JP2005197106A - 電線及び電線用導体 - Google Patents

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Abstract

【課題】導体の真円度を向上させることができ、かつ、断面剛性を小さくすることができる電線用導体を提供すること。
【解決手段】電線用導体12は、複数の第1素線が断面略円形状に圧縮整形された圧縮導体部14と、この圧縮導体部14の外周囲に複数の第2素線19が配設されてなる外層導体部18と、を備えている。この電線用導体12の外周囲に、絶縁体20が押出被覆されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等に用いられる電線及び電線用導体に関する。
従来の自動車用電線として、断面略円形状の素線(丸素線)を撚り合わせてより線導体を形成し、この外周囲に絶縁体を被覆したものがある。この種の電線では、より線導体の外周囲が、各素線の集合撚り合わせ形態に合わせた凹凸形状となっている。このため、より線導体の外周囲における凸状部分で、絶縁体の厚みが比較的薄くなり、この部分での厚み寸法を、絶縁特性や強度等を考慮した所定の最小絶縁厚に維持するためには、絶縁体の厚さを全体的に厚くする必要がある。
そこで、絶縁体の最小絶縁厚を維持して薄肉化を図る手法として、銅やアルミニウム等の素線を撚り合わせたより線導体を、ダイス等で断面略円形になるように圧縮整形する方法がある。
この手法によると、圧縮整形されたより線導体の表面を、滑らかでかつ真円度の高い曲面に形成することができるため、絶縁体の厚さを全体的に薄くすることができる。
このような圧縮整形されたより線導体を備えた電線は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開平6−187831号公報
しかしながら、上記手法では、ダイスによる整形時の導体引抜き力が大きく、より線設備の負荷上昇や、素線の破断を生じ易い。より線導体の径が大きくなると、このような問題が顕著となる。
また、比較的大断面積の圧縮整形より線導体では、一般的な断面略円形状の素線で構成されたより線よりも断面剛性が上がり、自動車内での電線の配線作業性に劣るという問題がある。
このため、通常、2mm2程度を越える比較的大断面積のより線導体では、圧縮整形する上記手法を適用することができず、その結果、絶縁体の最小絶縁厚を維持するために、絶縁体の厚さを全体的に厚くしている。
なお、より線導体の断面積が100mm2を越える電力用途の電線の例では、各素線を予めダイス等で圧縮整形してセグメントを構成しておき、この各セグメントを整列配置して、断面略円形状の圧縮導体を持つ電線を得たものがある。ところが、自動車等に適用される断面積が100mm2までのより線導体では、各素線径も小さく、上記のようなセグメントを整列配置して圧縮導体を得るのは難しい。
要約すると、例えば、自動車用等に適用される導体断面積が2〜100mm2の電線について、絶縁体の最小絶縁厚を維持して薄肉化するためには、真円度の高いより線導体を得る必要がある。ところが、導体断面積が大きい圧縮整形より線導体では、丸素線で構成したより線よりも断面剛性が上がり、自動車内での電線の配線作業性に劣ることになる。
そこで、この発明は、導体の真円度を向上させることができ、かつ、断面剛性を小さくすることができる電線及び電線用線導体を提供することにある。
上記課題を解決すべく、この発明に係る電線用導体は、複数の第1素線が断面略円形状に圧縮整形されてなる圧縮導体部と、複数の第2素線が前記圧縮整形導体部の外周囲に配設されてなる外層導体部と、を備えたものである。
なお、前記圧縮導体部における複数の第1素線の撚りピッチは、前記外層導体部における複数の第2素線の撚りピッチに対して±30パーセントの範囲内にあることが好ましい。
また、複数の前記第2素線は、前記圧縮導体部の外周囲に、一又は複数の層状に配設されていることが好ましい。
さらに、この発明に係る電線は、上記電線用導体の外周囲に、絶縁体を被覆したものである。
この発明の電線用導体によると、比較的真円度の高い圧縮導体部の周りに、複数の第2素線を配設しているため、比較的真円度の高い電線用導体を得ることができる。また、圧縮導体部の周りに複数の第2素線を配設しているため、断面剛性を小さくすることができる。
この場合に、前記圧縮導体部における複数の第1素線の撚りピッチを、前記外層導体部における複数の第2素線の撚りピッチに対して±30パーセントの範囲内にすることで、より真円度を高めることができる。
さらに、複数の前記第2素線を、前記圧縮導体部の外周囲に、一又は複数の層状に配設することで、さらに真円度を高めることができる。
また、この発明の電線によると、比較的真円度の高い電線用導体の外周囲に絶縁体を被覆することで、絶縁体の薄肉化を図ることができる。また、内部の導体の断面剛性が比較的小さいので、その配線作業性にも優れる。
以下、この発明の実施形態に係る電線用圧縮導体及びこれを含む電線について説明する。
図1は第1の形態に係る電線を示す断面図である。
この電線10は、電線用導体12の外周囲に、絶縁体20が被覆されてなる。
電線用導体12は、圧縮導体部14と、外層導体部18とを備えている。
圧縮導体部14は、複数の第1素線が撚り合わせるように集合されると共に、断面略円形状に圧縮整形されてなる。複数の第1素線の圧縮集合形態としては、第1素線を同心円状に複数層配設した形態を採用することができる。例えば、1本の第1素線を中心に配し、これを取囲むように複数本(例えば6本)の第1素線を配設した形態、また、この外周囲にさらに複数本(例えば、12本)の第1素線を配設した形態等である。これら複数の第1素線は、例えば、ダイス等を用いた周知手法により、断面略円形状に圧縮整形されている。
外層導体部18は、断面略円形状である複数の第2素線19が前記圧縮導体部14の外周囲に配設されてなる。ここでは、第2素線19は、圧縮導体部14の外周囲に、上記圧縮導体部14と同心円状に一つの層状に配設されるように撚り合わされている。
なお、上記圧縮導体部14における複数の第1素線の撚りピッチは、外層導体部18における複数の第2素線19の撚りピッチに対して±30パーセントの範囲内であることが好ましい。
そして、このように構成された導体12の外周囲に、絶縁樹脂を押出被覆等することで、絶縁体20が形成されている。この絶縁体20は、例えば、その最も薄い部分の厚み寸法が、絶縁特性や強度等を考慮した所定の最小絶縁厚となる程度の厚みで被覆されている。
図2は第2の形態に係る電線を示す断面図である。
この第2の形態に係る電線10Bは、次の点で上記電線10と異なっている。
すなわち、この電線10Bでは、上記圧縮導体部14よりも細径の圧縮導体部14Bを備えている。
また、その圧縮導体部14Bの外周囲に、断面略円形状である複数の第2素線19Bを、当該圧縮導体部14Bと同心円状に2層状に配設するように撚り合わせることで、外層導体部18Bが形成されている。
すなわち、圧縮導体部14,14Bの外周囲には、第2素線19,19Bが一つ又は複数の層状になるように配設されているとよい。
そして、このように構成された導体12Bの外周囲に、絶縁樹脂を押出被覆等することで、絶縁体20Bが形成されている。
このように構成された電線用圧縮導体部14,14B及び電線10,10Bによると、比較的真円度の高い圧縮導体部14,14Bの外周囲に、一又は複数の層状に、複数の第2素線19,19Bを配設して外層導体部18,18Bを形成しているため、複数の素線を単に撚り合わせた従来構成の導体に比べて、真円度を高めることができる。これにより、絶縁体20,20Bのうち最も厚い部分と最も薄い部分との厚み寸法の差を小さくすることができ、絶縁体20,20Bのうち最も薄い部分で所定の最小絶縁厚を維持できるように絶縁体20,20Bを被覆した場合であっても、絶縁体20,20Bの全体的な薄肉化を図ることができる。かかる絶縁体20,20Bの薄肉化は、電線10,10Bの廉価化、軽量化、細径化に貢献する。
また、圧縮導体部14,14Bの外周囲に、圧縮せずに複数の第2素線19,19Bを配設しているため、それらの全体を圧縮した場合に比べて、断面剛性を小さくすることができる。このような電線用導体12,12Bを備えた電線10,10Bについてもまた、断面剛性を小さくすることができるので、自動車等において配線作業性に優れる。
特に、圧縮導体部14における複数の第1素線の撚りピッチを、外層導体部18における複数の第2素線19の撚りピッチに対して±30パーセントの範囲内にすることで、より真円度の高い導体12,12Bを得やすいという利点がある。
<実施例>
実際に図1に示す電線10と、図2に示す電線10Bとを製作して、その真円度及び曲げ剛性を評価した。
また、比較例として、図3に示すように、複数の素線31を圧縮せずに、撚り合わせ集合させて導体32を形成し、この外周囲に絶縁体34を被覆した電線30、及び、図4に示すように、複数の素線を撚り合わせて全て圧縮整形して導体42を形成し、この外周囲に絶縁体44を被覆した電線40を製造した。
なお、それぞれの電線10,10B,30,40について、導体12,12B、32,42の断面積が3mm2となるようにし、また、絶縁体20,20B,34,44を厚さ0.4mmで押出被覆した。
そして、絶縁体20,20B,34,44の最小厚と最大厚との比(最大厚100に対する最小厚の比)を求め、この比でもって真円度を評価した。また、電線10,10B,30,40の曲げ試験を実施して曲げ剛性を測定し、この測定結果により断面剛性を評価した。なお、曲げ剛性は、図3に示す電線30の曲げ剛性を100として、相対的に評価した。
この場合の評価結果は、下記表1のようになった。
Figure 2005197106
この表に示すように、絶縁体20,20Bの最小厚と最大厚との比については、図1及び図2に示す本実施形態に係る電線10,10Bでは、90又は80であり、図3に示す電線30と比べて、比較的高い真円度が得られていることがわかる。
また、曲げ剛性についても、図1及び図2に示す本実施形態に係る電線10,10Bでは105又は95となり、図3に示す曲げ剛性と同等である。従って、電線10,10Bでは、比較的低い曲げ剛性が得られていることがわかる。
この発明の第1の形態に係る電線を示す断面図である。 この発明の第2の形態に係る電線を示す断面図である。 第1の比較例に係る電線を示す断面図である。 第2の比較例に係る電線を示す断面図である。
符号の説明
10,10B 電線
12,12B 電線用導体
14,14B 圧縮導体部
18,18B 外層導体部
19,19B 第2素線
20,20B 絶縁体

Claims (4)

  1. 複数の第1素線が断面略円形状に圧縮整形されてなる圧縮導体部と、
    複数の第2素線が前記圧縮整形導体部の外周囲に配設されてなる外層導体部と、
    を備えた電線用導体。
  2. 請求項1記載の電線用導体であって、
    前記圧縮導体部における複数の第1素線の撚りピッチは、前記外層導体部における複数の第2素線の撚りピッチに対して±30パーセントの範囲内にある、電線用導体。
  3. 請求項1又は請求項2記載の電線用導体であって、
    複数の前記第2素線は、前記圧縮導体部の外周囲に、一又は複数の層状に配設されている、電線用導体。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電線用導体の外周囲に、絶縁体を被覆した、電線。
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