JP2005199434A - インクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面における揮発性物質付着防止機構と揮発性物質付着防止方法 - Google Patents

インクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面における揮発性物質付着防止機構と揮発性物質付着防止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】メディア表面に着弾したインク滴から外気中に蒸発する揮発性物質が、インクジェットヘッド下面に結露して付着し、インクジェットヘッド下面のノズルからのインク滴の噴射を妨害するのを防ぐ揮発性物質付着防止機構を提供する。
【解決手段】インクジェットヘッド30周囲の外気温度tを検知する第1検知手段100と、プラテン温度Tを検知する第2検知手段102と、該第2検知手段により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段100により検知された外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値以上に達した際に、インクジェットヘッド30下面を拭うワイピング手段106とを備える。そして、プラテン20上に搭載されたメディア10表面に着弾したインク滴から蒸発してインクジェットヘッド30下面に結露して付着したり又は付着し始めたりする揮発性物質を、ワイピング手段106により除去する。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面に、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発して、インクジェットヘッド周辺の外気中に浮遊して滞留する揮発性物質が結露して付着するのを防ぐための、インクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面における揮発性物質付着防止機構(以下、単に揮発性物質付着防止機構という)と、該機構を用いた、インクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面における揮発性物質付着防止方法(以下、単に揮発性物質付着防止方法という)とに関する。
図6に示したような、プラテン20上方をプラテン20表面とほぼ平行なX−Y方向(図の左右方向と表裏面方向)に相対的に移動させるインクジェットヘッド30下面に並ぶノズル(図示せず)からインク滴を噴射させて、そのインク滴をプラテン20上に搭載されたシート等のメディア(記録媒体)10表面にドット状に着弾させる、インクジェットプリンタが周知である。このプリンタによれば、そのプラテン20上に搭載されたメディア10表面に、複数のインクのドットの配列からなる絵図又は/及び文字をプリントできる。
図6のプリンタにおいては、メディア10が搭載されるプラテン20上面を挟んで、その上方と下方とに、ピンチローラ42と送りローラ44とが対向させて配置されている。そして、そのピンチローラ42と送りローラ44との間に挟持されたメディア10が、プラテン20上を送りローラ44の回転方向に当たるX方向(図の横方向)に搬送される構造をしている。他方、インクジェットヘッド30は、プラテン20上に搭載されたメディア10上方を、Y方向(図の表裏面方向)に走行する構造をしている。そして、インクジェットヘッド30が、メディア10上方をX―Y方向に相対的に移動する構造をしている。
このタイプのプリンタには、近時、そのインクジェットヘッド30に供給するインクに、高揮発性の有機溶剤にインク顔料又はインク染料が溶解されてなる、耐候性、耐水性に優れた溶剤インクを使用するものがある。
この溶剤インク使用のプリンタによれば、そのインクジェットヘッド30下面に並ぶノズルから噴射させてプラテン20上に搭載されたメディア10表面にドット状に着弾させる溶剤インク滴により、そのメディア10表面に複数の溶剤インクのドットの配列からなる、耐候性、耐水性に優れた絵図又は/及び文字をプリントできる。そして、その絵図又は/及び文字がプリントされたメディアを、耐候性、耐水性が要求される屋外広告等に広く利用できる。
この溶剤インク使用のプリンタにおいては、図6に示したように、そのインクジェットヘッド30の走行経路下方のプラテン20内側に、プラテン20上に搭載されたメディアをプラテン20を通して加熱する電熱ヒータ等の加熱手段50が内蔵されている。
この加熱手段50が内蔵されたプリンタによれば、そのインクジェットヘッド30下面に並ぶノズルから噴射されて、その下方のプラテン20上に搭載されたメディア10表面に着弾する溶剤インク滴を、加熱手段50によりプラテン20を介してメディア10と共に強制的に加熱して、そのインク滴に含まれる浸透性の高い有機溶剤を外気中に素早く蒸発させることができる。そして、そのメディア10表面に着弾したインク滴を素早く乾燥させて、そのインク滴がその着弾箇所周囲のメディア10に広く浸透するのを、防ぐことができる。そして、そのメディア10表面にぼやけた大径のインクのドットが形成されるのを防いで、そのメディア10表面に、小径のインクのドットを的確に形成できる。そして、そのメディア10表面に複数の小径の溶剤インクのドットの配列からなる、ぼやけた箇所や滲みのないシャープで鮮明な絵図又は/及び文字をプリントできる。
Pub.No.:US2002/0109767 A1
しかしながら、上記のような、加熱手段50がプラテン20内側に内蔵されたインクジェットプリンタにおいては、その加熱手段50により加熱されるメディア10表面に着弾した溶剤インク滴から外気中に蒸発して、その上方のインクジェットヘッド30周辺にミスト状になって浮遊して滞留する有機溶剤等の揮発性物質が、外気中に晒されて低温状態にあるインクジェットヘッド30下面に触れて結露し、そのインクジェットヘッド30下面に小粒状等となって付着した。そして、そのインクジェットヘッド30下面に付着した揮発性物質が、同じインクジェットヘッド30下面に並ぶノズルからのインク滴の円滑かつ的確な噴射を妨害した。
その結果、そのインクジェットヘッド30下面のノズルから噴射されるインク滴の飛翔奇跡が、正規の方向から外れた偏った方向に曲がったり、そのインクジェットヘッド30下面のノズルからインク滴が、粒状とならずに、細かいミスト状となって噴射されて、そのミスト状となって噴射されたインク滴が、その下方のプラテン20上に搭載されたメディア10表面にしぶきとなって広く分散して付着し、そのメディア10表面を広範囲に汚したりした。さらには、そのインクジェットヘッド30下面のノズルからインク滴が的確に噴射されずに、そのメディア10表面にプリントされる絵図又は/及び文字の一部にインクのドットが存在すべき箇所にインクのドットが存在しないいわゆるドット抜けが生じて、その絵図又は/及び文字に縞模様等が発生した。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、上記のような、インクジェットヘッド下面に並ぶノズルから噴射されてプラテン上に搭載されたメディア表面に着弾したインク滴から加熱手段により加熱されて外気中に蒸発する有機溶剤等の揮発性物質が、インクジェットヘッド下面に結露して付着し、その揮発性物質がインクジェットヘッド下面に並ぶノズルからのインク滴の円滑かつ的確な噴射を妨害するのを防ぐことのできる、揮発性物質付着防止機構を提供することを、第1の目的としている。
また、そのプラテン上に搭載されたメディア表面に着弾したインク滴から加熱手段により加熱されて外気中に蒸発する有機溶剤等の揮発性物質が、インクジェットヘッド下面に結露して付着し、その揮発性物質がインクジェットヘッド下面に並ぶノズルからのインク滴の円滑かつ的確な噴射を妨害するのを防ぐことのできる、揮発性物質付着防止方法を提供することを、第2の目的としている。
上記第1の目的を達成するために、本発明の第1の揮発性物質付着防止機構は、インクジェットプリンタのインクジェットヘッド周囲の外気温度tを検知する第1検知手段と、プラテン温度Tを検知する第2検知手段と、該第2検知手段により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段により検知された外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値以上に達した際に、ノズルが並ぶインクジェットヘッド下面をワイパーにより所定時間毎に繰り返し拭って、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発してインクジェットヘッド下面に結露して付着したり又は付着し始めたりする揮発性物質を除去するワイピング手段とが備えられたことを特徴としている。
また、上記第2の目的を達成するために、本発明の第1の揮発性物質付着防止方法は、本発明の第1の揮発性物質付着防止機構を用いた揮発性物質付着防止方法であって、第2検知手段による検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段により検知されたインクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値以上に達した際に、ワイピング手段を用いて、ノズルが並ぶインクジェットヘッド下面をワイパーにより所定時間毎に繰り返し拭って、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発してインクジェットヘッド下面に結露して付着したり又は付着し始めたりする揮発性物質を除去することを特徴としている。
後述の実験によれば、インクジェットヘッド下面に並ぶノズルから噴射されて、メディア表面に着弾したインク滴から、加熱手段により加熱されて、外気中に蒸発する揮発性物質は、プラテン温度Tと、外気中に晒されて低温状態にあるインクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔTが、例えば20℃等の所定温度以上となった際に、その上方のノズルが並ぶインクジェットヘッド下面に結露して付着することが、確認された。
他方、メディア表面に着弾したインク滴から外気中に蒸発する揮発性物質は、プラテン温度Tと、インクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔTが、例えば20℃等の所定温度よりも小さい場合には、その上方のノズルが並ぶインクジェットヘッド下面に結露して付着することがほぼ皆無であることが、確認された。
そのために、上記第1の揮発性物質付着防止機構を用いた、上記第1の揮発性物質付着防止方法においては、第2検知手段により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段により検知されたインクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔTが、所定値以上に達して、メディア表面に着弾したインク滴から外気中に蒸発した揮発性物質が、その上方のインクジェットヘッド下面に結露して付着したり又は付着し始めたりする状態となった際に、ワイピング手段を動作させて、ノズルが並ぶインクジェットヘッド下面をワイパーにより所定時間毎に繰り返し遅速なく的確に拭うことができる。そして、そのワイパーにより、メディア表面に着弾したインク滴から外気中に蒸発して、インクジェットヘッド下面に結露して付着したり又は付着し始めたりする揮発性物質を、遅速なく的確に除去できる。
他方、第2検知手段により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段により検知されたインクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔTが、所定値に達しない場合には、ワイピング手段を用いて、ノズルが並ぶインクジェットヘッド下面をワイパーにより所定時間毎に繰り返し拭うのを、停止できる。そして、メディア表面に着弾したインク滴から外気中に蒸発した揮発性物質が、その上方のインクジェットヘッド下面に結露して付着したり又は付着し始めたりする恐れのない状態にあるインクジェットヘッド下面が、ワイパーにより不必要に無駄に繰り返し拭われるのを、防ぐことができる。そして、そのノズルが並ぶインクジェットヘッド下面が擦り減る等して、そのインクジェットヘッドの寿命が短縮化されたり、ワイピング手段のワイパーが擦り減る等して、そのワイピング手段の寿命が短縮化されたりするのを、防ぐことができる。
また、上記第1の目的を達成するために、本発明の第2の揮発性物質付着防止機構は、インクジェットヘッドを昇温させる昇温手段と、インクジェットヘッド周囲の外気温度tを検知する第1検知手段と、プラテン温度Tを検知する第2検知手段と、該第2検知手段により検知されたプラテン温度Tと、前記第1検知手段により検知された外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド下面に結露して付着する所定値以上になって、そのインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド下面に結露して付着するのを、インクジェットヘッドを前記昇温手段により昇温調整して、防ぐための、インクジェットヘッド温度調整手段とが備えられたことを特徴としている。
また、上記第2の目的を達成するために、本発明の第2の揮発性物質付着防止方法は、本発明の第2の揮発性物質付着防止機構を用いた揮発性物質付着防止方法であって、第2検知手段により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段により検知されたインクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値以上になって、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド下面に結露して付着するのを、インクジェットヘッド温度調整手段を用いて、インクジェットヘッドを昇温手段により昇温調整して、防ぐことを特徴としている。
この第2の揮発性物質付着防止機構を用いた、第2の揮発性物質付着防止方法においては、第2検知手段により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段により検知されたインクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド下面に結露して付着する所定値以上にならないように、インクジェットヘッド温度調整手段を用いて、インクジェットヘッドを昇温手段により昇温調整できる。そして、プラテン温度Tと、インクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値以上となって、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド下面に結露して付着するのを防ぐことができる。
また、上記第1の目的を達成するために、本発明の第3の揮発性物質付着防止機構は、インクジェットヘッド周囲の外気温度tを検知する第1検知手段と、プラテン温度Tを検知する第2検知手段と、該第2検知手段により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段により検知された外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値以上になって、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド下面に結露して付着するのを、加熱手段によるプラテンの加熱温度を調整して、防ぐための、プラテン温度調整手段とが備えられたことを特徴としている。
また、上記第2の目的を達成するために、本発明の第3の揮発性物質付着防止方法は、本発明の第3の揮発性物質付着防止機構を用いた揮発性物質付着防止方法であって、第2検知手段により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段により検知されたインクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値以上になって、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド下面に結露して付着するのを、プラテン温度調整手段を用いて、加熱手段によるプラテンの加熱温度を調整して、防ぐことを特徴としている。
この第3の揮発性物質付着防止機構を用いた、第3の揮発性物質付着防止方法においては、第2検知手段による検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段により検知されたインクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド下面に結露して付着する所定値以上にならないように、プラテン温度調整手段を用いて、加熱手段によるプラテンの加熱温度を低下させることができる。そして、プラテン温度Tとインクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔTが所定値以上になって、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド下面に結露して付着するのを防ぐことができる。
以上説明したように、本発明の第1の揮発性物質付着防止機構を用いた、本発明の第1の揮発性物質付着防止方法によれば、プラテン温度Tとインクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔTが、所定値以上に達した際に、ワイピング手段を動作させて、ノズルが並ぶインクジェットヘッド下面をワイパーにより所定時間毎に繰り返し遅速なく的確に拭うことができる。そして、そのワイパーにより、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発してインクジェットヘッド下面に結露して付着したり又は付着し始めたりする揮発性物質を、そのインクジェットヘッド下面から遅速なく的確に除去できる。
他方、プラテン温度Tとインクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔTが、所定値に達しない場合には、ワイピング手段を用いて、ノズルが並ぶインクジェットヘッド下面をワイパーにより所定時間毎に繰り返し拭うのを、停止できる。そして、メディア表面に着弾したインク滴から外気中に蒸発した揮発性物質が、その上方のインクジェットヘッド下面に結露して付着したり又は付着し始めたりする恐れのない状態にあるインクジェットヘッド下面が、ワイパーにより不必要に無駄に繰り返し拭われるのを、防ぐことができる。そして、そのノズルが並ぶインクジェットヘッド下面が擦り減る等して、そのインクジェットヘッドの寿命が短縮化されたり、ワイピング手段のワイパーが擦り減る等して、そのワイパーの寿命が短縮化されたりするのを、防ぐことができる。
また、本発明の第2の揮発性物質付着防止機構を用いた、本発明の第2の揮発性物質付着防止方法によれば、プラテン温度Tとインクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔTが、所定値以上になって、メディア表面に着弾したインク滴から外気中に蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド下面に結露して付着するのを、インクジェットヘッド温度調整手段を用いて、インクジェットヘッドを昇温手段により昇温調整して、防ぐことができる。
また、本発明の第3の揮発性物質付着防止機構を用いた、本発明の第3の揮発性物質付着防止方法によれば、プラテン温度Tとインクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔTが、所定値以上になって、メディア表面に着弾したインク滴から外気中に蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド下面に結露して付着するのを、プラテン温度調整手段を用いて、加熱手段によるプラテンの加熱温度を調整して、防ぐことができる。
図1と図2は本発明の第1の揮発性物質付着防止機構が備えられたインクジェットプリンタの好適な実施の形態を示し、図1はその概略構造説明図、図2はそのワイパー周辺の正面図である。以下に、このインクジェットプリンタに備えられた第1の揮発性物質付着防止機構を説明する。
図1と図2に示したインクジェットプリンタに備えられた第1の揮発性物質付着防止機構には、インクジェットプリンタのインクジェットヘッド30周囲の外気温度tを検知する第1検知手段100と、プラテン温度Tを検知する第2検知手段102とが備えられている。
第1検知手段100は、インクジェットヘッド30に埋設されたサーミスタ32であって、インクジェットヘッド30の温度を直接に計測するためのサーミスタ32と、該サーミスタにより計測されたインクジェットヘッド30の温度に基づき、インクジェットヘッド30周囲の外気温度tを推測する推測手段104とから構成されている。
実験によれば、インクジェットヘッド温度Tと、インクジェットヘッド30周囲の外気温度tとは、一定の相関関係があることが、確認された。この実験例を詳述すると、実験用のプリンタには、株式会社ミマキエンジニアリング製のJV3−130SPを用いた。すると、そのインクジェットヘッド温度Tと、そのインクジェットヘッド周囲の外気温度tとは、図3に示したような、一定の相関関係があることが、確認された。この相関関係を、数式で表すと、T=0.92t+7.8となった。
従って、上記推測手段104は、そのような数式で表わされる計算結果が得られる電子回路等から構成されている。そして、その推測手段104により、上記サーミスタ32で計測されたインクジェットヘッド温度Tから、インクジェットヘッド30周囲の外気温度tをほぼ正確に推測できるように構成されている。
なお、インクジェットヘッド温度Tとそのインクジェットヘッド30周囲の外気温度tとの相関関係を表す数式は、インクジェットプリンタの種類が異る毎に、それぞれ異ることは、容易に推測できる。そのために、上記推測手段104の電子回路等は、インクジェットプリンタの種類が異る毎に、異ったものとする必要があることは、いうまでもない。
第2検知手段102は、プラテン20に埋設されたサーミスタ22であって、プラテン温度Tを直接に計測するサーミスタ22から構成されている。
また、図1と図2に示したインクジェットプリンタに備えられた第1の揮発性物質付着防止機構には、第2検知手段102により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段100により検知された外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、例えば20℃等の所定値以上に達した際に、ノズル(図示せず)が並ぶインクジェットヘッド30下面をワイパー108により所定時間毎に繰り返し拭って、メディア10表面に着弾したインク滴から蒸発してインクジェットヘッド30下面に触れて結露し、インクジェットヘッド30下面に付着したり又は付着し始めたりする揮発性物質を除去するワイピング手段106が備えられている。
ワイピング手段106は、図1と図2に示したように、第2検知手段102により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段100により検知された外気温度tとの差ΔTが、例えば20℃等の所定値以上に達したことを検知するための、電子回路等からなる比較回路107と、該比較回路によりプラテン温度Tと外気温度tとの差ΔTが所定値以上に達したことが検知された際に、図2に示したように、インクジェットヘッド30をプラテン20脇部に配置されたメンテナンスエリア40に所定時間の例えば数分おき毎に繰り返し移動させて、そのメンテナンスエリア40に起立させて備えられたゴム板等からなるワイパー108により、インクジェットヘッド30下面を繰り返し拭う動作を行うための、電子回路及び電動モータ等の組み合わせからなるインクジェットヘッド走行制御手段109とから構成されている。
図1と図2に示した第1の揮発性物質付着防止機構が備えられたインクジェットプリンタのその他の部分は、前述の図6に示したインクジェットプリンタと同様に構成されている。
次に、この図1と図2に示したインクジェットプリンタに備えられた第1の揮発性物質付着防止機構を用いた、本発明の第1の揮発性物質付着防止方法の好適な実施の形態を説明する。
この第1の揮発性物質付着防止方法においては、第1検知手段100により、インクジェットヘッド30周囲の外気温度tを検知している。具体的には、インクジェットヘッド30に埋設されたサーミスタ32により計測されたインクジェットヘッド30の温度から、推測手段104により、インクジェットヘッド30周囲の外気温度tを推測している。それと共に、第2検知手段102により、プラテン温度Tを検知している。具体的には、プラテン20に埋設されたサーミスタ22により、プラテン温度Tを直接に計測している。そして、その第2検知手段102により検知されたプラテン温度Tと、その第1検知手段100により検知されたインクジェットヘッド30周囲の外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、例えば20℃等の所定値以上に達した際に、ワイピング手段106を動作させて、ノズルが並ぶインクジェットヘッド30下面をワイパー108により所定時間毎に繰り返し拭っている。具体的には、インクジェットヘッド走行制御手段109により、インクジェットヘッド30をプラテン20脇部のメンテナンスエリア40に所定時間の例えば数分おき毎に繰り返し移動させて、そのメンテナンスエリア40に備えられたワイパー108により、インクジェットヘッド30下面を繰り返し拭っている。そして、メディア10表面に着弾したインク滴から蒸発してインクジェットヘッド30下面に結露して付着したり又は付着し始めたりする揮発性物質を、そのインクジェットヘッド30下面から除去している。
図1と図2に示した第1の揮発性物質付着防止機構を用いた第1の揮発性物質付着防止方法は、以上のステップからなっている。
実験によれば、インクジェットヘッド30下面に並ぶノズルから噴射されて、プラテン20上に搭載されたメディア10表面に着弾したインク滴から、加熱手段50により加熱されて、外気中に蒸発する揮発性物質は、プラテン温度Tと、外気中に晒されて低温状態にあるインクジェットヘッド30周囲の外気温度tとの差ΔTが、例えば20℃等の所定温度以上となった際に、その上方のノズルが並ぶインクジェットヘッド30下面に結露して付着することが、確認された。
他方、メディア10表面に着弾したインク滴から外気中に蒸発する揮発性物質は、プラテン温度Tと、インクジェットヘッド30周囲の外気温度tとの差ΔTが、例えば20℃等の所定温度よりも小さい場合には、その上方のノズルが並ぶインクジェットヘッド30下面に結露して付着することがほぼ皆無であることが、確認された。
次の表1と、表2は、そのインクジェットヘッド30下面における揮発性物質の具体的な付着状況の実験例を示している。
この実験例では、インクジェットプリンタに、株式会社ミマキエンジニアリング製の、JV3−130SPを用いた。インクには、株式会社ミマキエンジニアリング販売のSPC−0347−2を用いた。メディアには、ポリエステル合成紙を用いた。表1は、150mm幅(約50スキャン)の帯を、メディア10表面に連続プリントした場合に、インクジェットヘッド30下面に揮発性物質が結露して付着するか否かの実験例を示している。表2では、300mm幅(約100スキャン)の帯を、メディア10表面に連続プリントした場合に、インクジェットヘッド30下面に揮発性物質が結露して付着するか否かの実験例を示している。インクジェットヘッド30下面に揮発性物質が結露して付着するか否かの確認は、CCDカメラを用いて行った。表1、2において、×は、インクジェットヘッド30下面に揮発性物質が結露して付着したことを示し、△は、インクジェットヘッド30下面に揮発性物質が結露して付着し始めることを示し、〇は、インクジェットヘッド30下面に揮発性物質が結露して付着しないことを示している。
Figure 2005199434
Figure 2005199434
この表1、2から、メディア10表面に着弾したインク滴から、加熱手段50により加熱されて、外気中に蒸発する揮発性物質は、プラテン温度Tと、インクジェットヘッド30周囲の外気温度tとの差ΔTが、約20℃以上となった際に、インクジェットヘッド30下面に結露して付着することが、判る。
他方、メディア10表面に着弾したインク滴から外気中に蒸発する揮発性物質は、プラテン温度Tと、インクジェットヘッド30周囲の外気温度tとの差ΔTが、約20℃よりも小さい場合には、インクジェットヘッド30下面に結露して付着することがほぼ皆無であることが、判る。
この実験結果から、上記第1の揮発性物質付着防止機構を用いた、上記第1の揮発性物質付着防止方法においては、第2検知手段102により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段100により検知されたインクジェットヘッド30周囲の外気温度tとの差ΔTが、所定値の例えば20℃以上に達して、メディア10表面に着弾したインク滴から外気中に蒸発した揮発性物質が、その上方のインクジェットヘッド30下面に結露して付着したり又は付着し始めたりする状態となった際に、ワイピング手段106を遅速なく動作させて、ノズルが並ぶインクジェットヘッド30下面をワイパー108により所定時間毎に繰り返し的確に拭うことが可能となることが、判る。そして、そのワイパー108により、メディア10表面に着弾したインク滴から外気中に蒸発して、インクジェットヘッド30下面に結露して付着したり又は付着し始めたりする揮発性物質を、遅速なく的確に除去することが可能となることが、判る。
他方、第2検知手段102により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段100により検知されたインクジェットヘッド30周囲の外気温度tとの差ΔTが、所定値の例えば20℃に達しない場合には、ワイピング手段106を用いて、ノズルが並ぶインクジェットヘッド30下面をワイパー108により所定時間毎に繰り返し拭うのを停止することが可能となることが、判る。そして、メディア10表面に着弾したインク滴から外気中に蒸発した揮発性物質が、その上方のインクジェットヘッド30下面に結露して付着したり又は付着し始めたりする恐れのない状態にあるインクジェットヘッド30下面が、ワイパー108により所定時間毎に繰り返し不必要に無駄に拭われるのを、防ぐことが可能となることが、判る。そして、そのノズルが並ぶインクジェットヘッド30下面が擦り減る等して、そのインクジェットヘッド30の寿命が短縮化されたり、ワイピング手段のワイパー108が擦り減る等して、そのワイピング手段106の寿命が短縮化されたりするのを、防ぐことが可能となることが、判る。
なお、プラテン20上に搭載されたメディア10表面に着弾したインク滴から、加熱手段50により加熱されて、外気中に蒸発する揮発性物質が、その上方のノズルが並ぶインクジェットヘッド30下面に結露して付着したり又は付着し始めたりする、プラテン温度Tと、インクジェットヘッド30周囲の外気温度tとの差ΔTの所定値は、インクジェットプリンタの種類が異る毎に、それぞれ異ったものとなることは、容易に推測できる。そのために、ワイピング手段106の比較回路107を構成する電子回路等は、インクジェットプリンタの種類が異る毎に、それに合わせて逐次変更する必要があることは、いうまでもない。
図4は本発明の第2の揮発性物質付着防止機構を備えたインクジェットプリンタの好適な実施の形態を示し、図4はその概略構造説明図である。以下に、この第2の揮発性物質付着防止機構を説明する。
このインクジェットプリンタに備えられた第2の揮発性物質付着防止機構には、インクジェットヘッド30を昇温させるための昇温手段110が備えられている。昇温手段110は、インクジェットヘッド30周囲に巻回された電熱ヒータや温風循環パイプや温水循環パイプ等から構成されている。
また、ワイピング手段106に代えて、第2検知手段102により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段100により検知されたインクジェットヘッド30周囲の外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値以上になって、メディア10表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド30下面に結露して付着するのを、インクジェットヘッド30を昇温手段110により昇温調整して、防ぐための、インクジェットヘッド温度調整手段120が備えられている。インクジェットヘッド温度調整手段120は、プラテン温度Tと外気温度tとの差ΔTを検知する電子回路等からなる比較回路107とプリンタ本体内蔵の電子回路等から構成されている。
図4に示した第2の揮発性物質付着防止機構を備えたインクジェットプリンタのその他の部分は、前述の図1に示した第1の揮発性物質付着防止機構を備えたインクジェットプリンタと同様に構成されている。
次に、この図4に示した第2の揮発性物質付着防止機構を用いた、本発明の第2の揮発性物質付着防止方法の好適な実施の形態を説明する。
この第2の揮発性物質付着防止方法においては、第2検知手段102により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段100により検知されたインクジェットヘッド30周囲の外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、メディア10表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド30下面に結露して付着し始める所定値以上にならないように、インクジェットヘッド30を昇温手段110により昇温調整している。具体的には、第2検知手段102により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段100により検知された外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値に達したことを比較回路107が検知した際に、インクジェットヘッド温度調整手段120を動作させて、インクジェットヘッド30を昇温手段110により昇温調整している。そして、プラテン温度Tと、インクジェットヘッド30周囲の外気温度tとの差ΔTが、所定値以上になって、メディア10表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質が、インクジェットヘッド30下面に結露して付着するのを防いでいる。
この第2の揮発性物質付着防止方法は、以上のステップからなっていて、この第2の揮発性物質付着防止機構を用いた、第2の揮発性物質付着防止方法においては、第2検知手段により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段により検知された外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値に達したことを比較回路107が検知した際に、インクジェットヘッド温度調整手段120を動作させて、インクジェットヘッド30を昇温手段110により昇温調整できる。そして、プラテン温度Tと、インクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値以上となって、メディア10表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質が、インクジェットヘッド30下面に結露して付着するのを防ぐことができる。
図5は本発明の第3の揮発性物質付着防止機構を備えたインクジェットプリンタの好適な実施の形態を示し、図5はその概略構造説明図である。以下に、この第3の揮発性物質付着防止機構を説明する。
この第3の揮発性物質付着防止機構は、ワイピング手段106に代えて、第2検知手段102により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段により検知されたインクジェットヘッド30周囲の外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値以上になって、メディア10表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド30下面に結露して付着するのを、加熱手段50によるプラテン20の加熱温度を調整して、防ぐための、プラテン温度調整手段130が備えられている。プラテン温度調整手段130は、プラテン温度Tと外気温度tとの差ΔTを検知する電子回路等からなる比較回路107とプリンタ本体内蔵の電子回路等から構成されている。
図5に示した第3の揮発性物質付着防止機構を備えたインクジェットプリンタのその他の部分は、前述の図1に示した第1の揮発性物質付着防止機構を備えたインクジェットプリンタと同様に構成されている。
次に、この図5に示した第3の揮発性物質付着防止機構を用いた、本発明の第3の揮発性物質付着防止方法の好適な実施の形態を説明する。
この第3の揮発性物質付着防止方法においては、第2検知手段102により検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段100により検知されたインクジェットヘッド30周囲の外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、メディア10表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド30下面に結露して付着し始める所定値以上にならないように、プラテン温度調整手段130を用いて、加熱手段50によるプラテン50の加熱温度を調整している。具体的には、プラテン温度Tとインクジェットヘッド30周囲の外気温度tとの差ΔTが所定値に達したことを比較回路107が検知した際に、プラテン温度調整手段130を動作させて、加熱手段50によるプラテン50の加熱温度を低下させている。そして、メディア10表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質が、インクジェットヘッド30下面に結露して付着するのを防いでいる。その際には、プラテン温度調整手段130により、加熱手段50によるプラテン20の加熱温度を低下させ過ぎないようにしている。そして、プラテン20上に搭載されたメディア10表面に着弾したインク滴を、加熱手段50により素早く乾燥できなくなるのを、防いでいる。
この第3の揮発性物質付着防止方法は、以上のステップからなっていて、この第3の揮発性物質付着防止機構を用いた、第3の揮発性物質付着防止方法においては、第2検知手段102による検知されたプラテン温度Tと、第1検知手段100により検知されたインクジェットヘッド30周囲の外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値に達したことを比較回路107が検知した際に、プラテン温度調整手段130を動作させて、加熱手段50によるプラテン20の加熱温度を低下させることができる。そして、メディア10表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質が、インクジェットヘッド30下面に結露して付着するのを防ぐことができる。
第1、第2又は第3の揮発性物質付着防止機構において、第1検知手段100は、インクジェットヘッド30周囲の外気温度tを直接に検知するサーミスタであって、インクジェットヘッド30の周囲空間に突設させたサーミスタ等とすることも、可能である。
本発明の第1、第2又は第3の揮発性物質付着防止機構及び本発明の第1、第2又は第3の揮発性物質付着防止方法は、高揮発性の有機溶剤にインク顔料又はインク染料が溶解されてなる溶剤インクを用いるインクジェットプリンタにより、耐候性、耐水性が要求される屋外広告用等の絵図又は/及び文字をメディア表面にプリントしようとする場合に、広く有効利用可能である。
また、本発明の第1、第2又は第3の揮発性物質付着防止機構及び本発明の第1、第2又は第3の揮発性物質付着防止方法は、溶剤インク(ソルベントインク)以外の、加熱すると溶剤が蒸発するタイプのインクを使用するインクジェットプリンタにも適用可能である。
本発明の第1の揮発性物質付着防止機構が備えられたインクジェットプリンタの概略構造説明図である。 本発明の第1の揮発性物質付着防止機構が備えられたインクジェットプリンタのワイパー周辺の正面図である。 インクジェットヘッド温度と外気温度との相関関係図である。 本発明の第2の揮発性物質付着防止機構が備えられたインクジェットプリンタの概略構造説明図である。 本発明の第3の揮発性物質付着防止機構が備えられたインクジェットプリンタの概略構造説明図である。 インクジェットプリンタの概略構造説明図である。
符号の説明
10 メディア
20 プラテン
22 サーミスタ
30 インクジェットヘッド
32 サーミスタ
40 メンテナンスエリア
50 加熱手段
100 第1検知手段
102 第2検知手段
104 推測手段
106 ワイピング手段
108 ワイパー
109 インクジェットヘッド走行制御手段
110 昇温手段
120 インクジェットヘッド温度調整手段
130 プラテン温度調整手段

Claims (7)

  1. プラテン上方をプラテン表面とほぼ平行なX−Y方向に相対的に移動させるインクジェットヘッド下面に並ぶノズルから噴射させて、プラテン上に搭載されたメディア表面に着弾させたインク滴を、プラテン内側に内蔵された加熱手段により加熱乾燥して、複数のインクのドットの配列からなる絵図又は/及び文字をメディア表面にプリントするインクジェットプリンタにおいて、
    前記インクジェットヘッド周囲の外気温度tを検知する第1検知手段と、前記プラテン温度Tを検知する第2検知手段と、該第2検知手段により検知されたプラテン温度Tと、前記第1検知手段により検知された外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値以上に達した際に、前記ノズルが並ぶインクジェットヘッド下面をワイパーにより所定時間毎に繰り返し拭って、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発してインクジェットヘッド下面に結露して付着したり又は付着し始めたりする揮発性物質を除去するワイピング手段とが備えられたことを特徴とするインクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面における揮発性物質付着防止機構。
  2. プラテン上方をプラテン表面とほぼ平行なX−Y方向に相対的に移動させるインクジェットヘッド下面に並ぶノズルから噴射させて、プラテン上に搭載されたメディア表面に着弾させたインク滴を、プラテン内側に内蔵された加熱手段により加熱乾燥して、複数のインクのドットの配列からなる絵図又は/及び文字をメディア表面にプリントするインクジェットプリンタにおいて、
    前記インクジェットヘッドを昇温させる昇温手段と、前記インクジェットヘッド周囲の外気温度tを検知する第1検知手段と、前記プラテン温度Tを検知する第2検知手段と、該第2検知手段により検知されたプラテン温度Tと、前記第1検知手段により検知された外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値以上となって、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド下面に結露して付着するのを、インクジェットヘッドを前記昇温手段により昇温調整して防ぐための、インクジェットヘッド温度調整手段とが備えられたことを特徴とするインクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面における揮発性物質付着防止機構。
  3. プラテン上方をプラテン表面とほぼ平行なX−Y方向に相対的に移動させるインクジェットヘッド下面に並ぶノズルから噴射させて、プラテン上に搭載されたメディア表面に着弾させたインク滴を、プラテン内側に内蔵された加熱手段により加熱乾燥して、複数のインクのドットの配列からなる絵図又は/及び文字をメディア表面にプリントするインクジェットプリンタにおいて、
    前記インクジェットヘッド周囲の外気温度tを検知する第1検知手段と、前記プラテン温度Tを検知する第2検知手段と、該第2検知手段により検知されたプラテン温度Tと、前記第1検知手段により検知された外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値以上となって、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド下面に結露して付着するのを、前記加熱手段によるプラテンの加熱温度を調整して防ぐための、プラテン温度調整手段とが備えられたことを特徴とするインクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面における揮発性物質付着防止機構。
  4. 前記第1検知手段が、インクジェットヘッド温度を検知するサーミスタと、該サーミスタにより検知されたインクジェットヘッド温度から、インクジェットヘッド周囲の外気温度tを推測する推測手段とからなる請求項1、2又は3記載のインクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面における揮発性物質付着防止機構。
  5. 請求項1又は請求項1が引用された請求項4記載のインクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面における揮発性物質付着防止機構を用いた、インクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面における揮発性物質付着防止方法であって、
    前記第2検知手段により検知されたプラテン温度Tと、前記第1検知手段により検知されたインクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値以上に達した際に、前記ワイピング手段を用いて、前記ノズルが並ぶインクジェットヘッド下面をワイパーにより所定時間毎に繰り返し拭って、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発してインクジェットヘッド下面に結露して付着したり又は付着し始めたりする揮発性物質を除去することを特徴とするインクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面における揮発性物質付着防止方法。
  6. 請求項2又は請求項2が引用された請求項4記載のインクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面における揮発性物質付着防止機構を用いた、インクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面における揮発性物質付着防止方法であって、
    前記第2検知手段により検知されたプラテン温度Tと、前記第1検知手段により検知されたインクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値以上になって、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド下面に結露して付着するのを、前記インクジェットヘッド温度調整手段を用いて、インクジェットヘッドを前記昇温手段により昇温調整して、防ぐことを特徴とするインクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面における揮発性物質付着防止方法。
  7. 請求項3又は請求項3が引用された請求項4記載のインクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面における揮発性物質付着防止機構を用いた、インクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面における揮発性物質付着防止方法であって、
    前記第2検知手段により検知されたプラテン温度Tと、前記第1検知手段により検知されたインクジェットヘッド周囲の外気温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)が、所定値以上になって、メディア表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド下面に結露して付着するのを、前記プラテン温度調整手段を用いて、前記加熱手段によるプラテンの加熱温度を調整して、防ぐことを特徴とするインクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面における揮発性物質付着防止方法。
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