JP6783448B1 - 放送配信システム、および放送配信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】B−CASカード(登録商標、以下同じ)による視聴制限をしつつ、入院中の利用者の移動に連携した視聴制限を可能にする。【解決手段】放送配信システムは、診察券IDとベッド番号とを管理するベッド管理部と、ベッド番号とB−CASカードのカードIDとを管理するベッド管理部と、視聴課金の諾否と診察券IDとを管理する諾否管理部と、諾否管理部またはベッド管理部のデータ変更を契機として診察券IDをベッド管理部および装置管理部に照会して、視聴課金の諾否が変化したカードIDを抽出する情報処理部と、放送信号を復調したトランスポートストリームに『抽出したカードID宛てに視聴制限を行うEMMパケット』を多重して再変調するEMM重畳部と、再変調後の放送信号を複数の放送受信装置に配信する配信部と、診察券IDに紐付けて視聴課金の情報を管理する課金部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、放送配信システム、および放送配信方法に関する。
従来、病院や介護などの施設において、施設内の各所に配置される複数のテレビに対し、デジタル放送などの放送信号を配信する放送配信システムが知られている。
例えば、特許文献1には、『テレビに接続されたセットトップボックス(STB)にプリペイドカードのコード情報を入力することによって、STBがテレビの視聴制限を解除する放送配信システム』が開示される。
また、特許文献2には、『多数のデジタルテレビが設置される宿泊施設内で、デジタル放送を視聴するための契約情報をB−CAS(登録商標、以下同じ)カードに記憶させる放送配信システム』が開示される。
特開2006−309452号公報 特開2005−210486号公報
特許文献1の技術では、テレビ1台ごとに専用装置(セットトップボックス)が接続される。そのため、システム全体で多数の専用装置が必要になって、構成が複雑かつコスト高になるという問題があった。
一方、特許文献2の技術では、デジタルテレビが元々搭載するB−CASカードの契約情報を書き換えることによって任意の視聴制限が実現する。そのため、テレビ1台ごとの専用装置が不要になって、構成が単純かつコスト安になる。
しかしながら、B−CASカードに視聴制限をかける技術では、B−CASカードを搭載するデジタルテレビ1台ごとに視聴制限の有無がコントロールされる。そのため、利用者個人という人間の単位で、視聴制限や課金管理を行うことが困難になる。
例えば、病院や介護の施設では、利用者が途中でベッドや部屋を移る場合がある。この場合、移った先で利用者が新たに利用するデジタルテレビについて、視聴制限を引き継いで再設定しなければならない。特許文献2には、そのための技術について開示も示唆もない。そのため、利用者の移動に際して、視聴制限の引き継ぎ再設定や課金管理が面倒で手間や時間がかかるという問題があった。
そこで、本開示は、B−CASカードを応用して視聴制限を実現しつつ、入院中の利用者の移動にも連携して視聴制限および課金管理に対応することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の代表的な放送配信システムの一つは、病院または介護の施設において利用者を特定するID情報(以下「診察券ID」という)を取得するための個人識別媒体(以下「診察券」という)を使用する放送配信システムであって、ベッド管理部、装置管理部、諾否管理部、情報処理部、EMM重畳部、配信部、および課金部を備える。
前記ベッド管理部は、前記利用者の前記診察券IDと、前記利用者に割当られるベッドのベッド番号との対応関係のデータを管理する。
前記装置管理部は、前記ベッドの前記ベッド番号と、前記ベッドに設置される放送受信装置が搭載するB−CASカードに固有のカードIDとの対応関係のデータを管理する。
前記諾否管理部は、前記利用者による前記放送受信装置の視聴課金の諾否と、前記利用者の前記診察券IDとの対応関係のデータを管理する。
前記情報処理部は、「前記諾否管理部による前記視聴課金の諾否に関するデータ変更」または「前記ベッド管理部によるデータ変更」を契機として、前記診察券IDを前記ベッド管理部に照会して、対応する前記ベッド番号を取得し、取得した前記ベッド番号を前記装置管理部に照会して、対応する前記カードIDを求めることにより、前記視聴課金の諾否が変化した前記カードID(以下「視聴書換用のカードID」という)を抽出する。
前記EMM重畳部は、受信した放送信号をトランスポートストリームに復調し、前記トランスポートストリームに対して『前記視聴書換用のカードID宛てに前記視聴課金の諾否に基づいて視聴制限を制御するEMMパケット』を多重して、多重後の前記トランスポートストリームを再変調する。
前記配信部は、再変調された放送信号を、複数の前記放送受信装置に配信する。
前記課金部は、前記診察券IDに紐付けて前記視聴課金の情報を管理する。
本開示によれば、B−CASカードを応用して視聴制限を実現しつつ、入院中の利用者の移動にも連携して視聴制限および課金管理に対応することが可能になる。
ここで述べた以外の課題、構成および効果については、後述する実施形態の説明で明らかにされる。
図1は、放送配信システム100の構成を示す図である。 図2は、放送受信装置300の機能ブロックを説明する図である。 図3は、操作画面の一例を示す図である。 図4は、放送配信システム100の登録および課金処理を説明する流れ図である。 図5は、放送受信装置300に対する視聴制限の設定や解除を説明する流れ図である。 図6は、視聴制限メッセージの一例を示す図である。 図7は、放送受信装置300を用いた通信制限の設定や解除を説明する流れ図である。 図8は、パスワード提供コンテンツの一例を示す図である。 図9は、パスワード非提供メッセージの一例を示す図である。 図10は、放送受信装置300の処理を説明する流れ図である。
以下、実施例について図面を参照しながら説明する。
<放送配信システム100の構成について>
図1は、放送配信システム100の構成を示す図である。
同図において、放送配信システム100は、入力端末110、診察券リーダ120、管理コンピュータ130、自動精算システム140、診察券リーダ150、分配器160、施設内コンテンツ170、EMM重畳部180、配信部190、および複数の放送受信装置300を備える。
これらの構成の内、入力端末110は、パソコンやタブレット端末や専用端末装置などであって、利用者に対応する病院受け付けやナースセンターなどに配置される。入力端末110は、利用者について、『利用する部屋およびベッドを一意に特定するベッド番号』、『コンテンツ視聴における視聴課金の諾否』、『インターネット使用における通信課金の諾否』に関する登録を受け付ける。ここでの登録は、例えば、病院側の担当者が行ってもよいし、利用者がセルフサービスやアンケート入力形式で行ってもよい。
診察券リーダ120は、利用者の診察券を機械読み取りして、読み取った診察券IDを利用者を特定するための登録情報として入力端末110に出力する。
管理コンピュータ130は、ネットワークNNを介して、入力端末110および自動精算システム140と通信接続される。
このネットワークNNには、ローカルエリアネットワーク(LAN)やインターネットなどが使用される。また、ネットワークNNは、ファイアウォールを介して、病院や介護の施設に関する情報管理を行う医事システムMDのネットワークに接続される。この接続によって、管理コンピュータ130や自動精算システム140などは、医事システムMD側から許可される範囲内で施設や利用者の情報を取得することもできる。
管理コンピュータ130は、入力端末110から、利用者に関する登録情報として、診察券ID、諾否情報(視聴課金の諾否,通信課金の諾否)、およびベッド番号などの情報を取得する。
管理コンピュータ130は、これらの情報に基づいて新規登録、更新、照会などのデータ処理を行うために、ベッド管理部TB0、装置管理部TB1、諾否管理部TB2、情報処理部TB3、および課金部TB4を備える。
ここでのベッド管理部TB0は、『利用者の診察券ID』と、『利用者に割り当てられる病棟、階数、部屋、およびベッドの組み合わせを一意に示すベッド番号』との対応関係のデータを管理する。
装置管理部TB1は、『ベッドのベッド番号』と、『そのベッドに付属する放送受信装置300に搭載されるB−CASカード340のカードID』との対応関係のデータを管理する。この対応関係については、ベッドに付属する放送受信装置300が変更されない限りは通常不変である。そのため、放送受信装置300の装置入れ替えや病室内のベッド配置の模様替えなどに際して、装置管理部TB1の対応関係のデータは書き換えられる。
諾否管理部TB2は、『利用者の診察券ID』と、『諾否情報(視聴課金の諾否および通信課金の諾否)』との対応関係のデータを管理する。なお、諾否情報には、諾否の具体的条件として、視聴課金で視聴するチャンネルや、通信課金で通信するデータ量の上限などの情報も含めることができる。
情報処理部TB3の処理内容の詳細については後述する。
課金部TB4は、『利用者の診察券ID』ごとに紐付けて管理される『その利用者が使用したコンテンツ視聴およびインターネット使用に対する課金金額』や『必要であれば課金金額によって生じるポイント情報』などの情報として、所定の課金ルールに従って算定される課金情報Pを管理する。課金部TB4は、この課金情報Pを自動精算システム140に出力する。
自動精算システム140は、診察券から取得した診察券IDに基づいて課金部TB4からの課金情報Pの他に、医事システムMDからの医療サービスに関する取得した精算額等の精算すべき明細項目を統合することにより、利用者に対する費用精算を迅速かつ簡易に可能とする。
診察券リーダ150は、利用者の診察券を機械読み取りして、読み取った診察券IDを自動精算システム140に出力する。
分配器160は、受信アンテナや同軸ケーブルなどから受信した放送信号B1(地上波デジタル放送、衛星放送、ラジオ放送など)を、分配先であるEMM重畳部180のチューナー181の個数だけ分配し、インピーダンス整合を取って出力する。なお、一般に、衛星放送の放送電波に使用される12GHz帯などの高周波帯域については、そのままではケーブル配線上での減衰損失が大きいため、電波のアンテナ受信時に所定の中間周波数に周波数変換される。
施設内コンテンツ170は、放送配信システム100の独自コンテンツを放送するためのコンテンツサーバーである。例えば、病院内の施設ガイドや、入院時の説明など、利用者に説明が必要な独自コンテンツをEMM重畳部180へ供給する。通常、これらのコンテンツについては、視聴課金の対象外に設定されるため、利用者は視聴制限なく無料で視聴することができる。
インターネットなどに必要なWifi(登録商標)や有線通信のパスワードを表示する独自コンテンツ(以下『パスワード提供コンテンツ』という)も、施設内コンテンツ170からEMM重畳部180へ供給される。このパスワード提供コンテンツについては後述する。
EMM重畳部180は、受信した放送信号をトランスポートストリーム(以下『TS』ともいう)に復調し、トランスポートストリームに対して独自のEMMパケットを多重し、多重後のトランスポートストリームを施設内の自主放送の割当チャンネルに再変調する。
このような機能のため、EMM重畳部180は、例えば、チューナー181、デマルチプレクサ182、EMMパケットエンコーダ183、マルチプレクサ184、および変調器185を内部に備える。
このEMM重畳部180の内部構成の内、チューナー181は、受信した放送信号を放送チャンネルごとに復調して、放送チャンネルごとのトランスポートストリームを出力する。そのため、チューナー181は、必要な放送チャンネル数を略同時に復調するために必要な数だけ設けられる。なお、同時に複数チャンネルを復調可能なチューナー181を使用することによって、必要なチューナー181の数を削減してもよい。
デマルチプレクサ182は、トランスポートストリームに多重される放送コンテンツ(MPEGパケット)、ECMパケット、EMMパケットをそれぞれ抽出する。
EMMパケットエンコーダ183は、管理コンピュータ130の管理データに基づいて独自のEMMパケットのデータを作成し、マルチプレクサ184に供給する。
マルチプレクサ184は、独自のEMMパケットが交換、挿入、または新規追加される形で、EMMパケット、放送コンテンツ、ECMパケットを多重し、トランスポートストリームとして出力する。
変調器185は、多重後のトランスポートストリームを入院施設内の自主放送の割当チャンネルに再変調する。そのため、変調器185は、必要な割当チャンネル数を略同時に変調するために必要な数だけ設けられる。なお、同時に複数チャンネルを変調可能な変調器185を使用することによって、必要な変調器185の数を削減してもよい。
配信部190は、割当チャンネルに変調された放送信号を複数の放送受信装置300に配信する。このような機能のため、例えば、配信部190は、混合器191、および分配器ネットワーク192を内部に備える。
この配信部190の内部構成の内、混合器191は、割当チャンネルごとの変調信号を多重化することにより、放送配信B2を出力する。
分配器ネットワーク192は、放送配信B2を複数ケーブルに分配して伝送し、入院施設内の各ベッド(病床)の放送受信装置300それぞれに放送配信B2を供給する。
なお、上述した管理コンピュータ130については、ハードウェアとしてCPU(Central Processing Unit)やメモリなどを備えたコンピュータシステムとして構成される。このハードウェアがコンピュータ可読媒体に記憶された放送配信プログラムを実行することにより、上述したベッド管理部TB0、装置管理部TB1、諾否管理部TB2、情報処理部TB3、および課金部TB4の各種機能が実現する。このハードウェアの一部または全部については、専用の装置、汎用の機械学習マシン、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)、PLD(programmable logic device)などで代替してもよい。また、ハードウェアやプログラムの一部または全部をネットワーク上のサーバに集中または分散してクラウドシステムを構成することにより、複数のクライアント施設に対して放送配信の管理サービスを施設別にサービス提供してもよい。
<放送受信装置300の選局機能について>
続いて、放送受信装置300について、選局機能を中心に説明する。
図2は、デジタルテレビである放送受信装置300の機能ブロックを説明する図である。
同図において、放送受信装置300は、チューナー310、制御部320、デマルチプレクサ321、MULTI2解除部322、マークアップ処理部323、B−CASカード340、映像音声処理部350、表示モニタ360、スピーカ370、リモコン受光部380、およびLAN部390を備える。リモコン受光部380は、赤外線通信などによってリモコン端末400と通信接続される。LAN部390は、LANアクセスポイント410を介してLANやインターネットなどのネットワークに通信接続される。
リモコン受光部380は、リモコン端末400から受信した001〜012などのリモコンチャンネル番号(仮想チャンネル)を制御部320へ出力する。制御部320は、このリモコンチャンネル番号を施設内の自主放送の割当チャンネル(物理チャンネル)に振り分け、割当チャンネルの選局指示としてチューナー310へ出力する。
ここでのリモコンチャンネル番号から割当チャンネルへの振り分けは、下記の3段階の対応ルールに従って行われる。
(1)リモコンチャンネル番号001〜012(仮想チャンネル)
(2)→『放送事業体ごとの放送チャンネル(物理チャンネル)』
(3)→チャンネル変換後の『施設内の自主放送の割当チャンネル(物理チャンネル)』
そのため、放送配信システム100の利用者(ここでは入院者)は、システム独自の割当チャンネルを意識せずに、普段通りに放送チャンネルを選局する感覚でリモコン端末400を操作することによって、システム独自の割当チャンネルの選局指示を行うことが可能になる。
なお、施設内の独自コンテンツの割当チャンネルについては、対応する放送チャンネルが存在しないため、リモコン端末400の単独操作のみでは選局操作が分かりにくい。
その場合、利用者は、リモコン端末400のデータ画面表示ボタンを押すことによって、放送受信装置300の表示モニタ360に操作画面を表示することができる。
図3は、この操作画面の一例を示す図である。
このような操作画面は、マークアップ処理部323が、BML(Broadcast Markup Language)やHTML5(Hyper Text Markup Language 5)などのマークアップ言語を用いて表示する画面である。
操作画面に向かって左側には、『施設ガイド』、『入院の説明』、『テレビを観る』、『ラジオを流す』、および『インターネットを使う』などの主項目が選択可能に配列表示される。
操作画面に向かって右側には、選択中の主項目に応じた詳細項目が選択可能に配列表示される。
ここでは、『施設ガイド』、『入院の説明』、『インターネットを使う』などの主項目と、その階層下の詳細項目が、施設内の独自コンテンツに相当する。
利用者は、リモコン端末400の十字キー、選択キー、および戻るキーを使用して、主項目および詳細項目を段階的に選択することができる。
制御部320は、マークアップ処理部323から操作画面の選択結果を、施設内の自主放送の割当チャンネル(物理チャンネル)に振り分け、割当チャンネルの選局指示としてチューナー310へ出力する。
このように操作画面(図3参照)を使用することにより、利用者は、対応する放送チャンネルが存在する割当チャンネルの他に、施設内に限って放送される独自コンテンツについても、チャンネル番号を意識せずに画面上から選局指示を行うことが可能になる。
<放送配信システム100の登録および課金管理について>
次に、放送配信システム100において、『コンテンツ視聴』および『インターネット使用』の登録と、それに伴う課金管理について説明する。
図4は、放送配信システム100の登録および課金処理を説明する流れ図である。
以下、同図に示すステップ番号に沿って説明する。
テレビや冷蔵庫Wi−Fiなど病室内設備の使用について、利用者は1日いくら使い放題の定額料金などの課金ルールを入院前、及び入院オリエンテーション時に確認する。なお、この課金への同意については利用者は書面をもって行う。
ステップS01: 入力端末110の画面には、利用者のベッド番号の入力画面が自動的に表示される。例えば、入力画面には、病棟別および階別に病室の配置が表示される。この中から病室を選択すると、病室内のベッド(病床)の配置が入力画面に表示される。この中からベッドを選択することによって、ベッドに1対1に対応するベッド番号が入力端末110に入力される。
ステップS02: 入院施設の担当者は、ベッドNOと利用者個人を1対1で紐づけするため、利用者の診察券を診察券リーダ120にかざして、診察券に一意に割り振られる診察券IDの機械読み取りを行う。読み取られた診察券IDは、入力端末110に出力され、入力画面に表示される。
次に、『コンテンツの視聴課金』および『インターネットの通信課金』のそれぞれについて許諾(有料)を意志表明するためのチェックボックスが表示される。さらに、課金ルールや課金額などについても表示される。
ステップS03: ベッド管理部TB0は、入力端末110から転送されるステップS01、S02の結果に基づいて、診察券IDおよびベッド番号の対応関係を追加または移動
更新する。
例えば、入院の手続が指定された場合、ベッド管理部TB0は、新たなレコードを登録作成し、そのレコードに診察券IDとベッド番号とを紐付けて自動的に書き込む。
また、利用者についてベッド移動の手続が指定された場合、ベッド管理部TB0は、登録済みの診察券IDに対するベッド番号を新たなベッド番号に変更する。
なお、診察券IDが先に登録済みでありながら、対応するベッド番号が異なる場合、利用者がベッドを移動したと考えられる。この場合、ベッド管理部TB0は、登録済みの診察券IDに対応するベッド番号について自動的なデータ変更を行ってもよい。
なお、利用者の退院処理の場合には、ベッド管理部TB0は、診察券IDに対応するレコードを削除する。
ステップS04: 諾否管理部TB2は、入力端末110から転送されるステップS01、S02の結果に基づいて、診察券IDと諾否情報(視聴課金の諾否、通信課金の諾否)との対応関係を追加または更新する。
例えば、診察券IDおよび諾否情報が共に新規であれば、入院の手続であると考えられる。この場合、諾否管理部TB2は、診察券IDについて新たなレコードを登録作成し、そのレコードに諾否情報を書き込むデータ変更を行う。
また、診察券IDが先に登録済みでありながら、対応する諾否情報が異なる場合、利用者の視聴課金または通信課金について諾否の意志が変化したと考えられる。この場合、諾否管理部TB2は、登録済みの診察券IDに対応する諾否情報についてデータ変更を行う。
なお、利用者の退院処理の場合には、諾否管理部TB2は、診察券IDに対応するレコードを削除する。
ステップS05: 課金部TB4は、診察券IDごとに紐付けて『コンテンツ視聴』および『インターネット使用』の課金情報Pを、予め定められた課金ルールに従って更新する。
ここでの課金ルールとしては、例えば、一定額の課金、使用日数分の課金、使用時間分の課金など施設側で予め定めることができる。
ステップS06: 課金部TB4は、診察券IDごとの課金情報Pを、診察券IDによる自動精算システム140へ適時(毎日定時や退院時など)に出力する。
以上のような一連の処理により、診察券IDに対応付けたベッド番号および諾否情報のデータ変更と、それに伴う診察券IDに紐付けた課金管理が実施される。
<放送配信システム100におけるコンテンツの視聴制限について>
続いて、コンテンツの視聴制限のために放送配信側において実施される処理について説明する。
図5は、放送受信装置300に対する視聴制限の設定や解除を説明する流れ図である。
以下、同図に示すステップ番号に沿って説明する。
ステップS101: 情報処理部TB3は、『諾否管理部TB2による視聴課金の諾否に関するデータ変更』または『ベッド管理部TB0によるベッド番号に関するデータ変更』が有ったか否かを判定する。
ここでの判定結果が『有り』の場合、ベッド番号(放送受信装置300と一対一)と視聴課金の諾否との少なくとも一方が変化したため、該当する放送受信装置300に対して視聴制限の設定変更が必要と推定される。そこで、情報処理部TB3は、この判定を契機として、視聴制限の設定変更を開始するため、ステップS102に動作を移行する。
一方、ここでの判定結果が『無し』の場合、情報処理部TB3は、視聴制限の設定や解除は現在不要と判断して、動作を一旦完了する。
ステップS102: 情報処理部TB3は、諾否管理部TB2およびベッド管理部TB0から、ステップS101でデータ変更(追加、更新)が有ったレコードを抽出し、そのレコードに含まれる診察券IDを求める。
情報処理部TB3は、求めた診察券IDをベッド管理部TB0に照会することによって、対応するベッド番号を取得する。情報処理部TB3は、取得したベッド番号を装置管理部TB1に照会することによって、ベッド番号に対応するB−CASカード340のカードIDを取得する。
以上の情報処理によって、情報処理部TB3は、視聴課金の諾否が変化したカードID(以下「視聴書換用のカードID」)を抽出する。
なお、情報処理部TB3は、求めた診察券IDを諾否管理部TB2に照会することによって、視聴書換用のカードIDについて、視聴課金の諾否とその具体的条件(視聴可のチャンネル、視聴不可のチャンネルなど)を取得する。情報処理部TB3は、これらの情報をEMMパケットエンコーダ183へ出力して、独自のEMMメッセージの生成を要求する。
ステップS103: EMMパケットエンコーダ183は、ステップS102で抽出された視聴書換用のカードIDを送信先に指定して、視聴不可のチャンネルに『視聴制限メッセージ』を表示するEMMパケットを生成する。
図6は、この視聴制限メッセージの一例を示す図である。
このようなメッセージは、EMM共通メッセージ番号とEMM個別メッセージとを組み合わせて生成してもよい。
ステップS104: EMMパケットエンコーダ183は、ステップS102で抽出された視聴書換用のカードIDを送信先に指定して、視聴可のチャンネルに『視聴制限メッセージ』を解除するEMMパケットを生成する。
ステップS105: EMM重畳部180のチューナー181は、受信した放送信号B1を放送チャンネルごとに復調し、トランスポートストリームを得る。デマルチプレクサ182は、放送チャンネルごとにトランスポートストリームに多重される放送コンテンツ、ECMパケット、およびEMMパケットをそれぞれ抽出する。
ステップS106: マルチプレクサ184は、ステップS103、S104で生成されたEMMパケットを、視聴制限対象の放送チャンネルのトランスポートストリーム内のEMMパケットの箇所に交換、挿入または新規追加する形で多重する。
ステップS107: 変調器185は、トランスポートストリームを放送チャンネルごとに、施設内の自主放送の割当チャンネルの周波数帯に再変調する(チャンネル変換)。
ステップS108: 混合器191は、割当チャンネルごとにチャンネル変換された複数の放送信号を多重化し、放送配信B2を生成する。
ステップS109: 分配器ネットワーク192は、放送配信B2を高周波伝送ケーブルを介して、複数の放送受信装置300へ伝送する。
以上のような一連の処理により、放送配信側において実施される『コンテンツ視聴』の制限および解除の処理が実施される。
<放送配信システム100におけるインターネット使用の制限および解除について>
続いて、インターネット使用の制限および解除のために放送配信システム100において実施される処理について説明する。
図7は、放送受信装置300を用いた通信制限の設定や解除を説明する流れ図である。
以下、同図に示すステップ番号に沿って説明する。
ステップS201: 情報処理部TB3は、『諾否管理部TB2による通信課金の諾否に関するデータ変更』または『ベッド管理部TB0によるベッド番号に関するデータ変更』が有ったか否かを判定する。
ここでの判定結果が『有り』の場合、ベッド番号(放送受信装置300と一対一)と通信課金の諾否との少なくとも一方が変化したため、該当する放送受信装置300に対して通信制限の設定変更が必要と推定される。そこで、情報処理部TB3は、この判定を契機として、通信制限の設定変更を開始するため、ステップS202に動作を移行する。
一方、ここでの判定結果が『無し』の場合、情報処理部TB3は、通信制限の設定や解除は現在不要と判断して、動作を一旦完了する。
ステップS202: 情報処理部TB3は、諾否管理部TB2およびベッド管理部TB0から、ステップS201でデータ変更(追加、更新)が有ったレコードを抽出し、そのレコードに含まれる診察券IDを求める。
情報処理部TB3は、求めた診察券IDをベッド管理部TB0に照会することによって、対応するベッド番号を取得する。情報処理部TB3は、取得したベッド番号を装置管理部TB1に照会することによって、ベッド番号に対応するB−CASカード340のカードIDを取得する。
以上の情報処理によって、情報処理部TB3は、視聴課金の諾否が変化したカードID(以下「通信書換用のカードID」)を抽出する。
なお、情報処理部TB3は、求めた診察券IDを諾否管理部TB2に照会することによって、通信書換用のカードIDについて、通信課金の諾否(通信可、通信不可)を取得する。
さらに、情報処理部TB3は、通信書換用のカードIDに対応するベッド番号から、位置的に最適な通信アクセスポイントを決定し、その通信アクセスポイントとの通信接続に必要なパスワード提供コンテンツを放送する割当チャンネルも情報として取得する。
なお、病院全体の通信アクセスポイントにおいて共通のパスワードを使用する場合は、パスワード提供コンテンツの割当チャンネルは1つのみになる。
図8は、このパスワード提供コンテンツの一例を示す図である。
情報処理部TB3は、これらの情報をEMMパケットエンコーダ183へ出力して、独自のEMMメッセージの生成を要求する。
ステップS203: EMMパケットエンコーダ183は、通信不可の通信書換用のカードIDを送信先に指定して、パスワード提供コンテンツの割当チャンネルに対して『パスワード非提供メッセージ』を表示するEMMパケットを生成する。
図9は、このパスワード非提供メッセージの一例を示す図である。
このようなメッセージは、EMM共通メッセージ番号とEMM個別メッセージとを組み合わせて生成してもよい。
ステップS204: EMMパケットエンコーダ183は、通信可の通信書換用のカードIDを送信先に指定して、パスワード提供コンテンツの割当チャンネルに対して『パスワード非提供メッセージ』の表示を解除するEMMパケットを生成する。
ステップS205: EMM重畳部180は、施設内コンテンツ170からパスワード提供コンテンツのトランスポートストリームを取得する。
ステップS206: マルチプレクサ184は、ステップS203、S204で生成されたEMMパケットを、パスワード提供コンテンツのトランスポートストリーム内のEMMパケットの箇所に交換、挿入または新規追加する形で多重する。
ステップS207: 変調器185は、トランスポートストリームをパスワード提供コンテンツの割当チャンネルの周波数帯に再変調する。
ステップS208: 混合器191は、パスワード提供コンテンツの放送信号と、その他の放送信号とを多重化し、放送配信B2を生成する。
ステップS209: 分配器ネットワーク192は、放送配信B2を高周波伝送ケーブルを介して、複数の放送受信装置300へ伝送する。
以上のような一連の処理により、放送配信側において実施される通信の制限および解除の処理が実施される。
<放送受信装置300の処理について>
次に、放送受信装置300の処理について説明する。なお、ここでの放送受信装置300は、施設内の自主放送の割当チャンネルの群が選局可能に設定済みである点を除いて、汎用の放送受信の装置と違いはない。
図10は、放送受信装置300の処理を説明する流れ図である。
以下、同図に示すステップ番号に沿って説明する。
ステップS301: 放送受信装置300の制御部320は、リモコン端末400や操作画面(図3参照)を介して、先に述べたように割当チャンネルの選局指示を受け付ける。 制御部320は、操作画面の選択結果を、施設内の自主放送の割当チャンネル(物理チャンネル)に自動的に振り分けるため、利用者はシステム独自の割当チャンネルを使用していることを意識せずに、選局指示を行うことが可能になる。
チューナー310は、この選局指示された割当チャンネルの周波数帯について放送配信B2を復調し、割当チャンネルのトランスポートストリームを得る。
ステップS302: デマルチプレクサ321は、トランスポートストリームからEMMパケットを分離して、放送受信装置300が搭載するB−CASカード340に伝達する。
ステップS303: B−CASカード340は、EMMパケットに含まれるカードID(非暗号箇所)が、自己のカードIDに一致するか否かを判定する。一致しない場合、B−CASカード340はステップS308に動作を移行する。一方、一致した場合、B−CASカード340はステップS304に動作を進める。
ステップS304: B−CASカード340は、EMMパケットをB−CASカード340固有のマスターキーKmで暗号解除する。
ステップS305: 暗号解除されたEMMパケットにEMMメッセージの表示開始が含まれる場合、制御部320はステップS306に動作を進める。一方、EMMメッセージの解除指示が含まれる場合、制御部320はステップS307に動作を進める。それ以外の場合、制御部320はステップS308に動作を移行する。
ステップS306: 制御部320は、選局中の割当チャンネルの表示画面に対して、EMMメッセージの表示を開始する。
この割当チャンネルが視聴制限対象であれば、視聴制限メッセージ(図6参照)が画面上に表示されることになり、視聴が制限される。
また、この割当チャンネルが、通信のパスワードを提供するパスワード提供コンテンツのチャンネルであれば、パスワード非提供メッセージ(図9参照)が画面上に表示されてパスワードが隠されることで、通信制限をパスワードで解除することができなくなる。
これらの動作の後に、制御部320はステップS308に動作を進める。
ステップS307: 制御部320は、EMMメッセージの視聴制限の解除指示に従って、視聴可のチャンネルに対してEMMメッセージを非表示にする。したがって、選局中の割当チャンネルの表示画面に、視聴を阻止する視聴制限メッセージ(図6参照)は表示されなくなり、利用者において当該チャンネルの視聴が可能になる。
また、この割当チャンネルが、通信のパスワードを提供するパスワード提供コンテンツのチャンネルであれば、バスワード非提供メッセージ(図9参照)は表示されなくなり、利用者側はパスワードを使用できるようになる。
利用者は、このパスワード提供コンテンツの画面から読み取ったパスワードを、バソコンやスマホなどの通信情報機器に入力することによって、通信アクセスポイントのパスワード制限を解除して通信情報機器によるインターネット接続を開始する。なお、ここでのパスワードの入力方法は、利用者がパスワート提供コンテンツの画面から視認で読み取って、通信情報機器のネットワーク設定に手入力してもよい。
また、パスワード提供コンテンツ(図8参照)の画面を通信情報機器のカメラで撮影することによって、通信情報機器が、画面内の機械読み取り可能なコードからパスワードを取得して、ネットワーク設定に自動入力してもよい。
また、放送受信装置300自体がインターネット接続の機能を有する場合は、放送受信装置300が、受信したパスワード提供コンテンツのデータからパスワードを取得して、ネットワーク設定に入力してもよい。
以上のような一連の処理により、放送受信装置300の処理が実施される。
<実施例1の効果など>
実施例1は、上述した作用によって次の効果を奏する。
(1)実施例1では、ベッド管理部TB0において、利用者の診察券IDと、その利用者に割当られるベッドのベッド番号との対応関係を管理する。また、装置管理部TB1において、ベッドのベッド番号と、そのベッドに設置される放送受信装置300のB−CASカード340のカードIDとの対応関係を管理する。情報処理部TB3は、このようなベッド管理部TB0および装置管理部TB1にデータ照会を順次行うことにより、利用者の診察券IDから出発して、利用者が使用する放送受信装置300のB−CASカード340のカードIDを特定できる。その結果、カードIDによってB−CASカード340を応用した視聴制限を実現しつつ、診察券IDという利用者個人の単位で視聴制限を設定管理することが可能になる。
(2)さらに、実施例1では、課金管理部TB4によって、利用者の診察券IDと、その利用者の視聴課金の情報を管理する。そのため、診察券IDによる視聴制限の設定管理と併せて、診察券IDによる課金管理も連携して行うことが可能になる。
(3)また、病院や介護の施設では、入院中の利用者が途中でベッドや部屋を移る場合がある。特許文献2では、この移った先で利用者が新たに利用するデジタルテレビについて、視聴制限を引き継いで再設定するすべがなく、手間と時間がかかっていた。
しかし、実施例1では、入院中の利用者が途中でベッドや部屋を移った場合、ベッド管理部TB0において、診察券IDとベッド番号の対応関係をデータ変更する。すると、情報処理部TB3は、このベッド管理部TB0のデータ変更を契機として、移った先のベッドに設置される放送受信装置300のカードIDを検出して、移った先の放送受信装置300の視聴制限を自動的に引き継いで設定完了する。
すなわち、実施例1では、利用者が途中でベッドや部屋を移った場合、ベッド管理部TB0のデータ変更さえ行えば、移った先に視聴制限を引き継いで再設定する作業が自動的に行われ、面倒な手間と時間がかからなくなる。
(4)さらに、実施例1では、諾否管理部TB2が、利用者による通信課金の諾否を、利用者による視聴課金の諾否と一緒に、利用者の前記診察券IDと対応付けて管理する。この構成により、通信制限の設定管理も、視聴制限の設定管理と一緒にまとめて実施することが可能になる。この場合、その他のデータ管理(ベッド管理部TB0および装置管理部TB1)は、視聴制限の設定管理と通信制限の設定管理の双方において共用するようになる。そのため、通信制限の設定管理と視聴制限の設定管理においてデータ管理に無駄な重複がない。したがって、放送配信システム100はさほど複雑にならずに、通信制限の設定管理の機能を追加することが可能になる。
(5)実施例1では、受信した放送コンテンツを、施設内の自主放送の割当チャンネルにチャンネル変換して配信する。施設内の放送受信装置300であれば、施設内の自主放送の割当チャンネルを選局できるように予め設定される。そのため、放送配信システム100では、割当チャンネルから復調されたEMMパケットを用いて、施設内の放送受信装置300に対して個別に制限および解除を実施することが可能になる。
(6)さらに、実施例1では、施設内の放送受信装置300を外部から持ち込まれた放送受信の装置に繋ぎ替えられてしまった場合、それだけでは施設独自の割当チャンネルを選局できないために視聴は不可になる。
一般に、初期設定を完了した放送受信の装置は、チャンネル設定を誤って書き換えられないように、説明書を読まなければチャンネル設定できない。
そのため、外部から持ち込まれた放送受信の装置を施設独自の割当チャンネルを選局できるようにチャンネル設定する操作はハードルが高い。したがって、外部から放送受信の装置を持ち込むことによる視聴制限逃れを難しくすることができる。
<補足事項など>
なお、上述した『診察券』は、病院や介護の施設において利用者を特定するID情報を取得するための個人識別媒体であればよい。例えば、介護の施設であれば個人識別媒体としての『入居者証』などが該当する。また、病院や介護の現場では、利用者を特定するID情報を取得するための個人識別媒体として、リストバンドなども使用される。したがって、このようなリストバンドなども該当する。
また、個人番号カード、保険証、免許証、携帯電話の電話番号、電子メールのメールアドレス、機械読み取り可能な生体認証情報、顔認証情報などから特定される個人IDを、クラウド上などで個々の病院の診察券番号(診察券IDに該当)に紐付けることによって、診察券に代用することも可能である。そのため、このような診察券に代用可能なものも『診察券』に含まれうる。
さらに、上述した『個人識別媒体』は、ID情報を取得可能な媒体であればよく、ICカードや無線タグや磁気媒体や光記録媒体やメモリカードなどのID情報のデータを直接に読み書きできるものでもよい。また、個人識別媒体は、QRコード(登録商標)やバーコードの印字媒体のように機械的に読み出しできるものでもよい。さらに、個人識別媒体は、文字や数字を記入したものであって、OCRや機械学習モデルで機械的に読み出しできるものでもよい。
また、上述した実施例1では、表示画面を覆って隠すメッセージの表示・解除によって、コンテンツ視聴の制限・解除やインターネット使用の制限・解除を実現している。この形態であれば、放送事業体ごとの契約情報を勝手に書き換える必要がないため、実施例1のシステムが外部からの悪意の侵入者によってB−CASカード340の偽造に利用されることがないなどの点で優れている。
なお、本発明は、この表示画面を覆って隠すメッセージを使った技術に限定されない。例えば、独自のEMMパケットをB−CASカード340に与えて、独自の割当チャンネルごとの契約情報を書き換えることによって、コンテンツ視聴の制限・解除やインターネット使用の制限・解除を実現してもよい。
さらに、上述した実施例1では、パスワードの例として、無線LANの接続パスワード(Wi−Fiパスワード)について説明した。しかしながら、本発明のパスワードは、インターネット接続を可能にする資格情報であればよい。例えば、通信接続業者(ブロバイダー)のパスワードやユーザIDでもよい。
なお、課金部TB4は、個室や特別室等の差額ベッド料が料金明細に追加された場合、診察券IDに対して視聴または通信の課金をシステム側で発生させないようにしてもよい。
また、課金部TB4は、病院側の事情によって利用者が個室や特別室等を利用するため差額ベッド料が発生しない場合には、診察券IDに対して視聴または通信の課金をシステム側で発生させるようにしてもよい。
さらに、配信部190は、利用者の試聴開始時などの適宜タイミングで、病院側が利用者に周知していただきたい情報(病院の取り決め、お知らせ、緊急時の避難路など)を配信するようにしてもよい。
また、配信部190は、試聴許諾のない利用者に対しても、視聴制限することなく、病院側が利用者に周知していただきたい情報(病院の取り決め、お知らせ、緊急時の避難路など)を無料配信するようにしてもよい。
また、上述した実施例1では、管理コンピュータ130が接続されたネットワークNNが、ファイアウォールを介して医事システムMDと接続する。そこで、医事システムMDが許可する範囲で連携することによって、ベッド管理部TB0、装置管理部TB1、諾否管理部TB2、および課金部TB4などのデータを医事システムMDと共有してもよい。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。さらに、実施例1の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
MD…医事システム、TB0…ベッド管理部、TB1…装置管理部、TB2…諾否管理部、TB3…情報処理部、TB4…課金部、100…放送配信システム、110…入力端末、120…診察券リーダ、130…管理コンピュータ、140…自動精算システム、150…診察券リーダ、160…分配器、170…施設内コンテンツ、180…EMM重畳部、181…チューナー、182…デマルチプレクサ、183…EMMパケットエンコーダ、184…マルチプレクサ、185…変調器、190…配信部、191…混合器、192…分配器ネットワーク、300…放送受信装置、310…チューナー、320…制御部、321…デマルチプレクサ、322…MULTI2解除部、323…マークアップ処理部、340…B−CASカード、350…映像音声処理部、360…表示モニタ、370…スピーカ、380…リモコン受光部、390…LAN部、400…リモコン端末、410…LANアクセスポイント

Claims (4)

  1. 病院または介護の施設において利用者を特定するID情報(以下「診察券ID」という)を取得するための個人識別媒体(以下「診察券」という)を使用する放送配信システムであって、
    前記利用者の前記診察券IDと、前記利用者に割当られるベッドのベッド番号との対応関係のデータを管理するベッド管理部と、
    前記ベッドの前記ベッド番号と、前記ベッドに設置される放送受信装置が搭載するB−CAS(登録商標、以下同じ)カードに固有のカードIDとの対応関係のデータを管理する装置管理部と、
    前記利用者による前記放送受信装置の視聴課金の諾否と、前記利用者の前記診察券IDとの対応関係のデータを管理する諾否管理部と、
    「前記諾否管理部による前記視聴課金の諾否に関するデータ変更」または「前記ベッド管理部によるデータ変更」を契機として、前記診察券IDを前記ベッド管理部に照会して、対応する前記ベッド番号を取得し、取得した前記ベッド番号を前記装置管理部に照会して、対応する前記カードIDを求めることにより、前記視聴課金の諾否が変化した前記カードID(以下「視聴書換用のカードID」という)を抽出する情報処理部と、
    受信した放送信号をトランスポートストリームに復調し、前記トランスポートストリームに対して『前記視聴書換用のカードID宛てに前記視聴課金の諾否に基づいて視聴制限を制御するEMMパケット』を多重して、多重後の前記トランスポートストリームを再変調するEMM重畳部と、
    再変調された放送信号を、複数の前記放送受信装置に配信する配信部と、
    前記診察券IDに紐付けて前記視聴課金の情報を管理する課金部と
    を備えたことを特徴とする放送配信システム。
  2. 請求項1に記載の放送配信システムであって、
    前記諾否管理部は、前記利用者による通信課金の諾否を、前記利用者による前記視聴課金の諾否と一緒に、前記利用者の前記診察券IDと対応付けて管理し、
    前記情報処理部は、「前記諾否管理部による前記通信課金の諾否に関するデータ変更」または「前記ベッド管理部によるデータ変更」を契機として、前記診察券IDを前記ベッド管理部に照会して、対応する前記ベッド番号を取得し、取得した前記ベッド番号を前記装置管理部に照会して、対応する前記カードIDを求めることにより、前記通信課金の諾否が変化した前記カードID(以下「通信書換用のカードID」という)を抽出し、
    前記EMM重畳部は、通信に必要なパスワードを情報提供するトランスポートストリームを取得して『前記通信書換用のカードID宛てに前記通信課金の諾否に基づいて視聴制限を制御するEMMパケット』を多重し、多重後の前記トランスポートストリームを再変調し、
    前記課金部は、前記診察券IDに紐付けて前記通信課金の情報を管理する
    ことを特徴とする放送配信システム。
  3. 請求項1〜2のいずれか一項に記載の放送配信システムであって、
    前記EMM重畳部は、多重後の前記トランスポートストリームを前記施設の自主放送の割当チャンネルに再変調し、
    前記配信部は、前記割当チャンネルに再変調された放送信号を、前記割当チャンネルを選局可能に設定された複数の前記放送受信装置に配信する
    ことを特徴とする放送配信システム。
  4. 病院または介護の施設において利用者を特定するID情報(以下「診察券ID」という)を取得するための個人識別媒体(以下「診察券」という)を使用する放送配信方法であって、
    管理コンピュータが、前記利用者の前記診察券IDと、前記利用者に割当られるベッドのベッド番号との対応関係のデータを管理するベッド管理ステップと、
    前記管理コンピュータが、前記ベッドの前記ベッド番号と、前記ベッドに設置される放送受信装置が搭載するB−CAS(登録商標、以下同じ)カードに固有のカードIDとの対応関係のデータを管理する装置管理ステップと、
    前記管理コンピュータが、前記利用者による前記放送受信装置の視聴課金の諾否と、前記利用者の前記診察券IDとの対応関係のデータを管理する諾否管理ステップと、
    前記管理コンピュータが、「前記諾否管理ステップによる前記視聴課金の諾否に関するデータ変更」または「前記ベッド管理ステップによるデータ変更」を契機として、前記診察券IDを前記ベッド管理ステップに照会して、対応する前記ベッド番号を取得し、取得した前記ベッド番号を前記装置管理ステップに照会して、対応する前記カードIDを求めることにより、前記視聴課金の諾否が変化した前記カードID(以下「視聴書換用のカードID」という)を抽出する情報処理ステップと、
    受信した放送信号をトランスポートストリームに復調し、前記トランスポートストリームに対して『前記視聴書換用のカードID宛てに前記視聴課金の諾否に基づいて視聴制限を制御するEMMパケット』を多重して、多重後の前記トランスポートストリームを再変調するEMM重畳ステップと、
    再変調された放送信号を、複数の前記放送受信装置に配信する配信ステップと、
    前記管理コンピュータが、前記診察券IDに紐付けて前記視聴課金の情報を管理する課金ステップと
    を備えたことを特徴とする放送配信方法。
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