JP2005200539A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリグリセリン脂肪酸エステルは、食品添加物として安全性が高く、高い洗浄力を有し、また、皮膚や毛髪に対する刺激の低い、極めて温和な界面活性剤であることから、食品、食器等の洗浄剤やシャンプー、ボディシャンプー、洗顔料等の洗浄剤組成物として使用されている。しかしながら、これまでの洗浄剤は、低温での透明安定性がいまだ不十分であった。本発明は、低温で長期間保存しても透明安定性に優れる洗浄剤用組成物及び洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】ポリグリセリンの平均重合度が3以上のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する洗浄剤用組成物において、該ポリグリセリン脂肪酸エステル組成中のモノグリセリドが5重量%以下、ジグリセリンモノ脂肪酸エステルが20重量%以上であるポリグリセリン脂肪酸エステルを含有することにより上記課題を解決する。
【選択図】なし

Description

本発明は、洗浄剤用組成物及びこれを含有する洗浄剤組成物に関する。詳しくは、人体に安全で、優れた洗浄力を有し、かつ低温下における透明安定性に優れた食品用、食器用、頭髪及び身体洗浄用として好適な洗浄剤組成物に関する。
従来、人が接触して使用する洗浄剤組成物としてシャンプー、ボディシャンプー、洗顔料等の頭髪、身体洗浄剤や食品、野菜、哺乳瓶洗い等の食器用洗浄剤などがあげられるが、これらの組成物において使用する界面活性剤には表面張力、洗浄力、起泡力、可溶化力、乳化力等の洗浄に関する物性とともに、口に入っても安全、皮膚に対する刺激が少ない等の高い安全性についても要求される。
その結果、ポリグリセリン脂肪酸エステルは、食品添加物として安全性が高く、高い洗浄力を有し、また、皮膚や毛髪に対する刺激の低い、極めて温和な界面活性剤であることから、食品、食器等の洗浄剤やシャンプー、ボディシャンプー、洗顔料等の洗浄剤組成物として使用されている。トリグリセリンモノ脂肪酸エステルを主成分とするポリグリセリン脂肪酸エステル(例えば、特許文献1参照。)や、ポリグリセリン脂肪酸エステルを2重量%以上含む水性溶液であって、かつ5℃で一週間以上透明であることを特徴とする洗浄剤(例えば、特許文献2参照。)が例示されている。
特開2002−60783号(第1−9頁) 特開2002−194389号(第1−12頁)
しかしながら、これまでのポリグリセリン脂肪酸エステルを含有した洗浄剤は、低温での透明安定性がいまだ不十分であり、特に寒冷地に置かれた場合に−5℃以下という温度で長時間置かれることがしばしばあり、洗浄成分の析出や沈殿が発生する。その結果、商品イメージや品質を損なう場合が多々見られ、−5℃においても透明安定性に優れた洗浄剤用組成物及び洗浄剤組成物の開発が望まれていた。
そこで、本発明者は、上記課題に鑑み低温で長期間保存しても透明安定性に優れ、商品イメージや品質を損なうことがなく、かつ安全性、洗浄力、起泡力に優れた洗浄剤用組成物及び洗浄剤組成物を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリグリセリンの平均重合度が3以上のポリグリセリン脂肪酸エステルを洗浄成分として含有する洗浄剤用組成物において、該ポリグリセリン脂肪酸エステル組成中のモノグリセリドが2重量%以下、ジグリセリンモノ脂肪酸エステルが20重量%以上であることを特徴とする洗浄剤用組成物が本発明の課題解決に好適であることを見出し本発明を完成するに至った。
即ち本発明は以下の構成を有するものである。
1.ポリグリセリンの平均重合度が3以上のポリグリセリン脂肪酸エステルを洗浄成分として含有する洗浄剤用組成物において、該ポリグリセリン脂肪酸エステル組成中のモノグリセリドが5重量%以下、ジグリセリンモノ脂肪酸エステルが20重量%以上であることを特徴とする洗浄剤用組成物。
2.ポリグリセリン脂肪酸エステル組成中のモノグリセリドが0.5重量%以下であることを特徴とする上記1記載の洗浄剤用組成物。
3.ポリグリセリン脂肪酸エステル組成中のジグリセリンモノ脂肪酸エステルが30重量%以上、60重量%以下であることを特徴とする上記1〜2記載の洗浄剤用組成物。
4.ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸が炭素数8〜22の直鎖又は分岐状の飽和又は不飽和脂肪酸から選ばれる1種もしくは2種以上の混合物からなることを特徴とする上記1〜3記載の洗浄剤用組成物。
5.ポリグリセリンの平均重合度が4〜10であることを特徴とする上記1〜4に記載の洗浄剤用組成物。
6.上記1〜5記載の洗浄剤用組成物を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
7.−5℃で白濁しない低温保存安定性の高い上記6記載の洗浄剤組成物。
本発明によれば、低温での透明安定性に優れ、かつきわめて優れた洗浄力を有する洗浄剤用組成物及び洗浄剤組成物を提供することができる。
本発明について更に詳しく説明する。
本発明におけるポリグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸は炭素数8〜22の直鎖又は分岐状の飽和又は不飽和脂肪酸から選ばれる1種または2種以上の混合物であり、好ましくは炭素数8〜16の直鎖又は分岐状の飽和又は不飽和脂肪酸から選ばれる1種もしくは2種以上の混合物であり、特に好ましくは炭素数8〜12の直鎖の飽和脂肪酸から選ばれる1種もしくは2種以上の混合物である。
また本発明におけるポリグリセリン脂肪酸エステルのポリグリセリンはグリセリンの加熱脱水重合法、グリシドールの付加重合法、エピクロロヒドリンの付加重合法が例示できるがいずれの合成方法から得られるものでも良い。また場合によっては蒸留精製や脱色を行っても構わない。本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルの製造方法としてはポリグリセリンと脂肪酸とのエステル化反応、ポリグリセリンと脂肪酸エステル類とのエステル交換反応、ポリグリセリンと油脂類とのエステル交換反応が例示でき、またポリグリセリンを用いなくとも、例えば脂肪酸へのグリシドールの付加重合反応によってもポリグリセリン脂肪酸エステルは得られるが、本発明で使用するポリグリセリン脂肪酸エステルは、いずれの合成方法から得られるものでも良い。ポリグリセリン脂肪酸エステルは必要に応じて蒸留精製、脱色処理を、また場合によっては2種以上のポリグリセリン脂肪酸エステルを配合することで得られる。
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルのポリグリセリンの平均重合度は3以上であり好ましくは4〜20、さらに好ましくは4〜10である。これらのポリグリセリンの平均重合度はポリグリセリン脂肪酸エステルをけん化分解し、得られたポリグリセリンの水酸基価の実測値から求めた平均重合度で表される。例えば、トリグリセリンの理論水酸基価は1169であり、テトラグリセリンの理論水酸基価は1072、ペンタグリセリンの理論水酸基価は1012、デカグリセリンの理論水酸基価は888とポリグリセリンの重合度が上がるにつれてその理論水酸基価は下がっていく。よって得られたポリグリセリンの水酸基価の実測値が1169以下であれば平均重合度3以上ということになる。
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステル組成中のモノグリセリドは5重量%以下であり、好ましくは2重量%以下、さらに好ましくは1.0重量%以下である。モノグリセリドが5重量%を超えると−5℃での透明安定性が維持できなくなるので好ましくない。また本発明のポリグリセリン脂肪酸エステル組成中のジグリセリンモノ脂肪酸エステルは20重量%以上であり、好ましくは30重量%以上、60重量%以下である。ジグリセリンモノ脂肪酸エステルが20重量%未満では洗浄力、起泡力が不十分であり、60重量%を超えると洗浄剤の透明性が低下するので好ましくない。
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルの組成分析の測定方法については特に限定されるものではないが、例えばガスクロマトグラフ法による分析が有効であり、測定条件として例えばカラム:OV−17(GLサイエンス社製) 0.5m、カラムオーブン温度:60〜330℃ 10℃/分昇温、注入口及び検出器温度:350℃前処理:トリメチルシリル化、検出方法:FID、キャリアガス:ヘリウム、測定時間:40分の条件が挙げられ、得られたクラマトグラフチャート上のモノグリセリド、ジグリセリンモノ脂肪酸エステルそれぞれのピーク面積百分率法によりその重量%が求められる。
本発明に係る洗浄剤用組成物及び洗浄剤組成物には本発明の目的が損なわれない範囲で、必要に応じて洗浄剤に汎用される界面活性剤、ビルダー等の添加剤を配合しても構わない。このような目的に使用される界面活性剤としては、例えばショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、本発明外のポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチン、アルキルポリグルコシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、脂肪酸モノエタノールアミド、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アシル化アミノ酸型界面活性剤イミダゾリウム型両性活性剤、スルホベタイン型両性活性剤、カルボキシベタイン型両性活性剤等があげられ、ビルダー成分としては、例えばクエン酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム等の有機酸系ビルダー、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ゼオライト、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム等の無機酸系ビルダー等が挙げられる。さらに、水、グリセリン、プロピレングリコール、エタノール、ソルビトール、ポリエチレングリコール等の溶剤または安定化剤、pH調整剤、抑泡剤、香料、殺菌剤、抗菌剤、着色剤等のその他の成分を配合してもよい。
本発明の洗浄剤組成物は本発明の洗浄剤用組成物に水、エタノール、プロピレングリコール、等の溶剤、特に水を含む溶剤に各成分を均一に配合することで得られる。本発明の透明洗浄剤組成物は食品、食器、厨房器具等の洗浄、また、皮膚・毛髪洗浄用として用いることができるが食品、食器、哺乳瓶、厨房器具等の洗浄剤用に特に好適である。
本発明における白濁とは、組成物中の成分が結晶化、不溶化することによって析出した状態を指し、白濁の評価は特に限定されるものではないが目視などにより判定することができる。
次に、本発明を更に実施例、試験例、及び比較例により説明するが、これらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
1リットル四つ口フラスコにラウリン酸230gとリン酸(85%品)0.2gを加え、140℃に加熱した。反応温度を140℃に保ちながら、グリシドール483gを5時間かけて滴下し、系中のオキシラン濃度が0.1%未満になるまで反応を続けた。冷却してヘキサグリセリンモノラウリン酸エステル650gを得た。次に分子蒸留にてエステルの前留分を分別し約580gの試料を得た。得られた試料についてモノグリ含量、ジグリセリンモノエステル含量、及びけん化分解後のポリグリセリン水酸基価を測定した。結果を表1に示す。
実施例2
1リットル四つ口フラスコにラウリン酸201gとリン酸(85%品)0.2gを加え、140℃に加熱した。反応温度を140℃に保ちながら、グリシドール556gを6時間かけて滴下し、系中のオキシラン濃度が0.1%未満になるまで反応を続けた。冷却してオクタグリセリンモノラウリン酸エステル702g得た。次に分子蒸留にてエステルの前留分を分別し約630gの試料を得た。得られた試料についてモノグリ含量、ジグリセリンモノエステル含量、及びけん化分解後のポリグリセリン水酸基価を測定した。結果を表1に示す。
実施例3
1リットル四つ口フラスコにラウリン酸149gとリン酸(85%品)0.2gを加え、140℃に加熱した。反応温度を140℃に保ちながら、グリシドール551gを6時間かけて滴下し、系中のオキシラン濃度が0.1%未満になるまで反応を続けた。冷却してデカグリセリンモノラウリン酸エステル650gを得た。次に分子蒸留にてエステルを分別し約600gのデカグリセリンモノラウリン酸エステル蒸留残渣を得た後、更にモノエステル含量が70%のジグリセリンモノラウリン酸エステルを蒸留残渣100部に対して30部配合し、約780gの試料を得た。得られた試料についてモノグリ含量、ジグリセリンモノエステル含量、及びけん化分解後のポリグリセリン水酸基価を測定した。結果を表1に示す。
実施例4
1リットル四つ口フラスコにカプリン酸149gとリン酸(85%品)0.2gを加え、140℃に加熱した。反応温度を140℃に保ちながら、グリシドール520gを6時間かけて滴下し、系中のオキシラン濃度が0.1%未満になるまで反応を続けた。冷却してデカグリセリンモノカプリン酸エステル615gを得た。次に分子蒸留にてエステルを分別し約580gのデカグリセリンモノカプリン酸エステル蒸留残渣を得た後、更にモノエステル含量が70%のジグリセリンモノカプリン酸エステルを蒸留残渣100部に対して40部配合し、約812gの試料を得た。得られた試料についてモノグリ含量、ジグリセリンモノエステル含量、及びけん化分解後のポリグリセリン水酸基価を測定した。結果を表1に示す。
実施例5
5リットル四つ口フラスコにグリセリン1000gと50%水酸化ナトリウム溶液6gを入れ、窒素気流下で100Torrの減圧下で水を除去しながら240℃に加熱し、25時間そのまま保持して、ヘキサグリセリン反応物を得た。得られたヘキサグリセリンをイオン交換樹脂を使用し、脱NaOHを行った。このものの水酸基価は970であった。1リットルの四つ口フラスコにヤシ油脂肪酸223gと水酸化ナトリウム0.7gを入れ、上記で得たヘキサグリセリン477gを仕込み窒素気流下で生成水を除去しながら240℃で3時間反応し、冷却してヘキサグリセリンモノヤシ油脂肪酸エステル660gを得た。次に分子蒸留にてエステルを分別し約600gのヘキサグリセリンモノヤシ油脂肪酸エステル蒸留残渣を得た後、更にモノエステル含量が70%のジグリセリンモノカプリン酸エステルを蒸留残渣100部に対して40部配合し、約840gの試料を得た。得られた試料についてモノグリ含量、ジグリセリンモノエステル含量、及びけん化分解後のポリグリセリン水酸基価を測定した。結果を表1に示す。
実施例6
5リットル四つ口フラスコにグリセリン1000gと50%水酸化ナトリウム溶液6gを入れ、窒素気流下で100Torrの減圧下で水を除去しながら260℃に加熱し、40時間そのまま保持して、ドデカグリセリン反応物を得た。得られたドデカグリセリンをイオン交換樹脂を使用し、脱NaOHを行った。このものの水酸基価は870であった。1リットルの四つ口フラスコにラウリン酸134gと水酸化ナトリウム0.7gを入れ、上記で得たドデカグリセリン604gを仕込み窒素気流下で生成水を除去しながら240℃で3時間反応し、冷却してドデカグリセリンモノラウリン酸エステル678gを得た。次にモノエステル含量が70%のジグリセリンモノラウリン酸エステルをドデカグリセリンモノラウリン酸エステル100部に対して40部配合し、約940gの試料を得た。得られた試料についてモノグリ含量、ジグリセリンモノエステル含量、及びけん化分解後のポリグリセリン水酸基価を測定した。結果を表1に示す。
実施例7
5リットル四つ口フラスコにグリセリン1000gと50%水酸化ナトリウム溶液6gを入れ、窒素気流下で100Torrの減圧下で水を除去しながら240℃に加熱し、20時間そのまま保持して、ヘキサグリセリン反応物を得た。得られたヘキサグリセリンをイオン交換樹脂を使用し、脱NaOHを行った。このものの水酸基価は970であった。1リットルの四つ口フラスコにラウリン酸220gと水酸化ナトリウム0.7gを入れ、上記で得たヘキサグリセリン505gを仕込み窒素気流下で生成水を除去しながら240℃で3時間反応し、冷却してヘキサグリセリンモノラウリン酸エステル652gを得た。次に分子蒸留にてエステルを分別し約540gのヘキサグリセリンモノラウリン酸エステル蒸留残渣を得た後、更に蒸留残渣100部に対してモノエステル含量が70%のジグリセリンモノラウリン酸エステルを30部、モノエステル含量が85%のジグリセリンモノオレイン酸エステルを10部配合し約750gの試料を得た。得られた試料についてモノグリ含量、ジグリセリンモノエステル含量、及びけん化分解後のポリグリセリン水酸基価を測定した。結果を表1に示す。
比較例1
1リットル四つ口フラスコにヤシ油脂肪酸230gとリン酸(85%品)0.2gを加え、140℃に加熱した。反応温度を140℃に保ちながら、グリシドール483gを5時間かけて滴下し、系中のオキシラン濃度が0.1%未満になるまで反応を続けた。冷却してヘキサグリセリンモノヤシ油脂肪酸エステル650gを得た。得られた試料についてモノグリ含量、ジグリセリンモノエステル含量、及びけん化分解後のポリグリセリン水酸基価を測定した。結果を表1に示す。
比較例2
1リットル四つ口フラスコにヤシ油脂肪酸201gとリン酸(85%品)0.2gを加え、140℃に加熱した。反応温度を140℃に保ちながら、グリシドール556gを6時間かけて滴下し、系中のオキシラン濃度が0.1%未満になるまで反応を続けた。冷却してオクタグリセリンモノヤシ油脂肪酸エステル702g得た。得られた試料についてモノグリ含量、ジグリセリンモノエステル含量、及びけん化分解後のポリグリセリン水酸基価を測定した。結果を表1に示す。
比較例3
1リットル四つ口フラスコにラウリン酸149gとリン酸(85%品)0.2gを加え、140℃に加熱した。反応温度を140℃に保ちながら、グリシドール551gを6時間かけて滴下し、系中のオキシラン濃度が0.1%未満になるまで反応を続けた。冷却してデカグリセリンモノラウリン酸エステル650gを得た。得られた試料についてモノグリ含量、ジグリセリンモノエステル含量、及びけん化分解後のポリグリセリン水酸基価を測定した。結果を表1に示す。
比較例4
1リットル四つ口フラスコにカプリン酸149gとリン酸(85%品)0.2gを加え、140℃に加熱した。反応温度を140℃に保ちながら、グリシドール520gを6時間かけて滴下し、系中のオキシラン濃度が0.1%未満になるまで反応を続けた。冷却してデカグリセリンモノカプリン酸エステル615gを得た。得られた試料についてモノグリ含量、ジグリセリンモノエステル含量、及びけん化分解後のポリグリセリン水酸基価を測定した。結果を表1に示す。
比較例5
5リットル四つ口フラスコにグリセリン1000gと50%水酸化ナトリウム溶液6gを入れ、窒素気流下で100Torrの減圧下で水を除去しながら240℃に加熱し、25時間そのまま保持して、ヘキサグリセリン反応物を得た。得られたヘキサグリセリンをイオン交換樹脂を使用し、脱NaOHを行った。このものの水酸基価は970であった。1リットルの四つ口フラスコにヤシ油脂肪酸223gと水酸化ナトリウム0.7gを入れ、上記で得たヘキサグリセリン477gを仕込み窒素気流下で生成水を除去しながら240℃で3時間反応し、冷却してヘキサグリセリンモノヤシ油脂肪酸エステル660gを得た。得られた試料についてモノグリ含量、ジグリセリンモノエステル含量、及びけん化分解後のポリグリセリン水酸基価を測定した。結果を表1に示す。
比較例6
5リットル四つ口フラスコにグリセリン1000gと50%水酸化ナトリウム溶液6gを入れ、窒素気流下で100Torrの減圧下で水を除去しながら260℃に加熱し、40時間そのまま保持して、ドデカグリセリン反応物を得た。得られたドデカグリセリンをイオン交換樹脂を使用し、脱NaOHを行った。このものの水酸基価は870であった。1リットルの四つ口フラスコにラウリン酸134gと水酸化ナトリウム0.7gを入れ、上記で得たドデカグリセリン604gを仕込み窒素気流下で生成水を除去しながら240℃で3時間反応し、冷却してドデカグリセリンモノラウリン酸エステル678gを得た。得られた試料についてモノグリ含量、ジグリセリンモノエステル含量、及びけん化分解後のポリグリセリン水酸基価を測定した。結果を表1に示す。
比較例7
5リットル四つ口フラスコにグリセリン1000gと50%水酸化ナトリウム溶液6gを入れ、窒素気流下で100Torrの減圧下で水を除去しながら240℃に加熱し、33時間そのまま保持して、デカグリセリン反応物を得た。得られたデカグリセリンをイオン交換樹脂を使用し、脱NaOHを行った。このものの水酸基価は890であった。1リットルの四つ口フラスコにラウリン酸133gと水酸化ナトリウム0.7gを入れ、上記で得たデカグリセリン505gを仕込み窒素気流下で生成水を除去しながら240℃で3時間反応し、冷却してデカグリセリンモノラウリン酸エステル590gを得た。得られた試料についてモノグリ含量、ジグリセリンモノエステル含量、及びけん化分解後のポリグリセリン水酸基価を測定した。結果を表1に示す。
比較例8
2リットル四つ口フラスコにジグリセリン500gとラウリン酸520gと水酸化ナトリウム0.7gを仕込み窒素気流下で生成水を除去しながら240℃で3時間反応し、冷却してジグリセリンモノラウリン酸エステル900gを得た。次に分子蒸留にてエステルを分別し約400gのジグリセリンモノラウリン酸エステルを得た後、得られた試料についてモノグリ含量、ジグリセリンモノエステル含量、及びけん化分解後のポリグリセリン水酸基価を測定した。結果を表1に示す。
試験例1
「洗浄力評価」実施例1〜7、比較例1〜7の試料についてそれぞれJIS K3362に定められた合成洗剤試験方法の洗浄力評価方法をもちいて試験を行ない、人工汚こうの除去率で示した。結果を表1に示す。
試験例2
「起泡力評価」実施例1〜7、比較例1〜7の試料についてそれぞれ0.25%濃度水溶液の起泡力を試験した。試験方法はJIS K3362に定められた合成洗剤試験方法の起泡力と泡の安定度評価方法を用いた。結果を表1に示す。
試験例3
「低温安定性評価」実施例1〜7、比較例1〜7の試料について各10gをそれぞれイオン交換水に溶解し、全体量を100mlとして試料溶液を調製した後、−5℃で保存して水溶液の状態を経時的に観察した。結果を表1に示す。
Figure 2005200539
○:完全透明
△:やや沈殿あり
×:大量に沈殿析出
上記の表1に示したように、実施例1〜7は、比較例1〜7よりも明らかに高い洗浄力、起泡力を示し、かつ低温安定性も優れていた。
実施例8
実施例1で得られた洗浄剤用組成物を用いて、下記の配合にて食器用洗浄剤組成物を調製した。
(g)
洗浄剤用組成物 10.0
プロピレングリコール 5.0
クエン酸三ナトリウム 3.0
防腐剤 0.5
pH調整剤 適量(pH6.5に調整)
精製水 バランス
合計 100.0

上記洗浄剤組成物は−5℃で3ヶ月保存しても濁り、沈殿等が発生せず低温安定性に優れるものであった。
本発明の洗浄剤組成物は、低温での透明安定性に優れ、かつきわめて優れた洗浄力を有することから、特に食品、食器用洗浄剤、シャンプー、ボディシャンプー、洗顔料等の身体洗浄剤として好適である。

Claims (7)

  1. ポリグリセリンの平均重合度が3以上のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する洗浄剤用組成物において、該ポリグリセリン脂肪酸エステル組成中のモノグリセリドが5重量%以下、ジグリセリンモノ脂肪酸エステルが20重量%以上であることを特徴とする洗浄剤用組成物。
  2. ポリグリセリン脂肪酸エステル組成中のモノグリセリドが1.0重量%以下であることを特徴とする請求項1記載の洗浄剤用組成物。
  3. ポリグリセリン脂肪酸エステル組成中のジグリセリンモノ脂肪酸エステルが30重量%以上、60重量%以下であることを特徴とする請求項1または2記載の洗浄剤用組成物。
  4. ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸が炭素数8〜22の直鎖又は分岐状の飽和又は不飽和脂肪酸から選ばれる1種もしくは2種以上の混合物からなることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の洗浄剤用組成物。
  5. ポリグリセリンの平均重合度が4〜10であることを特徴とする請求項1〜4に記載の洗浄剤用組成物。
  6. 請求項1〜5記載の洗浄剤用組成物を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
  7. −5℃で白濁しない低温保存安定性の高い請求項6記載の洗浄剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008143841A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Taiyo Kagaku Co Ltd 高結晶性物質含有組成物
JP2011026258A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Hoyu Co Ltd 頭皮保護剤組成物
US8466100B2 (en) 2008-08-15 2013-06-18 The Procter & Gamble Company Benefit compositions comprising polyglycerol esters
JP2014019817A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd 動的接触角低下剤

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