JP2005198512A - 畝立装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 畝立機構に備える左右一対の土押体を、回転駆動する土押円錐体として土の付着を防止した畝立装置を提供する。
【解決手段】 乗用トラクタ等の走行機1の後部に取り付けられ回動可能なリンク機構30と、一組乃至適宜な左右間隔のもとに複数組配置され前部を上記リンク機構後部に支持するとともに走行機から取り出された回転駆動系Dにより回転駆動されて土を両側へ飛ばして溝を形成するとともに両側に土を盛り上げる耕耘爪及び耕耘爪の後方に配置され上記回転駆動系で回転駆動されて土を畝に押し付けて法面を形成する左右一対の土押円錐体20,20からなる畝立機構U1と、を具備したものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗用トラクタ等の走行機に取り付けて使用され、走行機の回転駆動系で耕耘爪を回転させ耕土を両側へ飛ばして土を盛り上げ、さらに左右一対の土押円錐体を回転駆動して土を畝に押し付けて法面を形成する畝立装置に係り、特に、土押円錐体への土付着を防止させることができるものに関する。
従来の畝立装置は、例えば、歩行式であって、回転駆動される耕うん輪と、その後方において、開閉揺動運動をさせて耕土を盛り上げ畝に押しつけて法面を形成する左右の土押板を有する装置である。上記土押板は畝上部を主体として押圧する第1の土押板と、畝下部を主体として押圧する第2の土押板とで構成した畝付機である。これにより、耕土の少ない畝の下部も強固に押し固めることができ、全体として土くずれのない畝を作ることができるものである(例えば、特許文献1参照。)。
上記畝立装置は、図43,図44に示すように、畝付機1の1回の走行で、先ず、回転する左右の耕耘刃3,3により耕土5を両側へ飛ばして溝10を形成するとともに両側に土を盛り上げ、続いて、畝10Eの片側法面10Aと他の法面10A´となる1本のV溝10を左右一対の揺動する土押体4,4により形成する。そして、2回目の走行で2本目のV溝10を形成する。このとき、1つの畝10Eにおける先に形成した反対側法面10Bを形成するとともに、耕土5側の法面10Cも形成される。上記2回目の走行で2本目のV溝10を形成するとき、図18に示すように、畝10Eの反対側法面10Bは強く叩かれて丈夫となるのに対して、耕土5側の法面10Cは軟らかい耕土5のために、弱い叩きとなり、10C´のように低い法面に形成されて崩れ易いものとなる。このことは、左右の法面10A,10Bが同時に均等な押圧力で叩かれないので、均等な畝10Eができないばかりか、畝の締まりが左右不均等なものとなる。そして、畝付機1は叩きの弱い法面10C側に傾いて走行することになり、畝付機1のハンドル2,2で車輪9,9を正しい方向に向けて直進性を保持しなければならず、必然的に畝10Eは蛇行して真直性のない畝となる。更に、上記従来の畝立装置では、畝の溝を1本ずつ形成するものであるから、作業効率が悪い上に、畝の真直性や畝幅の均等性に劣り、後工程となる苗植付け(苗の移植)作業における正確な機械移植を困難にしている。
そこで、本願出願人は、上記畝立装置が持つ問題点を解消するための畝立装置を開発した。これは、走行機の後部に左右方向に延設する支持体と上記回転駆動系を設置し、上記支持体に、耕耘爪と左右一対の土押体とからなる2組の畝立機構を適宜な左右間隔のもとに配置しているから、1回の走行で1つの畝と左右に隣接する畝の法面を同時に形成でき、畝の成形効率を向上し、畝立て作業の省力化を図ることができる。これで、畝幅が均等となるとともに、畝の両側法面が均等に固められて容易に崩れない頑丈な畝が形成され、真直性の良い畝を形成できるようにした。また、上記のような畝とすることにより、後工程となる苗植付け作業における苗の正確な機械移植を容易ならしめ、効率の良い苗植付け作業を可能としたものである(例えば、特許文献2参照。)。
特開平1−296902号公報 特開2000−236701号公報
しかし、上記2組の畝立機構を備えた畝立装置は、一体的に構成され、一体的に昇降移動する動作に限定されている。このため、4畝の場合は2連での畝作り作業ができる。しかし、畝数が奇数となる場合は、1畝余ってしまい、別途1畝用の畝立機構が必要となり、効率的な畝作り作業ができないという問題があった。
そして、上記畝立装置は、土を盛り上げる耕耘爪と、この後方に配置されて、左右に開閉揺動運動されて盛り上げた土の法面を叩いて鎮圧し畝を形成する左右一対の土押体とからなる畝立機構である。このため、土の法面を叩いて鎮圧する土押体に、法面土が付着し易く綺麗で確固たる法面が形成され難いという問題があった。
本発明は、左右一対の土押体を左右に開閉揺動運動して土の法面を叩いて鎮圧させ畝を形成する畝立機構とこの畝立機構を複数備えた畝立装置における問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、左右一対の土押体を回転駆動する土押円錐体として土付着を防止することができる畝立装置を提供することにある。
上記目的を達成するべく本発明の請求項1による畝立装置は、乗用トラクタ等の走行機後部に取り付けられ回動可能なリンク機構と、一組乃至適宜な左右間隔のもとに複数組配置され前部を上記リンク機構後部に支持するとともに走行機から取り出された回転駆動系により回転駆動されて土を両側へ飛ばして溝を形成するとともに両側に土を盛り上げる耕耘爪及び耕耘爪の後方に配置され上記回転駆動系で回転駆動されて土を畝に押し付けて法面を形成する左右一対の土押円錐体からなる畝立機構と、を具備したことを特徴とするものである。
また、請求項2による畝立装置は、乗用トラクタ等の走行機後部に取り付けられ回動可能なリンク機構と、適宜な左右間隔のもとに複数配置され前部を上記リンク機構の駆動軸に回動可能に支持するとともに走行機から取り出された回転駆動系により回転駆動されて土を両側へ飛ばして溝を形成するとともに両側に土を盛り上げる耕耘爪及び耕耘爪の後方に配置され上記回転駆動系で回転駆動されて土を畝に押し付けて法面を形成する左右一対の土押円錐体からなる畝立機構と、上記畝立機構の全部を同時に畝立位置に降下させ又はいずれか一組乃至複数組の畝立機構を畝立位置に降下させ他の畝立機構を畝立位置から回避位置に保持する昇降手段と、を具備したことを特徴とするものである。
また、請求項3による畝立装置は、請求項2記載の畝立装置において、上記昇降手段は、いずれかの畝立機構が駆動軸と連結されて駆動力を伝達されるとともにリンク機構に固定され、他の畝立機構がリンク機構に取り付けた駆動軸に回動可能に取り付けられ駆動軸とクラッチを介して係脱自在に連結されて駆動力を伝達され、各畝立機構は連結手段で係脱自在に固定され、上記連結手段及びクラッチの解除時に走行機と畝立機構とを連結する係止手段により他の畝立機構だけを回避位置に保持するようにしたことを特徴とするのである。
また、請求項4による畝立装置は、請求項1又は2記載の畝立装置において、上記他の畝立装置は耕耘爪と土押円錐体の外半分を備えないものであることを特徴とするものである。
また、請求項5による畝立装置は、請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の畝立装置において、上記土押円錐体の回転中心付近に畝上面を平坦にする均し体を配置したことを特徴とするものである。
また、請求項6による畝立装置は、請求項1乃至5のうちいずれか1項記載の畝立装置において、上記土押円錐体は複数枚の円錐片をその側端部を回転方向に向かって重合させて円錐形状に形成したことを特徴とするものである。
また、請求項7による畝立装置は、請求項6記載の畝立装置において、上記土押円錐体は複数枚の円錐片を駆動軸に対して先端側で開閉可能に取り付け、各円錐片の後端側を駆動軸側に接近離反させることにより円錐の開度を調整する調節機構を備えたことを特徴とするものである。
本発明の畝立装置は、下記のように作用する。まず、耕耘爪の回転で土が軟らかく耕耘される。この耕耘爪の回転により溝の中央位置にある土を左右にわけるとともに左右に寄せる。そして、耕耘爪の後方に配置され回転駆動系で回転駆動される左右一対の土押円錐体により、土を畝に回転させつつ押し付けて法面を形成する。即ち、上記畝立て作業は、左右一対の土押円錐体が回転しながら盛り上げられた土を押し付け、その法面が鎮圧されて畝が形成される。この時、左右一対の土押円錐体は、回転運動を伴う押し付け力で法面を擦り付けて押し固めるから、土押円錐体の押し付け表面と土との切れを良くして土の付着現象が弱められて土が付着し難くなり、綺麗で締まりを良くした確固たる法面が形成される。
更に、上記土押円錐体は複数枚の円錐片がその側端部を回転方向に向かって重合させて円錐形状に形成されたものとすると、法面への回転押し圧力が断続的な叩き作用となり、より一層、土押円錐体への土の付着現象が解消され、しかも、しっかりした畝の法面形成が期待できる。更には、上記土押円錐体の回転中心付近に、畝上面を平坦にする均し体が配置されたものとすると、畝の高さが均一に揃えられ、品質の良い畝が形成される。
更に、上記土押円錐体は、複数枚の円錐片を駆動軸に対して先端側で開閉可能に取り付けられており、各円錐片の後端側を駆動軸側に接近離反させることにより円錐の開度を調整する調節機構を備えたから、法面の傾斜角度が自由に調節できる。これにより、一定の耕地幅において、畝幅を広狭調節することができる。
そして、上記複数組の畝立機構を同時に畝立位置に降下させて動作させ又はいずれかを畝立位置に下降させ他方を畝立位置から回避位置に保持する昇降手段を備えている場合には、例えば、2畝や4畝等のように偶数畝においては、2組の畝立機構を同時に作用させて畝立が進行される。更に、奇数畝においては、最初の畝を形成する時は、昇降手段により、一方の畝立機構だけを畝立位置に下降させ、他方を畝立位置から回避位置に保持させる切換操作を行う。この状態で1畝を成形することができる。
また、複数組の畝立機構を畝立位置に下降させる切換操作を行うことができる。この状態では、例えば2組の場合、1回の走行で1つ畝と左右に隣接する畝の片側の法面を同時に成形する。これにより、本畝立装置だけで偶数畝の場合と奇数畝の場合も成形でき、畝の成形効率が向上し、作業の省力化が図れる。
更に、請求項3記載の畝立装置の場合には、上記昇降手段は、一方の畝立機構が駆動軸と連結されて駆動力を伝達されるとともに支持体に固定され、他方の畝立機構が駆動軸と同心軸に回動可能に取り付けられ駆動軸とクラッチを介して係脱自在に連結されて駆動力を伝達され、各畝立機構は連結手段で係脱自在に固定され、上記連結手段及びクラッチの解除時に支持体と畝立機構とを連結する係脱手段により他方の畝立機構だけを回避位置に保持するようにしている。したがって、畝立作業は、例えば2組の畝立機構の場合、2畝や4畝等のように偶数畝においては、2組の畝立機構を同時に作用させて畝立が進行される。しかし、奇数畝の場合、最初の畝を成形する時は、連結手段及びクラッチを解除し、係止手段で走行装置と畝立機構とを連結させる。これにより、支持体を下降させて畝立機構を畝立位置に下降させる操作を行うと、一方の畝立機構だけが畝立位置に下降され、他方の畝立機構は畝立位置から回避位置に保持される。この状態で一方の畝立機構を上記1畝の位置に配置して畝立装置を走行・駆動させれば、1畝だけがその畝立機構の前部の耕耘爪と、この後部に配置した前面土受板と、この前面土受板の後方に配置された左右一対の土押円錐体とにより操作されるから、畝の法面とその底部が確実に押し固められ、崩れない法面が形成される。
次いで、連結手段及びクラッチを連結し、係止手段による走行機と畝立機構との連結を解除させる。この後に、支持体を下降させて畝立機構を畝立位置に下降させる操作を行うと、2組の畝立機構が畝立位置に下降される。この状態で2組の畝立機構を所定の畝の位置に配置して畝立装置を走行・駆動させれば、2組の畝立機構が同時に連結して作用するので、1回の走行で1つの畝と左右に隣接する畝の片側の法面を同時に成形する。これにより、本畝立装置だけで奇数畝の場合も成形でき、畝の成形高率が向上し、作業の省力化が図られる。しかも、前面土受板と、この前面土受板の後方に配置された左右一対の土押円錐体とにより操作されるから、畝の法面とその底部が確実に押し固められ、崩れない法面が形成される。
更に、請求項4記載の畝立装置の場合には、他方の畝立装置を耕耘爪と土押円錐体の外半分を備えないようにすることができる。これにより、ハウス内等で端部に半畝のない畝の形成が、本畝立装置だけでハウス内での異なる畝数に対応して任意の数の畝を成形でき、畝の成形効率が向上し、作業の省力化が図れる。
本発明の畝立装置によると、畝立作業において、盛り上げられた土は、土押円錐体の回転を伴う擦り付けと押付け力が働いてその法面が良く鎮圧されて綺麗で締まりのある確固たる法面が成形できる。左右一対の土押円錐体には、この表面に法面の土が付着し難くなる。また、上記土押円錐体を複数枚の円錐片から形成されたものとした場合には、土押円錐体の回転による断続的な押し圧力として作用し、より一層土押円錐体への土の付着現象が解消され、しっかりした畝の法面形成ができる。また、各円錐片の後端側を駆動軸側に接近離反させてその開度を調整できるものとした場合には、法面の傾斜角度が自由に調節でき、畝幅を広狭調節することができる。また、上記土押円錐体の回転中心付近に、畝上面を平坦にする均し体を配置したものとする場合には、畝の高さが均一に揃えられ、品質の良い畝立が形成できる。
更に、本発明の畝立装置によると、複数組の畝立機構はこれらを同時に畝立位置に下降させて動作させ又は一部を畝立位置から回避位置に保持する昇降手段を備えたので、本畝立装置だけで偶数畝の場合のみならず奇数畝の場合も成形でき、畝の成形効率が向上し、作業の省力化を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は本発明に係る畝立装置100の側面図、図2はその平面図である。更に、図3は畝立装置100を背後から見た斜視図、図4はその側面図、図5は回転駆動系の斜視図、図6は土押円錐体の斜視図、図7は多板式の土押円錐体の斜視図である。
まず、畝立装置100の全体構成から説明する。走行機としての乗用トラクタ1は、走行駆動用の4つの車輪25,27及び他部材(耕耘刃、土押円錐体等)を駆動する回転駆動系Dを備えている。上記乗用トラクタ1の後部29には、耕耘爪Kと、この耕耘爪の後方に配置された前面土受板19と、この後方に配置され土を畝に押し付けて法面を形成すべく上記回転駆動系で回転駆動する左右一対の土押円錐体20と、上記土押円錐体の回転中心付近に配置され畝上面を平坦にする均し体22と、からなる一組の畝立機構U1が駆動箱50を介して油圧機構を備えたリンク機構30に取り付けられている。尚、上記前面土受板19は、土押円錐体20,20の前面に位置する前面板19Aと、土押円錐体20,20の前面底部に位置する残耕処理板19Bとを備えている。
上記回転駆動系Dにより、耕耘爪Kは、矢印Yで示すアップカット方向「Y」に駆動され、また、左右一対の土押円錐体20,20は、乗用トラクタ1の前進方向に回転駆動される。上記畝立機構U1は、油圧機構により、畝立機構U1を下降させて動作させる畝立位置(A)と、上方の回避位置(B)とに保持される。上記耕耘爪Kは、耕土5を両側へ飛ばして1つの溝10を形成するとともに、両側に土を盛り上げる。また、前面土受板19の残耕処理板19Bは溝10の中央位置をさらい、前面板19Aは土を溝の両側へ移動させる機能を発揮する。そして、この両側に盛り上げた土10´を、左右一対の土押円錐体20,20が回転しながら2つの畝10Eの片法面10A,10Bに同時に均等に押し固める。尚、上記耕耘爪Kを、矢印Yで示すアップカット方向「Y」に駆動する理由は、耕土10´を両側へより高く飛ばせるからである。勿論、耕耘爪Kを、アップカット方向「Y」とは逆のダウンカット方向に駆動しても本発明の機能を喪失するものではない。
続いて、図2〜図7を参照して上記畝立装置100の詳細構成を説明する。乗用トラクタ1の後部29には、2本の板材を後方に延設したリンク機構30が設けられている。このリンク機構30の内部に回転駆動系Dに連結するギヤボックスD1が設置されている。更に、リンク機構30は、乗用トラクタ1に取り付けられた油圧タンク1Aにピン30Aにより回動可能に支持され、この中間部に設けた連結アーム1Bの上端部を昇降アーム1Cと連結して、油圧駆動機構により昇降動させるようになっている。尚、上記連結アーム1Bと昇降アーム1Cとの構成は、油圧式シリンダに変更させても良い。上記のように、リンク機構30は、一組の畝立機構U1を畝立位置(A)に下降させて動作させ又は畝立位置から回避位置(B)に保持させる機能を備えている。
次に、上記畝立機構U1を俯仰する調節機構COについて、図3と図4により説明する。上記調節機構COは、リンク機構30の中間起立部30Bに筒体C1の頭部側を支軸B1で枢支され、この筒体C1から後方へ突出するネジ棒である筒棒B2の先端部が支持体Fの中央部に付設した連結具70に支軸B3で枢支されている。これで、筒体C1の頭部に設けた操作ハンドルHを手回し操作することで、筒体C1から突出する筒棒B2の突出量がネジ送りで伸縮調節される。これで、駆動軸34に支持された駆動箱50の下部に取付けた耕耘爪Kと前面土受板19と左右一対の土押円錐体20,20とは、一体となって駆動軸34を中心にして上下方向に回動され且つ固定される。しかして、上記畝立機構U1は、上記油圧駆動機構の昇降アーム1Cにより、リンク機構30と駆動箱50とを一体的にピン30Aを中心にして、畝立位置(A)と回避位置(B)とに回動・保持されるとともに、上記調節機構COの操作ハンドルHを手回し操作することで、駆動軸34を中心にして駆動箱50ひいては畝立機構U1が上下に微調節可能に回動される。これにより、耕耘爪Kの底辺と前面土受板19及び土押円錐体20,20の底辺の高さが微調節でき、法面底辺への前面土受板19の残耕処理板19B及び土押円錐体20,20の底辺部の押し付け作用力が微調節される。勿論、厳格な法面底部の形成を必要としなければ、上記調節機構COを省略させることも可能である。
続いて、図3と図5により、上記回転駆動系Dの詳細構成を説明する。上記リンク機構30の後端側には、左右方向に延設する支持軸筒31が配置され、この支持軸筒31の片端には前後に長い支持板32が連結されている。更に、上記支持板32の後端部には、駆動軸34の右端が回転自在に支持され、駆動軸34の両端がリンク機構30の後端に回転自在に支持されている。しかして、ギヤボックスD1からの回転力は、後方に延設した出力軸33から一対の傘歯車33A,33Bを介して支持軸筒31内のドライブシャフト37に伝達される。上記ドライブシャフト37のスプロケット38からチェーン39を介して駆動軸34のスプロケット40に伝達されて、駆動軸34を回転駆動する。
上記耕耘爪Kへの動力は、駆動箱50内の駆動軸34に固着したスプロケットS1と、チェーンCと、スプロケットS2とを介して伝達される。これで、左右一対の耕耘爪Kは、矢印Yで示すアップカット方向「Y」に駆動される。尚、中心部には、駆動軸K1の左右部と嵌合する筒軸部K2が取り付けられている。この筒軸部K2の筒壁には締付用のボルトBTが螺合されている。従って、一対の耕耘爪Kは、間隔L0を広狭調節可能とし、これにより、溝幅を調節されて、適宜間隔L0のもとに、駆動軸K1の左右部に嵌合されボルトBTを締付けて固着される。また、上記一対の土押円錐体20,20への動力は、上記駆動軸34に固着した歯車G1から歯車G2へ伝達され、この歯車G2に同軸に嵌着したスプロケットS3がチェーンCを介してスプロケットS4に伝達される。このスプロケットS4に同軸のスプロケットS5がチェーンCを介してスプロケットS6から駆動軸36に伝達される。上記駆動軸36の左右部36A,36Bには、左右一対の土押円錐体20,20が取り付けられている。これで、左右一対の土押円錐体20,20は、上記矢印Yとは逆方向となる乗用トラクタ1の前進方向に回転駆動される。
続いて、上記畝立機構U1の前面土受板19と、この後方に配置された左右一対の土押円錐体20,20と、この土押円錐体の回転中心に配置された均し体22の詳細構成を図6により説明する。一対の土押円錐体20,20は、例えば、1枚板を円錐形(円錐板20Bと垂直板20Cとからなる)に成形されたもので、その中心部には、駆動軸36の左右部36A,36Bと嵌合する筒軸部20D,20Dが取り付けられている。この筒軸部20D,20Dの筒壁には締付用のボルトBTが螺合されている。従って、一対の土押円錐体20,20は間隔L0を広狭調節可能とし、これにより、溝幅を調節されて、適宜間隔L0のもとに、駆動軸36の左右部36A,36Bに嵌合されボルトBTを締付けて固着される。そして、均し体22は、筒軸部20D,20Dの外端部等にボルト等の適宜連結手段により連結され、着脱可能としている。また、前面土受板19は、その上端部の二股部19Cを駆動箱50に下側から係合させ、ボルトBT1で固着されている。上記前面土受板19は、前面を垂直に形成するとともに後端を土押円錐体20,20の前面に接近するように円弧状に形成された前面板19Aと、土押円錐体20,20の前面底部に位置する残耕処理板19Bとを備えている。尚、前面板19Aは溝幅を広くする場合に合わせて予め広く形成した固定タイプとしてもよいが、図6に示すように、両側へ伸縮可能な補助板19Dを取り付けて、止めねじと長孔の調節機構で幅を調節可能に形成するものである。この場合、前面板19Aの後端部又は補助板19Dの後端部は、土押円錐体20,20の円弧に合わせてR状に湾曲させても良い。これにより、土押円錐体20,20間への土の侵入を防止することかできる。
これにより、図8に示すように、耕耘爪Kで柔らかく耕土5を両側へ飛ばして造られた1つの溝10に対し、残耕処理板19Bで溝10の底部中央部分を平坦にするとともに、前面板19Aで底部の耕土5を両側へ移動させる。前面土受板19は、前面を垂直に形成しても良いが、耕耘爪Kの回転軌跡に合わせて下部が前方に突出するようにR状に湾曲させても良い。このようにすることにより、土の溜まりが減り、耕耘爪Kにかかる負荷を抑えることができる。そして、図9に示すように、上記前面土受板19の後方に配置した左右一対の土押円錐体20,20は、この回転駆動で盛り上げられた耕土10´を法面に擦り付けながら押し付けて法面10A,10Bを形成する。これと同時に、上記土押円錐体の回転中心付近に、畝10E,10Eと直交する方向に配置した均し体22,22により、畝上面を平坦に形成するものである。
尚、上記土押円錐体20,20は、土押し作用と土付着の防止を一層向上させるために、図7に示すように、複数枚(通常は8枚構成の8面体)の円錐片20Eを円錐型に形成した土押円錐体20´としても良い。その構成は、筒軸部20Dに放射状に拡げた多数の骨体20Hと、この外端に接合した環体20Gと、からなる円枠体20Fに複数枚の円錐片20Eを、その後端部20Iを回転方向に向かって上重ねに重合させて円錐形状に付設したものである。尚、円枠体20Fへの複数枚の円錐片20Eの取り付けは、ボルト締め又は溶着により行われる。これにより、上記左右一対の土押円錐体20´,20´は、耕耘爪Kで盛り上げられた耕土10´の法面を、回転方向に向かって上重ねに重合させた円錐形状の円錐片20Eの後端部20Iで断続的に強く擦り付け押し付けるから、締まりのある確固たる法面10A,10Bを形成することができるものである。
本発明の畝立装置100は、上記のように一組の畝立機構U1を構成したものであり、以下、これによる畝10Eの成形作業を説明する。先ず、畝を成形する前に、乗用トラクタ1により土地全体を軟らかく平坦な耕地5とする。続いて、乗用トラクタ1の後部29に、リンク機構30を介して畝立装置100を取り付け、畝の成形作業に移行する。図2と図3に示すように、上記回転駆動系Dと連結した畝立機構U1は、左右の耕耘爪Kと前面土受板19と、この後方に配置された一対の土押円錐体20,20は、適宜間隔L0で左右位置に設置されている。この左右位置は、乗用トラクタ1の4つの車輪25,27の車輪内に定められる。続いて、上記畝立機構U1は、図1に示すように、上記リンク機構30により、回避位置(B)から下降させて畝立位置(A)に固定される。ここで、乗用トラクタ1を走行させるとともに回転駆動系Dにより、耕耘爪Kは、矢印Yで示すアップカット方向「Y」に駆動され、更に、左右一対の土押円錐体20,20を乗用トラクタ1の前進方向に回転駆動される。
これにより、耕耘爪Kの回転で土5が軟らかく耕耘され、この後方に配置された前面土受板19と、この後方に配置されて上記回転駆動系Dで左右一対の土押円錐体20,20を回転駆動して土を畝10Eに押し付けて法面を形成する。この畝立て作業は、図8に示すように、耕耘爪Kで柔らかく耕土5を両側へ飛ばして造られた1つの溝10に対し、残耕処理板19Bで溝10の底部をすくって平坦にすると共に、前面板19Aで底部の耕土5を両側へ移動させる。そして、図9に示すように、上記前面土受板19の後方に配置した左右一対の土押円錐体20,20は、この回転駆動で盛り上げられた耕土10´を両側へ回転させながら押し付けて法面10A,10Bを形成する。尚、左右一対の土押円錐体は、回転運動を伴う押し付け力で法面を擦り付けて押し固めるから、土押円錐体の押し付け表面に土の付着現象が弱められて土が付着し難くなり、締まりの良い綺麗で確固たる法面が形成される。これと同時に、上記土押円錐体の回転中心付近に、畝10E,10Eと直交する方向に配置した均し体22により、畝上面を平坦に形成される。
しかして、上記畝立て作業時において、左右一対の土押円錐体20,20は、法面に対して回転しながら押し付けるから、この表面に土が付着し難く、綺麗で確固たる法面が形成される。また、耕耘爪Kの回転をアップカットとすることで、耕耘された土が跳ね上げられ、これに続く畝立機構U1による背丈の高い畝立が形成される。そして、上記土押円錐体20,20の回転中心付近に、畝上面を平坦にする均し体22を配置していると、畝10Eの高さが均一に揃えられ、品質の良い法面が形成される。更に、上記土押円錐体20,20において、図7に示すように、複数枚の円錐片20Eから形成されたものとすると、上記左右一対の土押円錐体20´,20´は、この回転駆動で盛り上げられた耕土10´を回転方向に向かって上重ねに重合させた円錐形状の円錐片20Eの回転で後端部20Iが断続的に法面を強く押し付けるから、土の付着防止と締まりの強い確固たる法面10A,10Bを形成することができる。
更に、上記調節機構COの操作ハンドルHを手回し操作することで、耕耘爪Kの底辺と前面土受板19及び土押円錐体20,20の底辺の高さが微調節され、法面底辺への前面土受板19及び土押円錐体20,20の押し圧作用力が微調節される。これにより、畝が確実に形成されるとともに、法面底部が確実に押し固められ、崩れない法面が形成される。
次に、本発明の第2の実施の形態となる畝立装置200を、図10〜図13により説明する。この形態の畝立装置200は、上記第1の実施の形態の畝立装置100に備える調節機構COを省略したものである。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分の構成を中心に説明する。まず、走行機としての乗用トラクタ1は、走行駆動用の4つの車輪25,27及び他部材(耕耘刃、土押円錐体等)を駆動する回転駆動系Dを備えている。上記乗用トラクタ1の後部29には、耕耘爪Kと、この耕耘爪の後方に配置された前面土受板19と、この後方に配置され土を畝に押し付けて法面を形成すべく上記回転駆動系で回転駆動する左右一対の土押円錐体20と、上記土押円錐体の回転中心付近に配置され畝上面を平坦にする均し体22と、からなる一組の畝立機構U1が前後に長い駆動箱50´の後部に設けられている。上記駆動箱50´は、リンク機構30の後端に一体に連結されている。勿論、図13に示すように、上記畝立機構U1は、これを複数組設置しても良い。
続いて、上記畝立装置200の詳細構成を説明する。乗用トラクタ1の後部29には、2本の板棒材を後方に延設したリンク機構30が設けられている。このリンク機構30の内部に回転駆動系Dに連結するギヤボックスD1が設置されている。更に、リンク機構30は乗用トラクタ1に取り付けられた油圧タンク1Aにピン30Aにより回動可能に支持され、その中間部に設けた連結アーム1Bの上端部を昇降アーム1Cと連結して、油圧により昇降動させるようになっている。上記リンク機構30には、駆動箱50´に備える畝立機構U1を畝立位置(A)に下降させて動作させ又は畝立位置から回避位置(B)に保持させるリンク機構30を備えている。しかして、上記畝立機構U1は、図10と図11に示すように、上記リンク機構30の昇降アーム1Cにより、駆動箱50´と一体的にピン30Aを中心にして、畝立位置(A)と回避位置(B)とに保持される。
上記回転駆動系Dの構成は、図12に示すように、上記第1の実施の形態と同一である。上記リンク機構30の後端側には、左右方向に延設する支持軸筒31が配置され、この支持軸筒31の片端には前後に長い支持板32が連結されている。更に、上記支持板32の後端部には、駆動軸34の右端が回転自在に支持され、駆動軸34の内端がリンク機構30の後端に回転自在に支持されている。しかして、ギヤボックスD1からの回転力は、後方に延設した出力軸33から一対の傘歯車33A,33Bを介して支持軸筒31内のドライブシャフト37に伝達される。上記ドライブシャフト37のスプロケット38からチェーン39を介して駆動軸34のスプロケット40に伝達されて、駆動軸34を回転駆動する。図13に示すように、2組の畝立機構U1,U2への回転駆動系Dの構成も同一構成からなる。尚、畝立機構U2の駆動箱50´は、図示左側のリンク機構30に一体に取付けられている。そして、その駆動力は、駆動軸35から伝達される。
上記耕耘爪Kへの動力は、駆動箱50´内の駆動軸34に固着したスプロケットS1と、チェーンCと、スプロケットS2とを介して伝達される。これで、左右一対の耕耘爪Kは、矢印Yで示すアップカット方向「Y」に駆動される。また、上記一対の土押円錐体20,20への動力は、上記駆動軸34に固着した歯車G1と、これに噛み合う歯車G2と同軸に嵌着したスプロケットS3とチェーンCと、スプロケットS4とこれに同軸のスプロケットS5とチェーンCを介してスプロケットS6で駆動される駆動軸36に伝達される。上記駆動軸36の左右部36A,36Bには、左右一対の土押円錐体20,20が取り付けられている。これで、左右一対の土押円錐体20,20は、上記矢印Yとは逆方向となる乗用トラクタ1の前進方向に回転駆動される。
上記畝立機構U1は、前面土受板19と、この後方に配置された左右一対の土押円錐体20,20と、この土押円錐体の回転中心に配置された均し体22とからなり、上記第1の実施の形態と同一につき同一符号を附して説明を省略する。これにより、図8に示すように、耕耘爪Kで柔らかく耕土5を両側へ飛ばして造られた1つの溝10に対し、残耕処理板19Bで溝10の底部を平坦にすると共に、前面板19Aで底部の耕土5を両側へ移動させる。そして、図9に示すように、上記前面土受板19の後方に配置した左右一対の土押円錐体20,20は、この回転駆動で盛り上げられた耕土10´を両側へ押し付けて法面10A,10Bを形成する。これと同時に、上記土押円錐体の回転中心付近に、畝10E,10Eと直交する方向に配置した均し体22により、畝上面を平坦に形成するものである。
本発明の畝立装置200は、調節機構COを省略した形態で、上記のように1・組の畝立機構U1乃至複数の畝立機構U1,U2を構成したものであり、以下、これによる畝10Eの成形作業は、上記第1の実施の形態の畝立装置100と同一の作用によって実行される。また、これによってもたらされる効果も同一のものが得られる。すなわち、畝立機構U1が畝立位置(A)にある時、上記耕耘爪Kの低部と前面土受板19及び土押円錐体20,20との低部がほぼ同一高さレベルに設定されていれば、同一の作用・効果が得られる。仮に、高さが若干異なっても畝立て作業に悪影響を及ぼすことはない。
続いて、図14〜図22に示す本発明の第3の実施の形態となる畝立装置300を説明する。走行機としての乗用トラクタ1は、走行駆動用の4つの車輪25,27及び他部材(耕耘刃、土押円錐体等)を駆動する回転駆動系Dを備えている。上記乗用トラクタ1の後部29には、左右の耕耘爪K,Kと、その耕耘爪の後方に配置された前面土受板19,19と、その後方に配置され土を畝に押し付けて法面を形成すべく上記回転駆動系Dで回転駆動する左右一対の土押円錐体20,20と、上記土押円錐体の回転中心付近に配置され畝上面を平坦にする均し体22,22と、からなる2組の畝立機構U1,U2が昇降手段SUを介して設けられている。上記前面土受板19,19は、土押円錐体20,20の前面に位置する前面板19A,19Aと、土押円錐体20,20の前面底部に位置する残耕処理板19B,19Bとを備えている。即ち、上記第1実施形態における畝立機構U1を2組並設させたものである。
上記回転駆動系Dにより、左右の耕耘爪K,Kは、矢印Yで示すアップカット方向「Y」に駆動され、更に、左右一対の土押円錐体20,20を乗用トラクタ1の前進方向に回転駆動される。上記2組の畝立機構U1,U2は、上記昇降手段SUにより、同時に下降させて動作させ又は一方を畝立位置(A)に下降させ、他方を畝立位置(A)から上方の回避位置(B)に保持するようになっている。しかして、2組の畝立機構U1,U2は、適宜な左右間隔L(畝幅L1)のもとに水平方向に間隔的に設置されている。上記耕耘爪K,Kは耕土5を両側へ飛ばして2つの溝10,10を形成するとともに、各々両側に土を盛り上げる。この両側に盛り上げた土5Aは、左右一対の土押円錐体20,20により同時に両側に回転駆動されながら擦りつけて押し付けられ、1つの畝10Eの両法面10A,10Bを同時に均等に押し固めるとともに、この畝の外側の畝の片側法面10C,10Dを同時に押し固める。
続いて、図14〜図17を参照して上記畝立装置300の詳細構成を説明する。乗用トラクタ1の後部29には、2本の板棒材であるリンク機構30が後方に延設され、この内部に回転駆動系Dに連結するギヤボックスD1が設置されている。リンク機構30は乗用トラクタ1に取り付けられた油圧タンク1Aにピン30Aにより回動可能に支持され、その中間部に設けた連結アーム1Bの上端部を昇降アーム1Cと連結して、油圧により昇降動させるようになっている。上記リンク機構30には、2組の畝立機構U1,U2を同時に畝立位置(A)に下降させて動作させ又は一方を畝立位置に下降させ他方を畝立位置から回避位置(B)に保持させる昇降手段SUを備えている。
すなわち、上記リンク機構30の後端側には、左右方向に延設する支持軸筒31が配置され、この支持軸筒31の両端には前後に長い支持板32,33が連結されている。更に、上記支持板32,33の後端部には、駆動軸34,35の左右端が回転自在に支持され、両駆動軸34,35の内端がリンク機構30の後端に回転自在に支持され、クラッチ手段CRによって断接可能に接続されている。しかして、ギヤボックスD1からの回転力は、支持軸筒31内の右側に挿通させたドライブシャフト37のスプロケット38からチェーン39を介して駆動軸34のスプロケット40に伝達されて、駆動軸34,35を回転駆動する。
上記駆動軸34から駆動軸35への回転力の断続は、クラッチ手段CRによって行われる。上記クラッチ手段CRは、図13に示すように、リンク機構30の後端内に駆動軸34,35の内端を支持し、これに噛合筒41,42を備えている。尚、駆動軸34の内端には噛合筒41が嵌着し、角棒断面の駆動軸35の内端には、噛合筒42が軸方向移動可能に係合している。上記噛合筒42にはシフター44が嵌合し、この自由端に設けた案内筒45がガイドバー46に嵌合支持されていて、フレキシブルワイヤWの先端がコイルバネ47を介して案内筒45に連結されている。また、噛合筒42における反噛合筒41側には、伸長するコイルバネ48が圧縮状態で介装されている。これで、常時はこのコイルバネ48の拡張力により、2点鎖線で示すように、噛合筒42を噛合筒41側にスライドして、駆動軸34の回転力を駆動軸35に伝達する。また、操作レバーLを操作して、フレキシブルワイヤWを実線矢方向に引っ張ると、シフター44がコイルバネ48を圧縮させて左進し、噛合筒41から噛合筒42が離れて駆動軸34の回転力を駆動軸35に伝達しないようにする。
上記畝立機構U1,U2は、駆動系を内蔵した駆動箱50,51と、左右の耕耘爪K,Kと、その後方に配置した前面土受板19と、この後方に配置されて上記回転駆動系で左右一対の土押円錐体20,20と、上記土押円錐体の回転中心付近に、配置され畝上面を平坦にする均し体22とからなる。上記駆動箱50,51の前側は駆動軸34,35に支持され、駆動箱50,51の後側は固定具53,54により四角断面の角棒状の支持体F(F1,F2)に支持されている。固定具53,54を緩めれば、駆動箱50,51は左右方向に移動可能である。上記支持体F(F1,F2)とリンク機構30とは、畝立機構U1,U2を俯仰するための調節機構COにより連結されている。その構成は上記第1実施形態と同一にて同一符号を付して説明を省略する。また、支持体F(F1,F2)とリンク機構30との間には支持体F(F1,F2)側から各々フレーム56,57,58が延設され、角棒断面の駆動軸34,35に対して図示しないベアリングを取り付け、これを介して回動可能に支持されている。上記畝立機構U1, ,U2は調節機構COの操作ハンドルHによる筒棒B2の突出量の伸縮により、駆動軸34,35と支持体Fとに支持された駆動箱50,51の下部に取り付けた耕耘爪K,Kと前面土受板19と土押円錐体20,20は、一体となって駆動軸34,35を中心として上下方向に回動されるようになっている。
すなわち、上記リンク機構30と支持体F間に取り付けた畝立機構U1, ,U2は、上記昇降手段SUの昇降アーム1Cにより、リンク機構30と駆動箱50,51とを一体的にピン30Aを中心として、図15と図16に示すように、水平位置及び上昇位置に移動して位置決めされる。更に、水平位置に止められているリンク機構30に対して、上記調節機構COの操作ハンドルHを手回し操作することにより、駆動軸34,35を中心として駆動箱50,51ひいては畝立機構U1, ,U2が上下に回動される。これで、耕耘爪Kと左右一対の土押円錐体20,20との底部高さが微調節されるから、両者を同一底部の高さに調節すれば、畝の法面底部が確実に押し固められ、崩れない法面が形成される。
上記支持体F1,F2は、その接合部C1,C2が連結手段としての連結片55により係脱自在に形成されている。連結片55は支持体F1に回動可能に取り付けられその先端が支持体F2側に突出したものであり、支持体F2上に突出させた状態で両者を連結するものである。これで、支持体F(F1,F2)は、連結片55により接合部C1,C2が一体に連結されている場合には、駆動箱50,51が一体的に上下に昇降移動され、連結片55により接合部C1,C2を外した場合には、他方側となる支持体F1だけが駆動軸35と同軸の軸心Oを中心にして回動可能となる。この時、図16に示すように、他方側の支持体F2に取り付けた畝立機構U2が畝立位置(A)から上方の回避位置(B)に保持されるようにするために、支持体F2に取り付けたフックF3と乗用トラクタ1の座席後部のフックF4間に、係止手段RとしてのチェーンC4を張架させている。
上記耕耘爪K,Kへの動力は、駆動箱50,51内の駆動軸34,35に固着したスプロケットS1,S1と、チェーンC,Cと、スプロケットS2,S2とスプロケットS3,S3とチェーンC,Cと、スプロケットS4,S4列を介して伝達される。上記一対の土押円錐体20,20への動力は、上記駆動軸34,35に固着した歯車G1,G1と、これに噛み合う歯車G2,G2と同軸に嵌着したスプロケットS3,S3とチェーンC,Cと、スプロケットS4,S4とこれに同軸のスプロケットS5,S5とスプロケットS6,S6とを介して駆動軸36,36に伝達される。上記駆動軸36,36の左右部36A,36Bには、左右一対の土押円錐体20,20が取り付けられている。これで、左右一対の土押円錐体20,20は、上記矢印Yとは逆方向となる乗用トラクタ1の前進方向に回転駆動される。尚、駆動箱50,51内の駆動軸34,35に固着したスプロケットS1,S1は、駆動軸34,35に沿って左右に移動可能で位置調節自在に取り付けられている。
続いて、上記畝立機構U1,U2における前面土受板19と、この後方に配置されて上記回転駆動系で左右一対の土押円錐体20,20と、上記土押円錐体の回転中心付近に、配置され畝上面を平坦にする均し体22の詳細構成を説明する。上記畝立装置100と同一構成を成しているから、簡単に説明する。即ち、図14と図6において、一対の土押円錐体20,20は、1枚構成または複数枚構成の円錐片20Eを円錐型に形成された構成をなしている。また、前面土受板19は、土押円錐体20,20の前面に接近するように円弧状に形成された形状で配置された前面板19Aと、土押円錐体20,20の前面底部に位置する残耕処理板19Bとを備えている。これにより、耕耘爪Kで柔らかく耕土5を両側へ飛ばして造られた1つの溝10に対し、残耕処理板19Bで溝10の底部を平坦にすると共に、底部の耕土5を前面板19Aで両側へ移動させる。上記前面土受板19の後方に配置した左右一対の土押円錐体20,20の回転駆動で盛り上げられた耕土5を両側へ押し付けて法面10A,10A´を形成する。これと同時に、上記土押円錐体の回転中心付近に、畝と直交する方向に配置した均し体22により、畝上面を平坦に形成するものである。
本発明の畝立装置300は、上記のように構成されたものであり、以下、これによる畝10Eの形成作業を説明する。先ず、乗用トラクタ1の耕耘装置を使用して畝を形成する土地全体を軟らかく平坦な耕地5としておく。続いて、乗用トラクタ1の後部29に、リンク機構30を介して畝立装置300を取り付け、畝の形成作業に移行する。図14,図15に示すように、左右方向に延設する支持体F(F1,F2)には、耕耘爪Kと、前面土受板19と、一対の土押円錐体20,20からなる2組の畝立機構U1,U2が上記回転駆動系Dと連結した状態で、適宜な左右間隔L(畝幅L1)のもとに設置されている。この左右間隔Lは、乗用トラクタ1の4つの車輪25,27の車輪間隔の幅L´とほぼ同一に合わせられるが、これに限られない。
上記畝立装置300を設置した乗用トラクタ1を走行させると、2組の畝立機構U1,U2からなる左右の耕耘爪K,Kが上記回転駆動系Dにより回転駆動され、耕土5を両側へ飛ばして2つの溝10,10を形成するとともに、各溝の両側に土を盛り上げる。続いて、図19に示すように、土を盛り上げた畝の法面は、左右一対の土押円錐体20,20により押し圧される。このとき、左右一対の土押円錐板20,20は、回転駆動が行われる。これにより、2組の畝立機構U1,U2の間では、両側から回転しながら滑って押し付けられて1つの畝10Eの両法面10A,10Bを同時に押圧して鎮圧する。しかして、土押円錐体20,20の押圧面に土の付着が見られず、その両法面を均等且つ強固に固める。また、この畝10Eの左右外側の畝となる法面10C,10A´も同時に回転する土押円錐体20,20により回転されながら押圧して鎮圧され、その法面が固められる。上記畝10Eは、左右間隔Lに調節された左右一対の耕耘爪K,Kと、2組の前面土受板19と、左右一対の土押円錐体20,20との畝成形作用のもとに、V溝10の間隔Lで、所定の高さHと、上面部が所定の畝幅L1に形成される。
このように2組の畝立機構U1,U2が同時に作用するので、1回の走行で1つの畝10Eと左右に隣接する畝の片側の法面を同時に形成することになる。これにより、畝の成形効率が向上し、作業の省力化が図れる。また、2組の畝立機構U1,U2は、支持体Fに対して左右に対向して取り付けられるから、両側の畝立機構U,U2がバランスして畝立機構が傾くことが抑えられる。これにより、畝の成形が安定して行える、しかも、2組の畝立機構の間においては、畝の両側法面が同時に均等に押し固められ、容易に崩れない頑丈な畝となるとともに、真直性の良い畝が形成される。また、2組の畝立機構の間の畝の回転を伴なう押し付け作用が安定して行われることの結果として、畝立機構の横ぶれがなくなり、隣接する両外側の畝の法面も安定して押し固められるため、頑丈な畝となるとともに、真直性の良い畝が形成される。
また、上記のように、所定の高さHと上面部が所定の畝幅L1に形成された畝とすれば、図20に見るように、後工程となる苗植付け作業は、機械移植装置(図示なし)を取り付けた乗用トラクタ1の4つの車輪25,27を、畝10Eの下部の基準1,基準2,基準3に合わせて走行すれば、畝10Eの上面における移植位置A,Bに正確に苗が植えられ、機械移植における正確な移植を容易ならしめ、効率の良い苗植付け作業を可能とする。
上記2組の畝立機構U1,U2による畝立作業は、図21に示すように、4畝とした場合は、2連での畝立機構U1,U2による畝作り作業を1往復の実行で完了する。しかし、図22に示すように、畝数が奇数となる場合、例えば5畝の場合は、1畝余ってしまい、2連での畝立機構U1,U2による畝作り作業ができない。そこで,最初に1畝についての作業を行う。昇降手段SUにより、図16に示すように、一方の畝立機構U1だけを畝立位置(A)に下降させ、他方の畝立機構U2を畝立位置から回避位置(B)に保持させる切換操作を行う。続いて、片側だけの畝立機構U1を昇降手段SUにより駆動させ、片側での畝立作業を行う。
本発明の畝立装置300の場合は、連結手段としての連結片55及びクラッチCRを解除し、係止手段Rで走行装置1と畝立機構U2とを連結させる。これにより、支持体を下降させて畝立機構U1,U2を畝立位置に下降させる操作を行うと、一方の畝立機構U1は畝立位置(A)に下降されるが、畝立機構U2は係止手段Rで走行装置1と連結されているので、駆動軸35の回りを回動して、回避位置(B)に保持される。この状態で一方の畝立機構U1を上記1畝の位置に配置して畝立装置300を走行・駆動させれば1畝が成形される。
以上本実施の形態によれば、奇数畝において、最初の畝を成形する時は、昇降手段SUにより、一方の畝立機構U1だけを畝立位置に下降させ、他方の畝立機構U2を畝立位置から回避位置に保持させることができる。しかも、この切換操作は、上記昇降手段SUにより簡潔且つ迅速に実行でき、1台の畝立装置で、2畝同時の畝立作業と1畝の畝立作業が効率的にできる。また、2組の畝立機構U1,U2を乗用トラクタ1の左右の車輪25,27の左右間隔で配置した場合、畝立機構U1,U2の中間部に畝を立てることとなるので、車輪25,27で畝の上面が踏みしめられて固くならず、作物の生育が良くできる利点がある。
本発明は上記の実施の形態に限定されず本発明要旨内での設計変更が可能である。例えば、畝立機構U1,U2の昇降手段SUは、前後方向の回避位置への移動に限定されず、左右方向への回避位置へ移動させる構成としても良い。すなわち、図23と図24に示す第4実施形態の畝立装置400のように、リンク機構30に対して支持軸筒31,駆動軸34,35及び支持体F1,F2が取り付けられ、支持体F1,F2に畝立機構U1,U2がそれぞれ取り付けられていて、リンク機構30により昇降動される。そして、支持体F1はヒンジ部60により支持体F2に対して左右方向に回動可能に支持されている。支持体F1は一端を走行装置1に取り付けた油圧シリンダ61の他端をその中間部に取り付け、畝立機構U2を畝立位置から側方上方の回避位置に保持するものである。また、駆動軸34と駆動軸35は支持体F1をヒンジ部60を中心に回動させた時に係脱するクラッチ機構63により接続される。この場合にも、上記の実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、図示はしないが、左右の支持体F1,F2とこれに取り付けた畝立機構U1,U2は、各々の油圧シリンダを主体とした2つの昇降手段により走行装置1に取り付けるようにしてもよい。この場合にも、上記の実施形態と同様の効果を奏することができる。要は、左右2組の畝立機構U1,U2を同時又は一方のみ下降させ他方を回避位置に保持することができるように構成されていれば良いものである。
次に、図25を参照して本発明の第5の実施の形態となる畝立装置500を説明する。この第5の実施の形態の場合には、図25に示すように、3組の畝立機構U1,U2,U3を、走行装置の後部の昇降可能なリンク機構30に適宜な左右間隔のもとに配置させ、各畝立機構U1,U2,U3を同時に畝立位置に下降させ又は中央側の畝立機構U3を畝立位置に下降させ両側の畝立機構U1,U2,の一方又は双方を畝立位置から回避位置に保持する昇降手段SUにより取り付けたものである。
本実施の形態では、中央側の駆動軸34と両側の駆動軸35,35をクラッチ手段CRによって断接可能に接続し、また、中央側の支持体F1と両側の支持体F2,F2とは連結手段としての連結片55により係脱自在に形成されている。そして、支持体F1,F2,F2に畝立機構U1,U2,U3がそれぞれ取り付けられていて、リンク機構30により昇降動される。また、係止手段RとしてのチェーンC4,C4を両側の支持体F2,F2と乗用トラクタ1間に張架可能としている。その他の構成は上記第1の実施の形態の場合と同じであるので同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。更に、図23と図24に示すように、左右方向への回避位置へ移動させる構成と同様の構成としてもよい。
本実施の形態の場合は、3組の畝立機構U1,U2,U3を同時に畝立位置に下降させて使用する場合と、中央側の畝立機構U3を畝立位置に下降させ両側の畝立機構U1,U2の一方又は双方を畝立位置から回避位置に保持して使用することができる。これにより、本畝立装置だけでハウス内での割り振りに応じ、4畝又は5畝を一往復で成形でき、畝の成形効率が向上し、作業の省力化が図れる。
次に、図26を参照して本発明の第6の実施の形態となる畝立装置600を説明する。この第6の実施の形態の場合には、図26に示すように、4組の畝立機構U1,U2,U3,U4を、走行装置の後部の昇降可能なリンク機構30に適宜な左右間隔のもとに配置させ、各畝立機構U1,U2,U3,U4を同時に畝立位置に下降させ又は両側に位置する各2組の畝立機構U3,U1とU4,U2を同時に又は両外側の畝立機構U1,U2のいずれか一方または双方を畝立位置から回避位置に保持する昇降手段SUにより取り付けたものである。また、リンク機構30と支持体F1間は、調節機構COによつて連結されている。
本実施の形態では、中央側の駆動軸34とその両側の駆動軸35,35及びその外側の駆動軸36,36をクラッチ手段CRによって断接可能に接続し、また、中央側の支持体F1と両側の支持体F2,F2及びその両外側の支持体F5,F5とは連結手段としての連結片55により係脱自在に形成されている。そして、支持体F2,F2,F5,F5に畝立機構U1,U2,U3,U4がそれぞれ取り付けられていて、リンク機構30により昇降動される。また、係止手段RとしてのチェーンC4,C4を両外側の支持体F5,F5と乗用トラクタ1間に張架可能としている。その他の構成は上記第1の実施の形態の場合と同じであるので同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
勿論、上記畝立機構U1,U2又はU3,U4は、図23と図24に示すような左右方向への回避位置へ移動させる構成と同様の構成としてもよい。更に、畝立機構U1,U2,U3,U4の昇降手段SUを、畝立機構U1,U3は畝立装置に保持し、畝立機構U4,U2を左右方向への回避位置へ移動可能に構成したものとしても良い。
本実施の形態の場合は、4組の畝立機構U1,U2,U3,U4を同時に畝立位置に下降させて使用する場合と、2組の畝立機構U3,U1とU4,U2のいずれか一方を畝立位置から回避位置に保持して使用する場合と、両外側の畝立機構U1,U2のいずれか一方を畝立位置から回避位置に保持して使用することができる。これにより、本畝立装置だけでハウス内での割り振りに応じ、5畝〜7畝を一往復で成形でき、畝の成形効率が向上し、作業の省力化が図れる。また、2組の畝立機構U3,U4を乗用トラクタ1の左右の車輪25,27の左右間隔で配置した場合、畝立機構U3,U4の中間部に畝を立てることとなるので、車輪25,27で畝の上面が踏みしめられて固くならず、作物の生育が良くできる利点がある
次に、図27を参照して本発明の第7の実施の形態となる畝立装置700を説明する。これは、本発明をハウス内等で端部に半畝のない畝の形成に適用したものであり、図15に示すように、2組の畝立機構U1,U2を同時に畝立位置に下降させて動作させ又は一方を畝立位置に下降させ他方を畝立位置から回避位置に保持する昇降手段を備えた畝立装置において、上記他方の畝立装置は耕耘爪と土押体の外半分を備えないようにしたものである。つまり、他方の畝立装置の耕耘爪と土押体の外半分を予め取り外しておくか、又は、取り外し可能に形成して必要時に取り外して使用するものである。具体的には、他方の畝立機構U2における外側の土押円錐板20は、ボルトの操作で取り外されるものである。また、左半分の耕耘爪Kも、駆動軸に対してピンにより着脱可能に取り付けられていて、このピンの操作で取り外されるものである。尚、この場合、前面土受板19又は残耕処理板19Bについては、二分割できる構成とし、必要時に外半分を取り外す構成とする。もっとも、全部を残すか又は取り外すようにしても良い。
次に、その使用例を図28と図29を参照して説明する。図28に示す場合は、2連タイプ3工程作業で4畝を形成するものであり、×印の部分は耕耘爪Kと土押体20の外半分を除く部分である。まず、1工程目は畝立機構bを上げて畝立機構aで(1)の作業を行い、次に2、3工程目で畝立機構bを下ろすとともに耕耘爪Kと土押体20の外半分を除き、(2)、(3)の作業を行う。この場合には、ハウスの端部に半畝を形成せず、端部から4畝が形成されるものである。また、図29に示す場合は、2連タイプ3工程作業で5畝を形成するものであり、まず、1工程目は畝立機構aと畝立機構bとで(1)の作業を行い、次に2、3工程目で畝立機構bの耕耘爪Kと土押円錐体20の外半分を除き、(2)、(3)の作業を行う。これにより、ハウスの端部に半畝を形成しないで端部から5畝が形成されるものである。
上記構成によると、ハウス内等で端部に半畝のない畝の形成において、本畝立装置だけでハウス内での異なる畝数に対応して任意の数の畝を成形でき、畝の成形効率が向上し、作業の省力化が図れる。
次に、図30〜図32を参照して本発明の第8の実施の形態となる畝立装置800を説明する。これは、本発明をハウス内等で端部に半畝のない畝の形成に適用したものであり、図30に示すように、3組の畝立機構U1,U2,U3を同時に畝立位置に下降させ又は中央側の畝立機構U3を畝立位置に下降させ両側の畝立機構U1,U2の一方又は双方を畝立位置から回避位置に保持する昇降手段SUにより取り付けた畝立装置において、上記両側の畝立装置は耕耘爪と土押円錐体の外半分を備えないようにしたものである。つまり、両側の畝立装置の耕耘爪と土押円錐体の外半分を予め取り外しておくか、又は、取り外し可能に形成して必要時に取り外して使用するものである。その他の具体的な構成は、上記第7の実施の形態の場合と同様でありその説明は省略する。
次に、その使用例を図31,図32を参照して説明する。図31に示す場合は、3連タイプ2工程作業で4畝を形成するものであり、×印の部分は耕耘爪Kと土押体20の外半分を除く部分である。まず、1工程目は畝立機構bと畝立機構cの耕耘爪Kと土押体20の外半分を除き、(1)、(2)の作業を行う。この場合には、ハウスの端部に半畝を形成せず、端部から4畝が形成されるものである。また、図32に示す場合は、3連タイプ3工程作業で5畝を形成するものであり、まず、1工程目は畝立機構bと畝立機構cの耕耘爪Kと土押体20の外半分を除き、畝立機構cを上げて(1)の作業を行う。次に2、3工程目で畝立機構cを下げて(2)、(3)の作業を行う。これにより、ハウスの端部に半畝を形成しないで端部から5畝が形成されるものである。
上記構成によると、ハウス内等で端部に半畝のない畝の形成において、本畝立装置だけでハウス内での異なる畝数に対応して任意の数の畝を成形でき、畝の成形効率が向上し、作業の省力化が図れる。
次に、図33と図34を参照して本発明の第9の実施の形態となる畝立装置900を説明する。これは、本発明をハウス内等で端部に半畝のない畝の形成に適用したものであり、図33に示すように、4組の畝立機構U1,U2,U3,U4を同時に畝立位置に下降させ又は両側に位置する各2組の畝立機構U1,U3とU2,U4乃至両外側の畝立機構U1,U2,のいずれか一方又は双方を畝立位置から回避位置に保持する昇降手段SUにより取り付けた畝立装置において、上記両外側U1,U2の畝立装置は耕耘爪と土押円錐体の外半分を備えないようにしたものである。つまり、両側の畝立装置の耕耘爪と土押円錐体の外半分を予め取り外しておくか、又は、取り外し可能に形成して必要時に取り外して使用するものである。その他の具体的な構成は、上記第7の実施の形態の場合と同様でありその説明は省略する。
次に、その使用例を図34を参照して説明する。図示の場合は、4連タイプ2工程作業で5畝を形成するものであり、×印の部分は耕耘爪Kと土押円錐体20の外半分を除く部分である。まず、1工程目は畝立機構cと畝立機構dの耕耘爪Kと土押円錐体20の外半分を除き、畝立機構dを上げた状態で(1)の作業を行う。次に2工程目で畝立機構dを下げて(2)の作業を行う。これにより、ハウスの端部に半畝を形成しないで端部から5畝が形成されるものである。
上記構成によると、ハウス内等で端部に半畝のない畝の形成において、本畝立装置だけでハウス内での異なる畝数に対応して任意の数の畝を成形でき、畝の成形効率が向上し、作業の省力化が図れる。
本発明は上記各畝立装置100〜900において、図7に示すように、複数枚の円錐片20Eを円錐型に形成した土押円錐体20´とすることができる。更に、図35〜図40に示すように、本発明の第10の実施の形態となる畝立装置1000は、上記土押円錐体20´において、複数枚の円錐片20Eを駆動軸36の左右部36A,36Bに繋いだ駆動軸37,37に対して先端側で開閉可能に取り付け、この円錐片20Eの後端側を駆動軸37側に接近離反させ、各円錐片20Eの開度θ1, θ2を調整する調節機構AKを備えたものである。これで、各円錐片20Eの開度θ1〜θ2を調整することにより、法面10Aの傾斜角度は、θ1,θ2のように調節でき、一定の耕地幅L0において、畝幅L1の畝の耕作面10Xを広狭L1〜L2に調節したり、溝10の溝幅L2を広狭L1´〜L2´に調節することができる。尚、溝10の溝幅L2については、図9に示した一対の土押円錐体20,20をその間隔L0を広狭調節可能とする構成を併用して調節することができる。
以下、本発明の第10の実施の形態となる畝立装置1000において、土押円錐体20´とこの各円錐片20Eの開度θを調整する調節機構AKの詳細構成を説明する。まず、駆動軸36の左右部36A,36Bには、駆動軸37,37が着脱自在に連結されている。この駆動軸37,37の先端部37A,37Aには、集合管38が嵌入されピンP1で固着されている。この集合管38の傾斜部38Aの内面には、複数の継手38B(通常6〜8個)が一対の板片で形成されている。上記継手38Bには、各円錐片20Eの基端部20FがピンP2で枢着され外径方向に開閉可能に支持されている。上記駆動軸36側となる駆動軸37,37上には、摺動筒39が嵌合されており、この外周に付設した複数の継手39Aには、上記複数の円錐片20Eの裏面中腹に付設した継手20G´との間を連接棒40により連結されている。これにより、摺動筒39を駆動軸36側に接近離反させると、各円錐片20Eはコウモリ傘の骨のように開閉操作される。上記摺動筒39を駆動軸37,37上への固定位置即ち、各円錐片20Eの開度θ1,θ2の調整とその固着は、摺動筒39の左右微動とこれに螺合されている固定ボルトBKの締め付けにより行われる。
更に、上記摺動筒39と集合管38との間には、固定管41と移動自在な押環43との間にコイルバネCBが圧縮状態で介装されている。上記コイルバネCBの拡張力により、各円錐片20Eは拡開方向に付勢されていて、摺動筒39を左右移動させる各円錐片20Eの開度θ1,θ2の調整時に、各円錐片20Eが拡開され軽い力で微調節できるように工夫されている。また、上記各円錐片20Eは、図37に示すように、平坦部イと折曲部ロと接合部ハとから形成され、相互に隣接し合う折曲部ロが接合部ハに外側から当接していて、各円錐片20Eの開度θ1,θ2の調整時に折曲部ロが接合部ハの表面上を滑って移動する関係に成っている。上記各円錐片20Eの外面には、樹脂材又はステンレス製の薄板からなる円錐体20Hがビス等で固着されている。このものは、弾力性があり、変形しながら土を押し付けていく機能を発揮する。
上記畝立装置1000は上記のように構成され下記のように作用する。まず、図35に示すように、各円錐片20Eの開度θ1〜θ2の調整は、摺動筒39の左右微動とこれに螺合されている固定ボルトBKを緩めて行われる。即ち、固定ボルトBKを緩めた状態で、摺動筒39を駆動軸36側に接近離反させると、各円錐片20Eはコウモリ傘の骨のように開閉操作され、所定の傾斜角度θ1〜θ2に合わせた状態とし、再び固定ボルトBKを締付けて固定される。
続いて、図38と図39に示すように、土押円錐体20´は、調節機構AKにより、各円錐片20Eの開度がθ1〜θ2の最適値に調整されている。これにより、法面の傾斜角度を任意の角度θ1〜θ2に調節でき、一定の耕地幅L0´において、畝幅L1である畝の耕作面10を広狭L1〜L2に調節し、溝10の溝幅L1´〜L2´を広狭に調節する。即ち、農作物の種類、耕作面となる法面及び通路が一定の耕地幅L0´において、最適条件に任意に調節できる。
尚、上記土押円錐体20´の調節機構AKは、上記実施の形態に限定されない。例えば、図40と図41に示すように、駆動軸37上に固定された摺動筒39と、円錐片20Eの裏面中腹に付設した継手(ボールジョイント)20G″との間を、油圧シリンダOC又は伸縮ネジ体SMにより連結させ、これらの油圧シリンダOC又は伸縮ネジ体SMを伸縮操作させることで、各円錐片20Eの開度θ1〜θ2の調整を行うようにした調節機構AK1又はAK2としても良い。更に、図42に示すよう、駆動軸37上に回転自在に固着した雄ネジ筒OMの外周に、摺動筒39の内周に設けた雌ネジMMを螺合させる。上記雄ネジ筒OMの回転操作により、各円錐片20Eの開度θ1〜θ2の調整を行うようにした調節機構AK3としても良い。上記土押円錐体20´の調節機構AK1〜AK3によるときも、上記調節機構AKと同様な作用と効果が発揮される。
本発明となる上記畝立装置について、その効果を特記する。まず、従来型の左右一対の土押体を回転する土押円錐体としたから、この土押円錐体により回転されながら擦り付けと押し付の作用力が働いて盛り上げられた土は、その法面が鎮圧されて締まりの良い確固たる法面を形成する。そして、左右一対の土押円錐体は、回転運動により土との切れを良くしてこの表面に法面の土が付着し難くなる。更に、上記土押円錐体は、複数枚の円錐片から形成されたものにすると、土押円錐体は、回転しながら断続的に法面を強く押し付けるから、より一層しっかりした畝の法面形成ができ、且つ土の付着現象が解消される。また、各円錐片の後端側を駆動軸側に接近離反させてその開度を調整できるから、法面の傾斜角度が自由に調節でき、畝幅を広狭調節したり、溝幅を広狭調節することができる。更に、上記土押円錐体の回転中心付近に、畝上面を平坦にする均し体を配置させると、畝の高さが均一に揃えられ、品質の良い畝立が形成できる。
そして、上記畝立装置に複数の畝立機構を装備する場合は、これらを同時に畝立位置に下降させて動作させ又は一部を畝立位置から回避位置に保持する昇降手段を備えることで、本畝立装置だけで偶数畝の場合のみならず奇数畝の場合も成形できるから、畝の成形効率が向上し、作業の省力化を図ることができる。
尚、本発明は上記第1〜第10の実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態の場合には、各畝立機構に対応した駆動軸同士をクラッチ手段CRによって係脱可能に接続して駆動力を伝達するようにしたが、これに代えて、ギヤボックスDから後方に延長された駆動軸に対して傘歯車を介して各畝立機構の駆動軸を直結し(ドライブシャフトは省略する)、駆動軸と耕耘爪Kを結ぶスプロケットとチェーンを内在させたチェーンケース内の軸部にクラッチを内蔵し、このクラッチを外部から操作して各畝立機構に対応した駆動軸同士を係脱可能に接続する構成としても良い。この場合にも、上記実施の形態と同様の作用・効果を奏することができる。
本発明は、畝立装置100〜1000を乗用トラクタ1に設置した実施の形態で説明したが、それに限定されるものではなく、クローラ式の搬送手段など種々の搬送車にも適用可能である。
本発明の第1実施の形態を示し、乗用トラクタによる畝立装置全体の側面図である。 本発明の第1実施の形態を示し、乗用トラクタによる畝立装置全体の平面図である。 本発明の第1実施の形態を示し、畝立装置全体を背後から見た斜視図である。 本発明の第1実施の形態を示し、畝立装置の作用側面図である。 本発明の第1実施の形態を示し、回転駆動系の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、土押円錐体の展開斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、土押円錐体の変形例の展開斜視図である。 耕耘爪と前面土受板による畝の耕耘作用を示す断面図である。 土押円錐体による畝の法面形成作用を示す断面図である。 本発明の第2実施の形態を示し、畝立装置全体の側面図である。 本発明の第2実施の形態を示し、畝立機構の側面図である。 本発明の第2実施の形態を示し、畝立機構の回転駆動係の斜視図である。 本発明の第2実施の形態を示し、2組の畝立機構の回転駆動系を背後から見た斜視図である。 本発明の第3実施の形態を示し、2組の畝立装置全体の平面図である。 本発明の第3実施の形態を示し、2組の畝立装置全体の斜視図である。 本発明の第3実施の形態を示し、2組の畝立装置全体の作用斜視図である。 本発明の第3実施の形態を示し、クラッチ手段の拡大図である。 本発明の第3実施の形態を示し、畝立機構による畝の形成断面図である。 本発明の第3実施の形態を示し、畝立装置による畝の形成断面図である。 本発明の第3実施の形態を示し、畝立装置による畝の形成断面図である。 本発明の第3実施の形態を示し、畝立装置による4畝の形成断面図である。 本発明の第3実施の形態を示し、畝立装置による5畝の形成断面図である。 本発明の第4の実施の形態を示し、畝立装置の要部平面図である。 本発明の第4の実施の形態を示し、畝立装置の要部背面図である。 本発明の第5の実施の形態を示し、畝立装置全体を背後から見た斜視図である。 本発明の第6の実施の形態を示し、畝立装置全体を背後から見た斜視図である。 本発明の第7の実施の形態を示し、畝立装置全体を背後から見た斜視図である。 本発明の第7の実施の形態を示し、畝立装置による畝の形成断面図である。 本発明の第7の実施の形態を示し、畝立装置による畝の形成断面図である。 本発明の第8の実施の形態を示し、畝立装置全体を背後から見た斜視図である。 本発明の第8の実施の形態を示し、畝立装置による畝の形成断面である。 本発明の第8の実施の形態を示し、畝の形成作用の畝の形成断面図である。 本発明の第9の実施の形態を示し、畝立装置全体を背後から見た斜視図である。 本発明の第9の実施の形態を示し、畝の形成作用の断面図である。 本発明の第10の実施の形態を示し、畝立装置の土押円錐体とこの調節機構の断面図である。 図35における・−・線の土押円錐体の断面図である。 図36における・−・線の土押円錐体の要部の断面図である。 土押円錐体の開度と法面傾斜角度との関係を示す作用図である。 土押円錐体の開度と法面傾斜角度との関係を示す作用図である。 土押円錐体の他の実施形態の断面図である。 土押円錐体の他の実施形態の断面図である。 土押円錐体の他の実施形態の断面図である。 従来例の畝付機による畝の断面図である。 従来例の畝付機による畝の平面図である。
符号の説明
1 走行装置(乗用トラクタ)
5 耕土
10 溝
10A,10B,10C 法面
10E 畝
10X 耕作面
19 前面土受板
19A 前面板
19B 残耕処理板
20 土押円錐体
20´ 土押円錐体
20E 円錐片
20D 筒軸部
20H 骨体
20F 円枠体
20G 環体
20G´ 継手
20G″ ボールジョイント
20J 基端部
20K 継手
20L 円錐体
22 均し体
25,27 車輪
29 後部
30 リンク機構
30A ピン
30B 中間起立部
31 支持軸筒
34,35 駆動軸
36 駆動軸
36A,36B 左右部
37 駆動軸
37A,37A 先端部
38 集合管
38A 傾斜部
38B 継手
39 摺動筒
39A 継手
40 連接棒
41 固定管
43 押環
50,50´ 駆動箱
70 連結具
AK,AK1〜AK3 調節機構
BK 固定ボルト
BT1,BT ボルト
G1〜G3 歯車
C チェーン
CB コイルバネ
CO 調節機構
F,F1,F2 支持体
D 回転駆動系
D1 ギヤボックス
K 耕耘爪
L 畝の左右間隔
L1〜L2 畝幅
L1´〜L2´ 溝幅
L0 耕地幅
U1,U2,U3,U4 畝立機構
OC 油圧シリンダ
SM 伸縮ネジ体
OM 雄ネジ筒
MM 雌ネジ
P1,P2 ピン
S1〜S6 スプロケット
SU 昇降手段
100〜1000 畝立装置
(A) 畝立位置
(B) 回避位置
イ 平坦部
ロ 折曲部
ハ 接合部
θ 円錐片の開度
θ1,θ2 傾斜角度

Claims (7)

  1. 乗用トラクタ等の走行機後部に取り付けられ回動可能なリンク機構と、一組乃至適宜な左右間隔のもとに複数組配置され前部を上記リンク機構後部に支持するとともに走行機から取り出された回転駆動系により回転駆動されて土を両側へ飛ばして溝を形成するとともに両側に土を盛り上げる耕耘爪及び耕耘爪の後方に配置され上記回転駆動系で回転駆動されて土を畝に押し付けて法面を形成する左右一対の土押円錐体からなる畝立機構と、を具備したことを特徴とする畝立装置。
  2. 乗用トラクタ等の走行機後部に取り付けられ回動可能なリンク機構と、適宜な左右間隔のもとに複数組配置され前部を上記リンク機構の駆動軸に回動可能に支持するとともに走行機から取り出された回転駆動系により回転駆動されて土を両側へ飛ばして溝を形成するとともに両側に土を盛り上げる耕耘爪及び耕耘爪の後方に配置され上記回転駆動系で回転駆動されて土を畝に押し付けて法面を形成する左右一対の土押円錐体からなる畝立機構と、上記畝立機構の全部を同時に畝立位置に降下させ又はいずれか一組乃至複数組の畝立機構を畝立位置に降下させ他の畝立機構を畝立位置から回避位置に保持する昇降手段と、を具備したことを特徴とする畝立装置。
  3. 上記昇降手段は、いずれかの畝立機構が駆動軸と連結されて駆動力を伝達されるとともにリンク機構に固定され、他の畝立機構がリンク機構に取り付けた駆動軸に回動可能に取り付けられ駆動軸とクラッチを介して係脱自在に連結されて駆動力を伝達され、各畝立機構は連結手段で係脱自在に固定され、上記連結手段及びクラッチの解除時に走行機と畝立機構とを連結する係止手段により他の畝立機構だけを回避位置に保持するようにしたことを特徴とする請求項2記載の畝立装置。
  4. 上記他の畝立装置は耕耘爪と土押円錐体の外半分を備えないものであることを特徴とする請求項2又は3記載の畝立装置。
  5. 上記土押円錐体の回転中心付近に畝上面を平坦にする均し体を配置したことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の畝立装置。
  6. 上記土押円錐体は複数枚の円錐片をその側端部を回転方向に向かって重合させて円錐形状に形成したことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項記載の畝立装置。
  7. 上記土押円錐体は複数枚の円錐片を駆動軸に対して先端側で開閉可能に取り付け、各円錐片の後端側を駆動軸側に接近離反させることにより円錐の開度を調整する調節機構を備えたことを特徴とする請求項6記載の畝立装置。
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