JP2005201862A - 接触式変位測定器 - Google Patents

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智 石井
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亮一 佐々木
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Abstract

【課題】 表示灯を備えた接触式変位測定ヘッドを小型化する。
【解決手段】 接触式変位測定ヘッド1は、その上端部分に2つのLED6a、6bが外部から目視可能に設けられている。LED6a、6bの駆動は、ヘッド1を制御するコントローラ42によって行われ、例えば、ゼロ点許容設定範囲、リニアな検出可能範囲(使用可能範囲)などが表示される。
【選択図】 図13

Description

本発明は接触式変位測定器に関する。
接触式変位測定器は、原理的には、物理的変位を電気量に変換するものであり、機械的な構成として、軸方向に変位可能な接触子に連動する差動トランスのコアを有し、このコアが接触子の変位に対応して変位することにより、接触子の変位に対応した大きさの信号が差動トランスから出力されることを利用している。このため、接触式変位測定器は、軸方向に変位可能な接触子に連動する差動トランスのコアを組み込んだ変位測定ヘッドと、この変位測定ヘッドを制御して、変位測定ヘッドからの信号を受け取って検波するコントローラとの組み合わせで構成されることが多い。
このような接触式変位測定器は、変位測定ヘッドの構成を必要最小限に抑えることができるため、変位測定ヘッドの大きさ(特に直径)を小さくすることができ、変位測定ヘッドの設置位置の自由度を確保することができるというメリットがある。対象物の物理量を検出するのに様々な非接触式の測定器も開発されているが、非接触式の測定器は作業環境に敏感であることから、比較的劣悪な作業環境で接触式変位測定器が用いられることが多い。
特許文献1は、接触式変位測定ヘッドに表示灯を搭載することを提案している。すなわち、特許文献1の接触式変位測定ヘッドは、これを設置位置に固定するときに、接触子のゼロ点を表示するための表示灯をヘッド本体の上端部分の外表面に固設すると共に、この表示灯を点灯制御するための機構として、変位測定ヘッドの上端部に、接触子と一体に上下動作するピンと、このピンによって遮光される投受光素子とを設ける構成が採用されている。
提案の接触式変位測定ヘッドによれば、接触子がゼロ点に位置されると、この接触子のゼロ点位置に対応してピンが投受光素子を遮光することにより表示灯が点灯され、これにより、変位測定ヘッドの設置作業を行っているユーザは変位測定ヘッドに付設された表示灯の点灯を見ることで変位測定ヘッドの設置位置が好ましいか否かを知ることができる。
特開平6−74705号公報
特許文献1が提案する接触式変位測定ヘッドによれば、変位測定ヘッドに付設した表示灯を見ながら変位測定ヘッドの設置作業を進めることができるため利便性に優れているという利点があるものの、これを点灯制御するための機構が変位測定ヘッドに内蔵されているため、この制御手段によって変位測定ヘッドが必然的に大きくなるという欠点があり、また、この制御手段によって接触式変位測定ヘッドの内部構造が複雑になるだけでなく、表示灯の役割は画一的なものであり、表示灯で何を表示させるかの自由度が無いという欠点がある。
本発明の目的は、表示灯を備えた接触式変位測定ヘッドを小型化することのできる接触式変位測定器を提供することにある。
本発明の他の目的は、表示灯を備えた接触式変位測定ヘッドを小型化しつつ表示灯で何を表示するかの自由度を高めることのできる接触式変位測定器を提供することにある。
接触式変位測定ヘッドの最も基本的な構成は、移動可能な接触子と、この接触子の動きに連動するコアの変位に応じて出力を行う差動トランスを含む。そして、この基本構成を備えた接触式変位測定ヘッドからは、接触子の位置を規定できる信号をコントローラに出力して、コントローラで種々の解析を行う。本件発明者は、接触式変位測定ヘッドの出力信号に着目し、この出力信号を得たコントローラで様々な解析を行うことのできるのであれば、コントローラに表示灯の制御手段を設ければ、接触式変位測定ヘッドは単に表示灯だけを設ければ足りると考えて本発明を案出するに至ったものである。
上記の技術的課題は、本発明によれば、
対象物に当接して変位可能な接触子と、該接触子の変位に対応した出力を行う差動トランスとを含む接触式変位測定ヘッドと、該接触式変位測定ヘッドを制御するコントローラとを有する接触式変位測定器を前提として、
前記接触式変位測定ヘッドに外部から目視可能に設けられた表示灯と、
前記コントローラに設けられ、前記接触式変位測定ヘッドの表示灯の駆動を制御する駆動制御手段とを有し、
前記表示灯が前記コントローラの駆動制御手段により点灯又は点滅制御されることを特徴とする接触式変位測定器を提供することにより達成される。
すなわち、本発明によれば、接触式変位測定ヘッドの表示灯の制御手段をコントローラ側に設けたことにより、接触式変位測定ヘッド側に表示灯の制御手段を設ける必要が無くなり、その分、接触式変位測定ヘッドの小型化が可能になるが、単に、このメリットだけでなく、接触式変位測定ヘッドからの出力信号をコントローラ側で解析することにより接触式変位測定ヘッドの様々な状態や接触式変位測定ヘッド及びコントローラの状態など様々な情報を表示灯の点灯、消灯、点滅などの表示形式を使ってユーザに伝えることが可能になり、どのような情報をユーザに伝えるかの自由度を高めることができる。
本発明は、上述した従来のように外部に突出した表示灯であってもよく、また、その個数も制限されないが、本発明の好ましい実施の形態にあっては、表示灯が接触式変位測定ヘッドの外表面から突出しない位置に配設されている。これにより接触式変位測定ヘッドの外表面を面一にすることができるため、接触式変位測定ヘッドを設置するときに、変位測定ヘッドから突出した表示灯を気にする必要が無くなる。表示灯としてLEDを採用するのがよい。LEDは消費電力も少なく且つ耐久性に優れていることが知られている。色の異なるLEDを複数設ける場合には、混色を避けるために、互いに離間して配置するのが好ましい。
以下に図面を参照して好ましい実施例の接触式変位測定器を詳しく説明する。図1は実施例の接触式変位測定器に含まれるヘッドの側面図である。図1に図示の接触式変位測定ヘッド1は、円筒状の本体2の下端に上下動可能な接触子3を有し、接触子3と本体2との間はゴム製の蛇腹4で包囲されている。円筒状本体2の上端には、本体2と実質的に同一径の表示部5を有し、この表示部5の内部には2つのLED6a、6bが配設されている。表示部5の上端にはゴム製のシールキャップ7が嵌装され、このシールキャップ7からケーブル8が延出する構成を有する。
接触式変位測定ヘッド1は、本体2、表示部5、シールキャップ7が実質的に同一径であり、全体として円筒状且つ外表面に段差の無い面一のペンシル形状を有し、その下端に接触子3が上下動可能に設けられ、上端のシールキャップ7から延出するケーブル8を通じて、「アンプ」と称されるコントローラ42(図13)に接続して使用される。
図2、図3を参照して、本体2は、細長い円筒状の金属製アウターケース10と、その内部に配設された合成樹脂製コイルホルダ11(図3)とを含み、コイルホルダ11にコイルを巻回することにより差動トランスが構成される。コイルホルダ11は軸心に沿って延びる中心孔11a(図3)を有する。
接触子3は、この接触子3から軸線に沿って上方に延びるコア13と一体に作られており、コア13は、コイルホルダ11の軸心に沿って延びる中心孔11aの中に挿入した状態で配置される。
表示部5は、図4に示す略円筒状の合成樹脂成型品15を含む。合成樹脂成型品15は、概略、貫通孔15aを備えた円筒状の形状を有し、その軸線方向中央に大径部分16を有し、大径部分16が表示部5を構成すると共に、本体2の金属製アウターケース10と実質的に面一であり、これにより接触式変位測定ヘッド1の外側ケースの一部を構成する。合成樹脂成型品15は、また、大径部分16を挟んで上下に位置する上方、下方の小径部分17、18を有し、下方の小径部分18の下端からは略半円状のガイドリップ19が延出している。
図5は、合成樹脂成形品15の縦断面図である。図4と図5を参照して、合成樹脂成型品15の貫通孔15aに関し、上方小径部分17と大径部分16の上半分は断面円形の孔形状であり、上方小径部分17の上半分17aは上方に向けて拡開するテーパ形状を有する。
大径部分16の下半分及び下方小径部分18は、形状を制限するものではないが、円形貫通孔15aの基礎円弧20の一部に、同心の大径の円弧21を合体した形状を有し、基礎円弧20と大径円弧21との合流部分に一対の段部22、22が形成されている(図6、図7)。段部22、22を結ぶ仮想ラインは、好ましくは、基礎円弧20の中心よりもオフセットした位置に配置して、段部22、22を結ぶ仮想ラインが大径円弧21に接近しているのがよい。
図9は、2つのLED6a、6bを支持する基板30を示す。基板30は、矩形の形状を有し、この基板30の上端部分に2つのLED6a、6bが横並びに互いに離置して配置されている。
接触式変位測定ヘッドの組立作業の際には、図10に示すように、LED支持基板30は、配線31を合成樹脂成型品15の中に挿入した状態で、合成樹脂成型品15の下方から内部に挿入されるが、LED支持基板30は、その両側縁の各々が段部22と係合した状態で挿入され、LED支持基板30をセットした後には、大径部分16の下半分及び下方小径部分18の内部空間が2つの部屋に仕切られる(図11)。
図11は、LED支持基板30を挿入した後の合成樹脂成型品15を下方から見た図である。合成樹脂成型品15は、LED支持基板30によって内部空間が2つに仕切られていることが分かるであろう。すなわち、大径円弧21で規定される比較的小さな第1の内部空間32と、小径円弧20で規定される比較的大きな内部空間33とがLED支持基板30によって仕切られており、そして、第1内部空間32にはLED6が配設され、第2内部空間33にはコイルやLED6に関連した配線31の群が収容され、ついで、この第2内部空間33には接着性シール用樹脂材料35が充填される。
接着正シール材料35の充填作業は、図10に図示のようにケーブル8を挿入した状態のシールキャップ7を上下逆さまにして、シールキャップ7の嵌合口を上にした状態で半流動性の接着性シール材料35をシールキャップ7の中に充填し、ついで、シールキャップ7を合成樹脂成形体15に嵌合させることにより行われる。接着性シール材料35は硬化した後も透明であるのが好ましい。
合成樹脂成型品15は、LED6の発光を外部から視認できるように、少なくとも、LED6の窓を実質的に構成する大径部分16が透明又は半透明であるのがよい。ただし、透明であると、外部から大径部分16の内部構造が見えてしまうので、大径部分16は、LED6の光を通すものの外部から大径部分16の内部構造が見えない程度の半透明であるのが好ましい。ちなみに、実施例では、合成樹脂成形品15はスモーク色に着色してあり、また、表示部5のLED表示用窓を実質的に構成する構成する大径部分16の外表面にシボ加工を施してある。
図12は、接触式変位測定ヘッド1を断面して内部構造を説明するための図である。同図において、参照符号36は、接触式変位測定ヘッド1の下端部分に位置して接触子3を支持する下部アウターケースである。下部アウターケース36は、本体アウターケース10と実質的に同一径であり、本体アウターケース10の下端部に嵌着される。
下部アウターケース36内には、中心貫通孔を有するガイドリング37が固設され、このガイドリング37の中心貫通孔の中に接触子3の軸部3aを上下動可能に挿入され、また、ガイドリング37の下方に領域にベアリング38が配設される。
接触子3の軸部3aは、中空ロッド39の下端の拡大ヘッド39aを介して互いに連結され、中空ロッド39の上端部分にコア13が収容されている。拡大ヘッド39aは接触子3と共に上下に移動する。
中空ロッド39の外周にはバネ40が設けられ、このバネ40によって拡大ヘッド39aが付勢されることにより、接触子3は下方(突出する方向)に付勢されている。図12の矢印で示す範囲が可動領域である。
接触式変位測定ヘッド1は、図13に図示のように、コントローラ42とケーブル8を通じて接続される。コントローラ42は、従来と同様に、発振回路43、検波回路44、変位演算手段45を含んでおり、接触式変位測定ヘッド1の差動トランス12の一方の接続端子にsin波を供給し、他方の接続端子に逆位相のsin波を供給すると共に、接触子3の変位(コアの変位)に伴って変化する差動トランス12の出力信号を受け取って、この出力信号を検波して変位量を求める。
コントローラ42は、更に、LED6を駆動するための駆動回路46、差動トランスの出力を解析して接触子3の位置(コアの位置)を判別する位置判別回路47を含み、接触式変位測定ヘッド1から受け取った信号を加工して様々な判別を行うことができ、この判別に基づいてLED駆動回路44を動作させることができる。
例えば、上記位置判別回路47に予め所定の値を設定しておき、この設定値と上記変位演算手段45で得た変位量とに基づいてLED6を駆動を制御する表示制御信号をLED6に出力するようにしてもよい。このような表示制御手段をコントローラ42に設けることにより、接触式変位測定ヘッド1にはLED6だけを設けるだけで、このLED6で所望の表示を行うことができる。
また、上記表示制御手段により次に説明する状態をLED6を使ってユーザに視認させることができる。
変位測定のゼロ点の設定は、従来と同様に、コントローラ42側で任意に設定可能であるが、図14に示すように、接触測定ヘッド1の出力(差動トランスの出力)と接触子3との変位がリニアの関係に在る範囲を超えると、この両者の関係にズレを生じてしまい、正確な変位量を測定することができなくなる。
例えば、図示の接触式変位測定ヘッド1では、接触子3(コア)の中立位置からプラスマイナス0.5mmの範囲であれば、これを変位測定のゼロ点に設定しても支障は無く、また、接触式変位測定ヘッド(差動トランス)の出力と接触子3の変位とがリニアな関係にある範囲は、接触子3(コア)の中立位置からプラスマイナス5mmである。
接触式変位測定ヘッド1に設けた2つのLED6a、6bを使って次の状態をユーザに視認させることができる。このLED6を使った状態確認は、接触式変位測定ヘッド1を作業位置にセットするときにユーザにとって特に効用がある。
(1)ゼロ点の設定が許容できる範囲(ニュートラル範囲)に接触子3が位置している状態
(2)接触子3の変位が接触式変位測定ヘッドの出力とリニアな範囲(使用可能範囲)に存在している状態
(3)接触子3の変位が接触式変位測定ヘッドの出力とリニアな範囲から逸脱した範囲に存在している状態
上記(1)の状態つまり接触子3のニュートラル範囲や上記(2)の使用可能範囲は、例えば、接触子3の中央値に相当する固定値1を位置判別回路47に予め設定し、また、使用可能範囲を規定する固定値2を位置判別回路47に予め設定しておけばよい。これらの固定値1、2は、典型的にはコントローラ42のメモリに記憶させておくのがよい。接触式変位測定ヘッド1の個体差により上記固定値1、2にバラツキがある場合には、個々のヘッド1毎に補正した固定値1、2をメモリに記憶させてもよい。
LED6を使って、コントローラ42の表示ゼロ点を表示することも可能である。この場合、ユーザが設定するゼロ点によって設定値が変動することになるが、表示ゼロ点に相当する変位量を演算して、この変位量に基づいて表示ゼロ点をLED6で表示させればよい。
例えば2つのLED6a、6bのうち、一方のLED6aを赤色発光のLEDで構成し、他方のLED6bを緑色発光のLEDで構成した場合、ワークと接した接触子3の上下位置がニュートラル範囲に入っているときには(上記(1)の場合)、例えば2つのLED6a、6bを共に点灯すれば、これを見たユーザは、接触式変位測定ヘッド1のセット位置で良いと判断して、接触式変位測定ヘッド1をこの位置で固定することができる。
また、上記(2)の接触子3の変位が接触式変位測定ヘッド1の出力とリニアな範囲(使用可能範囲)に存在している状態は、例えば、緑色LED6bだけを点灯することで表示し、(3)接触子3の変位が接触式変位測定ヘッド1の出力とリニアな範囲から逸脱した範囲に存在している状態は、例えば赤色LED6aだけを点灯することで表示することができる。
実施例では、異なる色の2つのLED6a、6bを配置したが、例えば1つのLEDの点灯と点滅とを使って異なる状態をユーザに視認させるようにしてもよいし、多色発光のLEDを使って異なる状態をユーザに視認させるようにしてもよい。
接触式変位測定ヘッド1に設けた発光体(LED6)を使って、下記に例示するように様々な情報をユーザに視認させることができる。
(a)コントローラ42にモニタを付設して計測値を表示する、又は、コントローラ42にモニタを接続して計測値を表示するようになっているが、(1)コントローラ42が計測可能な範囲の表示、(2)コントローラ42の計測範囲を分割した数段階の各段階を接触式変位測定ヘッド1に設けた発光体(LED6)を使って表示することができる。
(b)ユーザが任意に設定した位置を接触式変位測定ヘッド1に設けた発光体(LED6)を使って表示することができる。例えば、ユーザがマスターワークで設定した計測位置つまりマスターワークを測定してこのときの位置をゼロ点として記憶させた時に、(1)このゼロ点位置の表示、(2)コントローラ42の判定出力に対応した範囲(ワークの誤差の許容範囲)に入っているか否かの表示接触式変位測定ヘッド1に設けた発光体(LED6)を使って表示することができる。
(c)接触式変位測定ヘッド1とコントローラ42の状態を接触式変位測定ヘッド1に設けた発光体(LED6)を使って表示することができる。例えば(1)接触式変位測定ヘッド1とコントローラ42の通電状態、(2)接触式変位測定ヘッド1内の計測配線が断線しているか否か、(3)コントローラ42の計測値がコントローラ42の電源を投入した時のドリフトをしている場合などを、表示接触式変位測定ヘッド1に設けた発光体(LED6)を使って表示することができる。
接触式変位測定ヘッド1の表示部5の内部に設けた発光体、好ましい実施例ではLED6の数は任意であり、表示したい状態の数に応じて決定すればよい。また、複数の発光体6を設ける場合、配置位置は任意であり、実施例のように、接触式変位測定ヘッド1の軸線を横断する方向に横並びに配置してもよいし、接触式変位測定ヘッド1の軸線方向に沿って縦並びに配置してもよい。
例えば、2つの状態(OK、NG)を表示するのであれば、1つのLED6の点灯、消灯又は点滅で視認させることができる。
色の異なるLEDを離間して配置することで、下記の表のように4つの状態をユーザに視認させることができる。
緑色LED 赤色LED
状態1 消灯 消灯
状態2 点灯 消灯
状態3 消灯 点灯
状態4 点灯 点灯
また、表示したい状態の数に対応した数のLEDを配置してもよい。下記の2つの表は4つの状態を3つのLEDで表示することを示している。
LED1 LED2 LED3
状態1 消灯 消灯 消灯
状態2 点灯 消灯 消灯
状態3 消灯 点灯 消灯
状態4 消灯 消灯 点灯
LED1 LED2 LED3
状態1 消灯 消灯 消灯
状態2 点灯 消灯 消灯
状態3 点灯 点灯 消灯
状態4 点灯 点灯 点灯
色の異なるLEDの混色を使って状態表示するようにしてもよい。
緑色LED 赤色LED
状態1 消灯 消灯
状態2 点灯 消灯
状態3 消灯 点灯
状態4 点灯 点灯
状態表示に点滅を使う場合、例えば早い点滅周期で状態1を表示し、遅い点滅周期で状態2を表示するようにしてもよい。また、点灯時の輝度を変えることで、異なる状態を表示するようにしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施例として、接触式変位測定ヘッド1に発光体(LED6)を設けた例を説明したが、例えばコントローラ42に発光体を内蔵し、コントローラ42と接触式変位測定ヘッド1とを光ファイバで連結して、コントローラ42内の発光体が点灯したときに光ファイバで導光して、接触式変位測定ヘッド1の表示部5で光らせるようにしてもよい。この場合の具体的な構成として、支持基板30に透孔を設け、この透孔に光ファイバの先端部を挿入するようにしてもよい。
上述した接触式変位測定ヘッド1は下端部から上端部(表示部5)に至るまで実質的に同一径の面一の細長い円筒状の形状を有することから、換言すればLED6や表示部5が径方向外方に突出した存在になっていないため、この接触式変位測定ヘッド1は、当業者であれば容易に理解できるように、接触式変位測定ヘッド1の設置作業などで有利である。
また、接触式変位測定ヘッド1の基本的な構成部品(接触子や差動トランス)を収容するに過不足ない直径を維持しつつ、軸線方向に若干延長して表示部5を設け、この表示部5の内部にLED6を設ける構成とし、表示部5を透明又は半透明になっていることから、接触式変位測定ヘッド1の側方からであっても、LED6の発光を確認することができ、LED6の発色の視認性にも優れている。
LED6の配置に関し、合成樹脂成形品15の大径部分16(表示部5)内に、支持基板30を大径部分16の中心からオフセットした位置に配置させて、LED6を大径部分16の内壁面に近づけて配置してあることから、LED6の光を減衰することなく大径部分16から光を放出することができる。
表示部5の内側にLED6を配置したにもかかわらず、LED表示用窓を実質的に構成する構成する大径部分16の内側に隣接してLED6を配置したことから、表示部5の周方向の一定の範囲つまり大径部分16の範囲内であればLED6の光を外部から視認することができるため、実用上の充分な視認性を確保することができる。
また、支持基板30で合成樹脂成形品15の内部を2つの空間32、33(図11)に分け、比較的大きな空間33に配線31の群を通過させるようにしてあるため、配線31の群の一部がLED設置空間32に侵入するのを支持基板30によって防止することができる。
また、配線31の群を収容する空間33に接着性シール材料35を充填するようにしたが、この接着性シール材料35がLED設置空間32に侵入するのを支持基板30によって極力防止することができる。
また、合成樹脂成形品15の上方小径部分17(ケーブル8が延出するシールキャップ7が嵌装される部分)の内部貫通孔にテーパ17a(図4、図5)を設けたことから、逆さにして接着性シール材料35を充填したシールキャップ7を上下反転させて合成樹脂成型品15の上方小径部分17に装着すると、この接着性シール材料35が合成樹脂成型品15の中に流下することになるが、テーパ部分17aが下方に向けて先細りの形状になっていることから、このテーパ部分17aに接着性シール材料35が高密度に充填されることになり、これによりケーブル8の固定及びケーブル8の引っ張り強度を高めることができ、また、シールキャップ7による防水性を確実なものにすることができる。
実施例の接触式変位測定器に含まれる変位測定ヘッドの側面図である。 図1の接触式変位測定ヘッドの分解図である。 図1の接触式変位測定ヘッドに内蔵されるコイルホルダ及び表示部を構成する合成樹脂成型品とを示す斜視図である。 表示部を構成する合成樹脂成型品の側面図である。 図4の合成樹脂成型品の縦断面図である。 図4のVI−VIに沿った断面図である。 図4のVII−VIIに沿った断面図である。 図4のVIII−VIIIに沿った断面図である。 接触式変位測定ヘッドに内蔵される2つのLEDを支持する基板を示す図である。 表示部を構成する合成樹脂成型品に図9のLED支持基板を組み込むときの状態を示す図である。 LED支持基板を組み込んだ後の合成樹脂成型品の底面図である。 接触式変位測定ヘッドを断面して内部構造を示す説明図である。 ケーブルを通じて接続された接触式変位測定ヘッドとコントローラを示す図である。 2つのLEDで表示する項目を補足説明するための図である。
符号の説明
1 接触式変位測定ヘッド
2 ヘッド本体
3 接触子
5 表示部
6 LED
8 ケーブル
10 金属製アウターケース
13 コア
15 合成樹脂成型品
16 合成樹脂成型品の大径部分(表示部)
30 LED支持基板

Claims (7)

  1. 対象物に当接して変位可能な接触子と、該接触子の変位に対応した出力を行う差動トランスとを含む接触式変位測定ヘッドと、該接触式変位測定ヘッドを制御するコントローラとを有する接触式変位測定器において、
    前記接触式変位測定ヘッドに外部から目視可能に設けられた表示灯と、
    前記コントローラに設けられ、前記接触式変位測定ヘッドの表示灯の駆動を制御する駆動制御手段とを有し、
    前記表示灯が前記コントローラの駆動制御手段により点灯又は点滅制御されることを特徴とする接触式変位測定器。
  2. 前記表示灯が複数である、請求項1に記載の接触式変位測定器。
  3. 前記表示灯が前記接触式変位測定ヘッドの外表面から突出しない位置に配設されている、請求項1又は2に記載の接触式変位測定器。
  4. 前記表示灯により、ゼロ点の設定が許容できる範囲に前記接触子が位置している状態と、前記接触子の変位が前記接触式変位測定ヘッドの出力とリニアな範囲に存在している状態とを表示することができる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の接触式変位測定器。
  5. 前記表示灯により、前記接触子の変位が前記接触式変位測定ヘッドの出力とリニアな範囲から逸脱した範囲に存在している状態を更に表示することができる、請求項4に記載の接触式変位測定器。
  6. 前記表示灯がLEDで構成されている、請求項1〜5に記載の接触式変位測定器。
  7. 色の異なる2つの前記LEDが互いに離間して配置されている、請求項6に記載の接触式変位測定器。
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