JP2005208488A - 投射型映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 液晶パネル(映像表示素子)などを、傷つけることなく、かつ、位置決め精度良く、簡単・容易にユーザが交換可能とすることで、液晶パネルなどが故障した場合の、修理日数や修理コストを低減できるようにすること。
【解決手段】 投射型映像表示装置において、映像表示素子が交換用ケースに一体に組み込み・収納されており、この交換用ケースごと映像表示素子を交換可能であるように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、透過型液晶パネルあるいは反射型液晶パネルなどのライトバルブ素子を使用して、スクリーン上に映像を投影する投射装置、例えば、液晶プロジェクタ装置や、反射式映像表示プロジェクタ装置、投射型ディスプレイ装置などの投射型映像表示装置に関するものである。
投射型映像表示装置として、例えば、単板のパネルと、時分割色分離素子としてカラーフィルターホイールとを用いた構成が知られている(特許文献1参照)。
また、投射型映像表示装置として、2枚のパネルと、時分割色分離素子として電子的色分離素子とを用いた構成が知られている(特許文献2参照)。
また、液晶パネルを製品から着脱可能として、液晶パネルを液晶プロジェクタ装置と液晶テレビ装置とで共用可能とした構成が知られている(特許文献3参照)。
特開平10−78550号公報 特開2002−40367号公報 特開平8−201752号公報
ところで、特許文献1、2などの従来の液晶プロジェクタ装置においては、液晶パネルなどが故障した場合には、ユーザ自身が故障を修理するということを前提とした構成となっていないため、ユーザは修理をメーカーに依頼する必要があった。このため、修理日数もかかるし、修理コストも高くなるという問題があった。
また、特許文献3には、液晶パネルを液晶プロジェクタ装置と液晶テレビ装置とで共用可能とするため、液晶パネルを液晶プロジェクタ装置から着脱可能とした構成が示されているが、この特許文献3に記載された技術では、液晶パネルを単体でソケットに対して抜き差しするようにしているため、取り扱いに注意しないと液晶パネルに損傷を与える懸念があり、また、液晶パネル装着時の位置決め精度への配慮もなされていない。さらに、液晶パネルには、各パネル毎に位置合わせ調整を必要とする光学素子(位相差板や偏光板など)が付設されことが一般的であるが、特許文献3に示された技術では、液晶パネルを交換した際における、上記の各パネル毎に位置合わせ調整を必要とする光学素子への整合性についての記載もない。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、液晶パネルや色分離手段などを、傷つけることなく、かつ、位置決め精度良く、簡単・容易にユーザが交換可能とすることで、液晶パネルや色分離手段などが故障した場合の、修理日数や修理コストを低減できるようにすることにある。
上記した目的を達成するため、本願による代表的な1つの発明では、
光を放射する光源ユニットと、映像信号に応じた光学像を形成するライトバルブ手段である映像表示素子と、この映像表示素子から出射した光を投射する投射手段とを、含んで構成される投射型映像表示装置において、
映像表示素子が交換用ケースに収納されており、この交換用ケースごと映像表示素子が交換可能であるように、構成される。
また、本願による代表的な他の1つの発明では、
光を放射する光源ユニットと、映像信号に応じた光学像を形成するライトバルブ手段である映像表示素子と、時間軸上異なる期間に、複数種の所定の波長帯域の光のうちの1種を、光源ユニットからの光から分離する光学特性切り替え手段と、映像表示素子から出射した光を投射する投射手段とを、含んで構成される投射型映像表示装置において、
光学特性切り替え手段が交換用ケースに収納されており、この交換用ケースごと光学特性切り替え手段が交換可能であるように、構成される。
本発明によれば、交換用ケースごと映像表示素子(反射型液晶パネルや透過型液晶パネル)が交換可能、あるいは、交換用ケースごと光学特性切り替え手段(色分離手段)が交換可能であるので、交換用ケースに収納された液晶パネルや色分離手段が損傷を受ける虞はなく、しかも、交換用ケースを装置本体の所定部位に当て付けることができるので、交換用ケース、すなわち、液晶パネルや色分離手段の位置決め精度を良好なものに保証でき、ユーザが手軽に交換用ケースごと交換を行うことで、液晶パネルや色分離手段を簡単・容易に交換することが可能となる。したがって、液晶パネルや色分離手段などが故障した場合の、修理日数や修理コストを低減することが可能となる。
さらに、各液晶パネル毎に位置合わせ調整を必要とする光学素子(位相差板や偏光板など)も、液晶パネルと共に交換用ケースごと交換を行うようにすると、液晶パネルの交換に際して、ユーザにとって困難な作業である調整作業が不要となり、光学性能を所期のものに保証できる。
さらにまた、交換用ケースが装置に装着されているか否かを検知する検知手段を設けて、検知手段により交換用ケースが装置に装着されていないことを検知した際には、光源ユニットの点灯を禁止するようになすと、液晶パネルや色分離手段がない状態では、ユーザが誤って動作指令を行っても装置が点灯動作をすることはなく、したがって、正常な表示が不能な状態での誤動作を確実に防止でき、高温となる光源ユニットの無駄な点灯を回避することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る投射型映像表示装置の構成を簡略化して示す上方から見た説明図であり、同図では装置筐体の上側を割愛してある。本第1実施形態を含め本発明の各実施形態は、ライトバルブとしての映像表示素子を1枚用いた単板タイプの投射型映像表示装置への適用例であり、本第1実施形態はライトバルブとして反射型映像表示素子13を用いた投射型映像表示装置22となっている。
図1に示すように、投射型映像表示装置22には、光源1aおよびリフレクタ2を有する光源ユニット1が設けられており、光源1aは、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、水銀キセノンランプ、ハロゲンランプ等の白色ランプからなっている。光源1aからの発熱により、光源1a及びリフレクタ2は、高温となるため、後方に配置した冷却ファン(図示せず)により、光源ユニット1を冷却している。光源1aの電球から放射される光は、楕円面または放物面または非球面のリフレクタ2にて集光されて、反射される。本第1実施形態では、楕円リフレクタにより集光され、ライトパイプ5に入射する。
ライトパイプ5は、ガラスの直方体で作成されたロッドレンズ型である。ライトパイプ5を出射した光は、略P偏光のみ透過する偏光板(入射側偏光板)14に入射する。このライトパイプ5の出射開口の像は、偏光板14、反射ミラー17を経由して結像レンズ群43に入射し、結像レンズ群43によって反射型映像表示素子13上に結像されるように、結像レンズ群43から出射する。
その後、光は電子的色分離手段11に入射する。電子的色分離手段11は、各色用のR偏光回転制御素子、G偏光回転制御素子、B偏光回転制御素子を有し、各偏光回転制御素子は、これに電圧を印加しないと、特定波長域の光の偏光軸が変換され、電圧を印加すると光の偏光軸が変換されずにそのまま出射される構成となっている。これにより、電子的色分離手段11は、R、G、Bと順次、各単色のみ偏光を変換する。ここでは、電子的色分離手段11に白色光がP偏光で入射するので、まず、R光をS偏光に変換し、残りのG、B光はP偏光のまま出射する。そして、次のタイミングにGをS偏光、B、RをP偏光で出射し、その次のタイミングにBをS偏光、R、G光をP偏光で出射する。
本第1実施形態では、電子的色分離手段11は、交換用ケース11aに一体に組み込み・収納されて、交換用ケース11aごと装置に装着されるようになっており、電子的色分離手段11が故障した際には(特性が劣化した際には)、交換用ケース11aごと、電子的色分離手段11を交換する構成としてある。交換用ケース11aは、装置に上方から嵌め込まれて、上方からのネジ止めにより固定されるようになっており、交換用ケース11aを取り外すときには、図示せぬネジを外して、交換用ケース11aの上部に一体に設けた図示せぬ取っ手部を利用して、交換用ケース11aを装置の上方に引き抜くようになっている。新品の電子的色分離手段11を内蔵した新品の交換用ケース11aを装着する際には、取り外し時と逆の手順で、交換用ケース11aごと電子的色分離手段11を装置に装着する。なお、交換用ケース11aを装置に装着すると、図示していないが、電子的色分離手段11と接続された交換用ケース11aのコネクタ部と、装置のコネクタ部とが接続(電気的に接続)されるようになっていることは、言うまでもない。
このように、交換用ケース11aごと電子的色分離手段11を交換するように構成することで、交換に際して電子的色分離手段11が傷付く虞がなく、しかも、交換用ケース11aを装置の所定部位に当て付けることができるので、交換用ケース11a、すなわち、電子的色分離手段11の位置決め精度を良好なものに保証でき、ユーザが手軽に交換用ケース11aごと交換を行うことで、電子的色分離手段11を簡単・容易に交換することが可能となる。
また、本第1実施形態では、電子的色分離手段11が装置内にあるかどうかを検知するために、交換用ケース11aが装着されているか否かを検知する検知器(例えばホトセンサやスイッチなど)11bが、装置には設けられており、交換用ケース11aが装着されていない場合(すなわち、電子的色分離手段11が装着されていない場合)には、装置内の光源駆動回路62が備えるインターフェイス機能がこれを検知して、光源駆動回路62は、ユーザが点灯ボタンを押しても、光源1aの点灯を行わないようになっている。さらに、光源1aの点灯中に、交換用ケース11a(電子的色分離手段11)が取り外された場合には、検知器11bからの出力でこれを検知した光源駆動回路62は、強制的に光源1aを消灯させるようになっている。このようにすることにより、正常な表示が不能な状態での誤動作を確実に防止でき、高温となる光源ユニットの無駄な点灯を回避することができる。
前記した電子的色分離手段11の各色用の偏光回転制御素子は、紫外光や熱により徐々に特性が劣化する。そこで、特性が使用に耐えられない程劣化した場合には、先にも述べたように、ユーザは交換用ケース11aごと電子的色分離手段11のみを交換する。このように、ユーザ自身が電子的色分離手段11を交換可能であるので、修理業者や製造元に修理を依頼する場合に比べ、修理日数も、手間もかからない。したがって、装置の他の構成部品はそのまま使用できるので、ユーザは、交換用ケース11aに内蔵された電子的色分離手段11のみを買い換えればよいので、装置全体を買い換えるのに較べると格段にコスト負担が少ないものとなり、また、装置の寿命を長持ちさせることができる。
電子的色分離手段11を出射した光は、電子的色分離手段11の出射側に配置された偏光分離素子(PBS)19によって、S偏光は反射して反射型映像表示素子13に照射される。したがって、電子的色分離手段11により、R、G、Bと順次、各単色のみS偏光に変換された光が偏光分離素子19に入射するので、R、G、Bの順で各色光が反射型映像表示素子13に入射する。この色光の照射のタイミングに合わせて、反射型映像表示素子13で各色用の映像を表示する。各色光の切替のタイミングは180Hz以上と速いので、スクリーン(図示せず)上に投射される映像は、人間の目には、3色の映像が合成されたものとして表示される。
反射型映像表示素子13には、表示する画素に対応する(例えば横1365画素、縦768画素)数の液晶表示部が備えられている。そして、外部より駆動される信号に従って、反射型映像表示素子13の各画素の偏光角度が変わり、偏光方向の一致した光が偏光分離素子19にて検光される。この途中の角度の偏光を持った光は、偏光分離素子19の偏光度との関係で、偏光分離素子19にて検光される量が決まる。このようにして、外部より入力する信号に従った映像を表示する。このとき、反射型映像表示素子13が黒表示を行う場合には、偏光方向は入射光と略同等であり、そのまま入射光路に沿って光源側に戻される。反射型映像表示素子13では、照射される色光に応じた映像が順次、表示される。すなわち、R光のときはRの映像情報が、B光のときはBの映像情報が、G光のときはGの映像情報が表示される。
ここで、本第1実施形態では、反射型液晶表示素子13の直前に、1/4波長位相差板23と視野角補償位相差板25とを配した構成としてある。1/4波長位相差板23は、反射型液晶表示素子13と偏光分離素子(PBS)19、あるいは、前記偏光板14との偏光軸を、1/4波長位相差板23を回転調整することで、コントラストを向上させる機能をもっている。この1/4波長位相差板23は、回転調整後、取り付け用アームなどにに接着剤で固定することで、回転調整後の相対位置を維持されるようになっている。また、1/4波長位相差板23を設けることにより、偏光分離素子19への光線の入射角度が膜面19aに対して傾斜していることに起因する、偏光分離素子19における入射時と再入射時に発生する位相差を補償して、コントラストを改善する効果がある。
視野角補償位相差板25は、反射型映像表示素子13における斜め光のコントラスト劣化を改善する機能をもっている。ラビングを施した反射型映像表示素子13においては、電力印加時でも、配向膜付近の液晶層が垂直にならず、そのために、斜めからの入射光にてコントラストが劣化するという問題がある。これに対して、視野角補償位相差板25は、それの有する液晶層が、反射型映像表示素子13のそれと略反転する構成を有するため、反射型映像表示素子13にて発生した位相差を打ち消すことができるため、斜め光のコントラストを改善でき、コントラストを向上させることができる。この視野角補償位相差板25も、回転調整後、取り付け用アームなどにに接着剤で固定することで、回転調整後の相対位置を維持されるようになっている。
偏光分離素子(PBS)19を透過した光は、例えばズームレンズであるような投射レンズ12を通過し、スクリーンに到達する。投射レンズ12により、反射型映像表示素子13によって形成された画像は、スクリーン上に拡大投影されて、これにより、投影型映像表示装置として機能が発現される。
投射レンズ12の近傍には、投射レンズ12を装置のシャーシ37から着脱可能な機構12’を設けてある。この着脱可能な機構12’としては、例えば、投射レンズ12の鏡筒に一体に設けたフランジ部を、ネジによってシャーシ37に取り付ける構成などが挙げられる。あるいは、着脱可能な機構12’としては、投射レンズ12の鏡筒の外周に雄ネジを切って、シャーシ37には内周に雌ネジを切った円筒部を設けて、投射レンズ12を回転させることによるネジの締結/取り外しによって、投射レンズ12をシャーシ37から着脱可能であるようにしてもよい。これにより、例えば、明るいが長焦点の投射レンズ12と、暗いが短焦点の投射レンズ12とを、その使用の状況に応じて、容易に取り替えて用いることができるようになっている。なお、投射レンズ12には、取り外し時や不使用時にそのレンズ面を覆うキャップ等の保護具が取り付ける可能となっている。
また、本第1実施形態の装置には、交換用の投射レンズ12を収納し保持するための収納部30が設けてあり、この収納部30には図示せぬ開閉可能な蓋が設けられている。これにより、例えば、明るいが長焦点の投射レンズ12を使用している際には、収納部30内には、暗いが短焦点の投射レンズ12を収納・固定しておくことができるようになっている。したがって、交換用の投射レンズ12を別途、持ち運ぶ必要がないために、利便性がよく、状況に応じて、すぐに投射レンズ12を交換することが可能となる。また、交換用の投射レンズを装置内に収めているため、装置本体と交換用の投射レンズとがばらばらに管理されることもなく、交換用の投射レンズを探す手間も省ける。さらにまた、ある程度の強度が確保された装置の収納部30内に、投射レンズ12を固定して収納するため、レンズ部分の破損予防につながる。
また、本第1実施形態においては、投射レンズ12からの光の投影方向を変更可能なように、紙面と直交する方向に回転可能な反射ミラー17を保持する機構17’を設けてある。この保持する機構17’は、反射ミラー17と一体となって回転する支軸17aと、支軸17aを軸受を介して回転可能であるように支持した2本のシャフト17bと、各シャフト17bの基端側にベアリングを介して回転可能であるように保持された雄ネジ付き部材17cと、雄ネジ付き部材17cの雄ネジが螺合されるシャーシ37に設けられた雌ネジとから構成されており、反射ミラー17を保持する機構17’は、反射ミラー17ごとシャーシ37に対して着脱可能となっている。この保持する機構17’は、その着脱部である雄ネジ付き部材17cを回転させて、雄ネジ付き部材17cの雄ネジをシャーシ37の対応する雌ネジにネジ込むことによってシャーシ37に固定され、反対に、雄ネジ付き部材17cの雄ネジをシャーシ37の雌ネジからネジ抜きすることによってシャーシ37から取り外される。このような構成とすることにより、保持する機構17’により反射ミラー17を装置に取り付けた場合には、反射ミラー17を自在に回転させることが可能であるので、投射型映像表示装置は固定したまま、投射位置の自由度を広くでき、ユーザにとって使い勝手のよいものとなる。また、反射ミラー17が不要のときには取り外すことができるので、装置の搬送時や収納時に邪魔にならずに、ユーザにとって利便性のよいものとなる。
また、本第1実施形態においては、前記反射型映像表示素子13も、前記1/4波長位相差板23および前記視野角補償位相差板25とともに、交換用ケース50に一体に組み込まれて、交換用ケース50ごと装置に装着されるようになっており、反射型映像表示素子13などが故障した際には、交換用ケース50ごと、反射型映像表示素子13、1/4波長位相差板23、視野角補償位相差板25を交換する構成としてある。
図2は、本第1実施形態において、装置(投射型映像表示装置22)から交換用ケース50を取り外した状態を示す斜視図、図3の(a)は、図2と反対方向から見た交換用ケースの斜視図、図3の(b)は、図3の(a)中の反射型映像表示素子13の斜視図である。
図3に示すように、交換用ケース50の中央部の開口には、反射型映像表示素子13が嵌め込み・収納されて、反射型映像表示素子13は、ネジ止めにより交換用ケース50に固定されている。反射型映像表示素子13からのフレキシブル配線板13aは、交換用ケース50に設けられたコネクタ部50bに接続されており、このコネクタ部50bは装置のコネクタ部56(図2)と接続可能となっている。このような構成とすることにより、反射型映像表示素子13の交換に際して、ユーザがフレキシブル配線板13aを接続する必要がなくなり、交換用ケース50を装置の所定位置に押し込むだけで、装置側と反射型映像表示素子13との接続が可能になっている。また、交換用ケース50には、さらに、1/4波長位相差板23と視野角補償位相差板25とが位置調整された後、一体に組み付けられており、反射型映像表示素子13とともに、1/4波長位相差板23および視野角補償位相差板25も一緒に交換されるようになっている。これは、各反射型映像表示素子13の液晶層の位相軸が、反射型映像表示素子13毎に異なるため、最適なコントラストを確保するために、各反射型映像表示素子13ごとに1/4波長位相差板23を調整する必要があり、また同様に、斜め光のコントラストの劣化を最適に改善するため、各反射型映像表示素子13ごとに視野角補償位相差板25を調整する必要があるので、反射型映像表示素子13のみを替える場合に比べて、調整済の1/4波長位相差板23や視野角補償位相差板25も一緒に交換した方が、コントラスト特性が良好なものになるからである。ここで、1/4波長位相差板23および視野角補償位相差板25は、まず、反射型映像表示素子13に対してそれぞれ個別に回転調整可能に取り付けられ、それぞれを回転させて位置調整を行った後、接着剤などで交換用ケース50に固定されるようになっている。
なお、本第1実施形態では、反射型映像表示素子13に1/4波長位相差板23と視野角補償位相差板25とを付設した構成を採っているが、反射型映像表示素子13に1/4波長位相差板23のみを付設した構成や、反射型映像表示素子13に視野角補償位相差板25のみを付設した構成もあり得、これらの場合には、交換用ケース50に反射型映像表示素子13と1/4波長位相差板23とを一体に組み付け、あるいは、交換用ケース50に反射型映像表示素子13と視野角補償位相差板25とを一体に組み付け、交換用ケース50ごと反射型映像表示素子13と1/4波長位相差板23とを交換、あるいは、交換用ケース50ごと反射型映像表示素子13と視野角補償位相差板25とを交換するように構成する。あるいはまた、交換用ケース50に反射型映像表示素子13のみを一体に組み付けた構成もあり得、この場合には、交換用ケース50ごと反射型映像表示素子13を交換するように構成する。
本第1実施形態において、交換用ケース50は、装置に上方から嵌め込まれて、側方からのネジ止めにより固定されるようになっており、交換用ケース50を装置から取り外すには、図2に示すように、取り付け用のネジ55を外して、交換用ケース50の上部に一体に設けた取っ手部53を利用して、交換用ケース50を装置の上方に引き抜くようになっている。新品の反射型映像表示素子13、1/4波長位相差板23、視野角補償位相差板25を一体に組み付けた新品の交換用ケース50を装着する際には、取り外し時と逆の手順で、交換用ケース50を装置に上方から押し込み、平行度を出すための交換用ケース50側の押し当て部50aを、装置側の押し当て部22aに押し当てて、装置側のネジ穴54にネジ55を締め込んで、交換用ケース50を装置に固定する。なお、特に図示しないが、位置決めピンや押し付けバネなどを用いて、取り付け位置や平行度の精度を確保するように構成してもよい。交換用ケース50を装着した状態では、視野角補償位相差板25が、図2に示した平板ガラス52と所定間隔をもって対向する。
このように、交換用ケース50ごと、反射型映像表示素子13およびこれに付随する相差板23、25を交換するように構成することで、交換に際して反射型映像表示素子13およびこれに付随する相差板23、25が傷付く虞がなく、しかも、交換用ケース50を装置の所定部位に当て付けることができるので、交換用ケース50、すなわち、反射型映像表示素子13およびこれに付随する相差板23、25の位置決め精度を良好なものに保証でき、ユーザが手軽に交換用ケース50ごと交換を行うことで、反射型映像表示素子13およびこれに付随する相差板23、25を簡単・容易に交換することが可能となる。
また、本第1実施形態では、反射型映像表示装置13が装置内にあるかどうかを検知するために、交換用ケース50が装着されているか否かを検知する検知器(例えばホトセンサやスイッチなど)51(図2)が、装置には設けられており、交換用ケース50が装着されていない場合(すなわち、反射型映像表示素子13およびこれに付随する相差板23、25が装着されていない場合)には、装置内の光源駆動回路62が備えるインターフェイス機能がこれを検知して、光源駆動回路62は、ユーザが点灯ボタンを押しても、光源1aの点灯を行わないようになっている。さらに、光源1aの点灯中に、交換用ケース50が取り外された場合には、検知器51からの出力でこれを検知した光源駆動回路62は、強制的に光源1aを消灯させるようになっている。このようにすることにより、正常な表示が不能な状態での誤動作を確実に防止でき、高温となる光源ユニット1の無駄な点灯を回避することができる。
前記した反射型映像表示素子13は、紫外光や熱により徐々に特性が劣化する。そこで、特性が使用に耐えられない程劣化した場合には、先にも述べたように、ユーザは交換用ケース50ごと、反射型映像表示素子13とこれに付随する相差板23、25のみを交換する。このように、ユーザ自身が、反射型映像表示素子13およびこれに付随する相差板23、25を交換可能であるので、修理業者や製造元に修理を依頼する場合に比べ、修理日数も、手間もかからない。したがって、装置の他の構成部品はそのまま使用できるので、ユーザは、交換用ケース50に組み付けられた反射型映像表示素子13およびこれに付随する相差板23、25のみを買い換えればよいので、装置全体を買い換えるのに較べると格段にコスト負担が少ないものとなり、また、装置の寿命を長持ちさせることができる。さらに、単板タイプの装置構成では、コンバー調整の必要がないので、より簡単な機構で十分であり、交換用の部品の低コスト化が可能となる。
また、投射型映像表示装置22は、スクリーン(図示せず)上に投映される映像の色ムラを補正する色ムラ補正回路(図示せず)を有する。色ムラの補正量は、反射型映像表示素子13の厚さムラに起因するので、反射型映像表示素子ごとに異なる。ここで、交換用ケース50は、この補正量を記憶したメモリ(図示せず)を有し、これに、収納する反射型映像表示素子の補正量を記憶している。色ムラ補正回路は、このメモリから、補正量を読み込み、色ムラの補正を行う。反射型映像表示素子の交換は、このメモリを搭載した交換用ケースごと行う。これにより、それぞれの反射型映像表示素子に固有な色ムラの補正を行うことができるので、色ムラを、より、低減できる。あるいは、反射型映像表示素子が、上記の補正量を記憶するメモリを有してもよく、これにても、同様の効果が得られる。なお、色ムラの補正量を記憶するメモリに関しては、以下の実施形態の映像表示素子についても、同様である。
図4は、本発明の第2実施形態に係る投射型映像表示装置の構成を簡略化して示す側方から見た説明図であり、同図では装置筐体の図示手前側を割愛してある。また、本第2実施形態は、ライトバルブとして透過型映像表示素子13tを用いた投射型映像表示装置22Aとなっており、図4において、図1に示した前記第1実施形態と均等な構成要素には同一符号を付してある。
図4に示すように本第2実施形態では、光源ユニット1、ライトパイプ5、結像レンズ群43、入射側偏光板14、透過型映像表示素子13t、出射側偏光板14’、投射レンズ12と直線状に並んで配置されている。光源ユニット1の光源1aを出射した光は、色分離手段である回転ホイール10に入射する。回転ホイール10は、薄板の円板とモータとからなり、薄板の円板は、ここでは、R光、G光、B光の各光を透過させるコーティングをそれぞれ施した円弧の板を接合して作成されたものとなっており、中央に回転駆動源としてのモータが設けてある。そして、このモータにより薄板の円板を回転させることにより、光源1aからの出射光は、時間軸上異なる期間に、R光、G光、B光の各色に色分離されるようになっている。
本第2実施形態では、色分離手段である回転ホイール10は、その薄板の円板が回転可能であるように、交換用ケース10a内に一体に組み込み・収納されており、交換用ケース10aごと装置に装着されるようになっている。そして、回転ホイール10が故障した際には(特性が劣化した際には)、交換用ケース10aごと、回転ホイール10を交換する構成としてある。この交換用ケース10aは、装置に上方から嵌め込まれて、上方からのネジ止めにより固定されるようになっており、交換用ケース10aを取り外すときには、図示せぬネジを外して、交換用ケース10aの上部に一体に設けた図示せぬ取っ手部を利用して、交換用ケース10aを装置の上方に引き抜くようになっている。新品の回転ホイール10を内蔵した新品の交換用ケース10aを装着する際には、取り外し時と逆の手順で、交換用ケース10aごと回転ホイール10を装置に装着する。なお、交換用ケース10aを装置に装着すると、図示していないが、回転ホイール10のモータと接続された交換用ケース10aのコネクタ部と、装置のコネクタ部とが接続されるようになっていることは、言うまでもない。
このように、交換用ケース10aごと回転ホイール10を交換するように構成することで、交換に際して回転ホイール10が傷付く虞がなく、しかも、交換用ケース10aを装置の所定部位に当て付けることができるので、交換用ケース10a、すなわち、回転ホイール10の位置決め精度を良好なものに保証でき、ユーザが手軽に交換用ケース10aごと交換を行うことで、回転ホイール10を簡単・容易に交換することが可能となる。
また、本第2実施形態でも、回転ホイール10が装置内にあるかどうかを検知するために、交換用ケース10aが装着されているか否かを検知する図示せぬ検知器が、装置には設けられており、交換用ケース10aが装着されていない場合(すなわち、回転ホイール10が装着されていない場合)には、装置内の光源駆動回路が備えるインターフェイス機能がこれを検知して、光源駆動回路は、ユーザが点灯ボタンを押しても、光源1aの点灯を行わないようになっている。さらに、光源1aの点灯中に、交換用ケース10a(回転ホイール10)が取り外された場合には、検知器からの出力でこれを検知した光源駆動回路は、強制的に光源1aを消灯させるようになっている。このようにすることにより、正常な表示が不能な状態での誤動作を確実に防止でき、高温となる光源ユニット1の無駄な点灯を回避することができる。
前記した回転ホイール10は、長期使用によりモータが劣化する。そこで、使用に耐えられない程モータが劣化した場合には、先にも述べたように、ユーザは交換用ケース10aごと回転ホイール10のみを交換する。このように、ユーザ自身が回転ホイール10を交換可能であるので、修理業者や製造元に修理を依頼する場合に比べ、修理日数も、手間もかからない。したがって、装置の他の構成部品はそのまま使用できるので、ユーザは、交換用ケース10aに内蔵された回転ホイール10のみを買い換えればよいので、装置全体を買い換えるのに較べると格段にコスト負担が少ないものとなり、また、装置の寿命を長持ちさせることができる。
また、本第2実施形態においては、前記透過型映像表示素子13tも、入射側偏光板14および出射側偏光板14’とともに、交換用ケース50’に一体に組み込み・収納されて、交換用ケース50’ごと装置に装着されるようになっており、透過型映像表示素子13tなどが故障した際(特性が劣化した際)には、交換用ケース50’ごと、透過型映像表示素子13t、入射側偏光板14、出射側偏光板14’を交換する構成としてある。交換用ケース50’は、装置に上方から嵌め込まれて、上方からのネジ止めにより固定されるようになっており、交換用ケース50’を取り外すときには、図示せぬネジを外して、交換用ケース50’の上部に一体に設けた図示せぬ取っ手部を利用して、交換用ケース50’を装置の上方に引き抜くようになっている。新品の透過型映像表示素子13t、入射側偏光板14、出射側偏光板14’を一体に組み付けた新品の交換用ケース50’を装着する際には、取り外し時と逆の手順で、交換用ケース50’ごと、透過型映像表示素子13t、入射側偏光板14、出射側偏光板14’を装置に装着する。透過型映像表示素子13tとともに、入射側偏光板14および出射側偏光板14’も一緒に交換するようになす所以は、透過型映像表示素子13tの液晶層の位相軸が、透過型映像表示素子13t毎に異なるため、最適なコントラストを確保するために、各透過型映像表示素子13t毎に入射側偏光板14と出射側偏光板14’を回転調整する必要があり、透過型映像表示素子13tのみを替える場合に比べて、調整済の偏光板14、14’も一緒に交換した方が、交換後も、高コントラストを確保できるからである。
このように、交換用ケース50’ごと、透過型映像表示素子13tおよびこれに付随する偏光板14、14’を交換するように構成することで、交換に際して透過型映像表示素子13tおよびこれに付随する偏光板14、14’が傷付く虞がなく、しかも、交換用ケース50’を装置の所定部位に当て付けることができるので、交換用ケース50’、すなわち、透過型映像表示素子13tおよびこれに付随する偏光板14、14’の位置決め精度を良好なものに保証でき、ユーザが手軽に交換用ケース50’ごと交換を行うことで、透過型映像表示素子13tおよびこれに付随する偏光板14、14’を簡単・容易に交換することが可能となる。
また、本第2実施形態でも、透過型映像表示素子13tが装置内にあるかどうかを検知するために、交換用ケース50’が装着されているか否かを検知する図示せぬ検知器が、装置には設けられており、交換用ケース50’が装着されていない場合(すなわち、透過型映像表示素子13tおよびこれに付随する偏光板14、14’が装着されていない場合)には、装置内の光源駆動回路が備えるインターフェイス機能がこれを検知して、光源駆動回路は、ユーザが点灯ボタンを押しても、光源1aの点灯を行わないようになっている。さらに、光源1aの点灯中に、交換用ケース50’が取り外された場合には、検知器からの出力でこれを検知した光源駆動回路は、強制的に光源1aを消灯させるようになっている。このようにすることにより、正常な表示が不能な状態での誤動作を確実に防止でき、高温となる光源ユニット1の無駄な点灯を回避することができる。
前記した透過型映像表示素子13tは、紫外光や熱により徐々に特性が劣化する。そこで、特性が使用に耐えられない程劣化した場合には、先にも述べたように、ユーザは交換用ケース50’ごと、透過型映像表示素子13tおよびこれに付随する偏光板14、14’のみを交換する。このように、ユーザ自身が、透過型映像表示素子13tおよびこれに付随する偏光板14、14’を交換可能であるので、修理業者や製造元に修理を依頼する場合に比べ、修理日数も、手間もかからない。したがって、装置の他の構成部品はそのまま使用できるので、ユーザは、交換用ケース50’に組み付けられた反射型映像表示素子13およびこれに付随する相差板23、25のみを買い換えればよいので、装置全体を買い換えるのに較べると格段にコスト負担が少ないものとなり、また、装置の寿命を長持ちさせることができる。さらに、単板タイプの装置構成では、コンバー調整の必要がないので、より簡単な機構で十分であり、交換用の部品の低コスト化が可能となる。
図5は、本発明の第3実施形態に係る投射型映像表示装置の構成を簡略化して示す側方から見た説明図であり、同図では装置筐体内の構成は図示を割愛してある。本第3実施形態の投射型映像表示装置22Bは、例えば、前記第1実施形態の装置筐体内の各構成要素を90°回転させて配置した構成を採っており、図5において、図1に示した前記第1実施形態と均等な構成要素には同一符号を付してある。
本第3実施形態では、光軸を略垂直に配置した投射レンズ12から、略垂直・上方向に映像が投射され、それを、反射ミラー17で反射させて図示せぬスクリーンに投影し、スクリーンに映像を表示させる構成となっている。反射ミラー17と一体となって回転する支軸17aを軸受を介して回転可能であるように保持した2本のシャフト17b’は、アンテナ等に用いられる半径を異ならせた円筒形の筒を複数つなげた伸縮可能な構成を採っており、このシャフト17b’を伸縮させることによって、スクリーン上の投影位置を容易に変更可能なように構成してある。このような構成とすることにより、スクリーンに対して、斜めに映像を投射しないようにできるので、映像が台形になることを防ぐことができる。なお、本第3実施形態においても、反射ミラー17を回転させることにより、スクリーン上の映像の投影位置を変更・調整できるようになっている。
図6は、本発明の第4実施形態に係る投射型映像表示装置の構成を簡略化して示す上方から見た説明図であり、同図では装置筐体の上側を割愛してある。なお、図6において、図1に示した前記第1実施形態と均等な構成要素には同一符号を付してある。
本第4実施形態の投射型映像表示装置22Cは、吸収型のカラーフィルタを用いて3色画素を構成した反射型映像表示素子13’を、ライトバブルとして用いた構成となっている。本第4実施形態では、反射型映像表示素子13’自体が3色画素を有しているので、時分割でR、G、Bの各色を分離するための色分離手段は必要としない構成となっており、ここでは、回折効果により偏光分離を行う平板型の偏光分離素子19’を用いて検光を行う。
本第4実施形態においては、反射型映像表示素子13’が偏光分離素子19’とともに、交換用ケース50”に一体に組み込み・収納されて、交換用ケース50”ごと装置に装着されるようになっており、反射型映像表示素子13’などが故障した際(特性が劣化した際)には、交換用ケース50”ごと、反射型映像表示素子13’、偏光分離素子19’を交換する構成としてある。交換用ケース50”は、装置に側方から嵌め込まれて、側方からのネジ止めにより固定されるようになっており、交換用ケース50”を取り外すときには、図示せぬネジを外して、交換用ケース50”の側面に一体に設けた図示せぬ取っ手部を利用して、交換用ケース50”を装置の側方に引き抜くようになっている。新品の反射型映像表示素子13’、偏光分離素子19’を一体に組み付けた新品の交換用ケース50”を装着する際には、取り外し時と逆の手順で、交換用ケース50”ごと、反射型映像表示素子13’および偏光分離素子19’を装置に装着する。反射型映像表示素子13’とともに、偏光分離素子19’も一緒に交換するようになす所以は、反射型映像表示素子13’の液晶層の位相軸が、反射型映像表示素子13’毎に異なるため、最適なコントラストを確保するために、各反射型映像表示素子13’毎に偏光分離素子19’を回転調整する必要があり、反射型映像表示素子13’のみを替える場合に比べて、調整済の偏光分離素子19’も一緒に交換した方が、交換後も、高コントラストを確保できるからである。さらにまた、偏光分離素子19’にて反射して、映像を投射レンズで投射させる構成であるため、偏光分離素子19’の膜面19a’の角度と反射型映像表示素子13’の映像表示面の角度とを精度よく保たないと、スクリーン上で投影位置がずれる虞があるが、これも、反射型映像表示素子13’と偏光分離素子19’を一緒に交換することにより、両者の精度をより高く保つことを可能になり、投影位置のずれも小さくできるためである。
このように、交換用ケース50”ごと、反射型映像表示素子13’とこれに付随する偏光分離素子19’を交換するように構成することで、交換に際して反射型映像表示素子13’とこれに付随する偏光分離素子19’が傷付く虞がなく、しかも、交換用ケース50”を装置の所定部位に当て付けることができるので、交換用ケース50”、すなわち、反射型映像表示素子13’とこれに付随する偏光分離素子19’の位置決め精度を良好なものに保証でき、ユーザが手軽に交換用ケース50”ごと交換を行うことで、反射型映像表示素子13’とこれに付随する偏光分離素子19’を簡単・容易に交換することが可能となる。
また、本第4実施形態でも、反射型映像表示装置13’が装置内にあるかどうかを検知するために、交換用ケース50”が装着されているか否かを検知する図示せぬ検知器が、装置には設けられており、交換用ケース50”が装着されていない場合(すなわち、反射型映像表示素子13’とこれに付随する偏光分離素子19’が装着されていない場合)には、装置内の光源駆動回路が備えるインターフェイス機能がこれを検知して、光源駆動回路は、ユーザが点灯ボタンを押しても、光源1aの点灯を行わないようになっている。さらに、光源1aの点灯中に、交換用ケース50”が取り外された場合には、検知器からの出力でこれを検知した光源駆動回路は、強制的に光源1aを消灯させるようになっている。このようにすることにより、正常な表示が不能な状態での誤動作を確実に防止でき、高温となる光源ユニット1の無駄な点灯を回避することができる。
前記した反射型映像表示素子13’は、紫外光や熱により徐々に特性が劣化する。そこで、特性が使用に耐えられない程劣化した場合には、先にも述べたように、ユーザは交換用ケース50”ごと、反射型映像表示素子13’とこれに付随する偏光分離素子19’のみを交換する。このように、ユーザ自身が、反射型映像表示素子13’とこれに付随する偏光分離素子19’を交換可能であるので、修理業者や製造元に修理を依頼する場合に比べ、修理日数も、手間もかからない。したがって、装置の他の構成部品はそのまま使用できるので、ユーザは、交換用ケース50”に組み付けられた反射型映像表示素子13’とこれに付随する偏光分離素子19’のみを買い換えればよいので、装置全体を買い換えるのに較べると格段にコスト負担が少ないものとなり、また、装置の寿命を長持ちさせることができる。さらに、単板タイプの装置構成では、コンバー調整の必要がないので、より簡単な機構で十分であり、交換用の部品の低コスト化が可能となる。
図7の(a)は、映像表示素子(ライトバブル)やこれに付随する光学要素を一体に組み込んだ交換用ケース60、または、色分離手段やこれに付随する光学要素を一体に組み込んだ交換用ケース70を、装置に係止するための構成の変形例1を示しており、前記した第1〜第4実施形態にそれぞれ適用可能となっている。
図7の(a)において、80は、装置に支軸81を回転中心として回動可能であるように設けられた係止片で、図示せぬバネにより、図示左旋方向の回動偏倚習性を付与されている。この係止片80には、交換用ケース60または70の肩部を上方から押圧する第1押圧部80aと、交換用ケース60または70の肩部を側方から押圧する第2押圧部80bと、つまみ部80cとが設けられており、装置内に嵌め込まれた交換用ケース60または70の肩部を、第1押圧部80aと第2押圧部80bとが図示矢印方向に押圧することで、交換用ケース60または70を装置内の所定位置に確実に位置決めするようになっている。交換用ケース60または70を交換する際には、つまみ部80cを手指などで押して、係止片80をバネ力に抗して右旋させることで、係止片80による交換用ケース60または70の係止を解き、この状態で、交換用ケース60または70を装置から引き抜くようにされる。また、新品の交換用ケース60または70を装置に装着する際には、つまみ部80cを手指などで押して、係止片80をバネ力に抗して右旋させた状態で、交換用ケース60または70を装置に嵌め込み、然る後、係止片80を右旋させた状態から解除することで、図7の(a)に示す交換用ケース60または70の係止状態に移行することとなる。このような構成をとると、ネジ止めによる構成に比して、交換用ケース60または70の脱着が簡単・容易なものとなり、ユーザにとって交換の作業性に優れたものとすることができる。
図7の(b)は、映像表示素子(ライトバブル)やこれに付随する光学要素を一体に組み込んだ交換用ケース60、または、色分離手段やこれに付随する光学要素を一体に組み込んだ交換用ケース70を、装置に係止するための構成の変形例2を示しており、前記した第1〜第4実施形態にそれぞれ適用可能となっている。
図7の(b)において、90は、装置にその基端部を固定されたバネ性をもつ金属板からなる係止片で、交換用ケース60または70の肩部を上方から押圧する第1押圧部90aと、交換用ケース60または70の肩部を側方から押圧する第2押圧部90bと、つまみ部90cとが設けられている。この係止片90は、交換用ケース60または70が装置内に嵌め込まれたときには、図示右旋方向に弾性変形して、これにより、交換用ケース60または70の肩部を、第1押圧部90aと第2押圧部90bとで図示矢印方向にそれぞれ押圧するように機能し、このように係止片90自身のバネ力で、交換用ケース60または70を装置内の所定位置に確実に位置決めするようになっている。交換用ケース60または70を交換する際には、つまみ部90cを手指などで押して、係止片90をそのバネ力に抗してさらに右旋方向に弾性変形させることで、係止片90による交換用ケース60または70の係止を解き、この状態で、交換用ケース60または70を装置から引き抜くようにされる。また、新品の交換用ケース60または70を装置に装着する際には、つまみ部80cを手指などで押して、係止片90をそのバネ力に抗して大きく右旋方向に弾性変形させた状態で、交換用ケース60または70を装置に嵌め込み、然る後、係止片90に対する手指などによる押圧力を解除することで、図7の(b)に示す交換用ケース60または70の係止状態に移行することになる。このような構成をとっても、ネジ止めによる構成に比して、交換用ケース60または70の脱着が簡単・容易なものとなり、ユーザにとって交換の作業性に優れたものとすることができる。
本発明の第1実施形態に係る投射型映像表示装置の構成を簡略化して示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る投射型映像表示装置における、装置から反射型映像表示素子用の交換用ケースを取り外した状態を示す斜視図である。 (a)は図2と反対方向から見た交換用ケースの斜視図であり、(b)は(a)中の反射型映像表示素子の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る投射型映像表示装置の構成を簡略化して示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係る投射型映像表示装置の構成を簡略化して示す説明図である。 本発明の第4実施形態に係る投射型映像表示装置の構成を簡略化して示す説明図である。 本発明の第1〜第4実施形態に係る投射型映像表示装置に適用可能な、交換用ケースを装置に係止するための構成の変形例1、2を示す説明図である。
符号の説明
1 光源ユニット
1a 光源
2 リフレクタ
5 ライトパイプ
10 回転ホイール
10a 交換用ケース
11 電子的色分離手段
11a 交換用ケース
11b 検知器
12 投射レンズ
12’ 着脱可能な機構
13、13’ 反射型映像表示素子
13a フレキシブル配線板
13t 透過型映像表示素子
14 入射側偏光板
14’ 出射側偏光板
17 反射ミラー
17’ 保持する機構
17a 支軸
17b、17b’ シャフト
17c 雄ネジ付き部材
19、19’ 偏光分離素子
19a、19a 膜面
22、22A、22B、22C 投射型映像表示装置
22a 押し当て部
23 1/4波長位相差板
25 視野角補償位相差板
30 収納部
37 シャーシ
43 結像レンズ群
50、50’、50” 交換用ケース
50a 押し当て部
50b コネクタ部
51 検知器
52 平板ガラス
54 ネジ穴
55 ネジ
56 コネクタ部
60、70 交換用ケース
62 光源駆動回路
80、90 係止片
80a、90a 第1押圧部
80b、90b 第2押圧部
80c、90c つまみ部
81 支軸

Claims (14)

  1. 光を放射する光源ユニットと、映像信号に応じた光学像を形成するライトバルブ手段である映像表示素子と、この映像表示素子から出射した光を投射する投射手段とを、含んで構成される投射型映像表示装置において、
    前記映像表示素子が交換用ケースに収納されており、この交換用ケースごと前記映像表示素子が交換可能であることを特徴とする投射型映像表示装置。
  2. 請求項1に記載の投射型映像表示装置において、
    前記交換用ケースには、1/4波長位相差板が一体に組み込まれており、前記交換用ケースごと前記映像表示素子および前記1/4波長位相差板が、交換されることを特徴とする投射型映像表示装置。
  3. 請求項1に記載の投射型映像表示装置において、
    前記交換用ケースには、視野角補償位相差板が一体に組み込まれており、前記交換用ケースごと前記映像表示素子および前記視野角補償位相差板が、交換されることを特徴とする投射型映像表示装置。
  4. 請求項1に記載の投射型映像表示装置において、
    前記交換用ケースには、検光の機能を果たす検光子が一体に組み込まれており、前記交換用ケースごと前記映像表示素子および前記検光子が、交換されることを特徴とする投射型映像表示装置。
  5. 請求項1に記載の投射型映像表示装置において、
    前記交換用ケースには、略直線偏光成分のみ透過する偏光子が一体に組み込まれており、前記交換用ケースごと前記映像表示素子および前記偏光子が、交換されることを特徴とする投射型映像表示装置。
  6. 請求項1に記載の投射型映像表示装置において、
    前記交換用ケースが前記投射型映像表示装置に装着されているか否かを検知する検知手段を備えたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  7. 請求項6に記載の投射型映像表示装置において、
    前記検知手段により前記交換用ケースが前記投射型映像表示装置に装着されていないことを検知した際には、前記光源ユニットの点灯を禁止する手段を備えたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の投射型映像表示装置において、
    前記映像表示素子は1枚のみが用いられることを特徴とする投射型映像表示装置。
  9. 光を放射する光源ユニットと、映像信号に応じた光学像を形成するライトバルブ手段である映像表示素子と、時間軸上異なる期間に、複数種の所定の波長帯域の光のうちの1種を、前記光源ユニットからの光から分離する光学特性切り替え手段と、前記映像表示素子から出射した光を投射する投射手段とを、含んで構成される投射型映像表示装置において、
    前記光学特性切り替え手段が交換用ケースに収納されており、この交換用ケースごと前記光学特性切り替え手段が交換可能であることを特徴とする投射型映像表示装置。
  10. 請求項9に記載の投射型映像表示装置において、
    前記交換用ケースが前記投射型映像表示装置に装着されているか否かを検知する検知手段を備えたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  11. 請求項10に記載の投射型映像表示装置において、
    前記検知手段により前記交換用ケースが前記投射型映像表示装置に装着されていないことを検知した際には、前記光源ユニットの点灯を禁止する手段を備えたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  12. 請求項1乃至11の何れか1項に記載の投射型映像表示装置において、
    前記投射手段から出射された光を反射する反射手段を備え、この反射手段が着脱可能であることを特徴とする投射型映像表示装置。
  13. 請求項1乃至11の何れか1項に記載の投射型映像表示装置において、
    前記投射手段用の収納部を設けたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  14. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の投射型映像表示装置において、
    投射される映像の色ムラを補正する色ムラ補正回路を有し、
    前記交換用ケースには、前記色ムラ補正回路用の補正量を記憶できる記憶素子が一体に組み込まれており、前記交換用ケースごと前記記憶素子が交換可能であることを特徴とする投射型映像表示装置。
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