JP2005205120A - パンティライナー - Google Patents

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Abstract

【課題】 薄型で軟質であり、下着のクロッチ部の一部と感じるような装着感を得るパンティライナーを提供する。
【解決手段】 パンティライナー1は、2枚の不織布15,16から成る液保持シート11と裏面シート12とで構成されている。液保持シートには60質量%以上のセルロース系繊維が含まれており、液保持シート11と裏面シート12とが接合された状態で、カンチレバー法で測定した剛軟度が20mm幅当たり40〜110mmに設定されている。そのため、軟質で下着の変形に追従しやすく、下着と一体に構成されている接触感触を得ることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、下着のクロッチ部に接着して着用したときに、違和感がなく下着と一体な接触感触を得ることができるパンティライナーに関する。
パンティライナーは、女性が生理日以外の日におりものなどの膣分泌物を吸収するために使用される。このパンティライナーは、下着のクロッチ部に接着した状態で下着と共に着用される。
以下の特許文献1に記載されたパンティライナーは、クッション材の肌側表面が表面材で覆われた構造である。前記クッション材は、サーマルボンド法により複合合成繊維どうしが接合された目付けが40g/m程度の不織布により形成されている。サーマルボンド法により繊維どうしが接合された不織布を使用することにより、使用時の変形に対する回復性を高くしている。
以下の特許文献2に記載のパンティライナーは、肌側に単一の不織布シートが位置しており、着衣側に液体不透過性バリヤー層を有している。前記不織布シートは、カード法で、レーヨン繊維とポリエステル繊維とをブレンドしたウエッブを形成し、ノズルから噴射された水流により前記繊維を交絡させたものである。また前記水流を与えることにより不織布シートの表面の繊維を横方向に動かしてくぼみを形成している。さらに前記不織布シートに結合剤溶液が与えられて、繊維間が接着されるとともに前記くぼみの形状が維持され、且つ圧縮時の弾性復帰機能が高められている。
特開平8−24289号公報 特開平7−138865号公報
前記特許文献1に記載のパンティライナーは、クッション材を構成する不織布として、サーマルボンド法により繊維どうしが接合された不織布を使用しており、特許文献2に記載のパンティライナーは、不織布シートとして、繊維どうしを結合剤で接合したものが使用されている。いずれも不織布に圧縮力が作用したときに弾性回復力を発揮できるようにしている。
そのため、これらパンティライナーを下着のクロッチ部に接着させて下着と共に着用すると、着用者は下着のクロッチ部がパンティライナーで補強されているような感触を受け、また下着が身体の動きに柔軟に追従できず、股間部に違和感を生じる状態が継続されるようになる。
また、この種のパンティライナーは、使用前の状態では2枚重ねまたは3枚重ね程度に折り畳まれてパッケージされている。しかし、前記のようにパンティライナーを構成する不織布がサーマルボンド法で形成されていたり、または繊維どうしが結合剤で接合されて構成されていると、パッケージから取り出してパンティライナーを広げたときに、折り線であった箇所に圧縮が残って窪みが残留しやすい。さらには折り線であった箇所に繊維が凝集して硬質化することもある。このパンティライナーを股間部に装着すると、前記折り線の部分が膣口およびその周囲に対してさらに異物感を与えやすくなる。
また、特許文献2に記載のものは、前記不織布シートの形状を保ち弾性復帰性を得るた
めに結合剤を含んでいる。しかし、女性の膣周辺に直接に当接する不織布シートに結合剤を含ませるのは肌への刺激や肌への安全性の面で好ましくない。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、薄型で且つ布製の下着と同様な軟質なものとすることにより、常に下着と一体となって変形でき、着用者の股間部に違和感を与えることがないパンティライナーを提供することを目的としている。
本発明は、液保持シートと、この液保持シートの着衣側に重ねられた裏面シートとを有し、縦方向の長さ寸法が横方向の幅寸法よりも長い縦長形状のパンティライナーにおいて、
前記液保持シートは、1枚以上の不織布で形成されて、セルロース系繊維を60質量%以上含み、前記不織布は、繊維どうしが接着されることなく交絡して形成されており、前記液保持シートと前記裏面シートとが接合された状態で、縦方向でのカンチレバー法による剛軟度が20mm幅当り40〜110mmであることを特徴とするものである。
本発明のパンティライナーは、少なくとも1枚の不織布で形成された液保持シートと裏面シートとで構成されて、薄型が可能な構造となっている。前記液保持シートは60質量%以上のセルロース系繊維を含んでいるため、膣分泌物などの液を前記液保持シートで吸収して保持することができる。セルロース系繊維を含んでいる不織布は、内部に結合剤を含まず、またサーマルボンドのように繊維どうしが接着されているものではない。そのため、パンティライナー全体を軟質にでき、下着のクロッチ部に接着して着用したときに、パンティライナーが下着のクロッチ部の布と同等の軟質性を発揮して下着のクロッチ部の変形に追従しやすくなる。そのため、股間部に違和感を与え難く、パンティライナーが下着のクロッチ部の一部として一体化している感触を得ることができるようになる。
しかも、剛軟度が40mm以上であるため、パンティライナーが製品形状を保つのに必要な剛性を有しており、下着のクロッチ部に接着するときに、パンティライナーが必要以上に曲がって垂れ下がることがなく、クロッチ部に確実に接着させることが可能である。
また本発明のパンティライナーは、厚み方向での圧縮回復性が40〜55%である。
厚み方向での圧縮回復性が前記範囲であると、膣口およびその周辺に当たったときに股間部に違和感を与えにくい。またパンティライナーが使用前に折り畳まれてパッケージされているときに、圧縮回復性が前記範囲であると、パッケージを開いて展開したときに、折り線の部分に窪みが残留しにくくなり、また折り線の部分で繊維が凝集しにくい。
例えば、本発明は、前記液保持シートは、2枚の不織布が互いに接合されて構成されており、肌側表面に現れる第1不織布と着衣側に位置する第2不織布とで繊維の配合が相違しており、前記第1不織布と前記第2不織布が共に30質量%以上のセルロース系繊維を含み、且つ2枚の不織布全体においてセルロース系繊維が60質量%以上含まれているものとして構成できる。
第1不織布と第2不織布が共にセルロース系繊維を含むことにより、液保持シートの剛軟度と圧縮回復性を前記範囲に設定できるようになる。第1不織布と第2不織布とでセルロース系繊維の含有率を変化させることで、液保持シート内に厚み方向へ親水度の勾配を形成でき、液を速やかに吸収する機能や、液の保持容量を確保する機能を発揮しやすくなる。
前記においては、第1不織布と第2不織布は共に、目付けが20〜70g/mであることが好ましい。また2枚の不織布の合計目付けは、120g/m以下であることが好
ましい。
前記範囲であれば、薄型化で且つ軟質なパンティライナーを構成できる。
あるいは、本発明は、前記液保持シートは、1枚の不織布で形成されて、この不織布は、肌側表面に現れている上層と、着衣側表面に現れている下層とで繊維の配合が相違しており、前記上層と前記下層が共に30質量%以上のセルロース系繊維を含み、且つ不織布全体においてセルロース系繊維が60質量%以上含まれているものとして構成できる。
この構成のパンティライナーも、剛軟度と圧縮回復性を前記範囲にでき、また上層と下層とでセルロース系繊維の配合率を変えることにより、親水度の勾配を形成することができる。
この場合に、前記液保持シートを構成する前記1枚の不織布の目付けは25〜80g/m2であることが好ましい。
本発明では、前記液保持シートと前記裏面シートが重ねられて互いに接合された状態での厚み寸法が1.2mm以下であることが好ましく、1.0mm以下であることがさらに好ましい。
また、本発明のパンティライナーは、折り畳んでパッケージされるものとして構成できる。
本発明のパンティライナーは不織布を構成する繊維が互いに接着されておらずに自由状態であるため、折癖が残りにくく、折り線であった部分に窪みや繊維の凝集が残りにくい。したがって、展開して装着したときに膣口およびその周辺において異物感を生じにくくなる。
本発明のパンティーライナーは、布製の下着のクロッチ部の変形に追従しやすく股間部に違和感を与えることがなく、前記クロッチ部と一体のすなわちクロッチ部の一部のような接触感触を得ることができる。
図1は本発明の第1の実施の形態のパンティライナー1を肌側表面から見た平面図、図2は図1のII−II線の断面図、図3は前記パンティライナー1の拡大断面図である。
図1に示すパンティライナー1は、縦方向中心線Oyに沿う方向が縦方向であり、縦方向中心線Oyと直交する方向が横方向である。パンティライナー1は縦方法の寸法が横方向の寸法よりも長い縦長形状である。
パンティライナー1の前縁部1aおよび後縁部1bは、前方と後方に向けて凸状の曲線形状であり、右側縁部1cと左側縁部1dは、横方向に向けて凹状の曲線形状である。前記前縁部1aと後縁部1bおよび左右両側縁部1c,1dの内側に、エンボス部2が形成されている。このエンボス部2は肌側表面から加熱して圧縮し凹状に形成したものであり、この実施の形態では、前記エンボス部2によって液保持シートを構成する不織布が接合されると共に、前記エンボス部2により所定パターンの模様が表現されている。
図2に示すように、このパンティライナー1の本体部10は、2枚の不織布で形成された液保持シート11と、この液保持シート11に重ねられた裏面シート12、および裏面シート11の表面に形成された感圧接着剤層13とで構成されている。そして、前記本体
部10の裏面に離型シート20が重ねられて接着され、前記感圧接着剤層13が保護されている。前記本体部10は、液保持シート11が現れている面が肌側表面3であり、裏面シート12が現れている面が着衣側表面4である。
前記液保持シート11は、第1不織布15と第2不織布16とで構成されており、第1不織布15が肌側表面3に現れ、第2不織布16が着衣側に位置している。第1不織布15と第2不織布16は、ホットメルト型接着剤を介して接着されている。ホットメルト型接着剤の塗布量は、第1不織布15から第2不織布16への液の通過を妨げることがなく、またパンティライナー30全体の軟質感を妨げないように5〜30g/mの範囲内に設定される。また、第2不織布16と裏面シート12との間を接着するホットメルト型接着剤の塗布量も同様である。
パンティライナー30は、液保持シート11に裏面シート12が重ねられて接合された状態で、厚みが1.2mm以下であり、好ましくは1.0mm以下の薄い構造である。前記液保持シート11と裏面シート12とが接合されたものにおいて、後に説明するカンチレバー法により測定した縦方向の剛軟度が、20mm幅当たり40〜110mmの範囲となり、きわめて軟質で、下着のクロッチ部の布と一緒に自由に変形できものとなる。また、着用時に下着のクロッチ部の一部のような感触を得ることができ、股間部に違和感を与え難くなっている。ただし剛軟度が40mm以上であるため、形状を維持するのに必要な剛性を備えており、下着に接着する際に不用意に必要以上に撓んだり曲がったりすることがない。
また、後に説明する厚み方向への圧縮時の圧縮回復性は40〜55%である。そのため、厚み方向への圧縮力に対する回復抵抗力が過大にならず、股間部に装着したときに違和感を与え難くなる。しかも圧縮回復性が40%以上であるため、液保持シート11を構成する不織布の内部に繊維間の空隙を常に形成することができ、繊維間の隙間での毛細管作用により液の引込み能力を発揮できる。また前記空隙内での液保持容量を確保でき、膣分泌物などのように少量排泄される液を吸収し保持する機能を十分に発揮できる。
前記剛軟度と圧縮回復性を前記数値範囲とするために、液保持シート11は、その全体でセルロース系繊維を60質量%以上含んでいる。また好ましくはセルロース系繊維が65質量%以上含まれ、さらに好ましくは70質量%以上含まれている。前記第1不織布15と第2不織布16とでは、繊維の配合比率が相違しているが、第1不織布15と第2不織布16のうちのセルロース系繊維の配合比率が少ない方の不織布においても、前記セルロース系繊維は少なくとも30質量%は含まれている。
前記第1不織布15と第2不織布16は、いずれも繊維どうしが交絡してシート形状を保っているが、不織布内に接合剤(バインダー)は含まれておらず、この結合剤によって繊維どうしが接着されていることはない。前記繊維の交絡は、ウォータジェット法や、ニードルドリング法などにより行われる。
本明細書において「繊維どうしが接着されることなく」とは、前記のように繊維が結合剤を介して接着されたり、合成樹脂繊維の表面が熱により溶融して繊維どうしが融着されることがないことを意味している。
また、第1不織布15と第2不織布16を湿式で製造する場合に、その乾燥工程での加熱によって、セルロース系繊維がその表面のOH基により水素結合する現象が生じることがある。前記「繊維どうしが接着されることなく」とは、前記水素結合が生じていないことまでを意味するものではない。
ただし、パンティライナー1を軟質なものとするには、前記乾燥工程での加熱温度を調整したり、繊維間隔を広げるためのエアー圧を調整することなどによって、第1不織布15および第2不織布16内においてOH基を有する繊維の水素結合を生じにくくすることがさらに好ましい。
前記第1不織布15と第2不織布16は、各々その目付けが20〜70g/mの範囲に調整されており、第1不織布15と第2不織布16との合計の目付けは120g/m以下となるように調整されることが好ましく、さらに好ましくは100g/m以下である。
前記目付けの範囲で形成された第1不織布15と第2不織布16は、軟質なセルロース系繊維を全体で60質量%以上含み、好ましくはセルロース系繊維を65質量%以上含み、さらに好ましくは70質量%以上含み、それぞれの不織布内で繊維が接着されておらずに比較的自由度を有するものであるため、剛軟度および圧縮回復性を前記数値範囲内に設定することができる。
ここで、前記セルロース系繊維は、植物繊維であるコットン、パルプ、麻、再生繊維であるレーヨン、キュプラ、ポリノジックレーヨンなどを例示できる。また、前記液保持シート11は、前記セルロース系繊維のほかに、半合成繊維であるアセテート繊維、合成樹脂繊維であるポリアミド系(例えばナイロン)、ポリビニルアルコール系(例えばビニロン)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)など各繊維を含むことができる。
第1不織布15と第2不織布16が、ウォータジェット法で形成されたスパンレース不織布である場合、ウォータジェットの1回当りの処理エネルギーは0.09〜0.5(kw/m)であり、その処理回数は1回以上で8回以下が好ましい。前記処理エネルギー(kw/m)は、{1.63×噴射圧力(kgf/cm)×噴射流量(m/min)}÷処理速度(m/min)で求められる。
ウォータジェットノズルの開口径は70〜120μmであり、CDへの配列ピッチは0.3〜2.0mmである。
ウォータジェットの処理エネルギーを前記範囲に設定することにより、第1不織布15と第2不織布16内において繊維どうしが過剰に交絡することがなく、繊維が比較的自由度を有することができ、液保持シート11と裏面シート12が重ねられたものにおいて、縦方向への剛軟度と、圧縮時の圧縮回復性を前記数値範囲内にすることが可能となる。
第1の実施の形態では、図3に拡大して示すように、前記第1不織布15が、上層17と下層18とを有する2層スパンレース不織布である。
前記第1不織布15は、下層18を形成する下層繊維ウエッブの上に上層17を形成する上層繊維ウエッブを重ね、このように積層された繊維ウエッブに対して上層繊維ウエッブ側からウォータジェットを与えて、上層繊維ウエッブの繊維どうし、下層繊維ウエッブの繊維どうし、および上層繊維ウエッブの繊維と下層繊維ウエッブの繊維とを交絡させて、1枚の不織布としたものである。
上層17には、セルロース系繊維と疎水性または弱親水性の合成樹脂繊維が含まれ、下層にはセルロース系繊維と耐久親水性の合成樹脂繊維が含まれている。
本明細書での疎水性繊維は、公定水分率が0%のものを意味し、弱親水性繊維は、前記
公定水分率が3%未満で且つ0%ではないものを意味する。また親水性繊維は公定水分率が3%以上で好ましくは5%以上のものを意味する。公定水分率は、20℃で相対湿度65%の雰囲気内に放置したときにおける、繊維質量に対する、この繊維に吸着された水分の質量の比率(含水率)である。
セルロース系繊維は、公定水分率が5%以上の親水性である。またPETなどの合成樹脂繊維は、表面に界面活性剤などの親水化剤を塗布し、または樹脂内に親水化剤を練り込むことで親水性にできる。または表面に凹凸を有する異形断面形状とすることにより合成樹脂繊維を親水性にすることができる。
前記第1不織布15は、上層17に疎水性または弱親水性の合成樹脂繊維が含まれ、下層18にセルロース系繊維と親水性の合成樹脂繊維が含まれているため、下層18が上層17よりも親水度が高く、上層17から下層18に向けて液を迅速に引き込めるようなる。また、第1不織布15は、上層17と下層18に合成樹脂繊維を含んでいるため、肌側表面3での表面強度が高く、液を含んだ湿潤状態において、外力により破れが生じ難くなっている。この表面強度を保つために第1不織布15には、合成樹脂繊維を20質量%以上含むことが好ましい。
第1の実施の形態では、前記第2不織布16はセルロース系繊維のみで形成されている。第2不織布16はセルロース系繊維を主体としているため、前記下層18よりもさらに親水度が高く、第1不織布15の上層17から下層18に引き込まれた液が、さらに第2不織布16へ向けて迅速に引き込まれて保持されるようになる。ただし、第2不織布16に全体の剛性が高くならない範囲で親水性の合成樹脂繊維が含まれていてもよい。
前記裏面シート12は、ポリエチレンフィルムで形成され、あるいはスパンボンド不織布(S)とメルトブローン不織布(M)とが、S/M/Sの順に積層されて接合された複合不織布などで形成される。また裏面シート12は、好ましくは通気性のものが使用される。裏面シート12は、パンティライナー1全体の剛軟度を前記数値範囲内とするために軟質なものが使用され、好ましくは前記ポリエチレンフィルムが使用される。このフィルムの目付けは10〜40g/m程度である。また好ましくは前記裏面シート12として伸縮性フィルムが使用される。この伸縮性フィルムは、LDPE(低密度ポリエチレン)とαオレフィン系樹脂とが2層共押し出しされて成形されたものである。伸縮性フィルムを使用すると、パンティライナー1を下着のクロッチ部の内面に接着したときに、下着のクロッチ部の伸縮に追従して変形しやすくなる。
前記第2不織布16と裏面シート12は、ホットメルト型接着剤により接着されている。パンティライナー1の柔軟性を損なわないためには、前記ホットメルト型接着剤の塗工量は5〜30g/mが好ましい。
前記感圧接着剤層13は、裏面シート12の表面において縦方向に平行に延びるようにストライプ状に形成されている。感圧接着剤層13はゴム系の感圧型ホットメルト型接着剤で形成される。この実施の形態では、1つの前記感圧接着剤層13の幅寸法が4mmであり、感圧接着剤層13は20本が平行に設けられている。感圧接着剤の合計の目付けは33g/mである。ただし、感圧接着剤層13の形成パターンは前記態様に限定されるものではなく、例えば横方向に延びるストライプパターンなどであってもよいし、裏面シート12の全面に塗布されていてもよい。ただし、裏面シート12が通気性である場合には、通気性を損なわないように、ストライプのようにパターン化されていることが好ましい。
前記離型シート20は、グラシン紙などの紙材の表面に、シリコンなどの離型処理剤が
塗工されたものなどが使用される。
図4は本発明の第2の実施の形態のパンティライナー30を示す断面図であり、図5その一部を拡大した拡大断面図である。
第2の実施の形態のパンティライナー30の形状は、図1に示した第1の実施の形態と同じであり、裏面シート12、感圧接着剤層13および離型シート20なども前記第1の実施の形態と同じものが使用される。
図4と図5に示すように、パンティライナー30の本体部40は、1枚の不織布で形成された液保持シート31と、裏面シート12および感圧接着剤層13とで構成されている。
前記液保持シート31を構成している1枚の不織布は、目付けが25〜80g/m2の範囲である。この液保持シート31は2層スパンレース不織布であり、上層32と下層33とで繊維の配合が相違している。2層スパンレース不織布の製造方法は、前記第1の実施の形態における第1不織布15と同じである。
液保持シート31を構成する1枚の不織布には、60質量%以上のセルロース系繊維が含まれている。また前記セルロース系繊維を65質量%以上含むことが好ましく、さらに好ましくは70質量%以上である。ただし、上層32には、上層32の質量の20%以上の合成樹脂繊維が含まれており、肌側表面3の表面強度が高められている。
前記下層33は、セルロース系繊維のみで形成されている。あるいは下層33が前記セルロース系繊維と耐久親水性の合成樹脂繊維とで形成されてもよい。下層33に合成樹脂繊維を含ませることにより、下層33において繊維間に空隙を保つことができ、液の保持容量を高めることができる。
上層32に疎水性の合成樹脂繊維を含ませることにより、上層32よりも下層33の親水度が高くなり、肌側表面3から液保持シート31に与えられた液は、下層33の親水力により上層32を速やかに透過し下層33に引き込まれ、下層33において液が保持されるようになる。また、上層32に疎水性の合成樹脂繊維を含ませることにより、下層33に吸収保持された液が保持シート31の肌側表面に戻りにくくなる。
パンティライナー30は、液保持シート31に裏面シート12が重ねられた状態で厚みが1.2mm以下であり、好ましくは1.0mm以下の薄い構造である。前記液保持シート31を構成する不織布には結合剤が含まれておらず、また繊維どうしが融着していない。液保持シート31に裏面シート12が重ねられた状態でカンチレバー法により測定した縦方向の剛軟度が、20mm幅当たり40〜110mmの範囲であり、厚み方向への圧縮時の圧縮回復性は40〜55%である。
前記両実施の形態のパンティライナー1,30は、その本体部10,40が、液の吸収能力と保持能力を有する不織布で形成された液保持シート11,31と、裏面シート12および感圧接着剤13とで構成されている。したがって、薄型に構成でき、全体を軟質に構成できる。
剛軟度が前記数値範囲内であると、パンティライナー1,30を感圧接着剤層13を介して下着のクロッチ部の内面に接着させた状態で、下着の変形に追従してパンティライナーが変形できるようになり、着用者が股間部に違和感を受け難くなる。前記剛軟度であるとパンティライナー1,30を装着した状態で、下着の一部と同等の感触を得ることがで
きる。しかも、剛軟度が40mm以上であるため、パンティライナー1,30の形状を保ちやすく、例えば、離型シート20を剥がし、中央部分を指で保持して下着のクロッチ部に接着しようとするときに、前縁部1aや後縁部1bが80度以上に大きく撓んで垂れ下がるようなことがない。よって感圧接着剤層13を介して裏面シート12どうしが貼り付くような不都合を防止でき、下着のクロッチ部の内面にパンティライナー1,30を確実に接着させることができる。
圧縮回復性が前記数値範囲であると、液保持シート11,31を肌側表面から局部的に押し付けたときに、その周辺が弾性復帰してその押さえた部分にくぼみが発生するという現象が発生しにくい。したがって、爪の先で局部的に押さえたような場合にもその全体の形状が大きく変化することがない。
図6に示すように、パンティライナー1,30は、前記離型シート20が接着された状態で、さらに個別包装用の包装紙が離型シート20に重ねられて、全体が3つ重ね状態、あるいは2つ重ね状態に折り畳まれてパッケージされる。このパッケージ状態が長期間継続すると折り線の部分において、液保持シート11,31に局部的な圧縮力が作用し続ける。しかし圧縮回復性が前記数値の範囲であると、パッケージを開封してパンティライナー1,30を展開したときに、折り線であった部分に大きな窪みが残りにくく、また不織布の繊維が比較的自由な状態であるため、折り線であった箇所に繊維が集中して凝集するといった現象が生じ難い。
そのため、使用時には肌側表面3の平坦度を保つことができ、膣口やその周辺に違和感を与え難い。
なお、本発明は前記実施の形態に限られるものではなく、液保持シート11,31の肌側表面に多数のエンボス部を点在させて軟質化させ、剛軟度および圧縮回復性が前記数値範囲に入るように調整したものであってもよい。
(1)実施例と比較例
表1に示す各実施例と比較例は、パンティライナーを構成するのと同じ条件となるように、液保持シートを構成する不織布に裏面シートを構成する樹脂フィルムを接着したものである。また、液保持シートと裏面シートを接合した状態の厚みを測定するとともに、カンチレバー法により剛軟度を測定し、KES試験機を用いて圧縮時の特性を測定しその結果を表1に記載した。
(実施例1)
図2ないし図3に示したように、液保持シートを第1不織布と第2不織布とで構成する実施例である。
第1不織布は、ウォータジェット処理で製造した2層スパンレース不織布である。上層は、コットン(Co)が70質量%、弱親水性PETが30質量%で、目付けが15g/mの上層繊維ウエッブから形成し、下層は、レーヨン繊維(Ray)が60質量%、耐久親水性PETが40質量%で、目付けが20g/mの下層繊維ウエッブから形成した。第1不織布の合計目付けは35g/mである。第1不織布はウォータジェット処理のエネルギーを1.2(kw/m)として製造した。
第2不織布は、レーヨン繊維が100%で、目付けが25g/mの繊維ウエッブから形成されたスパンレース不織布であり、ウォータジェット処理のエネルギーを0.48(kw/m)として製造した。
第1不織布でのセルロース系繊維の配合率は64質量%であり、第1不織布と第2不織布から成る液保持シート全体でのセルロース系繊維の配合率は79質量%である。
裏面シートは、目付けが23g/mの非透湿性のポリエチレン樹脂フィルムを使用した。
第1不織布と第2不織布との間は、スパイラル状に塗布されたホットメルト型接着剤で接着し、前記接着剤を10g/mの目付けで塗布した。第2不織布と裏面シートも、同様の目付けのホットメルト型接着剤で接着した。
厚みは0.6mmであった。剛軟度は、不織布を製造する際のウエッブの流れ方向(MD)において93mm、前記流れ方向と直交する方向(CD)で47mmであった。圧縮回復率(RC)は42.8%であった。
(実施例2)
以下に記載する内容以外の条件は実施例1と同じである。
第1不織布は、コットン(Co)が60質量%、弱親水性PETが40質量%で、目付けが30g/mのスパンレース不織布である。第2不織布は、レーヨン繊維100%で、目付けが25g/mの繊維ウエッブから形成されたスパンレース不織布である。
第1不織布でのセルロース系繊維の配合率は60質量%であり、第1不織布と第2不織布から成る液保持シート全体でのセルロース系繊維の配合率は78.2%である。
裏面シートは、目付けが23g/mの非透湿性のポリエチレン樹脂フィルムを使用した。
厚みは0.65mmであった。剛軟度は、MDにおいて95mm、CDにおいて74mmであった。圧縮回復率(RC)は49.1%であった。
(実施例3)
以下に記載する内容以外の条件は実施例1と同じである。
第1不織布は、コットン(Co)が100質量%で、目付けが37g/mの繊維ウエッブから形成したスパンレース不織布である。
第2不織布は3層スパンレース不織布であり、上層は、レーヨン繊維60質量%、親水性PET20質量%、親水性PP20質量%で、目付けが18g/mの繊維ウエッブから形成した。中層はレーヨン繊維100%で、目付けが10g/mの繊維ウエッブから形成した。下層はレーヨン繊維60質量%、親水性PET20質量%、親水性PP20質量%で、目付けが10g/mの繊維ウエッブから形成した。第2不織布の合計目付けを38g/mとした。
第1不織布でのセルロース系繊維の配合率は100質量%であり、第1不織布と第2不織布から成る液保持シート全体でのセルロース系繊維の配合率は85.3%である。
裏面シートは、目付けが23g/mの非透湿性のポリエチレン樹脂フィルムを使用した。
厚みは0.7mmであった。剛軟度は、MDにおいて107mm、CDにおいて51mmであった。圧縮回復率(RC)は43.5%であった。
(実施例4)
図4と図5に示すように液保持シートを1枚の不織布で形成した実施例である。以下に記載の内容以外の条件は実施例1と同じである。
液保持シートを形成する1枚の不織布は、2層スパンレース不織布である。上層は、コットン(Co)が30質量%、弱親水性PETが70質量%で、目付けが20g/mの上層繊維ウエッブから形成し、下層は、コットンが50質量%、レーヨン繊維が50質量%で、目付けが40g/mの下層繊維ウエッブから形成した。不織布の合計目付けは60g/mである。
前記不織布でのセルロース系繊維の配合率は77質量%である。
裏面シートは、目付けが23g/mの非透湿性のポリエチレン樹脂フィルムを使用した。
厚みは0.49mmであった。剛軟度は、MDにおいて76.5mm、CDにおいて66mmであった。圧縮回復率(RC)は46.8%であった。
(実施例5)
図4と図5に示すように液保持シートを1枚の不織布で形成した実施例である。以下に記載の内容以外の条件は実施例1と同じである。
液保持シートを形成する1枚の不織布は、コットン(Co)が60質量%、弱親水性PETが40質量%で、目付けが60g/mの繊維ウエッブから形成した。前記不織布でのセルロース系繊維の配合率は60質量%である。
裏面シートは、目付けが23g/mの非透湿性のポリエチレン樹脂フィルムを使用した。
厚みは0.64mmであった。剛軟度は、MDにおいて79.5mm、CDにおいて63mmであった。圧縮回復率(RC)は46.7%であった。
(実施例6)
図2ないし図3に示したように、液保持シートを第1不織布と第2不織布とで構成する実施例である。以下に記載する内容以外の条件は実施例1と同じである。
第1不織布は、コットン(Co)が60質量%、弱親水性PETが40質量%で、目付けが60g/mのスパンレース不織布である。
第2不織布は3層スパンレース不織布であり、上層は、レーヨン繊維60質量%、親水性PET20質量%、親水性PP20質量%で、目付けが18g/mの繊維ウエッブから形成した。中層はレーヨン繊維100%で、目付けが10g/mの繊維ウエッブから形成した。下層はレーヨン繊維60質量%、親水性PET20質量%、親水性PP20質量%で、目付けが10g/mの繊維ウエッブから形成した。第2不織布の合計目付けを38g/mとした。2枚の不織布の目付けの合計は98g/mである。
第1不織布でのセルロース系繊維の配合率は60質量%であり、第1不織布と第2不織布から成る液保持シート全体でのセルロース系繊維の配合率は64.2%である。
裏面シートは、目付けが23g/mの非透湿性のポリエチレン樹脂フィルムを使用した。
厚みは1.02mmであった。剛軟度は、MDにおいて101mm、CDにおいて72mmであった。圧縮回復率(RC)は47.8%であった。
(比較例1)
以下に記載する内容以外の条件は実施例1と同じである。
第1不織布は、コットン(Co)が100質量%で、目付けが35g/mの繊維ウエッブから形成したスパンレース不織布である。第2不織布は、芯部がPETで鞘部がPEの芯鞘型複合合成繊維100%で、目付けが35g/mの繊維ウエッブから形成されたものであり、前記複合合成繊維を熱風で融着させたエアースルー不織布を用いた。第1不織布と第2不織布の合計目付けは70g/mである。
第1不織布でのセルロース系繊維の配合率は100質量%であり、第1不織布と第2不織布から成る液保持シート全体でのセルロース系繊維の配合率は50質量%である。
裏面シートは、目付けが23g/mの透湿性のポリエチレン樹脂フィルムを使用した。
厚みは2.0mmであった。剛軟度は、MDにおいて87mm、圧縮回復率(RC)は60.1%であった。
(比較例2)
以下に記載する内容以外の条件は実施例1と同じである。
第1不織布は3層スパンレース不織布であり、上層は、レーヨン繊維が60質量%、親水性PETが20質量%、親水性PPが20質量%で、目付けが18g/mの繊維ウエッブから形成した。中層はレーヨン繊維が100%で、目付けが10g/mの繊維ウエッブから形成した。下層はレーヨン繊維が60質量%、親水性PETが20質量%、親水性PPが20質量%で、目付けが10g/mの繊維ウエッブから形成した。第1不織布の合計目付けを38g/mとした。
第2不織布は、芯部がPETで鞘部がPEの芯鞘型複合合成繊維100%で、目付けが25g/mの繊維ウエッブから形成されたものであり、前記複合合成繊維を熱風で融着させたエアースルー不織布を用いた。第1不織布と第2不織布の合計目付けは63g/mである。
第1不織布でのセルロース系繊維の配合率は71質量%であり、第1不織布と第2不織布から成る液保持シート全体でのセルロース系繊維の配合率は42.8質量%である。
裏面シートは、目付けが23g/mの非通気性のポリエチレン樹脂フィルムを使用した。
厚みは1.5mmであった。剛軟度は、MDにおいて90mm、圧縮回復率(RC)は56.2%であった。
(比較例3)
以下に記載する内容以外の条件は実施例1と同じである。
液保持シートとして1枚の不織布を用いた比較例である。不織布は、親水性PETが87質量%、レーヨン繊維が13質量%で、目付けが75g/mの繊維ウエッブから形成した。
不織布でのセルロース系繊維の配合率は13質量%である。
裏面シートは、目付けが23g/mの透湿性のポリエチレン樹脂フィルムを使用した。
厚みは0.9mmであった。剛軟度は、MDにおいて34mm、圧縮回復率(RC)は40.3%であった。
(2)測定方法
(カンチレバー法による剛軟度)
JIS−L1018(45°カンチレバー法)に基づいて測定した。図7に示す試験台60を用いた。試験台60の上面61は水平面であり、その前方は水平面に対して45°の角度の傾斜面62である。試験片63は、前記実施例および比較例のそれぞれを幅寸法20mm、長さ約140mmである。
上面61に試験片63を乗せ、上面61には試験片63と平行にスケールを設置し、試験片63の前端63aを上面61と斜面62との境界に一致させ、試験片63の後端63bをスケール64の基準目盛りに一致させる。
この状態で、試験片63を傾斜面方向へスライドさせ、試験片63の先端63aが傾斜面62に触れたときの、後端63bの移動量をスケール64で読み取る。この読み取り値を剛軟度(mm)とした。
表1におけるMDでの測定は、実施例および比較例のMDを長さ140mmとした試験片63を用いて測定したものであり、CDで測定は、実施例のCDを長さ140mmとした試験片を用いて測定したものである。また比較例では長さが140mmに満たないものもあったが、長さ以外は実施例と同様にして測定した。
(圧縮回復性)
前記実施例および比較例の圧縮特性は、カトーテック(株)製の自動化圧縮試験機「KES FB−3A」で測定した。その測定線図を図8に示す。
前記自動化圧縮試験機に、液保持シートと裏面シートとが接合されたサンプルを設置する。面積が2cmの円形の加圧板により、サンプルに対して肌側表面から垂直にP0=49Pa(0.5g/cm)の初期圧力を与え、このときの計測厚みを初期厚みT0とする。前記初期圧力P0を起点として、前記圧縮圧力をPm=4900Pa(50g/cm)まで圧縮速度50秒/1mmで直線的に高め、前記圧縮圧力Pmを与えたときの前記測定試料の加圧時厚みをTmとする。
圧縮仕事量WCは、図8の(i)の曲線に対して、WC=∫P・dT(Pは圧力、Tは厚み)でT0→Tmの間で定積分を行った値(N・m/m)である。圧縮回復仕事量WC´は、圧縮圧力をPmからP0に戻したときの(ii)の曲線に対して前記と同様の定積分を行った値(N・m/m)である。圧縮回復率(RC)は、WC´/WC(%)で求められる。ただし、表1では5個のサンプルの測定値の平均値を圧縮回復率(RC)と
しているので、表1内においてはRC値が、厳密にWC´/WC(%)には一致していない。
Figure 2005205120
(3)官能評価
前記表1に示した実施例および比較例を用いて図1に示す形状のパンティライナーを製造した。パンティライナーの縦方向の寸法は137mm、最小幅寸法は47mm、最大幅寸法は58mmとした。
表2に示すように、実施例1はMDが縦方向に向けられているサンプルとCDが縦方向に向けられたサンプルを製造し、実施例2、実施例3、実施例4、実施例5、実施例6はMDが縦方向に向けられたサンプルを製造した。
25才〜35才の女性5名に、それぞれの実施例とそれぞれの比較例のパンティライナーを試着させ、「製品の柔らかさ(柔らかいと感じた評価が○)」「装着中に気になる違和感(違和感がないと感じた評価が○)」「装着中にパンティライナーの存在感を感じるか否か(存在感を感じない評価が○)」「下着への取付けやすさ(取付けやすいとの評価が○)」の以下の項目に対して官能評価を受けた。
判定基準は、前記のように優れているとの評価を「○」、良くないとの評価を「×」で示した。評価結果を表2に示す。
Figure 2005205120
本発明の第1の実施の形態のパンティライナーを示す平面図、 図1のII−II線の断面図 第1の実施の形態のパンティライナーの拡大断面図、 本発明の第2の実施の形態のパンティライナーを示す断面図、 第2の実施の形態のパンティライナーの拡大断面図、 パンティライナーを折り畳んだ状態を示す斜視図、 剛軟度の測定方法の説明図、 圧縮回復性を求めるための圧縮特性の説明図、
符号の説明
1 パンティライナー
3 肌側表面
4 着衣側表面
10 本体部
11 液保持シート
12 裏面シート
13 感圧接着剤層
15 第1不織布
16 第2不織布
17 上層
18 下層
31 液保持シート
32 上層
33 下層

Claims (8)

  1. 液保持シートと、この液保持シートの着衣側に重ねられた裏面シートとを有し、縦方向の長さ寸法が横方向の幅寸法よりも長い縦長形状のパンティライナーにおいて、
    前記液保持シートは、1枚以上の不織布で形成されて、セルロース系繊維を60質量%以上含み、前記不織布は、繊維どうしが接着されることなく交絡して形成されており、前記液保持シートと前記裏面シートとが接合された状態で、縦方向でのカンチレバー法による剛軟度が20mm幅当り40〜110mmであることを特徴とするパンティライナー。
  2. 厚み方向での圧縮回復性が40〜55%である請求項1記載のパンティライナー。
  3. 前記液保持シートは、2枚の不織布が互いに接合されて構成されており、肌側表面に現れる第1不織布と着衣側に位置する第2不織布とで繊維の配合が相違しており、前記第1不織布と前記第2不織布が共に30質量%以上のセルロース系繊維を含み、且つ2枚の不織布全体においてセルロース系繊維が60質量%以上含まれている請求項1または2記載のパンティライナー。
  4. 第1不織布と第2不織布は共に、目付けが20〜70g/mである請求項3記載のパンティライナー。
  5. 前記液保持シートは、1枚の不織布で形成されて、この不織布は、肌側表面に現れている上層と、着衣側表面に現れている下層とで繊維の配合が相違しており、前記上層と前記下層が共に30質量%以上のセルロース系繊維を含み、且つ不織布全体においてセルロース系繊維が60質量%以上含まれている請求項1または2記載のパンティライナー。
  6. 前記液保持シートを構成する前記1枚の不織布の目付けは25〜80g/m2である請求項5記載のパンティライナー。
  7. 前記液保持シートと前記裏面シートが重ねられて互いに接合された状態での厚み寸法が1.2mm以下である請求項1ないし6のいずれかに記載のパンティライナー。
  8. 折り畳んでパッケージされる請求項1ないし7のいずれかに記載のパンティライナー。
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