JP2005208168A - コネクタ付き光ファイバコード - Google Patents

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Abstract

【課題】 光ファイバの高密度化を図りつつ、光ファイバの側圧特性を向上させることができるコネクタ付き光ファイバコードを提供する。
【解決手段】 コネクタ付き光ファイバコード1は、コネクタフェルール10と、このコネクタフェルール10に積層状態で組み付けられたテープ心線4A〜4Dとを有している。コネクタフェルール10は、複数段に配列され、各テープ心線4A〜4Dの光ファイバ7が挿入されるファイバ穴12A〜12Dと、階段状に設けられ、光ファイバ7を各ファイバ穴12A〜12Dに導くためのガイド溝13A〜13Dとを有している。各テープ心線4A〜4Dの積層方向の配列ピッチQは、各ファイバ穴12A〜12Dの段方向の配列ピッチPに対して大きくなっている。また、積層状態のテープ心線4A〜4Dとテープ収容部14の底面14aとの間には、平板状のスペーサ21が配置されている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、光ファイバ心線をコネクタフェルールに組み付けて形成されたコネクタ付き光ファイバコードに関するものである。
近年の情報トラフィックの増大に伴い、通信業者のセントラルオフィスにおいて、大容量データを高速で処理するために、機器間における並列光伝送の重要性が増している。これまでの接続インターフェースとしては、単心のSCコネクタ、MUコネクタや、MTコネクタをベースとした1段配列の12心までの多心コネクタが使用されてきたが、更に伝送密度を増すために、光ファイバが複数段に配列された2次元コネクタが必要となってきている。このような2次元コネクタとしては、例えば特許文献1に記載されたものがある。
特開平11−84177号公報
上記のような2次元コネクタを接続インターフェースとして使用し、並列光伝送を行う場合には、光ファイバを高密度に接続することが望まれている。また、光ファイバの光損失を低減するためには、光ファイバの側圧特性を良好にする必要がある。
本発明の目的は、光ファイバの高密度化を図りつつ、光ファイバの側圧特性を向上させることができるコネクタ付き光ファイバコードを提供することである。
本発明のコネクタ付き光ファイバコードは、複数段に配列された複数のファイバ穴を有するコネクタフェルールと、コネクタフェルールに積層状態で組み付けられ、各段のファイバ穴に挿入された光ファイバを有する複数の光ファイバテープ心線とを備え、光ファイバテープ心線の積層方向の配列ピッチの少なくとも一部がファイバ穴の段方向の配列ピッチよりも大きいことを特徴とするものである。
このようなコネクタ付き光ファイバコードにおいては、コネクタフェルールにおけるファイバ穴の段方向の配列ピッチが狭くなるほど、光ファイバの高密度化を図ることが可能となる。このとき、光ファイバテープ心線の積層方向の配列ピッチがファイバ穴の段方向の配列ピッチと同等であると、光ファイバテープ心線の被覆が薄くならざるを得ず、この場合には光ファイバテープ心線が側圧に対して弱くなる。そこで、光ファイバテープ心線の積層方向の配列ピッチの少なくとも一部をファイバ穴の段方向の配列ピッチよりも大きくすることにより、その分だけ光ファイバテープ心線の被覆を厚くすることができる。従って、光ファイバテープ心線の側圧特性を向上させることが可能となる。
好ましくは、コネクタフェルールには、光ファイバをファイバ穴に導くための複数のガイド溝が階段状に設けられており、コネクタフェルールにおける複数のファイバ穴を含むファイバ穴領域の段方向の中心に対して、積層状態の複数の光ファイバテープ心線からなるテープ心線群の積層方向の中心が階段状のガイド溝の上段側にオフセットされている。
このように階段状のガイド溝を設けることにより、各光ファイバテープ心線の光ファイバを対応する段のファイバ穴に挿入しやすくなる。このとき、テープ心線群の積層方向の中心を、コネクタフェルールにおけるファイバ穴領域の段方向の中心に対してガイド溝の上段側にオフセットさせることにより、最もガイド溝の下段側に位置する光ファイバがガイド溝の下段側に曲がってガイド溝の端部に当たってしまうことを回避できる。これにより、当該光ファイバの破断等を確実に防止できる。
ファイバ穴領域の段方向の中心に対してテープ心線群の積層方向の中心をオフセットさせる手段は、コネクタフェルール内に挿入されたスペーサであるのが好ましい。この場合には、コネクタフェルール内に各光ファイバテープ心線(テープ心線群)を挿入した後、コネクタフェルール内にスペーサを挿入することで、コネクタフェルールのファイバ穴領域に対するテープ心線群のオフセットを簡単な構造で且つ容易に行うことができる。
また、ファイバ穴領域の段方向の中心に対してテープ心線群の積層方向の中心をオフセットさせる手段は、コネクタフェルール内に挿入され、テープ心線群を挿通させる挿通孔を有する偏肉ゴムブーツであっても良い。この場合には、偏肉ゴムブーツの挿通孔にテープ心線群を挿通させてから、偏肉ゴムブーツをコネクタフェルール内に挿入するだけで良いので、コネクタフェルールのファイバ穴領域に対するテープ心線群のオフセットを容易に行うことができる。また、各ファイバ穴に挿入された光ファイバを接着剤でコネクタフェルールに固定させる場合に、偏肉ゴムブーツによって、コネクタフェルールからの接着剤の洩れを確実に防止できる。
さらに、ファイバ穴領域の段方向の中心に対してテープ心線群の積層方向の中心をオフセットさせる手段は、コネクタフェルール内に挿入され、テープ心線群が挿通された収縮チューブと、コネクタフェルールと収縮チューブとの間に配置されたスペーサとを有しても良い。この場合には、各光ファイバテープ心線(テープ心線群)を収縮チューブに挿通させた後に、収縮チューブを収縮させ、その状態で収縮チューブ及びスペーサをコネクタフェルール内に挿入することにより、コネクタフェルールのファイバ穴領域に対してテープ心線群をオフセットさせる。ここで、収縮チューブを収縮させる前は、収縮チューブの開口が広いため、テープ心線群を容易に収縮チューブに挿通させることができる。また、収縮チューブを収縮させた後は、収縮チューブがテープ心線群に対して密着するので、各ファイバ穴に挿入された光ファイバを接着剤でコネクタフェルールに固定させる場合に、光ファイバテープ心線間を接着剤が流れることを防止できる。
また、好ましくは、コネクタフェルール内における光ファイバの曲げ歪みが0.25%以下である。ファイバ穴の段方向の配列ピッチと光ファイバテープ心線の積層方向の配列ピッチとが異なっていると、コネクタフェルール内で光ファイバの曲げ歪みが発生するが、その曲げ歪みを0.25%以下とすることで、光ファイバの破断等を確実に防止できる。
さらに、好ましくは、光ファイバには空孔が設けられている。このような光ファイバは、曲げた時の損失が比較的小さい。従って、ファイバ穴の段方向の配列ピッチと光ファイバテープ心線の積層方向の配列ピッチとの相違によって、コネクタフェルール内で光ファイバの曲げ歪みが発生しても、光ファイバの曲げ損失を低く抑えることができる。
また、光ファイバは、波長1.55μmにおけるPetermann−1の定義によるモードフィールド径が8μm以下、ケーブルカットオフ波長が1.26μm以下となるように構成されていても良い。このような光ファイバは曲げに対して強いため、ファイバ穴の段方向の配列ピッチと光ファイバテープ心線の積層方向の配列ピッチとの相違によって、コネクタフェルール内で光ファイバの曲げ歪みが発生しても、光ファイバの曲げ損失を低く抑えることができる。
また、好ましくは、複数の光ファイバテープ心線を覆うジャケットを更に備える。この場合には、光ファイバテープ心線がジャケットによって保護されるため、例えば光ファイバコードをフロア面に這わせて配線する場合に有利である。
本発明によれば、光ファイバテープ心線の積層方向の配列ピッチの少なくとも一部を、コネクタフェルールにおけるファイバ穴の段方向の配列ピッチよりも大きくしたので、光ファイバの高密度化と光ファイバの側圧特性の向上とを両立させることができる。
以下、本発明に係わるコネクタ付き光ファイバコードの好適な実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係わるコネクタ付き光ファイバコードの一実施形態を示す斜視図である。同図において、本実施形態のコネクタ付き光ファイバコード1は、光ファイバコード2の端部を光コネクタプラグ3に結線したものである。
光ファイバコード2は、図2に示すように、複数枚(ここでは4枚)の光ファイバテープ心線(以下、単にテープ心線という)4A〜4Dと、これらのテープ心線4A〜4Dを覆う外皮である円筒状のジャケット5とを有し、このジャケット5の内部には充填材6が入っている。各テープ心線4A〜4Dは、複数本(ここでは12本)の光ファイバ7を有している。各テープ心線4A〜4Dの端部のテープ被覆8は除去されて、光ファイバ7が露出した状態となっている(図5参照)。
光コネクタプラグ3はハウジング9を有し、このハウジング9の後端部には、光ファイバコード2のジャケット5が連結されている。ハウジング9の内部には、多心MTコネクタフェルール10が収容されている。このコネクタフェルール10には、各テープ心線4A〜4Dが積層状態で組み付けられている(図5参照)。
図3はコネクタフェルール10の斜視図であり、図4はコネクタフェルール10の垂直方向断面図である。各図において、コネクタフェルール10は、その前面10aから後方に延在した1対のガイド穴11と、これらのガイド穴11の間において複数段(ここでは4段)に配列され、前面10aから後方に延在した複数(ここでは48本)のファイバ穴12A〜12Dとを有している。各段のファイバ穴12A〜12Dには、テープ心線4A〜4Dのテープ被覆8から露出した光ファイバ7が挿入される(図5参照)。なお、ファイバ穴12A〜12Dの長さ寸法は、上段側のものに対して下段側のものが大きくなっている。
コネクタフェルール10における各ファイバ穴12A〜12Dの後側には、テープ心線4A〜4Dの光ファイバ7を各ファイバ穴12A〜12Dに導くための複数のガイド溝13A〜13Dが階段状に設けられている。また、コネクタフェルール10の後側部分には、各テープ心線4A〜4Dのテープ被覆8を積層状態で収容するためのテープ収容部14が設けられている。さらに、コネクタフェルール19の上部には、光ファイバ固定用の接着剤S(図5参照)をコネクタフェルール10内に充填するための窓部15が設けられている。
ここで、コネクタフェルール10における各ファイバ穴12A〜12Dの段方向(フェルール上下方向)の配列ピッチPは、高密度化の観点から0.125〜0.25mmとなっている。また、複数枚のテープ心線4A〜4Dを積層した状態において、各テープ心線4A〜4Dの積層方向の配列ピッチQは、各テープ心線4A〜4Dのテープ被覆8の厚みに応じて0.26〜0.45mmとなる。つまり、各ファイバ穴12A〜12Dの段方向の配列ピッチPに対して、各テープ心線4A〜4Dの積層方向の配列ピッチQが大きくなっている。なお、各テープ心線4A〜4Dの積層方向の配列ピッチQの一部を、各ファイバ穴12A〜12Dの段方向の配列ピッチPよりも大きくしてもよい。
特に、500m以下の並列光伝送で用いられるGI型光ファイバの場合は、側圧を受けることでロスが増加しやすい傾向にあるので、側圧特性の改善のために、テープ心線のテープ被覆を厚めに作っている。この場合には、両者の配列ピッチの違いが顕著になる。
このように各ファイバ穴12A〜12Dの配列ピッチPと各テープ心線4A〜4Dの配列ピッチQとを異ならせることにより、光ファイバ8の高密度接続化が図れると共に、テープ心線4A〜4D(光ファイバコード2)の側圧特性を良好にすることができる。
このような配列ピッチP,Qの違いによって、図5に示すように、コネクタフェルール10内では光ファイバ7の曲がり歪みが生じる。この曲がり歪みが大きいと、光ファイバ7の曲げ損失が増大するばかりでなく、光ファイバ7の断線確率が高くなる。このため、コネクタフェルール10内における光ファイバ7の曲げ歪みが0.25%以下となるように、テープ心線4A〜4Dの厚みやコネクタフェルール10の内部構造を設計するのが望ましい。なお、光ファイバ7の曲げ歪みが0.25%のときは、光ファイバ7の曲げ半径が10.375mmとなる。
また、シングルモード光ファイバを使用して、1km以上を10Gbps/ch以上で高密度並列伝送するような場合に、設計上コネクタフェルール10内における光ファイバ7の曲げ歪みを小さくすることが困難なときは、光ファイバ7として、例えば外径が80μmのホーリーファイバを使用するのが望ましい。ホーリーファイバは、図6に示すように、コア16を取り囲むクラッド17に、コア軸心方向に延びる複数の空孔18を形成したものである。このようなホーリーファイバを使用すると、コネクタフェルール10内で光ファイバ7の曲がりが生じても、光ファイバ7の曲げ損失が増大せず、光ファイバ7の破断も発生しにくい。
また、光ファイバ7としては、上記のホーリーファイバの代わりに、例えば外径が80μmであり、コア径がシングルモード光ファイバよりも小さいものを使用してもよい。その一例としては、波長1.55μmにおけるPetermann−1の定義によるモードフィールド径が8μm以下、ケーブルカットオフ波長が1.26μm以下を満足する光ファイバがある。この場合には、プルーフレベルが1.5%以上、曲げ直径20mmでの波長1.55μmにおける曲げ損失が0.1dB/km以下という曲げに強いファイバ特性が得られる。従って、光ファイバ7の曲げ損失の増大や光ファイバ7の破断を抑えることができる。
ところで、コネクタフェルール10にテープ心線4A〜4Dを組み付けたときに、図5に示すように、コネクタフェルール10における各ファイバ穴12A〜12Dを含むファイバ穴領域19の段方向の中心Rと、積層状態のテープ心線4A〜4Dからなるテープ心線群20の積層方向の中心Sとが一致していると、以下の不具合が生じることがある。即ち、上述したように各ファイバ穴12A〜12Dの配列ピッチPよりも各テープ心線4A〜4Dの配列ピッチQが大きいため、階段状のガイド溝13A〜13Dのうち最も下段のガイド溝13Dに位置する光ファイバ7がガイド溝13D側(コネクタフェルール10の下側)に曲がってガイド溝13Dの後端に接触する(図中のA参照)。この場合には、最も下側の光ファイバ7の損傷や破断を招く可能性がある。なお、ここでいうファイバ穴領域19とは、コネクタフェルール10における最上段のファイバ穴12Aから最下段のファイバ穴12Dまでの領域のことである。
そのような不具合を回避すべく、テープ心線4A〜4Dがコネクタフェルール10に組み付けられた状態では、図7に示すように、コネクタフェルール10のテープ収容部14に平板状のスペーサ21が挿入されている。このスペーサ21は、積層状態のテープ心線4A〜4D(テープ心線群20)とテープ収容部14の底面14aとの間に配置されている。これにより、コネクタフェルール10におけるファイバ穴領域19の段方向の中心Rに対して、テープ心線群20の積層方向の中心Sがガイド溝13A側(コネクタフェルール10の上側)にオフセットされた状態となる。この時のオフセット量としては、光ファイバ7の曲がりの影響等を軽減すべく、例えば50〜150μm程度であるのが望ましい。
その結果、最も下側の光ファイバ7は、コネクタフェルール10の後方に向けて真っ直ぐ延びるか、或いはコネクタフェルール10の上側に曲がるようになり、コネクタフェルール10の下側に曲がることはない。従って、最も下側の光ファイバ7がガイド溝13Dの後端に当たることが防止されるため、当該光ファイバ7の破損や断線等の発生を防ぐことができる。
また、スペーサ21という単純な1つの部品を使用するだけで、テープ心線群20をコネクタフェルール10に対してフェルール高さ方向に簡単にオフセットさせることができる。
実際に、テープ心線4A〜4Dをコネクタフェルール10に組み付けるときは、テープ心線4A〜4Dを積層した状態で、各テープ心線4A〜4Dの光ファイバ7を、ガイド溝13A〜13Dを介してファイバ穴12A〜12Dに挿入すると共に、各光テープ心線4A〜4Dのテープ被覆8の端部をコネクタフェルール10のテープ収容部14に収容する。そして、テープ収容部14にスペーサ21を差し込み、このスペーサ21上に積層状態のテープ心線4A〜4Dが載るようにする。このような手順を踏むことで、テープ心線4A〜4Dをテープ収容部14に挿入する際に、コネクタフェルール10のテープ心線挿入口が狭くならずに済むため、テープ心線4A〜4Dの挿入作業が容易に行える。
その後、コネクタフェルール10の窓部15よりコネクタフェルール10内に接着剤Sを注入する。このとき、接着剤Sがコネクタフェルール10内から洩れないように、例えば接着剤流れ止め部材を用意する必要がある。そして、接着剤Sを硬化させることで、テープ心線4A〜4Dがコネクタフェルール10に固定される。
図8は、本発明に係わるコネクタ付き光ファイバコードの他の実施形態の一部を示す垂直方向断面図である。図中、上述した実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
同図において、本実施形態のコネクタ付き光ファイバコード30は、上述した実施形態におけるスペーサ21に代えて、断面矩形状の偏肉ゴムブーツ31を有している。偏肉ゴムブーツ31は、図9に示すように、積層状態のテープ心線4A〜4D(テープ心線群20)を挿通させる断面略矩形状の挿通孔32を有している。挿通孔32の開口中心は偏肉ゴムブーツ31の端面31aの中心に対して偏芯しており、これにより偏肉ゴムブーツ31の肉厚が上面側と下面側とで異なっている。
テープ心線4A〜4Dがコネクタフェルール10に組み付けられているときには、テープ心線群20を偏肉ゴムブーツ31の挿通孔32に挿通させた状態で、偏肉ゴムブーツ31がコネクタフェルール10のテープ収容部14に挿入されている。このとき、偏肉ゴムブーツ31の肉厚の薄い方の側がガイド溝13A側(コネクタフェルール10の上側)に位置している。これにより、コネクタフェルール10におけるファイバ穴領域19の段方向の中心Rに対して、テープ心線群20の積層方向の中心Sがコネクタフェルール10の上側にオフセットされた状態となる。
このような偏肉ゴムブーツ31を用いることにより、テープ心線4A〜4Dを容易にテープ収容部14に挿入できるだけでなく、接着剤Sの注入・硬化工程において、偏肉ゴムブーツ31が接着剤Sの洩れを防ぐ機能を果たすことになる。従って、接着剤流れ止め部材等を別途用意しなくて済む。
図10は、本発明に係わるコネクタ付き光ファイバコードの更に他の実施形態の一部を示す垂直方向断面図である。図中、上述した実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
同図において、本実施形態のコネクタ付き光ファイバコード40は、上述した実施形態におけるスペーサ20または偏肉ゴムブーツ31に代えて、積層状態のテープ心線4A〜4D(テープ心線群20)が挿通される収縮チューブ41と、平板状のスペーサ42とを有している。収縮チューブ41は、例えば熱を加えると収縮するチューブである。
収縮チューブ41を収縮させる前の通常状態では、収縮チューブ41の開口が広いため、テープ心線群20を収縮チューブ41に挿通させるときに、テープ心線群20を収縮チューブ41に対して自由にスライドさせることができる。従って、テープ心線群20を収縮チューブ41に容易に組み付けることができる。また、収縮チューブ41にテープ心線群20が挿通された状態で、収縮チューブ41を収縮させると、収縮チューブ41はテープ心線群20に対してきつく密着するようになる。これにより、接着剤Sの注入・硬化工程において、各テープ心線4A〜4D間を接着剤Sが流れることを抑止できる。
テープ心線4A〜4Dがコネクタフェルール10に組み付けられている状態では、テープ心線群20を挿通させた収縮チューブ41がコネクタフェルール10のテープ収容部14に挿入されている。また、テープ収容部14の底面14aと収縮チューブ41との間には、スペーサ42が配置されている。これにより、コネクタフェルール10におけるファイバ穴領域19の段方向の中心Rに対して、テープ心線群20の積層方向の中心Sがコネクタフェルール10の上側にオフセットされた状態となる。
このとき、収縮チューブ41をテープ収容部14に挿入してから、スペーサ42をテープ収容部14に差し込むことで、テープ心線4A〜4Dを容易にテープ収容部14に挿入することができる。
なお、本発明に係わるコネクタ付き光ファイバコードは、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、コネクタフェルール10のファイバ穴領域19に対してテープ心線群20をオフセットさせる手段としては、上記実施形態の他に、コネクタフェルールの構造自体を変更しても良い。その一例を図11に示す。コネクタフェルール45の後側部分において、コネクタフェルール45の下側の肉厚Dは、コネクタフェルール45の上側の肉厚Dよりも大きくなっている。このようにすれば、テープ心線群20をファイバ穴領域19に対してオフセットさせるために、コネクタフェルール45とは別の部品を用意しなくて済む。
また、最も下側の光ファイバ7がコネクタフェルール10のガイド溝13Dの後端に当たっても、当該光ファイバ7の損傷等が生じないのであれば、図5に示すように、特にテープ心線群20をコネクタフェルール10のファイバ穴領域19に対してオフセットさせなくても良い。
さらに、上記実施形態では、テープ心線4A〜4Dをジャケット5で覆う構成としたが、本発明のコネクタ付き光ファイバコードは、そのようなジャケットを設けずに、テープ心線を剥き出し状態としたものにも適用可能である。
本発明に係わるコネクタ付き光ファイバコードの一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す光ファイバコードの断面図である。 図1に示すコネクタフェルールの斜視図である。 図3に示すコネクタフェルールの断面図である。 図4に示すコネクタフェルールのファイバ穴の配列ピッチと積層状態の複数枚の光ファイバテープ心線の配列ピッチとの関係を示す断面図である。 図2に示す光ファイバの一例を示す断面図である。 図3に示すコネクタフェルールに光ファイバテープ心線が組み付けられた状態を示す断面図である。 本発明に係わるコネクタ付き光ファイバコードの他の実施形態の一部を示す断面図である。 図8に示す偏肉ゴムブーツの斜視図である。 本発明に係わるコネクタ付き光ファイバコードの更に他の実施形態の一部を示す断面図である。 本発明に係わるコネクタ付き光ファイバコードの更に他の実施形態の一部を示す断面図である。
符号の説明
1…コネクタ付き光ファイバコード、4A〜4D…光ファイバテープ心線、5…ジャケット、7…光ファイバ、10…コネクタフェルール、12A〜12D…ファイバ穴、13A〜13D…ガイド溝、14…テープ収容部、18…空孔、19…ファイバ穴領域、20…テープ心線群、21…スペーサ、30…コネクタ付き光ファイバコード、31…偏肉ゴムブーツ、32…挿通孔、40…コネクタ付き光ファイバコード、41…収縮チューブ、42…スペーサ。

Claims (9)

  1. 複数段に配列された複数のファイバ穴を有するコネクタフェルールと、
    前記コネクタフェルールに積層状態で組み付けられ、前記各段のファイバ穴に挿入された光ファイバを有する複数の光ファイバテープ心線とを備え、
    前記光ファイバテープ心線の積層方向の配列ピッチの少なくとも一部が前記ファイバ穴の段方向の配列ピッチよりも大きいことを特徴とするコネクタ付き光ファイバコード。
  2. 前記コネクタフェルールには、光ファイバを前記ファイバ穴に導くための複数のガイド溝が階段状に設けられており、
    前記コネクタフェルールにおける前記複数のファイバ穴を含むファイバ穴領域の段方向の中心に対して、前記積層状態の複数の光ファイバテープ心線からなるテープ心線群の積層方向の中心が前記階段状のガイド溝の上段側にオフセットされていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ付き光ファイバコード。
  3. 前記ファイバ穴領域の段方向の中心に対して前記テープ心線群の積層方向の中心をオフセットさせる手段は、前記コネクタフェルール内に挿入されたスペーサであることを特徴とする請求項2記載のコネクタ付き光ファイバコード。
  4. 前記ファイバ穴領域の段方向の中心に対して前記テープ心線群の積層方向の中心をオフセットさせる手段は、前記コネクタフェルール内に挿入され、前記テープ心線群を挿通させる挿通孔を有する偏肉ゴムブーツであることを特徴とする請求項2記載のコネクタ付き光ファイバコード。
  5. 前記ファイバ穴領域の段方向の中心に対して前記テープ心線群の積層方向の中心をオフセットさせる手段は、前記コネクタフェルール内に挿入され、前記テープ心線群が挿通された収縮チューブと、前記コネクタフェルールと前記収縮チューブとの間に配置されたスペーサとを有することを特徴とする請求項2記載のコネクタ付き光ファイバコード。
  6. 前記コネクタフェルール内における前記光ファイバの曲げ歪みが0.25%以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載のコネクタ付き光ファイバコード。
  7. 前記光ファイバには空孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載のコネクタ付き光ファイバコード。
  8. 前記光ファイバは、波長1.55μmにおけるPetermann−1の定義によるモードフィールド径が8μm以下、ケーブルカットオフ波長が1.26μm以下となるように構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載のコネクタ付き光ファイバコード。
  9. 前記複数の光ファイバテープ心線を覆うジャケットを更に備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載のコネクタ付き光ファイバコード。
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