JP2005204825A - 弾球遊技機の入賞装置 - Google Patents

弾球遊技機の入賞装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005204825A
JP2005204825A JP2004013489A JP2004013489A JP2005204825A JP 2005204825 A JP2005204825 A JP 2005204825A JP 2004013489 A JP2004013489 A JP 2004013489A JP 2004013489 A JP2004013489 A JP 2004013489A JP 2005204825 A JP2005204825 A JP 2005204825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
game ball
concave surface
holes
ball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004013489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4001869B2 (ja
Inventor
Koji Kuroda
孝司 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOYO JUSHI KK
Koyo Jushi KK
Original Assignee
KOYO JUSHI KK
Koyo Jushi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOYO JUSHI KK, Koyo Jushi KK filed Critical KOYO JUSHI KK
Priority to JP2004013489A priority Critical patent/JP4001869B2/ja
Publication of JP2005204825A publication Critical patent/JP2005204825A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4001869B2 publication Critical patent/JP4001869B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 複数の穴を有するクルーンを備えていて、各穴に入球する確率を理論的な計算にて算出でき、また、各穴に入球する確率を個別に調整することも可能となる弾球遊技機の入賞装置を提供すること。
【解決手段】 入賞装置1において、特別入賞口11に入球した場合、遊技球は、三穴クルーン33上を旋回して、常に三穴クルーン33の第1穴35へと誘導されるように構成してある。一方、通常入賞口12に入球した場合、遊技球は、三穴クルーン33の第2穴36または第3穴37の真上から落下して、第2穴36または第3穴37内に入るように構成してある。
【選択図】 図1


Description

本発明は、弾球遊技機の入賞装置に関する。
パチンコ機に代表される弾球遊技機が備える入賞装置の一つとして、クルーンと呼ばれる機構を備えた入賞装置が知られている(例えば、特許文献1の図6参照。)
このクルーンは、皿状の凹面を有し、その凹面に1つ〜3つ程度の穴が形成された部材であり、クルーンの凹面に遊技球が載ると、その遊技球が旋回しながら凹面上でしばらく滞留してから穴に転落するようになっている。
また、この種のクルーンのうち、複数の穴を有するものは、入賞装置の内部において、遊技球を特定領域(通称Vゾーンなどと呼ばれる)とそれ以外の領域に振り分けるために利用されている。このような入賞装置を備える弾球遊技機において、入賞装置内に入った遊技球(以下、セーフ球ともいう)がクルーンに載ると、クルーンによって遊技球が特定領域または特定領域以外の領域のいずれかに振り分けられる。そして、遊技球が特定領域に振り分けられたことをセンサで検出すると、その遊技球は特別セーフ球と判定され、以後、弾球遊技機は、遊技客にとって有利となるような特別な動作(以下、大当たり動作ともいう)を行うようになる。
特開平6−7540号公報
しかしながら、上述の如き複数の穴を有するクルーンにより、遊技球を特定領域に振り分ける場合、特定領域に振り分けられる確率を理論的な計算によって算出するのは困難であるため、特定領域に振り分けられる確率が遊技機の規格上適正になっているかどうかを見極めることができないという欠点があった。
また、特定領域に振り分けられる確率が過大になっていた場合、入賞装置への入球を妨げる位置にある遊技釘を調整して、入賞装置への入賞確率そのものを低下させることにより、大当たり動作の発生確率を抑制することは不可能ではない。
しかし、この場合は、特定領域以外の領域に振り分けられる遊技球まで減ってしまうことになるため、遊技者にとっては入賞への期待感が薄れてしまうという問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の穴を有するクルーンを備えていて、各穴に入球する確率を理論的な計算にて算出できる弾球遊技機の入賞装置を提供することにある。また、本発明の別な目的は、複数の穴を有するクルーンを備えていて、各穴に入球する確率を個別に調整することも可能となる弾球遊技機の入賞装置を提供することにある。
以下、本発明の特徴的構成について詳述する。
本発明の弾球遊技機の入賞装置は、
皿状の凹面を有し、該凹面には複数の穴が形成され、前記凹面上に載った遊技球を該凹面上でいくらか旋回させてから前記複数の穴のいずれかに転落させるクルーン部材を備えた弾球遊技機の入賞装置であって、
少なくとも1つは特別入賞口、該特別入賞口以外は通常入賞口とされる複数の入賞口と、
前記特別入賞口に入った遊技球を、前記クルーン部材の前記凹面上へと案内することにより、該遊技球を前記クルーン部材の前記凹面上で旋回させる第1案内通路と、
前記通常入賞口に入った遊技球を、前記クルーン部材の上方から前記特定の穴以外の穴に向かって落下させることにより、該遊技球を前記クルーン部材の前記凹面上で旋回させることなく前記特定の穴以外の穴を通過させる第2案内通路とを備えており、
前記クルーン部材には、該クルーン部材の上面側で旋回する遊技球を前記特定の穴へと誘導する誘導部が形成されている
ことを特徴とする。
この弾球遊技機の入賞装置において、前記誘導部としては、クルーン部材の上面側で旋回する遊技球を前記特定の穴へと誘導できる構造を任意に採用できるが、一例を挙げれば、例えば、前記誘導部は、遊技球の直径より狭い隙間の上に遊技球が載ると、該遊技球を所定の誘導経路に沿って前記特定の穴へと誘導する溝または穴であり、前記隙間の間隔が、遊技球の誘導方向に沿って前記特定の穴に近づくほど拡大する形状となっていて、前記遊技球が自重にて前記隙間の間隔が拡大する方向へ転動する結果、前記特定の穴に転落する構造とされていると望ましい。
以上のように構成された弾球遊技機の入賞装置においては、遊技球が特別入賞口に入った場合は、その遊技球が第1案内通路によってクルーン部材の凹面上へと案内され、第1案内通路から放出された遊技球は、クルーン部材の凹面上で旋回することになる。しかも、クルーン部材には、誘導部が形成されているので、クルーン部材の上面側で旋回する遊技球は特定の穴へと誘導される。一方、遊技球が通常入賞口に入った場合は、その遊技球が第2案内通路によってクルーン部材の上方へと案内され、第2案内通路から放出された遊技球は、クルーン部材の上方から前記特定の穴以外の穴に向かって落下する。その結果、遊技球はクルーン部材の凹面上で旋回することなく前記特定の穴以外の穴を通過する。
つまり、特別入賞口に入球した場合、遊技球は常にクルーン部材の特定の穴へと誘導される一方、通常入賞口に入球した場合、遊技球は常にクルーン部材の特定の穴以外の穴へと誘導される。
したがって、この入賞装置によれば、クルーン部材の各穴へ入球する確率は、計算上は入賞口の開口面積に準じた確率となるので、クルーン部材の特定の穴に入球すると特定領域に振り分けられる構成とした場合でも、特定領域に振り分けられる確率が適正になっているかどうかは、入賞口の開口面積に基づいて客観的に見極めることができる。
また、遊技場での営業上、特定領域に振り分けられる確率が過大または過小になっていると判断した場合、遊技釘を調整することで通常入賞口への入賞確率に悪影響を与えることなく、特別入賞口への入賞確率を増減調整することもできる。よって、特別入賞口への入賞確率を低下させるために、通常入賞口への入賞確率まで低下させてしまうことはなく、遊技者にとって入賞への期待感が薄れてしまうことがない。
また、本発明の弾球遊技機の入賞装置は、
皿状の凹面を有し、該凹面には第1〜第3の穴が形成され、さらに、前記凹面上に載った遊技球を前記第1の穴へと誘導する誘導部が形成され、前記凹面上に載った遊技球を該凹面上でいくらか旋回させるとともに、旋回する遊技球を前記誘導部によって前記第1の穴へと誘導し、該遊技球を前記第1の穴に転落させる三穴クルーン部材と、
皿状の凹面を有し、該凹面には1つの穴が形成され、前記凹面上に載った遊技球を該凹面上でいくらか旋回させてから前記1つの穴に転落させる一穴クルーン部材と、
中央の1つは特別入賞口、該特別入賞口の両脇はそれぞれ通常入賞口とされる3つの入賞口と、
前記特別入賞口に入った遊技球を、前記三穴クルーン部材の前記凹面上へと案内することにより、該遊技球を前記三穴クルーン部材の前記凹面上で旋回させる第1案内通路と、
前記通常入賞口に入った遊技球を、前記一穴クルーン部材の前記凹面上へと案内することにより、該遊技球を前記一穴クルーン部材の前記凹面上で旋回させ、さらに、前記一穴クルーン部材の穴に落下した遊技球を、前記三穴クルーン部材の上方から前記第2または第3の穴に向かって落下させることにより、該遊技球を前記三穴クルーン部材の前記凹面上で旋回させることなく前記第2または第3の穴を通過させる第2案内通路と
を備えたことを特徴とするものであってもよい。
以上のように構成された弾球遊技機の入賞装置においては、遊技球が特別入賞口に入った場合は、その遊技球が第1案内通路によって三穴クルーン部材の凹面上へと案内され、第1案内通路から放出された遊技球は、三穴クルーン部材の凹面上で旋回することになる。しかも、三穴クルーン部材には、誘導部が形成されているので、三穴クルーン部材の上面側で旋回する遊技球は第1の穴へと誘導される。一方、遊技球が通常入賞口に入った場合は、その遊技球が第2案内通路によって三穴クルーン部材の上方へと案内され、第2案内通路から放出された遊技球は、三穴クルーン部材の上方から第2または第3の穴に向かって落下する。その結果、遊技球は三穴クルーン部材の凹面上で旋回することなく前記第2または第3の穴を通過する。
つまり、特別入賞口に入球した場合、遊技球は常に三穴クルーン部材の第1の穴へと誘導される一方、通常入賞口に入球した場合、遊技球は常に三穴クルーン部材の第2または第3のへと誘導される。
したがって、この入賞装置によれば、三穴クルーン部材の各穴へ入球する確率は、計算上は入賞口の開口面積に準じた確率となるので、三穴クルーン部材の第1の穴に入球すると特定領域に振り分けられる構成とした場合でも、特定領域に振り分けられる確率が適正になっているかどうかは、入賞口の開口面積に基づいて客観的に見極めることができる。
また、遊技場での営業上、特定領域に振り分けられる確率が過大または過小になっていると判断した場合、遊技釘を調整することで通常入賞口への入賞確率に悪影響を与えることなく、特別入賞口への入賞確率を増減調整することもできる。よって、特別入賞口への入賞確率を低下させるために、通常入賞口への入賞確率まで低下させてしまうことはなく、遊技者にとって入賞への期待感が薄れてしまうことがない。
さらに、遊技球を三穴クルーン部材の上方から第2または第3の穴に向かって落下させた場合、遊技球は三穴クルーン部材の凹面上で旋回しないが、第2案内通路の途中には、一穴クルーン部材を設けてあるので、入賞装置に遊技球が入賞した場合、一穴クルーン部材または三穴クルーン部材のいずれか一方において、必ず遊技球が旋回することになる。したがって、遊技球が三穴クルーン部材の凹面上で旋回しない経路を通る場合でも、遊技球の動きが単調にならず、興趣に富んだ入賞装置とすることができる。
以上説明した通り、本発明によれば、複数の穴を有するクルーンを備えていて、各穴に入球する確率を理論的な計算にて算出できる弾球遊技機の入賞装置を提供することができる。
また、本発明によれば、複数の穴を有するクルーンを備えていて、各穴に入球する確率を個別に調整することも可能となる弾球遊技機の入賞装置を提供することができる。
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。
図1は、本発明の実施形態として例示する入賞装置1の正面図である。
この入賞装置1は、上部に3つの入賞口を備えており、中央の1つが特別入賞口11、特別入賞口11の両脇がそれぞれ通常入賞口12,13とされている。また、入賞装置1の正面には、上開口部15および下開口部16が形成され、これら2つの開口部を介して、遊技者側から入賞装置1の内部が見えるようになっている。
上記特別入賞口11および通常入賞口12,13の内側には、図2に示すように、通過センサ21,22,23が配設されている。この通過センサ21,22,23は、金属体の通過を非接触で検出可能な素子であり、この種の入賞装置において多用されている周知のものである。
以下、入賞装置1の内部構造について説明するが、まず、上記特別入賞口11に入った遊技球が通る経路に沿って各部の説明を行う。
特別入賞口11に入って通過センサ21を通過した遊技球が落下する先には、中央通路25が設けられている。この中央通路25は、図3に示すように、入賞装置1の正面側から背面側に向かって延びる樋状の部材によって形成され、前端が通過センサ21の直下にあって、前端から後端に向かって下り勾配となる傾斜が与えられている。通過センサ21を通過して落下してきた遊技球は、中央通路25の前端に載り、自重で中央通路25上を後端側へと転がることになる。
遊技球が中央通路25の後端まで転がると、遊技球は中央通路25の後端から垂直通路27へと転落する。垂直通路27の下端側には、図4に示すように、背面側通路29が設けられている。この背面側通路29は、入賞装置1の正面側から見て左端が垂直通路27の下端付近、右端が左端よりも入賞装置1の右側面側にあり、左端から右端に向かって下り勾配となる傾斜が与えられている。垂直通路27を落下してきた遊技球は、背面側通路29の左端に載り、自重で背面側通路29上を右端側へと転がることになる。
遊技球が背面側通路29の右端まで転がると、遊技球は背面側通路29から転落して旋回通路31の上に載る。旋回通路31は、図3に示すように、入賞装置1の側面側から見ると入賞装置1の背面側から正面側に向かって下り勾配となる傾斜が与えられた通路であり、且つ、図5に示すように、平面視すると円弧を描くように曲がっている通路である。旋回通路31は、後から詳述する三穴クルーン33の外周に滑らかに連続しており、旋回通路31の上に載った遊技球は、自重で旋回通路31上を転がって三穴クルーン33上に放出される。
三穴クルーン33は、皿状の凹面を有し、その凹面には第1穴35、第2穴36、第3穴37が形成されている。第1穴35は、円穴部35aと切欠部35bとが連続してなる異形穴とされ、また、第2穴36および第3穴37は、円穴とされている。また、この三穴クルーン33の凹面は、平面視円形の領域である中央部41と、この中央部41の外周に形成された平面視円環状の領域である外周部43とを有し、中央部41と外周部43との境界は、突条45によって仕切られている。さらに、外周部43には突起47が設けられている。
旋回通路31上を転がって三穴クルーン33上に放出された遊技球は、三穴クルーン33上の外周部43を転がる。外周部43は、外周側から内周側に向かって下り勾配となるバンクになっており、旋回通路31から転がり込んだ遊技球は外周部43に沿って旋回する。外周部43はバンクになっているため、遊技球の速度が低下するほど遊技球はより内周側へと移動するが、突条45よりも内周側へ移動することはないので、突条45が設けられている範囲では、遊技球は外周部43内にとどまり、中央部41へ移動することはない。
突起47は、外周部43上を旋回してくる遊技球が到来すると、遊技球の中心よりも外周側において遊技球と接触する位置にある。そのため、遊技球が突起47に接触すると、この接触に伴って遊技球の進行方向は僅かに内周側に向けられる。この遊技球の進行方向には、第1穴35の切欠部35bが形成されている。
切欠部35bは、遊技球の直径より狭い隙間をなし、この隙間の上に遊技球が載ることになる。切欠部35bのなす隙間の間隔は、遊技球の誘導方向に沿って第1穴35の円穴部35aに近づくほど拡大する形状となっているため、遊技球は、外周部43を旋回してきた際の慣性力に加え、重力の作用でも隙間の間隔が拡大する方向へ転動する。切欠部35bが形成された範囲は、ちょうど突条45が途切れており、遊技球は、切欠部35bに載って突条45の途切れた部分から中央部41へと転がり込む。そして、最終的に、遊技球は第1穴35の円穴部35aに転落することになる。
上述の通り、切欠部35bのなす隙間は円穴部35aに近づくほど拡大するため、遊技球は円穴部35aに近づくほど切欠部35b内により深く嵌り込み、円穴部35aに到達する時点において遊技球の一部は第1穴35の面位置よりも深い位置まで嵌り込んでいる。そのため、遊技球は、円穴部35aの周縁部に対して内周面側から衝突するかたちで円穴部35aに到達することになり、円穴部35aを乗り越えることなく、確実に円穴部35aに転落する。
第1穴35の円穴部35aに転落した遊技球が落下する先には、図2〜図4に示すように、通過センサ53が配設されている。この通過センサ53は、先に説明した通過センサ21〜23と同様、金属体の通過を非接触で検出可能な素子で、遊技機側では、この通過センサ53を通過したことをもって、遊技球が特定領域を通過したとの判定が行われることになる。なお、通過センサ53を通過した遊技球は、通出路55へと落下して入賞装置1の外部へと排出され、最終的には、遊技機外へと排出されることになる。
次に、上記通常入賞口12,13に入った遊技球が通る経路に沿って各部の説明を行う。なお、通常入賞口12,13に入った遊技球が通る経路は、2つの通常入賞口12,13のそれぞれに対応する経路が左右対称に構成されているので、以降、対称な関係にある部分については同じ符号を付すことにして説明を続ける。
通常入賞口12,13に入って通過センサ22,23を通過した遊技球が落下する先には、図2および図3に示すように、上段部57と下段部59を有する二段構造の通路形成体があり、上段部57には、図6(a)〜同図(c)に示すように、一穴クルーン61,61が形成されている。この一穴クルーン61は、皿状の凹面を有し、その凹面には1つの円穴63が形成されている。一穴クルーン61の凹面上に遊技球が載ると、遊技球は一穴クルーン61の凹面上でいくらか旋回してから円穴63に転落する。
円穴63の下方には、案内爪65が設けられている。案内爪65は、上段部57の下面側に突設されており、円穴63に転落した遊技球は、案内爪65に沿って下段部59へと転がり込む。
下段部59には、異形穴67,67が形成されている。異形穴67は、円穴部67aと案内穴部67bと爪逃がし穴部67cとが連続してなる穴である。また、円穴部67aの近傍において、下段部59の上面側には壁73が突設されるとともに、案内穴部67bおよび爪逃がし穴部67cの近傍において、上段部57の下面側にも壁75,75,77,77が突設され、これらの壁73〜77によって、円穴63から円穴部67aに至る経路の途中で遊技球が予期しない方向へ脱落しないようにされている。
上述の案内爪65は、下端側が爪逃がし穴部67cの内側に入り込むような位置にあり、案内爪65に沿って転がり落ちてくる遊技球は、滑らかに案内穴部67b上へと転がり込む。案内穴部67bのなす隙間の間隔は、遊技球の誘導方向に沿って円穴部67aに近づくほど拡大する形状となっているため、遊技球は、案内爪65に沿って転がり落ちてきた際の慣性力に加え、重力の作用でも隙間の間隔が拡大する方向へ転動する。こうして、案内穴部67b上を転がった遊技球は、円穴部67aに転落する。
下段部59に2つある円穴部67a,67aは、ちょうど三穴クルーン33の第2穴36、第3穴37の真上にあり、円穴部67aに転落した遊技球は真っ直ぐに落下して、三穴クルーン33の第2穴36、第3穴37に入る。なお、三穴クルーン33の第2穴36、第3穴37に入った遊技球は、入賞装置1の外部へと排出され、最終的には、遊技機外へと排出されることになる。
以上説明したように、この弾球遊技機の入賞装置1において、遊技球が特別入賞口11に入った場合は、その遊技球が、中央通路25、垂直通路27、背面側通路29、および旋回通路31(これらが本発明でいう第1案内通路に相当)によって三穴クルーン33(本発明でいうクルーン部材ないし三穴クルーン部材に相当)の凹面上へと案内され、通路から放出された遊技球は、三穴クルーン33の凹面上で旋回することになる。しかも、三穴クルーン33には、切欠部35b(本発明でいう誘導部に相当)が形成されているので、三穴クルーン33の上面側で旋回する遊技球は第1穴35(本発明でいう特定の穴)へと誘導される。また、突条45および突起47(これらも本発明でいう誘導部に相当)も、三穴クルーン33の上面側で旋回する遊技球を第1穴35へと誘導することになる。
一方、遊技球が通常入賞口12,13に入った場合は、その遊技球が上段部57と下段部59を有する二段構造の通路形成体(本発明でいう第2案内通路に相当)によって三穴クルーン33の上方へと案内され、この通路形成体から放出された遊技球は、三穴クルーン33の上方から第2穴36または第3穴37(本発明でいう特定の穴以外の穴)に向かって落下する。その結果、遊技球は三穴クルーン33の凹面上で旋回することなく第2穴36または第3穴37を通過する。
つまり、特別入賞口11に入球した場合、遊技球は常に三穴クルーン33の第1穴35へと誘導される一方、通常入賞口12,13に入球した場合、遊技球は常に三穴クルーン33の第2穴36または第3穴37へと誘導される。
したがって、この入賞装置1によれば、三穴クルーン33の各穴へ入球する確率は、計算上は入賞口11〜13の開口面積に準じた確率となるので、特定領域に振り分けられる確率が適正になっているかどうかを、入賞口の開口面積に基づいて客観的に見極めることができる。なお、本実施形態の場合、特別入賞口11および通常入賞口12,13は、すべて同じ開口面積となっているので、特定領域に振り分けられる確率は、計算上3分の1となる。
また、遊技場での営業上、特定領域に振り分けられる確率が過大または過小になっていると判断した場合、遊技釘を調整することで通常入賞口12,13への入賞確率に悪影響を与えることなく、特別入賞口11への入賞確率を増減調整することもできる。よって、特別入賞口11への入賞確率を低下させるために、通常入賞口12,13への入賞確率まで低下させてしまうことはなく、遊技者にとって入賞への期待感が薄れてしまうことがない。
さらに、遊技球を三穴クルーン33の上方から第2穴36または第3穴37に向かって落下させた場合、遊技球は三穴クルーン33の凹面上では旋回しないが、二段構造の通路形成体の途中には、一穴クルーン61を設けてあるので、入賞装置1に遊技球が入賞した場合、一穴クルーン61または三穴クルーン33のいずれか一方において、必ず遊技球が旋回することになる。したがって、遊技球が三穴クルーン33の凹面上で旋回しない経路を通る場合でも、遊技球の動きが単調にならず、興趣に富んだ入賞装置1となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態においては、1つの三穴クルーン33と2つの一穴クルーン61とを設けてあったが、本発明の主たる目的は、三穴クルーン33の各穴への入球確率を明確化するとともに、各穴への入球確率を個別に調整することを容易に実施できるようにすることにあるので、一穴クルーン61を設けるか否かは任意である。
また、上記実施形態では、特別入賞口11および通常入賞口12,13から三穴クルーン33に至る遊技球の通路について、特定の具体的構造を例示したが、この通路の具体的な構造についても任意に設計できる。
なお、本発明の入賞装置は、種々の弾球遊技機に装着可能であり、代表的な弾球遊技機であるパチンコ機はもちろんのこと、アレンジボールやその他の弾球遊技機に装着しても構わない。
本発明の実施形態として説明した弾球遊技機の入賞装置の正面図。 同入賞装置の内部に配置された主要な構造物を示す正面図。 同入賞装置の内部に配置された主要な構造物を示す左側面図。 垂直通路および背面側通路を示すための正面図。 三穴クルーンを示すための平面図。 (a)は通路形成体の上段部および下段部の位置関係を示すための平面図、(b)は上段部を示す平面図、(c)は上段部のA−A線断面図、(d)は下段部を示す平面図。
符号の説明
1・・・入賞装置、11・・・特別入賞口、12,13・・・通常入賞口、15・・・上開口部、16・・・下開口部、21,22,23,53・・・通過センサ、25・・・中央通路、27・・・垂直通路、29・・・背面側通路、31・・・旋回通路、33・・・三穴クルーン、35・・・第1穴、35a・・・円穴部、35b・・・切欠部、36・・・第2穴、37・・・第3穴、41・・・中央部、43・・・外周部、45・・・突条、47・・・突起、55・・・通出路、57・・・上段部、59・・・下段部、61・・・一穴クルーン、63・・・円穴、65・・・案内爪、67・・・異形穴、67a・・・円穴部、67b・・・案内穴部、67c・・・爪逃がし穴部、73,75・・・壁。

Claims (3)

  1. 皿状の凹面を有し、該凹面には複数の穴が形成され、前記凹面上に載った遊技球を該凹面上でいくらか旋回させてから前記複数の穴のいずれかに転落させるクルーン部材を備えた弾球遊技機の入賞装置であって、
    少なくとも1つは特別入賞口、該特別入賞口以外は通常入賞口とされる複数の入賞口と、
    前記特別入賞口に入った遊技球を、前記クルーン部材の前記凹面上へと案内することにより、該遊技球を前記クルーン部材の前記凹面上で旋回させる第1案内通路と、
    前記通常入賞口に入った遊技球を、前記クルーン部材の上方から前記特定の穴以外の穴に向かって落下させることにより、該遊技球を前記クルーン部材の前記凹面上で旋回させることなく前記特定の穴以外の穴を通過させる第2案内通路とを備えており、
    前記クルーン部材には、該クルーン部材の上面側で旋回する遊技球を前記特定の穴へと誘導する誘導部が形成されている
    ことを特徴とする弾球遊技機の入賞装置。
  2. 前記誘導部は、遊技球の直径より狭い隙間の上に遊技球が載ると、該遊技球を所定の誘導経路に沿って前記特定の穴へと誘導する溝または穴であり、前記隙間の間隔が、遊技球の誘導方向に沿って前記特定の穴に近づくほど拡大する形状となっていて、前記遊技球が自重にて前記隙間の間隔が拡大する方向へ転動する結果、前記特定の穴に転落する構造とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機の入賞装置。
  3. 皿状の凹面を有し、該凹面には第1〜第3の穴が形成され、さらに、前記凹面上に載った遊技球を前記第1の穴へと誘導する誘導部が形成され、前記凹面上に載った遊技球を該凹面上でいくらか旋回させるとともに、旋回する遊技球を前記誘導部によって前記第1の穴へと誘導し、該遊技球を前記第1の穴に転落させる三穴クルーン部材と、
    皿状の凹面を有し、該凹面には1つの穴が形成され、前記凹面上に載った遊技球を該凹面上でいくらか旋回させてから前記1つの穴に転落させる一穴クルーン部材と、
    中央の1つは特別入賞口、該特別入賞口の両脇はそれぞれ通常入賞口とされる3つの入賞口と、
    前記特別入賞口に入った遊技球を、前記三穴クルーン部材の前記凹面上へと案内することにより、該遊技球を前記三穴クルーン部材の前記凹面上で旋回させる第1案内通路と、
    前記通常入賞口に入った遊技球を、前記一穴クルーン部材の前記凹面上へと案内することにより、該遊技球を前記一穴クルーン部材の前記凹面上で旋回させ、さらに、前記一穴クルーン部材の穴に落下した遊技球を、前記三穴クルーン部材の上方から前記第2または第3の穴に向かって落下させることにより、該遊技球を前記三穴クルーン部材の前記凹面上で旋回させることなく前記第2または第3の穴を通過させる第2案内通路と
    を備えたことを特徴とする弾球遊技機の入賞装置。
JP2004013489A 2004-01-21 2004-01-21 弾球遊技機の入賞装置 Expired - Fee Related JP4001869B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004013489A JP4001869B2 (ja) 2004-01-21 2004-01-21 弾球遊技機の入賞装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004013489A JP4001869B2 (ja) 2004-01-21 2004-01-21 弾球遊技機の入賞装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005204825A true JP2005204825A (ja) 2005-08-04
JP4001869B2 JP4001869B2 (ja) 2007-10-31

Family

ID=34899533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004013489A Expired - Fee Related JP4001869B2 (ja) 2004-01-21 2004-01-21 弾球遊技機の入賞装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4001869B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009034371A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Fujishoji Co Ltd 弾球遊技機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009034371A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Fujishoji Co Ltd 弾球遊技機
JP4646954B2 (ja) * 2007-08-02 2011-03-09 株式会社藤商事 弾球遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4001869B2 (ja) 2007-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004298263A (ja) 弾球遊技機
JP4001869B2 (ja) 弾球遊技機の入賞装置
JP2001334041A (ja) 弾球遊技機
JP4728680B2 (ja) 遊技機
JP4394011B2 (ja) 遊技機のステージ機構
JP4614683B2 (ja) 遊技機
JP6144043B2 (ja) 遊技機
JP2011045403A (ja) 遊技機
JP2009082369A (ja) 弾球遊技機
JP2005329116A (ja) 遊技機
JP6088393B2 (ja) 遊技機
JP5129205B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2003325810A (ja) 遊技機
JP4553671B2 (ja) 遊技機
JP4309678B2 (ja) 球誘導部材およびその球誘導部材を備えた遊技機
JP2006006533A (ja) 遊技機
JP4896187B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2003190452A (ja) 遊技機
JP2003181057A (ja) パチンコ機
JP2016168347A (ja) 遊技機
JP4326813B2 (ja) 遊技機におけるセンタ役物のステージ構造
JP2003180984A (ja) 遊技機
JP4725836B2 (ja) 弾球遊技機
JP2003210711A (ja) 遊技機
JP6048899B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070724

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070815

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130824

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees