いることもできる。いずれのステッピングモータであっても、パルス信号を入力する励磁相の順番により回転方向を反転させることができる。
上記の実施の形態では、モータ基準センサ16は、光反射型センサ161と回転板162から突出した被検出部162aによって構成されるものとしていた。これに対して、光反射型センサ161の代わりに光透過型センサと、回転板162から突出した被検出部162aの代わりに回転板162に設けられたスリットで構成される被検出部とから、モータ基準センサ16を構成するものとしてもよい。この場合も、スリットの幅に応じてモータ位置カウンタに設定する初期値等の補正を行うことができる。さらには、このような非接触型のセンサだけではなく、接触型のセンサもモータ基準センサ16として用いることができる。
上記の実施の形態では、役物11は、役物駆動モータ41を構成するステッピングモータの回転軸41aに取り付けられており、この回転軸41aの回転と同方向に同角度ずつ回転するものとしていた。しかしながら、役物11は、ベルトやギアなどによって構成される駆動機構を介してステッピングモータの回転軸41aに取り付けられるものとしてもよい。駆動機構を介することで、役物駆動モータ41の駆動方向が正回転となるときに役物11が左回りで回転し、逆回転となるときに役物11が右回りで回転するものとなってもよい。さらには、役物11は、回転動作するものだけではなく、役物駆動モータ41の駆動方向に応じた方向に並行移動するものであってもよい。この場合において、光反射型センサと被検出部とは、ステッピングモータの回転軸41aに取り付けるものとしても、役物11の回転軸などに取り付けるものとしてもよい。いずれにしても、光反射型センサの検出信号によりステッピングモータの回転軸41aの位置を特定できればよい。
上記の実施の形態では、役物11を回転させるための役物駆動モータ41における回転軸41aの位置に応じたカウントを行う場合に、本発明を適用した場合を例として説明した。特図ゲームは、液晶表示器からなる可変表示部4に表示される画像により特別図柄を変動表示させて行うものとしていた。これに対して、役物駆動モータ41と同様のステッピングモータにより、外周部に複数種類の特別図柄が描かれたドラムを正転/逆転させることにより特図ゲームを行う可変表示装置を備えたパチンコ遊技機もある。
このような可変表示装置を構成するドラムを駆動するためのステッピングモータの回転軸の位置に応じたカウントを行い、そのカウント結果に応じて特別図柄の表示位置を決める場合にも本発明を適用することができる。例えば、1周が360ステップのステッピングモータで10図柄が描かれたドラムを駆動して可変表示装置を構成する場合を考える。被検出部の幅は、基準励磁パターンに応じた8ステップとする。基準位置を0(320)ステップ目とした場合、図柄の停止位置は、図柄の間隔に応じて16ステップ目、48ステップ目、80ステップ目、…304ステップ目に設定することができる。なお、ステップ目とは、モータ位置カウンタの値に対応する。
このように図柄の停止位置を検出した場合、いずれの図柄であってもその停止位置に置いては、光反射型センサが被検出部を検出することがない。光反射型センサが被検出部を検出している間は、上記の実施の形態と同様に初期値を設定するものとすると、モータ位置カウンタが2通りの値をとることとなる。これに対して、図柄の停止位置においては、いずれもモータ位置カウンタの値は1通りにしかならないため、図柄の停止判定が複雑になることがない。
また、図柄を停止するのと同時に、被検出部の検出に基づく処理(モータ位置カウンタへの初期値の設定など)を行う必要がないので、一度の処理負荷が大きくなることがない。なお、上記の実施の形態とは別の構成でモータ位置カウンタの初期値設定を行う場合は、光反射型センサが被検出部を検出している間は、ステッピングモータの回転軸の位置を特定できないものもある。このようなものでは、回転軸の位置が特定できないときに図柄を停止させることがないので、図柄の停止位置にズレを生じさせなくて済むようになる。
また、図柄の数及びその間隔は、基準励磁パターンの8ステップに対して倍数となり、1周の320ステップの約数のなるように32ステップに定めており(或いは、16ステップ間隔で20図柄としてもよい)、これに従ってステッピングモータの停止位置を定めるものとしている。このため、いずれの図柄が停止された場合であっても、ステッピングモータの回転を開始する際にパルス信号を出力する励磁相が異なることがなく、パルス信号の出力の制御が容易になる。
また、役物11や可変表示装置を構成するドラムのように演出用に用いられる可動部材だけではなく、球払出装置200に含まれる可動部材のように正転/反転する可動部材であれば、これを駆動するステッピングモータ全般に適用することができる。さらには、パチンコ遊技機だけではなく、演出用のリールを正転/逆転させるステッピングモータを備えるスロットマシンにおいても適用することができる。スロットマシンにおいてメダルの払い出しを行うホッパーを駆動するためのステッピングモータについても適用することができる。
上記の実施の形態では、ステッピングモータの回転軸41aが1回転することによって1回転する役物11を有するパチンコ遊技機1を例として説明した。これに対して、例えば、ステッピングモータの回転軸が2回転することによって、駆動機構を介することで0°から180°の角度範囲(ストッパーが働くまでにはさらに±α°(αは8ステップ分以上の角度)の角度範囲がある)で回転する役物を有するパチンコ遊技機を考える。図11は、このステッピングモータ及び役物、並びにそれぞれの基準位置を検出するためのセンサの構成を示す図である。なお、ステッピングモータの回転軸と役物の回転軸との間の駆動機構は、図示を省略している。
ステッピングモータ541の回転軸541aには、被検出部542aを有する回転板542が取り付けられており、回転軸541aの回転と連動して回転する。光反射型センサ(モータセンサ)543と被検出部542aとによってステッピングモータ541の回転軸541aの基準位置が検出されるが、被検出部542aは8ステップ分の幅を有しており、モータセンサ543が被検出部542aを検出している間に、特定の励磁パターンのパルス信号(例えば、励磁相φ1〜φ4のうちのφ1とφ2)を出力する場合が1回だけ生じる。
一方、役物11の回転軸511aにも、被検出部512a、512bを有する回転板512が取り付けられており、回転軸511aの回転と連動して回転する。光反射型センサ(役物センサ)543が被検出部512a、512bを検出することによって、役物511の回転位置が0°の位置と180°の位置にあることが検出される。被検出部512bはステッピングモータ511の8ステップ分の幅を有しており、役物センサ513が被検出部512bを検出している間に特定の励磁パターンのパルス信号を出力する場合が1回だけ生じるが、被検出部512aは16ステップ分の幅を有しており、役物センサ513が被検出部512aを検出している間に特定の励磁パターンのパルス信号を出力する場合が2回生じる。
次に、この変形例における役物512の位置検出について説明する。図12は、変形例における役物の位置検出を説明するためのタイミングチャートである。ここでは、役物511が0°、90°、180°の位置にあるときにちょうど特定の励磁パターンのパルス信号が出力され、これを含む8ステップ分の幅でモータセンサ543が被検出部542aを検出して、検出信号がON状態になる。一方、役物511が0°の位置にあるときを含む8ステップと次の8ステップとの合計16ステップ分の幅で役物センサ513が被検出部512aを検出して、検出信号がON状態になる。また、役物511が180°の位置にあるときを含む8ステップ分の幅で役物センサ513が被検出部512bを検出して、検出信号がON状態になる。
役物511を−α°の位置から180+α°の位置まで回転させる場合、0°の位置において特定の励磁パターンのパルス信号が出力されて、モータセンサ543と役物センサ513の検出信号がいずれもON状態となる。ここでは未だ役物511が180°の位置にある場合と区別が付かないが、8ステップ後に特定の励磁パターンのパルス信号が出力されたときに、役物センサ513の検出信号はON状態のままであるが、モータセンサ543の検出信号はOFF状態となるので、役物511が0°の位置にあったことが分かる。役物511が90°の位置で特定の励磁パターンのパルス信号が出力されたときには、モータセンサ543の検出信号だけがON状態となるので、役物511が90°の位置にあることが分かる。
役物511が180°の位置で特定の励磁パターンのパルス信号が出力されたときには、モータセンサ543と役物センサ513の検出信号がいずれもON状態となる。ここでは未だ役物511が0°の位置にある場合と区別が付かないが、8ステップ後に特定の励磁パターンが出力されたときに、モータセンサ543の検出信号だけではなく、役物センサ513の検出信号もOFF状態となれば、役物511が180°の位置にあったことが分かる。なお、役物511を180+α°の位置から−α°の位置まで回転させる場合にも、同様にして役物511の位置を把握することができるようになる。
以上説明したように、この変形例では、ステッピングモータ541の回転軸541aと同じ角度で役物511が回転するものではなくても、役物511の回転軸511aに互いに幅の異なる被検出部512a、512bを有する回転板512を取り付けて、これによって位置検出を行うことで、役物511の回転角度がどの位置にあるかを正確に把握することができるようになる。
なお、この例では、1ステップ当たりにおける回転角度がステッピングモータ541の回転軸541aよりも役物511の回転軸511aの方が小さいので、役物511の回転軸511aに幅の異なる2つの被検出部512a、512bを有する回転板512を取り付けるものとしていた。これに対して、1ステップ当たりにおける回転角度がステッピングモータ541の回転軸541aよりも役物511の回転軸511aの方が大きい場合には、ステッピングモータ541の回転軸541aに幅の異なる2つの被検出部を有する回転板を取り付け、役物511の回転軸511aに取り付ける回転板の被検出部は1つだけとしてもよい。
本発明の実施の形態にかかるパチンコ遊技機の正面図である。 図1のパチンコ遊技機の制御回路の構成を示すブロック図である。 役物、役物駆動モータを構成するステッピングモータ及びモータ基準センサの構成を示す図である。 ステッピングモータのブロック図である。 ステッピングモータを正回転、逆回転させる際のパルス信号の入力手順を示す図である。 (a)は、遊技制御基板の基本回路内のCPUが実行するメイン処理を示すフローチャートであり、(b)は、タイマ割り込み処理を示すフローチャートである。 演出制御基板のCPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。 図7のプレミアム役物演出処理を詳細に示すフローチャートである。 役物を右回り/左回りでそれぞれ回転させたときの動作を説明するタイミングチャートである。 プレミアム役物演出処理の変形例を示すフローチャートである。 変形例における役物及びステッピングモータ、並びにそれぞれの基準位置を検出するためのセンサの構成を示す図である。 変形例における役物の位置検出を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
11 役物
16 モータ基準センサ
41 役物駆動モータ
101 遊技制御基板
102 演出制御基板

Claims (5)

  1. 複数の励磁相に駆動パルスが入力されることにより第1方向或いは該第1方向とは反対方向の第2方向に回転するステッピングモータと、該ステッピングモータの回転方向に対応した方向に動作する可動部材と、該ステッピングモータの回転角に対応して所定の移動経路上で位置が変化する所定幅の被検出部を有する遊技機であって、
    前記被検出部の移動経路に沿った所定の位置に固定され、前記ステッピングモータの駆動により前記被検出部が該所定の位置にあるか否かを検出し、該検出結果に応じた検出信号を出力する検出手段と、
    前記複数の励磁相に駆動パルスを出力する駆動パルス出力手段と、
    1回の駆動パルスの出力において、前記駆動パルス出力手段に駆動パルスを出力させる励磁相を示す複数種類の励磁パターンを記憶する励磁パターン記憶手段と、
    前記励磁パターン記憶手段に記憶された複数種類の励磁パターンから予め定められた第1順序に従って励磁パターンを選択し、該選択した励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスを出力させることにより前記ステッピングモータを第1方向に回転させ、前記複数種類の励磁パターンから前記第1順序とは逆順の第2順序に従って励磁パターンを選択し、該選択した励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスを出力させることにより前記ステッピングモータを第2方向に回転させる駆動制御手段と、
    前記第1順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力される度に前記駆動制御手段が前記ステッピングモータの回転角を特定するために用いる数値を加算更新するとともに、前記第2順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力される度に該数値を減算更新する数値更新手段と、
    前記検出手段から出力された検出信号が前記被検出部を検出していない第1の状態から該被検出部を検出した第2の状態に変化したときに、前記数値更新手段に初期値を設定する初期値設定手段とを備え、
    前記初期値設定手段は、
    前記第1順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力されているときに前記検出信号が第1の状態から第2の状態に変化したときに、特定値を前記数値更新手段に初期値として設定する第1初期値設定手段と、
    前記第2順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力されているときに前記検出信号が第1の状態から第2の状態に変化したときに、前記特定値に前記所定幅分の回転角に対応した分の補正値を加算した数値を前記数値更新手段に初期値として設定する第2初期値設定手段とを備え、
    前記駆動制御手段は、
    前記初期値設定手段により前記数値更新手段に初期値が設定された後に、該数値更新手段の数値が所定の値に達したか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が前記所定の値に達したと判定したときに、前記駆動パルス出力手段による新たな駆動パルスの出力を停止させる停止制御手段とを備える
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 複数の励磁相に駆動パルスが入力されることにより第1方向或いは該第1方向とは反対方向の第2方向に回転するステッピングモータと、該ステッピングモータの回転方向に対応した方向に動作する可動部材と、該ステッピングモータの回転角に対応して所定の移動経路上で位置が変化する所定幅の被検出部を有する遊技機であって、
    前記被検出部の移動経路に沿った所定の位置に固定され、前記ステッピングモータの駆動により前記被検出部が該所定の位置にあるか否かを検出し、該検出結果に応じた検出信号を出力する検出手段と、
    前記複数の励磁相に駆動パルスを出力する駆動パルス出力手段と、
    1回の駆動パルスの出力において、前記駆動パルス出力手段に駆動パルスを出力させる励磁相を示す複数種類の励磁パターンを記憶する励磁パターン記憶手段と、
    前記励磁パターン記憶手段に記憶された複数種類の励磁パターンから予め定められた第1順序に従って励磁パターンを選択し、該選択した励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスを出力させることにより前記ステッピングモータを第1方向に回転させ、前記複数種類の励磁パターンから前記第1順序とは逆順の第2順序に従って励磁パターンを選択し、該選択した励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスを出力させることにより前記ステッピングモータを第2方向に回転させる駆動制御手段と、
    前記第1順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力される度に前記駆動制御手段が前記ステッピングモータの回転角を特定するために用いる数値を加算更新するとともに、前記第2順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力される度に該数値を減算更新する数値更新手段と、
    前記検出手段から出力された検出信号が前記被検出部を検出していない第1の状態から該被検出部を検出した第2の状態に変化したときに、特定値を前記数値更新手段に初期値として設定する初期値設定手段とを備え、
    前記駆動制御手段は、
    前記第1順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力されているときに前記初期値設定手段により前記初期値が設定された後に、前記数値更新手段の数値が所定の値に達したか否かを判定する第1判定手段と、
    前記第2順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力されているときに前記初期値設定手段により前記初期値が設定された後に、前記数値更新手段の数値に前記所定幅分の回転角に対応した分の補正値を加算した数値が前記所定の値に達したか否かを判定する第2判定手段と、
    前記第1、第2判定手段が前記所定の値に達したと判定したときに、前記駆動パルス出力手段による新たな駆動パルスの出力を停止させる停止制御手段とを備える
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 前記第1順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力されているときに前記初期値設定手段により前記初期値が設定された後に、前記数値更新手段の数値が前記ステッピングモータが前記第1の方向に1回転周回する間に取り得る値の範囲を越えた第1のエラー判定値に達したか否かを判定する第1エラー判定値判定手段と、
    前記第2順序に従って励磁パターンが選択され、該選択された励磁パターンにより示される励磁相に駆動パルスが出力されているときに前記初期値設定手段により前記初期値が設定され、少なくとも前記ステッピングモータが前記第1の方向に1回転周回した後に、前記数値更新手段の数値に前記補正値を加算した数値が前記ステッピングモータが前記第2の方向に1回転周回する間に取り得る値の範囲を越えた第2のエラー判定値に達したか否かを判定する第2エラー判定値判定手段と、
    前記第1の特定値判定手段により前記第1のエラー判定値に達したと判定されたときに、または前記第2の特定値判定手段により前記第2のエラー判定値に達したと判定されたときに、前記ステッピングモータの駆動にエラーが発生したものと判定するエラー判定手段とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記可動部材は、外周部に識別情報が配され、前記ステッピングモータの回転に対応して回動動作することにより該識別情報を変動表示させる回転体によって構成され、
    前記駆動制御手段は、前記停止制御手段により新たな駆動パルスの出力を停止させることにより、前記識別情報を所定の停止位置で停止させ、
    前記被検出部は、前記所定の位置で前記識別情報が停止されているときに前記検出手段により検出されない位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 所定の復帰制御条件が成立したときに、前記検出手段が前記被検出部を検出するまで前記駆動制御手段に前記第1順序に従って励磁パターンを選択させて、前記ステッピングモータを前記基準位置に復帰させる復帰制御手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
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