JP2005203003A - データ記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オーディオデータの記録用の記録方式及びファイル単位でデータのアクセスが可能な記録方式の両者の方式により、記録媒体に対してデータの記録及び再生が可能なデータ記録再生装置において、ブランクの記録媒体が装着されたときに方式の選択を容易とする。
【解決手段】ディスク記録再生装置1では、ブランクディスクが装着されたとき、そのブランクディスクをオーディオデータの記録用の記録方式(従来のMD方式)又はファイル単位でデータのアクセスが可能な記録方式(次世代のMD方式)のいずれの記録方式で取り扱うかが設定されている。ブランクディスクが装着されたときには、設定されている方式でディスクを取り扱う。
【選択図】図12

Description

本発明は、例えば光磁気ディスク等の記憶媒体に対してデータの記録及び再生を行うデータ記録再生装置に関するものである。
ディジタルオーディオデータを記録再生するための記録媒体として、カートリッジに収納された直径64mmの光磁気ディスクであるミニディスク(MD)が広く普及している。ミニディスクに対してオーディオデータの記録再生を行うシステム(以下、MDシステムという。)は、ディスク自体が小型で安価であることから、ポータブルなオーディオデータの記録再生機器として非常に優れている。
しかしながら、現行方式のMDシステムは、TOC(Table Of Contents)と呼ばれるオーディオデータをタイトル単位で管理する管理情報がディスク上の所定の領域に記録されるフォーマットが採用されており、スタンドアローンで動作することが前提とされている。そのため、現行方式のMDシステムは、コンピュータとの親和性が低く、例えばコンピュータのストレージデバイスとして用いるのが難しかった。そこで、本出願人は、ディスク自体は従来のものと同一とし、記録方式のみを変更することにより、コンピュータとの親和性を高めた新方式のフォーマットのMDシステムを提案した(例えば、特許文献1参照。)。
この新方式のMDシステムでは、FAT(File Allocation Table)やディレクトリ構造等のファイル管理情報をディスク上の所定の領域に記録して、当該ディスク内に格納されている情報をファイル単位で管理するようなフォーマットを採用した。このことにより、この新方式のMDシステムでは、コンピュータのストレージデバイスとして認識させることができるようになった。
また、新方式のMDシステムに採用されるフォーマットには、現行方式のMDシステムとの互換性を保つために、ディスク上にTOCを現行のMDシステムと同一の記録方式で記録するようにしている。
さらに、本出願人は、現行方式と新方式との両者を兼ね備え、現行方式と新方式とを適応的に選択して記録及び再生を行うMDシステムを、上記特許文献1で提案している。
特開2003−296942号公報
ところで、現行方式及び新方式の両者で適応的に記録再生を行うことが可能なMDシステムに対して、ブランクのディスクが装着されたとする。現行方式と新方式とでは記録媒体自体は全く同一であるため、ユーザはブランクディスクが挿入される毎に現行方式又は新方式のいずれかを選択しなければならなく、はなはだ面倒である。
また、現行方式又は新方式のいずれかの方式を選択すると、その選択された方式に対応した管理情報の書き込みが行われるため、以後そのディスクに対しては決定した方式でのみ記録を行わなければならない。しかしながら、現行方式又は新方式のいずれかを選択したとしても、実際にオーディオデータやコンピュータデータの書き込みを行わなかった場合、まだ未記録であるにも関わらず、以後の記録方式が決定されてしまい、使い勝手が良好であるとはいえない。
本発明は、オーディオデータの記録用の記録方式及びファイル単位でデータのアクセスが可能な記録方式の両者の方式により、記録媒体に対してデータの記録及び再生が可能なデータ記録再生装置において、ブランクの記録媒体が装着されたときに方式の選択を容易とするデータ記録再生装置を提案することを目的とする。
また、本発明は、以上のようなデータ記録再生装置であり、さらに、現行方式又は新方式のいずれかを選択したとしても、実体データの記録が行われるまでは、管理情報の記録が行われず、使い勝手のよいデータ記録再生装置を提案することを目的とする。
本発明に係るデータ記録再生装置は、タイトル単位でオーディオデータのアクセスがされる記録方式であるオーディオフォーマット、及び、ファイル単位でデータのアクセスがされる記録方式であるストレージフォーマットの2つの記録方式が適用可能な記録媒体が装着され、装着された記録媒体に対してデータの記録及び再生を行うメディアドライブ部と、コンピュータに接続され、当該コンピュータとの間で所定の伝送方式でデータのやり取りを行うインタフェース部と、上記インタフェース部を介してコンピュータが接続されていない場合に動作し、外部から入力されたオーディオ信号を記録用のオーディオデータとして上記メディアドライブ部に転送し、上記メディアドライブ部から再生されたオーディオデータをオーディオ信号として外部に出力するオーディオ処理部と、各部の制御を行うシステムコントローラとを備え、上記システムコントローラには、ブランクの記録媒体が装着されたとき、そのブランクの記録媒体をオーディオフォーマット又はストレージフォーマットのいずれの記録方式で取り扱うかが設定されており、メディアドライブ部は、上記モードで設定されている記録方式により、上記ブランクの記録媒体に対してデータを記録することを特徴とする。
また、本発明に係るデータ記録再生装置は、タイトル単位でオーディオデータのアクセスがされる記録方式であるオーディオフォーマット、及び、ファイル単位でデータのアクセスがされる記録方式であるストレージフォーマットの2つの記録方式が適用可能な記録媒体が装着され、装着された記録媒体に対してデータの記録及び再生を行うメディアドライブ部と、コンピュータに接続され、当該コンピュータとの間で所定の伝送方式でデータのやり取りを行うインタフェース部と、上記メディアドライブ部と上記コンピュータとの間で送受信されるデータを記憶するキャッシュメモリと、上記メディアドライブ部に装着されている記録媒体のディスク管理情報を記憶する管理情報メモリと、上記インタフェース部を介してコンピュータが接続されていない場合に動作し、外部から入力されたオーディオ信号を記録用のオーディオデータとして上記メディアドライブ部に転送し、上記メディアドライブ部から再生されたオーディオデータをオーディオ信号として外部に出力するオーディオ処理部と、上記管理情報メモリに記憶されているディスク管理情報に従って各部の制御を行うシステムコントローラとを備え、上記システムコントローラは、ブランクの記録媒体が装着されたとき、そのブランクの記録媒体をオーディオフォーマット又はストレージフォーマットのいずれの記録方式で取り扱うかが設定されており、記録済みの記録媒体が装着されたときには、当該記録媒体に記録されているディスク管理情報を読み出し、上記管理情報メモリに記憶させ、ブランクの記録媒体が装着されたときには、設定されている記録方式に応じて定まる規定の管理情報を上記管理情報メモリに記憶させ、上記記録媒体に対して最初にデータの記録があった後に、当該ブランクの記憶媒体に上記管理情報メモリに記憶されている規定の管理情報を記録することを特徴とする。
本発明に係るデータ記録再生装置では、ブランクの記録媒体が装着されたとき、そのブランクの記録媒体をオーディオデータの記録用の記録方式(オーディオフォーマット)又はファイル単位でデータのアクセスが可能な記録方式(ストレージフォーマット)のいずれの記録方式で取り扱うかが設定されており、設定されている記録方式によりブランクの記録媒体に対してデータを記録する。
このことにより本発明に係るデータ記録再生装置では、ブランクの記録媒体が装着されたときの記録方式の選択を容易に行うことができる。
また、本発明に係るデータ記録再生装置では、ブランクの記録媒体が装着されたとき、そのブランクの記録媒体をオーディオデータの記録用の記録方式(オーディオフォーマット)又はファイル単位でデータのアクセスが可能な記録方式(ストレージフォーマット)のいずれの記録方式で取り扱うかが設定されており、ブランクの記録媒体が装着されたときには、設定されている記録方式に応じて定まる規定の管理情報を管理情報メモリに記憶させ、記録媒体に対して最初にデータの記録があった後に、当該ブランクの記憶媒体に管理情報メモリに記憶されている規定の管理情報を記録する。
このことにより本発明に係るデータ記録再生装置では、記録方式の選択をしても実体データの記録が行われるまでは管理情報の記録が行われず、そのまま記録媒体を取り外せばその記録媒体は再度ブランクとして取り扱うことができる。
以下、本発明の最良の実施形態として、本発明が適用されたディスク状の光磁気記録媒体の記録再生装置(ディスク記録再生装置)について説明をする。
本実施形態のディスク記録再生装置は、カートリッジに収納された直径約6.4センチのディスク状の光磁気記録媒体に対して、データの記録及び再生を行う装置である。さらに、本実施形態のディスク記録再生装置は、異なる3つの記録フォーマットのディスク状光磁気記録媒体の記録及び再生を行う。一つは、いわゆるミニディスク(登録商標)(以後、従来MDと呼ぶ。)と呼ばれるフォーマットが適用された光磁気ディスクである。もう一つは、「次世代MD1」と呼ばれるフォーマットが適用された光磁気ディスクである。最後の一つは、「次世代MD2」と呼ばれるフォーマットが適用された光磁気ディスクである。なお、いわゆるミニディスクはオーディオデータ専用のフォーマットとして用いるのが通常であるが、データ記録用(MD DATA)としても用いられる場合がある。
1.ディスク仕様及びエリア構造
まず、ミニディスク、次世代MD1及び次世代MD2の仕様、物理フォーマット及び論理フォーマット等について説明をする。
図1に、従来MD(MD DATA)、次世代MD1及び次世代MD2の仕様を示す。
従来MDの物理仕様は、トラックピッチが1.6μm、ピット長が0.59μm/bit、レーザ波長λが780nm、対物レンズの開口数NAが0.45、ディスク記録方式がグルーブ記録、アドレス方式がシングルスパイラルのグルーブに対して所定の周波数(22.05kHz)で両側ウォブルを施してその周波数に絶対アドレス(ADIP)をFM変調する方式、変調方式がEFM(8-14変換)、誤り訂正方式がACIRC(Advanced Cross Interleave Reed-Solomon Code)、インターリーブ方式が畳み込み方式、冗長度が46.3%、データ検出方式がビットバイビット方式、ディスク駆動方式がCLV(Constant Linear Velocity)方式、線速度が1.2m/s、データレートが133KB/s、記録容量が164MB(MD DATAとして用いた場合には140MB)、最小書き込み単位が32セクタと4個のリンクセクタによる36セクタ、となっている。この従来MDは、トラックに沿って内周側から外周側に向かいデータが記録されていく。
次世代MD1の物理仕様は、トラックピッチが1.3μm、ピット長が0.44μm/bit、レーザ波長λが780nm、対物レンズの開口数NAが0.45、ディスク記録方式がグルーブ記録、アドレス方式がシングルスパイラルのグルーブに対して所定の周波数(22.05kHz)で両側ウォブルを施してその周波数に絶対アドレス(ADIP)をFM変調する方式、変調方式がRLL1−7PP(Run Length Limited 1-7 Parity Preserve /Prohibit rmtr)方式、誤り訂正方式がBIS(Burst Indicator Subcode)付きのRS−LDC(Read-Solomon Long Distance Code)、インターリーブ方式がブロック完結方式、冗長度が20.50%、データ検出方式がPR(1,2,1)MLによるビタビ復号方式、ディスク駆動方式がCLV(Constant Linear Velocity)方式、線速度が2.4m/s、データレートが4.4MB/s、記録容量が300MB、最小書き込み単位が16セクタ、となっている。この次世代MD1は、トラックに沿って内周側から外周側に向かいデータが記録されていく。
このような次世代MD1は、ディスク自体は従来MDと同一である。従って、従来MDとして使用される記録媒体を、そのまま用いることが可能である。つまり、従来MDとして使用される記録媒体は、従来MD又は次世代MD1の両者に用いることができる。
次世代MD1は、変調方式をEFMからRLL(1−7)PP変調方式とすることによってウインドウマージンを0.5から0.666としているので、従来MDと比較して1.33倍の高密度化を実現している。また、次世代MD1は、記録変調方式をCIRC方式からBIS付きのRS−LDC方式及びセクタ構造の差異とビタビ復号を用いる方式にすることによってデータ効率を53.7%から79.5%としているので、従来MDと比較して1.48倍の高密度化を実現している。以上のような仕様により、ディスク自体は従来MDと同一であっても、記録容量を従来MDの2倍程度の300MBにすることができる。
次世代MD2の物理仕様は、トラックピッチが1.25μm、ピット長が0.16μm/bit、レーザ波長λが780nm、対物レンズの開口数NAが0.45、ディスク記録方式がグルーブ記録及び磁壁移動検出(DWDD)方式、アドレス方式がシングルスパイラルのグルーブに対して所定の周波数(22.05kHz)で両側ウォブルを施してその周波数に絶対アドレス(ADIP)をFM変調する方式、変調方式がRLL1−7PP(Run Length Limited 1-7 Parity Preserve /Prohibit rmtr)方式、誤り訂正方式がBIS(Burst Indicator Subcode)付きのRS−LDC(Read-Solomon Long Distance Code)、インターリーブ方式がブロック完結方式、冗長度が20.50%、データ検出方式がPR(1,−1)MLによるビタビ復号方式、ディスク駆動方式がCLV(Constant Linear Velocity)方式、線速度が2.0m/s、データレートが9.8MB/s、記録容量が1GB、最小書き込み単位が16セクタ、となっている。この次世代MD2は、トラックに沿って内周側から外周側に向かいデータが記録されていく。
次世代MD2は、筐体外形が従来MD及び次世代MD1と同一である。ただし、ディスク自体の構造は異なっている。
次世代MD2のディスクは、磁気超解像技術を使うことにより、線密度方向の記録容量を向上するようにしている。磁気超解像技術は、所定の温度になると、切断層が磁気的にニュートラルな状態になり、記録層に転写されていた磁壁が転写されることで、微少なマークがビームスポットの中に見えるようになることを利用したものである。
すなわち、次世代MD2のディスクでは、透明基板上に、少なくとも情報を記録する記録層となる磁性層と、切断層と、情報再生用の磁性層とが積層される。切断層は、交換結合力調整用層となる。所定の温度になると、切断層が磁気的にニュートラルな状態になり、記録層に転写されていた磁壁が再生用の磁性層に転写される。これにより、微少なマークがビームスポットの中に見えるようになる。なお、記録時には、レーザパルス磁界変調技術を使うことで、微少なマークを生成することができる。
また、従来MD及び次世代MD1との互換を採るため、光学系、読出方式、サーボ処理等は、同一となっている。ただし、従来MD及び次世代MD1と同等の光学系を用いて、上述のように従来より狭いトラックピッチ及び線密度(ビット長)を読み取る際には、デトラックマージン、ランド及びグルーブからのクロストーク、ウォブルのクロストーク、フォーカス漏れ、CT信号等における制約条件を解消する必要がある。そのため、次世代MD2では、グルーブの溝深さ、傾斜、幅等を変更している。具体的には、グルーブの溝深さを160nm〜180nm、傾斜を60°〜70°、幅を600nm〜800nmの範囲と定めている。
つぎに、従来MD、次世代MD1及び次世代MD2のエリア構造について説明をする。
従来MD及び次世代MD1のエリア構造を図2に模式的に示す。
従来MD及び次世代MD1は、ディスクの最内周側は、プリマスタードエリアとして、PTOC(Premastered Table Of Contents)が設けられている。ここには、ディスク管理情報が物理的な構造変形によるエンボスピットとして記録されている。PTOCには、ディスクの総容量、UTOC領域におけるUTOC位置、パワーキャリブレーションエリアの位置、データエリアの開始位置、データエリアの終了位置(リードアウト位置)等が管理情報として記録されている。
プリマスタードエリアより外周は、光磁気記録可能なレコーダブルエリアとされ、記録トラックの案内溝としてのグルーブが形成された記録再生可能領域である。このレコーダブルエリアの最内周側は、UTOC(User Table Of Contents)領域であって、このUTOC領域には、UTOC情報が記述されるとともに、プリマスタードエリアとの緩衝エリアや、レーザ光の出力パワー調整等のために用いられるパワーキャリブレーションエリアが設けられている。
次世代MD2のエリア構造例を図3に模式的に示す。
次世代MD2は、図3に示すように、高密度化を図るためにプリピットを用いない。従って、次世代MD2には、PTOC領域がない。次世代MD2には、レコーダブルエリアのさらに内周領域に、著作権保護のための情報、データ改竄チェックのための情報、他の非公開情報等を記録するユニークIDエリア(Unique ID;UID)が設けられている。このUIDエリアは、次世代MD2に適用されるDWDD方式とは異なる記録方式で記録されている。
2.ディスク管理情報
つぎに、従来MD、次世代MD1及び次世代MD2のレコーダブルエリアの記録される情報の管理構造について説明をする。
図4は、従来MDのレコーダブルエリアに記録される情報の構造を示している。
従来MDは、レコーダブルエリアの全領域がEFM変調を用いた従来MDの書き込み方式により記録がされる。また、従来MDには、内周側からADIPによるアドレス(16進数)が設けられている。
従来MDには、内周側から、PCAエリア、UTOCエリア、及び、ユーザエリアが形成されている。
PCAエリアは、レーザの書込出力を調整するためのパワーキャリブレーションを行う領域であり、ADIPアドレスが0002から始まる領域に形成されている。UTOCエリアは、UTOCが記録される領域であり、ADIPアドレスが0003から始まる領域に形成されている。ユーザエリアは、オーディオデータが記録される領域であり、ADIPアドレスが0006から始まる領域に形成されている。
なお、UTOCには、トラック(オーディオトラック/データトラック)の記録・消去等に応じて書き換えられる管理情報が含まれ、各トラック及びトラックを構成するオーディオデータの開始位置、終了位置、トラック名等を管理している。また、データエリアにおいて未だトラックが記録されていないフリーエリア、すなわち書込可能領域も管理している。
図5は、次世代MD1のレコーダブルエリアに記録される情報の構造を示している。
次世代MD1は、レコーダブルエリアが、EFM変調を用いた従来MDの書き込み方式で書き込まれるMD互換領域と、1−7PP変調を用いた次世代MDの書き込み方式で書き込まれる次世代MD領域との二つの領域に大きく分離されている。従来MD互換領域は、従来MDとの互換を図るために設けられた領域である。
次世代MD1には、内周側からADIPによるアドレス(16進数)が設けられている。また、次世代MD1には、記録されているデータをファイル単位で管理するため、ファイルシステムでのアクセス単位であるクラスタ毎に、論理アドレス(LCN:16進数)も設定されている。もっとも、次世代MD1の場合、物理的なアクセス位置はウォブルに記録されているADIPに基づき行わなければならないので、LCNは、ADIPアドレスを所定規則で変換して得られる単位となっている。具体的には、ADIPアドレスの1単位の1/2容量が、LCNの1クラスタに対応付けがされており、ファイルシステムの管理情報の開始アドレスのLCN(0200)が、所定のADIPアドレス(003E)に対応した位置となるように設定されている。
次世代MD1には、内周側から、PCAエリア、UTOCエリア、第1のリザーブエリア、アラートサウンドエリア、ガードバンドエリア、第2のリザーブエリア、DDT,SRBエリア、ファイルシステム管理情報エリア、及び、ユーザエリアが形成されている。
PCAエリアは、レーザの書込出力を調整するためのパワーキャリブレーションを行う領域であり、ADIPアドレスが0002から始まる領域に形成されている。
UTOCエリアは、UTOCが記録される領域であり、ADIPアドレスが0003から始まる領域に形成されている。第2のリザーブエリアは、予備領域であり、ADIPアドレスが0006から始まる領域に形成されている。アラートサウンドトラックエリアは、アラートサウンドトラックが記録されており、ADIPアドレスが0032から始まる領域に形成されている。アラートサウンドトラックは、従来MDのディスクドライバ装置に次世代MD1を挿入したとしても、この媒体が従来MDのディスクドライバ装置に対応していないことを知らせるための情報が格納されている。この情報は、「このディスクは、この再生装置に対応していないフォーマットです。」等の音声データ、或いは警告音データとしてもよい。また、表示部を備えるディスクドライバ装置であれば、この旨を表示するためのデータであってもよい。
このようなUTOCエリアからアラートサウンドトラックエリアまでの領域は、EFM変調方式による従来MDの書き込み方式によってデータが記録される従来MD互換領域となっている。このため、UTOC及びアラートサウンドトラックは、従来MDに対応したディスクドライバ装置でも読取可能となっている。
ガードバンドエリアは、従来MD互換領域と次世代MD領域との間を分離するための保護用の隙間領域であり、ADIPアドレスが0033から0034までの領域に形成されている。
第2のリザーブエリアは、予備領域であり、ADIPアドレスが0034から始まる領域に形成されている。
DDT,SRBエリアは、各クラスタの公開可・不可等の属性を管理し、著作権保護のための情報、データ改竄チェックのための情報等である、DDT(Disc Description Table)及びSRB(Signal Recording Bitmap)と呼ばれる情報等が記録される領域であり、ADIPアドレスが0036から始まる領域に形成されている。DDT,SRBエリアは、特別に許可された特定外部機器のみが限定的にアクセスできるようになっており、このアクセス可能な外部機器を認証する情報も含まれている。また、DDT,SRBエリアは、このほかの各種の非公開情報を記録することができる。
ファイルシステム管理情報エリアには、ユーザエリアに記録される各種データをファイル単位で管理するためのファイル管理情報が記録される領域である。ユーザエリアは、当該次世代MD1に記録するオーディオデータやコンピュータデータ等の実体データが記録される領域である。
ファイルシステム管理情報エリア及びユーザエリアは、ADIPアドレスが003E及びLBNが0020からディスク外周までの領域に形成されている。ファイルシステム管理情報エリア及びユーザエリアは、当該次世代MD1がコンピュータのストレージデバイスとして用いられた場合に、当該コンピュータによりアクセスが可能な領域(PC管理領域)である。ファイル管理情報としては、FDやHDD等にも記録されるファイル管理情報であり、具体的には、記録可能なディスク領域の先頭の論理アドレスに記録されるパーティションブートレコード(PBR)、ユーザ領域の使用状況を示したテーブルであるファイルアロケーションテーブル(FAT)と、ファイルの階層構造の先頭を示すルートディレクトリエントリ、サブディレクトリエントリ等の情報が記録される。このファイル管理情報が記録されることによって、コンピュータはユーザエリアに対してファイルの記録及び読み出しが可能となる。
以上の第2のリザーブエリアからユーザエリアまでの領域は、1-7PP変調方式による次世代MDの書き込み方式によってデータが記録される次世代MD領域となっている。
図6は、次世代MD2のレコーダブルエリアに記録される情報の構造を示している。
次世代MD2は、レコーダブルエリアの全領域が、全て1−7PP変調を用いた次世代MDの書き込み方式で書き込まれる次世代MD領域で形成されている。
次世代MD2には、内周側からADIPによるアドレス(16進数)が設けられている。また、次世代MD2には、記録されているデータをファイル単位で管理するため、ファイルシステムでのアクセス単位であるクラスタ毎に、論理アドレス(LCN:16進数)も設定されている。次世代MD2の場合、物理的なアクセス位置はウォブルに記録されているADIPに基づき行わなければならないので、LCNは、ADIPアドレスを所定規則で変換して得られる単位となっている。具体的には、ADIPアドレスの1単位の容量が、LCNの1クラスタに対応付けがされており、ファイルシステムの管理情報の開始アドレスのLCN(0200)が、所定のADIPアドレス(0030)に対応した位置となるように設定されている。
次世代MD2には、内周側から、PCAエリア、スペースエリア、DDT,SRBエリア、ファイルシステム管理情報エリア、及び、ユーザエリアが形成されている。
次世代MD2は、PTOCエリアを持たない。そのため、ディスクの総容量、パワーキャリブレーションエリアの位置、データエリアの開始位置、データエリアの終了位置(リードアウト位置)等のディスク管理情報は、ADIP情報にPDPT(Preformat Disc Parameter Table)として記録されている。
PCAエリアは、レーザの書込出力を調整するためのパワーキャリブレーションを行う領域であり、ADIPアドレスが0000から始まる領域に形成されている。DDT,SRBエリアは、ADIPアドレスが0020から始まる領域に形成されている。その内容は、次世代MD1と同様である。
ファイルシステム管理情報エリアには、次世代MD1と同様のファイル管理情報が記録され、ユーザエリアには、当該次世代MD2に記録するオーディオデータやコンピュータデータ等の実体データが記録される。ファイルシステム管理情報エリア及びユーザエリアは、ADIPアドレスが0030及びLBNが0020からディスク外周までの領域に形成されている。
3.従来MD及び次世代MDのデータの管理方法
前述したように、従来MDは、オーディオデータをタイトル単位で管理するTOC(Table Of Contents)と呼ばれる管理情報に基づき、ディスク上のデータが管理されており、スタンドアローンで動作することが前提とされている。それに対して、次世代MD1及び次世代MD2は、FAT等のファイル管理情報が記録され、ファイル単位でデータが管理され、コンピュータによるアクセスが可能となっている。
また、次世代MD1及び次世代MD2に記録されるオーディオデータは、所望の圧縮方式で圧縮され、著作者の権利の保護のために、暗号化される。次世代MD1及び次世代MD2のオーディオデータの圧縮方式としては、例えば、ATRAC3、ATRAC5等を用いる。また、次世代MD1及び次世代MD2は、オーディオデータばかりでなく、静止画データや動画データを扱うことも可能である。勿論、ファイル単位でデータが管理されるので、汎用のデータの記録再生を行うこともできる。
また、次世代MD1及び次世代MD2にオーディオデータを記録再生するときの管理方式は、次の通りである。
次世代MD1のシステムや次世代MD2のシステムでは、長時間で高音質の音楽データが再生できるようにしたことから、1枚のディスクで管理される楽曲の数も、膨大になっている。また、FAT等のファイル管理情報を使って管理することで、コンピュータとの親和性が図られている。このことは、使い勝手の向上が図れるというメリットがある。
図7は、次世代MD1及び次世代MD2に適用されるオーディオデータの管理方式を示した図である。図7に示すように、次世代MD1及び次世代MD2では、ルートディレクトリに、“HMDHIFI”というサブディレクトリが形成され、そのサブディレクトリの下に、トラックインフォメーションファイル(TIF)と、オーディオデータファイルとが生成される。トラックインフォメーションファイル及びオーディオデータファイルは、ファイルシステムで管理されるファイルである。
オーディオデータファイルは、図7に示すように、複数のオーディオデータが1つのファイルに納められたものであり、ファイルシステム上でオーディオデータファイルをみると、巨大な1つのファイルに見える。オーディオデータファイルは、その内部がパーツとして区切られ、オーディオデータは、パーツの集合として扱われる。
トラックインフォメーションファイルは、オーディオデータファイルに納められた音楽データを管理するための各種の情報が記述されたファイルである。トラックインフォメーションファイルには、各オーディオデータ(パーツ)のATIPアドレスを示す情報、録音時間情報、タイトル、アーチスト名、アルバム名等々の情報が含まれている。
4.ディスク記録再生装置の構成
つぎに、ディスク記録再生装置1の構成についてさらに説明をする。
図8にディスク記録再生装置1のブロック構成図を示す。
ディスク記録再生装置1は、ディスク90に対してデータの書き込み及び読み出しを行うメディアドライブ部11と、USBケーブル101を介してパーソナルコンピュータ(以下PCという。)100との間のデータ転送を行うUSB(Universal Serial Bus)インタフェース回路12と、キャッシュメモリ13と、管理情報メモリ14と、データ転送を制御するメモリ転送コントローラ15と、メディアドライブ部11に対して書き込み及び読み出されるオーディオデータに対する処理を行うオーディオ処理部16と、当該装置の中央制御を行うシステムコントローラ17と、操作/表示部18とを備えている。
メディアドライブ部11には、装着及び取り外しが自在なカートリッジに収納されたディスク90が装着される。メディアドライブ部11は、装着されたディスク90に対するデータの書き込み及び読み出しを行う。ディスク90は、上述した次世代MD1のディスク、次世代MD2のディスク又は従来MDのいづれかである。メディアドライブ部11の内部構成は後述する。
USBインタフェース回路12は、USBコネクタ12aに接続されたUSBケーブル101を介して、パーソナルコンピュータ101との間でUSBのデータ転送規格に準拠したデータの送受信制御を行う回路である。USBコネクタ12aは、USBケーブル101が挿入されるコネクタである。ディスク記録再生装置1は、USBコネクタ12aにUSBケーブル101が接続され、且つ、PC100にもそのUSBケーブル101が接続されることにより、ホスト機器をPC100とした外付けデバイスの一つとして機能することとなる。
キャッシュメモリ13は、メディアドライブ部11によってディスク90のユーザエリアから読み出されたデータ及びディスク90に対して書き込むデータを、一時的に記憶するバッファリング回路である。
管理情報メモリ14は、メディアドライブ部11によってディスク90から読み出されたディスク管理情報や各種の特殊情報を記憶する。例えば、メディアドライブ部11によってディスク90から読み出された、U−TOC、DDT,SRB,FAT等のファイル管理情報、TIF、ユニークID、ハッシュ値等を記憶する。
メモリ転送コントローラ15は、キャッシュメモリ13及び管理情報メモリ14に対するデータの書き込み及び読み出し制御を行う。
オーディオ処理部16は、オーディオ信号の入力系として、例えばライン入力回路/マイクロホン入力回路等のアナログ音声信号入力部、アナログ入力されたオーディオ信号をデジタルに変化するA/D変換回路、及び、ディジタルオーディオデータ入力部を備える。また、オーディオ処理部16は、オーディオ出力系として、ディジタルオーディオデータ出力部、デジタルのオーディオデータをアナログ信号に変換するD/A変換回路、ライン出力回路/ヘッドホン出力回路等のアナログ音声信号出力部を備える。また、オーディオ処理部16は、ATRAC方式の圧縮/伸張回路を備えている。
システムコントローラ17は、ディスク記録再生装置1内の全体の制御を行うとともに、接続されたPC100との間の通信制御を行う。また、システムコントローラ17は、USBインタフェース回路12を介して接続されたPC100との間で通信可能とされ、書込要求、読出要求等のコマンドの受信やステイタス情報そのほかの必要情報の送信などを行う。
また、システムコントローラ17は、ディスク90がメディアドライブ部11に装着された際に、PTOC、UTOC、FAT等のファイル管理情報、DDT,SRB、TIF等のディスク管理情報の読出をメディアドライブ部11に指示し、メディアドライブ部11によって読み出されたディスク管理情報を管理情報メモリ14に格納させる。システムコントローラ17は、これらディスク管理情報を参照することによって、ディスク90のトラック記録状態を把握できる。また、FAT等のファイル管理情報を参照することにより、ユーザエリアのクラスタ構造を把握でき、PC100からユーザエリアに対するアクセス要求に対応できる状態となる。また、システムコントローラ17は、ユニークIDやハッシュ値により、ディスク認証処理及びその他の処理を実行し、これらの値をPC100に送信し、PC100上でディスク認証処理及びその他の処理を実行させる。
操作/表示部18は、例えば、再生ボタン、ストップボタン、一時停止ボタン、記録開始ボタン、ジョグダイヤル(回転押下スイッチ)等の各種操作部と、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示部とから構成されている。操作/表示部18は、ユーザによる各種操作部からの入力情報をシステムコントローラ17に供給する。また、操作/表示部18は、システムコントローラ17から与えられるテキストデータやGUI等の情報を表示部に表示する。
このようなディスク記録再生装置1は、PC100と接続されずに動作をするスタンドアローン動作と、PC100とUSBケーブル101で接続されて動作するストレージ動作との2つの動作を行う。
スタンドアローン動作でオーディオ信号をディスク90に記録する場合には、ディスク記録再生装置1は、オーディオ処理部16の入力系を介して外部から入力されたオーディオ信号を、オーディオ処理部16がATRAC方式で圧縮し、圧縮したオーディオデータをメディアドライブ部11に転送する。メディアドライブ部11は、転送されてきたオーディオデータをユーザエリアの空き領域に記録してゆく。
スタンドアローン動作でオーディオ信号をディスク90から再生する場合には、ディスク記録再生装置1は、操作/表示部18を介してユーザにより指定がされたタイトルのオーディオデータの再生命令をメディアドライブ部11に与える。メディアドライブ部11は、与えられた再生命令に従ってディスク90からデータを読み出してゆく。オーディオ処理部16は、メディアドライブ部11から読み出されたオーディオデータをATRAC方式で伸張し、伸張したオーディオ信号を出力系を介して外部に出力する。
ストレージ動作でPC100からディスク90にデータを記録する場合、USBインタフェース回路12を介してPC100からディスク記録再生装置1へ書き込みデータとともに書き込み命令が入力される。ディスク記録再生装置1は、入力された書き込みデータをキャッシュメモリ13に一旦格納したのち、メディアドライブ部11に転送する。メディアドライブ部11は、入力されたデータを、書き込み命令により指定されたアドレスのクラスタに書き込みを行う。
ストレージ動作でディスク90からデータをPC100へ転送する場合、USBインタフェース回路12を介してPC100からディスク記録再生装置1へ読み出し命令が入力される。メディアドライブ部11は、読み出し命令で指定されたアドレスからデータの読み出しを行う。読み出されたデータは、メモリ転送コントローラ12によってキャッシュメモリ13に一旦格納される。但し、既にそのデータがキャッシュメモリ13に既に格納されていた場合、メディアドライブ部11による読出は必要ない。ディスク記録再生装置1は、キャッシュメモリ13に格納されているデータを、USBケーブル101を介してPC100に転送する。
つぎに、メディアドライブ部11についてさらに詳細に説明をする。
図9に、メディアドライブ部のブロック構成図を示す。
メディアドライブ部11は、スピンドルモータ21と、光学ヘッド22と、磁気ヘッド23と、レーザドライバ24と、RFアンプ部25と、従来MD再生処理部26と、次世代MD再生処理部27と、再生セレクタ28と、従来MD記録処理部29と、次世代MD記録処理部30と、記録セレクタ31と、磁気ヘッドドライバ32と、ADIP復調部33と、従来MDアドレスデコード部34と、次世代MDアドレスデコード部35と、サーボ部36と、データバッファ37と、ドライブコントロール38とを備えている。
スピンドルモータ21は、メディアドライブ部11に装填されたディスク90を回転駆動する。スピンドルモータ21は、CLV方式又はZCAV方式でディスク90を回転駆動する。
光学ヘッド22は、ディスク90の記録面側に対向する位置に設けられている。光学ヘッド22には、記録及び再生時に、ディスク90の記録面に対してレーザ光を照射するレーザダイオードを有している。レーザダイオードは、記録時には、記録トラックをキュリー温度まで加熱するために高レベルのレーザ出力を行い、再生時には、磁気カー効果により反射光からデータを検出するために比較的低レベルのレーザ出力を行う。レーザダイオードの出力レベルの制御はレーザドライバ24により行われる。
また、光学ヘッド22は、ディスク90に対してレーザ光の照射及び反射光の検出をするための偏光ビームスプリッタや対物レンズ等の光学系、ディスク90からの反射光量を検出するためのフォトディテクタ、トラッキング制御及びフォーカシング制御を行うために対物レンズを移動可能に保持するアクチュエータ等を備えている。
磁気ヘッド23は、ディスク90を挟んで光学ヘッド22と対向する位置に設けられている。磁気ヘッド23は、記録時に、記録データによって変調された磁界をディスク90に対して印加する。
このような光学ヘッド22及び磁気ヘッド23は、データの記録時には、高レベルのレーザ光を出射して記録トラックをキュリー温度まで加熱し、記録データに応じて変調された磁界をディスク90に印加して、ディスク90の光反射特性を変化させることによって、データを記録する。また、光学ヘッド22及び磁気ヘッド23は、データの再生時には、キュリー温度まで加熱させない程度の低レベルのレーザ光を目的のトラックに照射し、磁気カー効果により変化した特性を照射したレーザ光の反射光から検出することによって、データを再生する。また、このような光学ヘッド22及び磁気ヘッド23は、スレッド機構によって、ともにディスク半径方向に移動可能に保持されている。
レーザドライバ24は、光学ヘッド22内のレーザダイオードの駆動を行う。さらに、レーザドライバ24は、いわゆるAPC(Automatic Laser Power Control)を行う。
RFアンプ部25には、光学ヘッド22のフォトディテクタが検出した、ディスク90からの反射光に応じた光電流信号が入力される。RFアンプ部25は、入力された光電流信号に対して、電流-電圧変換、増幅処理、マトリクス演算処理等を行い、再生信号(RF信号)、トラッキングエラー信号(TE信号)、フォーカスエラー信号(FE信号)、アドレス信号(ADIP信号)を生成して、これらの信号を出力する。なお、ADIP信号は、記録又は再生しているトラックの物理アドレスが示されている信号である。ディスク90には、トラックのウォブル成分にアドレス情報が変調されている。従って、ADIP信号は、レーザスポットのディスク半径方向に対する揺れの信号成分(プッシュプル信号)に基づき生成される。
従来MD再生処理部26は、従来MDの再生時に動作する。従来MD再生処理部26は、従来MDの再生時に、RFアンプ部25から出力されたRF信号が入力される。従来MD再生処理部26は、コンパレータ51と、PLL回路52と、EFM復調回路53と、ACIRCデコード回路54とを有している。入力されたRF信号は、コンパレータ51及びPLL回路52によりクロック再生及び2値化されたのち、EFM復調回路53でEFM復調がされる。EFM復調がされた再生信号のデータ列は、ACIRCデコード回路54により誤り訂正処理及びデインタリーブ処理がされる。
次世代MD再生処理部27は、次世代MD1及び次世代MD2の再生時に動作する。次世代MD再生処理部27は、次世代MD1及び次世代MD1の再生時に、RFアンプ部25から出力されたRF信号が入力される。次世代MD再生処理部27は、A/Dコンバータ(A/D)55と、イコライザ(EQ)56と、PLL回路57と、PRML回路58と、1−7PP復調回路59と、RS−LDCデコード回路60とを有している。入力されたRF信号は、A/Dコンバータ55,イコライザ56及びPLL回路57でクロック再生及び2値化されたのち、PRML回路58でビタビ復号される。ビタビ復号された再生信号のデータ列は、1−7PP復調回路59によりRLL(1−7)復調がされ、RS−LDCデコーダ60により誤り訂正及びデインタリーブ処理がされる。
再生セレクタ28は、従来MDの再生時には従来MD再生処理部26を選択し、従来MD再生処理部26から出力された再生データ列をデータバッファ37に出力する。再生セレクタ28は、次世代MD1及び次世代MD2の再生時には、次世代MD再生処理部27を選択し、次世代MD再生処理部27から出力された再生データ列をデータバッファ37に出力する。
従来MD記録処理部29は、従来MDの記録時に動作する。従来MD記録処理部29は、従来MDの記録時に、データバッファ37から出力される記録データ列が入力される。従来MD記録処理部29は、ACIRCエンコード回路61と、EFM変調回路62とを有している。入力された記録データ列は、ACIRCエンコード回路61によりインターリーブ処理及び誤り訂正符号が付加され、EFM変調回路62によりEFM変調がされる。
次世代MD記録処理部30は、次世代MD1及び次世代MD1の記録時に動作する。次世代MD記録処理部30は、次世代MD1及び次世代MD2の記録時に、データバッファ37から出力される記録データ列が入力される。次世代MD記録処理部30は、RS−LDCエンコード回路63と、1−7PP変調回路64とを有している。入力された記録データ列は、RS−LDCエンコード回路63によりインターリーブ及び畳み込み符号化がされ、1−7PP変調回路64によりRLL(1−7)変調がされる。
記録セレクタ31は、従来MDの記録時には従来MD記録処理部29を選択し、従来MD記録処理部29から出力されたEFM変調後の記録データ列を、磁気ヘッドドライバ32に供給する。記録セレクタ24は、次世代MD1又は次世代MD2の記録時には次世代MD記録処理部30を選択し、次世代MD記録処理部30から出力された1−7PP変調後の記録データ列を、磁気ヘッドドライバ32に供給する。
磁気ヘッドドライバ32は、入力された記録データに応じて磁気ヘッド23を駆動し、記録データに応じて変調された磁界をディスク90に印加させる。
ADIP復調部33は、RFアンプ部25から出力されたADIP信号が入力される。ADIP復調部33は、ADIP信号に対してバンドパスフィルタにより帯域制限をしてウォブル成分を抽出したのち、FM復調、バイフェーズ復調を行って、ADIPアドレス信号を復調する。
従来MDアドレスデコード部34は、従来MD及び次世代MD1の記録及び再生時に動作する。従来MDアドレスデコード部34は、従来MD及び次世代MD1の記録又は再生時に、ADIP復調部33から出力されたADIPアドレス信号が入力される。従来MDアドレスデコード部34は、入力されたADIPアドレス信号から、ディスク90上のトラックの絶対アドレスをデコードし、デコードした絶対アドレスをドライブコントロール38に供給する。
次世代MDアドレスデコード部35は、次世代MD2の記録及び再生時に動作する。次世代MDアドレスデコード部35は、次世代MDアドレスデコード部35は、次世代MD2の記録又は再生時に、ADIP復調部33から出力されたADIPアドレス信号が入力される。次世代MDアドレスデコード部35は、入力されたADIPアドレス信号から、ディスク90上のトラックの絶対アドレスをデコードし、デコードした絶対アドレスをドライブコントロール38に供給する。
サーボ回路36は、RFアンプ部25から出力されたフォーカスエラー信号(FE信号)に基づき2軸アクチュエータを駆動して、レーザ光の焦点位置をディスク90に対して接離する方向に移動させるフォーカシングサーボ制御を行う。また、サーボ回路36は、RFアンプ部25から出力されたトラッキングエラー信号(TE信号)に基づき2軸アクチュエータを駆動して、レーザ光の照射位置をディスク90の半径方向に移動させるトラッキングサーボ制御を行う。
サーボ回路36は、並びに、記録又は再生中のトラックのアドレス情報から算出された目標回転速度に基づき、ディスク90が目的とする回転速度となるように、スピンドルモータ21を駆動する。
データバッファ37は、本メディアドライブ部11と接続されるメモリ転送コントローラ12との間でやり取りがされるデータを格納する。データバッファ37には、メディアドライブ部11によりディスク90から再生されたデータ、本メディアドライブ部11によりディスク90に記録するデータ、並びに、各種の制御データが格納される。
ドライブコントロール38は、本メディアドライブ部11の全体の制御を行う。
ドライブコントロール38は、記録時と再生時とで、レーザダイオードのレーザパワーの切り換え制御を行ったり、再生系の回路を使用するか、記録系の回路を使用するかを切り換えたりする。また、ドライブコントロール38は、装填されたディスク90の種類に応じて、従来MD再生処理部26又は次世代MD再生処理部27の選択、従来MD記録処理部29又は次世代MD記録処理部30の選択、従来MDアドレスデコード部34又は次世代MDアドレスデコード部35の選択を行う。
以上のようにメディアドライブ部11は、記録処理系として、従来MDの記録のためのEFM変調・ACIRCエンコードを実行する構成(従来MD記録処理部29)と、次世代MD1及び次世代MD2の記録のためのRLL(1−7)PP変調・RS−LDCエンコードを実行する構成(次世代MD記録処理部30)とを備えており、これらが装着されているディスク90の種類に応じて適応的に切り換えられる。また、メディアドライブ部11は、再生処理系として、従来MDの再生のためのEFM復調・ACIRCデコードを実行する構成(従来MD再生処理部26)と、次世代MD1及び次世代MD2の再生にPR(1,2,1)ML及びビタビ復号を用いたデータ検出に基づくRLL(1−7)復調・RS−LDCデコードを実行する構成(次世代MD再生処理部27)を備えており、これらが装着されているディスク90の種類に応じて適応的に切り換えられる。
以後、EFM変復調・ACIRCエンコード/デコードをして、データの記録再生をするモードのことを、従来MDの記録再生モードという。また、RLL(1−7)PP変復調・RS−LDCエンコード/デコードをして、データの記録再生をするモードのことを、次世代MDの記録再生モードという。
5.ディスク記録再生装置の動作
つぎに、ディスク記録再生装置1に対して、ディスクが装着されたときの初期動作について説明をする。
図10に、ディスク記録再生装置1に対して、カートリッジに収納されたディスク90が装着されたときの動作フローを示す。
まず、ディスク記録再生装置1は、ディスク90がディスク記録再生装置1に装着されと(ステップS101)、記録再生モードを従来MDの記録再生モード(EFM変復調をして記録再生するモード)に設定し、ディスク90のリードイン領域を読み出して、装着されているディスク90が、次世代MD2であるか否か、それ以外のディスク(従来MD又は次世代MD1)であるかの判別をする(ステップS102)。
次世代MD2であるか否かの判別は、例えばディスク90のリードイン領域を読み込み、当該リードイン領域にエンボスピットによるP−TOCが存在するか否かを検出すれば行うことができる。すなわち、リードイン領域にP−TOCが検出されれば従来MD又は次世代MD1であると判断でき、リードイン領域にADIP信号によるコントロール情報が検出されてエンボスピットによるP−TOCが検出されなければ、装着されているディスクが次世代MD2であると判断できる。なお、次世代MD1と次世代MD2との判別は、このような方法に限定されるものではない。例えば、オントラックのときとオフトラックのときとのトラッキングエラー信号の位相から判別することも可能である。また、ディスク識別用の検出孔等を設けるようにしてもよい。
ステップS102でディスク判別した結果、次世代MD2であれば、当該フローを抜け、以後、次世代MDの記録再生モード(1-7PP変復調をして記録再生するモード)に切り換えて、次世代MD2に対する通常の動作処理を行う。ディスク判別をした結果、次世代MD2でなければ、すなわち、従来MD又は次世代MD1であれば、続くステップS103に進む。
続いて、ディスク記録再生装置1は、記録再生のモードを従来MDの再生モードに設定したままの状態で、U−TOCを読み出し、装着されているディスク90がブランクディスクであるか否かを判断する(ステップS103)。ディスク記録再生装置1は、U−TOCがまだ記録されていないか、又は、U−TOCに「当該ディスクはブランクディスクである」旨の情報が記録されている場合には、装着されているディスク90がブランクディスクであると判断する。
ディスク記録再生装置1は、ステップS103において、ブランクディスクではないと判断した場合にはステップS104に進み、ブランクディスクであると判断した場合にはステップS108に進む。
ディスク記録再生装置1は、ステップS103においてブランクディスクではないと判断した場合、装着されているディスク90が、次世代MD1であるか否かを判断する。ディスク記録再生装置1は、U−TOCにより管理されているトラックの1つに、ファイルシステムの管理情報が存在するか否かで判断する。ディスク記録再生装置1は、ファイルシステムの管理情報が記録されたトラックが存在する場合には、装着されているディスク90が次世代MD1であると判断し、存在しない場合には装着されているディスク90が次世代MD1ではない、すなわち、従来MDであると判断する。また、次世代MD1であるか否かは、アラートサウンドトラックが記録されているか否かで判断したり、或いは、U−TOCの所定の領域に「次世代MD1でフォーマットがされている」旨を示す情報を記録しておき当該情報を検出して判断したりしてもよい。
ディスク記録再生装置1は、ステップS104においてディスク90が従来MDであると判断した場合には、U-TOCの情報を管理情報メモリ14に格納し(ステップS105)、以後、従来MDの記録再生モード(すなわち、EFM変復調をして記録再生するモード)の状態のままで、ディスク90に対する通常の動作を行う。
なお、従来MDの記録再生モードによりディスクからU-TOCの情報を読み出し、そのU−TOCの情報を管理情報メモリ14に展開することを、以後、TOCリード処理という。また、管理情報メモリ14に展開されているU−TOCの情報を、従来MDの記録再生モードによりディスクに書き戻すことを、以後、TOCライト処理という。
また、ディスク記録再生装置1は、ステップS104においてディスク90が次世代MD1であると判断した場合には、U-TOCの情報を読み出し(ステップS106)、続いて、次世代MDの記録再生モード(すなわち、1-7PP変復調をして記録再生するモード)に切り換えて、DDT,SRB,FAT等のファイル管理情報及びトラックインデックスファイル等のディスク管理情報を読み出し、読み出したディスク管理情報を管理情報メモリ14に格納する(ステップS107)。以後、ディスク記録再生装置1は、次世代MDの記録再生モードの状態のままで、ディスク90に対する通常の動作を行う。
なお、次世代MDの記録再生モードによりディスク90からDDT,SRB,FAT等のファイル管理情報及びトラックインデックスファイル等のディスク管理情報を読み出し、読み出したディスク管理情報を管理情報メモリ14に展開することを、以後、システムリード処理という。また、管理情報メモリ14に展開されているDDT,SRB,FAT等のファイル管理情報及びトラックインデックスファイル等のディスク管理情報を、次世代MDの記録再生モードによりディスク90に書き戻すことを、以後、システムライト処理という。
また、以上のようにディスク管理情報を管理情報メモリ14に格納すると、管理情報メモリ14内には、装着されているディスク90から読み出された、図11に示すように情報が展開される。すなわち、管理情報メモリ14内には、DDT及びSRB201と、PBR,FAT,ルートディレクトリエントリ等のファイルシステム管理情報202、HMDHIFIサブディレクトリのエントリ203と、HMDHIFIサブディレクトリの下に記録されているトラックインフォメーションファイル204と、その他の管理情報205と、オーディオデータブロック206とが展開される。ここで、オーディオデータブロック206とは、HMDHIFIサブディレクトリの下のオーディオファイルに含まれているオーディオデータを、トラック単位(すなわち、楽曲単位)で管理するための情報である。具体的には、オーディオデータブロック206には、トラック毎に、トラック番号,ディスク上の記録位置に関する情報,プレイモード,アーチスト名及びアルバム名を示す情報等が含まれている。ディスク記録再生装置1は、次世代MD1の再生を行う場合には、これらの管理情報メモリ14内に格納されている情報を参照して制御を行う。また、ディスク記録再生装置1は、記録したデータに応じて管理情報メモリ14内の情報を更新し、オーディオデータの記録終了後やディスク90の取り外しの直前に、システムライト処理を行う。
続いて、ディスク記録再生装置1は、ステップS103においてブランクディスクであると判断した場合、現在設定されているディスクモードを判断する(ステップS108)。
ディスクモードとは、従来MD又は次世代MD1のブランクディスクが挿入されたときに、従来MDの記録再生モード(EFM変復調をして記録再生するモード)で動作するか、或いは、次世代MDの記録再生モード(1−7PP変復調をして記録再生するモード)で動作するかを決定するためのモードである。ディスクモードは、操作メニュー等を介してユーザにより予め設定されているか、或いは、工場出荷時に初期設定されていたりする動作設定の項目の一つであり、ディスク記録再生装置1内部の例えば不揮発性メモリに設定情報が記憶されている。
ディスク記録再生装置1は、現在設定されているディスクモードが従来MDの記録再生モードであると判断した場合には、以後、従来MDの記録再生モードの状態のままで、ディスク90に対する通常の動作を行う。
ディスク記録再生装置1は、現在設定されているディスクモードが次世代MDの記録再生モードであると判断した場合には、みなしフォーマット処理を行う。なお、みなしフォーマットについては詳細を後述する。
以上、従来MD又は次世代MD1が装着されたときの動作について説明をしたが、ディスク記録再生装置1は、従来MD又は次世代MD1が装着されている最中に初期化命令(従来MDであればオールイレース命令,次世代MD1ではフォーマット命令)が与えられた場合にも、以上のステップS101からステップS108までの処理を行う。
つぎに、みなしフォーマット処理について説明をする。
図12に、みなしフォーマット時のディスク記録再生装置1の動作フローを示す。
みなしフォーマット処理は、(1)上述したステップS108の従来MD又は次世代MD1のブランクディスクが挿入されており且つディスクモードが次世代MD1である場合、(2)従来MD又は次世代MD1のディスクが挿入されている状態で初期化操作がされ且つディスクモードが次世代MD1である場合、(3)次世代MD2のブランクディスクが挿入された場合、(4)次世代MD2の初期化操作がされた場合に、開始される。
みなしフォーマットが開始されると、まず、ディスク記録再生装置1は、管理情報メモリ14内にディスク管理情報を展開する(ステップS201)。ここで管理情報メモリ14内に展開されるディスク管理情報は、ディスク記録再生装置1が予め内部ROM等に格納しておいた情報であり、初期化した直後のディスクからシステムリード処理を行った場合に展開される情報と同じ情報となっている。
続いて、ディスク記録再生装置1は、USBケーブル101が挿入されPC100と接続されたか(ステップS202)、又は、オーディオ信号の入力がされたかを判断し(ステップS203)、それまで処理を待機する。もし、ここで、ディスク90が排出された場合、当該ディスク90にはなんら情報が書きこまれていない状態で排出をすることができる。
ステップS203においてオーディオ信号の入力がされた場合、ディスク記録再生装置1は、次世代MDの記録再生モードで、入力されたオーディオ信号をディスク90に記録する(ステップS204)。
続いて、オーディオ信号の入力が停止すると、ディスク記録再生装置1は、次世代MDの記録再生モードで、システムライト処理を行う(ステップS205)。
続いて、ディスク記録再生装置1は、挿入されているディスク90がもし次世代MD1であれば従来MDの記録再生モードに切り換えてTOCライトを行い(ステップS206)、以後、通常の次世代MDに対する動作を行う。また、挿入されているディスク90が次世代MD2であればなんら処理を行わずそのままの状態で、みなしフォーマットの処理を終了して、以後、通常の次世代MDに対する動作を行う。
一方、ステップS202でPC100の接続がされた場合には、続いて、PC100からFAT等のファイル管理情報の読み出し命令が発行されるまで待機する(ステップS207)。
PC100からFAT等のファイル管理情報の読み出し命令が発行されると、続いて、ディスク記録再生装置1は、ディスク管理情報のうちのPC100に対して参照させるデータをキャッシュメモリ13にコピーする(ステップS208)。具体的には、図13に示すように、管理情報メモリ14内に格納されているファイル管理情報202、HMDHIFIディレクトリエントリ203、TIF204等、キャッシュメモリ13にコピーする。キャッシュメモリ13は、メディアドライブ部11によってディスク90のユーザエリアから読み出されたデータ及びディスク90に対して書き込むデータを、一時的に記憶するバッファリング回路である。従って、キャッシュメモリ13に以上の情報を転送することによって、PC100の読み出し命令にヒットするので、ファイル管理情報(FAT等)をPC100に送出することができる。
すなわち、ディスク記録再生装置1は、PC100に対してはあたかもディスク90からファイル管理情報が読み出されたようにみせているが、実際にはディスク90にはなんらファイル管理情報を記録していない。従って、PC100からアクセスが可能となっているにもかかわらず、もし、ここで、ディスク90が排出された場合、当該ディスク90にはなんら情報が書きこまれていない状態で排出をすることが可能となる。
続いて、ステップS209において、ディスク記録再生装置1は、PC100から最初のデータ書き込み命令が発行されるのを待機する(ステップS209)。
PC100から最初のデータの書き込み命令が発行されると、続いて、その書き込み命令に伴うデータを、次世代MDの記録再生モードでディスク90に書き込む(ステップS210)。
それとともに、ディスク記録再生装置1は、最初の書き込み命令が発行された以後、適宜、PC100からディスク90に対してアクセスがされていない空き時間に、適宜、システムライト処理,TOCライト処理及びアラートサウンドトラックの記録を行っていく(ステップS210)。すなわち、ディスク記録再生装置1は、管理情報メモリ14に格納されているDDT,SRB201、ファイルシステム管理情報202、HMDHIFIディレクトリエントリ203、その他の管理情報205等を、次世代MDの記録再生モードでディスク90に書き込むとともに、もし、ディスク90が次世代MD1であれば、アラートサウンドトラック及びU−TOCの記録を行う。
そして、システムライト、並びに、アラートサウンドトラック及びU−TOCの記録が終了すると、以後、通常の次世代MDに対する動作を行う。
以上のようにディスク記録再生装置1では、みなしフォーマットを採用している。通常、ストレージデバイスがPC100に認識されるには、そのストレージデバイスがフォーマットされている状態(すなわち、FAT等が書き込まれた状態)でなければならない。しかしながら、ディスク記録再生装置1では、管理情報メモリ14にディスク管理情報を展開しておき擬似的にPC100にアクセス可能とし、最初の書き込み命令があったのちにフォーマットを行うという、みなしフォーマットを行う。このことにより、ディスク記録再生装置1では、従来MD及び次世代MD1で共通に用いられるブランクディスクが装着された場合、実際にデータを書きこむまではディスクはブランクの状態とすることができる。
さらに、ディスク記録再生装置1では、従来MD及び次世代MD1で共通に用いられるブランクディスクが装着されたときに、そのブランクディスクをオーディオフォーマットである従来MDとして使用するか、PCストレージ用のフォーマットである次世代MD1として使用するかを示すディスクモードが設定されている。
そのため、ブランクディスクを装着したときに、ユーザが、毎回、従来MDとして使用するか、次世代MD1として使用するかを選択しなくてもよく、非常に使い勝手がよい。
また、ディスク記録再生装置1では、操作/表示部18に対して、装着されているディスクが従来MDであることを示す図14(A)に示すような従来MDマーク210の表示、又は、装着されているディスクが次世代MDであることを示す図14(B)に示すような次世代MDマーク211の表示を行っている。ただし、装着されているディスクが従来MDであるか、次世代MDであるかは、TOCの読み出しが完了しなければ判断することができない。そこで、ディスク記録再生装置1では、ディスクが装着されてTOCの読み出しが完了する前までの期間に録音操作がされた場合には、現在設定されているディスクモードに応じて、図15(A)に示すような点滅した従来MDマーク210の表示、又は、図15(B)に示すような点滅した次世代MDマーク211の表示を行うようにする。
なお、ディスク記録再生装置1では、図12のステップS209の書き込み命令の後に、システムライト、TOCライト等を開始するようにしているが、読み出し命令(ステップS207)のちにシステムライト、TOCライト等を開始するようにしてもよい。また、ステップS202のPS接続の確認がされたのちに、さらに、PC100の画面上やディスク記録再生装置1の表示部に、例えば「次世代MDのフォーマットを行います。OK/キャンセル」といった表示を行ってユーザに対してフォーマットを行うか否かの確認を行わせても良い。
次世代MD1及び次世代MD2並びに従来MDの仕様を説明する図である。 従来MD及び次世代MD1のディスク上のエリア構成を説明する模式図である。 次世代MD2のディスク上のエリア構成を説明する模式図である。 従来MDのレコーディングエリアのデータフォーマットを説明する模式図である。 次世代MD1のレコーディングエリアのデータフォーマットを説明する模式図である。 次世代MD2のレコーディングエリアのデータフォーマットを説明する模式図である。 次世代MD1,2のオーディオデータの管理方法について説明するための図である。 ディスク記録再生装置のブロック構成図である。 メディアドライブ部のブロック構成図である。 ディスク装着時のディスク記録再生装置の動作フローを示す図である。 システムリードをした後に管理情報メモリに展開される情報を示す図である。 みなしフォーマットの処理フローを示す図である。 みなしフォーマット時に管理情報メモリからキャッシュメモリへコピーされる情報を示す図である。 装着されているディスクの種類を示す表示を説明するための図である。 装着されているディスクの種類がわからない場合でのディスクの種類を示す表示を説明するための図である。
符号の説明
1 ディスク記録再生装置、11 メディアドライブ部、12 USBインタフェース、13 キャッシュメモリ、14 管理情報メモリ、15 メモリ転送コントローラ、16 オーディオ処理部、17 システムコントローラ、18 操作/表示部、90 ディスク、100 パーソナルコンピュータ

Claims (8)

  1. タイトル単位でオーディオデータのアクセスがされる記録方式であるオーディオフォーマット、及び、ファイル単位でデータのアクセスがされる記録方式であるストレージフォーマットの2つの記録方式が適用可能な記録媒体が装着され、装着された記録媒体に対してデータの記録及び再生を行うメディアドライブ部と、
    コンピュータに接続され、当該コンピュータとの間で所定の伝送方式でデータのやり取りを行うインタフェース部と、
    上記インタフェース部を介してコンピュータが接続されていない場合に動作し、外部から入力されたオーディオ信号を記録用のオーディオデータとして上記メディアドライブ部に転送し、上記メディアドライブ部から再生されたオーディオデータをオーディオ信号として外部に出力するオーディオ処理部と、
    各部の制御を行うシステムコントローラとを備え、
    上記システムコントローラには、ブランクの記録媒体が装着されたとき、そのブランクの記録媒体をオーディオフォーマット又はストレージフォーマットのいずれの記録方式で取り扱うかが設定されており、
    メディアドライブ部は、上記モードで設定されている記録方式により、上記ブランクの記録媒体に対してデータを記録すること
    を特徴とするデータ記録再生装置。
  2. タイトル単位でオーディオデータのアクセスがされる記録方式であるオーディオフォーマット、及び、ファイル単位でデータのアクセスがされる記録方式であるストレージフォーマットの2つの記録方式が適用可能な記録媒体が装着され、装着された記録媒体に対してデータの記録及び再生を行うメディアドライブ部と、
    コンピュータに接続され、当該コンピュータとの間で所定の伝送方式でデータのやり取りを行うインタフェース部と、
    上記メディアドライブ部と上記コンピュータとの間で送受信されるデータを記憶するキャッシュメモリと、
    上記メディアドライブ部に装着されている記録媒体のディスク管理情報を記憶する管理情報メモリと、
    上記インタフェース部を介してコンピュータが接続されていない場合に動作し、外部から入力されたオーディオ信号を記録用のオーディオデータとして上記メディアドライブ部に転送し、上記メディアドライブ部から再生されたオーディオデータをオーディオ信号として外部に出力するオーディオ処理部と、
    上記管理情報メモリに記憶されているディスク管理情報に従って各部の制御を行うシステムコントローラとを備え、
    上記システムコントローラは、
    ブランクの記録媒体が装着されたとき、そのブランクの記録媒体をオーディオフォーマット又はストレージフォーマットのいずれの記録方式で取り扱うかが設定されており、
    記録済みの記録媒体が装着されたときには、当該記録媒体に記録されているディスク管理情報を読み出し、上記管理情報メモリに記憶させ、
    ブランクの記録媒体が装着されたときには、設定されている記録方式に応じて定まる規定の管理情報を上記管理情報メモリに記憶させ、上記記録媒体に対して最初にデータの記録があった後に、当該ブランクの記憶媒体に上記管理情報メモリに記憶されている規定の管理情報を記録すること
    を特徴とするデータ記録再生装置。
  3. 上記システムコントローラは、
    ストレージフォーマットに設定されている状態でブランクの記録媒体が装着されたときには、
    ストレージフォーマットに対応した管理情報を上記管理情報メモリに記憶させ、
    上記インタフェース部にコンピュータが接続され、当該コンピュータからファイル管理情報の読み出し命令があったときに、上記管理情報メモリに格納された管理情報のうちのファイル管理情報を上記キャッシュメモリに記憶させ、コンピュータに対して当該キャッシュメモリに記憶されているファイル管理情報を転送し、
    上記記録媒体に対して最初にデータの記録命令があった後に、当該ブランクの記憶媒体に上記管理情報メモリに記憶されている規定の管理情報を記録すること
    を特徴とする請求項2記載のデータ記録再生装置。
  4. 上記システムコントローラは、
    上記記録媒体に対して最初にデータの記録命令があった後、上記コンピュータによるアクセスのない空き時間に、当該ブランクの記憶媒体に上記管理情報メモリに記憶されている規定の管理情報を逐次記録していくこと
    を特徴とする請求項3記載のデータ記録再生装置。
  5. オーディオフォーマットは、記録媒体上に記録されているオーディオデータの各タイトルを、オーディオデータ管理用のアドレスを用いて管理しているTOC情報が、当該記録媒体の所定の位置に記録されている方式であり、
    ストレージフォーマットは、記録媒体上に記録されている各ファイルを、ファイル管理用のアドレスを用いて管理しているファイル管理情報が、当該記録媒体の所定の位置に記録されている方式であること
    を特徴とする請求項2記載のデータ記録再生装置。
  6. ストレージフォーマットを適用されたときの記録媒体上に記録されているファイルには、オーディオデータが含まれたオーディオファイルと、当該オーディオファイル内に含まれているオーディオデータの各タイトルをオーディオデータ管理用のアドレスを用いて管理している情報が含まれたトラックインフォメーションファイルとが含まれていること
    を特徴とする請求項5記載のデータ記録再生装置。
  7. ストレージフォーマットを適用されたときの記録媒体上には、上記ファイル管理情報及び各ファイルをまとめて1つのタイトルのオーディオデータとしてみなして作成された上記TOC情報が、上記オーディオフォーマットのTOC情報の記録位置と同一位置に記録されていること
    を特徴とする請求項6記載のデータ記録再生装置。
  8. 上記記録媒体は、光磁気記録媒体であること
    を特徴とする請求項2記載のデータ記録再生装置。
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