JP2005199961A - Airbag device for front passenger seat - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、助手席前方のインストルメントパネルに配置されたケース内に、折り畳まれて収納されるとともに、膨張用ガスの流入時にケースから乗員側の車両後方側へ突出可能なエアバッグを備えた助手席用エアバッグ装置に関する。 The present invention includes an airbag that is folded and housed in a case disposed in an instrument panel in front of a passenger seat and that can protrude from the case to the rear side of the vehicle on the passenger side when inflating gas flows. The present invention relates to an airbag device for a passenger seat.
従来、助手席用エアバッグ装置では、展開膨張時に、乗員側へ部分的な押圧力を作用させないように乗員側となる面が広く開いた状態で、乗員側へ突出させるように、エアバッグを折り畳んで収納させていた(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグが袋状であり、乗員の頭部と胸部とを広い平面状の面で保護する構成であったことから、膨張を完了させたエアバッグが乗員と干渉した際に、乗員に与える反力を抑えて、的確に保護する点に、改善の余地があった。特に、乗員の頭部は、質量が小さく、干渉時の反力を抑えて保護する点に、一層、改善の余地があった。 However, in the conventional airbag device for the passenger seat, the airbag is in the shape of a bag and is configured to protect the occupant's head and chest with a wide planar surface. There is room for improvement in terms of protecting the passengers accurately by suppressing the reaction force applied to them when they interfere with the passengers. In particular, the occupant's head has a small mass, and there is room for further improvement in terms of protection by suppressing the reaction force during interference.
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膨張を完了させたエアバッグに乗員の頭部が干渉した際に、反力を抑えて、乗員の頭部を的確に保護することが可能な助手席用エアバッグ装置を提供することを目的とする。 The present invention solves the above-described problem, and when the occupant's head interferes with an airbag that has been inflated, the reaction force can be suppressed to accurately protect the occupant's head. An object of the present invention is to provide a passenger airbag device.
本発明に係る助手席用エアバッグ装置は、助手席前方のインストルメントパネルに配置されたケース内に、折り畳まれて収納されるとともに、膨張用ガスの流入時に前記ケースから乗員側の車両後方側へ突出可能なエアバッグを備えた助手席用エアバッグ装置であって、
エアバッグが、
略上下方向に貫通した中央孔を配置させて、周囲の膨らむ基布によって中央孔が閉塞されるように膨張を完了させる環状体として構成されるとともに、
展開膨張完了時において、中央孔の上端側における周縁の基布の部位を、助手席に着座した乗員の頭部と略対向して配設されるように、構成されていることを特徴とする。
An airbag device for a passenger seat according to the present invention is folded and housed in a case disposed in an instrument panel in front of the passenger seat, and the vehicle rear side on the passenger side from the case when inflating gas flows in. An airbag device for a passenger seat equipped with an airbag that can project to
Airbag
It is configured as an annular body that arranges a central hole penetrating in a substantially vertical direction and completes expansion so that the central hole is closed by a surrounding swelling base cloth,
When the expansion / expansion is completed, the peripheral base cloth portion on the upper end side of the central hole is arranged so as to be substantially opposed to the head of the passenger seated in the passenger seat. .
本発明の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグが、中央孔の上端側における周縁を構成する基布の部位を、助手席に着座した乗員の頭部と対向させるように、膨張を完了させることとなる。そのため、本発明の助手席用エアバッグ装置では、乗員の頭部は、エアバッグにおける中央孔の周縁を構成する基布の部位と、干渉することとなる。そして、エアバッグの膨張完了時において、乗員の頭部が、エアバッグにおける中央孔の周縁を構成する基布の部位と干渉すると、乗員の頭部は、中央孔内に向かって侵入しつつ、前方側への移動を抑えるように、拘束されることとなる。すなわち、干渉した乗員の頭部が、中央孔の下部側へ侵入するように移動できて、乗員の頭部に与える反力を低減することができる。そのため、本発明の助手席用エアバッグ装置では、膨張を完了させたエアバッグにより、乗員の頭部を、干渉時の反力を抑えて、保護することができる。 In the passenger seat airbag device according to the present invention, the airbag completes the inflation so that the portion of the base fabric that forms the periphery on the upper end side of the central hole faces the head of the passenger seated in the passenger seat. It will be. Therefore, in the passenger seat airbag device of the present invention, the head of the occupant interferes with a portion of the base fabric that forms the periphery of the central hole in the airbag. When the airbag head is completely inflated, the head of the occupant interferes with a portion of the base fabric that forms the periphery of the central hole in the airbag. It will be restrained so that the movement to the front side may be suppressed. That is, the occupant's head that has interfered can move so as to enter the lower side of the central hole, and the reaction force applied to the occupant's head can be reduced. Therefore, in the passenger seat airbag device of the present invention, the head of the occupant can be protected by suppressing the reaction force at the time of interference by the airbag that has been inflated.
従って、本発明の助手席用エアバッグ装置では、膨張を完了させたエアバッグに乗員の頭部が干渉した際に、反力を抑えて、乗員の頭部を的確に保護することができる。 Therefore, in the passenger seat airbag device of the present invention, when the occupant's head interferes with the airbag that has been inflated, the reaction force can be suppressed and the occupant's head can be protected accurately.
また、本発明の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグは、周囲の膨らむ基布によって中央孔が閉塞されるように膨張を完了させる構成であることから、所定の内圧を確保できるとともに、中央孔の周縁で乗員の胸部を拘束することとあいまって、中央孔の周縁に乗員の頭部が干渉しても、乗員の頭部が大きく中央孔内に侵入せず、乗員の頭部を反力を抑えて的確に拘束することができる。 In the airbag device for a passenger seat according to the present invention, since the airbag is configured to complete the inflation so that the central hole is closed by the surrounding inflating base cloth, a predetermined internal pressure can be secured and the center can be secured. Combined with restraining the occupant's chest at the periphery of the hole, even if the occupant's head interferes with the periphery of the center hole, the occupant's head does not enter the center hole and the occupant's head The force can be restrained and restrained accurately.
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本明細書における上下・前後・左右の関係は、助手席用エアバッグ装置Mが車両に搭載された状態を基準とするもので、搭載時の車両の上下・前後・左右の関係と一致するものである。 Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. The vertical / front / rear / left / right relationship in this specification is based on the state in which the passenger seat airbag device M is mounted on the vehicle, and matches the vertical / front / rear / left / right relationship of the vehicle when mounted. To do.
実施形態の助手席用エアバッグ装置Mは、図1・2に示すように、インパネ(インストルメントパネル)1における上面1a側の内部に配置されるトップマウントタイプである。このエアバッグ装置Mは、折り畳まれたエアバッグ10と、エアバッグ10に膨張用ガスを供給するインフレーター43と、エアバッグ10及びインフレーター43を収納保持するケース45と、エアバッグ10をケース45に取り付けるためのリテーナ41と、折り畳まれたエアバッグ10を覆うエアバッグカバー52と、を備えて構成されている。
The passenger seat airbag apparatus M according to the embodiment is a top mount type that is disposed inside an
エアバッグカバー52は、図1・2に示すように、実施形態の場合、インパネ1と一体的に形成されている。このインパネ1は、裏面側のポリプロピレン等の硬質合成樹脂からなるベース部2と、ベース部2の外表面側を覆う発泡ポリウレタン等の発泡層とスキン層とを有した被覆層3と、を備えて構成されている。そして、エアバッグカバー52の部位には、ベース部2の代わりに、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の軟質合成樹脂製の軟質部4が、配設されている。このエアバッグカバー52は、周囲に薄肉の破断予定部55を配置させた2つの扉部53(53F・53B)を配設させて、構成されている。破断予定部55は、インパネ1の上方から見て略H字形状に配置されており、2つの扉部53F・53Bが、それぞれ、前端側と後端側とをヒンジ部54として、前後両側に開くように、構成されている。
In the embodiment, the
また、エアバッグカバー52の部位には、扉部53F・53Bの配置位置を囲むように、裏面側から下方へ突出する略四角筒形状の連結壁部56が、配設されている。連結壁部56における前後方向で対向する壁部56a・56bの所定位置には、複数の係止孔57が貫通されている。これらの係止孔57には、ケース45に形成された係止爪51が挿入されることとなり、連結壁部56が係止爪51に係止されることとなる。各係止爪51の連結壁部56の係止は、連結壁部56とケース45との連結状態を確保して、膨張時のエアバッグ10が、円滑に、扉部53F・53Bを押し上げて破断予定部55を破断できるようにするためである。
Further, a connecting
なお、軟質部4は、実施形態の場合、エアバッグカバー52の各扉部53F・53Bの裏面側と、連結壁部56自体と、扉部53F・53Bの各ヒンジ部54付近のインパネ1の裏面側において連結壁部56を越えた前後部位と、に、配置されている。
In the case of the embodiment, the soft portion 4 includes the back surface side of the
ケース45は、図1・2に示すように、上端側に略長方形状の開口45aを有した板金製の略直方体状に形成され、長方形板状の底壁部46と、底壁部46の外周縁から略四角筒状にエアバッグカバー52側の上方へ延びる側壁部50と、を備えて構成されている。底壁部46は、左右方向に長く延びた長方形板状としており、中央に、インフレーター43の上部側を下方からエアバッグカバー52側の上方へ挿入可能な略円形に開口した挿入孔47を、備えている。底壁部46の挿入孔47の周縁には、リテーナ41の各ボルト41bを挿通可能な取付孔48が、形成されている。また、底壁部46には、ケース45を車両のボディ6側に連結させるブラケット49が、底壁部46の左右両側部位の下面側に、それぞれ、固定されている。各ブラケット49には、ボルト7を螺合させるためのナット49aが、固着されている。ボディ6側には、リインフォースメント6aから延びるブラケット6bが配設され、ボルト7は、ブラケット6bの取付座6cを貫通して、ナット49aに螺合されている。各ボルト7のナット49aへの締め付けにより、ケース45、すなわち、エアバッグ装置Mが、ボディ6側に取付固定されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
また、ケース45の側壁部50には、車両の前後の部位の上端に、ケース45の外方でかつ下方へ反転する複数の係止爪51が、形成されている。各係止爪51は、既述したように、エアバッグカバー52の連結壁部56の係止孔57に挿入されて、連結壁部56を係止している。
The
インフレーター43は、上部側外周面に複数のガス吐出口43bを有した略円柱状の本体部43aを備えたディスクタイプとしている。本体部43aの外周面には、インフレーター43をケース45に取り付けるためのフランジ部43cが、設けられている。フランジ部43cは、本体部43aの外周面から突出する略四角環状(略正方形板状)として、その四隅に、それぞれ、取付孔43dを貫通させている。各取付孔43dは、ケース45の底壁部46の各取付孔48と対応する位置に配置されるとともに、取付孔48の内径寸法と略同一の内径寸法としている。
The
リテーナ41は、板金から形成されて、ケース45の挿入孔47と略同形に開口する孔を備えた基部41aと、基部41aの外周縁からエアバッグカバー52側の上方に延びる略四角筒形状のガイド壁部41cと、を備えて構成されている。基部41aは、外周縁を略四角形状(略正方形状)に形成されて、その四隅の部位に、下方へ延びるボルト41bを固着させている。各ボルト41bは、リテーナ41がエアバッグ10内に配置された状態で、エアバッグ10の取付孔21、ケース45の底壁部46の取付孔48、及び、インフレーター43のフランジ部43cの取付孔43dに、挿入されて、ナット42を締め付けられることにより、エアバッグ10とインフレーター43とをケース45の底壁部46に取り付ける構成である。すなわち、各ボルト41bへのナット42の締め付け時、エアバッグ10のガス流入口20の周縁19が基部41aによって底壁部46に押し付けられて、エアバッグ10が底壁部46に取り付けられ、インフレーター43のフランジ部43cが挿入孔47の周縁に押し付けられて、インフレーター43が底壁部46に取り付けられることとなる。また、リテーナ41のガイド壁部41cは、上方に延びた先端を、インフレーター43の本体部43aの上端面と一致する高さまで、延ばして配設されている。ガイド壁部41cは、基部41aの略四角形とする外縁からエアバッグカバー52側の上方へ延ばすように、配設されている。
The
エアバッグ10は、図3〜6に示すように、膨張完了時の形状を略六面体状として構成されている。また、エアバッグ10は、膨張完了時の後上部位10aから下部位10bにかけて、略上下方向に沿うように、貫通する中央孔11を配置させて、周囲の膨らむ基布によって中央孔11が閉塞されるように膨張を完了させる環状体として、構成されている。すなわち、このエアバッグ10は、膨張して膨らむ環状本体部12が、中央孔11の周囲に、前側膨張部13、後側膨張部14、左側膨張部15、及び、右側膨張部16を、配置させて、構成されている。実施形態の場合、前側膨張部13は、膨張完了時における中央孔11に沿う上下方向の長さ寸法を、後側膨張部14の膨張完了時における中央孔11に沿う上下方向の長さ寸法よりも大きく設定されて、膨張完了時の上端13aが、後側膨張部14の膨張完了時における上端14aよりも上方に位置するように、形成されている。そして、前側膨張部13と後側膨張部14とを連結するように配設される左側・右側膨張部15・16は、上端15a・16a側を、それぞれ、後側膨張部14にかけて下降するように、傾斜して、形成されている。
As shown in FIGS. 3 to 6, the
実施形態の場合、中央孔11は、図5・8に示すように、前後方向の開口幅寸法を、上端11a側から下端11b側にかけて狭めるように、構成されている。また、エアバッグ10において、中央孔11の上端11a側における周縁の基布の部位が、乗員の頭部を拘束する頭部拘束部17とされている。この頭部拘束部12は、図8に示すように、エアバッグ10の膨張完了時に、助手席に着座した乗員Pの頭部Hと略対向するように、配設される部位であり、各前側・後側・左側・右側膨張部13・14・15・16の上端側部位13a・14a・15a・16aから、構成されている。すなわち、実施形態の場合、頭部拘束部17は、水平面から、前端側を上方に位置させ、後部側を下方に位置させるように、水平面に対する傾斜角度をθとして、傾斜して配設されている(図8参照)。
In the case of the embodiment, as shown in FIGS. 5 and 8, the
また、前側膨張部13の下端13b側の部位には、膨張用ガスGを流入させるように円形に開口されて、周縁19をケース45に取り付けるガス流入口20が、配設されている。ガス流入口20の周縁19には、リテーナ41のボルト41bを挿通させて、流入口周縁19をケース45の底壁部46に取り付けるための複数の取付孔21が、形成されている。実施形態の場合、エアバッグ10内の内周面側における流入口周縁19には、4枚の補強布30・31・31・32が、縫合されて配設されている。
Further, a
実施形態のエアバッグ10における環状本体部12は、中央孔11の内周面側に位置する内周側基布24と、膨張完了時の内周側基布24と対向するようにエアバッグ10の外周面側に位置する外周側基布26と、の2枚のシート材から、構成されている。これらの基布24・26は、補強布30・31・32とともに、ポリエステル糸やポリアミド糸等からなる可撓性を有した織布から形成されて、シリコン等のコーティング剤を塗布しないノンコート布として、構成されている。
The annular
内周側基布24は、図7に示すように、上縁24a側を幅広とされるとともに、左右方向に広がった略台形状とされている。内周側基布24において、長手方向(水平方向)の中央付近となる部位が、後側膨張部14の前面14bを構成する部位であり、長手方向の両縁24c・24d付近となる部位が、前側膨張部13の後面13dを構成する部位である。また、内周側基布24において、前面側部位14bと後面側部位13d・13dとの間の部位が、左側・右側膨張部15・16の内面15c・16cを、それぞれ、構成する部位である。また、内周側基布24の上縁24aは、中央付近を下方に凹ませるように、湾曲して、形成されており、下縁24bも、中央側を下方に突出させるように、若干、湾曲して、形成されている。なお、実施形態の場合、内周側基布24における上縁24a近傍の部位と、外周側基布26の後述する本体部27における上縁27a近傍の部位と、が、頭部拘束部17を構成することとなる。
As shown in FIG. 7, the inner
外周側基布26は、左右方向に広がるように形成される略長方形状の本体部27と、本体部27における長手方向の両縁27d・27e付近における下縁27b側から突設される延設部28・28と、を備えて構成されている。各延設部28は、略長方形状とされて、ガス流入口周縁19を構成する部位であり、それぞれ、円形に開口したガス流入口20と、4つの取付孔21と、を備えている。本体部27において、長手方向の中央付近となる部位が、後側膨張部14の後面14cを構成する部位であり、長手方向の両縁27d・27e付近となる部位が、前側膨張部13の前面13cを構成する部位である。また、本体部27において、後面側部位14cと前面側部位13c・13cとの間の部位が、左側・右側膨張部15・16の外面15b・16bを、それぞれ、構成する部位である。また、本体部27の上縁27aは、中央付近を下方に凹ませるように、湾曲して、形成されている。さらに、本体部27において、前側膨張部13の前面13cを構成する部位には、余剰の膨張用ガスGを排気するベントホール22が、配設されている。実施形態の場合、各ベントホール22の周縁には、補強布34が、縫合されて配設されている。また、実施形態の場合、後側膨張部14の後面14cが、エアバッグ10の膨張完了時において乗員Pの胸部Bと対向するように配設されるとともに、乗員Pの胸部Bを拘束する胸部拘束面29とされることとなる(図5・8参照)。
The outer
次に、エアバッグ10の製造について説明する。実施形態の場合、エアバッグ10(環状本体部12)は、ポリエステル糸等の縫合糸36を使用した縫合により、形成されている。まず、外周側基布26の各延設部28・28を相互に重ね合わせるとともに、延設部28の下方に、平らに展開した補強布30を重ね、延設部28・28・補強布30を、補強布30の外周縁を全周にわたって縫合することにより、縫着させる。その後、補強布30の下方に、補強布31・31と、補強布32と、を重ね、ガス流入口20の外周縁となる部位を、延設部28・28・補強布30とともに、縫合する。なお、ガス流入口20及び取付孔21は、予め、延設部28及び各補強布30・31・32に形成しておいてもよいし、この縫合作業後に、孔明け加工により、一体的に、形成してもよい。また、ベントホール22周縁に配設される補強布34を、それぞれ、外周側基布26に重ね、ベントホール22の周縁となる部位で、縫合する。勿論、ベントホール22も、予め、外周側基布26及び補強布34に形成しておいてもよいし、縫合作業後に、孔明け加工により、一体的に、形成してもよい。
Next, the manufacture of the
次いで、外周側基布26の本体部27における長手方向の両縁27d・27eを縫着させて、本体部27を筒状とする。内周側基布24も、同様に、長手方向の両縁24c・24dを縫着させて、筒状とする。その後、外周側基布26を、縫合部位が露出しないように、反転させて、内周側基布24の内部側に挿入させ、内周側基布24と外周側基布26における本体部27との上縁24a・27a相互を縫合させ、この縫合部位が外部に露出しないように、基布24・26を反転させる。その後、内周側基布24と本体部27との下縁24b・27b相互を縫合させ、本体部27の前縁27cと、各延設部28の前縁28aとを縫合させれば、実施形態の環状本体部12(エアバッグ10)を、形成することができる。
Next, both
上記のように製造したエアバッグ10の車両への搭載を説明すると、まず、各取付孔21からボルト41bを突出させるように、内部にリテーナ41を配設させた状態で、エアバッグ10を折り畳み、さらに、折り崩れしないように、折り畳んだエアバッグ10の周囲を、破断可能なラッピングシート38(図2参照)でくるんでおく。そして、各ボルト41bを、上方から取付孔48に挿通させつつ、開口45aから、折り畳んだエアバッグ10を、ケース45の底壁部46上に載置させる。次いで、インフレーター43の本体部43aの上部を、下方から、挿入孔47、ガス流入口20、及び、リテーナ41の基部41aに挿入させるとともに、底壁部46から下方に突出している各ボルト41bを、インフレーター43のフランジ部43cの取付孔43dに挿通させる。その後、インフレーター43のフランジ部43cから突出した各ボルト41bに、ナット42を締結させれば、ケース45の底壁部46に対して、折り畳んだエアバッグ10とインフレーター43とを取り付けることができる。
The mounting of the
その後、車両に搭載されたインパネ1におけるエアバッグカバー52の連結壁部56内に、ケース45の側壁部50を挿入させ、ケース45の各係止爪51を連結壁部56の係止孔57に挿入させて、各係止爪51を連結壁部56に係止させる。そしてさらに、各ブラケット49のナット49aに、取付座6cを経て、ボルト7を締結すれば、助手席用エアバッグ装置Mを車両に搭載することができる。
Thereafter, the
なお、エアバッグ装置Mの車両への搭載は、予め、インパネ1のエアバッグカバー52に対して、エアバッグ10とインフレーター43とを取り付けたケース45を組み付けて、インパネ1を取り付ける際、ボルト7を利用して、エアバッグ装置Mをボディ1側に連結固定して、エアバッグ装置Mを車両に搭載してもよい。
In addition, when the airbag apparatus M is mounted on the vehicle, when the instrument panel 1 is attached to the
エアバッグ装置Mの車両への搭載後、インフレーター43のガス吐出口43bから膨張用ガスGが吐出されれば、エアバッグ10が、膨張して、ラッピングシート38を破断するとともに、エアバッグカバー52の破断予定部55を破断させて、扉部53F・53Bを、図1・2の二点鎖線に示すように開かせることとなる。そして、エアバッグ10は、エアバッグカバー52における扉部53B・53Fを開かせて形成される開口58から、大きく突出し、膨張を完了させるとともに、余剰の膨張用ガスGをベントホール22から排出することとなる。なお、図1・8の符号Wの部材は、ウィンドシールドである。
If the inflation gas G is discharged from the
そして、実施形態のエアバッグ装置Mでは、図8に示すように、エアバッグ10が、中央孔11の上端11a側における周縁を構成する基布24・26の部位(頭部拘束部17)を、助手席に着座した乗員Pの頭部Hと対向させるように、膨張を完了させることとなる。そのため、実施形態のエアバッグ装置Mでは、乗員Pの頭部Hは、エアバッグ10における中央孔11の周縁を構成する基布24・26の部位である頭部拘束部17と、干渉することとなる。そして、エアバッグ10の膨張完了時において、乗員Pの頭部Hが、エアバッグ10における頭部拘束部17と干渉すると、乗員Pの頭部Hは、中央孔11内に向かって侵入しつつ、前方側への移動を抑えるように、拘束されることとなる。すなわち、干渉した乗員Pの頭部Hが、中央孔11の下部側へ侵入するように移動できて、乗員Pの頭部Hに与える反力を低減することができる。そのため、実施形態のエアバッグ装置Mでは、膨張を完了させたエアバッグ10により、乗員Pの頭部Hを、干渉時の反力を抑えて、保護することができる。
In the airbag apparatus M according to the embodiment, as shown in FIG. 8, the
従って、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、膨張を完了させたエアバッグ10に乗員Pの頭部Hが干渉した際に、反力を抑えて、乗員Pの頭部Hを的確に保護することができる。
Therefore, in the passenger seat airbag apparatus M of the embodiment, when the head H of the occupant P interferes with the
なお、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ10は、周囲の膨らむ基布24によって中央孔11が閉塞されるように膨張を完了させる構成であることから、所定の内圧を確保できるとともに、中央孔11の周縁に配設される後側膨張部14により乗員Pの胸部Bを拘束することとあいまって、中央孔11の周縁に乗員Pの頭部Hが干渉しても、乗員Pの頭部Hが大きく中央孔11内に侵入せず、乗員Pの頭部Hを反力を抑えて的確に拘束することができる。
In the passenger seat airbag apparatus M of the embodiment, the
また、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、乗員Pの胸部Bは、膨張を完了させたエアバッグ10において、平面状となる後側膨張部14の後面14c(胸部拘束面29)により、拘束されることとなるが、乗員Pの胸部Bは、頭部Hに比べて大きな反力に耐えうることから、後側膨張部14から多少の反力を受けても、支障なく保護されることとなる。
In the passenger seat airbag apparatus M of the embodiment, the chest B of the occupant P is formed by the
さらに、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ10が、略上下方向に貫通した中央孔11を配設させた環状体として構成されていることから、エアバッグ10の展開膨張時において、ガス流入口20から流入した膨張用ガスGが、直接、胸部拘束面29側に向かって流入せず、一旦、エアバッグ10(環状本体部12)の形状に沿って左右方向に広がるように、流入することとなる(図6・9参照)。そのため、エアバッグ10は、後方側に大きく突出するのを抑えられた状態で、左右方向に大きく広がるように膨張することとなる。
Furthermore, in the airbag device M for the passenger seat according to the embodiment, the
1…インストルメントパネル、
10…エアバッグ、
11…中央孔、
11a…上端、
12…環状本体部、
17…頭部拘束部、
20…ガス流入口、
29…胸部拘束面、
43…インフレーター、
45…ケース、
52…エアバッグカバー、
B…胸部、
G…膨張用ガス、
H…頭部、
P…乗員、
M…助手席用エアバッグ装置。
1 ... Instrument panel,
10 ... Airbag,
11 ... central hole,
11a ... upper end,
12 ... annular body,
17 ... head restraint part,
20 ... gas inlet,
29 ... Chest restraint surface,
43 ... Inflator,
45 ... Case,
52 ... Airbag cover,
B ... Chest,
G ... expansion gas,
H ... head,
P ... Crew,
M ... Airbag device for passenger seat.
Claims (1)
前記エアバッグが、
略上下方向に貫通した中央孔を配置させて、周囲の膨らむ基布によって前記中央孔が閉塞されるように膨張を完了させる環状体として構成されるとともに、
展開膨張完了時において、前記中央孔の上端側における周縁の基布の部位を、助手席に着座した乗員の頭部と略対向して配設させるように、構成されていることを特徴とする助手席用エアバッグ装置。 For passenger seats that are folded and housed in a case placed on the instrument panel in front of the passenger seat and that have an airbag that can protrude from the case toward the rear of the vehicle on the passenger side when inflating gas flows An airbag device,
The airbag is
It is configured as an annular body that arranges a central hole penetrating in a substantially vertical direction and completes expansion so that the central hole is closed by a surrounding swelling base cloth,
When the expansion / expansion is completed, the peripheral base cloth portion on the upper end side of the central hole is arranged so as to be substantially opposed to the head of the passenger seated in the passenger seat. Airbag device for passenger seat.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004010758A JP2005199961A (en) | 2004-01-19 | 2004-01-19 | Airbag device for front passenger seat |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004010758A JP2005199961A (en) | 2004-01-19 | 2004-01-19 | Airbag device for front passenger seat |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005199961A true JP2005199961A (en) | 2005-07-28 |
Family
ID=34823392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004010758A Withdrawn JP2005199961A (en) | 2004-01-19 | 2004-01-19 | Airbag device for front passenger seat |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005199961A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7625007B2 (en) | 2006-02-16 | 2009-12-01 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Airbag device for vehicle |
-
2004
- 2004-01-19 JP JP2004010758A patent/JP2005199961A/en not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7625007B2 (en) | 2006-02-16 | 2009-12-01 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Airbag device for vehicle |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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