JP2005202624A - 電子機器 - Google Patents

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Hisao Onishi
久男 大西
Takeshi Hashimoto
橋本  猛
Yasuharu Dangi
康晴 談議
Tadashi Watanabe
匡 渡邊
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Abstract

【課題】使用者に不快感を与えることなく、また安価な手段でスピーカの断線診断を行い、スピーカが断線していると検出された場合にはこれをLED、外部出力により使用者に知らせることを可能として信頼性を向上させた電子機器を提供する。
【解決手段】
ガスセンサ、火災センサ等のセンサと、このセンサからの検出信号により異状発生と判断した時に音源IC27を制御して音源データを選択するマイコン10と、音源IC27から出力される音源データを増幅する増幅回路29と、この増幅回路29に接続されて音源データに基づく警報音を出力するスピーカ30と、スピーカ30へ検査信号を出力するスピーカ故障チェック回路28と、を有する電子機器であって、マイコン10は、スピーカ故障チェック回路28に検査信号を出力させ、スピーカ30に検査信号が流れることを検出した場合にスピーカ30が正常であると診断する故障診断手段17を備える電子機器とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、センサにより異状を検知したときに、異状であることを音源ICにより警報音として出力する電子機器に関し、特に、スピーカ等の警報出力手段に対して故障診断を行う故障診断手段に特徴を有する電子機器に関するものである。
スピーカ等の警報出力手段を有する電子機器の具体例として、センサの検知により警報出力手段から警報を発する警報器を例に挙げて説明する。
近年、この種の警報器は1台で様々な異状を検出するために複合化されている。最近では、例えばガス漏れ、不完全燃焼、火災を1台の警報器により検出して発報可能な製品が発売されている。
このような背景のもとで、警報音を圧電ブザー等による単純な音を用いて発報する場合には、使用者が何の危険性があるのか具体的に認知できないため、最近では音源ICを用い、検出した異状内容に合わせて異なる音声による警報音をスピーカを通じて発報し、危険性の具体的内容を認知させるようにした警報器が提供されてきている。なお、以下では、説明の便宜上、警報器本来のガス漏れ、不完全燃焼、火災等の異状発生を知らせるための警報の出力を単に「発報」と総称する。
このような警報器では、警報器が異状を検出したときに使用者へ発報するために不可欠な部品としてスピーカが挙げられる。このスピーカがコイル断線して故障すると音声が出力されないこととなる。従って、万が一、スピーカが故障してそのまま放置されると、警報器が異状を検出しても使用者は警報音による異状を把握することができず、使用者の生命、財産に損害を与える可能性が大きい。
そこで、近年では、特許文献1に記載されているように、音源ICまたは外部から不可聴な低周波数の断線チェック波形信号を増幅回路を介してスピーカに入力し、増幅後の断線チェック波形信号をスピーカの端子電圧として測定し、測定電圧範囲でスピーカの故障を検出する方法が提案されており、警報発報回路部のフェールアウト故障を少しでも低減させる工夫がなされている。
特開2002−170183号公報(特許請求の範囲、段落[0028]〜[0030]、図3等)
上述した特許文献1に記載された従来技術は、マイクロコンピュータより不可聴な低周波数の断線チェック波形信号を、増幅回路を介してスピーカに入力し、スピーカの端子電圧を測定し、測定電圧範囲で故障検出する方法であるが、以下のような問題がある。
1)マイクロコンピュータから階段状のアナログ信号を出力するために、マイクロコンピュータに、特殊な出力機能が必要となる。特殊な出力機能とは、D/Aコンバータ(デジタル信号をアナログ信号に変換する変換器)の出力機能、もしくはPWM(一定周期でパルス幅を変調する変調器)の出力機能である。PWM出力は、マイクロコンピュータのプログラム上で出力するパルスdutyを変換できるため、外付けに抵抗、コンデンサを設けることでD/Aコンバータと同様な機能として使用している。
しかしながら、これらD/Aコンバータの出力機能、もしくはPWMの出力機能を有するマイクロコンピュータは限定されており、またコスト的にも不利であるという問題があった。
2)増幅回路を介し、実際にスピーカに電圧を加えるため、完全に無音で故障チェックすることが不可能であり、スピーカ断線チェック時に使用者に不快感を与えることがある。特に夜間静寂なときに点検動作すると使用者に聞こえて不快感を与えるという問題があった。警報器に限らずスピーカを有する電子機器一般において、このような不快感を与えることなく点検動作を行う機能が必要とされていた。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、使用者に不快感を与えることなく、また安価な手段でスピーカの断線診断を行い、スピーカが断線していると検出した場合にはこれをLED、外部出力により使用者に知らせる(以下、このようなスピーカが断線した異状を知らせることを「報知」と呼び、上記した「発報」と区別する。)ことを可能として信頼性を向上させた電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明の電子機器は、
センサと、このセンサからの検出信号により異状発生と判断した時に音源ICを制御して音源データを選択するマイクロコンピュータと、前記音源ICから出力される音源データを増幅する増幅手段と、この増幅手段に接続されて前記音源データに基づく警報音を出力する警報出力手段と、警報出力手段へ検査信号を出力する故障検査手段と、を有する警報器であって、
マイクロコンピュータは、故障検査手段に検査信号を出力するように制御し、警報出力手段に検査信号が流れることを検出した場合に警報出力手段が正常であると診断する故障診断手段を備えることを特徴とする。
請求項2に記載した発明の電子機器は、
請求項1に記載した電子機器において、
故障診断手段は、検査信号が流れるときの電圧値と基準電圧値とを比較して、検査信号が流れるときの電圧値が基準電圧値を上回るときに警報出力手段が正常であると診断する手段であることを特徴とする。
請求項3に記載した発明の電子機器は、
請求項2に記載した電子機器において、
故障診断手段の検査信号は、警報出力手段に接続される少なくとも二個の分圧抵抗により電圧値が決定され、かつ分圧抵抗値を警報出力手段のインピーダンスよりも充分大きくして検査信号の電流値を充分小さくすることを特徴とする。
本発明によれば、スピーカの断線チェックを行うことでスピーカの故障を検出する場合、増幅手段に信号を出力せずに警報出力手段に対して直接断線診断を行うため、従来のように無用な音が発生して不快感を使用者に与えることなく、また安価な手段でスピーカの断線診断を確実に行うことができる。
また、スピーカが断線していると検出された場合には、LED、外部出力により使用者に報知するため、信頼性の高い電子機器を得ることができる。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。本形態では説明をより具体的にするため、電子機器の一具体例であり、災害に繋がるためスピーカの故障を迅速に検知する必要のあるガスの警報器を例に挙げて説明する。
本形態では、ガス漏れ、CO(一酸化炭素)ガス等の不完全燃焼、火災時の熱を検知して警報音により異状を発報する複合型警報器を例に挙げるものであり、その回路ブロックを図1に示す。
図1において、20は商用電源、21は降圧用の電源回路、22は整流・平滑回路であり、この整流・平滑回路22から出力される一定の直流電源電圧は、後述するマイクロコンピュータ(以下、必要に応じて単にマイコンという)10、ガスセンサ制御・監視回路23、火災センサ制御・監視回路24、各種ランプ41〜44等を始めとして各回路に供給されている。
マイコン10は、ガスセンサ及び火災センサを制御するためのセンサ制御手段11と、ガスセンサの出力から都市ガスを検出するための都市ガス検出手段12と、ガスセンサの出力からCOガスを検出するためのCOガス検出手段13と、火災センサの出力から火災(熱)を検出するための火災(熱)検出手段14と、各種ランプ41〜44等を制御するための表示回路制御手段15と、有電圧出力回路25、無電圧出力回路26等の外部回路を制御するための外部出力制御手段16と、スピーカ30の故障を診断する故障診断手段17と、A/Dポートとを備えている。
なお、前記各手段11〜17は、ハードウェア及びソフトウェアにより構成されるものである。
ガスセンサ制御・監視回路23は、マイコン10内のセンサ制御手段11、都市ガス検出手段12、COガス検出手段13等に接続されており、図示されていない半導体式ガスセンサの検出信号の処理を始めとする制御・監視動作を行う。また、火災センサ制御・監視回路24は、マイコン10内のセンサ制御手段11、火災(熱)検出手段14等に接続されており、図示されていない火災センサの検出信号の処理を始めとする制御・監視動作を行う。
また、マイコン10には、0V,6V,12V,18Vの電圧を出力可能な有電圧出力回路25と、通常は接点が開放されていて火災検出時に接点短絡による警報信号を出力する無電圧出力回路26とが接続されている。
更に、マイコン10には、異状時に音によって警報を出力するための音源IC27と、その出力側に接続された増幅回路29(増幅手段の一具体例である)と、警報出力手段の具体例であるスピーカ30とが接続されていると共に、このスピーカ30には、故障検査手段の一具体例であるスピーカ故障チェック回路28も接続されている。スピーカ故障チェック回路28はマイコン10により制御される。
なお、前記各種ランプ41〜44は、緑色LEDからなる電源ランプ41、黄色LEDからなる不完全燃焼警報ランプ42、赤色LEDからなるガス漏れ警報ランプ43、赤色LEDからなる火災警報ランプ44からなっている。
上記構成において、ガス漏れ、不完全燃焼は半導体式ガスセンサにて検出する。ガスセンサは、定電圧電源において固定抵抗と直列に接続して用いられており、ガス漏れ時または不完全燃焼時のガスによりガスセンサのインピーダンスが下がり、検出ガス濃度に応じてマイコン10の都市ガス検出手段12またはCOガス検出手段13に信号を出力する。
火災センサは、サーミスタにより温度を検出するもので、ガスセンサと同様に定電圧電源において固定抵抗と直列に接続して用いられ、火災発生時の検出温度に応じてマイコン10の火災(熱)検出手段14に信号を出力する。
マイコン10は、前記各センサの検出信号から異状発生を判断すると、表示回路制御手段15を介してランプ42〜44による警報表示を行い、外部出力制御手段16を介して有電圧出力回路25、無電圧出力回路26を動作させ、警報出力を行うと共に、図示されていない制御手段により音源IC27を直接制御して警報音による発報を行う。
ここで、ランプ42〜44による警報表示は、例えば、低濃度のガスまたは火災と判断される温度より低い温度を検出したときは注意報として点滅させ、高濃度のガスまたは火災であると判断される温度よりも高い温度を検出したときは警報として点灯させるようにし、また、不完全燃焼、ガス漏れ、火災という異状内容に合わせてランプを区別して動作させることで、使用者はいかなる原因によりどの程度の異状が発生しているかを容易に認知可能となっている。
また、音源IC27を用いた警報音による発報は、例えばガス漏れを検出した場合には「ピッピッピッピッ、ガスが漏れていませんか。」、不完全燃焼を検出した場合には「ピッポッピッポッ、空気が汚れて危険です。窓を開けて換気してください。」、火災を検出した場合には「火災警報器が作動しました。確認してください。」、警報器異常の場合は、「警報器を点検してください」等のメッセージを選択して発報する。これらの音声データは、周知のようにメモリに記憶されているものである。
外部出力制御手段16により制御される有電圧出力回路25は、通常時は6V、ガス漏れ検出時は12V、不完全燃焼検出時は18V、警報器故障の場合は0Vを出力する。
同じく、無電圧出力回路26は、前述した如く通常は接点が開放されており、火災検出時に接点短絡による信号を外部に出力するものである。
次に、マイコン10からスピーカ30により警報音を発するまでの詳細を説明する。
マイコン10は、増幅回路29の動作をそれぞれ制御している。通常は、マイコン10から増幅回路29に送られる増幅回路リセット解除信号をOFFにすることで、増幅回路29の動作を停止状態にしている。
ガスセンサ、火災センサ等による検出信号からマイコン10が異状発生と判断すると、マイコン10から出力される増幅回路リセット解除信号をONにすることで、増幅回路29を動作状態にする。
その後、マイコン10は、音源IC27に対してどのような警報音(メッセージ)を発報するのかを指示するアドレス信号、アドレス認識信号を出力する。上記アドレス信号は、警報音のメモリ上のアドレスを示すものであり、各検出手段12〜14によりどのような異状が検出されたかに応じて選択されるものである。
音源IC27は、マイコン10から指示されたアドレスに係る警報音をメモリから読み出し、そのディジタルデータを内部のD/Aコンバータによりアナログ信号に変換すると共に、ローパスフィルタを介して、一定電圧を基準電位(0レベル)としたアナログ信号(交流信号)を増幅回路29に出力する。増幅回路29は、音源IC27から出力されたアナログ信号を増幅してスピーカ30に出力し、スピーカ30は入力されたアナログ信号を音に変換して警報音を発報する。
また、音源IC27からのアナログ信号は、不動作時は音源IC27のGNDレベルと同電位を出力し、音源IC27の動作時には基準電位を出力する。これは、無発報状態のときにノイズによる雑音を発報するのを防止した機能であり、前記基準電位は、音源IC27の外付けの抵抗等により警報器の設計者が任意の値に設計することが可能になっている。発報処理はこのようなものとなる。
続いて、スピーカ故障チェックによる報知処理に係る構成・方法について説明する。
図2は本形態のスピーカ故障チェック回路の詳細構成図である。
スピーカ30の一方の端子は、回路動作させるスイッチ(TR:トランジスタ)と抵抗1(R1)を介して電源(VDD)に接続され、スピーカの他方の端子は、抵抗2(R2)を介してGNDに接続されている。
なお、R1,R2,R3,R4は抵抗、C1,C2はコンデンサである。
マイクロコンピュータ10からの信号によりスイッチ(トランジスタTR)がON/OFF制御される。このスイッチはスピーカ30の断線チェック時のみONされ、スピーカ30に検査信号が流れるように制御される。
スピーカ故障チェック回路28が動作すると、図2で示すように、検査信号としてR1−スピーカ30−R2のラインで電流が流れ、分圧抵抗であるR1,R2により所定分圧に分圧される。ここに分圧抵抗であるR1,R2はスピーカ30のインピーダンスに比べ非常に大きい(約3桁〜5桁のインピーダンスの違い)ため、分圧比は実質上分圧抵抗R1,R2により決定される。
スイッチと反対側にあるスピーカ30の端子電圧における検査信号が流れるときの電圧値(R・VDD/(R+R))をマイクロコンピュータ10のA/Dポートを介して入力し、図示しないA/D変換器によりアナログ信号をデジタルデータに変換して電圧データとしてその電圧値を読み取る。
マイクロコンピュータ10の故障診断手段17は、検査信号が流れるときの電圧値を表す電圧データと、図示しないメモリに登録した、基準電圧値を表す基準電圧値データとを比較して、検査信号が流れるときの電圧データが基準電圧データを上回るときにスピーカ30が正常である、つまりスピーカ30は断線していないと診断する。また、スピーカ30で断線が起こっているときは、検査信号が流れないため、スイッチと反対側のスピーカ30の端子電圧は0となり、電圧データが基準電圧データを下回るためスピーカ30が正常でない、つまりスピーカ30は断線していると診断する。
ここに検査信号が流れるときは、図2で示すように、検査信号としてR1−スピーカ30−R2のラインで電流も流れるが、先に説明したように分圧抵抗であるR1,R2はスピーカ30のインピーダンスに比べ非常に大きいため、断線チェック回路28に流れる電流は非常に小さく、スピーカ30に加わる電力は非常に小さくなる(本形態ではスピーカ30に加える電力は1.6μWであり、通常スピーカ30から警報音を出力する時の1/20万の電力である)。これにより、検査信号が流れる場合であっても、ほぼ無音で故障チェックすることが可能となり、スピーカ断線チェック時に使用者に不快感を与えるおそれがなくなる。
また、特許文献1に記載された従来技術のように不可聴な低周波数(例えば、10Hz)の断線チェック波形信号を使用する方法だと、波形の測定をするだけでも少なくとも0.1〜0,2秒かかり、その上で故障診断処理を行うため、診断に時間を要し、秒のオーダの時間が必要であったが、本形態では単純な分圧による電圧測定でスピーカ断線チェックを行っているため、短時間(本形態では、0.1〜10msである)での測定が可能である。
次に、スピーカ断線チェックフローについて概略説明する。
一定時間毎(本形態では一例として2時間毎とした)にスピーカ30が断線していないか、自動的にスピーカ30の断線チェックを行う。このとき、音声発報していると増幅回路29から出力される電圧がスピーカ30に影響を与えるため、警報器が警報を行っていないかをチェックし、警報していないときもしくは警報終了後にスピーカ30の断線チェックを行う。また本発明では、スピーカ30の断線チェックを一度で複数回(本実施例では2回)のチェックを行うようにし、外的ノイズなどによる影響でスピーカ断線と誤判断しないよう工夫している。
このようなスピーカ断線チェックフローについてさらに詳しく説明する。
図3Aは警報器が警報を行っていないことを検出するチェックフローのフローチャート、図3Bはスピーカの断線チェックフローのフローチャートである。
これらフローは、具体的には図1で示すマイコン10の故障診断手段17が行う手順であり、マイコン10は故障診断手段として機能する。
まず、図3Aで示すようなフローに基づいてセルフチェック処理を行う。まず、前回のセルフチェックから一定時間(本形態では一例として2時間とした)が経過したか否かについて診断する(図3AのステップS1)。一定時間が経過していないならば(図3AのステップS1でNO)、セルフチェック処理を終了し、また、一定時間が経過しているならば(図3のステップS1でYES)、続いて警報器が警報音を発報処理中か否かについて診断する(図3AのステップS2)。
警報器が警報音を発報処理中であるならば(図3AのステップS2でYES)、セルフチェック処理を終了し、また、警報器が警報音を発報処理中でないならば(図3AのステップS2でNO)、断線チェック処理(図3AのステップS3)を行う。つまり、前回のセルフチェックから一定時間(本形態では2時間)が経過し、さらに、警報器が警報音を発報処理中でない場合にのみスピーカの断線チェック処理がなされることとなる。
スピーカの断線チェック処理の詳細は、図3Bに示す通りである。
まず、変数Nに1を代入する(図3BのステップS11)。これは、断線チェックを2回行わせるためのカウンタとして機能する。続いて、スピーカ故障チェック回路28に対してスピーカ故障チェック信号を出力するとともに、増幅回路29に対して増幅回路29の停止を継続するような増幅回路リセット解除信号を出力する(図3BのステップS12)。
このスピーカ故障チェック信号は、図2の抵抗R4を介してTRへ入力される。TRがスイッチとして機能して、VDD→TR→R1→スピーカ30→R2→GNDへ電流が流れて、スイッチ(TR)と反対側のスピーカの端子電圧が、分圧抵抗R1,R2により決定される分圧比の検査信号の電圧となる。
また、増幅回路リセット解除信号は、断線チェック時にスピーカ30に電圧が加わって僅かでも音を発することによる不快感を使用者に与えないために、増幅回路29に対してはリセット解除信号の停止を継続させて増幅回路29を不動作のまま、つまりスピーカ30から音(ノイズ・音声等)出力しないようにしている。
続いて、この検査信号の電圧をA/D変換してマイコン10が読み込む(図3BのステップS13)。実際はマイクロコンピュータ10のA/D変換器にてアナログ信号をデジタルデータに変換して電圧データとしてその電圧値を読み取る。続いて、読み込みデータ、つまり読み込んだ電圧データが正常か否かについて診断する(図3BのステップS14)。読み込みデータが正常であるとは、マイクロコンピュータ10の故障診断手段17が検査信号の電圧値を表す電圧データと、図示しないメモリに登録した基準電圧値を表す基準電圧値データとを比較して、検査信号の電圧データが基準電圧データを上回るときにスピーカ30が正常である、つまりスピーカ30は断線していないと診断することとなる。
読み込みデータが正常である場合(図3BのステップS14 YES)には、スピーカ故障チェック信号の出力を停止するとともに、停止を継続するような増幅回路リセット解除信号を出力して(図3BのステップS15)、断線チェックを終了することとなる(図3BのステップS16)。
なお、ステップS14において読み込みデータが正常でない、つまり基準電圧に達していないと判断した場合(図3BのステップS14 NO)には、N≧2か否かを判定する(図3BのステップS17)。N≧2でない、つまりNが1の場合にはまだ断線チェック処理が一回目であるため、Nをインクリメントし、つまりN=2として(図3BのステップS20)、再度断線チェック(ステップS13,S14)を行う。
ここに再度の断線チェックにおいて読み込みデータが正常であると判断した場合(図3BのステップS14 YES)には、断線していないとして断線チェックを終了するが(図3BのステップS15,S16)、依然読み込みデータが正常でない場合(図3BのステップS14 NO)には、N≧2か否かを判定し(図3BのステップS17)、Nは2回目であるためステップS18へ進み、スピーカ故障チェック信号を停止するとともに、停止を継続するような増幅回路リセット解除信号を出力して(図3BのステップS18)、故障警報処理を行う(図3BのステップS19)。
この故障警報処理は各種考えられるが、例えば、図示しない他のLEDにて報知するようにしても良い。また、ランプ41〜44を全て点灯・点滅させるという、通常ではあり得ないような警報出力により報知するようにしてもよい。
また、図示しない外部出力を介して音声信号を出力して、他に準備されたスピーカにより報知しても良い。
以上のように本実施形態によれば、一定周期毎に行うセルフチェック処理により、マイコン10が増幅回路29を動作させずに、スピーカ30に微弱電力の検査信号を入力して電圧変化の有無により断線しているか否かについて監視している。
よって、スピーカに過大な電力を加えず、また短時間でスピーカの断線チェックすることで、使用者に不快感を与えないでスピーカの断線を確実にチェックすることができる。そして、マイクロコンピュータがスピーカの断線と判断したときは、マイクロコンピュータよりLED、外部出力に報知することで、使用者に警報器が異常であることを知らせることができる。
以上本形態について説明した。本形態では電子機器の具体例として、スピーカの異常が問題となる警報器を例に挙げて説明した。しかしながら、警報器以外の電子機器にも本発明によるスピーカの断線診断を行って断線を早期検出しても良いことはいうまでもない。マイクロコンピュータとこれに接続される不揮発性メモリとを有するような電子機器であれば、本発明を適用できる。
本発明を実施するための最良の形態を示す回路ブロック図である。 図1におけるスピーカ故障チェック回路の構成図である。 警報器が警報を行っていないことを検出するチェックフローのフローチャートである。 スピーカの断線チェックフローのフローチャートである。
符号の説明
10:マイクロコンピュータ(マイコン)
11:センサ制御手段
12:都市ガス検出手段
13:COガス検出手段
14:火災(熱)検出手段
15:表示回路制御手段
16:外部出力制御手段
17:故障診断手段
20:商用電源
21:電源回路
22:整流・平滑回路
23:ガスセンサ制御・監視回路
24:火災センサ制御・監視回路
25:有電圧出力回路
26:無電圧出力回路
27:音源IC
28:スピーカ故障チェック回路
29:増幅回路
30:スピーカ
41:電源ランプ
42:不完全燃焼警報ランプ
43:ガス漏れ警報ランプ
44:火災警報ランプ
R1,R2,R3,R4,R5:抵抗
C1,C2:コンデンサ
TR:pnp型トランジスタ

Claims (3)

  1. センサと、このセンサからの検出信号により異状発生と判断した時に音源ICを制御して音源データを選択するマイクロコンピュータと、前記音源ICから出力される音源データを増幅する増幅手段と、この増幅手段に接続されて前記音源データに基づく警報音を出力する警報出力手段と、警報出力手段へ検査信号を出力する故障検査手段と、を有する電子機器であって、
    マイクロコンピュータは、故障検査手段に検査信号を出力するように制御し、警報出力手段に検査信号が流れることを検出した場合に警報出力手段が正常であると診断する故障診断手段を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載した電子機器において、
    故障診断手段は、検査信号が流れるときの電圧値と基準電圧値とを比較して、検査信号が流れるときの電圧値が基準電圧値を上回るときに警報出力手段が正常であると診断する手段であることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項2に記載した電子機器において、
    故障診断手段の検査信号は、警報出力手段に接続される少なくとも二個の分圧抵抗により電圧値が決定され、かつ分圧抵抗値を警報出力手段のインピーダンスよりも充分大きくして検査信号の電流値を充分小さくすることを特徴とする電子機器。
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