JP2005204816A - 水槽玩具 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で、しかも魚模型の行動範囲を比較的に大きくすることが可能な水槽玩具を提供すること。
【解決手段】水中で魚模型を遊泳させるための水槽本体と、水槽本体に対して着脱可能な下部ブロックと、水槽本体内を底部空間と魚模型が遊泳する空間とに分け多数の通水孔が形成された仕切り板とを備え、水槽本体には、仕切り板の下側の水を汲み上げその仕切り板の上側に導いて当該水槽本体内に水流を形成するための水流ファンが設置され、下部ブロックには、水流ファンの動力源となるモータが設置されるとともにモータの電源となる電池が設置可能となっており、モータの軸にはマグネットが設けられ、水流ファンの軸はモータの軸と平行に延在し、当該軸には、前記マグネットに対応する部分に他のマグネットが設けられ、モータの軸と水流ファンの軸との間の動力伝達を磁力作用を通じて行うように構成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、魚模型が遊泳する水槽玩具に関する。
この種の水槽玩具として、魚模型を水槽本体に入れ、この魚模型を磁力によって遊泳させるようにしたものが知られている。
特開平7−88255号公報
しかしながら、魚模型を磁力によって遊泳させるものでは、魚模型に磁石を組み込むとともに、水槽本体に駆動磁石を組み込む必要があることから、構造が複雑となる。また、この種の水槽玩具にあっては、一般に、磁力の及ぶ範囲は比較的小さいため、魚模型の行動範囲も小さいものとなっている。
本発明は、かかる点に鑑みなされたものであり、構造が簡単で、しかも魚模型の行動範囲を比較的に大きくすることが可能な水槽玩具を提供することを目的としている。
請求項1に記載の水槽玩具は、水中で魚模型を遊泳させるための水槽本体と、前記水槽本体に着脱可能なブロックとを備え、前記水槽本体には当該水槽本体内に水流を形成するための水流ファンが設置され、前記ブロックには、前記水流ファンの動力源となるモータが設置されるとともに前記モータの電源となる電池が設置可能となっていることを特徴とする。
請求項2に記載の水槽玩具は、請求項1に記載の水槽玩具において、前記水流ファンはフードによって被覆され、前記フードは前記モータの動力によって揺動するように構成され、前記フードには吐出口が設けられ、前記水流ファンの回転に伴って前記吐出口を通じて水を吐出するように構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の水槽玩具は、請求項1又は2に記載の水槽玩具において、前記水槽本体には開口部を持つ岩礁模型が設けられ、前記岩礁模型の内側に前記水流ファンが設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の水槽玩具は、請求項1〜3いずれか一に記載の水槽玩具において、前記水流ファンの軸は前記モータと機械的に連結されていることを特徴とする。この場合、モータ等が設置されるブロックは水槽本体の上、下、横のいずれに設けてもよい。なお、この場合の「機械的に連結する」とはギアその他の機素をもってモータと水流ファンの軸を連結することを言う。
請求項5に記載の水槽玩具は、請求項1〜3いずれか一に記載の水槽玩具において、前記ブロックの動力伝達部品と前記水槽本体の動力伝達部品との間の動力伝達は磁力作用を通じて行うように構成されていることを特徴とする。この場合、モータ等が設置されるブロックは水槽本体の上、下、横のいずれに設けてもよい。
請求項6に記載の水槽玩具は、請求項1〜5いずれか一に記載の水槽玩具において、前記モータ及び前記電池が設けられるブロックには当該電池を電源とし前記水槽本体内を照らす発光ダイオードが設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の水槽玩具は、請求項1〜5いずれか一に記載の水槽玩具において、前記モータ及び前記電池が設けられるブロックとは別のブロックが前記水槽本体に対して着脱可能に設けられ、当該別のブロックには電池を電源とし前記水槽本体内を照らす発光ダイオードが設けられていることを特徴とする。この場合、発光ダイオードが設置されるブロックは水槽本体の上、下、横のいずれに設けてもよい。
請求項1に記載の水槽玩具によれば、水流ファンによって惹起される水流によって魚模型を遊泳させるので、魚模型に磁石等を組み込む必要がなくなることから構造が簡素となるとともに、魚模型の行動範囲を比較的大きくすることができる。また、水流で魚模型を動作させるため魚模型の動作が滑らかとなる。さらに、モータや電池が組み込まれるブロックと水槽本体が分離できるため、水槽本体の掃除や、水槽本体の水交換が容易となる。
請求項2に記載の水槽玩具によれば、揺動するフードによって水流が変化するので、魚模型の動作に微妙に変化を加えることができる。
請求項3に記載の水槽玩具によれば、岩礁模型によって水流ファンが被覆されるので、意匠的にも好ましいものとなる。
請求項4に記載の水槽玩具によれば、同じブロックにモータと電池が設けられているので、モータと乾電池とを繋ぐ導線が短くて済むとともに、その導線が露出しないので意匠的にも好ましいものとなる。また、水槽本体の上のブロックにモータ等を設けるものでは、水槽本体を軸が貫く部分に特別なシール構造が不要となる。
請求項5に記載の水槽玩具によれば、モータが設置されるブロックの動力伝達部品と水槽玩具の動力伝達部品との間の動力伝達を磁力作用を通じて行うので、水漏れを防ぐための特別なシールが不要となる。また、機械音を低減させることができる。
請求項6および7に記載の水槽玩具によれば、発光ダイオードが設けられているので、夜間でも魚模型の鑑賞が可能となる。
A.第1実施形態
(全体構造)
図1は本発明に係る水槽玩具の斜視図である。この水槽玩具1は大別すると水槽本体2と上部ブロック3から構成されている。水槽本体2には水が貯留されるとともに、魚模型Fが入れられている。上部ブロック3にはボタン式の操作部Bとシーソ式の操作部Sとが設けられている。このうち操作部Bは水槽本体2内に水流を形成するためのもので、操作部Sは水槽本体2内を照明するためのものである。以下、水槽玩具1の詳細を説明する。
(水槽本体の天板)
水槽本体2は矩形状の箱の形に形成されている。この水槽本体2には図2に示すように天板21が設けられている。また、天板21には矩形状の凹部22が形成されている。そして、凹部22には注水口23が形成されている。ここで凹部22に注水口23を形成したのは、注水の際に注水口23の周辺に流れる水を凹部22で受け止めて水垂れを防止するためである。この注水口23は魚模型Fを出し入れできる大きさに形成されている。この注水口23には半透明の軟質合成樹脂製の蓋24が着脱可能に取り付けられる。なお、注水口23は水道の蛇口よりも大きいものであることが好ましい。水道の蛇口から直接注水できるからである。
また、天板21には排水口25が形成されている。この排水口25は特に限定はされないが凹部22の外に形成されている。この排出口25は魚模型Fが出し入れできない大きさとなっている。この排出口25を注水口23とは別に形成したのは、排水にあたり魚模型Fよりも小さい排出口25を用いることで、魚模型Fが流れ出てしまうのを防止するためである。
(水槽本体の仕切り板)
水槽本体2の底近くには図1及び図3に示すように硬質合成樹脂製の仕切り板31が設けられている。この仕切り板31は水槽本体2内を底部空間と魚模型Fが遊泳する空間を隔てるためのものである。この仕切り板31には多数の通水孔32が形成されている。多数の通水孔32は仕切り板31の上下の通水を可能とするものである。
また、仕切り板31には硬質合成樹脂製の岩礁模型33が一体的に付設されている。岩岩礁模型33の一つは仕切り板31上に吐出口分34を持つ。
(水槽本体のポンプ)
水槽本体2のポンプ41はフード42と開放形の水流ファン43を備える。水流ファン43の軸44は図3に示すように岩礁模型33の表皮を上下に貫通して設けられている。軸44の上端にはフェイスギア45が固定されている。このフェイスギア45のギア部分は水槽本体2の天板21の上側に露出している。また、軸44には前記水流ファン43が固定されている。水流ファン43の設置場所は岩礁模型33の表皮に覆われた領域である。この水流ファン43はその回転によって仕切り板31の下側の水を汲み上げ仕切り板31の上側に導く働きをする。一方、フード42は水流ファン43を上方および側方から覆うものであり、外周には吐出口45が設けられている。吐出口45は水流ファン43からの水を吐出するためのものである。このフード42の周縁部下側には突起46が付設されている。この突起46は、仕切り板31に形成した弧状のスリット47に挿入され、仕切り板31の下側にまで延びている。
以上のように構成されたフード42は後述の揺動機構51によって軸44を中心にして左右に揺動可能に構成されている。なお、図5はフード42および水流ファン43の加法から見た場合の斜視図である。
(揺動機構)
揺動機構51は前記軸44の回転動力によって前記フード42を左右に揺動させるものである。この揺動機構51はウォームギア52、ギア53、ウォームギア54、ギア55および揺動部材56を備える。ウォームギア54は前記軸44の下端に固定されている。ギア53は、水平方向に延在する軸57の一端に固定され、前記ウォームギア52と噛合している。ウォームギア52は前記軸57の他端に固定されている。ギア55は、鉛直方向に延在する軸58に付設され、前記ウォームギア54と噛合している。このギア55の上面の偏心位置には突起59が付設されている。揺動部材56はギア55外の軸60を中心に揺動可能に構成されている。揺動部材56にはスリット61が形成され、このスリット61には前記ギア55の突起59が下側から挿入されている。その結果、揺動部材56はギア55が回転すると軸60を中心に左右に揺動することになる。また、揺動部材56のスリット61には、スリット47に挿入された突起46が上側から挿入されている。その結果、揺動部材56が左右に揺動するとフード42も左右に揺動することになる。
(上部ブロック)
上部ブロック3には電池収容部(図示せず)が設けられている。電池収容部には乾電池(図示せず)が収容可能となっている。この電池収容部は蓋3a(図1参照)によって覆われている。蓋3aは上部ブロック3の本体にねじ止めされている。したがって、ねじを取り外して蓋3aを取り外すことにより、乾電池を取り付けたり、取り外したりすることができる。
また、上部ブロック3には前記乾電池を電源とするモータMが設置されている。このモータMはモータ軸が上下方向に延在するように設置されている。モータ軸にはフェースギア3bが固定されている。フェースギア3bは上部ブロック3の下側に露出している。そして、このフェースギア3bは上部ブロック3が水槽本体2に設置された際に前記フェースギア45と噛合する。
さらに、上部ブロック3には青色の発光ダイオードLが設置されている。発光ダイオードLは上部ブロック3の下側に露出している。発光ダイオードLの設置場所は前記水槽本体2の注水口25に対応する位置である。
次に、水槽玩具1の使用の仕方の一例を説明する。
水槽本体2から上部ブロック3を取り外した後、注水口23の蓋24を取り外して注水口23から水を注ぎ込む。次いで、或いは水を注ぎ込む前に魚模型Fを注水口23から水槽本体2内に入れる。水が注ぎ込まれ、かつ魚模型Fを水槽本体2内に入れたら、注水口23に蓋24を付けて水槽本体2の上に上部ブロック3を設置する。そして、水槽玩具1を机等の上に設置し、操作部Bおよび操作部Sを操作する。
すると、ポンプ41が作動し水流ファン43が回転するとともに、フード42が左右に揺動する。そして、水槽本体2内の水は仕切り板31の通水孔32から下側に吸い込まれるとともに、岩礁模型33の吐出口分34から吐き出される。このとき、水槽本体2内には水流が形成され、この水流によって魚模型Fが遊泳する。
B.第2実施形態
(全体構成)
図7は第2実施形態の水槽玩具の要部を示している。この水槽玩具70が第1実施形態の水槽玩具1と異なる点は、第1に、下部ブロック71を備えており、この下部ブロック71に、モータMが設置されるとともにモータMの電源としての電池72が設置可能となっていること、第2に、下部ブロック71の動力伝達部品と水槽本体73の動力伝達部品との間の動力伝達が磁力作用を通じて行われるようになっている点である。以下、水槽玩具70の詳細を説明する。なお、図8は、水槽玩具70における水槽本体73内の仕切り板75およびフード95,96を取り外した状態の平面図、図9は、水槽玩具70における水槽本体73内のフード95,96を取り外した状態の平面図、図10は、水槽玩具70における水槽本体73内の平面図である。
(下部ブロック)
下部ブロック71に設置されるモータMは、特に限定はされないが、モータ軸が水平となるように設置されている。このモータ軸にはマグネット74が取り付けられている。
(水槽本体)
水槽本体73の底近くには硬質合成樹脂製の仕切り板75が設けられている。仕切り板75には、第1実施形態の水槽玩具1の仕切り板31と同様に、多数の通水孔76が形成されている。水槽本体73内には、仕切り板75の下側に、前記モータ軸と平行に延在する軸77が設置されている。この軸77の両端には水流ファン78,79が設けられている。また、軸77には、前記マグネット74に対峙する部分にマグネット80が設けられている。そして、マグネット74,80間に作用する磁力によって、モータMの動力が軸77に伝達され、軸77が回転するようになっている。また、軸77にはギア81が設けられている。軸77の下側には当該軸77と直交する方向で且つ水平方向に延在する軸82が設けられている。この軸82にはギア83,84が設けられている。このうちギア83は前記ギア81に噛合している。また、鉛直方向に延在する軸(図示せず)にはギア86が設けられている。このギア86は前記ギア84に噛合している。ギア86の上側の端面には偏心位置に突起87が設けられている。ギア86の上方にはスライダ88が設けられている。このスライダ88は前記軸77の延在方向に動作可能となっている。このスライダ88の一端の長穴89には前記突起87が挿入され、スライダ88はギア86の回転に伴って動作するようになっている。スライダ88の他端にはU字状の係合部90が設けられている。
仕切り板75には水流ファン78,79に対応する位置に穴91,92が設けられている。また、仕切り板75には穴91,92を覆うようにフード93,94が設けられている。フード93,94にはそれぞれ吐出口95,96が設けられている。一方のフード93は仕切り板75に固定されている。他方のフード94は鉛直方向に延在する軸97を中心に揺動可能となっている。フード94の下には突起98が設けられている。仕切り板75には前記突起98の移動領域に対応する部分にガイド穴99が設けられている。前記突起98は、仕切り板75の下側に突出し前記係合部70に契合している。その結果、スライダ88が動作するとフード94が揺動することになる。
なお、マグネット74,60は円周方向に交互にN極,S極が並ぶようにすることによってモータ軸や軸57に取り付ければよい。
C.変形例
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
例えば、前記第1実施形態においては機械的にモータ動力を水流ファン43に伝達するようにしたが、第2実施形態のように磁力作用を通じて動力を伝達してもよい。また、第2実施形態においてはフード93,94を露出させたが、第1実施形態と同様に岩礁模型の下に設けてもよい。さらに、第2実施形態においては上部ブロックを設けなかったが、上部ブロックを水槽本体73に対して着脱可能に設けてもよい。そして、この場合、上部ブロックに発光ダイオードを設置するとともに電池を着脱可能とし、発光ダイオードによって水槽本体73内を照らせるようにしてもよい。また、マグネット74,80の軸は平行ではなく、同一直線上に並ぶように設けてもよい。さらに、モータM等を設置するブロックは水槽本体の横に設けてもよい。
第1実施形態に係る水槽玩具の斜視図である。 図1の水槽玩具における水槽本体の上面の斜視図である。 図1の水槽玩具を正面から見た場合の断面図である。 図1の水槽玩具のポンプ等の分解斜視図である。 図1の水槽玩具の水流ファンおよびフードを下側から見た場合の斜視図である。 図1の水槽玩具の上部ブロックを下側から見た場合の斜視図である。 第2実施形態に係る水槽玩具の要部を正面から見た場合の断面図である。 図7の水槽玩具における水槽本体内の仕切り板およびフードを取り外した状態の平面図である。 図7の水槽玩具における水槽本体内のフードを取り外した状態の平面図である。 図7の水槽玩具における水槽本体内の平面図である。
符号の説明
1,70 水槽玩具
2,73 水槽本体
3 上部ブロック
33 岩礁模型
42,93,94 フード
43,58,59 水流ファン
44 軸
74,80 マグネット
M モータ
請求項1に記載の水槽玩具は、水中で魚模型を遊泳させるための水槽本体と、前記水槽本体に対して着脱可能なブロックと、前記水槽本体内を底部空間と前記魚模型が遊泳する空間を隔て多数の通水孔が形成された仕切り板とを備え、前記水槽本体には、前記仕切り板の下側の水を汲み上げその仕切り板の上側に導いて当該水槽本体内に水流を形成するための水流ファンが設置され、前記ブロックには、前記水流ファンの動力源となるモータが設置されるとともに前記モータの電源となる電池が設置可能となっていることを特徴とする。
本発明は、魚模型が遊泳する水槽玩具に関する。
この種の水槽玩具として、魚模型を水槽本体に入れ、この魚模型を磁力によって遊泳させるようにしたものが知られている。
特開平7−88255号公報
しかしながら、魚模型を磁力によって遊泳させるものでは、魚模型に磁石を組み込むとともに、水槽本体に駆動磁石を組み込む必要があることから、構造が複雑となる。また、この種の水槽玩具にあっては、一般に、磁力の及ぶ範囲は比較的小さいため、魚模型の行動範囲も小さいものとなっている。
本発明は、かかる点に鑑みなされたものであり、構造が簡単で、しかも魚模型の行動範囲を比較的に大きくすることが可能な水槽玩具を提供することを目的としている。
請求項1に記載の水槽玩具は、水中で魚模型を遊泳させるための水槽本体と、前記水槽本体の下側に設けられ当該水槽本体に対して着脱可能な下部ブロックと、前記水槽本体内を底部空間と前記魚模型が遊泳する空間とに分け多数の通水孔が形成された仕切り板とを備え、前記水槽本体には、前記仕切り板の下側の水を汲み上げその仕切り板の上側に導いて当該水槽本体内に水流を形成するための水流ファンが設置され、前記下部ブロックには、前記水流ファンの動力源となるモータが設置されるとともに前記モータの電源となる電池が設置可能となっており、前記モータの軸にはマグネットが設けられ、前記モータの軸と前記水流ファンの軸とは上下で平行に延在し、前記水流ファンの軸には、前記マグネットに対応する部分に他のマグネットが設けられ、前記モータの軸と前記水流ファンの軸との間の動力伝達を磁力作用を通じて行うように構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の水槽玩具は、請求項1に記載の水槽玩具において、前記水流ファンはフードによって被覆され、前記フードは前記モータの動力によって揺動するように構成され、前記フードには吐出口が設けられ、前記水流ファンの回転に伴って前記吐出口を通じて水を吐出するように構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の水槽玩具は、請求項1又は2に記載の水槽玩具において、前記水槽本体には開口部を持つ岩礁模型が設けられ、前記岩礁模型の内側に前記水流ファンが設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の水槽玩具は、請求項1〜3いずれか一に記載の水槽玩具において、前記モータ及び前記電池が設けられる下部ブロックには当該電池を電源とし前記水槽本体内を照らす発光ダイオードが設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の水槽玩具は、請求項1〜3いずれか一に記載の水槽玩具において、前記モータ及び前記電池が設けられる下部ブロックとは別のブロックが前記水槽本体に対して着脱可能に設けられ、当該別のブロックには電池を電源とし前記水槽本体内を照らす発光ダイオードが設けられていることを特徴とする。この場合、発光ダイオードが設置されるブロックは水槽本体の上、下、横のいずれに設けてもよい。
請求項1に記載の水槽玩具によれば、水流ファンによって惹起される水流によって魚模型を遊泳させるので、魚模型に磁石等を組み込む必要がなくなることから構造が簡素となるとともに、魚模型の行動範囲を比較的大きくすることができる。また、水流で魚模型を動作させるため魚模型の動作が滑らかとなる。さらに、モータや電池が組み込まれる下部ブロックと水槽本体が分離できるため、水槽本体の掃除や、水槽本体の水交換が容易となる。また、モータの動力が磁力作用を通じて水流ファンに伝達されるので、水漏れを防ぐための特別なシールが不要となる。また、機械音を低減させることができる。
請求項2に記載の水槽玩具によれば、揺動するフードによって水流が変化するので、魚模型の動作に微妙に変化を加えることができる。
請求項3に記載の水槽玩具によれば、岩礁模型によって水流ファンが被覆されるので、意匠的にも好ましいものとなる。
請求項4および5に記載の水槽玩具によれば、発光ダイオードが設けられているので、夜間でも魚模型の鑑賞が可能となる。
A.参考例
(全体構造)
図1は参考例に係る水槽玩具の斜視図である。この水槽玩具1は大別すると水槽本体2と上部ブロック3から構成されている。水槽本体2には水が貯留されるとともに、魚模型Fが入れられている。上部ブロック3にはボタン式の操作部Bとシーソ式の操作部Sとが設けられている。このうち操作部Bは水槽本体2内に水流を形成するためのもので、操作部Sは水槽本体2内を照明するためのものである。以下、水槽玩具1の詳細を説明する。
(水槽本体の天板)
水槽本体2は矩形状の箱の形に形成されている。この水槽本体2には図2に示すように天板21が設けられている。また、天板21には矩形状の凹部22が形成されている。そして、凹部22には注水口23が形成されている。ここで凹部22に注水口23を形成したのは、注水の際に注水口23の周辺に流れる水を凹部22で受け止めて水垂れを防止するためである。この注水口23は魚模型Fを出し入れできる大きさに形成されている。この注水口23には半透明の軟質合成樹脂製の蓋24が着脱可能に取り付けられる。なお、注水口23は水道の蛇口よりも大きいものであることが好ましい。水道の蛇口から直接注水できるからである。
また、天板21には排水口25が形成されている。この排水口25は特に限定はされないが凹部22の外に形成されている。この排出口25は魚模型Fが出し入れできない大きさとなっている。この排出口25を注水口23とは別に形成したのは、排水にあたり魚模型Fよりも小さい排出口25を用いることで、魚模型Fが流れ出てしまうのを防止するためである。
(水槽本体の仕切り板)
水槽本体2の底近くには図1及び図3に示すように硬質合成樹脂製の仕切り板31が設けられている。この仕切り板31は水槽本体2内を底部空間と魚模型Fが遊泳する空間を隔てるためのものである。この仕切り板31には多数の通水孔32が形成されている。多数の通水孔32は仕切り板31の上下の通水を可能とするものである。
また、仕切り板31には硬質合成樹脂製の岩礁模型33が一体的に付設されている。岩岩礁模型33の一つは仕切り板31上に吐出口分34を持つ。
(水槽本体のポンプ)
水槽本体2のポンプ41はフード42と開放形の水流ファン43を備える。水流ファン43の軸44は図3に示すように岩礁模型33の表皮を上下に貫通して設けられている。軸44の上端にはフェイスギア45が固定されている。このフェイスギア45のギア部分は水槽本体2の天板21の上側に露出している。また、軸44には前記水流ファン43が固定されている。水流ファン43の設置場所は岩礁模型33の表皮に覆われた領域である。この水流ファン43はその回転によって仕切り板31の下側の水を汲み上げ仕切り板31の上側に導く働きをする。一方、フード42は水流ファン43を上方および側方から覆うものであり、外周には吐出口45が設けられている。吐出口45は水流ファン43からの水を吐出するためのものである。このフード42の周縁部下側には突起46が付設されている。この突起46は、仕切り板31に形成した弧状のスリット47に挿入され、仕切り板31の下側にまで延びている。
以上のように構成されたフード42は後述の揺動機構51によって軸44を中心にして左右に揺動可能に構成されている。なお、図5はフード42および水流ファン43の加法から見た場合の斜視図である。
(揺動機構)
揺動機構51は前記軸44の回転動力によって前記フード42を左右に揺動させるものである。この揺動機構51はウォームギア52、ギア53、ウォームギア54、ギア55および揺動部材56を備える。ウォームギア54は前記軸44の下端に固定されている。ギア53は、水平方向に延在する軸57の一端に固定され、前記ウォームギア52と噛合している。ウォームギア52は前記軸57の他端に固定されている。ギア55は、鉛直方向に延在する軸58に付設され、前記ウォームギア54と噛合している。このギア55の上面の偏心位置には突起59が付設されている。揺動部材56はギア55外の軸60を中心に揺動可能に構成されている。揺動部材56にはスリット61が形成され、このスリット61には前記ギア55の突起59が下側から挿入されている。その結果、揺動部材56はギア55が回転すると軸60を中心に左右に揺動することになる。また、揺動部材56のスリット61には、スリット47に挿入された突起46が上側から挿入されている。その結果、揺動部材56が左右に揺動するとフード42も左右に揺動することになる。
(上部ブロック)
上部ブロック3には電池収容部(図示せず)が設けられている。電池収容部には乾電池(図示せず)が収容可能となっている。この電池収容部は蓋3a(図1参照)によって覆われている。蓋3aは上部ブロック3の本体にねじ止めされている。したがって、ねじを取り外して蓋3aを取り外すことにより、乾電池を取り付けたり、取り外したりすることができる。
また、上部ブロック3には前記乾電池を電源とするモータMが設置されている。このモータMはモータ軸が上下方向に延在するように設置されている。モータ軸にはフェースギア3bが固定されている。フェースギア3bは上部ブロック3の下側に露出している。そして、このフェースギア3bは上部ブロック3が水槽本体2に設置された際に前記フェースギア45と噛合する。
さらに、上部ブロック3には青色の発光ダイオードLが設置されている。発光ダイオードLは上部ブロック3の下側に露出している。発光ダイオードLの設置場所は前記水槽本体2の注水口25に対応する位置である。
次に、水槽玩具1の使用の仕方の一例を説明する。
水槽本体2から上部ブロック3を取り外した後、注水口23の蓋24を取り外して注水口23から水を注ぎ込む。次いで、或いは水を注ぎ込む前に魚模型Fを注水口23から水槽本体2内に入れる。水が注ぎ込まれ、かつ魚模型Fを水槽本体2内に入れたら、注水口23に蓋24を付けて水槽本体2の上に上部ブロック3を設置する。そして、水槽玩具1を机等の上に設置し、操作部Bおよび操作部Sを操作する。
すると、ポンプ41が作動し水流ファン43が回転するとともに、フード42が左右に揺動する。そして、水槽本体2内の水は仕切り板31の通水孔32から下側に吸い込まれるとともに、岩礁模型33の吐出口分34から吐き出される。このとき、水槽本体2内には水流が形成され、この水流によって魚模型Fが遊泳する。
B.本発明の実施形態
(全体構成)
図7は本発明の実施形態に係る水槽玩具の要部を示している。この水槽玩具70が参考例の水槽玩具1と異なる点は、第1に、下部ブロック71を備えており、この下部ブロック71に、モータMが設置されるとともにモータMの電源としての電池72が設置可能となっていること、第2に、下部ブロック71の動力伝達部品と水槽本体73の動力伝達部品との間の動力伝達が磁力作用を通じて行われるようになっている点である。以下、水槽玩具70の詳細を説明する。なお、図8は、水槽玩具70における水槽本体73内の仕切り板75およびフード95,96を取り外した状態の平面図、図9は、水槽玩具70における水槽本体73内のフード95,96を取り外した状態の平面図、図10は、水槽玩具70における水槽本体73内の平面図である。
(下部ブロック)
下部ブロック71に設置されるモータMは、特に限定はされないが、モータ軸が水平となるように設置されている。このモータ軸にはマグネット74が取り付けられている。モータMが設置される下部ブロックは水槽本体73に対して着脱可能となっている。
(水槽本体)
水槽本体73の底近くには硬質合成樹脂製の仕切り板75が設けられている。仕切り板75には、第1実施形態の水槽玩具1の仕切り板31と同様に、多数の通水孔76が形成されている。水槽本体73内には、仕切り板75の下側に、前記モータ軸と平行に延在する軸77が設置されている。この軸77の両端には水流ファン78,79が設けられている。また、軸77には、前記マグネット74に対峙する部分にマグネット80が設けられている。そして、マグネット74,80間に作用する磁力によって、モータMの動力が軸77に伝達され、軸77が回転するようになっている。また、軸77にはギア81が設けられている。軸77の下側には当該軸77と直交する方向で且つ水平方向に延在する軸82が設けられている。この軸82にはギア83,84が設けられている。このうちギア83は前記ギア81に噛合している。また、鉛直方向に延在する軸(図示せず)にはギア86が設けられている。このギア86は前記ギア84に噛合している。ギア86の上側の端面には偏心位置に突起87が設けられている。ギア86の上方にはスライダ88が設けら
れている。このスライダ88は前記軸77の延在方向に動作可能となっている。このスライダ88の一端の長穴89には前記突起87が挿入され、スライダ88はギア86の回転に伴って動作するようになっている。スライダ88の他端にはU字状の係合部90が設けられている。
仕切り板75には水流ファン78,79に対応する位置に穴91,92が設けられている。また、仕切り板75には穴91,92を覆うようにフード93,94が設けられている。フード93,94にはそれぞれ吐出口95,96が設けられている。一方のフード93は仕切り板75に固定されている。他方のフード94は鉛直方向に延在する軸97を中心に揺動可能となっている。フード94の下には突起98が設けられている。仕切り板75には前記突起98の移動領域に対応する部分にガイド穴99が設けられている。前記突起98は、仕切り板75の下側に突出し前記係合部70に係合している。その結果、スライダ88が動作するとフード94が揺動することになる。
なお、マグネット74,60は円周方向に交互にN極,S極が並ぶようにすることによってモータ軸や軸57に取り付ければよい。
C.変形例
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においてはフード93,94を露出させたが、参考例と同様に岩礁模型の下に設けてもよい。さらに、上記実施形態においては上部ブロックを設けなかったが、上部ブロックを水槽本体73に対して着脱可能に設けてもよい。そして、この場合、上部ブロックに発光ダイオードを設置するとともに電池を着脱可能とし、発光ダイオードによって水槽本体73内を照らせるようにしてもよい。また、発光ダイオードはモータMと同じブロックに設けてもよい。
参考例に係る水槽玩具の斜視図である。 図1の水槽玩具における水槽本体の上面の斜視図である。 図1の水槽玩具を正面から見た場合の断面図である。 図1の水槽玩具のポンプ等の分解斜視図である。 図1の水槽玩具の水流ファンおよびフードを下側から見た場合の斜視図である。 図1の水槽玩具の上部ブロックを下側から見た場合の斜視図である。 本発明の実施形態に係る水槽玩具の要部を正面から見た場合の断面図である。 図7の水槽玩具における水槽本体内の仕切り板およびフードを取り外した状態の平面図である。 図7の水槽玩具における水槽本体内のフードを取り外した状態の平面図である。 図7の水槽玩具における水槽本体内の平面図である。
符号の説明
1,70 水槽玩具
2,73 水槽本体
3 上部ブロック
33 岩礁模型
42,93,94 フード
43,58,59 水流ファン
44 軸
74,80 マグネット
M モータ
請求項1に記載の水槽玩具は、水中で魚模型を遊泳させるための水槽本体と、前記水槽本体の下側に設けられ当該水槽本体に対して着脱可能な下部ブロックと、前記水槽本体内を底部空間と前記魚模型が遊泳する空間とに分け多数の通水孔が形成された仕切り板とを備え、前記水槽本体には、前記底部空間に前記仕切り板の下側の水を汲み上げその仕切り板の上側に導いて当該水槽本体内に水流を形成するための水流ファンが設置され、前記下部ブロックには、前記水流ファンの動力源となるモータが設置されるとともに前記モータの電源となる電池が設置可能となっており、前記モータの軸にはマグネットが設けられ、前記モータの軸と前記水流ファンの軸とは上下で水平方向に平行に延在し、前記水流ファンの軸には前記マグネットに対応する部分に他のマグネットが設けられ、前記モータの軸と前記水流ファンの軸との間の動力伝達を磁力作用を通じて行うように構成され、前記水流ファンはフードによって被覆され、前記フードは、前記モータの動力による前記水流ファンの軸の回転を通じて揺動するように構成され、前記フードには吐出口が設けられ、前記水流ファンの回転に伴って前記吐出口を通じて水を吐出するように構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の水槽玩具は、請求項1に記載の水槽玩具において、前記水槽本体には開口部を持つ岩礁模型が設けられ、前記岩礁模型の内側に前記水流ファンが設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の水槽玩具は、請求項1又は2に記載の水槽玩具において、前記モータ及び前記電池が設けられる下部ブロックには当該電池を電源とし前記水槽本体内を照らす発光ダイオードが設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の水槽玩具は、請求項1又は2に記載の水槽玩具において、前記モータ及び前記電池が設けられる下部ブロックとは別のブロックが前記水槽本体に対して着脱可能に設けられ、当該別のブロックには電池を電源とし前記水槽本体内を照らす発光ダイオードが設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の水槽玩具によれば、水流ファンによって惹起される水流によって魚模型を遊泳させるので、魚模型に磁石等を組み込む必要がなくなることから構造が簡素となるとともに、魚模型の行動範囲を比較的大きくすることができる。また、水流で魚模型を動作させるため魚模型の動作が滑らかとなる。さらに、モータや電池が組み込まれる下部ブロックと水槽本体が分離できるため、水槽本体の掃除や、水槽本体の水交換が容易となる。また、モータの動力が磁力作用を通じて水流ファンに伝達されるので、水漏れを防ぐための特別なシールが不要となる。また、機械音を低減させることができる。また、請求項1に記載の水槽玩具によれば、揺動するフードによって水流が変化するので、魚模型の動作に微妙に変化を加えることができる。
請求項2に記載の水槽玩具によれば、岩礁模型によって水流ファンが被覆されるので、意匠的にも好ましいものとなる。
請求項3及び4に記載の水槽玩具によれば、発光ダイオードが設けられているので、夜間でも魚模型の鑑賞が可能となる。

Claims (7)

  1. 水中で魚模型を遊泳させるための水槽本体と、前記水槽本体に対して着脱可能なブロックとを備え、前記水槽本体には当該水槽本体内に水流を形成するための水流ファンが設置され、前記ブロックには、前記水流ファンの動力源となるモータが設置されるとともに前記モータの電源となる電池が設置可能となっていることを特徴とする水槽玩具。
  2. 前記水流ファンはフードによって被覆され、前記フードは前記モータの動力によって揺動するように構成され、前記フードには吐出口が設けられ、前記水流ファンの回転に伴って前記吐出口を通じて水を吐出するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の水槽玩具。
  3. 前記水槽本体には開口部を持つ岩礁模型が設けられ、前記岩礁模型の内側に前記水流ファンが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の水槽玩具。
  4. 前記水流ファンの軸は前記モータと機械的に連結されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか一に記載の水槽玩具。
  5. 前記ブロックの動力伝達部品と前記水槽本体の動力伝達部品との間の動力伝達は磁力作用を通じて行うように構成されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか一に記載の水槽玩具。
  6. 前記モータ及び前記電池が設けられるブロックには当該電池を電源とし前記水槽本体内を照らす発光ダイオードが設けられていることを特徴とする請求項1〜5いずれか一に記載の水槽玩具。
  7. 前記モータ及び前記電池が設けられるブロックとは別のブロックが前記水槽本体に対して着脱可能に設けられ、当該別のブロックには電池を電源とし前記水槽本体内を照らす発光ダイオードが設けられていることを特徴とする請求項1〜5いずれか一に記載の水槽玩具。
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