JP2005200933A - コームダム - Google Patents

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憲雄 籠田
Osamu Tanaka
修 田中
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Abstract

【課題】施工時間や工費がかからず、メンテナンスが簡単なコームダムを提供する。
【解決手段】河川を横断するように配設されて、流木や土石流を堰き止めるコームダムであって、下流側と上流側とに、下部が地中に埋没するように河床に立設された複数本の杭11、12と、杭間を連結し、上面23dが下流に向けて高くなるように傾斜して設けられた連結桿23とからなるユニット14が、複数個、間隔を設けて河幅方向に配置されていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、河川内に配置され、土石流や流木等を堰き止めるコームダムに関するものである。
従来、河川内の土石流や流木を堰き止め、減勢させるためにスリットダムが利用されている。例えば、間隔を設けて配置される3本以上の支柱を、横方向に延びるように配置される連結部材によって連結して立体構造のユニットを構成し、このユニットを、河川横断方向に間隔をおいて複数配置し、形成するスリットダムが知られている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、上記構成のスリットダムは、河川内に支柱を固定するためのコンクリートによる河床基盤や側壁を必要とするので、施工時間や工費がかかってしまう。さらに、支柱が河床基盤によって連結されてスリットダム全体が一体化して形成されているので、1本の支柱が破損すると他の支柱にも影響し、破損箇所が大きくなってしまうという不具合がある。
特開昭63−289106号公報
解決しようとする問題点は、従来のスリットダムは、河川内にコンクリートによる側壁や河床基盤が必要となり、施工時間や工費がかかる点である。さらに、スリットダム全体がコンクリートの河床基盤によって一体化されて形成されているので、部分的な破損が全体に影響する点である。
本発明は、河川を横断するように配設されて、流木や土石流を堰き止めるコームダムであって、下流側と上流側とに、下部が地中に埋没するように河床に立設された複数本の杭と、該杭間を連結し、上面が下流に向けて高くなるように傾斜して設けられた連結桿とからなるユニットが、複数個、間隔を設けて河幅方向に配置されていることを特徴とする。
また、前記連結桿は、流水方向に延びるように配設されていることを特徴とする。
また、河幅方向に配設された前記複数のユニットのうち、中央部に位置する2つのユニット同士の間隔が、他のユニット間の間隔よりも大きいことを特徴とする。
また、前記杭が索道用の支柱として用いられることを特徴とする。
本発明のコームダムは、簡単な構成であるので、工期短縮、コスト削減を図ることができる。さらに、コンクリートによる基礎部を用いていないので、部分的な破損が全体に影響することがなく、メンテナンスが容易となる。
本発明によるコーム(comb:櫛)ダムについて、第1〜第3の実施形態を挙げて詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるコームダムを河川の下流側から見た際の正面図であり、図2は、図1に示したコームダムの側面図である。図3は、このコームダムの上面図であり、図4は、コームダムを上流側から見た際の概略図である。
本発明によるコームダム10は、第1の杭11、第2の杭12及び連結桿23からなるユニット14(図2、図4参照)が、複数個(図1では14個)、河幅方向(矢印A方向)に一列に配置されて構成されている。
図2に示されるように第1の杭11と第2の杭12は、長さの異なる同一構造の杭からなり、どちらも下部が河床の地中21に埋め込まれて鉛直方向に地上に立設されている。また、第2の杭12は、第1の杭11よりも上流D側に配置される。
第1及び第2の杭11、12は、例えば図12に示されるように筒状の鋼管杭30の内部に鉄筋籠(図示せず)が挿入され、さらにセメント系のモルタル、コンクリート等の充填材31が充填されて形成される。また、地中21に第1及び第2の杭11、12を固定するにあたり、図13に示されるように掘削壁32と鋼管杭30の外周面30aとの間に隙間33が生じる場合は、この隙間33にもモルタル、コンクリート等の充填材34が充填される。
第1の杭11の地上に立設される長さs(図2参照)は、河川の流木や土石流を堰き止めるのに充分な長さに設計される。一方、第2の杭12の地上に立設される長さnは、長さsよりも短く設定される。
また、第1及び第2の杭11、12の地中に埋没される長さm、pは、地上に立設される部分が土石流や流木の衝撃に耐え得るように充分な長さに設計される。岩盤等の硬質地盤に杭の下部が打ち込まれると好適である。
このように第1及び第2の杭11、12の大きさや、長さs、m、n、pは、河川の規模や地質等を考慮して設計される。
鉄等の金属が板状に形成されてなる連結桿23は、上方に向けた面(上面)23dが下流に向けて高くなるような傾斜姿勢で、両端部がそれぞれ第1の杭11と第2の杭12に固定されることにより、両者を地上で連結する。つまり、連結桿23の第2の杭12に対する固定位置12aが、地面20付近であるのに対し、第1の杭11に対する固定位置11aは第1の杭11の中途部の、固定位置12aより高い位置に設定される。
このとき、連結桿23の第1及び第2の杭11、12に対する固定は、溶接或いはボルトを介してなされる。
図1に示されるように、コームダム10は、上記構成からなるユニット14が、複数個、河幅方向(矢印A方向)に間隔を設けて一列に配置されて形成される。この際、複数個のユニット14は、第1の杭11と第2の杭12が、それぞれ河幅方向(矢印A方向)に一列に並ぶように配置され、連結桿13は、流水方向(矢印E方向)に延びるように配置されるとよい(図3参照)。つまり、ユニット14は、第2の杭12が、第1の杭11に対して流水方向(矢印E方向)の上流D側に位置するように配置される。
コームダム10において、一列に並ぶ複数本の第1の杭11は、その上端部の高さが揃うように配置される。これと同様に、一列に並ぶ複数本の第2の杭12も、その上端部の高さが揃うように配置される。さらに、複数枚の連結桿23は、傾斜角度、高さ位置を揃えて、略同一面上に配置される(図4参照)。
そして、河幅方向に配設された複数のユニットのうち、中央部に位置するユニット同士の間隔Bは、他のユニット間の間隔Cよりも大きく設けられる。例えば、間隔Bはパワーショベル等、流木や土石流を除去する際に用いる機械のバケットが入る長さに設定されるとよい。複数設けられる間隔Cについては、等しい距離でも異なる距離でもよく、その距離は河川の規模等、現場状況に応じて設定される。
より具体的に説明するため、上記構成によるコームダムの大きさの一例を次に挙げる。例えば、第1の杭11及び第2の杭12を形成する鋼管杭30として、直径0.4mで厚さ9.5mmの一般構造用炭素鋼管を用いる。コームダム10の中央に位置するユニット14p(図1参照)の第1の杭11pは、地中に20m(図2の長さm)埋め込まれ、地上で10m(長さs)立設される。これに対して第2の杭12pは、地中に20m(長さp)埋設され、地上で5m(長さn)立設される。第1の杭11pと第2の杭12pの間隔tは、4〜5mに設定される。また、連結桿23pは、幅が20〜50cmで、地面20から5m程度上方の位置で第1の杭11pに固定され、地面20付近で第2の杭12pに固定される。
そして、コームダムの中央部のユニット間隔Bは2mで、その他のユニット間隔Cは0.5〜1mの等間隔に設けられる。
(第2実施形態)
次に本発明によるコームダムの他の実施形態を説明する。図6は、コームダムの側面図であり、図8は上面図である。
このコームダム30は、第1の杭11、第2の杭12、第3の杭13及び連結桿23a、23bによって構成されるユニット25が、複数個、河幅方向(矢印A方向)に間隔を設けて一列に配置されて形成される。
ユニット25において、第1の杭11、第2の杭12及び第3の杭13は、この順に河川の下流側から上流D側へ、間隔を設けて一列に配置される。第1の杭11、第2の杭12及び第3の杭13は、それぞれ下部が河床の地中に埋没されて地上に立設されている。これら杭の構造は、前述と同様、鋼管杭の内部に鉄筋籠が挿入され、さらにセメント系のモルタルやコンクリート等の充填材が充填されて形成されたものが好適である。また、第1の杭11の地上に立設される長さsは、河川の流木や土石流を堰き止めるのに充分な長さに設計される。そして、第2の杭12は、長さsよりも短い長さqで、さらに第3の杭13は、長さqよりも短い長さrで地上に立設される。つまり、これら複数の杭の地上での長さは、上流D側に向かって徐々に短くなるように設定される。そして、これら杭の地中に埋没される長さm、u、wは、前述の実施形態と同様に、地上に立設される部分が土石流や流木の衝撃に耐え得るように設計される。このように、3本の杭の大きさや、埋没される長さ、地上に立設される長さは、河川の規模や地質等を考慮して決められることは前述の実施形態と同様である。
また、第1の杭11と第2の杭12の間隔tと、第2の杭12と第3の杭13の間隔yは、同一距離でもよいし、異なる距離でもよい。
板状の2枚の連結桿23a、23bは、同一の厚さと幅を有し、長さは、前記間隔tと間隔yに応じて決められる。
そして、連結桿23a、23bは、その両端部が隣合う杭にそれぞれ固定されることにより、2本の杭を地上で連結している。第1の連結桿23aは、上方に向けた面(上面)が、下流に向けて高くなるような傾斜姿勢で、第1の杭11と第2の杭12の地上部分に固定されることにより両者を連結する。第2の連結桿23bは、第1の連結桿23aと同様、上方に向けた面(上面)が、下流に向けて高くなるような傾斜姿勢で、第2の杭12と第3の杭13の地上部分に固定されることにより両者を連結する。第2の連結桿23bの第3の杭13に対する固定位置は、地面20付近である。そして、第1の連結桿23aと第2連結桿23bの、第2の杭12に固定される高さ位置が略同一に設定されることで、2枚の連結桿23a、23bの上面によって、下流側から上流側の地面20へ連続する傾斜面ができる。
このとき、図6に示されるように第1の連結桿23aの延長上に第2の連結桿23bを配置して、両者合わせた形状が一枚の板状になるように構成してもよいし、図7に示されるように、両者の傾斜角度を変えて段階的な斜面となるように構成してもよい。勿論、図6の場合、一枚の連結桿によって第1、第2及び第3の杭11、12、13を連結してもよい。
このようにユニットは、2本以上の杭が連結桿を介して連結されることによって構成される。この際、複数枚の連結桿は、その上面が下流側から上流側の地面付近に向けて連続して低くなる傾斜面を作るように固定される。勿論1枚の連結桿によって複数本の杭が連結される構成であってもよい。
そして、複数のユニット25が、図8に示すように河幅方向(矢印A方向)に一列に間隔を空けて配置されることにより、コームダム30が形成される。このとき、第1実施形態と同様に、それぞれの連結桿23a、23bが流水方向(矢印E方向)に延びるように配置される。また、複数本の第1、第2及び第3の杭11、12、13は、それぞれ上端部の高さが揃うように配設される。
複数枚の連結桿23aは、傾斜角度、高さ位置を揃えて、略同一面上に配置され、複数枚の連結桿23bも、傾斜角度、高さ位置を揃えて、略同一面上に配置される。
また、コームダム30の中央部にあたるユニット間の間隔Bは、他のユニット間の間隔Cよりも大きく設けられる。複数設けられる間隔Cについては、等しい距離でも異なる距離でもよい。
(第3実施形態)
図9は、本発明によるコームダムの、他の実施形態の上面図である。このコームダム40は、第1実施形態で説明したコームダム10において、さらに隣同士のユニット14が補助連結桿24で連結されて形成されたものである。
板状の補助連結桿24は、連結桿23の第1及び第2の杭11、12に対する固定位置の直近で両端部がそれぞれ第1及び第2の杭に固定されて、上方に向けた面(上面)が、下流に向けて高くなるように傾斜して設けられている。補助連結桿24の杭に対する固定は、溶接或いはボルトを介してなされる。
ユニット14の間隔Cの距離は、同一でも個々別々でもよいが、コームダム40の中央部には、補助連結桿24が配設されずに、間隔Cより大きい距離の間隔Bが設けられる。図9に示したコームダムでは、間隔Cを同一に設け、複数枚の補助連結桿24は、互いに平行に配設されている。
図10に示されるコームダム41では、河幅方向(矢印A方向)に対して直角でない一定の角度αを有して連結桿23が配置されるように、複数のユニット14が配置されている。そして、隣接するユニット14同士の互いの距離が小さい方の、第1の杭11と第2の杭12が、補助連結桿24によって連結されている。このとき、補助連結桿24は、連結桿23の杭に対する固定位置の直近で両端部がそれぞれ固定されることにより、上方に向けた面(上面)が下流に向けて高くなるように傾斜して配設されている。つまり、図10に示すように連結桿23と補助連結桿24が、ジグザグに配置されるようにユニット14が配置され、連結される。
ユニット間の間隔Cの距離は、一定であっても個々別々であってもよいが、中央部に間隔Cよりも大きい距離の間隔Bを設けて、コームダム41が2分される形にするとよい。
さらに、本発明によるコームダムは、上記構成に限定されず様々に設計変更可能である。例えば、連結桿23は、ユニットにおいて上面23dが下流に向けて高くなるように傾斜して設けられていればよく、図14に示されるような断面が台形の柱状であってもよい。この場合、コームダムにおいて、複数の連結桿23の上面23dは、傾斜角度、高さ位置が揃えられて、略同一面上に配置されるとよい。
また、図5に示されるように連結桿23より下方位置で第1の杭11と第2の杭12を連結する補強部材26を設けて、ユニット14を補強してもよい。補強部材26は、棒状或いは板状に形成され、杭に対する固定は、溶接或いはボルトを介してなされる。
第1〜第3実施形態で説明したコームダムは、まず、第1、第2及び第3の杭11、12、13をコームダムの配設場所の、河床のそれぞれの位置で、下部が地中に埋没するように立設させ、その後、連結桿23、補助連結桿24及び補強部材26をこれら杭に固定して施工される。
第1〜第3の杭の施工方法は何ら限定されるものではないが、例えば鋼管杭を用いた次のような工法が、傾斜の厳しい山地の河川でも作業効率良く施工でき有利である。
まず、施工地盤にエアーハンマとこれに接続されたロッド管を備えた杭打装置を設置する。そして、この杭打装置に建て込まれた鋼管杭にエアーハンマを挿入し、エアーハンマの先端に設けられた削孔ビット(S型ビット)により掘削を行う。このとき、ロッド管の管壁内に形成された通気孔を通じてエアーハンマへ送り込まれた圧縮空気を、削孔ビットの外周側の通気孔より噴出させ、中心側の通気孔よりスライムと共に回収してロッド管内を通じて外方へ排出しながら鋼管杭を埋め込む。こうして、施工地盤を掘削しながら鋼管杭を埋め込んでいく。
そして、鋼管杭を埋め込んでは鋼管杭どうしを溶接によって繋ぎ合せて、再度鋼管杭を埋め込むことで、所定の深さに埋没させる。鋼管杭を同芯に端部同士で繋ぎ合せていくことで、下部が地中に所定長さ埋没されて所定長さ地上に立設された鋼管杭を得ることができる。
その後、鋼管杭30内に充填材を注入し(図12参照)、第1、第2或いは第3の杭とする。充填材を注入する前に、鋼管杭内に鉄筋籠を挿入するとよい。さらに鋼管杭30の外周面30aと掘削壁32との間の隙間33に充填材34を充填させる場合(図13参照)は、鋼管杭30内に充填材を注入後、充填材を圧入して、最下端側の鋼管杭の下端開口30b及び周壁に穿孔された充填孔30cから、充填材34を隙間33に回り込ませる。
このような施工方法によると、傾斜の急な山間にある河川でも、簡単に複数本の杭を立設することができる。
本発明のコームダムによれば、杭の間隔によって水の流れを妨げることなく、流木や土石流を捕捉することができ、生態系を守ることができる。
また、コームダムは、連結桿の上面が下流側へ向かって高くなる傾斜面となっているので、比較的重い土石や流木を連結桿の上流側で堰き止めて効果的に減勢させることができる。そして、最終的には最下流側に配設されている第1の杭によって流木や土石流を捕捉することができる。こうして流木や土石流を減勢させて第1の杭によって捕捉する構成なので、巨礫が第1の杭側に集中することがなく、目詰まりやダムの崩壊が防止され、コームダムの耐久性を増すことができる。
従来のスリットダムは、コンクリートの基礎部を必要とする上に、複雑な構造なので材料費、加工費がかかり、施工に時間がかかっていた。しかしながら、本発明のコームダムは、コンクリートの基礎部が不要な上、簡単な構造からなるので、工事費の削減や工期の短縮に有効である。また、コンクリートの大きな基礎部がないので、自然環境を守ることができる。
さらに、従来のスリットダムはコンクリートの基礎部によって一体化されているので、一部が土石流によって変形、崩壊すると、スリットダム全体に影響し、修理に時間がかかっていた。その点、本発明のコームダムは、独立した杭によって構成され、たとえ補助連結桿によって連結されていても、コンクリートの基礎部に比べて連結が強固ではないので、一部の変形、崩壊がコームダム全体に影響することがなく、簡単に修理することができる。
また、コームダムの中央部の間隔Bをパワーシャベルのバケットが挿入可能な大きさに設ければ、コームダムに捕捉されて溜まった土砂や、流木等を簡単にコームダムから取り除くことができ、良好にコームダムを維持管理することができる。
さらに、このコームダムを河川の上流側から下流側の数箇所に配設すれば、段階的に土石流や流木を堰き止めることができる。またこの場合、コームダムごとに、1本の第1の杭11fを他の杭よりも長く地上に立設させ(図11参照)、これらをワイヤによって連結すれば、杭を索道用の支柱として用いることができる。この索道を利用すれば、山中の河川であって道が無い場合に、上流側から下流側へ良好に土石流や流木等を搬出することができる。さらに、資材や機材を上流側へ運搬することもできる。索道用の支柱にする杭は、第1〜第3の杭のどの杭でもよい。また、その杭は、河川の中央側に位置するものであっても、河岸側のものであってもよく、河川の形等によって決められるが、索道をなるべく直線的に形成できる点では中央側が有利である。
また、本発明のコームダムを正面から見ると、横方向に延びる部材が無いので圧迫感がなく、周囲の風景に溶け込んで違和感を与えることがない。さらに、コームダムに緑色や茶色等の塗装を施せば、より一層、周囲の風景に調和するコームダムを提供できる。
本発明によるコームダムの正面図である。 図1に示したコームダムの側面図である。 図1に示したコームダムの上面図である。 図1に示したコームダムを上流側から見た際の概略図である。 他の実施形態のコームダムの側面図である。 第2実施形態のコームダムの側面図である。 第2実施形態のコームダムの側面図である。 第2実施形態のコームダムの上面図である。 第3実施形態のコームダムの上面図である。 第3実施形態のコームダムの上面図である。 他の実施形態のコームダムの正面図である。 杭の断面図である。 他の施工方法による杭の断面図である。 連結桿の他の形状を示す側面図である。
符号の説明
10 コームダム
11 第1の杭
12 第2の杭
13 第3の杭
14、25 ユニット
23 連結桿
24 補助連結桿
30 鋼管杭
31 充填材
32 掘削壁
33 隙間

Claims (4)

  1. 河川を横断するように配設されて、流木や土石流を堰き止めるコームダムであって、
    下流側と上流側とに、下部が地中に埋没するように河床に立設された複数本の杭と、
    該杭間を連結し、上面が下流に向けて高くなるように傾斜して設けられた連結桿とからなるユニットが、複数個、間隔を設けて河幅方向に配置されていることを特徴とするコームダム。
  2. 前記連結桿は、流水方向に延びるように配設されていることを特徴とする請求項1記載のコームダム。
  3. 河幅方向に配設された前記複数のユニットのうち、中央部に位置する2つのユニット同士の間隔が、他のユニット間の間隔よりも大きいことを特徴とする請求項1または2記載のコームダム。
  4. 前記杭が索道用の支柱として用いられることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項記載のコームダム。
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