JP2005203916A - ブロッキングフィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 小型化を可能にするブロッキングフィルタを提供する。
【解決手段】 電灯線通信により発生する信号を阻止するブロッキングフィルタにおいて、第1のコア部分11Eと、この第1のコア部分11Eの両側に設けられた第2および第3のコア部分11A、11Bとを具備し、これら3つのコア部分の両端が互いに連結されて形成されたコア11と、第2および第3のコア部分11A、11Bにそれぞれ設けられた第1および第2のリアクトル1、2と、第1および第2のリアクトル1、2の出力側に直列に接続された第1および第2のコンデンサ回路3、4とを有する。第1のリアクトル1と第1のコンデンサ回路3とで第1のフィルタを形成し、第2のリアクトル2と第2のコンデンサ回路4とで第2のフィルタを形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 電灯線通信により発生する信号を阻止するブロッキングフィルタにおいて、第1のコア部分11Eと、この第1のコア部分11Eの両側に設けられた第2および第3のコア部分11A、11Bとを具備し、これら3つのコア部分の両端が互いに連結されて形成されたコア11と、第2および第3のコア部分11A、11Bにそれぞれ設けられた第1および第2のリアクトル1、2と、第1および第2のリアクトル1、2の出力側に直列に接続された第1および第2のコンデンサ回路3、4とを有する。第1のリアクトル1と第1のコンデンサ回路3とで第1のフィルタを形成し、第2のリアクトル2と第2のコンデンサ回路4とで第2のフィルタを形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電灯線通信による高周波信号の通過を阻止するブロッキングフィルタに関する。
電灯線通信は、商用電源を供給する電力線を伝送路として、高周波の搬送波を用いて信号の送受信を行う。電灯線通信では、宅内から隣家に高周波信号が伝わらないようにするために、電力線にブロッキングフィルタが用いられる。一般に、低圧の商用電源供給では、単相三線式が用いられている。単相三線式では、0ボルトの中性線に対して、100ボルトの2本の線によって、宅内に100ボルトまたは200ボルトの電源を供給している。
電灯線通信用のブロッキングフィルタは次のように接続される。図3に示すように、柱上トランス101で低圧に変換された単相三線式では、0ボルトの中性線であるN線と、100ボルトの2本の線であるL1線およびL2線とによって、各住宅110内に商用電源が供給される。このとき、供給側のN線、L1線、L2線の3線と、住宅110内に配線されている需要側のN線、L3線、L4線の3線との間に、ブロッキングフィルタ102が接続される。このようなブロッキングフィルタが特許文献1に示されている。
ブロッキングフィルタ102によれば、需要側のN線、L3線、L4線に接続されている送信機103が受信機104に高周波信号を送るとき、この信号は、ブロッキングフィルタ102によって通過が阻止されるので、供給側のN線、L1線、L2線に漏れることがない。
ところで、ブロッキングフィルタ102には、図4に示すように、2つのリアクトル101、102がL1−L3線間とL2−L4線間とに設けられているものがある。さらに、リアクトル101の出力側とリアクトル102の出力側との間に、コンデンサで構成されるコンデンサ回路103、104が設けられている。そして、リアクトル101、102とコンデンサ回路103、104とで形成されるフィルタによって、高周波信号が住宅110から隣の住宅に漏れることを防いでいる。
特開平3−296313号公報
従来のブロッキングフィルタには、次のような課題がある。つまり、従来のブロッキングフィルタは2つのリアクトル101、102(図4)を備えている。一方、電灯線間には、10Ωのインピーダンスがある。リアクトル101とリアクトル102とに磁気的な結合があると、電灯線のインピーダンス分10Ωにより、ブロッキングフィルタの減衰特性が劣化する。このために、リアクトル101をリアクトル102から離して結合を切る必要があり、この結果、ブロッキングフィルタの形状が大型になってしまう。
本発明は、前記の課題を解決し、小型化を可能にするブロッキングフィルタを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、電灯線通信により発生する信号を阻止するブロッキングフィルタにおいて、第1のコア部分と、この第1のコア部分の両側に設けられた第2および第3のコア部分とを具備し、これら3つのコア部分の両端が互いに連結されて形成されたコアと、前記第2および第3のコア部分にそれぞれ設けられた第1および第2のリアクトルと、前記第1および第2のリアクトルの出力側に直列に接続された第1および第2のコンデンサ回路とを有し、前記第1のリアクトルと前記第1のコンデンサ回路とで第1のフィルタを形成し、前記第2のリアクトルと前記第2のコンデンサ回路とで第2のフィルタを形成することを特徴とするブロッキングフィルタである。
請求項1の発明により、第1のコア部分の両側に設けられた第2および第3のコア部分の両端を互いに連結して形成したコアを用いることにより、第1のコア部分がパスコアとなり、第1のリアクトルと第2のリアクトルとの磁気的な結合を切る。この結果、第1のリアクトルと第2のリアクトルとを接近して配置することができ、ブロッキングフィルタの小型化を可能にする。
つぎに、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態によるブロッキングフィルタを図1に示す。図1のブロッキングフィルタは、リアクトル1、2と、コンデンサ回路3、4と、コンデンサ5と、出力端子6A〜6Cと、入力端子7A〜7Cとを備えている。本実施の形態では、リアクトル1、2が第1および第2のリアクトルであり、コンデンサ回路3、4が第1および第2のコンデンサ回路である。
入力端子7Aは単相三線式の供給側のL1線に接続され、入力端子7BはN線に接続され、入力端子7CはL2線に接続されている。出力端子6Aは需要側(負荷側)のL3線に接続され、出力端子6BはN線に接続され、出力端子6CはL4線に接続されている。出力端子6Aと出力端子6Bとの間には、需要側である宅内の家電製品から発生する高周波信号CH1が加えられ、同じく、出力端子6Cと出力端子6Bとの間には、高周波信号CH2が加えられている。なお、図示を省略しているが、入力端子7Bと出力端子6Bとは電気的に接続されている。
コンデンサ回路3は、リアクトル1と共に第1のフィルタを形成する。本実施の形態では、コンデンサ回路3は入力端子7Aと入力端子7Bとの間に接続されたコンデンサによって形成されている。コンデンサ回路4は、リアクトル2と共に第2のフィルタを形成する。本実施の形態では、コンデンサ回路4は入力端子7Cと入力端子7Bとの間に接続されたコンデンサによって形成されている。
リアクトル1は出力端子6Aと入力端子7Aとの間に接続され、リアクトル2は出力端子6Cと出力端子7Cとの間に接続されている。リアクトル1、2は、コア11に設けられている。
コア11は次のようにして形成されている。つまり、棒状コア11A、11Bの両端が棒状コア11C、11Dによって連結されて、ロ字状のコアが形成されている。さらに、棒状コア11C、11Dの中央に、かつ、棒状コア11Cと、棒状コア11Dとの間に、パスコア11Eが設けられている。つまり、パスコア11Eの両側に棒状コア11A、11Bが配置されている。リアクトル1は棒状コア11Aに設けられ、リアクトル2は棒状コア11Bに設けられている。パスコア11Eによって、リアクトル1とリアクトル2との磁気的な結合が切られている。
前記の構成の本実施の形態は次のように動作する。一方の100V商用電源は、リアクトル1を通り、出力端子6A、6Bにより負荷に加えられる。同じように、他方の100Vの商用電源は、リアクトル2を通り、出力端子6C、6Bにより、負荷に加えられる。
一方、電灯線通信による高周波信号CH1が出力端子6Aに加えられると、この信号は、リアクトル1とコンデンサ回路3とで形成されるフィルタにより、入力端子7A側への通過が阻止される。同じように、高周波信号CH2が出力端子6Cに加えられると、この信号は、リアクトル2とコンデンサ回路2とで形成されるフィルタにより、入力端子7C側への通過が阻止される。さらに、出力端子6Aからの高周波信号は、コンデンサ5によってバイパスされて、出力端子6Cから出力され、出力端子6Cからの高周波信号は、コンデンサ5によってバイパスされて、出力端子6Aから出力される。
こうして本実施の形態により、コア11の棒状コア11Aと棒状コア11Bとの間隔を広げなくても、パスコア11Eによってリアクトル1とリアクトル2との磁気的な結合を切ることができるので、外形の大型化を防ぐことができる。
本発明の実施例について具体的に説明する。本実施例によるブロッキングフィルタを図2に示す。図2のブロッキングフィルタでは、鉄芯21と鉄芯22とがロ字状に形成され、さらに、鉄芯22の間に、パスコア23となる鉄心21が配置されている。また、本実施例では、両側の鉄芯21にボビン24が設けられ、ボビン24には、リアクトルが設けられている。本実施例によるリアクトルは、板状の平角電線25を、板面が向かい合うように巻装したものである。
本実施例では、図示を省略しているが、リアクトルである平角電線25に対してフィルタなどを構成するコンデンサが接続されている。
こうした本実施例によれば、小型のブロッキングフィルタを提供することができる。
以上、本発明の実施形態を詳述してきたが、具体的な構成は本実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、本発明に含まれる。
1、2 リアクトル
3、4 コンデンサ回路
5 コンデンサ
6A〜6C 出力端子
7A〜7C 入力端子
11 コア
11A〜11D 棒状コア
11E パスコア
21、22 鉄芯
23 パスコア
24 ボビン
25 平角電線
3、4 コンデンサ回路
5 コンデンサ
6A〜6C 出力端子
7A〜7C 入力端子
11 コア
11A〜11D 棒状コア
11E パスコア
21、22 鉄芯
23 パスコア
24 ボビン
25 平角電線
Claims (1)
- 電灯線通信により発生する信号を阻止するブロッキングフィルタにおいて、
第1のコア部分(11E)と、この第1のコア部分(11E)の両側に設けられた第2および第3のコア部分(11A、11B)とを具備し、これら3つのコア部分(11A、11B)の両端が互いに連結されて形成されたコア(11)と、
前記第2および第3のコア部分(11A、11B)にそれぞれ設けられた第1および第2のリアクトル(1、2)と、
前記第1および第2のリアクトル(1、2)の出力側に直列に接続された第1および第2のコンデンサ回路(3、4)と、
を有し、
前記第1のリアクトル(1)と前記第1のコンデンサ回路(3)とで第1のフィルタを形成し、前記第2のリアクトル(2)と前記第2のコンデンサ回路(4)とで第2のフィルタを形成することを特徴とするブロッキングフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004006274A JP2005203916A (ja) | 2004-01-14 | 2004-01-14 | ブロッキングフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004006274A JP2005203916A (ja) | 2004-01-14 | 2004-01-14 | ブロッキングフィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005203916A true JP2005203916A (ja) | 2005-07-28 |
Family
ID=34820293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004006274A Pending JP2005203916A (ja) | 2004-01-14 | 2004-01-14 | ブロッキングフィルタ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005203916A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008048156A (ja) * | 2006-08-16 | 2008-02-28 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | フィルタ回路 |
-
2004
- 2004-01-14 JP JP2004006274A patent/JP2005203916A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008048156A (ja) * | 2006-08-16 | 2008-02-28 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | フィルタ回路 |
JP4729455B2 (ja) * | 2006-08-16 | 2011-07-20 | 日本電信電話株式会社 | フィルタ回路 |
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