JP2005197120A - 燃料電池発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】
凝縮水の発生による悪影響を除いて、安定な運転が可能な燃料電池発電システムを提供することにある。
【解決手段】
制御装置100は、燃料改質する燃料処理装置1から燃料電池9に供給されるアノードガスの燃料電池入口温度を、電池スタック温度よりもある許容範囲内の温度差を保って常に低くなるよう温度制御する。熱交換器11−Aは、燃料処理装置1の出口と燃料電池9のアノード入口との間に設けられ、燃料処理装置1から燃料電池9に供給されるアノードガス(高温側)と冷却媒体(低温側)を熱交換させる。制御装置100は、電池スタック温度を監視しながら、冷却媒体の流量あるいは熱交換器の入口温度を調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池を主電源とする燃料電池発電システムに係り、特に、電力需要変動及び給湯需要変動の大きい固体高分子型の家庭用燃料電池発電給湯システムに用いるに好適な燃料電池発電システムに関する。
従来の燃料電池発電システムの構成としては、例えば、特開2001−93550号公報に記載されているようなものが知られている。燃料電池は、家庭用のように一部時間帯により高い需要電力が必要だが、平均的には需要電カが低い場合は、効率的な運転をするために、電力需要に追随して部分負荷運転するのが経済的である。このような部分負荷追従運転状況下のもとでは、負荷に応じて電池の温度が変化するとともに、燃料改質装置からの改質ガスの流量や組成も変化する。また、排熱回収系の熱交換器での熱交換量も変化する。さらに、100℃以下の温度で運転され、かつ、改質ガスを含む電池に出入りするガスの水蒸気濃度が高いため、凝縮水が発生し、この凝縮水量も変動する。
特に燃料改質装置から出たアノードガスは水蒸気濃度が高く、このままの濃度で電池内に供給されると電池内で凝縮が起こり、セパレータ流路内でフラッディングや流路閉塞を起こし、電池性能の低下や電圧の不安定化を招くとともに、補機動力を増大させる原因ともなる。
このため擬水性の高いセパレータ流路構成材料をもちいて、水の移動をスムーズにして電池外に排出しやすくしたり、流速を速くするため電池スタックのセパレータ流路構造を改善し、全ての運転範囲においてフラッディングや流路閉塞を起こさないように工夫することが考えられている。
特開2001−93550号公報
しかし、上述の電池スタック構造では、圧力損失の増大を招き、ブロア動力の増大による発電効率の低下やセパレータ流路構造や製作プロセスが非常に複雑になり、製作コストアップにつながることなど問題が多く、又凝縮水の電池外への確実な排除という面から見ても信頼性において充分確立した技術とはいえなかった。
電池を低コストで提供し、しかも安定した運転とかつ所定の性能を維持する上で、上記の欠点は大きな障害となるため、システム面から運転状態に応じたアノードガス中の水蒸気濃度の管理が必要である。
この改善策として、改質装置と電池間にはアノードガスを冷却し、ガス中の水分を凝縮させ、気水分離器によりガス中から水を緋除し、ガス中の水蒸気濃度を低減するための熱交換器を備えている。
ただし、熱交換器の冷却性能は、一般的には定格負荷条件あるいは任意の負荷条件にて設計されていたり、また、給湯温度を維持するような熱回収システムに主眼が置かれており、様々な負荷条件下においても最適なアノードガス中の水蒸気濃度を維持し、電池内の凝縮水発生に起因する悪影響を緋除できるような配慮はなされていない。
本発明の目的は、凝縮水の発生による悪影響を除いて、安定な運転が可能な燃料電池発電システムを提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、燃料改質する燃料処理装置と燃料電池とを有する燃料電池発電給湯システムにおいて、前記燃料処理装置から前記燃料電池に供給されるアノードガスの燃料電池入口温度を、電池スタック温度よりもある許容範囲内の温度差を保って常に低くなるよう温度制御する制御手段を備えるようにしたものである。
かかる構成により、凝縮水の発生による悪影響を除いて、安定な運転が可能となる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記燃料処理装置の出口と前記燃料電池のアノード入口との間に設けられ、前記燃料処理装置から前記燃料電池に供給されるアノードガス(高温側)と冷却媒体(低温側)を熱交換させる熱交換器を備え、前記制御手段は、電池スタック温度を監視しながら、前記冷却媒体の流量あるいは前記熱交換器の入口温度を調整するようにしたものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記制御手段は、前記温度差を負荷が小さくなるほど大きくするように設定するようにしたものである。
(4)上記(1)において、好ましくは、前記冷却媒体として、水道からポンプにより供給される給湯用の温水となる熱回収水を用い、前記制御手段は、前記熱交換器を流れる熱回収水の流量を制御することにより、アノードガスの熱交換器の出口温度(前記燃料電池の入口のアノードガス温度)を調節するようにしたものである。
(5)上記(1)において、好ましくは、前記燃料電池発電給湯システムの排熱回収源となる前記燃料電池の出口の冷却媒体,前記燃料電池の出口のカソード排ガス,前記燃料電池の出口のアノード排ガスの各熱源流体に対し、給湯用の水道水を加温するための熱交換器を配置した排熱回収水系統を有し、この排熱回収水系統の任意の箇所から熱回収水の一部、あるいは全部を、前記燃料処理装置から前記燃料電池に供給されるアノードガスと熱交換させるための熱交換器と、上記排熱回収水系統の任意の箇所から上記熱交換器に熱回収水を供給するためのバイパス系統とを備えるようにしたものである。
本発明によれば、凝縮水の発生による悪影響を除いて、安定な運転が可能となる。
以下、図1を用いて、本発明の第1の実施形態による燃料電池発電システムの構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による燃料電池発電システムの構成を示す系統図である。
本実施形態の燃料電池発電給湯システムは、都市ガス2,空気3を昇圧するブロア34,35と、水道水30から脱イオン水5をつくる水処理装置23と、水素を含むアノードガス6を生成する燃料処理装置1と、燃料電池9と、燃料電池9にカソード空気8を供給する空気ブロア36と、空気8を加湿する加湿セル28と、燃料電池の冷却系統を構成する電池9内の冷却セル9c,冷却水タンク10,冷却水ポンプ24,熱交換器11−Bと、熱回収系統を構成する、3つの熱交換器11−A,B,D,熱回収により発生した温水20を貯える貯湯槽18,熱回収系統に水道水21を送り込む循環ポンプ17と、その他、燃料電池9へ供給するカソード空気8を燃料電池9からのカソード排ガス15aで予熱する熱交換器11−Cと、水道水21と温水20からバイパスされた温水19とブレンドする合流弁16とから、主として構成される。
以上のように構成された燃料電池発電給湯システムでは、都市ガス2,空気3,脱イオン水5,及び戻りアノードガス4が、それぞれ燃料処理装置1に導入される。燃料処理装置1では、上記導入ガスや水により、水素リッチなアノードガス6が生成され、また、燃焼排ガス7が排出される。次に、燃料電池9には、燃料処理装置1からのアノードガス6が熱交換器11−Aにて冷却され、電池に適した温度のアノードガス31となり、冷却した際に凝縮した水はドレントラップ25にて排除されアノード9aへ、また、カソード空気ブロア36により空気8は加湿セル28を通って加湿された空気29となり、カソード9bへそれぞれ流入する。燃料電池9では、空気29中の酸素とアノードガス6中の水素が電気化学反応により直流の電力と、熱を発生させる。この熱の一部は、先に述べた燃料電池冷却系で除去され、残りはカソード排ガス15a及びアノード排ガス14となって電池外へ排出される。
次に熱回収系統について説明する。水道水21が循環ポンプ17により熱回収系統に設けられた3つの熱交換器11−D,11−B,11−Aの順に通過することにより熱をもらい、所定の給湯温度の温水20となって貯湯槽18に貯められる。最上流側の熱交換器11−Dでは、電池アノード9aを出たアノード排ガス14とカソード9bを出たカソード排ガス15bと熱交換する。次の熱交換器11−Bでは、冷却セル9cを出た電池冷却水12と熱交換される。電池冷却水系統では、燃料電池9を冷却するために、貯水槽10からポンプ24により冷却水13が冷却セル9cを流れて、電池を冷却する。そして電池から出てきた冷却水12は加湿セル28を通って、熱交換器11−Bに入り、電池から奪った熱を低温側の熱回収系続27に与え、貯水槽10にもどる。最後の熱交換器11−Aでは燃料処理装置1からの100℃以上の温度のアノードガス6との熱交換である。この熱交換器を出た熱回収水は所定の60℃の温水20となる。
ここで問題となるのは、熱交換器11−Aの出口のアノードガス31の温度である。燃料処理装置1から生成されるアノードガス6中には燃料処理装置1の運転条件にもよるが、高い露点温度(60〜70℃)の水蒸気を有している場合が多い。すなわち、熱交換器11−Aで冷却されるアノードガス6の出口温度が露点温度になり、アノードガス31に含まれる水分濃度を決定することになる。もし、この温度が電池9の温度に近い、あるいは高くなると、電池内のアノード流路内で水が凝縮し、フラッディングや流路閉塞を引き起こし、セル電圧の低下や不安定な挙動が生じやすくなる。これを防ぐには、理想的にはアノード流路内が飽和状態、あるいはそれを少し下回る程度が、膜の乾燥を防ぐ上でも、また、凝縮を抑える点においても好ましいものである。そのためには、アノードガス31の露点温度は電池温度よりも低くする必要がある。なぜなら反応により水素が消費され相対的に水蒸気の農度が高くなるため、入口での水蒸気濃度が高いとそれだけ電池内で飽和に達しやすくなり、凝縮も生じやすくなるからである。
本実施形態では、上記の点を考慮し、さらに、アノードガス31の温度を制御する手段を備えている。すなわち、電池温度測定部105の温度と熱交換器11−A入口の熱回収水温度測定部106の温度が検出され、制御部100にそれぞれ入力信号103,102として送られる。制御部100では、その温度差△Tを求め、その値が運転負荷レベルに応じて定まる設定値に収まるように、制御部100から流量制御信号101が熱回収水循環ポンプ17に伝わり、ポンプ吐出流量を制御する。即ち、温度差△Tが設定値より大きいときは、熱回収水21のポンプ吐出流量を減少させて熱回収水温度測定部106の温度を上げることにより、アノードガス入口温度31の温度を上げる。逆に、温度差△Tが設定値より小さいときは、熱回収水21のポンプ吐出流量を増加させて、熱回収水温度106、アノードガス入口温度31の温度を下げる。
事前の評価で熱交換器11−Aの出口のアノードガス31の温度は、熱回収側の入口温度に引っ張られやすく、このため熱交換器11−A入口の熱回収水温度測定部106の温度と熱交換器11−A出口のアノードガス31の温度はほとんど等しくなるので、制御対象と操作因子を同一の熱回収水側にすることにより制御の信頼性、応答性を高めている。従って、熱交換器11−Aの入口の熱回収水温度測定部106の代わりにアノードガス入口温度31の温度を用いてもよいものである。
なお、上記温度差△Tの設定値は、例えば、1KW級電池において、定格条件では約5℃程度、負荷が小さくなるにつれて△Tを大きく設定するようにしており、負荷50%では10〜15℃程度必要になる。温度差ΔTをどの程度に設定するかは、流路の内表面の撥水性で変える必要がある。例えば、負荷50%では撥水性が良い場合には10℃程度であり、撥水性があまりよくない場合には15℃程度である。また、負荷と温度差ΔTの関係は、ほぼ直線的に変化させるようにする。負荷範囲としては、例えば、30%〜100%程度の範囲であり、したがって、負荷30%では12〜19℃程度必要になる。
これは、凝縮水によるフラッディングや流路閉塞が電池セパレータ流路内を流れるガスの流速と密接な関係にあり、流速が遅いほど、流路内に生成された凝縮水が電池外に排出されにくくなることに起因しているからである。負荷が小さくなるほど燃料利用率一定運転では、負荷に比例してアノードガス流量も減少するため、セパレータ流路内のガス流速も遅くなるので低負荷になるほど、電池温度とアノードガス入口温度の差をとることにより、電池内での凝縮水発生量を抑えることで、流速の問題を回避しようとするものである。
以上説明したように、本実施形態では、大きな電池スタック構造変更を伴うことなく、アノードガス電池入口温度制御を新たに加えることにより、定格運転条件だけでなく、部分負荷運転時においても、電池内アノード流路内で発生する凝縮水量を制御できることになり、電池内の凝縮水に起因するフラッディングや流路閉塞を防止できるので、常時安定した運転ができる。
次に、図2を用いて、本発明の第2の実施形態による燃料電池発電システムの構成について説明する。
図2は、本発明の第2の実施形態による燃料電池発電システムの構成を示す系統図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態は、図1に示した部分負荷まで含めたシステムの安定運転だけでなく、電池温度が低下する部分負荷運転時において必要な給湯温度を維持できるようにしたものである。
部分負荷時では、発電による発熱量が低下するのに対して、放熱などの熱損失はあまり変化しないため、一般的に電池温度測定部105の温度は下がる。システム自体の断熱効果によっても異なるが、例えば定格で70℃以上の電池運度が50%負荷だと65℃以下になる。このため、電池安定運転のためには上述したように熱交換器11−Aの出口のアノードガス31aの温度も電池温度に伴い低くなる。その結果、熱交換器11−Aの入口の熱回収水温度も低くせざるを得なくなり、熱交換器11−Aの出口での温水20の温度が所定の給湯温度(60℃)に至らない可能性も運転状態によっては生じる。
このため本実施形態では、給湯温度測定点112の温度信号111を制御部110に入カし、所定の給湯温度が得られるよう、熱回収水循環ポンプ17に流量制御信号101が送られ、ポンプ吐出流量を制御する。即ち給湯温度測定部112の温度が設定値より低いときは、熱回収水21のポンプ吐出流量を減少させて給湯温度測定部112の温度を上げることになる。
この場合、給湯温度は所定温度の60℃以上に保たれることになるが、熱交換器11−Aの出口のアノードガス31aの温度も給湯温度に引きずられる形で高くなり、電池温度との温度差△Tが小さくなり電池の安定性に問題が生じる場合が出てくる。
そこで図2の熱交換器11−Aの出口でのアノードガス31aの温度は、給湯温度が保たれる程度までしか冷却させずにし、所定の△Tになるまでの冷却は電池9と熱交換器11−Aの間に設けた冷却器32により行う。冷却器出口に設けたアノードガス温度31bの温度測定部107の温度信号104と電池温度の温度信号103から制御部100にて、所定の温度差△Tに必要な冷却器制御信号108が冷却器に送られ、アノードガスを冷却する。冷却方式は空冷、水冷など任意の方式がとられる。
本実施形態では、給湯温度制御とは別に電池アノード入口温度を別に冷却する手段を設けたことにより、部分負荷運転時においても給湯温度と電池安定運転を同時に維持することができる。
次に、図3を用いて、本発明の第3の実施形態による燃料電池発電システムの構成について説明する。
図3は、本発明の第3の実施形態による燃料電池発電システムの構成を示す系統図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態は、図2に示したアノードガス31aの冷却方法に関するもので、図2とは異なる冷却システムを示すものである。
本実施形態では、熱交換器11−D出口の熱回収水27aの温度は電池温度よりは低く、しかも40℃以上の温度があるので、この熱回収水をバイパスライン37を通して熱交換器32に導入し、アノードガス31aを冷却する。即ち、熱回収水27aの温度は、電池温度よりも低く、しかも△Tからみて低過ぎもせず、アノードガス温度を調節するには好適な温度といえる。
バイパス流量は、冷却器出口のアノードガス31bの温度信号104と電池温度の温度信号103から制御部100にて所定の△Tに必要な流量調節弁33への開度制御信号109が流量調節弁33に送られることにより制御され、冷却に必要な熱回収水が熱交換器32に供給される。熱交換器32を出た熱回収水39は元の熱回収ラインに合流部38aを通して戻される。
なお、熱交換器11−Dの出口熱回収水27aの温度測定部113の温度や熱交換器11−Aの出口のアノードガス31aの温度測定部114の温度も制御部100に入力するようにしている。熱交換器11−Aの出口のアノードガス31aは、冷却器出口のアノードガス31bよりも上流に位置するため、この温度が急変した場合等は、制御装置100は、熱交換器11−Aの出口のアノードガス31aの温度によりフィードフォワード制御して温度差ΔTが所定値となるように速やかに制御できる。また、熱交換器11−Dの出口熱回収水27aの温度変化も、温度差ΔTの制御に影響するため、熱交換器11−Dの出口熱回収水27aの温度が急変した場合等は、制御装置100は、熱交換器11−Dの出口熱回収水27aの温度によりフィードフォワード制御して温度差ΔTが所定値となるように速やかに制御できる。これらの温度情報を用いてバイパス流量の決定に活用することで、制御性が向上する。
本実施形態では、熱交換器が一個増えるが、アノードガスを所定温度に冷却するために最も適した温度の熱回収水が使えるので制御性が向上する。また、冷却した熱回収水は戻されるので、図2に示した実施形態2に比べてエネルギー損失を低減できる。
次に、図4を用いて、本発明の第4の実施形態による燃料電池発電システムの構成について説明する。
図4は、本発明の第4の実施形態による燃料電池発電システムの構成を示す系統図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態は、図2に示した実施形態と同様に、アノードガス31aの冷却方法に関するものであり、図3に示した実施形態とは別の例である。特に、一時的に温度差△Tが小さくなるときの対策を示したもので、負荷変化させるとき、電池の熱容量や熱交換器の熱容量などの関係から電池温度とアノードガス31aの温度差が小さくなることに対応するものである。
本実施形態では、図3の実施形態3とは熱回収水のバイパス位置が変更されているだけで、その他は図3と同じである。すなわち、熱回収水27bを熱回収循環水ポンプ17の後流からバイパスライン37を通して熱交換器32に導入するもので、従って熱回収水温度は40℃以下と、図3の例に比べてより低い温度となっている。バイパス流量は冷却器出口のアノードガス温度31bの温度信号104と電池温度の温度信号103から制御部100にて所定の温度差△Tに必要な流量調節弁33への開度制御信号109が流量調節弁33に送られることにより制御され、冷却に必要な熱回収水が熱交換器32に供給される。熱交換器32を出た熱回収水39は元の熱回収ラインに合流部38bを通して戻される。
なお、熱交換器11−Dの入口熱回収水27bの温度測定部115の温度も制御部100に入力するようにしている。熱交換器11−Dの入口熱回収水27bの温度変化も、温度差ΔTの制御に影響するため、熱交換器11−Dの入口熱回収水27bの温度が急変した場合等は、制御装置100は、熱交換器11−Dの入口熱回収水27bの温度によりフィードフォワード制御して温度差ΔTが所定値となるように速やかに制御できる。これらの温度情報を用いてバイパス流量の決定に活用することで、制御性が向上する。
本実施形態では、何らかの原因で温度差△Tが小さくなったときや負荷変化時において、緊急用としてできるだげ短時間にアノードガスを冷却し、△Tを許容範囲内にすることが可能となるため、負荷追従における運転信頼性を向上できる。
本発明の第1の実施形態による燃料電池発電システムの構成を示す系統図である。 本発明の第2の実施形態による燃料電池発電システムの構成を示す系統図である。 本発明の第3の実施形態による燃料電池発電システムの構成を示す系統図である。 本発明の第4の実施形態による燃料電池発電システムの構成を示す系統図である。
符号の説明
1…燃料処理装置
2…都市ガス
3…空気
4…アノード戻りガス
5…脱イオン水
6…アノードガス
7…燃焼排ガス
8…カソード空気
9…燃料電池
9a…アノード
9b…カソード
9c…冷却セル
11−A,11−B,11−C…熱交換器
12…冷却水(出口)
13…冷却水(入口)
14…アノード排ガス
15a,15b…カソード排ガス
16…合流弁
17…熱回収水循環ポンプ
18…貯湯槽
19…温水バイパス系統
20…温水
21…水道水
22…給湯ライン
23…水処理装置
24…冷却水ポンプ
25,26…気水分離器
27a,27b…熱回収水
28…加湿セルスタツク
29…加湿空気
31…電池入口アノードガス
32…熱交換器、冷却器
33…バイパス流量調節弁
34…燃料ブロア
35…空気ブロア
36…カソード空気ブロア
37…熱回収水バイパスライン
38a,38b…合流部
39…熱回収水戻りライン
100…制御部(アノードガス温度)
101…循環水ポンブ制御信号
102,103,104…温度信号
105,106,107…温度測定部
108…冷却器制御信号
109…流量調節弁開度制御信号
110…制御部(給湯温度)
111…温度信号
112,113,114…温度測定部

Claims (5)

  1. 燃料改質する燃料処理装置と燃料電池とを有する燃料電池発電給湯システムにおいて、
    前記燃料処理装置から前記燃料電池に供給されるアノードガスの燃料電池入口温度を、電池スタック温度よりもある許容範囲内の温度差を保って常に低くなるよう温度制御する制御手段を備えたことを特徴とする燃料電池発電システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池発電システムにおいて、
    前記燃料処理装置の出口と前記燃料電池のアノード入口との間に設けられ、前記燃料処理装置から前記燃料電池に供給されるアノードガス(高温側)と冷却媒体(低温側)を熱交換させる熱交換器を備え、
    前記制御手段は、電池スタック温度を監視しながら、前記冷却媒体の流量あるいは前記熱交換器の入口温度を調整することを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1記載の燃料電池発電システムにおいて、
    前記制御手段は、前記温度差を負荷が小さくなるほど大きくするように設定することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1記載の燃料電池発電システムにおいて、
    前記冷却媒体として、水道からポンプにより供給される給湯用の温水となる熱回収水を用い、
    前記制御手段は、前記熱交換器を流れる熱回収水の流量を制御することにより、アノードガスの熱交換器の出口温度(前記燃料電池の入口のアノードガス温度)を調節することを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1記載の燃料電池発電システムにおいて、
    前記燃料電池発電給湯システムの排熱回収源となる前記燃料電池の出口の冷却媒体,前記燃料電池の出口のカソード排ガス,前記燃料電池の出口のアノード排ガスの各熱源流体に対し、給湯用の水道水を加温するための熱交換器を配置した排熱回収水系統を有し、
    この排熱回収水系統の任意の箇所から熱回収水の一部、あるいは全部を、前記燃料処理装置から前記燃料電池に供給されるアノードガスと熱交換させるための熱交換器と、
    上記排熱回収水系統の任意の箇所から上記熱交換器に熱回収水を供給するためのバイパス系統とを備えたことを特徴とする燃料電池システム。
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