JP2005198322A - 無線ローカルエリアネットワーク上でセルラーネットワークを選択するシステムおよび方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）上でセルラーネットワークを選択するためのシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】
本発明による方法およびシステムにおいて、ネットワークリストは、複数の優先ＷＬＡＮを識別するため、また、優先ＷＬＡＮを介してアクセスされ得る１つ以上のセルラーネットワーク（１９〜２１，２３）を識別するために、使用され得る。セルラーネットワークは、モバイル機器（１２）のサービスエリア内の優先ＷＬＡＮを介してアクセスされるセルラーネットワークを識別するためのネットワークリストを使用して選択され得る。そのとき、ＷＬＡＮ（１４〜１７）は、最優先の利用可能なセルラーネットワークへのアクセスに基づいて選択され得る。
【選択図】 図１

Description

（分野）
本特許書類に記載される技術は、一般に、セルラーネットワークおよび無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）に関する。より詳細には、本書類は、ＷＬＡＮ上のセルラーネットワークを選択するシステムおよび方法を記載する。

（背景）
第三世代（３Ｇ）セルラーネットワークをＷＬＡＮと一体化するためのシステムが、本明細書中に参考として援用される、「３ＧＰＰ ｓｙｓｔｅｍ ｔｏ Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ（ＷＬＡＮ）Ｉｎｔｅｒｗｏｒｋｉｎｇ；Ｓｙｓｔｅｍ Ｄｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（Ｒｅｌｅａｓｅ ６）」と題する、標準仕様３ＧＰＰ ＴＳ２３．２３４中の第三世代パートナーシッププロジェクト（３ＧＰＰ）によって提案されている。

（要約）
本明細書に記載の教示に従えば、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）上でセルラーネットワークを選択するためのシステムおよび方法が提供される。ネットワークリストは、複数の優先ＷＬＡＮを識別するため、およびこの優先ＷＬＡＮを介してアクセスされ得る１つ以上のセルラーネットワークを識別するために用いられ得る。セルラーネットワークは、ネットワークリストを用い、モバイルデバイスのサービスエリア内の優先ＷＬＡＮを介してアクセスされ得るセルラーネットワークを識別することにより選択され得る。ＷＬＡＮは、そのため、最優先の利用可能な最優先セルラーネットワークへのそのアクセスに基づいて選択され得る。

本発明の方法は、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）上のセルラーネットワークを選択する方法であって、モバイル機器のサービスエリア内において複数のＷＬＡＮを識別する工程と、識別された各ＷＬＡＮのために、１つ以上のセルラーネットワークが該ＷＬＡＮを介してアクセスされ得るかどうかを決定する工程と、該識別された複数のＷＬＡＮを介してアクセスされる該セルラーネットワークから最優先セルラーネットワークを識別する工程と、該最優先セルラーネットワークにアクセスするために使用される該識別された複数のＷＬＡＮの内の１つを選択する工程と、該選択されたＷＬＡＮを介して該モバイル機器によってアクセスするために、該最優先セルラーネットワークを指定する工程とを包含し、これにより、上記目的が達成される。

優先ＷＬＡＮの各々を介してアクセスされる前記セルラーネットワークを識別する該優先ＷＬＡＮのリストを供給する工程と、該優先ＷＬＡＮのリストから前記複数のＷＬＡＮの内の１つを選択する工程とをさらに包含してもよい。

前記選択されたＷＬＡＮを介して、前記最優先セルラーネットワークとの通信リンクの確立を試みる工程と、該試みが不成功である場合、前記優先ＷＬＡＮの前記リストから前記識別された複数のＷＬＡＮの他の１つを選択する工程とをさらに包含してもよい。

前記選択されたＷＬＡＮを介して、前記最優先セルラーネットワークとの通信リンクの確立を試みる工程と、該試みが不成功である場合、前記選択されたＷＬＡＮから利用可能なセルラーネットワークのリストを受け取り、かつ前記モバイル機器によってアクセスするために該利用可能なセルラーネットワークのリストから前記セルラーネットワークの１つを指定する工程とをさらに包含してもよい。

前記最優先セルラーネットワークを識別するネットワーク認証データを生成する工程と、該ネットワーク認証データを前記ＷＬＡＮに送信する工程と、該最優先セルラーネットワークとの通信リンクを確立するために該ネットワーク認証データを使用する工程とをさらに包含してもよい。

本発明のモバイル機器は、無線ネットワーク内において使用されるモバイル機器であって、該無線ネットワークは、複数の無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）および複数のセルラーネットワークを含み、該ＷＬＡＮの各々は１つ以上の該セルラーネットワークによってインターフェースされ、該モバイル機器は、メモリサブシステムと、該無線ネットワークを通じてデータの送受信が可能な通信サブシステムと、該メモリサブシステムおよび無線ネットワークに結合された処理サブシステムであって、該メモリサブシステムに格納された命令を実行するため、および該通信サブシステムに該無線ネットワークを通じてデータを送受信させるために、該メモリサブシステム内へのデータの格納および取り出しが可能な処理サブシステムと、該メモリサブシステムに格納されたネットワークリストであって、該モバイル機器によるアクセスのための複数の優先ＷＬＡＮを識別し、さらに該優先ＷＬＡＮを介してアクセスされる１つ以上のセルラーネットワークを識別するネットワークリストと、該メモリサブシステムに格納され、該処理サブシステムによって実行されるＷＬＡＮ選択モジュールであって、該モバイル機器に、該モバイル機器のサービスエリア内において複数のＷＬＡＮを識別させることが可能で、かつ該モバイル機器のサービスエリア内の該複数のＷＬＡＮの内の１つを介してアクセスされる該ネットワークリストから最優先セルラーネットワークを識別可能な命令を含み、かつ該最優先セルラーネットワークとの通信リンクを確立するために使用されるネットワーク認証データを生成するＷＬＡＮ選択モジュールとを備え、これにより、上記目的が達成される。

前記ネットワークリストによって識別される前記セルラーネットワークは、１つ以上のホームネットワーク、優先アクセス済みネットワーク、および非優先アクセス済みネットワークを含んでもよい。

前記ネットワークリストは、前記セルラーネットワークがホームネットワーク、優先アクセス済みネットワーク、および非優先アクセス済みネットワークのいずれであるかを示す、前記識別された各セルラーネットワークのための優先ステータスを含んでもよい。

前記ＷＬＡＮ選択モジュールは、前記セルラーネットワークの前記優先ステータスに基づく前記ネットワークリストから前記最優先セルラーネットワークを識別してもよい。

前記ネットワークリストは、前記複数の優先ＷＬＡＮを識別するためのサービスセット識別子（ＳＳＩＤ）のリストを含んでもよい。

１つ以上の前記リストされたＳＳＩＤは、該ＳＳＩＤを介してアクセスされる前記１つ以上のセルラーネットワークを識別するための１つ以上のパブリックランド・モバイルネットワーク（ＰＬＭＮ）のリストを含んでもよい。

前記ネットワークリストは、ホームセルラーネットワークによって提供されてもよい。

前記ＷＬＡＮ選択モジュールは、前記複数のＷＬＡＮからのビーコン信号に対する受動的なスキャニングによって、前記モバイル機器のサービスエリア内において該複数のＷＬＡＮを識別してもよい。

前記ＷＬＡＮ選択モジュールは、前記ネットワークリストによって識別された前記複数の優先ＷＬＡＮからのビーコン信号に対する能動的なスキャニングによって、前記モバイル機器のサービスエリア内において該複数のＷＬＡＮを識別してもよい。

前記ＷＬＡＮ選択モジュールは、前記最優先セルラーネットワークのためのネットワーク識別情報を含むネットワークアクセス識別子（ＮＡＩ）を生成し、かつ該最優先セルラーネットワークとのアクセスによって該ＮＡＩを前記複数のＷＬＡＮの１つに送信することによって、該最優先セルラーネットワークとの通信リンクを確立してもよい。

前記ＮＡＩは、前記最優先セルラーネットワークのためのモバイル・カントリー・コード（ＭＣＣ）およびモバイル・ネットワーク・コード（ＭＮＣ）を識別してもよい。

（詳細な説明）
ここで、図面を参照して、図１は、ＷＬＡＮ上でセルラーネットワークを選択するための例示のシステムを示す図である。このシステムは、複数のセルラーネットワーク１９〜２１、２３とネットワークされる複数のＷＬＡＮ（１４〜１７）を有する無線ネットワークにアクセスするためのユーザ機器１２を含む。このユーザ機器は、好ましくは、セルラー電話、無線可能パーソナルデジタルアシスタント（ＰＤＡ）、双方向ポケットベル、無線可能ラップトップコンピュータ、あるいは他のそのような機器である。ＷＬＡＮ１４〜１７は、例えば、ＩＥＥＥ８０２．１１ｂネットワーク、ブルートゥースネットワーク、あるいは他の短距離無線技術であり得る。セルラーネットワーク（１９〜２１，２３）は、好ましくは、ＵＭＴＳ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｍｏｂｉｌｅ Ｓｙｓｔｅｍ）ネットワークのような第三世代（３Ｇ）セルラーネットワークであり、またＧＳＭネットワーク、ＧＰＲＳネットワーク、あるいはその他のような他のタイプのセルラーネットワークを含むことができる。

ユーザ機器１２よってアクセスされ得るセルラーネットワーク（１９〜２１，２３）は、各々、ホームネットワーク（例えば、ＨＰＬＭＮ）あるいはアクセス済み（ｖｉｓｉｔｅｄ）ネットワーク（例えば、ＶＰＬＭＮ）として指定される。ユーザ機器１２のためのホームネットワーク２３は、ユーザ機器１２のための認可情報を維持するセルラーネットワークであり、アクセス済みネットワークは（１９〜２１）は、ホームネットワーク２３とのローミング同意を有するセルラーネットワークである。そのため、ユーザ機器１２は、ホームネットワーク２３、あるいはアクセス済みネットワーク（１９〜２１）のいずれかを介してセルラーアクセスを獲得し得る。さらに、アクセス済みネットワーク（１９〜２１）は、ホームネットワーク２３とのローミング同意を有する優先ネットワーク（１９，２０）と、他の非優先ネットワーク２１とを含み得る。ユーザ機器１２によってアクセスされ得ないセルラーネットワーク（例えば、ホームネットワーク２３とのローミング同意を有しないセルラーネットワーク）は、また、無線ネットワークに含まれ得るが、図１には簡略化のために示されない。

ＷＬＡＮ（１４〜１７）は、各々、該ＷＬＡＮ（１４〜１７）を介してユーザ機器１２にセルラーネットワークアクセスを提供するために、１つ以上のセルラーネットワーク（１９〜２１，２３）と関連づけられ得る。そのため、ユーザ機器１２に利用可能なセルラーネットワーク（１９〜２１，２３）は、ＷＬＡＮ（１４〜１７）の内、ユーザ機器１２を通信状態にあるＷＬＡＮに依存し得る。例えば、示された無線ネットワークにおいて、ＷＬＡＮ１（１４）は、ユーザ機器１２にアクセス済みネットワーク１（１９）あるいはアクセス済みネットワーク２（２０）へのセルラーアクセスを提供し得、ＷＬＡＮ２（１５）は、ホームネットワーク２３あるいはアクセス済みネットワーク３（２１）へのアクセスを提供し得る。ＷＬＡＮ３（１６）は、アクセス済みネットワーク３（２１）へのアクセスを提供し得、ＷＬＡＮ４（１７）は、ユーザ機器１２によってアクセスされ得るいかなるセルラーネットワークへのアクセスも有さない。セルラーネットワーク（１９〜２１，２３）と関連づけられるＷＬＡＮ（１４〜１７）を有する無線ネットワークに関する詳細は、「３ＧＰＰ ｓｙｓｔｅｍ ｔｏ Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ（ＷＬＡＮ）Ｉｎｔｅｒｗｏｒｋｉｎｇ；Ｓｙｓｔｅｍ Ｄｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（Ｒｅｌｅａｓｅ ６）」と題する、標準仕様３ＧＰＰ ＴＳ２３．２３４中に提供されている。

図１に示された例１０において、ユーザ機器１２は４つのＷＬＡＮ（１４〜１７）のサービスエリア内にある。そのサービスエリア内にあるＷＬＡＮ（１４〜１７）を識別するために、ユーザ機器１２は、ＷＬＡＮビーコン信号（例えば、ＳＳＩＤ）のために受動的にスキャンし得、あるいは、例えば特定のＳＳＩＤからサポートを請求するためのプローブ要求を送信することによって、特定ＷＬＡＮのための帯域を能動的にスキャンし得る。利用可能なＷＬＡＮ（１４〜１７）がユーザ機器１２によって識別されると、ユーザ機器１２のメモリに格納された優先ＷＬＡＮのリストを利用してどのＷＬＡＮ（１４〜１７）にアクセスするかを決定する。優先ＷＬＡＮのリストは、リストされた各ＷＬＡＮ（１４〜１７）を介して利用可能なセルラーネットワーク（１９〜２１，２３）を識別する。ＬＡＮリストからの情報を使用して、ユーザ機器１２は、利用可能なセルラーネットワーク（１９〜２１，２３）に基づいてＷＬＡＮ（１４〜１７）を選択し得る。例えば、ホームネットワーク２３へのアクセスを有するＷＬＡＮ２（１５）は、単にアクセス済みネットワーク（１９〜２１）へのアクセスを有するＷＬＡＮ（１４，１６）に優先して選択され得る。同様に、優先アクセス済みネットワーク（１９，２０）へのアクセスを有するＷＬＡＮ１（１４）は、単に非優先アクセス済みネットワーク２１へのアクセスを有するＷＬＡＮ３（１６）に優先して選択され得、非優先アクセス済みネットワーク２１へのアクセスを有するＷＬＡＮ３（１６）は、セルラーアクセスを提供するために利用され得ないＷＬＡＮ４（１７）に優先して選択され得る。

図２は、ユーザ機器上で維持され得るＷＬＡＮリスト３０の例を示す。ＷＬＡＮリスト３０は、特定ユーザ機器１２のための優先ＷＬＡＮ３２（例えば、優先ＳＳＩＤ）を識別する。優先ＷＬＡＮ３２のリストは、好ましくはホームネットワーク２３によって提供され、また、ユーザ機器１２のオペレータによって優先される利用可能なＷＬＡＮのリストを含み得る。さらに、ＷＬＡＮリスト３０は、リスト３０内の各優先ＷＬＡＮ３２を介してアクセスされ得るセルラーネットワーク３４（もしあれば）を識別する。各利用可能なセルラーネットワーク３４のために、ＷＬＡＮリスト３０は、ネットワーク識別情報（ＮＴＷ ＩＤ）３６および特定ネットワークのための序列的な優先ステータス３８を含み得る。セルラーネットワーク優先ステータス３８は、所望（例えば、最優先）のセルラーネットワークに基づいてＷＬＡＮを選択するために使用され得る。示された例においては、利用可能なセルラーネットワーク３４のための優先順序は、ホーム（ＨＯＭＥ）、優先（ＰＲＥＦＥＲＲＥＤ）、および非優先（ＮＯＮ−ＰＲＥＦＥＲＲＥＤ）である。例えば、ユーザ機器１２がＷＬＡＮ１（１４）およびＷＬＡＮ２（１５）のサービスエリア内にある場合、ユーザ機器１２は、ホームネットワーク（すなわち、最優先セルラーネットワーク）がＷＬＡＮ２（１５）を介してアクセスされ得るため、短距離通信のためにＷＬＡＮ１（１４）を選択し得る。

図３は、図２のセルラーネットワーク優先例に基づいた図１の無線ネットワーク内のＷＬＡＮ部分の例を示す。ユーザ機器１２が、そのセルラーネットワークアクセスに基づいて最優先の利用可能なＷＬＡＮ（図にはＷＬＡＮ２が例示される）を選択すると、ユーザ機器は、例えばネットワークアクセス識別子（ＮＡＩ）５２を生成および送信することによって、選択されたＷＬＡＮ２（１５）とネットワーク認証手続きを開始する。ネットワーク認証データ（ＮＡＩ）５２は、選択されたセルラーネットワークのためのネットワーク識別情報（ＮＴＷ ＩＤ）を含めるために、ユーザ機器１２によって構築され得る。ネットワーク識別情報（ＮＴＷ ＩＤ）は、例えば選択されたセルラーネットワーク２３のモバイル・カントリー・コード（ＭＣＣ）およびモバイル・ネットワーク・コード（ＭＮＣ）を含み得る。そのため、ＷＬＡＮ２（１５）は、ユーザ機器に選択されたセルラーネットワーク２３を認証するために、ネットワーク識別情報を使用し得る。認証に成功した場合、ユーザ機器１２は、ＷＬＡＮ２（１５）を介して選択されたセルラーネットワーク２３と通信し得る。

選択されたＷＬＡＮ２（１５）が（ＮＡＩ）５２を拒否した場合、ＷＬＡＮ２（１５）は、ユーザ機器１２に対して、その利用可能なセルラーネットワークを示す情報を送信し得る。これは、例えば、ユーザ機器１２内の優先ＷＬＡＮリストが過去に提供されたため、選択されたＷＬＡＮ２（１５）のローミング同意が変化した場合に起こり得る。ＷＬＡＮ２（１５）からの利用可能セルラーネットワークの更新リストは、ホームネットワーク２３が許可されるまで一時的にユーザ機器１２に格納され得る。そのため、ユーザ機器１２は、ＷＬＡＮ２（１５）から受信した一時的な利用可能セルラーネットワークリストに基づいて、ＷＬＡＮ２（１５）に対する新たな（ＮＡＩ）５２を生成し得るか、あるいは、その優先ＷＬＡＮリスト３０から異なるＷＬＡＮを選択し得る。ＷＬＡＮ２（１５）から提供された一時的な利用可能セルラーネットワークリストから選択する場合、ユーザ機器１２は、最優先の利用可能セルラーネットワークである優先ＷＬＡＮリスト３０から決定し得る。

図４は、ＷＬＡＮ上のセルラーネットワークを選択するための方法例を示すフローチャートである。工程６２において、図２において示されたＷＬＡＮリストのような、各ＷＬＡＮに利用可能なセルラーネットワークを識別する優先ＷＬＡＮリストを含めるために、ユーザ機器が提供される。工程６４において、電源投入後に、ユーザ機器は利用可能なＷＬＡＮに対して（能動的ある受動的に）スキャンする。工程６６の判断において、方法は、優先ＷＬＡＮリストからのいずれか１つ以上のＷＬＡＮがユーザ機器によって検出されたかどうかを決定する。工程６６において、１つ以上の優先ＷＬＡＮが検出された場合、方法は、工程６８に進む。一方、いずれの優先ＷＬＡＮも検出されない場合、方法は、工程７６に進む。

工程６８において、ＷＬＡＮは、図１〜図３を参照して上記されたように、利用可能なセルラーネットワークに基づいて工程６４および工程６６において選択された優先ＷＬＡＮから選択される。このとき、ユーザ機器に選択されたセルラーネットワークを認証するために、工程７０において、ネットワーク認証データ（例えばＮＡＩ）が生成される。工程７２において、ネットワーク認証データ（ＮＡＩ）が選択されたＷＬＡＮによって受理されたかどうかが判断される。受理された場合、ユーザ機器にセルラーネットワークを認証され、工程７４において、ユーザ機器とセルラーネットワークとの間の無線通信リンクが、選択されたＷＬＡＮを介して確立される。一方、ＷＬＡＮがネットワーク認証データ（ＮＡＩ）を受理しなかった場合、工程７６に進む。それに代えて、ＬＡＮがネットワーク認証データ（ＮＡＩ）を受理しなかった場合、選択されたＷＬＡＮは、工程７３において、優先ＷＬＡＮリストから（例えば、ＷＬＡＮリストがホームネットワークによって再提供されるまで）除去され得る。そして、優先ＷＬＡＮリストから他の利用可能なＷＬＡＮを選択するために工程６８に戻る。

いかなる優先ＷＬＡＮも利用できない場合（工程６６あるいは工程７２）、工程７６および工程７８において、ユーザ機器は、サービスエリア内において１つ以上のＷＬＡＮから受信したネットワーク情報からセルラーネットワークを選択し得る。工程７６において、利用可能なセルラーネットワークのリストがＷＬＡＮから受信される。このとき、ネットワーク認証データ（例えば、ＮＡＩ）が、工程７８において生成され、そして工程７４において、利用可能なセルラーネットワークの１つとの通信リンクを確立するために、ＷＬＡＮに送信される。セルラーネットワークは、例えば、ＷＬＡＮリスト３０からのセルラーネットワーク優先を使用して、工程７８において選択され得る。

図５は、モバイル通信機器２１００の例を示すブロック図である。モバイル機器２１００は、処理サブシステム（プロセッサ）２１３８、通信サブシステム２１１１、短距離通信サブシステム２１４０、メモリサブシステム（２１２４，２１２６）、および他の種々の機器サブシステムおよび/またはソフトウェアモジュール２１４２を含む。また、モバイル機器２１００はユーザインターフェースを含み、該ユーザインターフェースは、ディスプレイ２１２２、シリアルポート２１３０、キーボード２１３２、スピーカ２１３４、マイクロフォン２１３６、１つ以上の予備入出力装置２１２８、および/または他のユーザインターフェースを含み得る。

処理サブシステム２１３８は、モバイル機器２１００を全体的に制御する。処理サブシステム２１３８によって実行されるＯＳ（オペレーションシステム）ソフトウェアは、フラッシュメモリのような持続性の格納装置に格納され得るし、また読出し専用メモリ（ＲＯＭ）あるいは同様な蓄積素子のような、メモリサブシステム内の他のタイプのメモリ装置にも格納され得る。さらに、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）２１２６のような揮発性格納装置内に、システムソフトウェア、特定装置用ドライバ、あるいはそれらの一部が、一時的にロードされ得る。

処理サブシステム２１３８は、そのＯＳ機能に加えて、機器２１００上のソフトウェアアプリケーション２１２４を実行可能にする。データ通信及び音声通信のような基本的機器動作を制御するアプリケーションの所定の設定は、製造中に機器２１００内にインストールされ得る。例えば、機器アプリケーションは、図１〜図４を参照して上記されたように、ＷＬＡＮを選択するためのＷＬＡＮ選択モジュール２１２４Ｄおよび優先ＷＬＡＮリスト２１２４Ｅ、ならびにセルラーネットワークを含み得る。

データ通信及び音声通信を含む通信機能は、通信サブシステム２１１１を介して実行され、あるいは短距離通信サブシステム２１４０を介しても実行される。通信サブシステム２１１１は、受信部２１１２、送信部２１１４、および１以上のアンテナ（２１１６，２１１８）を含む。さらに、通信サブシステム２１１１は、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）２１２０あるいは他の処理装置、およびローカル発振器（ＬＯｓ）２１１３のような処理モジュールも含む。通信サブシステム２１１１の特殊な設計および実行は、モバイル機器２１００の動作が意図される通信ネットワークに依存する。例えば、モバイル機器２１００は、Ｍｏｂｉｔｅｘ^ＴＭモバイル通信システム、ＤａｔａＴＡＣ^ＴＭモバイル通信システム、ＧＳＭネットワーク、ＧＰＲＳネットワーク、ＵＭＴＳネットワーク、および/またはＥＤＧＥネットワーク内において動作するように設計された通信サブシステム２１１１を含み得る。

ネットワークアクセス要求は、通信システムのタイプに依存して変化する。例えば、ＭｏｂｉｔｅｘおよびＤａｔａＴＡＣネットワークにおいては、モバイル機器は、独自の個人識別番号あるいは各機器に関係するＰＩＮを使用してネットワークに登録される。しかしながら、ＵＭＴＳおよびＧＳＭ／ＧＰＲＳネットワークにおいては、ネットワークアクセスは、機器の申込者あるいはユーザに関係する。そのため、ＧＳＭ／ＧＰＲＳあるいはＵＭＴＳネットワークにおいて動作するためには、ＧＰＲＳおよびＵＭＴＳ機器は、一般的にはＳＩＭあるいはＵＳＩＭカードと呼ばれる申込者識別モジュールを要求する。

要求されたネットワーク登録あるいは有効化手順が終了したとき、モバイル機器２１００は、通信ネットワーク２１１９を通じて通信信号を送受信し得る。通信ネットワーク２１１９からアンテナ２１１６を介して受信された信号は、受信部２１１２に送られる。受信部２１１２は、信号増幅、周波数ダウン変換、フィルタリング、チャネル選択等を行い、また、アナログからデジタルへの（ＡＤ）変換も行い得る。受信信号のＡＤ変換によって、ＤＳＰは、復調およびデコードのようなさらに複雑な通信機能を実行することができる。同様に、ネットワーク２１１９に送信される信号は、ＤＳＰ２１２０によって処理（例えば、変調あるいはエンコード）され、そして、ＤＡ変換、周波数アップ変換、フィルタリング、増幅、およびアンテナ２１１８を介しての通信ネットワーク２１１９（あるいはネットワーク）への送信を行うために、送信部２１１４に供給される。

通信信号の処理に加え、ＤＳＰ２１２０は受信部２１１２および送信部２１１４の制御を行う。例えば、受信部２１１２および送信部２１１４において通信信号に供給されるゲインは、ＤＳＰ２１２０において実行された自動ゲイン制御手順によって好適に制御され得る。

データ通信モードにおいて、テキストメッセージあるいはウェブページのダウンロードのような受信信号は、通信サブシステム２１１１によって処理され、処理装置２１３８に入力される。受信信号は、ディスプレイ２１２２あるいは予備入出力装置２１２８の一部に出力するために、処理装置２１３８によってさらに処理される。機器ユーザは、また、キーボード２１３２、および/またはタッチパッド、ロッカースイッチ、サムホイール、あるいはその他のタイプの入力装置のような他の予備入出力装置２１２８を用いて、電子メールのようなデータアイテムを作成し得る。作成されたデータアイテムは、通信サブシステム２１１１を介して通信ネットワーク２１１９を通じて送信され得る。

音声通信モードにおいては、機器の全体的な動作は、受信信号がスピーカ２１３４に出力されること、および送信信号がマイクロフォン２１３６によって生成されることを除いて、実質的にデータ通信モードと等しい。また、音声メッセージ録音システムのような、選択的な音声あるいはオーディオ入出力サブシステムは、機器２１００によって実行され得る。またさらに、ディスプレイ２１２２は、例えばコールパーティの識別、音声コールの持続時間、あるいは情報に関連した他の音声コールを表示するために、音声通信モードにおいて利用され得る。

短距離通信サブシステム２１４０は、モバイル機器２１００と必ずしも必要とされない他の近似するシステムあるいは機器との間の通信を可能にする。例えば、短距離通信サブシステム２１４０は、許可された類似のシステム及び機器との通信のために提供される、赤外線機器及びその関連回路および部品、あるいはＢｌｕｅｔｏｏｔｈ^ＴＭ通信モジュールを含み得る。

本記載は、ベストモードを含み、本発明を開示するための例を使用し、また当業者が本発明を成しかつ利用し得るような例を使用する。本発明の特許的特徴は、当業者において発想される他の例を含み得る。

ＷＬＡＮ上のセルラーネットワークを選択するためのシステムの例を示す図である。 ユーザ機器上で維持され得るＷＬＡＮリストの例を示す。 図２のセルラーネットワーク優先例に基づいた図１の無線ネットワーク内のＷＬＡＮ部分の例を示す。 ＷＬＡＮ上のセルラーネットワークを選択するための方法例を示すフローチャートである。 モバイル通信機器の例を示すブロック図である。

符号の説明

１２ ユーザ機器
１４ ＷＬＡＮ（無線ローカルエリアネットワーク）１
１５ ＷＬＡＮ２
１６ ＷＬＡＮ３
１７ ＷＬＡＮ４
１９，２０，２１ セルラーネットワーク
２３ ホームネットワーク（セルラーネットワーク）
３０ ＷＬＡＮリスト
３６ ネットワーク識別情報（ＮＴＷ ＩＤ）
３８ 優先ステータス
５２ ネットワークアクセス識別子（ＮＡＩ）
２１００ モバイル機器
２１１１ 通信サブシステム
２１３８ 処理サブシステム
２１２４，２１２６ メモリサブシステム
２１２４Ｄ ＷＬＡＮ選択モジュール
２１２４Ｅ 優先ＷＬＡＮリスト（ネットワークリスト）

Claims (16)

1. 無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）上のセルラーネットワークを選択する方法であって、
   モバイル機器のサービスエリア内において複数のＷＬＡＮを識別する工程と、
   識別された各ＷＬＡＮのために、１つ以上のセルラーネットワークが該ＷＬＡＮを介してアクセスされ得るかどうかを決定する工程と、
   該識別された複数のＷＬＡＮを介してアクセスされる該セルラーネットワークから最優先セルラーネットワークを識別する工程と、
   該最優先セルラーネットワークにアクセスするために使用される該識別された複数のＷＬＡＮの内の１つを選択する工程と、
   該選択されたＷＬＡＮを介して該モバイル機器によってアクセスするために、該最優先セルラーネットワークを指定する工程と
   を包含する、方法。
2. 優先ＷＬＡＮの各々を介してアクセスされる前記セルラーネットワークを識別する該優先ＷＬＡＮのリストを供給する工程と、
   該優先ＷＬＡＮのリストから前記複数のＷＬＡＮの内の１つを選択する工程と、
   をさらに包含する、請求項１に記載の方法。
3. 前記選択されたＷＬＡＮを介して、前記最優先セルラーネットワークとの通信リンクの確立を試みる工程と、
   該試みが不成功である場合、前記優先ＷＬＡＮの前記リストから前記識別された複数のＷＬＡＮの他の１つを選択する工程と、
   をさらに包含する、請求項２に記載の方法。
4. 前記選択されたＷＬＡＮを介して、前記最優先セルラーネットワークとの通信リンクの確立を試みる工程と、
   該試みが不成功である場合、前記選択されたＷＬＡＮから利用可能なセルラーネットワークのリストを受け取り、かつ前記モバイル機器によってアクセスするために該利用可能なセルラーネットワークのリストから前記セルラーネットワークの１つを指定する工程と
   をさらに包含する、請求項２または３に記載の方法。
5. 前記最優先セルラーネットワークを識別するネットワーク認証データを生成する工程と、
   該ネットワーク認証データを前記ＷＬＡＮに送信する工程と、
   該最優先セルラーネットワークとの通信リンクを確立するために該ネットワーク認証データを使用する工程と、
   をさらに包含する、請求項１から４のいずれか１項に記載の方法。
6. 無線ネットワーク内において使用されるモバイル機器であって、該無線ネットワークは、複数の無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）および複数のセルラーネットワークを含み、該ＷＬＡＮの各々は１つ以上の該セルラーネットワークによってインターフェースされ、
   該モバイル機器は、
   メモリサブシステムと、
   該無線ネットワークを通じてデータの送受信が可能な通信サブシステムと、
   該メモリサブシステムおよび無線ネットワークに結合された処理サブシステムであって、該メモリサブシステムに格納された命令を実行するため、および該通信サブシステムに該無線ネットワークを通じてデータを送受信させるために、該メモリサブシステム内へのデータの格納および取り出しが可能な処理サブシステムと、
   該メモリサブシステムに格納されたネットワークリストであって、該モバイル機器によるアクセスのための複数の優先ＷＬＡＮを識別し、さらに該優先ＷＬＡＮを介してアクセスされる１つ以上のセルラーネットワークを識別するネットワークリストと、
   該メモリサブシステムに格納され、該処理サブシステムによって実行されるＷＬＡＮ選択モジュールであって、該モバイル機器に、該モバイル機器のサービスエリア内において複数のＷＬＡＮを識別させることが可能で、かつ該モバイル機器のサービスエリア内の該複数のＷＬＡＮの内の１つを介してアクセスされる該ネットワークリストから最優先セルラーネットワークを識別可能な命令を含み、かつ該最優先セルラーネットワークとの通信リンクを確立するために使用されるネットワーク認証データを生成するＷＬＡＮ選択モジュールと
   を備える、モバイル機器。
7. 前記ネットワークリストによって識別される前記セルラーネットワークは、１つ以上のホームネットワーク、優先アクセス済みネットワーク、および非優先アクセス済みネットワークを含む、請求項６に記載のモバイル機器。
8. 前記ネットワークリストは、前記セルラーネットワークがホームネットワーク、優先アクセス済みネットワーク、および非優先アクセス済みネットワークのいずれであるかを示す、前記識別された各セルラーネットワークのための優先ステータスを含む、請求項７に記載のモバイル機器。
9. 前記ＷＬＡＮ選択モジュールは、前記セルラーネットワークの前記優先ステータスに基づく前記ネットワークリストから前記最優先セルラーネットワークを識別する、請求項８に記載のモバイル機器。
10. 前記ネットワークリストは、前記複数の優先ＷＬＡＮを識別するためのサービスセット識別子（ＳＳＩＤ）のリストを含む、請求項６から９のいずれか１項に記載のモバイル機器。
11. １つ以上の前記リストされたＳＳＩＤは、該ＳＳＩＤを介してアクセスされる前記１つ以上のセルラーネットワークを識別するための１つ以上のパブリックランド・モバイルネットワーク（ＰＬＭＮ）のリストを含む、請求項１０に記載のモバイル機器。
12. 前記ネットワークリストは、ホームセルラーネットワークによって提供される、請求項６から１１のいずれか１項に記載のモバイル機器。
13. 前記ＷＬＡＮ選択モジュールは、前記複数のＷＬＡＮからのビーコン信号に対する受動的なスキャニングによって、前記モバイル機器のサービスエリア内において該複数のＷＬＡＮを識別する、請求項６から１２のいずれか１項に記載のモバイル機器。
14. 前記ＷＬＡＮ選択モジュールは、前記ネットワークリストによって識別された前記複数の優先ＷＬＡＮからのビーコン信号に対する能動的なスキャニングによって、前記モバイル機器のサービスエリア内において該複数のＷＬＡＮを識別する、請求項６から１３のいずれか１項に記載のモバイル機器。
15. 前記ＷＬＡＮ選択モジュールは、前記最優先セルラーネットワークのためのネットワーク識別情報を含むネットワークアクセス識別子（ＮＡＩ）を生成し、かつ該最優先セルラーネットワークとのアクセスによって該ＮＡＩを前記複数のＷＬＡＮの１つに送信することによって、該最優先セルラーネットワークとの通信リンクを確立する、請求項６から１４のいずれか１項に記載のモバイル機器。
16. 前記ＮＡＩは、前記最優先セルラーネットワークのためのモバイル・カントリー・コード（ＭＣＣ）およびモバイル・ネットワーク・コード（ＭＮＣ）を識別する、請求項１５に記載のモバイル機器。

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