JP2005207369A - 気体圧縮装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 気体が供給される気体被供給装置を有効に加熱することが可能な気体圧縮装置を提供する。
【解決手段】 ハウジング7内で可動部材1、2を稼働させることで気体を圧縮し、ハウジング7に設けられた吐出口7bから圧縮された気体を吐出する気体圧縮装置において、ハウジング7内に冷却水を循環させる冷却水循環通路31と、ハウジング7から吐出される吐出気体の温度を検出する温度センサ34と、冷却水循環通路31に設けられた冷却水循環ポンプ33と、温度センサ34にて検出した温度に基づいて冷却水循環ポンプ33の回転速度を制御する制御装置40とを設ける。制御装置40は、温度センサ34にて検出した温度が所定値より低い場合に、冷却水循環ポンプ33の回転速度を遅くする。
【選択図】 図1
【解決手段】 ハウジング7内で可動部材1、2を稼働させることで気体を圧縮し、ハウジング7に設けられた吐出口7bから圧縮された気体を吐出する気体圧縮装置において、ハウジング7内に冷却水を循環させる冷却水循環通路31と、ハウジング7から吐出される吐出気体の温度を検出する温度センサ34と、冷却水循環通路31に設けられた冷却水循環ポンプ33と、温度センサ34にて検出した温度に基づいて冷却水循環ポンプ33の回転速度を制御する制御装置40とを設ける。制御装置40は、温度センサ34にて検出した温度が所定値より低い場合に、冷却水循環ポンプ33の回転速度を遅くする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、外部から気体を取り込み圧縮して吐出し、気体被供給装置に気体を供給する気体圧縮装置に関するものである。
気体圧縮装置は運転中高温となるため、冷却水を循環させて冷却することが行われている。冷却水は、気体圧縮装置に対して冷却水が供給される他の装置と直列的に供給されることが多く、冷却水の流量制御はされていないのが通常である。
また、気体圧縮装置から気体が供給される気体被供給装置を加熱する必要がある場合、例えば気体被供給装置としての燃料電池への冷却水の循環を停止するとともに、蓄熱装置内の保温された冷却水を循環させることで、燃料電池の暖機を図る方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−42846号公報
ところが、上記特許文献1に記載の方法では、燃料電池の停止時間が長い場合には、蓄熱装置内の冷却水温度が低下し、燃料電池の暖機ができなくなるという問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、気体が供給される気体被供給装置を有効に加熱することが可能な気体圧縮装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ハウジング(7)内で可動部材(1、2)を稼働させることで気体を圧縮し、ハウジングに設けられた吐出口(7b)から圧縮された気体を吐出する気体圧縮装置であって、ハウジング(7)内に冷却水を循環させる冷却水循環通路(31)と、ハウジング(7)から吐出される吐出気体の温度に関連する温度を検出する温度検出手段(34、37、202)と、温度検出手段(34、37、202)にて検出した温度に基づいてハウジング(7)内への冷却水循環流量を制御する冷却水循環流量制御手段(33、35、36、40)とを備えることを特徴としている。
このように吐出気体の温度に関連する温度に基づいてハウジング(7)内への冷却水循環流量を制御することで、吐出気体温度を調整することができ、吐出気体が供給される気体被供給装置の温度調整を行うことが可能となる。
また、請求項2に記載の発明のように、冷却水循環流量制御手段は、冷却水循環通路に設けられた冷却水循環ポンプ(33)と、温度検出手段(34、37、202)にて検出した温度に基づいて冷却水循環ポンプ(33)の回転速度を制御する制御手段(40)とを有することを特徴としている。これにより、温度検出手段(34、37、202)にて検出した温度に基づいてハウジング(7)内への冷却水循環流量を制御することが可能となる。
また、請求項3に記載の発明では、制御手段(40)は、温度検出手段(34、37、202)にて検出した温度が所定値より低い場合に、冷却水循環ポンプ(33)の回転速度を遅くすることと特徴としている。これにより、気体被供給装置を有効に加熱することができる。
また、請求項4に記載の発明では、冷却水循環流量制御手段は、冷却水をハウジング(7)をバイパスさせるためのバイパス通路(35)と、バイパス通路(35)に循環する冷却水流量を調整する流量制御弁(36)と、温度検出手段(34、37、202)にて検出した温度に基づいて流量制御弁(36)の開度を制御する制御手段(40)とを有することを特徴としている。これにより、温度検出手段(34、37、202)にて検出した温度に基づいてハウジング(7)内への冷却水循環流量を制御することが可能となる。
また、請求項5に記載の発明では、制御手段(40)は、温度検出手段(34、37、202)にて検出した温度が所定値より低い場合に、流量制御弁(36)の開度を大きくすることを特徴としている。これにより、気体被供給装置を有効に加熱することができる。
また、請求項6に記載の発明では、ハウジング(7)の内壁と可動部材(1、2)との間は、微小な隙間が形成されたシール構造となっていることを特徴としている。このようなシール構造を有する気体圧縮装置では、ハウジング(7)内への冷却水循環流量を制御することで、ハウジング(7)の温度を調整することができ、ハウジング(7)の温度と可動体(1、2)の温度との温度差が大きくなることを抑制するように制御することで、ハウジング(7)と可動体(1、2)との間の適切なクリアランス管理が可能となる。
また、請求項7に記載の発明では、温度検出手段(34)で、ハウジング(7)から吐出される吐出気体の温度を検出することで、吐出気体の温度管理を適切に行うことができる。
また、請求項8に記載の発明のように、温度検出手段(37)で、ハウジング(7)の温度を検出することで、ハウジング(7)の温度管理を適切に行うことができる。
また、請求項9に記載の発明のように、温度検出手段(202)で、吐出気体が供給される気体被供給装置(200)において吐出気体が通過する気体通路(201)の温度を検出することで、気体被供給装置の温度管理を適切に行うことができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。本第1実施形態は、本発明の気体圧縮装置を触媒燃焼器に空気を供給する空気供給装置として適用したものである。図1は気体圧縮装置の断面構成を含む概念図であり、図2は気体圧縮装置のロータの斜視図である。
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。本第1実施形態は、本発明の気体圧縮装置を触媒燃焼器に空気を供給する空気供給装置として適用したものである。図1は気体圧縮装置の断面構成を含む概念図であり、図2は気体圧縮装置のロータの斜視図である。
本第1実施形態の気体圧縮装置はスクリュー型のポンプであり、ねじ状のオスロータ1およびメスロータ2(図2参照)と、駆動源の回転力によりロータ1、2を回転駆動する回転伝達機構3と、一対のロータ1、2および回転伝達機構3を収納するケーシング4と、駆動源の回転力を受ける入力軸5等から構成されている。なお、図1において一対のロータ1、2は紙面奥側と手前側に並んで配置されている。
オスロータ1およびメスロータ2は、図2に示すように、互いに噛合するように螺旋状の突起部が形成された雄ねじ状に形成されている。図1に示すように、オスロータ1およびメスロータ2は、電動モータ100等の駆動源から回転力を得た回転伝達機構3により回転駆動される。本第1実施形態では、オスロータ1が駆動側、メスロータ2が従動側になっており、それぞれ回転軸1a、2aを中心として回転する。
ケーシング4は、モータ100側から順に、潤滑ボックス6、ロータハウジング7およびカバー8から構成されている。潤滑ボックス6、ロータハウジング7およびカバー8は、ボルト(図示せず。)等の締結手段によって強固に結合されている。ロータ1、2と回転伝達機構3はそれぞれ離隔した状態でケーシング4内に収納されており、一対のロータ1、2はロータハウジング7内に収納され、回転伝達機構3は循環ボックス6内に収納されている。
潤滑ボックス6内には、回転伝達機構3と、回転伝達機構3に供給される潤滑油とが収納された潤滑油空間9が形成されている。潤滑油としては、例えばエンジンオイルと同程度の粘度を有するオイルを用いることができる。回転伝達機構3を構成する歯車等には、潤滑油空間9内の潤滑油がはねかけられることにより潤滑が行われる。
潤滑ボックス6には、モータ100から回転力を受ける入力軸5が設けられている。潤滑ボックス6には、モータ100側に第1ベアリング11が設けられ、潤滑油空間9側に第2ベアリング12が設けられており、入力軸5はこれらのベアリング11、12を介して潤滑ボックス6に支持されている。また、潤滑ボックス6に形成された入力軸5が挿入される挿通穴の内部には、第1、第2ベアリング11、12に供給される潤滑油がケーシング4外に流出するのを阻止するための第1オイルシール13が装着されている。
ロータハウジング7内には一対のロータ1、2が収納されたロータ室10が形成されている。ロータハウジング7には、ロータ室10内に空気を吸入するための吸入口7aと、ロータ室10外に空気を吐出するための吐出口7bが形成されている。吸入口7aはロータハウジング7の軸方向端部のうちカバー8側に設けられており、吐出口7bはロータハウジング7の軸方向端部のうち潤滑ボックス6側に設けられている。また、ロータ1、2の外周先端とロータ室10の内壁との間は、微小な隙間が形成されたシール構造となっている。ロータ1、2とロータ室10内壁との間には、吸入口7aから吸入された空気を圧縮するための圧縮室10aが形成されている。
吐出口7bの下流側には触媒燃焼器200が配置されている。触媒燃焼器200は、気体圧縮装置から空気が供給される気体被供給装置を構成している。
上述のように、ロータ1、2は回転伝達機構3により回転駆動される。回転伝達機構3は、入力軸5の回転をオスロータ回転軸1aとメスロータ回転軸2aに伝達するとともに、一対のロータ1、2を同期回転させるように構成されている。回転伝達機構3は、モータ100によって駆動される入力軸5の回転をオスロータ回転軸1aに伝える第1、第2ギヤ14、15と、これらのギヤ14、15からオスロータ回転軸1aに伝えられた回転をメスロータ回転軸2aに伝える第3、第4ギヤ16、17等から構成される。なお、第3、第4ギヤ16、17は、一対のロータ1、2を同期回転させるためのタイミングギヤである。
オスロータ回転軸1aとメスロータ回転軸2aは、一端側が第3、第4ベアリング18、19を介してロータハウジング7に回転可能に支持され、他端側が第5、第6ベアリング20、21を介してカバー8に回転可能に支持されている。
また、ロータハウジング7に形成されたロータ回転軸1a、2aが挿入される挿通穴には、第3、第4ベアリング18、19に供給される潤滑油がロータ室10内に漏れるのを阻止するための第2、第3オイルシール22、23が装着されている。さらに、カバー8に形成されたロータ回転軸1a、2aが挿入される挿通穴にも、第5、第6ベアリング20、21に封入されているグリースがロータ室10内に漏れるのを阻止するための第4、第5オイルシール24、25が装着されている。
本第1実施形態の気体圧縮装置には、冷却システムが設けられている。気体圧縮装置のケーシング4内には、冷却水が循環する冷却水通路30が設けられており、冷却水循環通路31を循環する冷却水が供給される。冷却水循環通路31には、ラジエータ32と冷却水循環ポンプ33が設けられている。ロータハウジング7の吐出口7bには、吐出空気の温度を検出する温度センサ34が設けられている。なお、温度センサ34が本発明の温度検出手段に相当している。
また、気体圧縮装置には、制御装置(ECU)40が設けられている。制御装置40は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されている。そして、制御装置40には、温度センサ34からのセンサ信号が入力される。また、制御装置40は、ROM等に格納された制御プログラムに従って、演算結果に基づき冷却水循環ポンプ33に制御信号を出力するように構成されている。
なお、冷却水循環ポンプ33と制御装置40が本発明の冷却水循環流量制御手段に相当し、制御装置40が本発明の制御手段に相当している。
次に、本第1実施形態の気体圧縮装置の作動の概略について説明する。
一対のロータ1、2が、回転伝達機構3により同期回転されると、ロータハウジング7のカバー8側に設けられた吸入口7aから空気が圧縮室10aに吸い込まれる。このとき、圧縮室10aは、一対のロータ1、2の回転とともに、カバー8側から潤滑油空間9側に移動しながらその体積が縮小していくため、圧縮室10a内の空気は次第に加圧圧縮されながら潤滑油空間9側に移動していく。
そして、一対のロータ1、2の回転角が所定の角度に達すると、圧縮室10aがロータハウジング7の潤滑油空間9側に設けられた吐出口7bに到達し、それまで密閉されていた圧縮室10aが吐出口7bにて開放された状態となるので、圧縮室10a内の圧縮された空気が吐出口7bから吐出される。吐出口7bから吐出された空気は下流側の触媒燃焼器200に供給され、触媒反応に用いられる。
次に、本第1実施形態の気体圧縮装置の吐出空気温度制御について図3に基づいて説明する。図3は、制御装置40のCPUが制御プログラムに従って行う制御内容を示すフローチャートである。
まず、温度センサ34にて吐出口7bから吐出される空気の温度を検出する(S10)。次に、吐出空気温度が予め設定した所定値を下回っているか否かを判定する(S11)。この結果、吐出空気温度が予め設定した所定値を下回っている場合には、冷却水循環ポンプの回転速度を減速させる(S12)。これにより、気体圧縮装置内に循環する冷却水流量が減少し、気体圧縮装置の温度が上昇し、吐出空気温度が上昇する。一方、吐出空気温度が予め設定した所定値を下回っていない場合には、そのままリターンする。
以上のように、気体圧縮装置の吐出空気温度に基づいて気体圧縮装置への冷却水循環流量を制御することで、吐出空気温度を調整することが可能となる。これにより、気体圧縮装置の下流側に位置する気体被供給装置の温度を調整することが可能となる。例えば本第1実施形態のように、吐出空気温度が所定値より低い場合に冷却水循環流量を減少させて吐出空気温度を上昇させることで、気体圧縮装置の下流側に位置する気体被供給装置を有効に加熱することができる。これは、本第1実施形態のように気体被供給装置が低温環境下での起動時に暖機が必要な触媒燃焼器200である場合に、特に有効である。
また、吐出空気温度はケーシング7の温度にも関連しているので、吐出空気温度からケーシング温度を推定し、これに基づいて気体圧縮装置への冷却水循環流量を制御することで、ケーシング7の温度を調整することも可能となる。従って、ケーシング7の温度とロータ1、2の温度との温度差が大きくなることを抑制するように制御することで、ケーシング7のロータ室10内壁とロータ1、2間の適切なクリアランス管理が可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図4、図5に基づいて説明する。
次に、本発明の第2実施形態について図4、図5に基づいて説明する。
図4は、本第2実施形態の気体圧縮装置の断面構成を含む概念図である。図4に示すように、本第2実施形態の冷却水循環経路31には、冷却水を気体圧縮装置の冷却水通路30をバイパスさせるためのバイパス通路35が設けられている。バイパス通路35には、バイパス通路35に循環する冷却水流量を調整するための流量制御弁36が設けられている。なお、本第2実施形態では、バイパス通路35と流量制御弁36と制御装置40とが本発明の冷却水循環流量制御手段に相当している。
流量制御弁36の開度を大きくした場合には、バイパス通路35の冷却水流量が多くなるとともに、気体圧縮装置の冷却水流量が少なくなる。流量制御弁36の開度を小さくした場合には、バイパス通路35の冷却水流量が少なくなるとともに、気体圧縮装置の冷却水流量が多くなる。
本第2実施形態の制御装置40は、ROM等に格納された制御プログラムに従って、演算結果に基づき流量制御弁36に制御信号を出力するように構成されている。
次に、本第2実施形態の気体圧縮装置の吐出空気温度制御について図5に基づいて説明する。図5は、制御装置40のCPUが制御プログラムに従って行う制御内容を示すフローチャートである。
まず、温度センサ34にて吐出口7bから吐出される空気の温度を検出する(S20)。次に、吐出空気温度が予め設定した所定値を下回っているか否かを判定する(S21)。この結果、吐出空気温度が予め設定した所定値を下回っている場合には、流量制御弁36の開度を大きくする(S22)。これにより、気体圧縮装置内に循環する冷却水流量が減少し、気体圧縮装置の温度が上昇し、吐出空気温度が上昇する。一方、吐出空気温度が予め設定した所定値を下回っていない場合には、そのままリターンする。
以上のような構成によっても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図6に基づいて説明する。
次に、本発明の第3実施形態について図6に基づいて説明する。
図6は、本第3実施形態の気体圧縮装置の断面構成を含む概念図である。図6に示すように、本第3実施形態では、気体被供給装置としての触媒燃焼器200の空気通路201に、空気通路201の温度を検出するための温度センサ202を設けている。温度センサ202のセンサ信号は制御装置40に入力するように構成されている。なお、温度センサ202が本発明の温度検出手段に相当している。
本第3実施形態では、触媒燃焼器200の空気通路温度に基づいて気体圧縮装置に循環する冷却水流量が制御され、気体圧縮装置の吐出空気温度が制御される。具体的には、温度センサ202にて検出した空気通路201の温度が所定温度を超えている場合には、気体圧縮装置の吐出空気温度を低下させ、空気通路201の温度が所定温度を下回っている場合には、気体圧縮装置の吐出空気温度を上昇させる。
以上の構成によれば、触媒燃焼器200が低温になり過ぎるのを防止できるとともに、触媒燃焼器200が高温になり過ぎるのを防止できる。これは、気体被供給装置として所定の耐熱温度を超えると触媒が劣化するような触媒燃焼器200を用いる場合に特に有効である。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図7に基づいて説明する。
次に、本発明の第4実施形態について図7に基づいて説明する。
図7は、本第4実施形態の気体圧縮装置の断面構成を含む概念図である。図7に示すように、本第4実施形態では、ロータハウジング7の表面にロータハウジング7の温度を検出するための温度センサ37を設けている。温度センサ37のセンサ信号は制御装置40に入力するように構成されている。なお、温度センサ37が本発明の温度検出手段に相当している。
本第4実施形態では、ロータハウジング7の温度に基づいて気体圧縮装置に循環する冷却水流量が制御される。具体的には、温度センサ37にて検出したロータハウジング7の温度が所定温度を超えている場合には、気体圧縮装置に循環する冷却水流量を増加させ、ロータハウジング7の温度が所定温度を下回っている場合には、気体圧縮装置に循環する冷却水流量を減少させる。
以上のようにハウジング7の温度を直接検出することで、ロータ1、2とロータハウジング7のロータ室10内壁との間のクリアランス管理をより適切に行うことが可能となる。なお、本第4実施形態では、温度センサ37をロータハウジング7の表面に設けたが、ロータハウジング7の温度を検出できれば温度センサの設置場所は特に限定されず、例えばロータハウジング7の内部に温度センサを埋め込んでもよい。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態はそれぞれ単独で実施できるとともに、それぞれを適宜組み合わせて実施することも可能である。
なお、上記各実施形態はそれぞれ単独で実施できるとともに、それぞれを適宜組み合わせて実施することも可能である。
また、上記各実施形態では、気体被供給装置として触媒燃焼器を用いたが、これに限らず、例えば空気被供給装置として燃料電池を用いることもできる。
また、上記第1実施形態では、温度センサ34にて検出した吐出空気温度が所定値を下回っている場合に冷却水循環ポンプ33の回転速度を減速させて吐出空気温度を上昇させるように構成したが、図8のフローチャートに示すように、吐出空気温度が所定値を上回っている場合に冷却水循環ポンプ33の回転速度を減速させ、吐出空気温度を低下させるように構成してもよい。
また、上記第2実施形態では、温度センサ34にて検出した吐出空気温度が所定値を下回っている場合に流量制御弁36の開度を大きくして吐出空気温度を上昇させるように構成したが、図9に示すように、吐出空気温度が所定値を上回っている場合に流量制御弁36の開度を小さくして吐出空気温度を低下させるように構成してもよい。
また、上記各実施形態では、スクリュー型の圧縮機に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばルーツ型やスクロール型等の容積型圧縮機にも適用することができる。
1…オスロータ、2…メスロータ、4…ケーシング、6…潤滑ボックス、7…ロータハウジング、10…ロータ室、30…冷却水通路、31…冷却水循環通路、32…ラジエータ、33…冷却水循環ポンプ(冷却水流量制御手段)、34…温度センサ(温度検出手段)、35…バイパス通路、36…流量制御弁(冷却水流量制御手段)、37…温度センサ(温度検出手段)、40…制御装置(冷却水流量制御手段)、100…電動モータ、200…触媒燃焼器(気体被供給装置)、201…空気通路、202…温度センサ(温度検出手段)。
Claims (9)
- ハウジング(7)内で可動部材(1、2)を稼働させることで気体を圧縮し、前記ハウジングに設けられた吐出口(7b)から圧縮された気体を吐出する気体圧縮装置であって、
前記ハウジング(7)内に冷却水を循環させる冷却水循環通路(31)と、
前記ハウジング(7)から吐出される吐出気体の温度に関連する温度を検出する温度検出手段(34、37、202)と、
前記温度検出手段(34、37、202)にて検出した温度に基づいて前記ハウジング(7)内への冷却水循環流量を制御する冷却水循環流量制御手段(33、35、36、40)とを備えることを特徴とする気体圧縮装置。 - 冷却水循環流量制御手段は、前記冷却水循環通路に設けられた冷却水循環ポンプ(33)と、前記温度検出手段(34、37、202)にて検出した温度に基づいて前記冷却水循環ポンプ(33)の回転速度を制御する制御手段(40)とを有することを特徴とする請求項1に記載の気体圧縮装置。
- 前記制御手段(40)は、前記温度検出手段(34、37、202)にて検出した温度が所定値より低い場合に、前記冷却水循環ポンプ(33)の回転速度を遅くすることを特徴とする請求項2に記載の気体圧縮装置。
- 冷却水循環流量制御手段は、冷却水を前記ハウジング(7)をバイパスさせるためのバイパス通路(35)と、前記バイパス通路(35)に循環する冷却水流量を調整する流量制御弁(36)と、前記温度検出手段(34、37、202)にて検出した温度に基づいて前記流量制御弁(36)の開度を制御する制御手段(40)とを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の気体圧縮装置。
- 前記制御手段(40)は、前記温度検出手段(34、37、202)にて検出した温度が所定値より低い場合に、前記流量制御弁(36)の開度を大きくすることを特徴とする請求項4に記載の気体圧縮装置。
- 前記ハウジング(7)の内壁と前記可動部材(1、2)との間は、微小な隙間が形成されたシール構造となっていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の気体圧縮装置。
- 前記温度検出手段(34)は、前記ハウジング(7)から吐出される吐出気体の温度を検出するものであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の気体圧縮装置。
- 前記温度検出手段(37)は、前記ハウジング(7)の温度を検出するものであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の気体圧縮装置。
- 前記温度検出手段(202)は、前記吐出気体が供給される気体被供給装置(200)において前記吐出気体が通過する気体通路(201)の温度を検出するものであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の気体圧縮装置。
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2004
- 2004-01-26 JP JP2004017040A patent/JP2005207369A/ja not_active Withdrawn
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