JP2005198412A - 電動過給機を備えたパワートレインの制御装置 - Google Patents

電動過給機を備えたパワートレインの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005198412A
JP2005198412A JP2004001895A JP2004001895A JP2005198412A JP 2005198412 A JP2005198412 A JP 2005198412A JP 2004001895 A JP2004001895 A JP 2004001895A JP 2004001895 A JP2004001895 A JP 2004001895A JP 2005198412 A JP2005198412 A JP 2005198412A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
electric supercharger
accelerator opening
power train
detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004001895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4063217B2 (ja
Inventor
Nobuhide Seo
宣英 瀬尾
Naoyuki Yamagata
直之 山形
Motokimi Fujii
幹公 藤井
Michio Yoshino
道夫 吉野
Akira Takemoto
明 竹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2004001895A priority Critical patent/JP4063217B2/ja
Publication of JP2005198412A publication Critical patent/JP2005198412A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4063217B2 publication Critical patent/JP4063217B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Supercharger (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

【課題】 運転者の加速要求に応じて、運転領域が電動過給機の作動領域に移行する場合、運転者が加速要求に対するレスポンスに違和感を感じることがない電動過給機を備えたパワートレインを提供する。
【解決手段】 電動過給機と、エンジン駆動用モータと、アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、運転領域応じて電動過給機とエンジン駆動用モータとを制御する制御手段とを有する電動過給機を備えたパワートレインの制御装置であって、制御手段は、アクセル開度の増加により運転領域が電動過給機の作動領域に移行するときのエンジントルク立ち上がり特性が、ほぼ同じエンジン出力状態でアクセル開度の増加により電動過給機の非作動領域でエンジントルクが立ち上がるときのエンジントルク立ち上がり特性に近づくように、エンジン駆動用モータにアシストトルクを発生させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電動過給機を備えたパワートレインの制御装置、より詳しくは、エンジンの出力増大を図るための電動過給機と、エンジンアシストを行うエンジン駆動用モータとを併せて備え、これらの駆動をエンジンの運転状態に応じて切り換えるように構成されたパワートレインの制御装置の技術分野に属する。
従来より、エンジンの出力増大を図る手段としてスーパーチャージャやターボチャージャが周知であるが、いずれも過給能力がエンジン回転数の影響を大きく受ける結果、低回転領域で過給圧が不足するという問題がある。これに対し、モータでコンプレッサを駆動する電動過給機は、エンジン回転数の影響を受けることなくコンプレッサの回転数を制御できるので、低回転領域でも十分な過給圧を発生し得るという利点を有する。
一方、近年、パワートレインの駆動源、エンジンのアシスト源としての機能と、エンジンに駆動連結されて発電を行う発電機としての機能とを兼ね備えたエンジン駆動用モータを搭載した環境対応型車両が知られつつある。そして、特許文献1には、上記電動過給機と、このエンジン駆動用モータとを併せて有するエンジンが開示され、該エンジンには、上記電動過給機と、駆動源としてのエンジン駆動用モータとに電力を供給するバッテリ(蓄電池)が備えられている。
その場合に、例えば、エンジン回転数と、アクセル開度等で代表されるエンジン負荷とをパラメータとして、上記電動過給機及びエンジン駆動用モータの駆動状態を切り換える各領域が設定され、例えば、電動過給機もエンジン駆動用モータも駆動されない(したがってエンジンの自然吸気による出力のみが得られる)非過給領域や、電動過給機が駆動される過給領域、あるいはエンジン駆動用モータが車両動力源として駆動されるモータアシスト領域等が設定され、このマップに実際のエンジン回転数とエンジン負荷とを当てはめて、その結果に応じて上記電動過給機やエンジン駆動用モータの駆動状態を切り換えるエンジンの基本的な出力制御が実行される。
特開平11−332015号公報
ところで、電動過給機は、過給領域に移行したときに電力供給されて回転し始め、回転数が目標回転数まで増加したときに目標の過給圧及び目標の出力増大を得ることができるが、電力供給開始から実際にエンジンの出力増大が発生するまでには機械的、電気的要因による応答遅れが発生する。そのため、エンジン使用領域が非過給領域から過給領域に移行するときには、電動過給機の上記応答特性に起因して、直ちに所望の過給圧が得られず、加速要求に対するエンジンレスポンスが遅れたりばらついたりして、運転者が違和感を感じるという不具合がある。
例えば図2に示すように、同じ出力が得られる等パワーラインL上で例えば矢印ア(加速後すぐに過給領域に移行する過給開始ライン上)や矢印イ(過給開始ラインに近い非過給領域)で示すように、加速後過給領域に移行する場合と、矢印ウで示すように、非過給領域において加速が完結する場合とを比較すると、前述の過給の立ち上がりの遅れによって、それぞれ図10に示すような曲線A,B,Cで示すような駆動力特性を示すので、運転者は同様の加速感が得られずに違和感を感じることになる。
また、電動過給機の応答遅れは、種々の状態により変化するので、例えばエンジン駆動用モータによるアシストトルクを常に一律に制御していると、状況に応じた応答遅れに柔軟に対応することができないので、同様に運転者が加速要求に対するレスポンスに違和感を感じることになる。
本発明は、運転者の加速要求に応じて、エンジン使用領域が非過給領域から過給領域に移行する場合、等パワーライン上で非過給領域で完結する加速とほぼ同じトルク立ち上がり応答特性を得ることができる電動過給機を備えたパワートレインを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のように構成したことを特徴とする。まず、本願の請求項1に記載の発明は、電動過給機と、エンジン駆動用モータと、アクセル開度に関するパラメータを検出するアクセル開度検出手段と、エンジン回転数に関するパラメータを検出するエンジン回転数検出手段と、上記両パラメータで示される運転領域応じて上記電動過給機と上記エンジン駆動用モータとを制御する制御手段とを有する電動過給機を備えたパワートレインの制御装置であって、上記制御手段は、上記アクセル開度検出手段によって検出されるアクセル開度の増加により運転領域が電動過給機の作動領域に移行するときのエンジントルク立ち上がり特性が、ほぼ同じエンジン出力状態でアクセル開度の増加により電動過給機の非作動領域でエンジントルクが立ち上がるときのエンジントルク立ち上がり特性に近づくように、上記エンジン駆動用モータにアシストトルクを発生させるようにエンジン駆動用モータ制御を行うことを特徴とする。
次に、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の電動過給機を備えたパワートレインの制御装置において、制御手段は、アクセル開度の増加率が所定値より小さいときにエンジン駆動用モータ制御を行うことを特徴とする。
次に、請求項3に記載の発明は、上記請求項1または請求項2に記載の電動過給機を備えたパワートレインの制御装置において、電動過給機の応答遅れに関するパラメータを検出する応答遅れ検出手段を備え、制御手段は、該応答遅れ検出手段の検出結果と、アクセル開度の増加量とに基づいて、応答遅れが大きいほどアクセル踏み込み量が大きいほど、アシストトルクを大きな値に設定するように構成されていることを特徴とする。
次に、請求項4に記載の発明は、上記請求項1または請求項3に記載の電動過給機を備えたパワートレインの制御装置において、路面登り勾配に関するパラメータを検出する勾配検出手段を備え、制御手段は、該勾配検出手段の検出結果に基づいて、勾配が大きいほどアシストトルクを大きな値に設定するように構成されていることを特徴とする。
そして、請求項5に記載の発明は、上記請求項1から請求項4のいずれかに記載の電動過給機を備えたパワートレインの制御装置において、渋滞に関するパラメータを検出する渋滞検出手段を備え、制御手段は、該渋滞検出手段の検出結果に基づいて、渋滞が大きいほどアシストトルクを小さな値に設定するように構成されていることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、アクセル開度の増加により運転領域が電動過給機の作動領域に移行するときのエンジントルク立ち上がり特性が、ほぼ同じエンジン出力状態でアクセル開度の増加により電動過給機の非作動領域でエンジントルクが立ち上がるときのエンジントルク立ち上がり特性に近づくように、上記エンジン駆動用モータにアシストトルクを発生させることによって、電動過給機による応答遅れを補完することができ、常に同じエンジンレスポンス及び加速感が得られて、制御の商品価値を向上することができる。すなわち、エンジン駆動用モータによるアシストトルクの発生は、電動過給機による過給圧の発生に比べて応答遅れが少ないという特性が利用されている。
次に、請求項2に記載の発明によれば、アクセル開度の増加率が所定値より小さい、すなわち緩加速時においては、電動過給機による応答遅れが電力供給の遅れではなく機械的なものに限定されるので、応答遅れをエンジン駆動モータによるアシストトルクで精度良く補完することができる。したがって、加速の際の運転者の違和感の発生をより一層回避することができる。しかも、このときエンジン駆動用モータに対する電力供給の遅れという不具合もない。
次に、請求項3に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明の具体的態様を示し、まず、アクセル開度の変化量すなわちアクセル踏み込み量が大きい場合には、応答遅れも大きい傾向にあるので、エンジン駆動用モータによるアシストトルクを大きな値に設定して応答遅れに適切に補完することができる。さらに、応答遅れ検出手段で電動過給機の加熱状況、電動過給機の劣化度などにより発生しうる応答遅れを検出して、より大きな応答遅れが生じる可能性がある場合にはエンジン駆動用モータによるアシストトルクを大きな値に設定して、運転者の違和感をより一層回避することができる。
次に、請求項4に記載の発明によれば、路面登り勾配が大きいほどエンジン駆動用モータによるアシストトルクを大きな値に設定することによって、走破性を向上することができる。
そして、請求項5に記載の発明によれば、渋滞が大きいほどエンジン駆動用モータによるアシストトルクを小さな値に設定することによって、より安全な走行が可能となる。
図1に示すように、本実施形態に係る車両は、動力源としてエンジン1とモータジェネレータ11とを有する、いわゆる低公害型車両あるいは環境対応型車両等と称されるものであって、エンジン1のクランクシャフトとモータジェネレータ11の回転軸とがベルトあるいはチェーン12で相互連結されている。また、この車両は、エンジン1の出力増大を図る手段として電動過給機5を有し、該過給機5は、主たる構成要素として、エンジン1の吸気通路2に配設された、例えば遠心式の圧縮機3と、該圧縮機3を回転駆動するモータ4とを有する。
ここで、上記圧縮機3の下流には、インタークーラ6と電動スロットル弁7とがこの順に吸気通路2に配設されている。また、圧縮機3の上流とインタークーラ6の下流とに亘ってバイパス通路(リリーフ通路あるいは再循環通路ともいう)9と該バイパス通路9の挿通、閉止を行うバルブ9aとが設けられている。なお、吸気通路2は、吸気マニホールド8を介してエンジン1に接続している。
一方、このエンジン1の電源システム14には上記電動過給機5のモータ4が接続されている他、上記モータジェネレータ11がインバータ13を介して、また12Vの鉛電池17がDC/DCコンバータ16を介してそれぞれ上記電源システム14に接続されている。そして、電動過給機5の駆動時、及びモータジェネレータ11の車両動力源としての駆動時には、上記電源システム14の、例えば42Vの蓄電装置15からそれぞれに電力供給が行われる。逆に、モータジェネレータ11がエンジン1により発電機として駆動されるときには、その発電電力は、インバータ13を経て上記電動過給機5及び電源システム14の蓄電装置15に供給され、該蓄電装置15の充電に用いられる。
また、前照灯やエアコン等の一般電装品へは12V鉛電池17から電力供給が行われ、該鉛電池17へは、上記DC/DCコンバータ16により上記電源システム14の蓄電装置15の電力が12Vに降圧されて常時充当されている。
そして、コントロールユニット20は、運転者によるアクセルペダル18の開度(踏込量)を検出するアクセル開度センサ19からの信号、エンジン1の回転数を検出するエンジン回転センサ22からの信号、車間距離を検出する車間距離センサ(ミリ波レーダ)23からの信号、勾配量を検出する勾配センサ24からの信号、吸気通路2におけるスロットル弁7の直上流の空気量及び過給圧を検出する吸気圧センサ25からの信号、モータ4の温度を検出するモータ温度センサ26からの信号等を入力し、その結果に応じて、電動過給機5のモータ4、モータジェネレータ11を駆動するインバータ13、スロットル弁7を駆動するスロットルアクチュエータ7a、及び自動変速機10等に各種の制御信号を出力して、エンジン1の出力制御や、モータジェネレータ11による駆動制御や発電制御等を実行する。
次に、本発明の特徴部分を構成する制御の具体的動作を図2以下を参照しながら説明する。まず、図2に例示したように、このエンジン1においては、全低負荷域から全高回転域に亘る領域が非過給領域Xに設定されている。この非過給領域Xでは、電動過給機5もモータジェネレータ(動力源として)11も駆動されず、エンジン1の自然吸気による出力のみが得られる。また、中回転高負荷域は過給領域Yに設定されている。この過給領域Yでは、電動過給機5が駆動され、エンジン1の出力増大が図られる。そして、低回転高負荷域はモータアシスト領域Zに設定されている。このモータアシスト領域Zでは、電動過給機5の駆動に加えて、モータジェネレータ11が車両動力源として駆動され、エンジン1の出力トルクが助勢される。
以上に示した構成において、電動過給機5が非作動状態(非過給領域Xまたは過給開始ライン上)でアクセルペダル18が踏み込まれて過給領域Yに移行する場合、図3に示すように、時刻tでアクセルが踏み込まれ、スロットル開度が全開となるまでエンジン1のみで駆動力を増加させ、時刻tでスロットル開度が全開となった後、電動過給機5による過給が開始される。そして、このとき符号Dで示すように電動過給機5の応答性に起因して直ちに所望の過給圧が得られず、一時的に駆動力の増加率が減少するというレスポンス不良の不具合があり、運転者は加速要求に対するレスポンス不良で違和感を感じる場合がある。
図4に示すフローチャートは、そのような不具合に対処するためのもので、これによると、ステップS1においてアクセル開度αやエンジン回転数Neなどの各種信号を読み込む。次に、ステップS2において、アクセル開度αに基づいて目標トルクToを算出する。そして、ステップS3において現在のエンジン使用領域が非過給領域Xか過給領域Yかを目標トルクToとエンジン回転数Neとから判断して、非過給領域Xと判断された場合は、ステップS4に進んでスロットル開度TVOをアクセル開度α及びエンジン回転数Neから算出する。そしてステップS5において、上記ステップS4で算出したスロットル開度TVOになるようにスロットル弁7を制御して、その他のパワートレイン制御(燃料噴射等)を経てリターンする。
一方、ステップS3において、エンジン使用領域が過給領域Yであると判断された場合はステップS6に進んでスロットル開度TVOの全開制御を行う。そして、ステップS7において、アクセル開度α及びエンジン回転数Neから電動過給機5の目標回転数を計算し、ステップS8において電動過給機5の回転数を制御してその目標回転数を実現する。ステップS9において、加速が等パワーラインL上から始まって非過給領域X内で完結するときの充填量増加と同等の充填量目標値βoを加速経過時間をもとに図5に示すテーブルから求める。図5は、テーブルの一例であって、スロットル開度TVOの制御のみで目標トルクToを達成する目標充填量βoの時間的変化を示す。これによると、アクセル踏み込み開始時のアクセル開度の増加率Δαが大きい程目標充填量βoは大きな値となるような特性を示す。そして、ステップS10において、吸気圧センサ25によって検出された吸入空気量、過給圧、及び電動過給機5のモータ4の温度Tから計算した実際の充填量βcを算出する。図6は、時間に対して計算した充填量βcをプロットした例であり、この計算には、モータ温度センサ25によって検出された温度Tが勘案され、図6に示すように、温度が高くなれば実際の充填量βcは低い値になる。これは、モータ4の温度が高くなればこれ以上の発熱を防止するために自動的にモータ4の回転が抑制されるからである。
次に、ステップS11において走行状態によりアシスト補正係数Cを設定する。このとき、車間距離センサ23によって検出した車間距離の値(渋滞量)と勾配センサ24によって検出した勾配量とを図7に示すマップに当てはめてアシスト補正係数Cを算出する。なお、渋滞量を算出する際には、車間距離と車速とを考慮するのがより好ましい。このマップによると、勾配量が大きいほどアシスト補正係数Cを大きな値に設定して、さらに、車間距離が小さいほどアシスト補正係数Cを小さな値に設定するように構成されている。そして、ステップS12でモータアシストトルクTaを式Ta=C×K×(βo−βc)を計算することによって算出する。このとき、Kは、充填量をトルクに変換する係数である。続いて、ステップS13でモータジェネレータ11を駆動させてアシストトルクTaを出力して図8に示すように、エンジン1の出力を等パワーラインL上で非過給領域Xで完結するときのトルク立ち上がり特性に近似させることができる。そして、ステップS13を終了した後その他のパワートレイン制御を経てリターンする。
このように、アクセル開度αの増加により運転領域が過給領域Yに移行するときのエンジントルク立ち上がり特性が、等パワーラインL上のアクセル開度αの増加により非過給領域Xでエンジントルクが立ち上がるときのエンジントルク立ち上がり特性に近づくように、モータジェネレータ11にアシストトルクTaを発生させることによって、電動過給機による応答遅れを補完することができ、常に同じエンジンレスポンス及び加速感が得られて、制御の商品価値を向上することができる。すなわち、モータジェネレータ11は、既に動作しているものをさらに駆動させるので、該モータジェネレータ11によるアシストトルクTaの発生は、電動過給機5による過給圧の発生に比べて応答遅れが少ないという特性が利用されている。
また、アクセル開度αが所定値より小さい緩加速時においては、電動過給機5による応答遅れが電力供給の遅れではなく機械的なものに限定されるので、応答遅れをモータジェネレータ11によるアシストトルクTaで精度良く補完することができる。したがって、加速の際の運転者の違和感の発生をより一層回避することができる。しかも、このときモータジェネレータ11に対する電力供給の遅れという不具合もない。
さらに、エンジン使用領域が過給開始ライン上(加速後すぐに過給領域Yに移行する領域)にあってかつ緩加速の場合は、図9に示すように、エンジントルクの立ち上がりの応答遅れをモータジェネレータ11によるアシストトルクTa′によって補完することによって、加速要求に対するレスポンスを等パワーラインL上の非過給領域Xで完結するときの特性に近づけることができる。
そして、アクセル開度の変化量すなわちアクセル踏み込み量が大きい場合には、応答遅れも大きい傾向にあるので、モータジェネレータ11によるアシストトルクTaを大きな値に設定して応答遅れを適切に補完することができる。さらに、モータ温度センサ26などで電動過給機5の加熱による応答遅れを検出して、応答遅れが生じる可能性がある場合にはモータジェネレータ11によるアシストトルクTaを大きな値に設定して、より運転者の違和感を回避することができる。なお、応答遅れの要因は、電動過給機5の加熱状況以外に、電動過給機5の劣化度においても検出される。
一方、登坂路、ワインディング路、高速道路進入路等の路面登り勾配が大きい場合は、モータジェネレータ11によるアシストトルクTaを大きな値に設定することによって、走破性を向上することができる。
また、低速走行時や渋滞時には、その度合いが大きいほどモータジェネレータ11によるアシストトルクTaを小さな値に設定することによって、より安全な走行が可能となる。
本発明は、運転者の加速要求に応じて、エンジン使用領域が非過給領域から過給領域に移行する場合、等パワーライン上で非過給領域で完結する加速とほぼ同じトルク立ち上がり応答特性を得ることができる電動過給機を備えたパワートレインを提供する。本発明は、電動過給機を備えたパワートレインの制御装置、より詳しくは、エンジンの出力増大を図るための電動過給機と、エンジンアシストを行うエンジン駆動用モータとを併せて備え、これらの駆動をエンジンの運転状態に応じて切り換えるように構成されたパワートレインの制御装置の技術分野に広く好適である。
本発明の実施の形態に係る車両の制御システム図である。 上記車両のエンジンの制御領域を示すマップである。 通常の非過給領域から過給領域に移行する際の駆動力特性を示す特性図である。 本発明に係る制御例を示すフローチャートである。 非過給領域で完結するときの充填量目標値を示すマップである。 吸入空気量、過給圧、及び電動過給機のモータ温度から計算した実際の充填量を示すタイムチャートである。 勾配量及び渋滞量に応じてアシスト補正係数を決定するマップの一例である。 本実施の形態によって得られる駆動力特性図である。 同過給開始ライン上からの緩加速時の駆動力特性図である。 図2におけるア、イ、ウの状態を示す駆動力特性図である。
符号の説明
1 エンジン
5 電動過給機
11 モータジェネレータ(エンジン駆動用モータ)
19 アクセル開度センサ(アクセル開度検出手段)
20 コントロールユニット(制御装置)
22 エンジン回転数センサ(エンジン回転数検出手段)
23 車間距離センサ(渋滞検出手段)
24 勾配センサ(勾配検出手段)
26 モータ温度センサ(応答遅れ検出手段)
X 非過給領域
Y 過給領域
Ta アシストトルク

Claims (5)

  1. 電動過給機と、エンジン駆動用モータと、アクセル開度に関するパラメータを検出するアクセル開度検出手段と、エンジン回転数に関するパラメータを検出するエンジン回転数検出手段と、上記両パラメータで示される運転領域応じて上記電動過給機と上記エンジン駆動用モータとを制御する制御手段とを有する電動過給機を備えたパワートレインの制御装置であって、上記制御手段は、上記アクセル開度検出手段によって検出されるアクセル開度の増加により運転領域が電動過給機の作動領域に移行するときのエンジントルク立ち上がり特性が、ほぼ同じエンジン出力状態でアクセル開度の増加により電動過給機の非作動領域でエンジントルクが立ち上がるときのエンジントルク立ち上がり特性に近づくように、上記エンジン駆動用モータにアシストトルクを発生させるようにエンジン駆動用モータ制御を行うことを特徴とする電動過給機を備えたパワートレインの制御装置。
  2. 制御手段は、アクセル開度の増加率が所定値より小さいときにエンジン駆動用モータ制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のパワートレインの制御装置。
  3. 電動過給機の応答遅れに関するパラメータを検出する応答遅れ検出手段を備え、制御手段は、該応答遅れ検出手段の検出結果と、アクセル開度の増加量とに基づいて、応答遅れが大きいほどアクセル踏み込み量が大きいほど、アシストトルクを大きな値に設定するように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動過給機を備えたパワートレインの制御装置。
  4. 路面登り勾配に関するパラメータを検出する勾配検出手段を備え、制御手段は、該勾配検出手段の検出結果に基づいて、勾配が大きいほどアシストトルクを大きな値に設定するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電動過給機を備えたパワートレインの制御装置。
  5. 渋滞に関するパラメータを検出する渋滞検出手段を備え、制御手段は、該渋滞検出手段の検出結果に基づいて、渋滞が大きいほどアシストトルクを小さな値に設定するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の電動過給機を備えたパワートレインの制御装置。
JP2004001895A 2004-01-07 2004-01-07 電動過給機を備えたパワートレインの制御装置 Expired - Fee Related JP4063217B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004001895A JP4063217B2 (ja) 2004-01-07 2004-01-07 電動過給機を備えたパワートレインの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004001895A JP4063217B2 (ja) 2004-01-07 2004-01-07 電動過給機を備えたパワートレインの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005198412A true JP2005198412A (ja) 2005-07-21
JP4063217B2 JP4063217B2 (ja) 2008-03-19

Family

ID=34817276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004001895A Expired - Fee Related JP4063217B2 (ja) 2004-01-07 2004-01-07 電動過給機を備えたパワートレインの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4063217B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007168502A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両の車間制御装置
JP2013132920A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Mitsubishi Electric Corp 電動過給機を備えたハイブリッド車両の駆動方法、及び駆動装置
JP2013252766A (ja) * 2012-06-06 2013-12-19 Nissan Motor Co Ltd 車両の駆動装置
JP2016005929A (ja) * 2014-06-20 2016-01-14 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
GB2540446A (en) * 2016-01-07 2017-01-18 Ford Global Tech Llc Method and system to deliver smooth engine torque
FR3044840A1 (fr) * 2015-12-07 2017-06-09 Renault Sas Procede de gestion de l'utilisation d'un compresseur electrique dans un vehicule dote d'une machine electrique
JP2021028211A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007168502A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両の車間制御装置
JP4581988B2 (ja) * 2005-12-20 2010-11-17 日産自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
JP2013132920A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Mitsubishi Electric Corp 電動過給機を備えたハイブリッド車両の駆動方法、及び駆動装置
JP2013252766A (ja) * 2012-06-06 2013-12-19 Nissan Motor Co Ltd 車両の駆動装置
JP2016005929A (ja) * 2014-06-20 2016-01-14 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
FR3044840A1 (fr) * 2015-12-07 2017-06-09 Renault Sas Procede de gestion de l'utilisation d'un compresseur electrique dans un vehicule dote d'une machine electrique
GB2540446A (en) * 2016-01-07 2017-01-18 Ford Global Tech Llc Method and system to deliver smooth engine torque
GB2540446B (en) * 2016-01-07 2018-12-12 Ford Global Tech Llc Method and system to deliver smooth engine torque
US10161319B2 (en) 2016-01-07 2018-12-25 Ford Global Technologies, Llc Method and system to provide engine torque
JP2021028211A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
JP7331548B2 (ja) 2019-08-09 2023-08-23 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4063217B2 (ja) 2008-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7646289B2 (en) Fuel economy indicator lamp control system
JP3478723B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP3456624B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP3216082B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP3847438B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
US8037955B2 (en) Method for operating a hybrid vehicle
JP5406270B2 (ja) 電動過給機を備えたハイブリッド車両の駆動方法、及び駆動装置
US10513973B2 (en) Method and system for engine control
JP2011051383A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP3897009B2 (ja) 電動過給機付エンジンを備えた車両の制御装置
JP2011051542A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
US20180142613A1 (en) Control device for an internal combustion engine
JP4063217B2 (ja) 電動過給機を備えたパワートレインの制御装置
JP2015147430A (ja) 車両制御装置
JPWO2006059735A1 (ja) エンジンの電動駆動過給を行う車輌の変速制御装置
JP2005180255A (ja) 電動過給機を備えたパワートレインの制御装置
JP4023443B2 (ja) 電動過給機を備えたパワートレインの制御装置
JP2005330835A (ja) 電動過給機を備えたパワートレインの制御装置
CN108430846B (zh) 混合动力系统的控制装置及控制方法
CN111075587A (zh) 用于控制发动机扭矩储备的方法和系统
Mohon et al. Development of a 48 V P0 demonstration vehicle with eBooster® air charging
JP4099160B2 (ja) ハイブリッド車両のモータトルク制御方法
JP3956934B2 (ja) 電動過給機を備えたパワートレインの制御装置
JP2004270512A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2001323818A (ja) 過給機付きエンジン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees