JP2005207528A - クランプバンド - Google Patents

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Abstract

【課題】 バンド両端近傍にそれぞれ係止部として爪を備えた構成において、爪同士を係合させるときの横ズレを防止する。
【解決手段】 クランプバンドはその長手方向一端側及び他端側がそれぞれ内側及び外側となるよう重合され互いに係止されることにより、被固定物を外周から緊締するものである。クランプバンドの長手方向一端及び他端にはそれぞれ、外側に膨出した第1の係止爪2a及び内側に膨出した第2の係止爪4aが形成されている。第1の係止爪2aの膨出頂部近傍には第2の係止爪4aと係合可能な凹み2bが形成されており、係止爪2a,4a同士を係合させる際、この凹み2bに第2の係止爪4aの膨出頂部近傍を受容させることで位置合わせをすることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、ブーツなどの被固定物を外周から緊締することが可能なクランプバンドに関する。
自動車の駆動力伝達部において、デファレンシャルギアと車輪との間には、等速ジョイントを両端に備えたドライブシャフトが配置される。等速ジョイントは潤滑油を充填するためのカップを有しており、カップに例えば硬質ゴムや合成樹脂からなるブーツが装着されることにより潤滑油が封入される。ここで、カップに対してブーツを固定するために、帯状のクランプバンドが用いられるのが一般的である。
クランプバンドは、ブーツなどの被固定物の外周に巻回され、その長手方向一端側及び他端側がそれぞれ内側及び外側となるよう重合され互いに係止されることにより、被固定物を外周から緊締することができるが、その係止にかかる構成は様々である。例えば、バンドの重合部分をΩ状に加締める構成、バンドの両端側に係止部を設けてそれらを互いに係合させる構成(特許文献1参照)などがある。
上記文献のクランプバンドは、一定の厚みを有する単一の帯状金属板からなり、その内側及び外側重合部分にそれぞれ工具引掛部及び係止部などを設け、係止部同士を係合させることにより、その長手方向両端を互いに係止するというものである。より詳細には、内側及び外側重合部分に形成された工具引掛部は共に外側に膨出した爪であり、内側及び外側重合部分に形成された係止部はそれぞれ外側及び内側に膨出した爪である。当該クランプバンドによる緊締は、バンドを被固定物の外周に巻回し、例えば2つの脚を有するペンチ状の工具を用い、その脚を各工具引掛部の爪にそれぞれ引っ掛けて両脚を互いに近づけることでバンド径を縮め、各係止部の爪同士を係合させることによって、実現される。
特開平7−198077号公報
かかるクランプバンドにおいて、係止部としての爪同士を係合させる際には、爪先端の一方が他方を乗り越える必要がある。このとき、爪の膨出頂部同士が接触して横ズレ(即ち、バンドの幅方向に関するズレ)が生じやすい。特に、被固定物が合成樹脂や硬質ゴムなどの硬質材料からなる場合、被固定物が軟質材料からなる場合に比べて大きな緊締力が必要であるため、比較的大きな力でバンド径を縮める必要がある。しかしながら、このためにバンド長手方向にかかる力を大きくすると、バンド幅方向の調整が困難になり、上記横ズレの問題が顕著になる。
そこで、本発明の目的は、バンド両端近傍にそれぞれ係止部として爪を備えた構成において、爪同士を係合させるときの横ズレを防止することが可能なクランプバンドを提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明のクランプバンドは、被固定物の外周に巻回され、その長手方向一端側及び長手方向他端側がそれぞれ内側及び外側となるよう重合され互いに係止されることにより、前記被固定物を外周から緊締する帯状のクランプバンドにおいて、前記一端近傍に形成され、前記外側に膨出した第1の係止爪と、前記他端近傍に形成され、前記内側に膨出した、前記第1の係止爪と係合可能な第2の係止爪と、を有し、前記第1の係止爪の膨出頂部近傍及び前記第2の係止爪の膨出頂部近傍のいずれか一方に、他方と実質的に係合可能な凹みが形成されている。
この構成によると、第1及び第2の係止爪を互いに係合させるとき、いずれか一方の膨出頂部近傍に形成された凹みに他方の膨出頂部近傍を受容させることができる。これにより、バンド幅方向の位置合わせが実現されるため、横ズレが防止される。
本発明のクランプバンドでは、前記凹みが形成された膨出頂部近傍の肉厚が、それ以外の部分の肉厚と実質的に同じであることが好ましい。例えば上記凹みを形成するのに部分的に材料を削るなどの加工をした場合、凹みが形成された膨出頂部近傍の肉厚がそれ以外の部分の肉厚より小さくなるので係止爪の強度が弱まって変形するなどの問題が発生し得るが、上記構成ではこの問題が解消される。
本発明のクランプバンドでは、前記凹みが、前記長手方向に沿って形成されていることが好ましい。これは、バンド長手方向に沿って形成された凹み内に他方の係止爪の膨出頂部近傍を摺動させながらバンド径を縮めて係止爪同士を係合させることができるため、係止爪の係合作業にわたって効果的に位置合わせを行うことができるからである。つまり、この構成によると、横ズレをより確実に防止することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜図4を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るクランプバンドの全体構成について説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るクランプバンドの展開平板状態を示す平面図である。図2は、図1のクランプバンドのII−II断面図である。図3は、図1のクランプバンドを環状に立体化した状態を示す斜視図である。図4は、図1のクランプバンドを環状に立体化してその長手方向一端側及び他端側を互いに係止させた状態を示す正面図である。
以下の説明では、図1に描かれた面をバンドの外側面、図1及び図2の右側をバンドの長手方向一端側、左側を長手方向他端側とする。
本実施形態のクランプバンド1は、ほぼ一定幅(例えば5〜10mm)の帯状であって、ブーツなどの被固定物50(図4参照)の外周に巻回され、その長手方向一端側及び長手方向他端側がそれぞれ内側及び外側となるよう重合され互いに係止されることにより、被固定物50を外周から緊締するものである。クランプバンド1は、SUS430、SUS304、SUS316などのステンレス鋼からなる帯板に加工を施して形成されたものであり、その長さは被固定物50のサイズ(外周の長さ)に応じて決まる。
ここで、クランプバンド1の長手方向一端側にあって緊締の際に他端側に内接するよう重合される部分を内側重合部分1a、長手方向他端側にあって緊締の際に一端側に外接するよう重合される部分を外側重合部分1b、内側重合部分1aと外側重合部分1bとの間の重合しない部分を中間部分1c、と称する。図1及び図2に示すように、内側重合部分1a及び外側重合部分1bの長手方向に沿う長さLは互いに等しい。
外側重合部分1bと中間部分1cとの境界には、図2に示すようにバンドの厚みと実質的に同じ寸法だけ他端側が一端側より外側に向けて高くなるように、段差部6が設けられている。この段差部6は、被固定物50を緊締した状態においてバンド内側面(クランプ面)に段差が生じないようにするために設けられたものである(図4参照)。
クランプバンド1の長手方向一端近傍であって内側重合部分1aに対応する位置には、開口2及び第1の係止爪2aが形成されている。また、開口2に対してバンド長手方向他端側に所定間隔を隔てて隣接する位置であって中間部分1cに対応する位置には、開口3及び第1の工具引掛爪3aが形成されている。クランプバンド1の長手方向他端近傍であって外側重合部分1bに対応する位置には、他端側から順に、開口4及び第2の係止爪4a、並びに、開口5及び第2の工具引掛爪5aが互いに離隔するように形成されている。
各開口2,3,4,5は、クランプバンド1における所定位置に楕円形の略半分の輪郭に沿った切り込みを入れ、この切り込み端部と連続させるようにバンド長手方向他端側又は一端側に凸となる弧を描く半円状の切り込みをさらに入れることによって、形成される。各爪2a,3a,4a,5aは、それぞれ隣接する開口2,3,4,5のバンド長手方向一端側又は他端側の半円状エッジを外側(図1の紙面垂直方向上側)又は内側(図1の紙面垂直方向下側)に曲げることにより、形成される。
各爪2a,3a,4a,5aの基部(図1の点線部分)はバンド平板部分と連続し、基部より先端(即ち、平板部から離れたエッジ側端部)側は外側又は内側に向くよう張り出している。各爪2a,3a,4a,5aを構成する部分は平面視において略円形であって(図1参照)、爪における基部の輪郭線(図1の点線)とそれに隣接する開口2,3,4,5の楕円形略半分の輪郭線とで全体として1つの楕円形になるようになっている。
より詳細には、第1の係止爪2a及び第1の工具引掛爪3aは、それぞれ開口2,3のバンド長手方向一端側の半円状エッジを外側(図1の紙面垂直方向上側)に曲げ起こすことによって、図2に示すようにバンド長手方向一端側から他端側に向けて外側に膨出するように形成される。第2の係止爪4aは、開口4のバンド長手方向他端側の半円状エッジを内側(図1の紙面垂直方向下側)に曲げ倒すことによって、図2に示すようにバンド長手方向他端側から一端側に向けて内側に膨出するように形成される。第2の工具引掛爪5aは、開口5のバンド長手方向他端側の半円状エッジを外側(図1の紙面垂直方向上側)に曲げ起こすことによって、図2に示すようにバンド長手方向他端側から一端側に向けて外側に膨出するように形成される。
つまり、第1の係止爪2aが長手方向一端側から他端側に向けて外側に膨出しているのに対し、第2の係止爪4aは第1の係止爪2aと係合可能なように長手方向他端側から一端側に向けて内側に膨出している。これにより両者は、高い信頼性を持って互いに係合できるようになっている。
爪2a,3a,4a,5aの膨出量(基部から先端までのバンド厚み方向の高さ)について、第1の係止爪2a及び第2の係止爪4aは互いに係合可能な程度、第1の工具引掛爪3a及び第2の工具引掛爪5aは例えば2つの脚を有するペンチ状の工具(図示せず)の当該脚を引っ掛け可能な程度である。本実施形態では、図2に示すように、各爪2a,3a,4a,5aの膨出量がバンドの板厚とほぼ同じである。ここで、特に内側に膨出された第2の係止爪4aについては、被固定物50を緊締した状態においてバンド内側面(クランプ面)に段差が生じないよう、板厚より大きくならないようにする必要がある。
なお、第1の係止爪2aについては、上述のように長手方向一端側から他端側に向けて外側に膨出するよう形成された後、例えばプレス加工により、膨出方向とは反対方向(内方向)の凹み2bが形成されるが、これについては後に詳述するものとする。
図1及び図2に示す平板状のクランプバンド1は、曲げ加工が施されることによって、図3及び図4に示すように、図1に描かれた面が外側面になるよう環状に立体化される。被固定物50を外周から緊締する際には、先ずクランプバンド1を被固定物50の外周に巻回し、各工具引掛爪3a,5aに例えば工具の2つの脚をそれぞれ引っ掛けて両脚を互いに近づけることでバンド径を図3の矢印方向に沿って縮め、第1の係止爪2a及び第2の係止爪4aを互いに係合させる。
ここで、図5及び図6(a),(b)を参照しつつ、第1の係止爪2aの構成についての詳細、及び、第1の係止爪2aと第2の係止爪4aとの係合作業について説明する。図5は、第1の係止爪及び第2の係止爪の係合前の状態を示す部分斜視図である。図6(a)は、図5の状態からさらに係止爪同士が近接した状態を示す部分断面図である。図6(b)は、(a)の点線矢印方向の矢視図である。
図5に示すように、凹み2bは、第1の係止爪2aの膨出頂部近傍、より詳細には当該係止爪2aの先端から長手方向に沿って一定長さの中央部分に形成されている。これに対して第2の係止爪4aの膨出頂部近傍は、凹みのない湾曲面を有し、凹み2bの外面と係合可能になっている。また、この凹み2bはプレス加工によって形成されたもので、当該凹み2bが形成された膨出頂部近傍の肉厚はそれ以外の部分と同じである。また、図6(a)から、凹み2bが形成されたことにより、凹み2bがない場合に比較して第1の係止爪2aの膨出量が低減されるのがわかる。
バンド径を縮めるにあたっては、図6(a)に示すように、内側及び外側重合部分1a,1bを、係止爪2a,4aの頂部近傍同士が図中点線矢印方向から見て重なるように、厚み方向に関して互いに近接させる。そして図6(a)の状態からさらに図中実線矢印方向に内側及び外側重合部分1a,1bを移動させてバンド径を縮め、図6(b)に示すように第1の係止爪2aの凹み2bに第2の係止爪4aの膨出頂部近傍を受容させる。凹み2b内に第2の係止爪4aの膨出頂部近傍を摺動させながらさらにバンド径を縮めると、第1の係止爪2a及び第2の係止爪4aの先端の一方が他方を越える。これとほぼ同時に内側及び外側重合部分1a,1bをさらに厚み方向に関して互いに近接させ、その後縮径力を解除することにより、係止爪2a,4a同士が係合され、クランプバンド1による緊締が実現される。
以上のように、本実施形態のクランプバンド1によると、第1の係止爪2aの膨出頂部近傍に、第2の係止爪4aと係合可能な凹み2bが形成されているので、第1及び第2の係止爪2a,4aを互いに係合させるとき、凹み2aに第2の係止爪4aの膨出頂部近傍を受容させることができる。これにより、バンド幅方向の位置合わせが実現されるため、横ズレが防止される。
また、例えば凹み2bを形成するのに部分的に材料を削るなどの加工をした場合、凹み2bが形成された膨出頂部近傍の肉厚がそれ以外の部分の肉厚より小さくなり、第1の係止爪2aの強度が弱まって変形するなどの問題が発生し得るが、本実施形態では凹み2bが形成された膨出頂部近傍の肉厚がそれ以外の部分と同じであるので、上記問題が解消される。
さらに、凹み2bがバンドの長手方向に沿って形成されていることから、この凹み2b内に第2の係止爪4aの膨出頂部近傍を摺動させながらバンド径を縮めて係止爪2a,4a同士を係合させることができる。つまり本実施形態のように凹み2bがバンドの長手方向に沿って形成されている場合、係止爪2a,4aの係合作業にわたって効果的に位置合わせを行うことができ、横ズレをより確実に防止することができる。
以上、本発明の好適な一実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。
例えば、上述の実施形態では第1の係止爪2aに凹み2bが形成されている場合について説明したが、第2の係止爪4aに凹みが形成されてよい。つまり、第1の係止爪2a及び第2の係止爪4aのいずれか一方に、他方と実質的に係合可能な凹みが形成されていればよい。第2の係止爪4aに凹みが形成された変形例を図7(a)に示す。図7(a)において、内側重合部分101aに形成された第1の係止爪102aは凹みのない湾曲面を有し、外側重合部分101bに形成された第2の係止爪104aはその膨出頂部近傍に第1の係止爪102aと係合可能な凹み104bが形成されている。この場合でも、上述の実施形態に係るクランプバンド1と同様の効果を得ることができる。
上述の実施形態では、凹み2bがプレス加工により形成されるものとし、当該凹み2bが形成された膨出頂部近傍の肉厚がそれ以外の部分と同じであるとしているが、これに限定されない。例えば図7(b)に示すように、プレス加工時の加圧の大きさやタイミングなどを調整するか或いは切削加工を施すことによって、内側重合部分201aの第1の係止爪202aにおける凹み202bが形成された膨出頂部近傍の肉厚をそれ以外の部分より薄くしてもよい。なお、このように肉厚を薄くする場合は第1の係止爪202aの強度を確保してその変形を防止することに留意する必要がある。
凹み2bはバンドの長手方向に沿って形成されることに限定されない。長手方向に沿って凹みが形成されない場合は、上述の実施形態のように一方の係止爪に形成された凹み内に他方の係止爪の膨出頂部近傍を摺動させながらバンド径を縮めることができないが、係止爪同士の係合前に一旦当該凹みと他方の係止爪の膨出頂部近傍とを係合させることにより、バンド幅方向の位置合わせをすることができる。つまり、横ズレ防止効果を得ることができる。
各係止爪2a,4a及び各工具引掛爪3a,5aは上述の実施形態のような形状に限定されない。例えば、爪2a,3a,4a,5aに隣接して形成される開口(上述の実施形態の開口2,3,4,5)の有無も任意であり、貫通した開口の代わりに窪みを形成してよい。凹みの形状もまた、他方の係止爪の形状に合わせて変更してよい。
工具引掛部は、工具の脚を引っ掛けることができればよく、上述の実施形態のような爪3a,5aに限定されない。例えば、バンド厚み方向に略垂直に突出した突起や、突起に工具の一部を受容するための孔が形成されたものでもよいし、開口や窪みを形成してその内周面を工具引掛部としてもよい。さらには、工具引掛部は本発明の必須要素ではないので省略可能である。
被固定物50の周長のばらつきに対応可能となるよう、第2の係止爪4aと第2の工具引掛爪5aとの間にバネを設けてよい。
内側重合部分1aの先端(即ち、クランプバンド1の長手方向他端)を舌状に形成すると共に、段差部6に上記舌状部分を挿入可能な開口を形成してよい。この場合は舌状部分を段差部6の開口に挿入した後、内側及び外側重合部分が互いに重合される。
本発明の一実施の形態に係るクランプバンドの展開平板状態を示す平面図である。 図1のクランプバンドのII−II断面図である。 図1のクランプバンドを環状に立体化した状態を示す斜視図である。 図1のクランプバンドを環状に立体化してその長手方向一端側及び他端側を互いに係止させた状態を示す正面図である。 第1の係止爪及び第2の係止爪の係合前の状態を示す部分斜視図である。 (a)は、図5の状態からさらに係止爪同士が近接した状態を示す部分断面図である。(b)は、(a)の点線矢印方向の矢視図である。 (a)は、図1に示すクランプバンドの一変形例において、図6(b)に対応した矢視図である。(b)は、図1に示すクランプバンドの別の変形例において、図6(b)に対応した矢視図である。
符号の説明
1 クランプバンド
1a 内側重合部分
1b 外側重合部分
1c 中間部分
2a 第1の係止爪
2b 凹み
3a 第1の工具引掛爪
4a 第2の係止爪
5a 第2の工具引掛爪
6 段差部
50 被固定物

Claims (3)

  1. 被固定物の外周に巻回され、その長手方向一端側及び長手方向他端側がそれぞれ内側及び外側となるよう重合され互いに係止されることにより、前記被固定物を外周から緊締する帯状のクランプバンドにおいて、
    前記一端近傍に形成され、前記外側に膨出した第1の係止爪と、
    前記他端近傍に形成され、前記内側に膨出した、前記第1の係止爪と係合可能な第2の係止爪と、を有し、
    前記第1の係止爪の膨出頂部近傍及び前記第2の係止爪の膨出頂部近傍のいずれか一方に、他方と実質的に係合可能な凹みが形成されていることを特徴とするクランプバンド。
  2. 前記凹みが形成された膨出頂部近傍の肉厚が、それ以外の部分の肉厚と実質的に同じであることを特徴とする請求項1に記載のクランプバンド。
  3. 前記凹みが、前記長手方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクランプバンド。

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US10215204B2 (en) 2014-12-05 2019-02-26 Suncall Corporation Clamping band

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