JP2005211313A - アーチワイヤスロットライナーの製造方法 - Google Patents

アーチワイヤスロットライナーの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005211313A
JP2005211313A JP2004021745A JP2004021745A JP2005211313A JP 2005211313 A JP2005211313 A JP 2005211313A JP 2004021745 A JP2004021745 A JP 2004021745A JP 2004021745 A JP2004021745 A JP 2004021745A JP 2005211313 A JP2005211313 A JP 2005211313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
work surface
forming roller
arc
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004021745A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanori Yasumoto
隆徳 安本
Yoshikazu Ioka
義和 井岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2004021745A priority Critical patent/JP2005211313A/ja
Publication of JP2005211313A publication Critical patent/JP2005211313A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Abstract

【課題】歯列矯正治療に使用されるアーチワイヤスロットライナーをローラ加工で成形するについて、高い成形精度と高い加工品質を確保できる様に、その加工方法を工夫すること。
【解決手段】帯状の板材あるいは線材Wを曲げ加工して断面円弧状にし、次いで、底部を圧縮してその肉を左右に押しやって角部の肉厚の減少を防止又は増大させつつ曲げ加工して断面U形又は凹形に成形し、さらに上下左右のローラで加圧して最終の断面凹形に形成し、これを切断して製造するアーチワイヤスロットライナーの製造方法。
【選択図】図 2

Description

この発明は、歯列矯正治療に使用されるブラケットに結合される金属製溝部材すなわち、アーチワイヤスロットライナー(以下、これを「ライナー」という)の製造方法に関するものであり、比較的廉価な製造装置によって、材料コスト、加工コストを低減することができ、高品質のアーチワイヤスロットライナーを廉価に製造することができるものである。
歯列矯正治療は、歯並びをきれいに整える治療であり、歯のそれぞれにブラケットを貼り付け、当該ブラケットの溝部(スロット)に断面丸形あるいは断面四角形のアーチワイヤを嵌め、これを張って長い期間をかけて歯並びを徐々に整えていく矯正治療法である。上記ブラケットは通常プラスチック製であり、そのスロットに直接アーチワイヤを通してアーチワイヤ(ステンレス製)を張ると上記ブラケットのスロットが摩耗し、アーチワイヤが徐々に緩み、治療効果が低下するので、スロットに金属製のライナー(断面凹状部材)を嵌めて上記ブラケットのスロットの摩耗を防止している。
上記ライナーはステンレス、チタンなどの金属製であり、幅が約1mm強、高さは1mm弱の断面形状の極めて微小な金属部品である。このライナー及びその使い方は、従来周知のことであり、これが記載されている刊行物の一例として特公昭60−28503号公報がある。
また、上記ライナーは金属射出成形や金属成形操作で成形され(例えば、特開平7−313528号公報)、あるいは鋳造成形、焼結成形で成形することもできる。
射出成形では、金属を溶かす高温の加熱炉や高温に耐えるダイスが必要であるので、成形装置自体が大掛かりで設備費用が非常に高くなる。また、金属成形操作、例えば、プレス加工(特開平9−98988号公報)は、打ち抜きによる材料の歩留まりが悪く、また、製品の強度が低い(ライナーは微細金属部品であり、比較的硬質の材料が使用されるので曲げられた角部に亀裂が入るなど)という問題がある。
また、焼結成形は粉体製造装置が必要で、かつ高温高圧の焼結成形装置が必要であるので設備費がかさみ、その結果、ライナ−の製造コストが高くなる。
さらに、鋳造成形は成形品の強度に問題がある。
一般論として、金属加工方法としてローラ成形加工法があるが、このローラ成形加工法をライナー製造に利用した公知技術はない。したがって、ローラ成形加工法によるライナーの加工法が確立されれば、簡便で低廉な設備により高い材料歩留まりで、低コストで成形できることがローラ成形加工法の一般的特性から予想される。なお、設備コスト、熱歪みなどの問題を避けるために冷間ローラ加工が適している。冷間ローラ加工によると、ライナーは微細な部品でしかも比較的硬質な金属製であり、加工硬化のために角部外面に割れが入る(図4参照)。このために、高加工精度、高加工品質を実現することは容易でなく、したがって、その成形精度及び加工品質を如何にして安定的に高くするかが技術的な問題である。
特公昭60−28503号公報 特開平7−313528号公報 特開平9−98988号公報
そこで、この発明は、ライナー(アーチワイヤスロットライナー)を冷間ローラ加工で成形するについて、高い成形精度と高い加工品質を確保できる様に、その加工方法を工夫することである。
上記課題解決のために工夫した手段は、帯状の板材あるいは線材を圧延成形ローラ間を通して段々に加工して最終的に断面凹形に成形し、これを所定の長さに切断するアーチワイヤスロットライナーの製造方法について、次の(イ)〜(ハ)によるものである。
(イ)ワーク面が円弧凹状の成形ローラとワーク面が円弧凸状の成形ローラで第1段階の曲げ加工を行い、
(ロ)ワーク面が上記円弧凹状の成形ローラより曲率が少し大きい円弧凹状の成形ローラとワーク面が上記円弧凸状の成形ローラより幅狭U形凸状の成形ローラで第2段階の曲げ加工と半径方向圧縮加工を行い、
(ハ)ワーク面が平面状の下成形ローラとワーク面が幅狭凸状の上成形ローラと、ワーク面が平面の左右の成形ローラとで第3段階の曲げ加工と半径方向及び幅方向圧縮加工を行うこと。
〔作用〕
第1段階のローラ加工によって、平板あるいは線材を曲率の小さい円弧状に加工し、第2段階のローラ加工によって一段と曲率の大きい円弧状に加工するとともに円弧の底部を半径方向に圧縮して厚さを減少させてその肉を左右両方に押しやり、さらに、第3段階のローラ加工によって底部を半径方向に圧縮しながら、断面U形の底部の肉が角部に押しやられて肉厚になるように左右のローラで幅方向に圧縮し、最終形状に加工する(図2参照)。
以上のように加圧ローラで段階的に徐々に成形加工するので、幅1.0〜3.0mm、厚さ0.1〜0.5mmの細い条材をアーチワイヤスロットライナーの断面形状に無理なく成形加工される。
本発明の製造方法によれば、第1段階でワークを曲げ、第2段階、第3段階でワークの中央部を圧延して、その肉を変形が大きい左右の角部に押しやりながらこの角部を曲げ加工して、角部を肉厚に成形し、角部外表層の引っ張り方向のストレスを低減させるので角部外面に割れが発生するとはなく、また、安定的に高い成形精度で成形がなされる。第3段階では、4方向から圧延加工をして各部が所望の寸法となるように調整も行なう。
なお、各段階のローラ加工は1種類のローラによってそれぞれ1回で行うこともできるが、複数回に分けて徐々に加工してもよい。また、複数種のローラによって複数回に分けて加工することもできる。
この発明により、細長い帯状条材をローラ曲加工して、高精度、高品質で安定的に断面凹形条材に成形することができ、これを所定長さに切断することで、所定形状、所定寸法のアーチワイヤスロットライナーを極めて能率的に製造することができる。
この発明は、細長い条材をローラ曲げによって冷間加工するものであるから、設備費が廉価である。比較的低温の熱間加工によることもできるが、この場合はワークの加熱手段、冷却手段が必要であるので設備コストがかさむことになる。
次いで、アーチワイヤスロットライナーの具体的な製造装置を製造方法とともに図面を参照して説明する。
この実施例における素材は、幅2.0mm、厚さ0.4mmのチタン合金の細長い線材であり、これを幅1.0mm、高さ1.0mm、溝幅0.4mm、溝深0.7mmの断面凹形条材に成形するものである。
この実施例は第1段階の粗曲加工を図1におけるパス1とパス2で行い、第2段階のローラ加工をパス3からパス5で行ない、第3段階のローラ加工をパス6とパス7で行なう。
パス1では、円弧状凹面を備えた下ローラ1と円弧状凸部を備えた上ローラ1aで平板ワークW1を曲げ加工する。
パス2では、曲率半径がパス1より小さい円弧状凹面を備えた下ローラ2と曲率半径がパス1より小さい円弧状凸部を備えた上ローラ2aで円弧状ワークW2を曲げ加工する。
パス3では、曲率半径がパス2より小さい円弧状凹面を備えた下ローラ3と曲率半径がパス2より小さいU形凸部を備えた上ローラ3aでローラ加工する。
パス4では、U形溝を備えた下ローラ4とU形凸部を備えた上ローラ4aでローラ加工する。
パス5では、パス4より幅狭のU形溝を備えた下ローラ5とパス4より幅狭のU形凸部を備えた上ローラ5aでローラ加工する。
パス3〜パス5では、ワークW3〜ワークW5は徐々に曲げ加工されるとともに中央部の肉厚が圧縮される。
さらに、パス6では、ワーク面が平面状の下ローラ6と凸部を備えた上ローラ6aと、下ローラ6の外周に対して直角な側平面を備えた左右ローラ6c,6dとでローラ加工する。これによって、ワークW6は、U形溝を有する条材にローラ加工され、パス7で、パス6と同様のローラによってワークW7はさらにローラ加工されて、幅1.00mm、高さが0.90mmで、底の肉厚が0.30mm、溝幅0.45mmの凹形条材に加工される。
以上のようにして加工されたワークWを所定の長さに切断することによって、チタン合金製アーチワイヤスロットライナーが作られる。
は実施例の加工工程を示す断面図である。 は、ワークに対する圧縮加工の様子を模式的に示す断面図である。 は、最終成形されたワークWの断面図である。 は、従来のローラ加工方法で成形されたワークの断面図である。
符号の説明
1〜6・・・パス1〜6の下ローラ
1a〜6a・・・パス1〜6の上ローラ
6c・・・左ローラ
6d・・・右ローラ

Claims (3)

  1. 帯状の板材あるいは線材を曲げ加工して断面円弧状にし、次いで、底部を圧縮してその肉を左右に押しやって角部の肉厚の減少を防止又は増大させつつ曲げ加工して断面U形又は凹形に成形し、さらに、上下左右のローラで加圧して最終の断面凹形に形成し、これを切断して製造するアーチワイヤスロットライナー製造方法。
  2. 帯状の板材あるいは線材を圧延成形ローラ間を通して段々に圧延加工して断面凹形条材に成形し、これを所定の長さに切断するアーチワイヤスロットライナーの製造方法であって、
    ワークを加工するワーク面(以下、「ワーク面」という)が円弧凹状の成形ローラとワーク面が円弧凸状の成形ローラで第1段階の曲げ加工を行い、
    ワーク面が上記円弧凹状の成形ローラより曲率が少し大きい円弧凹状の成形ローラとワーク面が上記円弧凸状の成形ローラより幅狭U形凸状の成形ローラで第2段階の曲げ加工と半径方向圧縮加工を行い、
    ワーク面が平面状の下成形ローラとワーク面が幅狭凸状の上成形ローラと、ワーク面が平面の左右の成形ローラとで第3段階の曲げ加工と半径方向及び幅方向圧縮加工を行うことにより、
    上記断面凹形条材を形成するアーチワイヤスロットライナーの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の製造方法によって製造されたアーチワイヤスロットライナー。
JP2004021745A 2004-01-29 2004-01-29 アーチワイヤスロットライナーの製造方法 Pending JP2005211313A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004021745A JP2005211313A (ja) 2004-01-29 2004-01-29 アーチワイヤスロットライナーの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004021745A JP2005211313A (ja) 2004-01-29 2004-01-29 アーチワイヤスロットライナーの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005211313A true JP2005211313A (ja) 2005-08-11

Family

ID=34905285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004021745A Pending JP2005211313A (ja) 2004-01-29 2004-01-29 アーチワイヤスロットライナーの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005211313A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102554029A (zh) * 2010-12-29 2012-07-11 新加坡科技研究局 用于形成正畸托架的方法和装置
CN106456285A (zh) * 2014-03-18 2017-02-22 C·冯曼达赫 用于颌部矫形托槽的套件

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102554029A (zh) * 2010-12-29 2012-07-11 新加坡科技研究局 用于形成正畸托架的方法和装置
CN106456285A (zh) * 2014-03-18 2017-02-22 C·冯曼达赫 用于颌部矫形托槽的套件
US10265142B2 (en) 2014-03-18 2019-04-23 Christoph Von Mandach Kit and system for assembling an orthodontic bracket
CN106456285B (zh) * 2014-03-18 2019-06-04 C·冯曼达赫 用于颌部矫形托槽的套件

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4798674B1 (ja) ラックバー及びその製造方法
KR101188605B1 (ko) 반가공형상링 성형장치를 이용한 반가공형상링 제조방법
JP2008529803A (ja) 銅および亜鉛を含有する合金の押出成形
TW201736013A (zh) 成形材製造方法及該成形材
EP2883627B1 (en) Method of producing steel pipe
JP2017164755A (ja) プレス成形品の製造方法およびプレス成形品
JP2005211313A (ja) アーチワイヤスロットライナーの製造方法
JP6774625B2 (ja) 熱間鍛造用金型及び熱間鍛造方法
JP2005169447A (ja) 金属材料の加工方法及び金属加工品
KR100319064B1 (ko) 이형재 스트립의 제조방법
JP2009090366A (ja) 冷間鍛造によるプレートの製造方法
CN105458136B (zh) 一种斗齿的剖分式锻造方法及其模具
JPH105892A (ja) 極微細リード部品の製造に使用する順送プレス金型 及び該極微細リード部品の製造に使用する被加工材
KR101603597B1 (ko) 기어의 전조 다이스
JP6108259B2 (ja) 熱間鍛造用金型及び熱間鍛造方法
KR20040072873A (ko) 압축기용 배인의 제조방법
JP2007307614A (ja) 押出ダイス
JP2007136527A (ja) 面内曲げ加工性に優れた鋼板及び鋼板の面内曲げ加工方法
JP2019198887A (ja) 金属部品製造装置及び金属部品製造方法
JP5081177B2 (ja) 押出用ダイスの製造方法
SU1162541A1 (ru) Способ получени деталей,преимущественно выт нутой формы
EP3281719B1 (en) Hot forging die and hot forging method
JP2012024813A (ja) 異形断面銅合金条の製造方法
KR20100001421U (ko) 볼트 전조용 금형
JP6738537B2 (ja) 熱間鍛造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060720

A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20061129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090113

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090514