JP2005203059A - Dvdプレイヤ一体型ビデオカセットレコーダおよびディスク装置一体型磁気テープ装置 - Google Patents
Dvdプレイヤ一体型ビデオカセットレコーダおよびディスク装置一体型磁気テープ装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ディスク装置部に所定動作を行わせることのない動作モードとなるときの不要輻射の測定を不要とする。
【解決手段】ディスク装置部1に直流電源を供給するとともにビデオカセットレコーダ部4に直流電源を供給する電源部3と、ビデオカセットレコーダ部4の動作と電源部3の動作とを制御する装置用制御部2とを備え、ディスクモードと非ディスクモードとに切り換え可能にした構成において、装置用制御部2は、非ディスクモードとなるときには、少なくとも、電源部3からディスク装置部1に供給される直流電源のうちでデジタル信号処理部14の動作電源となる直流電源の供給を停止させる。
【選択図】 図1
【解決手段】ディスク装置部1に直流電源を供給するとともにビデオカセットレコーダ部4に直流電源を供給する電源部3と、ビデオカセットレコーダ部4の動作と電源部3の動作とを制御する装置用制御部2とを備え、ディスクモードと非ディスクモードとに切り換え可能にした構成において、装置用制御部2は、非ディスクモードとなるときには、少なくとも、電源部3からディスク装置部1に供給される直流電源のうちでデジタル信号処理部14の動作電源となる直流電源の供給を停止させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光ディスクの再生と光ディスクへの記録、または、光ディスクの再生を行うディスク装置部と、磁気テープの再生と磁気テープへの記録、または、磁気テープの再生を行う磁気テープ装置部とを備えたDVDプレイヤ一体型ビデオカセットレコーダおよびディスク装置一体型磁気テープ装置に関するものである。
映像信号の記録媒体の主流が、ビデオカセットテープからDVDに移行しつつある現在では、ビデオカセットテープとDVDとの双方の再生を可能にする装置が広く提供されている。一方、DVDの再生に必要な装置(以下ではDVD再生部と称する)と、ビデオカセットテープの再生(録画を含む)に必要な装置(以下ではビデオ部と称する)との間では、共有部分が極めて少なく、共有可能となるブロックは、ユーザとのインタフェースとなる入力手段(前面パネルに設けられたキースイッチやリモートコントローラからの信号の受信部等)、表示手段、あるいは、電源部等に限定されている。このため、ビデオカセットテープとDVDとの双方の再生を可能にする装置においては、1つの筐体の内部に、DVD再生部、ビデオ部、入力手段、表示手段、電源部、および、装置としての動作を制御するマイクロコンピュータ、等を組み込んだ構成を用いている。そして、電源オン状態となるときには、DVD再生部とビデオ部との双方に動作電源を供給するようになっている(第1の従来技術とする)。
また、以下に示す技術が提案されている(第2の従来技術とする)。すなわち、この技術においては、筐体の内部の、前面側から見たときの右側部分に光ディスク再生装置を取り付け、左側部分に磁気記録再生装置を取り付けている。また、光ディスク再生装置の後方にスイッチング電源を取り付けている。すなわち、磁気記録再生装置の回転ヘッドとスイッチング電源との距離が最も長くなるように、3つの部品を配している。このため、磁気シールドのための部品を追加しなくても、スイッチング電源から発生するスイッチングノイズが回転ヘッドに与える影響は、実用上、支障の無いレベルまで低減されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−237176号公報
しかしながら、第1の従来技術を用いる場合には、以下に示す問題が生じていた。すなわち、不要輻射については、DVDの再生を行うディスクモード時と、ビデオカセットテープの再生を行うビデオモードとの双方において、規格を満たしていることを確認する必要がある。このため、装置の動作モードをDVDの再生を行うディスクモードに設定して、不要輻射のレベルを測定するとともに、装置の動作モードをビデオカセットテープの再生を行うビデオモードに設定して、不要輻射のレベルを測定する必要がある。その結果、測定に要する時間が長くなり、シールドルームを借りて不要輻射の測定を行う場合には、シールドルームの使用料が嵩むという問題が生じていた。また、ディスクモードにおける不要輻射のレベルの検討、ビデオモードにおける不要輻射のレベルの検討が必要となるので、これらの検討のための時間が長くなるという問題が生じていた。
第2の従来技術は、スイッチング電源から発生するスイッチングノイズが回転ヘッドに与える影響を低減するための技術となっている。このため、第1の従来技術における問題点、すなわち、不要輻射の測定のための時間や、不要輻射の対策を検討するための時間が長くなるという問題を解決しようとする観点から見る場合、適用することが困難な技術となっている。
本発明は、上記の問題点を解決するため創案されたものであり、その目的は、ビデオカセットテープの再生等を行う磁気テープ装置部に所定動作を行わせるビデオモードとなるときの不要輻射の測定を不要とすることのでき、且つ、ディスク装置部に所定動作を行わせるモードであるディスクモードからビデオモードに移行した後、再びディスクモードに戻ったとき、ディスク装置部の状態を、ビデオモードに移行する前の状態に戻すことのできるDVDプレイヤ一体型ビデオカセットレコーダを提供することにある。
また本発明の目的は、光ディスクの再生等を行うディスク装置部に所定動作を行わせる必要がないときには、ディスク装置部への直流電源の供給を停止させることにより、ディスク装置部に所定動作を行わせることのない動作モードとなるときの不要輻射の測定を不要とすることのできるディスク装置一体型磁気テープ装置を提供することにある。
また上記目的に加え、磁気テープの再生等を行う磁気テープ装置部に所定動作を行わせるビデオモードとなるときの不要輻射の測定を不要とすることのできるディスク装置一体型磁気テープ装置を提供することにある。
また上記目的に加え、ディスク装置部に所定動作を行わせるモードであるディスクモードからビデオモードに移行した後、再びディスクモードに戻ったときに、ディスク装置部の状態を、ビデオモードに移行する前の状態に戻すことのできるディスク装置一体型磁気テープ装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係るDVDプレイヤ一体型ビデオカセットレコーダは、DVDの再生を行うディスク装置部と、アナログ映像信号が記録されたビデオカセットテープの再生とビデオカセットテープへのアナログ映像信号の記録とを行う磁気テープ装置部と、ディスク装置部に直流電源を供給するとともに磁気テープ装置部に直流電源を供給する電源部と、磁気テープ装置部の動作を制御するとともに電源部の動作を制御する装置用制御部とを備え、ディスク装置部に所定動作を行わせるディスクモードと、磁気テープ装置部に所定動作を行わせるビデオモードとに切り換え可能にしたDVDプレイヤ一体型ビデオカセットレコーダに適用している。そして、装置用制御部は、ディスクモードからビデオモードに移行するときには、ビデオモードに移行する前のディスク装置部の状態を示すステータス情報を取得した後に電源部からのディスク装置部への直流電源の供給を停止させ、ビデオモードからディスクモードに移行するときには、電源部からディスク装置部への直流電源の供給を行わせた後に、取得していたステータス情報をディスク装置部に送出し、ディスク装置部は、ビデオモードからディスクモードに移行するときには、装置用制御部から送出されるステータス情報によって示される状態に移行するようになっている。
すなわち、ディスク装置部が動作状態となるときの不要輻射のレベルは、規格値を超える恐れがある。しかし、磁気テープ装置部が動作状態となるときの不要輻射については、磁気テープ装置部がアナログ映像信号を処理するブロックであるため、不要輻射のレベルは規格値を超えることの無いレベル範囲にある。つまり、磁気テープ装置部が動作状態にあることが原因となって生じる不要輻射のレベルは、規格値を超えるかどうかの測定が不要な範囲にある。従って、ビデオモードとなって、ディスク装置部への直流電源の供給が停止され、ディスク装置部が動作を停止するときでは、不要輻射のレベルは、規格値を満たすことが保証されるので、不要輻射のレベル測定が不要となる。また、ビデオモードからディスクモードに移行したときには、ディスク装置部の状態は、ビデオモードに移行する前の状態に戻る。
また本発明に係るディスク装置一体型磁気テープ装置は、デジタル映像信号の処理を行うデジタル信号処理部を有し、デジタル映像信号が記録された光ディスクの再生と光ディスクへのデジタル映像信号の記録、または、デジタル映像信号が記録された光ディスクの再生を行うディスク装置部と、アナログ映像信号が記録された磁気テープの再生と磁気テープへのアナログ映像信号の記録、または、アナログ映像信号が記録された磁気テープの再生を行う磁気テープ装置部と、ディスク装置部に直流電源を供給するとともに磁気テープ装置部に直流電源を供給する電源部と、磁気テープ装置部の動作を制御するとともに電源部の動作を制御する装置用制御部とを備え、ディスク装置部に所定動作を行わせるディスクモードと、ディスク装置部に所定動作を行わせることのないモードである非ディスクモードとに切り換え可能にしたディスク装置一体型磁気テープ装置に適用している。そして、装置用制御部は、非ディスクモードとなるときには、少なくとも、電源部からディスク装置部に供給される直流電源のうちでデジタル信号処理部の動作電源となる直流電源の供給を停止させるようになっている。
すなわち、ディスク装置部のデジタル信号処理部が動作状態となるときの不要輻射のレベルは、規格値を超える恐れがある。しかし、磁気テープ装置部が動作状態となるときの不要輻射については、磁気テープ装置部がアナログ映像信号を処理するブロックであるため、不要輻射のレベルは規格値を超えることの無いレベル範囲にある。つまり、磁気テープ装置部が動作状態にあることが原因となって生じる不要輻射のレベルは、規格値を超えるかどうかの測定が不要な範囲にある。従って、非ディスクモードとなって、ディスク装置部への直流電源の供給が停止され、ディスク装置部が動作を停止するときでは、不要輻射のレベルは、規格値を満たすことが保証されるので、不要輻射のレベル測定が不要となる。
また上記構成に加え、非ディスクモードは、磁気テープ装置部が所定動作を行うビデオモードとしている。すなわち、ビデオモードにおいては、ディスク装置部は動作を停止する。
また上記構成に加え、装置用制御部は、ディスクモードからビデオモードに移行するときには、ビデオモードに移行する前のディスク装置部の状態を示すステータス情報を取得し、ビデオモードからディスクモードに移行するときには、取得していたステータス情報をディスク装置部に送出し、ディスク装置部は、ビデオモードからディスクモードに移行するときには、装置用制御部から送出されるステータス情報に従った状態に移行するようになっている。すなわち、ビデオモードからディスクモードに移行したときには、ディスク装置部の状態は、ビデオモードに移行する前の状態に戻る。
本発明によれば、装置用制御部は、ディスクモードからビデオモードに移行するときには、ビデオモードに移行する前のディスク装置部の状態を示すステータス情報を取得した後に、電源部からのディスク装置部への直流電源の供給を停止させ、ビデオモードからディスクモードに移行するときには、電源部からディスク装置部への直流電源の供給を行わせた後に、取得していたステータス情報をディスク装置部に送出し、ディスク装置部は、ビデオモードからディスクモードに移行するときには、装置用制御部から送出されるステータス情報によって示される状態に移行する。従って、ビデオモードとなって、ディスク装置部への直流電源の供給が停止され、ディスク装置部が動作を停止するときでは、不要輻射のレベルは、規格値を満たすことが保証される。また、ビデオモードからディスクモードに移行したときには、ディスク装置部の状態は、ビデオモードに移行する前の状態に戻る。このため、ビデオカセットテープの再生等を行う磁気テープ装置部に所定動作を行わせるビデオモードとなるときの不要輻射の測定を不要とすることができ、且つ、ディスク装置部に所定動作を行わせる状態であるディスクモードからビデオモードに移行した後、再びディスクモードに戻ったときに、ディスク装置部の状態を、ビデオモードに移行する前の状態に戻すことができる。
また本発明によれば、装置用制御部は、非ディスクモードとなるときには、少なくとも、電源部からディスク装置部に供給される直流電源のうちでデジタル信号処理部の動作電源となる直流電源の供給を停止させる。従って、非ディスクモードとなって、ディスク装置部への直流電源の供給が停止され、ディスク装置部が動作を停止するときでは、不要輻射のレベルは、規格値を満たすことが保証される。このため、ディスク装置部に所定動作を行わせることのない動作モードとなるときの不要輻射の測定を不要とすることができる。
またさらに、非ディスクモードは、磁気テープ装置部が所定動作を行うビデオモードとなっているので、磁気テープの再生等を行う磁気テープ装置部に所定動作を行わせるビデオモードとなるときの不要輻射の測定を不要とすることができる。
またさらに、装置用制御部は、ディスクモードからビデオモードに移行するときには、ビデオモードに移行する前のディスク装置部の状態を示すステータス情報を取得し、ビデオモードからディスクモードに移行するときには、取得していたステータス情報をディスク装置部に送出し、ディスク装置部は、ビデオモードからディスクモードに移行するときには、装置用制御部から送出されるステータス情報に従った状態に移行する。このため、ディスク装置部に所定動作を行わせる状態であるディスクモードからビデオモードに移行した後、再びディスクモードに戻ったときに、ディスク装置部の状態を、ビデオモードに移行する前の状態に戻すことができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明に係るディスク装置一体型磁気テープ装置の一実施形態の電気的構成を示すブロック線図であり、具体的にはDVDプレイヤ一体型ビデオカセットレコーダを示している。また、本実施形態は、大別すると、ディスク装置部1、装置用制御部2、電源部3、ビデオカセットレコーダ部(磁気テープ装置部)4、スイッチ部5、および、入力部6を備えている。
図において、ディスク装置部1は、デジタル映像信号が記録されたDVD(光ディスク)10の再生を行う。そして、DVD10を再生して得られた信号の処理とD/A変換とを行うことによって得られたアナログ映像信号をスイッチ部5に出力する。このため、スピンドルモータ11、ピックアップ12、アナログ演算部13、デジタル信号処理部14、D/A変換部15、サーボ制御部16、および、マイクロコンピュータ17を備えている。
ピックアップ12は、スピンドルモータ11により回転駆動されるDVD10に記録されたデジタル映像信号を読み取るとともに、読み取って得られた信号をアナログ演算部13に出力する。アナログ演算部13は、ピックアップ12より出力される信号から、フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号とを生成し、サーボ制御部16に出力する。また、ピックアップ12より出力される信号からRF信号を生成し、デジタル信号処理部14に出力する。
サーボ制御部16は、フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号とに基づいて、ピックアップ12のフォーカシングとトラッキングとをサーボ制御する。また、スピンドルモータ11の回転速度をサーボ制御する。
デジタル信号処理部14は、デジタル映像信号の処理を行う。すなわち、RF信号から基準となるクロックを生成するとともに、生成した基準となるクロックを用いて、ピックアップ12より出力される信号からデジタルデータを取り出す。そして、取り出したデジタルデータを復号化した後、エラー訂正を行うことによって、プログラムストリームを復調する。次いで、プログラムストリームのうちのビデオストリームをMPEG2方式で伸長するとともに、伸長して得られたデジタル映像信号をD/A変換部15に出力する(オーディオストリームについては、図示が省略されている)。
D/A変換部15は、デジタル信号処理部14から出力されるデジタル映像信号をアナログ映像信号に変換し、スイッチ部5に出力する。
マイクロコンピュータ17は、リモートコントローラ7等に入力されたユーザの指示(IICバスを介して接続されたマイクロコンピュータ21を介して与えられる)に従って、ディスク装置部1の主要動作を制御する。すなわち、サーボ制御部16を介することによって、ピックアップ12のトラックジャンプやシーク、等の制御を行う。また、デジタル信号処理部14において処理されるオーディオストリームの種類や、サブピクチャストリームの種類、等の設定を行う。
また、マイクロコンピュータ17は、DVD10の再生を停止したときには、停止したときの再生位置を示す時間情報(ディスク装置部1の状態を示すステータス情報)を内部に記憶する。そして、マイクロコンピュータ21からステータス情報の送出の指示があったときには、内部に記憶した再生位置を示す時間情報をマイクロコンピュータ21に出力する。また、マイクロコンピュータ21から再生位置を示す時間情報を与えられたときには、与えられた情報を、次に再生を行うときの再生位置を示す時間情報として内部に記憶する。すなわち、ステータス情報により示される状態(再生位置を示す時間情報を内部に記憶した状態)に移行する。
ビデオカセットレコーダ部(磁気テープ装置部)4は、アナログ映像信号が記録されたビデオカセットテープ(磁気テープ)8を再生するとともに、再生して得られたアナログ映像信号をスイッチ部5に出力する。また、図示されないチューナから出力されるアナログ映像信号、あるいは、外部から入力されたアナログ映像信号(信号経路41を介して導かれる)をビデオカセットテープ8に記録する。
スイッチ部5は、装置用制御部2の指示に従い、ディスク装置部1から出力されるアナログ映像信号、または、ビデオカセットレコーダ部4から出力されるアナログ映像信号を、切り換えて外部に出力する。入力部6は、装置本体の前面パネルに設けられた複数のキースイッチ(図示を省略)や、リモートコントローラ7から送信される赤外線信号を受光する受光ユニット(図示を省略)等からなり、ユーザからの指示が入力される。そして、入力された指示を装置用制御部2に出力する。
電源部3は、ディスク装置部1に直流電源(デジタル信号処理部14やマイクロコンピュータ17の動作電源となる3.3Vの直流電源、サーボ制御部16が必要とする直流電源、D/A変換部15が必要とするアナログ信号用の直流電源、等)を供給する。また、ビデオカセットレコーダ部4に直流電源(アナログ信号回路用の直流電源、駆動モータ用の直流電源、等)を供給する。また、入力部6に、動作電源を供給する。また、装置用制御部2に直流電源を供給する。
装置用制御部2は、マイクロコンピュータ21とEEPROM(不揮発性メモリ)22、等を備えており、ディスク装置一体型磁気テープ装置としての主要動作を制御する。すなわち、DVDの再生を行うディスクモードとなるときには、リモートコントローラ7等に入力されたユーザの指示を、ディスク装置部1のマイクロコンピュータ17に出力することによって、ユーザが指示した動作をディスク装置部1に実行させる。また、ビデオカセットレコーダ部4に所定動作を行わせるビデオモードとなるときには、ユーザが指示した動作をビデオカセットレコーダ部4に実行させる。
また、装置用制御部2は、動作モードを、ディスクモードからビデオモードに変更するときには、ディスク装置部1の状態を示すステータス情報を、マイクロコンピュータ17を介して取得する。そして、取得したステータス情報をEEPROM22に記憶する。そして後、電源部3を制御することによって、ディスク装置部1への直流電源の全て(デジタル信号処理部14やマイクロコンピュータ17の動作電源となる3.3Vの直流電源、サーボ制御部16が必要とする直流電源、D/A変換部15が必要とするアナログ信号用の直流電源、等)の供給を停止させる。そして後には、リモートコントローラ7に入力される指示を、ビデオカセットレコーダ部4の動作に対する指示であると見なすことによって、ビデオカセットレコーダ部4に所定動作を行わせるビデオモードに移行する。
また、装置用制御部2は、動作モードを、ビデオモードからディスクモードに変更するときには、電源部3を制御することにより、ディスク装置部1への直流電源の全て(デジタル信号処理部14やマイクロコンピュータ17の動作電源となる3.3Vの直流電源、サーボ制御部16が必要とする直流電源、D/A変換部15が必要とするアナログ信号用の直流電源、等)の供給を再開させる。そして後、EEPROM22に記憶したステータス情報をマイクロコンピュータ17に出力することによって、ディスク装置部1の状態を、ビデオモードに移行する前の状態に復帰させる。そして後、リモートコントローラ7に入力される指示を、ディスク装置部1の動作に対する指示であると見なすことによって、ディスク装置部1に所定動作を行わせるディスクモードに移行する。
なお、装置用制御部2の主要部を形成するマイクロコンピュータ21は、ビデオカセットレコーダ部4の電気的なブロックの主要部が設けられた基板に搭載されたワンチップマイクロコンピュータによって構成されており、ビデオカセットレコーダ部4のファームウエアとしての制御も併せて行うようになっている。すなわち、マイクロコンピュータ21は、ビデオカセットレコーダ部4におけるキャプスタンモータの回転速度の制御や、回転ヘッドの回転速度や回転位相の制御、等も併せて行う。
図2、図3は、実施形態の主要動作を示すフローチャート、図4は、ディスクモードにおいてキー操作を行ったときの動作の詳細を示すフローチャートである。必要に応じてこれらの図を参照しつつ、実施形態の動作を説明する。
いま、ディスクモードにあるとする。すなわち、ディスク装置部1には直流電源が供給されているとする。従って、デジタル信号処理部14が動作を行い、デジタル信号処理部14からは、電磁波が不要輻射として放射される。この状態において不要輻射のレベルの測定が行われる。そして後、リモートコントローラ7の再生キーが操作され、装置用制御部2からディスク装置部1に再生の指示が与えられて、ディスク装置部1はDVD10の再生を開始する(ステップS1,S2)。このときにも、デジタル信号処理部14からは、電磁波が不要輻射として放射されるので、このときの不要輻射のレベルが測定されることになる。
DVD10の再生が行われているときに停止キーを操作すると、ディスク装置部1はDVD10の再生を停止する(ステップS3,S4)。また、ディスク装置部1のマイクロコンピュータ17は、再生を停止したときの再生位置を示す時間情報を内部に記憶する(ステップS5)。そして、キー操作があったかどうかを調べるループ動作に移行する(ステップS6)。
キー操作が入力されると、入力されたキー操作が、ディスクモードからビデオモードへの移行を指示するキー操作であるかどうかが調べられる。そして、ビデオモードへの移行の指示でないときには、キー操作は、ディスク装置部1の動作の指示であると見なされ、キー操作に対応した動作がディスク装置部1において実行される(ステップS7,S8)。一方、入力されたキー操作が、ディスクモードからビデオモードへの移行を示す場合、動作は、ステップS7からステップS11に移行する。
ステップS11においては、ディスク装置部1のマイクロコンピュータ17の内部に記憶されていた時間情報(再生を停止したときの再生位置を示す時間情報(請求項記載のステータス情報))が装置用制御部2に送出される。このため、装置用制御部2のマイクロコンピュータ21は、マイクロコンピュータ17の側から送出された時間情報を取得して、EEPROM22に記憶する。次いで、マイクロコンピュータ21は、電源部3の制御を行うことによって、ディスク装置部1への直流電源の供給を停止させる(ステップS12)。
ディスク装置部1への直流電源の供給を停止した後には、ビデオモードとなるが、このときでは、ディスク装置部1のデジタル信号処理部14は動作を停止している。従って、不要輻射となる電磁波を放射するブロックは、電源部3、装置用制御部2、ビデオカセットレコーダ部4となる。
しかし、電源部3が放射する電磁波のレベルは、不要輻射の規格を超える恐れのない、充分に低いレベルであることが、その他の機器に搭載された状態において、実験的に確かめられている。また、ビデオカセットレコーダ部4は、アナログ映像信号を主に処理するブロックとなっているので、ビデオカセットレコーダ部4が放射する電磁波のレベルは、不要輻射の規格を超える恐れのない、充分に低いレベルであることが、その他の機種に適用された状態において、実験的に確かめられている。また、装置用制御部2のマイクロコンピュータ21が放射する電磁波のレベルについては、デジタル信号処理部14が動作状態にあるときに、不要輻射のレベルが規格を満たす場合、装置用制御部2のマイクロコンピュータ21が放射する電磁波のレベルは、不要輻射の規格を超える恐れのない、充分に低いレベルであることが保証される。
すなわち、ビデオモードとなるときの不要輻射のレベルは、ディスクモードにおける不要輻射のレベルより低いことが確実となっている。このため、不要輻射のレベルについては、ディスクモードにおける測定において、測定結果が規格値を満たす場合、ビデオモードにおける不要輻射のレベルも、併せて、規格値を満たすことになる。従って、ビデオモードにおいては、不要輻射のレベルの測定が不要となっている。
上記したビデオモードに移行した後には、ループ動作により、キー操作が入力されたかどうかが調べられる(ステップS13)。キー操作が入力されると、入力されたキー操作が、ビデオモードからディスクモードへの移行を指示するキー操作であるかどうかが調べられる。そして、ディスクモードへの移行の指示でないときには、キー操作は、ビデオカセットレコーダ部4の動作の指示であると見なされ、キー操作に対応した動作がビデオカセットレコーダ部4において実行される(ステップS14,S15)。
一方、入力されたキー操作が、ディスクモードからビデオモードへの移行を示す場合、動作は、ステップS14からステップS16に移行する。このため、ディスク装置部1への直流電源の供給が再開されて、ディスク装置部1が動作状態に移行する。そして後、装置用制御部2のマイクロコンピュータ21は、EEPROM22に記憶させていた時間情報(ビデオモードに移行する前に、ディスク装置部1において、DVD10の再生が停止されたときの再生位置を示す時間情報)を読み出し、ディスク装置部1のマイクロコンピュータ17に送出する(ステップS17)。このため、ディスク装置部1のマイクロコンピュータ17は、送出された時間情報を内部に記憶する(ステップS18)。
そして後には、動作はステップS6に移行する。このため、以後では、入力されたキー操作は、ディスク装置部1の動作を指示するキー操作であると見なされ、キー操作(モードの移行を指示するキー操作を除く)に対応する動作がディスク装置部1において実行される(ステップS7,S8)。
なお、ステップS8においては、図4に詳細を示したように、キー操作が再生キーの操作である場合には、マイクロコンピュータ17が内部に記憶していた時間情報により示される位置からDVD10の再生が開始される(ステップS21,S22)。すなわち、ビデオモードとなるときには、ディスク装置部1への直流電源の供給が停止され、ディスク装置部1に記憶された情報が失われることになるが、ディスクモードとなって、ディスク装置部1への直流電源の供給が再開され、ディスク装置部1が動作状態に移行したときには、DVD10の再生が停止されたときの再生位置を示す時間情報が復帰される。このため、ビデオモードからディスクモードに戻ったときにも、前回の再生における停止位置から再生を始めることができるようになっている。
一方、ステップS6において操作されたキーが、再生キーとは異なるキーとなる場合、操作されたキーに対応する動作がディスク装置部1において実行される(ステップS21,S23)。
図5は、電源オフ時の主要動作を示すフローチャート、図6は、電源オン時の主要動作を示すフローチャートである。必要に応じてこれらの図を参照しつつ、以下に補足的な説明を行う。
ディスクモードにおいて電源キー(図示を省略)が操作されたときには、ディスク装置部1のマイクロコンピュータ17の内部に記憶されていた時間情報(再生を停止したときの再生位置を示す時間情報)が、マイクロコンピュータ21の側に転送されて、EEPROM22に記憶される(ステップS30,S31)。そして後、ディスク装置部1への直流電源の供給が停止される(ステップS32)。また、ビデオカセットレコーダ部4への直流電源の供給が停止される(ステップS33)。
そして、電源キーが操作され、電源オフ状態から電源オン状態に移行したときには、ビデオカセットレコーダ部4への直流電源の供給が開始される(ステップS40,S41)。次いで、電源オフの直前の状態がディスクモードであったことから、ディスク装置部1への直流電源の供給が開始される(ステップS42)。そして後、EEPROM22に記憶されていた時間情報(電源オフとなる前にDVD10の再生を停止したときの再生位置を示す時間情報)がディスク装置部1のマイクロコンピュータ17に送出されて、マイクロコンピュータ17の内部に記憶される(ステップS43、S44)。
以上のことから、ディスクモードからビデオモードに移行した後に再びディスクモードに戻ったとき、ディスクモードにおいて電源をオフした後に電源をオンしたとき、および、ビデオモードにおいて電源をオフした後に電源をオンし、次いで、ディスクモードに戻ったとき、の3種の状態の全てにおいて、DVD10の再生を指示した場合、前回の再生において再生を停止したときの位置からDVD10の再生が開始されることになる。すなわち、電源オフレジュームが行われることになる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、ディスク装置部1の構成を、DVD10の再生と、DVD規格の映像信号の記録が可能な光ディスクへのデジタル映像信号の記録とを行う構成とする場合にも、同様に適用することができる。
また、磁気テープ装置部4の構成を、アナログアナログ映像信号が記録された磁気テープ6の再生のみを行う構成とする場合にも、同様に適用することができる。
1 ディスク装置部
2 装置用制御部
3 電源部
4 ビデオカセットレコーダ部(磁気テープ装置部)
8 ビデオカセットテープ(磁気テープ)
10 DVD(光ディスク)
14 デジタル信号処理部
S11 ディスク装置部のステータス情報を取得するステップ
S12 ディスク装置部への直流電源の供給を停止するステップ
S16 ディスク装置部への直流電源の供給を再開するステップ
S17 取得していたステータス情報をディスク装置部に送出するステップ
2 装置用制御部
3 電源部
4 ビデオカセットレコーダ部(磁気テープ装置部)
8 ビデオカセットテープ(磁気テープ)
10 DVD(光ディスク)
14 デジタル信号処理部
S11 ディスク装置部のステータス情報を取得するステップ
S12 ディスク装置部への直流電源の供給を停止するステップ
S16 ディスク装置部への直流電源の供給を再開するステップ
S17 取得していたステータス情報をディスク装置部に送出するステップ
Claims (4)
- DVDの再生を行うディスク装置部と、
アナログ映像信号が記録されたビデオカセットテープの再生とビデオカセットテープへのアナログ映像信号の記録とを行う磁気テープ装置部と、
ディスク装置部に直流電源を供給するとともに磁気テープ装置部に直流電源を供給する電源部と、
磁気テープ装置部の動作を制御するとともに電源部の動作を制御する装置用制御部とを備え、
ディスク装置部に所定動作を行わせるディスクモードと、磁気テープ装置部に所定動作を行わせるビデオモードとに切り換え可能にしたDVDプレイヤ一体型ビデオカセットレコーダにおいて、
装置用制御部は、ディスクモードからビデオモードに移行するときには、ビデオモードに移行する前のディスク装置部の状態を示すステータス情報を取得した後に電源部からのディスク装置部への直流電源の供給を停止させ、ビデオモードからディスクモードに移行するときには、電源部からディスク装置部への直流電源の供給を行わせた後に、取得していたステータス情報をディスク装置部に送出し、
ディスク装置部は、ビデオモードからディスクモードに移行するときには、装置用制御部から送出されるステータス情報によって示される状態に移行することを特徴とするDVDプレイヤ一体型ビデオカセットレコーダ。 - デジタル映像信号の処理を行うデジタル信号処理部を有し、デジタル映像信号が記録された光ディスクの再生と光ディスクへのデジタル映像信号の記録、または、デジタル映像信号が記録された光ディスクの再生を行うディスク装置部と、
アナログ映像信号が記録された磁気テープの再生と磁気テープへのアナログ映像信号の記録、または、アナログ映像信号が記録された磁気テープの再生を行う磁気テープ装置部と、
ディスク装置部に直流電源を供給するとともに磁気テープ装置部に直流電源を供給する電源部と、
磁気テープ装置部の動作を制御するとともに電源部の動作を制御する装置用制御部とを備え、
ディスク装置部に所定動作を行わせるディスクモードと、ディスク装置部に所定動作を行わせることのないモードである非ディスクモードとに切り換え可能にしたディスク装置一体型磁気テープ装置において、
装置用制御部は、非ディスクモードとなるときには、少なくとも、電源部からディスク装置部に供給される直流電源のうちでデジタル信号処理部の動作電源となる直流電源の供給を停止させることを特徴とするディスク装置一体型磁気テープ装置。 - 非ディスクモードは、磁気テープ装置部が所定動作を行うビデオモードであることを特徴とする請求項2記載のディスク装置一体型磁気テープ装置。
- 装置用制御部は、ディスクモードからビデオモードに移行するときには、ビデオモードに移行する前のディスク装置部の状態を示すステータス情報を取得し、ビデオモードからディスクモードに移行するときには、取得していたステータス情報をディスク装置部に送出し、
ディスク装置部は、ビデオモードからディスクモードに移行するときには、装置用制御部から送出されるステータス情報に従った状態に移行することを特徴とする請求項3記載のディスク装置一体型磁気テープ装置。
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JP2004010549A JP2005203059A (ja) | 2004-01-19 | 2004-01-19 | Dvdプレイヤ一体型ビデオカセットレコーダおよびディスク装置一体型磁気テープ装置 |
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