JP2005210486A - デジタル放送受信システム及びデジタル放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多数の受信装置が設置される施設内で、視聴制限されたデジタル放送を任意に視聴する登録情報をB−CASカードに記憶する作業を安価で効率的に実行する。
【解決手段】施設構内に設置され、不特定多数のユーザに使用される、視聴制限をかけられた放送の契約情報等を記憶可能なB−CASカードを装着した複数のデジタル放送受信装置8,8,…と、客室GR,GR,…の利用状況を管理するホストコンピュータ5と、ホストコンピュータ5から客室GR,GR,…の利用状況を取得し、その利用状況に応じてデジタル放送受信装置8,8,…に対してデジタル放送の受信による契約情報等のB−CASカードへの記憶設定を指示するフロントコンピュータ4とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ホテルや旅館等の宿泊施設、あるいは病院施設等で、不特定多数の利用者が視聴制限のかけられたデジタル放送を視聴するデジタル放送受信システム及びデジタル放送受信装置に関する。
BSデジタル放送、110°CSデジタル放送及び地上波デジタル放送を受信する衛星デジタル放送対応のテレビ受像機やチューナ装置では、CAS(Conditional Access System)と呼称される、視聴制御システムの機能が予め内蔵されており、所定の業者((株)ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ)との契約を行なうことで、当該業者が発行及び管理する専用のICカード(以下「B−CASカード」と称する)を装置の所定のカードスロットに挿入すると、無料放送やデータ放送による双方向サービスを始めとする番組の視聴、利用、コピー制御を可能としている。
さらに、別途放送事業者との契約を行なうことで、ペイ・パー・ビューを含む有料放送等も視聴可能となる。
上記B−CASカードに係るユーザ登録は、テレビ受像機やチューナ装置などの製品購入時に装置に該B−CASカードと共に添付されている登録用のはがきを上記所定の業者に送付するか、上記所定の業者がインターネット上に開設するウェブサイトでB−CASカードの裏面に記載された20桁からなるID番号(以下「カードID」と称する)等の所定事項を記入することで登録が実行される。
有料番組の視聴に対しては、製品購入時に装置に添付されている各放送事業者の加入申込書、電話、または各放送事業者がインターネット上に開設するウェブサイトで、上記カードID等の所定事項を記入あるいは通知して契約を行なうことで、視聴が可能となる。
この点をより詳細に説明すると、当該放送事業者が契約を受付けた後、ユーザが上記テレビ受像機またはチューナ装置で契約した放送事業者の番組に合わせて待機すると、早ければ数十分の内に当該事業者から送信されるトランスポートストリーム(TS)を受信し、受信したトランスポートストリームに対してデマルチプレクサでその中に多重化されている映像等の情報と個別情報のEMM(Entitlement Management Message)情報と番組情報、制御情報のECM(Entitlement Control Message)情報に分離する。
上記分離したEMM情報をデコードした上で契約情報を上記B−CASカードに記憶させ、またスクランブルされたECM情報をデコードし、映像等の情報のデスクランブル処理を実行することで、契約した有料番組を視聴することが可能となる。
また、日本放送協会(以下「NHK」と称する)が提供する衛星デジタル放送では、衛星デジタル放送を受信することが可能な装置を設置したユーザに対してその設置の旨を連絡するよう促す文字メッセージを当該受信機の画面中にスーパーインポーズして表示させ。実際にカードIDなどの所定事項を連絡すると、上記文字メッセージを消去するための情報を上述した如く番組データに重畳して送信し、これを受信して当該B−CASカードに記憶することで、以後文字メッセージが画面上から消去されるようになる。
このB−CASカードに関する技術が、以下の特許文献に詳述されている。(例えば、特許文献1)
特開平04−138735号公報
ホテルや旅館などの宿泊施設、あるいは病院施設等の不特定多数のユーザが見込まれる施設内では、上述したようなデジタル放送の受信装置を導入するに際して、客室や病床毎に設置する個々の受信装置毎に、必要なチャンネル分だけ、有料放送の契約情報や上記NHKの文字メッセージを消去するための情報をB−CASカードに記憶させる必要がある。
しかるに、1台のデジタル放送の受信装置でも、有料放送の契約を行なった1つの放送事業者の番組やNHKを選局してから実際に契約情報が放送番組に重畳して送信されてきて、B−CASカードに記憶させて登録を完了するまでに少なくとも数十分程度の時間を費やさなければならない。
そのため、規模の大きな施設に設置する多数のデジタル放送の受信装置毎に、複数の有料放送やNHKを受信可能とするべく1番組あるいは1チャンネルずつB−CASカードを用いた登録作業を行なうためには、きわめて膨大な時間と手間とが必要となり、人的なコストも勘案すると現実的ではない。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、不特定多数のユーザが利用する、多数のデジタル放送受信装置が設置される施設内で、視聴制限がかけられたデジタル放送を任意に視聴するための登録情報をB−CASカードに記憶する作業を安価で効率的に実行することが可能なデジタル放送受信システム及びデジタル放送受信装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、施設構内に設置され、不特定多数のユーザに使用される、視聴制限をかけられた放送の解除情報を記憶可能な記憶媒体、及びデジタル放送の受信により得られる上記解除情報を上記記憶媒体に記憶させるための設定手段を有した複数のデジタル放送受信装置と、これら複数のデジタル放送受信装置それぞれが設置された位置の利用状況を管理する第1の構内管理装置と、この第1の構内管理装置から複数のデジタル放送受信装置それぞれが設置された位置の利用状況を取得する利用状況取得手段、及びこの利用状況取得手段で得た個々のデジタル放送受信装置の利用状況に応じて上記複数のデジタル放送受信装置に対してデジタル放送の受信による上記解除情報の記憶媒体への記憶設定を指示する指示手段を有した第2の構内管理装置とを備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記第2の構内管理装置は、予め設定された時間帯に上記指示手段により上記複数のデジタル放送受信装置にデジタル放送の受信による上記解除情報の記憶媒体への記憶設定を指示することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記施設は旅客の宿泊施設であり、上記第1の構内管理装置は、複数のデジタル放送受信装置それぞれが設置された客室のチェックイン及びチェックアウトの状態を利用状況として管理し、上記第2の構内管理装置は、チェックアウトの状態にある客室に設置されたデジタル放送受信装置に対してデジタル放送の受信による上記解除情報の記憶媒体への記憶設定を指示することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、施設構内に設置され、不特定多数のユーザに使用されるデジタル放送受信装置であって、視聴制限をかけられた放送の解除情報を記憶可能な記憶媒体と、デジタル放送の受信による上記解除情報の記憶媒体への記憶設定を指示する指示手段と、この指示手段に対応してデジタル放送の受信により得られる上記解除情報を上記記憶媒体に記憶させる設定手段とを具備したことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、カード状媒体の挿入により当該カード状媒体に記憶されている情報の読取りを少なくとも実行できるカード媒体読取手段をさらに具備し、上記指示手段は、上記カード媒体読取手段に挿入されたカード状媒体から少なくとも放送事業者の番組選局情報、選局時間情報、及び動作期間情報を読取ることで上記解除情報の記憶媒体への記憶設定を指示することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、不特定多数のユーザが利用する、多数のデジタル放送受信装置が設置される施設内で、視聴制限がかけられたデジタル放送を任意に視聴するための登録情報をB−CASカードに代表される記憶媒体に記憶させるための作業を、各デジタル放送受信装置の利用状況を勘案した上で第2の構内管理装置の自動制御に基づいて効率的に実行させることが可能となり、人的なコストを最小限に抑えることができる。
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、各デジタル放送受信装置の稼働時間帯等を考慮した上で上記解除情報の記憶媒体への記憶設定を指示することで、より新しいデジタル放送の受信環境をユーザに提供できる。
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、特にホテルや旅館等の旅客施設において、ユーザである宿泊客等に一切の迷惑をかけることなく新たなデジタル放送の受信環境を設定することができる。
請求項4記載の発明によれば、不特定多数のユーザが利用する、多数のデジタル放送受信装置が設置される施設内で、視聴制限がかけられたデジタル放送を任意に視聴するための登録情報をB−CASカードに代表される記憶媒体に記憶させるための作業を、各装置端末単位で自動化して効率的に実行させることが可能となり、人的なコストをきわめて低く抑えることができる。
請求項5記載の発明によれば、上記請求項4記載の発明に効果に加えて、一般のユーザが挿入するプリペイドカードに代えて設定動作用のカードを挿入するのみで契約情報等の設定動作を指示することができ、設定のための操作をより簡易化できる。
(第1の実施の形態)
以下本発明を例えばホテル施設館内に設置したデジタル放送受信装置を含むデジタル放送受信システムに適用した場合の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、ホテル館内の該デジタル放送受信システム全体の構成を示すものである。同図で、BS・CS放送アンテナ1で受信し、図示しないコンバータで周波数変換した中間周波信号と、地上波デジタル放送アンテナ2で受信した信号とが混合器3で同一周波数軸上に配列されて混合された後に、混合器6に送られる。
この混合器6にはまた、フロントコンピュータ4からの双方向通信データ回線BTが接続されている。フロントコンピュータ4は、このホテルの業務全般を管理するホストコンピュータ5とも接続され、各客室GR毎のチェックイン/チェックアウトの情報を取得できるものとなっている。
しかるに、混合器6での混合信号がこのシステムの配信網を構成する同軸伝送ライン7を通じて、ホテル館内の各客室GR内に配置されたデジタル放送受信装置8まで伝送される。
デジタル放送受信装置8は、リモコンパッド10での操作に対応した選局動作を実行し、モニタ装置9で画像及び音声を再生出力させる。
次に図2により上記客室GR内のデジタル放送受信装置8の詳細な回路構成について説明する。図中、同軸伝送ライン7から送られてきた信号は分波器11でBS・110°CS放送の中間周波信号と、地上波デジタル放送の受信信号とに分波され、デジタル放送受信部12内の図示しないBS・110°CSデジタルチューナ及び地上波デジタルチューナに送られる。
デジタル放送受信部12では、後述する制御部17からの信号に基づいて、上記リモコンパッド10での選局操作に対応したチャンネルを上記BS・110°CSデジタルチューナまたは地上波デジタルチューナで選局し、該当するチャンネルのトランスポートストリーム(TS)を復調して出力する。
しかるにこのデジタル放送受信部12内では、復調したトランスポートストリームに対し、デマルチプレクサで多重化されている映像等の情報と、個別情報のEMM情報と番組情報、制御情報のECM情報に分離する。
上記分離したEMM情報をデコードして契約情報を取得し、その取得した契約情報をCASカードスロット15に挿入される図示しないB−CASカードに記憶させ、またスクランブルがかけられているECM情報をデコードすることで、映像等の情報のデスクランブル制御を行ない、デジタル放送受信部12内で時間的に連続した映像データとステレオ音声データとを生成し、生成した映像データを映像出力端子13より、音声データを音声出力端子14よりそれぞれ出力する。
これら映像出力端子13及び音声出力端子14は、このデジタル放送受信装置8と共に客室内に設置された、上記モニタ装置9のビデオ入力端子、音声入力端子に接続され、このモニタ装置9で映像と音声が再生出力されることで、客室GRのユーザ(宿泊客等)がデジタル放送を視聴可能となる。
このデジタル放送受信装置8は、上述した如くCASカードスロット15を備え、B−CASカードを挿入することでホテル管理側が設定したデジタル放送の番組、チャンネルを視聴可能となるものであるが、該ユーザがB−CASカードを容易に抜き出すことができないように、CASカードスロット15はデジタル放送受信装置8の外面には一切露出せず、内蔵するものとしている。
なお、このB−CASカードには固有のマスタ鍵(Km)が予め記憶されており、有料番組の新規契約時または契約更新時や、NHKの上記文字メッセージを消去するための情報を取得した場合に該マスタ鍵の一致を確認した上でそれら契約情報等を記憶するものとなる。
さらにデジタル放送受信装置8には電話回線接続端子16が接続される。この電話回線接続端子16は、デジタル放送受信部12内の図示しないモデムと接続されるもので、デジタル放送受信部12内の制御に基づいて、データ放送の双方向サービスを行なう場合などにリクエスト情報等を図示しない電話回線を介して発信することも可能となっている。
制御部17は、CPUとこのCPUの動作プログラム等を不揮発的に記憶したROM、及びワークメモリとして動作するRAM等から構成され、上記デジタル放送受信部12と高周波モデム18、及びリモコン受光部19と接続されて、このデジタル放送受信装置8全体の制御動作を実行する。
この制御部17の上記ROM内には、このデジタル放送受信装置8の固有のアドレス番号が記憶されており、このアドレス番号によりフロントコンピュータ4が他の客室GRのデジタル放送受信装置8と識別することが可能となっている。
高周波モデム18は、上記同軸伝送ライン7、双方向通信データ回線BTを介して接続されるフロントコンピュータ4と、高周波FSK変調で上り/下りの両データ通信による双方向通信機能を実現するもので、フロントコンピュータ4からの下りデータ通信で当該デジタル放送受信装置8に対する視聴制限等の制御情報、各種設定情報を受信し、フロントコンピュータ4への上りデータ通信で有料番組を視聴した課金情報や応答情報等を送信する。
リモコン受光部19は、上記リモコンパッド10でのキー操作に対応した赤外線変調信号を受信、復調してその操作内容を上記制御部17へ送出する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
上記デジタル放送受信システムを導入する場合、ホテルの管理者は所望の有料番組を適宜選択し、番組の放送事業者に加入契約を申し込む。これを受付けた放送事業者は番組に契約情報を多重して一定期間、または定期的に放送を行なうことになる。
加えて各客室GR内のデジタル放送受信装置8においては、予めCASカードスロット15にB−CASカードが挿入された状態となっており、上述した如くこのCASカードスロット15はデジタル放送受信装置8の外面には露出していないので、客室GRのユーザが容易に抜き出すようなことはできないようにされている。
また、上記複数のデジタル放送受信装置8,8,‥‥は、いずれもその客室GRの番号に対応したアドレス番号を制御部17内のROMに固定的に記憶しており、フロントコンピュータ4は全室の上記客室番号に対応したアドレス番号をテーブルとして記憶しており、通常はポーリング処理により各デジタル放送受信装置8と個別に通信する。
まず図3により、フロントコンピュータ4が複数のデジタル放送受信装置8,8,‥‥に対して実行する、契約情報の受信と受信した契約情報を含むB−CASカードへの記憶に要する処理内容を説明する。
その当初には、有料番組とNHKの選局情報、番組の選局動作時間情報、及び動作期間情報の各データを入力設定する(ステップA01)。
具体的には、例えばBSデジタル放送の有料番組1と同じくBSデジタル放送の有料番組2の視聴、及びNHK視聴時の文字メッセージの消去を選局情報として設定し、選局動作時間を15分、動作期間情報を構成する動作開始時刻及び動作終了時刻を月・日・時・分でそれぞれ設定するものとする。
フロントコンピュータ4は、上記ステップA01で設定した動作開始時刻の月・日・時・分となったか否かを繰返し判断することでその時刻となるまで待機し(ステップA02)、なったと判断した時点でホストコンピュータ5からすべての客室GR,GR,‥‥のチェックイン/チェックアウトの利用状況を取得する(ステップA03)。
次いで、取得した利用状況によりチェックアウトの状態の客室GR,GR,‥‥があるか否かを判断し(ステップA04)、ない場合には引き続きステップA03からの処理を繰返し実行して、チェックアウトの状態にある客室GR,GR,‥‥が現出するのを待機する。
しかして、ステップA04でチェックアウトの状態にある客室GRが少なくとも1つあると判断した場合には、その客室GR1つを選択し、客室番号とデジタル放送受信装置8のアドレス番号を含むテーブルの利用状況の項目の欄をチェックアウトとなっているものとして更新記憶する(ステップA05)。
図5は、このフロントコンピュータ4が記憶するテーブルTBの内容を例示するもので、「客室番号」「利用状況」「受信装置アドレス」及び「受信完了」の各項目について客室毎に記憶している状態を示す。ここでは「利用状況」の項目に(チェック)アウトまたは(チェック)インのいずれかの情報が記憶されているが、この項目は当初は空欄となっている。
テーブルTBの更新記憶を行なった後、受信装置アドレスの内容に基づいてその客室GRの対応するデジタル放送受信装置8に対し、上記ステップA01で入力した各設定情報と動作フラグのデータを動作開始を示す「1」に更新し、ポーリングにて送信を行なう(ステップA06)。
その後、当該デジタル放送受信装置8から契約情報の受信動作が完了したことを示す通知が送られてきたか否か判断する(ステップA07)。
ここで、当該デジタル放送受信装置8で受信動作が完了しておらず、通知が受信されなかった場合には、動作時刻が完了していないことを確認した上で(ステップA08)、契約情報の受信動作が未完了の客室GRのデジタル放送受信装置8に対する設定動作を続行するべく再び上記ステップA03からの処理に戻る。
また、ステップA07で当該デジタル放送受信装置8での受信動作が完了した旨を示す通知を受信したと判断すると、記憶しているテーブルTB中のその客室に対応する「受信完了」の欄を更新記憶した上で(ステップA09)、全客室GR,GR,‥‥の契約情報の受信動作が完了したか否かを判断し(ステップA10)、完了していなければ他の客室GRのデジタル放送受信装置8に対する同様の動作を続行するべく再び上記ステップA03からの処理に戻る。
図6は、このときフロントコンピュータ4が記憶するテーブルTBの内容を例示するもので、上記図5に示した状態に比較して、「受信完了」の項目で契約情報の受信動作が完了した客室にはその旨を示す「OK」が記憶されていることを示す。
しかして、上記ステップA08で契約情報の受信動作を終了される時刻となったと判断した場合、あるいは上記ステップA10で全客室GR,GR,‥‥の契約情報の受信動作が完了したと判断した場合には、上記動作フラグを「0」として全デジタル放送受信装置8,8,‥‥に送信を行ない、以上でこの図3の処理を終了する。
次いで図4により各客室GRのデジタル放送受信装置8側で主として制御部17の制御により実行される契約情報の受信と受信した契約情報を含むB−CASカードへの記憶に要する動作の内容について説明する。
その当初には、上記高周波モデム18で復調された下りデータ通信の情報を制御部17で解析し、契約情報の受信動作を設定するデータ及び動作開始フラグ「1」であるか否かを判断する(ステップB01)。
ここで受信した内容が契約情報の受信動作を設定するデータ及び動作開始フラグ「1」であると判断すると、所定の設定プログラムを起動して、読込んだデータのセットを行ない、動作を開始する(ステップB02)。
続いてデジタル放送受信装置8の電源をオンさせる(ステップB03)。このとき、通常であればデジタル放送受信装置8と連動してモニタ装置9の電源もオンされるが、この契約情報の受信動作時にはデジタル放送受信装置8のみその電源をオンするものとして制御部17が制御する。
このデジタル放送受信装置8の電源をオンにしたことにより、契約した放送事業者の有料番組1の選局情報をデジタル放送受信部12に伝送し、デジタル放送受信部12内のBS・110°CSデジタルチューナで当該放送を選局して受信し、デコードしたトランスポートストリームからデマルチプレクサで多重化されている映像等の情報とEMM情報とECM情報に分離する(ステップB04)。
そして、分離したEMM情報を、CASカードスロット15に挿入されているB−CASカードに記憶された固有のマスタ鍵を用いてデコードするもので、正しくデコードできたか否かにより、契約情報の受信動作を完了できるか否かを判断する(ステップB05)。
ここで、正しくデコードできた場合には、その契約情報を上記B−CASカードに記憶させると共に、スクランブルされているECM情報をデコードし、映像等の情報のデスクランブル制御を行なうことで、契約した番組の視聴が可能となり、契約情報の受信動作を完了する。
一方、上記ステップB05で正しくデコードできず、契約情報の受信動作が完了することができないと判断した場合には、当該動作を繰返し15分間連続して実行していないことを確認した上で(ステップB06)、再び上記ステップB05からの処理に戻る。
しかして、上記ステップB05で正しくデコードできたと判断し、契約した番組の視聴が可能となり、契約情報の受信動作を完了した後、あるいは上記ステップB06で正しくデコードすることができず、契約情報の受信動作を完了しないままに15分間が経過したと判断した場合のいずれであっても、その結果を高周波モデム18、同軸伝送ライン7及び双方向通信データ回線BTを介して上りのデータ通信によりフロントコンピュータ4に対して通知する(ステップB07)。
その後、動作フラグが依然「1」であるか否かにより動作期間内であるか否かを判断し(ステップB08)、動作期間内であれば、次に他の放送事業者と契約するための契約情報の受信動作を続行するか否かを判断する(ステップB09)。
ここでは、まだ有料番組2を視聴するための契約情報の受信動作が必要であるので、制御部17はその有料番組2の選局情報をデジタル放送受信部12に伝送して、上記ステップB04からの処理を同様に実行する。
こうして有料番組2の契約情報の受信動作を実行するべく上記と同様にステップB04〜B08の処理を実行し、続くステップB09で今度はNHKの上記文字メッセージの消去を行なうものとしてこれを判断し、ステップB04で制御部17がNHKの選局情報をデジタル放送受信部12に伝送すると、同様にステップB04〜B08の処理を繰返すことでNHKの上記文字メッセージの消去を行なうための情報を取得し、B−CASカードに記憶する。
このNHKの文字メッセージを消去するための情報は、他の有料番組の契約情報とは異なり、その情報がB−CASカードに記憶されておらずとも、NHKのデジタル放送を受信、視聴することは可能であるものの、その情報がないことで、NHKを選局した当初から所定の時間内は、映像中の所定位置にカードID等の届け出を促す文字メッセージが表示され続けるものである。
上記ステップB04〜B09の処理を繰返す過程で、ステップB09でさらなる放送事業者と契約した有料番組等がないと判断すると、次に上記有料番組1と有料番組2の契約情報の受信動作、及びNHKの文字メッセージを消去するための情報の取得する動作のうちで未完了のものがあるか否かを判断する(ステップB10)。
ここで、1つでも未完了のものがあると判断した場合には、その動作を完了するべく再び上記ステップB04からの処理を実行する。
また、このステップB10で必要な契約情報の受信動作等をすべて完了したと判断した場合、あるいは上記ステップB08でフロントコンピュータ4から動作フラグ「0」が送られてきて、動作期間を終了したと判断した場合は、デジタル放送受信装置8の電源をオフとして(ステップB11)、制御部17は以上でこの図4の処理を終了する。
このように、契約情報等をB−CASカードに記憶設定させるための作業を、各デジタル放送受信装置8,8,‥‥の利用状況を勘案した上でフロントコンピュータ4の自動制御に基づいて効率的に実行させることが可能となり、人的なコストを最小限に抑えることができる。
また、特にフロントコンピュータ4は図3でその動作の開始時刻と終了時刻とを設定したように、制御対象となる各デジタル放送受信装置8,8,‥‥の稼働時間帯等を考慮した上で上記解除情報の記憶媒体への記憶設定を指示することで、例えばホテルのチェックイン時刻に合わせて契約情報等の設定動作を完了させるなど、より新しいデジタル放送の受信環境をユーザに提供することができる。
さらに、特にホテルや旅館などの旅客宿泊施設にあっては、チェックイン/チェックアウトの状態を利用状況としてユーザである宿泊客等が客室にいないチェックアウトの状態でデジタル放送受信装置8に装着されたB−CASカードへ新たな契約情報等を記憶設定させることにより、宿泊客等に一切の迷惑をかけることなく新たなデジタル放送の受信環境を設定することができる。
なお、上記フロントコンピュータ4は、複数のデジタル放送受信装置8,8,‥‥と通常はポーリング処理により個別に通信を行なうものであるが、送信すべき情報に応じてはすべてのデジタル放送受信装置8,8,‥‥に対して一斉に送信を行なう一斉通信、及びグループ、フロアなどの単位で一括して送信を行なう機能を有するものとする。
特に本システムを新築のホテル等の施設に導入する設置期間などにおいては、上記フロントコンピュータ4とホストコンピュータ5との接続が整っていない状態、あるいは客室GR,GR,‥‥を利用するユーザ(宿泊客等)がいない状態が考えられるものであり、そのような場合にはホストコンピュータ5から各客室GR,GR,‥‥の利用状況を取得するまでもなく、一斉通信により全デジタル放送受信装置8,8,‥‥に契約情報等の受信設定を一括して行なうことが望ましい。
また、上記図3及び図4による動作の途中でフロントコンピュータ4側、あるいはデジタル放送受信装置8,8,‥‥側のなんらかの理由により動作を解除する必要性が生じた場合には、いずれかの側の操作により該動作を解除することができるものとする。
さらに、上記実施の形態では、フロントコンピュータ4は、双方向通信データ回線BT、混合器6、及び同軸伝送ライン7を介して各客室GR,GR,‥‥のデジタル放送受信装置8,8,‥‥と接続されるものとして説明したが、ホテル施設内にインターネットと接続された構内LANが敷設されるものとし、そのLAN回線を介して各デジタル放送受信装置8,8,‥‥と接続されるものとしてもよい。
(第2の実施の形態)
以下本発明を例えばホテル施設館内に設置したデジタル放送受信装置に適用した場合の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
図7は、ホテル館内のデジタル放送受信システムを経由して放送信号を受信するデジタル放送受信装置のうちの1台の構成を主として示すものである。同図で、BS・CS放送アンテナ31で受信し、図示しないコンバータで周波数変換した中間周波信号と、地上波デジタル放送アンテナ32で受信した信号とが混合器33で同一周波数軸上に配列されて混合された後に、このシステムの配信網を構成する同軸伝送ライン34を通じて、ホテル館内の各客室内に配置されたデジタル放送受信装置35まで伝送される。
このデジタル放送受信装置35は、リモコンパッド36での操作に対応した選局動作を実行し、ここでは図示しないモニタ装置で画像及び音声を再生出力させる。
より詳細には、同軸伝送ライン34から送られてきた信号が分波器41でBS・110°CS放送の中間周波信号と、地上波デジタル放送の受信信号とに分波され、デジタル放送受信部42内の図示しないBS・110°CSデジタルチューナ及び地上波デジタルチューナに送られる。
デジタル放送受信部42では、後述する制御部47からの信号に基づいて、上記リモコンパッド36での選局操作に対応したチャンネルを上記BS・110°CSデジタルチューナまたは地上波デジタルチューナで選局し、該当するチャンネルのトランスポートストリーム(TS)を復調して出力する。
しかるにこのデジタル放送受信部42内では、復調したトランスポートストリームに対し、デマルチプレクサで多重化されている映像等の情報と、個別情報のEMM情報と番組情報、制御情報のECM情報に分離する。
上記分離したEMM情報をデコードして契約情報を取得し、その取得した契約情報をCASカードスロット45に挿入される図示しないB−CASカードに記憶させ、またスクランブルがかけられているECM情報をデコードすることで、映像等の情報のデスクランブル制御を行ない、デジタル放送受信部42内で時間的に連続した映像データとステレオ音声データとを生成し、生成した映像データを映像出力端子43より、音声データを音声出力端子44よりそれぞれ出力する。
これら映像出力端子43及び音声出力端子44は、このデジタル放送受信装置35と共に客室内に設置された、上述した図示しないモニタ装置のビデオ入力端子、音声入力端子に接続され、そのモニタ装置で映像と音声が再生出力されることで、客室のユーザ(宿泊客等)がデジタル放送を視聴可能となる。
このデジタル放送受信装置35は、上述した如くCASカードスロット45を備え、B−CASカードを挿入することでホテル管理側が設定したデジタル放送の番組、チャンネルを視聴可能となるものであるが、該ユーザがB−CASカードを容易に抜き出すことができないように、CASカードスロット45はデジタル放送受信装置35の外面には一切露出せず、内蔵するものとしている。
なお、このB−CASカードには固有のマスタ鍵(Km)が予め記憶されており、有料番組の新規契約時または契約更新時や、NHKの上記文字メッセージを消去するための情報を取得した場合に該マスタ鍵の一致を確認した上でそれら契約情報等を記憶するものとなる。
さらにデジタル放送受信装置35には電話回線接続端子46が接続される。この電話回線接続端子46は、デジタル放送受信装置35内の図示しないモデムと接続されるもので、デジタル放送受信装置35内の制御に基づいて、データ放送の双方向サービスを行なう場合などにリクエスト情報等を図示しない電話回線を介して発信することも可能となっている。
制御部47は、CPUとこのCPUの動作プログラム等を不揮発的に記憶したROM、及びワークメモリとして動作するRAM等から構成され、上記デジタル放送受信部42と磁気カードリーダ・ライタ48、及びリモコン受光部49と接続されて、このデジタル放送受信装置35全体の制御動作を実行する。
磁気カードリーダ・ライタ48は、通常時においては、このホテルの客室を利用するユーザ(宿泊客等)が有料番組を視聴するために購入するプリペイドカードを挿入するものである。
上記プリペイドカードが挿入されると制御部47は、磁気カードリーダ・ライタ48から上記プリペイドカードに磁気的に記録された度数データ等を読込んで制御部47内のメモリに記憶し、有料番組の視聴を許可すると共に、その料金に応じた度数を減算し、図示しないボタンが操作された時点で残りの度数等を磁気カードリーダ・ライタ48に送出して上記プリペイドカードに書込ませ上で磁気カードリーダ・ライタ48から排出させる。
なお、デジタル放送受信装置35の導入設定時や動作変更設定時には、上記プリペイドカードに代えて各種の設定データを記憶した設定カードが磁気カードリーダ・ライタ48に挿入されることで、新規/更新時の設定変更ができるものである。
リモコン受光部49は、上記リモコンパッド36でのキー操作に対応した赤外線変調信号を受信、復調してその操作内容を上記制御部47へ送出する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
上記デジタル放送受信装置35を導入する場合、ホテルの管理者は所望の有料番組を適宜選択し、番組の放送事業者に加入契約を申し込む。これを受付けた放送事業者は番組に契約情報を多重して一定期間、または定期的に放送を行なうことになる。
加えて各客室内のデジタル放送受信装置35においては、予めCASカードスロット45にB−CASカードが挿入された状態となっており、上述した如くこのCASカードスロット45はデジタル放送受信装置35の外面には露出していないので、客室GRのユーザが容易に抜き出すようなことはできないようにされている。
図8は、契約情報等を上記B−CASカードに記憶させるための受信動作を設定する、上記磁気カードリーダ・ライタ48に挿入する設定カードSCであり、図8(A)は当該設定カードSCをその表面から見た図である。同図(A)中に透視する如く設定カードSCの裏面の磁気テープが埋設された破線部MTには、図8(B)に示す各データが記憶されている。以下それら各データについて予め説明しておく。
「システムコード」は、カードの種別を識別するためのコードであり、この設定カードSC固有のコードである。
「IDコード」は、例えばホテル単位等で各ユーザを識別するためのコードである。
契約した放送事業者の
「有料番組1」「有料番組2」及び「NHK」は、それぞれ契約した放送事業者の有料番組とNHKの選局情報からなる。
「選局動作時間」は、契約した放送事業者の番組選局を何時間行なうかを指定するデータである。
「動作終了時刻」は、契約した有料番組を放送する放送事業者及びNHKの契約情報等を受信し、上記B−CASカードに記憶させる受信動作の終了時刻データ、すなわちこの設定カードSCを挿入した日の時刻である。
「動作期間(日数)」は、契約した有料放送を放送する放送事業者及びNHKの契約情報等を受信し、上記B−CASカードに記憶させる受信動作を開始してから該動作を継続する期間、すなわち設定カードSCを挿入した日からの日数である。
「CRC」は、冗長度符号チェック方式(Cycrlc Redundancy Check)に則ってバースト誤りの検出が可能な検出データである。
次に図9により各客室のデジタル放送受信装置35側で主として制御部47の制御により実行される、契約情報等の受信と受信した契約情報等を含むB−CASカードへの記憶に要する動作の内容について説明する。
なお、以下の動作では、上記図8にも示した如くBSデジタル放送の「有料番組1」及び「有料番組2」の視聴と「NHK」の上記文字メッセージの消去とを可能するものとし、上記「選局動作時間」を15分、上記「動作終了時刻」を「00:00」、上記「動作期間(日数)」を10日として説明する。
上記「動作終了時刻」と「動作期間(日数)」は、そのいずれかをデータ値により選択するものとし、「動作期間(日数)」が10日が有効となる。また、「システムコード」の各種別データは制御部47のROMに、「IDコード」は他のカードによりデジタル放送受信装置35に、それぞれ予め記憶されているものとする。
その当初には、磁気カードリーダ・ライタ48に磁気カードが挿入されると、磁気カードリーダ・ライタ48はその記憶されている磁気信号を読取って制御部47へ送出する。
制御部47は、読取ったデータが正常であることを確認した上で磁気カードリーダ・ライタ48に対して挿入された磁気カードの排出を指示する(ステップC01)。
このとき制御部47は、読取ったデータが異常であると判断した場合に、このデジタル放送受信装置35に備えられる図示しない数桁の日字状セグメントのLED等で構成される表示部によりエラー告知を行ない、以下の動作は行なわずにこの図9の処理を終了する。
一方、磁気カードリーダ・ライタ48に挿入された磁気カードから読取ったデータが正常であると判断した場合、制御部47はさらにそのデータの先頭に位置するシステムコードを解析して挿入された磁気カードが設定カードSCであるか否かを制御部47内のROMに記憶しているシステムコードとの一致比較により判断する(ステップC02)。
ここで挿入された磁気カードが設定カードSCではないと判断した場合、例えば通常のプリペイドカードであると判断した場合には、そのカードに対応した動作を行なうが、ここではその動作については省略し、図9の処理を終了する。
また、ステップC02で挿入された磁気カードが設定カードSCであると判断した場合には、所定の設定プログラムを起動して、読込んだデータのセットを行ない、動作を開始する(ステップC03)。
続いてデジタル放送受信装置35の電源をオンさせる(ステップC04)。このとき、通常であればデジタル放送受信装置35と連動して図示しないモニタ装置の電源もオンされるが、この契約情報の受信動作時にはデジタル放送受信装置35のみその電源をオンするものとして制御部47が制御する。
このデジタル放送受信装置35の電源をオンにしたことにより、契約した放送事業者の有料番組1の選局情報をデジタル放送受信部42に伝送し、デジタル放送受信部42内のBS・110°CSデジタルチューナで当該放送を選局して受信し、デコードしたトランスポートストリームからデマルチプレクサで多重化されている映像等の情報とEMM情報とECM情報に分離する(ステップC05)。
そして、分離したEMM情報を、CASカードスロット45に挿入されているB−CASカードに記憶された固有のマスタ鍵を用いてデコードするもので、正しくデコードできたか否かにより、契約情報の受信動作を完了できるか否かを判断する(ステップC06)。
ここで、正しくデコードできた場合には、その契約情報を上記B−CASカードに記憶させると共に、スクランブルされているECM情報をデコードし、映像等の情報のデスクランブル制御を行なうことで、契約した番組の視聴が可能となり、契約情報の受信動作を完了する。
一方、上記ステップC06で正しくデコードできず、契約情報の受信動作が完了することができないと判断した場合には、当該動作を繰返し15分間連続して実行していないことを確認した上で(ステップC07)、再び上記ステップC06からの処理に戻る。
しかして、上記ステップC06で正しくデコードできたと判断し、契約した番組の視聴が可能となり、契約情報の受信動作を完了した後、あるいは上記ステップC07で正しくデコードすることができず、契約情報の受信動作を完了しないままに15分間が経過したと判断した場合のいずれであっても、それらの動作を一旦終了し、次に動作期間内であるか否かを、上記「動作期間(日数)」の内容「10日」が上記ステップC03でセットされた月日時分から経過しているか否かにより判断し(ステップC08)、動作期間内であれば、次に他の放送事業者と契約するための契約情報の受信動作を続行するか否かを判断する(ステップC09)。
ここでは、まだ有料番組2を視聴するための契約情報の受信動作が必要であるので、制御部47はその有料番組2の選局情報をデジタル放送受信部42に伝送して、上記ステップC05からの処理を同様に実行する。
こうして有料番組2の契約情報の受信動作を実行するべく上記と同様にステップC05〜C08の処理を実行し、続くステップC09で今度はNHKの上記文字メッセージの消去を行なうものとしてこれを判断し、ステップC05で制御部47がNHKの選局情報をデジタル放送受信部42に伝送すると、同様にステップC05〜C08の処理を繰返すことでNHKの上記文字メッセージの消去を行なうための情報を取得し、B−CASカードに記憶する。
このNHKの文字メッセージを消去するための情報は、他の有料番組の契約情報とは異なり、その情報がB−CASカードに記憶されておらずとも、NHKのデジタル放送を受信、視聴することは可能であるものの、その情報がないことで、NHKを選局した当初から所定の時間内は、映像中の所定位置にカードID等の届け出を促す文字メッセージが表示され続けるものである。
上記ステップC05〜C09の処理を繰返す過程で、ステップC09でさらなる放送事業者と契約した有料番組等がないと判断すると、次に上記有料番組1と有料番組2の契約情報の受信動作、及びNHKの文字メッセージを消去するための情報の取得する動作のうちで未完了のものがあるか否かを判断する(ステップC10)。
ここで、1つでも未完了のものがあると判断した場合には、その動作を完了するべく再び上記ステップC05からの処理を実行する。
また、このステップC10で必要な契約情報の受信動作等をすべて完了したと判断した場合、あるいは上記ステップC08で動作期間(日数)を越えたと判断した場合は、デジタル放送受信装置35の電源をオフとして(ステップC11)、制御部47は以上でこの図9の処理を終了する。
なお、上記設定カードSCによる「動作期間(日数)」のデータに関しては、デジタル放送受信装置35の設置工事と有料番組の契約の申し込みタイミング等を考慮し、ホテルの管理者側が適宜設定すればよいものとする。
また、上記図9に示した動作の途中でデジタル放送受信装置35になんらかの理由により動作を解除する必要性が生じた場合には、設定カードSCに代えて予め用意される設定クリアカードを磁気カードリーダ・ライタ48に挿入すればよいものとする。
このように、不特定多数のユーザが利用する、多数のデジタル放送受信装置35が設置される施設内で、なんらかの視聴制限がかけられたデジタル放送を任意に視聴するための契約情報等をB−CASカードに記憶設定させるための作業を、デジタル放送受信装置35単位で自動化して効率的に実行させることが可能となり、人的なコストをきわめて低く抑えることができる。
加えて、一般のユーザが挿入するプリペイドカードに代えても設定カードSCを磁気カードリーダ・ライタ48に挿入するのみで、契約情報等をB−CASカードへ記憶設定する動作を開始させることができ、ホテル管理者側に必要な作業をより簡易化することができる。
なお、上記第2の実施の形態では、デジタル放送受信装置35内に磁気カードリーダ・ライタ48を設け、プリペイドカードや設定カードSC、設定クリアカードがいずれも磁気カードであるものとして説明したが、本発明はこれに限らず、カード表面に接続端子を形成したICカードや、所謂「ICタグ」等と称される無線動作するICチップを封入した無線ICカード等、他のカード状の媒体を用いるものとしてもよい。
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施の形態に係るシステム全体の構成を示すブロック図。 同実施の形態に係るデジタル放送受信装置の詳細な回路構成を示すブロック図。 同実施の形態に係るフロントコンピュータによる各デジタル放送受信装置に対する処理内容を示すフローチャート。 同実施の形態に係る各デジタル放送受信装置での契約情報の受信に関する処理内容を示すフローチャート。 同実施の形態に係るフロントコンピュータが記憶するテーブルの内容を例示する図。 同実施の形態に係るフロントコンピュータが記憶するテーブルの内容を例示する図。 本発明の第2の実施の形態に係る主としてデジタル放送受信装置の回路構成を示すブロック図。 同実施の形態に係る設定カードとそのカードに記憶されるデータの構造フォーマットとを例示する図。 同実施の形態に係るデジタル放送受信装置での契約情報の受信に関する処理内容を示すフローチャート。
符号の説明
1…BS・CS放送アンテナ、2…地上波デジタル放送アンテナ、3…混合器、4…フロントコンピュータ、5…ホストコンピュータ、6…混合器、7…同軸伝送ライン、8…デジタル放送受信装置、9…モニタ、10…リモコンパッド、11…分波器、12…デジタル放送受信部、13…映像出力端子、14…音声出力端子、15…CASカードスロット、16…電話回線接続端子、17…制御部、18…高周波モデム、19…リモコン受光部、31…BS・CS放送アンテナ、32…地上波デジタル放送アンテナ、33…混合器、34…同軸伝送ライン、35…デジタル放送受信装置、36…リモコンパッド、41…分波器、42…デジタル放送受信部、43…映像出力端子、44…音声出力端子、45…CASカードスロット、46…電話回線接続端子、47…制御部、48…磁気カードリーダ・ライタ、49…リモコン受光部、BT…双方向通信データ回線、GR…客室、SC…設定カード、TB…テーブル。

Claims (5)

  1. 施設構内に設置され、不特定多数のユーザに使用される、視聴制限をかけられた放送の解除情報を記憶可能な記憶媒体、及びデジタル放送の受信により得られる上記解除情報を上記記憶媒体に記憶させるための設定手段を有した複数のデジタル放送受信装置と、
    これら複数のデジタル放送受信装置それぞれが設置された位置の利用状況を管理する第1の構内管理装置と、
    この第1の構内管理装置から複数のデジタル放送受信装置それぞれが設置された位置の利用状況を取得する利用状況取得手段、及びこの利用状況取得手段で得た個々のデジタル放送受信装置の利用状況に応じて上記複数のデジタル放送受信装置に対してデジタル放送の受信による上記解除情報の記憶媒体への記憶設定を指示する指示手段を有した第2の構内管理装置と
    を備えたことを特徴とするデジタル放送受信システム。
  2. 上記第2の構内管理装置は、予め設定された時間帯に上記指示手段により上記複数のデジタル放送受信装置にデジタル放送の受信による上記解除情報の記憶媒体への記憶設定を指示することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信システム。
  3. 上記施設は旅客の宿泊施設であり、
    上記第1の構内管理装置は、複数のデジタル放送受信装置それぞれが設置された客室のチェックイン及びチェックアウトの状態を利用状況として管理し、
    上記第2の構内管理装置は、チェックアウトの状態にある客室に設置されたデジタル放送受信装置に対してデジタル放送の受信による上記解除情報の記憶媒体への記憶設定を指示する
    ことを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信システム。
  4. 施設構内に設置され、不特定多数のユーザに使用されるデジタル放送受信装置であって、
    視聴制限をかけられた放送の解除情報を記憶可能な記憶媒体と、
    デジタル放送の受信による上記解除情報の記憶媒体への記憶設定を指示する指示手段と、
    この指示手段に対応してデジタル放送の受信により得られる上記解除情報を上記記憶媒体に記憶させる設定手段と
    を具備したことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  5. カード状媒体の挿入により当該カード状媒体に記憶されている情報の読取りを少なくとも実行できるカード媒体読取手段をさらに具備し、
    上記指示手段は、上記カード媒体読取手段に挿入されたカード状媒体から少なくとも放送事業者の番組選局情報、選局時間情報、及び動作期間情報を読取ることで上記解除情報の記憶媒体への記憶設定を指示する
    ことを特徴とする請求項4記載のデジタル放送受信装置。
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